2021年7月23日金曜日

7月23日金曜日/開会式の日〈前編〉

◇ テレビ

 早朝に目覚め、昨夜、聴きながら眠ってしまった「東京ポーキュパインコレクション」の終盤を聴きなおしながら、まず、ブログの更新をひとつ。7時を過ぎると、じわじわ暑くなってくる。録画していた一昨日の「水曜日のダウンタウン」を観る。芸人が今まででいちばんすごいと思ったコメントを調査する企画は、仲間褒めのようなものばかりで、細かいスキルの指摘になってしまい、それを求められているのだからそれでいいのだが、それよりも、スタジオのゲストから挙がる例のほうがよっぽど面白かった。伊集院光はなぎら健壱のテレビショッピングでのコメントを、それから、ケンドーコバヤシは談志師匠の食道癌の会見を挙げ、実際の談志師匠の会見の映像も差し込まれた。鬼越トマホークドッキリの第3弾もあり、前回の松野明美のようなひとが仕掛けられるのは観てられないのだが、しかし、つまみ枝豆というのは、考え得るかぎりでベストの人選じゃないか。つまみ枝豆ならば、この手のバラエティ番組の意図が通じないという心配はまったくないわけで、いちばん心配になるのはそこだが、同時に、意図を飛び越える反応も期待できる。いや、期待以上のすさまじい迫力で、ドッキリだとわかれば、そのあとはぱっと切り換える。これは保存する。

 昼間はラジオ。「ビバリー昼ズ」を聴き、「中川家 ザ・ラジオショー」を聴き、ほどほどで切りあげて外出する。うだるような暑さのなか、ヤマトの営業所まで。クリエイトで、アイスチョコモナカを買って、歩きながら食べた。二俣川から横浜に出て、東横線で渋谷に向かう。移動中、ツイッターをちょっとだけ見るつもりが、百万年書房のサイトで公開されている北尾修一の記事を熟読してしまった。例の「クイック・ジャパン」の小山田圭吾の記事が、あるブログによって広められているということはこれを読むまで知らなかった。そして、そのブログが、元の記事を恣意的に編集したものであることを北尾修一が細かく検証している。しかし、三番目の記事は蛇足ではないのか。


◇ 東京

 渋谷には、16時半に到着する。今日は別に用があるわけでもなく、ただ単に、オリンピック開会式の日であるから、都内の空気を観察してみたいと思った。渋谷駅の地下通路は、通常の祝日に比べ、ちょっと空いているかなという感じがする。地下のデジタルサイネージには、オリンピックの広告が流れている。少し前は、ここには「全裸監督」の広告が流れていた。しかし、ヴィレッジヴァンガードの脇からセンター街に出ると、ぜんぜん空いてはいなかった。Y字路の交番の前を通り、まんだらけに寄っていく。階段の百均から、3冊買う。道玄坂を横切り、古書サンエーも覗くが、こちらではなにも買わない。上階から大きな音量で音楽が聴こえていたが、そういえば、古書サンエーにはちょくちょく寄っているのに、フライングブックスにはひさしく入っていない。富士そばに寄り、ミニ牛しぐれ煮丼ともりそばのセットを食べる。550円。渋谷駅の東側に移動し、ヒカリエを抜け、トイレに寄りたくなり、クロスタワーに入り、それから、表参道方面に歩く。中村書店が開いていて、ようやく寄ることができた。外の均一箱から、百円の文庫本を1冊買う。




 表参道に向かうと、電光掲示板に「神宮外苑周辺規制実施中」であるとか、あるいは、首都高の「入口封鎖中」といった表示がある。表参道の交差点が近づくと、道路にはコーンが並べられ、警官が立っている。極端に交通量が少ない青山通りというのも奇妙な光景だった。観光バスは通していたが、乗っていたひとたちは誰なんだろうか。表参道あたりからは、自分も含めてだが、写真を撮っているひとも多かった。歩行者は普通にいるのだ。YouTuber らしきひともいるし、外国語もちらほら耳に入ってくる。外苑前に近づくと、ディスカウントストアのオリンピックがあるのも妙なのだが、外国人が見たら、この店はなんなんだと思われないだろうか。外苑前までくると、報道陣のすがたもいて、誰かと思えばテリー伊藤だった。「サンデージャポン」の取材だ。テリー伊藤たちに着いていこうかと思ったが、歩道橋の上に登っていってしまい、さすがにそこまでは着いていけない。














 先に進み、外苑前駅の手前を左に曲がり、スタジアム通りに入っていく。このあたりはまったくなじみがなく、秩父宮ラグビー場がここにあるということもよくわかってなかったが、その先には神宮球場があり、まっすぐ進んだ突き当たりに国立競技場がある。ラグビー場の前あたりから、海外の報道陣らしきひとたちもちらほらと目にする。いや、マスコミなのか、YouTuber なのかもわからないのだが、外国語でレポートのようなことをしている。神宮球場の向かい、国立競技場の手前には、オリンピックミュージアムというのがあって、そのあたりからバスが列を作っている。さっきの観光バスはここにたどりついていたというわけか。バスは各国の報道陣やら、関係者を乗せていたらしく、先に進むとわかるが、ここで降ろして、どうやら入場の手続きをしている。その列を作るために、歩道も仕切って狭くなっていた。警官の人数もとても多くなる。自分も含めて、野次馬も多い。普段の状態がどうなっているのかわからないが、フェンスがあり、道路の向こうには渡れず、左に曲がる歩道も封鎖されていて、通り抜けることもできず、見物人はこのミュージアムの前の広場に密集していた。しかしまあ、素人の自分には正確な情報はなにひとつわからない。とにかく写真はたくさん撮っておく。


















 時間は19時前。開会式は 20時からなので、今のうちにひと休みしておいたほうがいいのではと思い、外苑前駅のほうに戻り、ベローチェに入った。アイスコーヒーとクリームパンを食べる。ここまでで気がついたことをスマホにメモしておくが、バッテリーも心配になってくる。ベローチェは 20時に閉まるんじゃないかと思っていたのだが、20時以降も開いていたようだ。20時前に、再び、ミュージアム前に戻った。開会式が始まっても、音が聴こえるわけでもなく、なにも感じとることはできないのだが、間もなく、花火が打ちあがり、それは生で目撃できた。国立競技場の目と鼻の先にいながら、スマホやらで中継を観ているひともいるが、しかし、ここにいてもつまらないと思い、離れて、周囲を歩いてみることにする。


 
 
(後編に続く)

2021年7月22日木曜日

7月22日木曜日/新橋演舞場

◇ ニュース・ラジオ

 朝、ツイッターを見ると、今度は小林賢太郎が炎上していると知った。開会式は明日だというのに、昼には、小林賢太郎は解任になった。なんという展開の早さだ。昼はラジオ。ナイツと清水ミチコの「ビバリー昼ズ」を聴き、午後は文化放送の「大竹まこと ゴールデンラジオ!」に切り替えた。そういえば、今日は祝日だから大竹まことはまた不在だ。代役にやついいちろうが出演していて、むしろ、今日はやついの話を聴きたくなるが、留学中の光浦靖子がリモート出演し、カナダの状況を訊く時間が長くなった。そのあとに、オリンピックの会見場から、砂山アナのリポートがあった。ばたばたしていて、会見の直前に、小林賢太郎解任のニュースが飛び込んできたとのこと。

 正午過ぎには家を出るつもりでいたのに、14時近くなってしまった。暑いなか、まず、ヤマトの営業所まで。東京宛の荷物は、オリンピックの交通状況の影響で遅れる場合があると言われた。二俣川で、セブンイレブンに寄り、チケットを引き換えていく。すっかり、時間に余裕がなくなってしまった。二俣川から横浜に出て、横須賀線に乗り換え、新橋に。汐留の地下をとおり、ドラッグストアで飲みものだけ買っていく。カレッタ汐留から地上に出て、グーグルマップを見ながら、新橋演舞場に向かった。本当はもうちょっと早く着き、先に食事を済ませておきかったが、劇場近くのコンビニで、パンを買って急いで食べる。




◇ 演劇

 連日の演劇だが、昨日の地蔵中毒とは大違いだ。藤山直美主演「おあきと春団治」を観たくなり、初めての新橋演舞場に。16時開演、10分前に到着し、慣れない劇場としては、なかなかあわただしい。明治座には二度ほど行ったことがあるが、明治座よりも、こちらのほうがやや古めかしいままという感じがする。エスカレーターで2階にあがり、それから、階段で3階にあがる。いちばん安い3階のサイドの席をとったが、ソーシャルディスタンスでがらがらに空いているのに、すぐ隣りの席には座っている客がいる。なぜ、こんなふうになるのか。あんまりじろじろ見なかったが、四十前後ぐらいの女性だった。ひとのことを言えたものではないが、なにを目的に観にきたのか。そのまわりの席は空いていて、他人と並んでいるのに、傍から見れば連れだと思うだろう。もっとおばあさんだったら気にもしなかったが、無駄に落ち着かないはめになった。しかも、座ってみると、舞台の下手側はまったく見えず、こういうものだとは知らずに困惑した。同じ3階席でも、反対側のサイドの席はけっこう埋まっていて、それもそのはず、こちらの席からは花道は真下になり、まったく見えないのだ。そんなこともわからずに席をとってしまったのだから情けない。一応、3階席の端っこにはモニターが設置してあり、そこに花道が映るようになってはいるのだが、どうかと思うくらいに画質が悪く、アップになるわけでもなく、こんな監視カメラの映像みたいなものを見たってしょうがない。3時間に及ぶ舞台だが、こんな環境では集中できず、おまけに、今日はずっと、朝から小林賢太郎の問題にすっかり気を奪われていた。そもそもは、「決定版 日本の喜劇人」を読み、藤山寛美と松竹新喜劇のことがぜんぜんわからないと思い、せめて今からでも、藤山直美の舞台を観ておこうと考えたからなのだが、今日の舞台は観たという勘定には入れられない。本当は、藤山直美の一挙手一投足をきちんと観たかったが、しかし、さすがに、3階までも芸が届くと感じられたのは、藤山直美と西川きよしだけだった。第一部が70分、第二部が80分、そのあいだに休憩が30分あり、ツイッターから、東京の新規感染者数は 1979人だと知った。

 腹が減り、新橋駅まで戻り、新橋駅前ビルのなかをとおるが、飲食店はあまり開いていなかった。祝日のせいだろうか。ニュー新橋ビルの岡むら屋で、肉めしを食べる。横須賀線で帰るが、今日はなかなか読書が進まず、少し時間があれば、小林賢太郎の情報をツイッターで追いかけていた。




◇ ラジオ

 夜遅くに帰宅し、らじるらじるの聴き逃し配信で、ケラリーノ・サンドロヴィッチの「東京ポーキュパインコレクション」の2回目を聴いた。いつ放送されるのかわからない番組だが、今年の3月以来、4ヶ月ぶりの放送。今回はまず、BIG3の曲から、たけしの「俺は絶対テクニシャン」、タモリは「タモリ3」の楽曲から。そして、さんまは「涙の MY SEVENTEEN'S DANCING R&R」という曲で、ケラがさんまに詞を提供していたとはまったく知らなかった。BIG3に続き、所ジョージの「泳げたいやき屋のおじさん」という曲は初めて聴いたが、その面白さに改めて驚いた。「洗濯脱水」というアルバムは記憶にあるが、買ってはいなかったのか。1999年のアルバムだというから、所ジョージはもちろんすでに有名芸能人で、初期の所ジョージのアルバムは好んで聴いていたが、この時代はもう、あまりチェックしていなかった。番組終盤は、聴きながら眠ってしまい、記憶がない。

2021年7月21日水曜日

7月21日水曜日/地蔵中毒を観る

◇ ラジオ

 朝早くから、昨夜の「爆笑問題カーボーイ」がネットニュースになっていないかと、ツイッターで検索していたが、どうもそのような記事は見当たらない。ひとこと、ふたこと、簡単にでっちあげられるものは記事にするが、1時間20分、言葉を尽くして語ったものは無視されるというのであれば、こんなに無責任なことはないと思い、むかむかしていたが、昼近くなり、ようやく、東スポ、日刊スポーツが記事にしているのを確認した。日刊スポーツの見出しはやや誤解を招きそうだとも思ったが、それぞれ、あの長い語りをよく要約してあった。しかし、記事に対する反応を見ると、非難する人間はそれでも非難をする。なにひとつ、話が通じない。

 Spotify のポッドキャストで、聴きそびれていた「大竹まこと ゴールデンラジオ!」を聴くと、先週水曜のオープニングは、なぜか、大竹まことは不在で、壇蜜といとうあさこでお菓子の話をしている。この週はずっと休みだったのか。先週木曜のオープニングも聴くと、大竹まことはやっぱり不在で、小島慶子と、なぜか武田砂鉄がしゃべっていた。これじゃあ、光浦だった木曜とはまるで性質の違う番組だ。それから、これも聴きそびれていた、先週水曜の「伊集院光とらじおと」もタイムフリーで聴いた。西川きよしがゲストで、これは聴きそこねてはならなかった。

 明日から連休になると、わかっていたのにうっかりしていて、メルカリの振り込み申請をしそこねてしまった。もうちょっとのんびりできるつもりだったのに、そうはいかなくなった。ドジなせいで、余計な苦労が多い。

 午後から外出。夜に下北沢で演劇を観るのだが、それにはだいぶ早いが、家にいても、暑くてなにもできない。大和から、急ぐ必要もなく、小田急線の各停に乗る。電車はとても空いていた。下北沢の前に、向ヶ丘遊園に途中下車する。向ヶ丘遊園は子どものころに行った記憶があるだけで、この駅では初めて降りたかもしれない。駅前に出ると、いい雰囲気の街に感じられたのは、高いビルがないせいだろうか。空の青さが目立つ。向ヶ丘遊園にわざわざ寄ったのは、ブックオフがあるからだ。ブックオフの棚はその街の文化度を反映するものだと思うが、ここはなかなかいい本があった。ひょいひょいと、3冊買っていく。駅から近いのも嬉しい。駅前に戻り、れんげ食堂に入り、ジャージャー麺を食べる。マクドナルドでひと休みしようかと思っていたが、覗いてみると、大混雑でやめる。暑いが、登戸まで歩いてしまうことにした。小田急線でひと駅だが、10分程度で登戸に着いた。ドトールに入り、アイスコーヒーとクイニーアマンを食べる。窓際の席に座ると、あまり涼しくなく、それだけ、外の熱気が強いのか。太田の炎上が気になり、よせばいいのに、またツイッターを追いかける。読書もしたかったが、眠気がひどく、音楽を聴きながら少し眠った。ニュースを見ると、東京の新規感染者数は 1832人に。



 登戸から、また各停で、のんびりと下北沢に。演劇の開演まで、まだ1時間以上あり、古本屋をまわる。DORAMA、ほん吉、古書明日と、駆け足でまわるが、なにも買わず。クラリスブックスでは、階段を上がったところにある百均箱から、グレイトフル・デッド特集の「クイック・ジャパン」を買った。踏切跡のほうに戻り、古書ビビビの外の棚を物色する。なにか買って、馬場さんにひさしぶりにごあいさつしたいと思っていたが、買うものが見つけられず、今回もごあいさつはやめてしまった。





◇ 演劇

 劇団「地蔵中毒」の公演を観るため、ザ・スズナリに。18時半開演だが、メールを確認すると、開演45分前に開場とあり、しかし、30分前でもまだ外に行列ができていた。いったん、ヴィレッジヴァンガードに時間をつぶしに行き、戻ってきたが、15分前でもまだ開場しておらず、列に並んで待つ。入場できたのは開演時刻直前だったが、開演も15分ほど遅れた。14回公演「母さんが夜なべをして JavaScript 組んでくれた」。前回同様、今回もがじらさんの前説から始まった。前回がとても面白く、期待したが、今回は初日のせいか、ちょっと硬い感じだった。オープニング映像では、出ていない出演者として、野間口徹、あやまんJAPAN、及川奈央、坂本冬休みが紹介され、最初からふざけている。前回、地蔵中毒初のスズナリは格段の洗練を見せたが、それに比べ、今回、二度目のスズナリはその延長ではあるとは思ったが、ダンス的な見せ場、大仕掛けもあり、視覚的にダイナミックな場面が増えている。段階的に観ている客としては、そこまでの驚きはないが、記憶に残るシーンが作られたのは着実な進化だ。そういえば、今回、原作は「カラマーゾフの兄弟」だった。知らなければ絶対にわからないほどの改変だが、戻る物語があるために、ダイナミックになれたのかもしれない。俳優陣、顔と名前が一致しないひともまだいるのだが、今回、看板女優のフルサワミオが体調不良になり、コンプソンズの星野花菜里が代演を務め、このひとは認識できた。公演時間は2時間ほど。退場は列ごととなり、待っているあいだ、村松利史のすがたを見つけた。村松利史があいさつしていた相手は、しりあがり寿だった。しりあがり寿は明日のトークゲストだ。

 下北沢の小田急線のホームをよく間違えるのだが、急行と各停でホームが違うということに、最近、ようやく気がついた。帰りものんびりと各停に乗り、夜遅く帰宅し、ラジオを聴きながら、深夜0時前には眠った。

2021年7月20日火曜日

7月20日火曜日/相武台・相模原

◇ 相武台・相模原

 朝、森本毅郎のラジオをつけていたら、こちらでもしきりに小山田圭吾の件を扱っている。コメンテーターが、小山田を知らないということをわざわざ言いながら非難していて、一般的な反応というのはどうやらこういうものだ。今日も朝から県央地区に。昨日のカラオケが効いたか、今日は朝からやけに元気がある。ペットボトルを2本半飲み干し、昼間にまた、スギ薬局に寄り、アイスチョコモナカを買って食べた。

 先週、小田急沿線の近場のブックオフにはだいたい寄ってしまい、ほかに寄れる古本屋はないかとグーグルマップで検索すると、相武台前に2店見つかり、今日はここに寄ってみることにした。海老名から2駅、相武台前駅で降りるのは初めてだ。駅に近いほうから、まず、青木書店という店に行ってみる。商店街のはずれといえばいいのか、店の向かいには公園があり、視界をさえぎる建物もなく、公園の手前からよく見えた。ひと時代前からやっている雰囲気の古本屋で、ブックオフにはないような本がごろごろあったが、傷んでいるものが多く、けっこうじっくり探したが、なにも買えなかった。棚の新陳代謝も悪く、いい本はとっくに誰かが買っていってしまっているだろう。青木書店のある通りを北に向かって歩いていく。相武台前駅からは少し離れ、2店目、sabulum(サブルム)という店にたどりついた。ここはさほど古くない、今どきの古本屋だ。アンティークの家具、古道具などを多く扱っているようで、端のほうに本棚が並んでいる。外に百均の本棚が出ていて、そこからもう、好みの本だらけだったが、どうやら、サブカルチャーと文学に強い。外の棚から4冊選び、それから、店内からもなにか買いたくなり、もう1冊、計5冊買っていく。「ブックオフ大学」もあり、この本、私も書いてるんですよと、よっぽど言おうかと思ったが、言わずに出ていく。また訪ねたい店だが、相武台前にくる用はなかなかないか。それから、相武台前のつぎの駅、小田急相模原まで歩いていく。駅の向こうに3店目、二の橋書店という店があったが、ここはカフェもやっていて、店内に入るのはやめた。外の均一本だけ見るが、なにも買わなかった。昼食がまだだったが、食欲がなく、駅前のショッピングビルのドトールに入り、アイスコーヒーとブリオッシュショコラを食べる。






◇ 雑誌

 今日は「クイック・ジャパン」の佐藤伸治のインタビューを読みなおしたいと思い、部屋から探し出し、カバンに入れてきていた。1998年発売の18号。「映画:フィッシュマンズ」を観たときには読みなおしたいと思っていたのだが、それからすぐに、初期の「クイック・ジャパン」がこんなに話題になるとは思わなかった。この号にも小山田圭吾は登場している(ジャン・ラムとの対談)。佐藤伸治のインタビューは、1998年3月だから亡くなるちょうど一年前で、前年には「宇宙日本世田谷」が発売されている。聞き手は「編集部」と表記されているが、ひょっとしたら、村上清かもしれない。このインタビューはリアルタイムで読んだから、今、ふり返ってみると、時間の感覚がおかしくなるが、なんだかもっと以前のインタビューのように錯覚していた。この先のフィッシュマンズが、あると思って読むのと、ないと思って読むのとではまったく違う。佐藤伸治の生前、フィッシュマンズが音楽誌で特集されたという記憶がないのだが、表紙を飾ったのは、音楽誌というよりもカルチャー誌である、これと「スタジオ・ボイス」くらいではないだろうか。このインタビューで覚えていたのは、佐藤伸治はテレビをよく観ているということだった。

「なんか、あの、TVとかダラダラ見るじゃないですか。そのー、俺、TVすごい好きなんです。だから「そんなTVばかり見てる人間に、何が出来るんだよ」っていうところもね、音楽にないと、楽しくないかなっていう。だから自分に忠実でさえあれば、何でもいいのかなって。」

(家では音楽を聴くよりも)「TVがどうしてもね、メインですね(笑)。この一、二年特に。俺ね、あんま人と騒ぐのが好きじゃないんですよ。なんかTVとかに走っちゃうタチなんですね(笑)。」「例えば土日はプロレスでしょ、とりあえず。あと『電波少年』と……『ガキの使いやあらへんで!!』。あの辺は全部見るから(笑)。あと『ガサ入れ』とか、あの辺はちょっと見ます。」

「あとやっぱ、12チャンのね、あのー、素人のドキュメントみたいなのあるじゃないですか。なんか……脱サラして居酒屋を作るとか。」「そういうのがもう……たまんないんだよ最近(笑)。借金一億とか、そういうの。うん、ああいうのがやっぱね、リアルなんだよね、すごく。そういう音楽がほんと作りたい。ああいう、普通っぽい音楽が。そうそうそう。」「『警視庁二四時間』とか、ああいうのはあんまり好きじゃない。でも〝ドロンズ〟の、あの旅のやつあるじゃないですか、ああいうのはすげー好きかな俺。なんか(笑)。」

(テレビをわざわざ録画することはあるかと訊かれて)「ありますよ。プロレスとか、確実に。……プロレスももう、あのー、猪木も長州も引退試合だから、ダメかもしれないですね。……あ、でもね、俺、心境としては、そういうのに近いかな。プロレスラーとか。」「長州は、すごいリアルなんですよ、やっぱり。なんかおっさん臭ーい感じが。二人とも全然タイプは違うんだけど。ああいうのがすごい好きかな……。うん。で、まぁ、音楽でそういうのが出来たらすごくいいなーと思う。」

「なんか「わかった」っていう感じがね、プロレス見てるとよくあるんですよ。あと、『朝まで生テレビ』。すごい好きっすね。」「いやもう、なんか役者揃いで。……でもあれ、一生懸命内容をわかろうとするんだけど、全然分からないですね。……やっぱ、議論してるメンバーの強い人と弱い人の、あの感じがすごい好き。意見言ってもすぐ潰されちゃう奴とかいるでしょ(笑)。「声のデカい奴が勝ちなんだな、この場は」っていう。ああいう感じが好きなんですよ。」

 ツイッターを見ると、近田春夫が、小山田圭吾の後任に名乗りをあげていて笑った。前回の東京五輪は三波春夫、今回は近田春夫で決まりだと。ふざけているひとがいるとほっとする。小山田圭吾は、楽曲が使われていたEテレの番組も放送差し替えになってしまった。こんなことにまでなるのかとただただ驚く。オリンピック・パラリンピックにさえ関わらなければ、ここまでの事態にはなりようがなかった。電車内で流れているニュースの画面には、小山田圭吾の顔が映されていた。ツイッターでさまざまな発言を追いかけてみると、小田嶋隆と町山智浩はめちゃくちゃで、ツイッター中毒者というのはまったく手の施しようがない。真っ当なのは東浩紀。それから、ついに、当事者のひとりといっていい北尾修一が述懐を始めようとしている。


◇ ラジオ

 夜遅くに帰宅し、タイムフリーで、昨日の「ビバリー昼ズ」(ゲスト・宮藤官九郎)を聴いた。それから、ほかのラジオもいくつか、テレビも観ていたが、記憶がはっきりしない。少し眠り、深夜1時からは「爆笑問題カーボーイ」をオンタイムで聴いた。「サンジャポ」での太田の発言が炎上しているということで、冒頭からそれについて語られ、太田のひとり語りは1時間20分続いた。太田光は真摯なひとだ。「サンジャポ」でも語っていたこと、つまり、小山田の行為そのものを時代が容認していたということを言ったのではなく、あのようなインタビュー記事を時代が容認していた、それも、時代のすべてが容認していたわけではなく、そのような局面があの時代の一部にはあった、その背景も含めて考えなければならないということを、丁寧に、丁寧に、言葉を尽くして語っていた。後半に特に強調されていたのは、小山田の行為を、小山田の発言だけを根拠にして、事実と判断するのは危険だということだ。ツイッターなどで一般人が騒ぐのはともかく、報道機関や、プロのジャーナリストたちがそれをやっていることは問題ではないのか。テレビでも雑誌でも、小山田の行為について検証したところは一社でもあるのだろうかと、検証もせずに、ひとりの人間を叩きのめしていることが、どうなるか、つい最近もそういう事例があったじゃないかと。そのあとは、ぱっといつものトーンに切り換わり、通常のコーナーになっても、今夜は番組を最後まで聴いた。

2021年7月19日月曜日

7月19日月曜日/暑さと疲れ

◇ 夏バテ

 ぱっと目が覚め、何時かと思えばまだ夜中の2時半で、眠りなおし、早朝5時半になって起きあがる。今日も朝から県央地区に。たまらない暑さになり、カバンにはペットボトルを3本入れていたが、すべて飲み干した。昼間、スギ薬局に寄り、アイスバーを買って食べると、食べているそばからたちまち溶け始め、食べるのと、地面に滴り落ちるのと、どっちが早いかというくらいだ。カバンには本もつねに入れてあるが、疲れが続いていて、先週からまるで満足に読書ができず、このままではストレスでおかしくなると思い、夕方、カラオケに行ってしまうことに決めた。海老名か本厚木かでカラオケ屋を検索し、料金を確認すると、カラオケ館がどうやら安いようで、本厚木に寄ることにする。ひとりカラオケ、90分。すっきりしたところで、アミューあつぎのブックオフに寄るが、なにも買うものなし。ここは先週にも寄ったばかりだった。


 ツイッターからニュースを見ると、19時過ぎ、小山田圭吾がついに辞任を表明した。ここ数日の急展開に、こころを搔き乱されてばかりだ。酒井政利の訃報にも驚いた。先日、NHKの松本隆の番組に出ていたばかりだったのに。疲れすぎていて、食欲もはっきりせず、帰りに、海老名駅改札内の箱根そばに入り、新生姜のミニかき揚げ天と穴子天のそばを食べた。530円。そばを食べながら、口内炎を噛んでしまった。やはりストレスのせいなのか、数日前からできている口内炎が、じわじわ大きくなっている気がする。

 20時過ぎに帰宅するが、疲れがひどく、テレビを観る気にもならず、ラジオを聴きながら、オンライン将棋を1局指し、22時過ぎには眠る。

2021年7月18日日曜日

7月18日日曜日/小山田圭吾をめぐり

◇ ラジオ・テレビ・ツイッター

 朝早く目覚め、「石橋貴明のGATE7」をオンタイムで聴く。離婚の話をするかと思ったからだが、オープニングではまったく触れず、あとは聴かなかったが、この番組は野球の話をする番組だから、まあ、しかたがないだろう。タイムフリーで、昨日の「ナイツのちゃきちゃき大放送」を聴くと、能町みね子が小山田圭吾についてしゃべっていたが、どうも、首をひねるようなことばかりを言っていた。組織委員会は今のタイミングでこのメンバーを発表して一発逆転を狙っていたんじゃないか、というのがまずひとつ。それから、ネット上では有名な小山田圭吾のいじめの問題を内部の人間が知らないわけがないというが、それはどうだろうか。開会式には作曲家のひとりとして関わるに過ぎない小山田圭吾について、少なくとも、丸川珠代がそこまで詳しく知っていたら、そのほうがびっくりする。能町みね子は、二十代なんかはコーネリアスもフリッパーズ・ギターも知らないし、小山田圭吾で検索するとすぐにいじめ発言が出てくるというのだが、しかし、それを言うなら、サブスクや YouTube で検索すれば、楽曲もすぐに聴けるじゃないか。さらにいえば、二十代にかぎらず、われわれ四十代にとっても、小山田圭吾というのは(たとえば、椎名林檎なんかに比べれば)けして知名度のあるアーティストではない。オープニングの漫才では石橋貴明の離婚をネタにしていたが、そのあとのトークで、昨日の「木梨の会」にサンドウィッチマンが出たと知り、聴いてみると、貴明の番組よりも、こちらのほうが貴明の離婚についてたくさんしゃべっている。13時からは「爆笑問題の日曜サンデー」をオンタイムで聴いた。14時台には、豊川悦司がゲストで登場した。こういう番組に出るとは珍しく、楽しみにしていたが、そういえば、豊川悦司は劇団3〇〇出身で、太田と演劇の話にもなる。良原アナの父とはサーフィン仲間だというつながりもあり、良原アナの父がむしろ何者なのか。

 録画していた今朝の「ワイドナショー」を観ると、「ABCお笑いグランプリ」で優勝したオズワルドが出演していた。そのあとのコーナーでは、宇宙から帰還した野口聡一さんが出演し、松本が最後にオズワルドについて訊くと、すんなり答えるので、冗談のわかるひとだと思ったが、じつは本当にオズワルドを認識していて、「M-1」を宇宙で観ていたのだという。続けて、「サンジャポ」を観ると、こちらでは小山田圭吾の件を大きく扱っていた。たかがネット世論だと思っていたが、テレビでここまでの扱いになるとはびっくりする。今朝、昨日の「ちゃきちゃき大放送」を聴いていた段階ではまだ、能町みね子の言うことは大袈裟だと思っていたが、本当にそうでもなくなってきた。小山田圭吾を知らなかったというカズレーザーは、「このかたのことをけっこう調べたんですけど」「こういった昔のいじめ、けっこうひどいいじめのことは出てくるんですけど、それ以外の情報って、たとえば、いじめを悔いてるので今はそういった活動を反省して、こういった活動をしてます、償いのためにこんなことをしてますっていう情報はあんまり見つからなかったんですよ。」「再チャレンジっていうのは、過去のマイナスを埋め合わせる、プラマイをゼロにすることを認めるということなんで、批判と擁護の声で批判の声が大きいというのは、プラマイのマイナスを埋め合わせる作業を単純にしてなかったってことなんで、これは再チャレンジとかじゃなくて、批判されて当たり前、自業自得の話だと思うんです。」と、早口で語っていた。検索した程度の情報でなにを言ってるのかと思うが、太田は「それをやってるかやってないかを判断するのは難しくない?」と言い、少し議論になる。当時の雑誌がそれを掲載した、これを許容していた局面が当時のサブカルチャーのなかにあったということを、太田はきちんと語っていた。「俺らも、やっぱり、ネタなんかひどいですよ、今、バラされたら。」という、爆笑問題もその時代の当事者である。「その時代の価値観と今の価値観と、歴史を評価するときに…、これ、歴史だと思うんだよね。その時代の価値観を知りながら評価しないと、なかなか難しいと思う。今の価値観で断罪してしまうことっていうのは。」と、歴史として捉えている太田に比べて、カズレーザーと武井壮の意見は、このトラブルをどう対処するかという話に過ぎなかったのではないか。ところが、ツイッターをちらっと見ると、「サンジャポ」の太田の発言が小山田擁護として批判を受けているので愕然とする。

 日が暮れてから外出し、マクドナルドで読書をするが、こころが掻き乱されているようで、まるで読書が進まない。1時間ぐらいで帰ってくる。こういうときは吉田豪だと思い、吉田豪のツイートをさかのぼってみると、さすが、まともな時代認識の意見が多くリツイートされていて、ようやくほっとする。しかし、いじめの告白をする記事を許容する空気があったということを、いじめ行為そのものを許容する空気があったかのように主張していると誤解する人間がこんなにも多いのか。話がまるで通じない。時代背景の分析をすると、それだけで、いじめ行為そのものを擁護しているようにとられ、漏れなく、石をぶつけられる。この構造もまたいじめと変わらないのは、まったく皮肉なことだ。テレビを観たりなどして、23時過ぎには眠る。

2021年7月17日土曜日

7月17日土曜日/座間

◇ 余裕なし

 朝、アマゾンセラーセントラルの画面を開くと残額があり、振り込みの手続きがあったはずなのになんだこれはと思う。金額から、先日、宅急便で送ったものだとすぐにわかり、ある図書館からの購入だったが、確認してみると、請求書払いというものになっていて、未決済になっている。この金はいったいいつ振り込まれるのか。今月はまだ余裕があったからよかったが、金額が大きいので、この金をあてにしていたらとり返しのつかないことになっていた。ここでさらに余裕を作れるはずだったが、余裕は先延ばしになり、むしろ、現在の余裕を食いつぶさねばならなくなった。ツイッターからニュースを見ると、小山田圭吾が謝罪文を発表したようだ。石橋貴明と鈴木保奈美の離婚にもびっくりする。



◇ 座間

 今日も朝から県央地区に。帰りにまた、どこかブックオフに寄っていこうと思い、座間に行ってみることにした。座間もかなりひさしぶりだったが、まず、ドトールに寄ろうと思っていたら、ドトールはなくなっていた。グーグルマップで検索すると、閉店した店もまだ出てくるのでまぎらわしい。たまらない暑さで、アイスを食べたくなり、小田急マルシェの2階のクリエイトに寄るが、なぜかアイスが売っていない。1階のスーパーにも降りてみると、こちらには売っていたが、気に入るものがなかった。もうブックオフに行ってしまうことにして、グーグルマップを確認し、歩いていくと、途中にまたクリエイトがあり、ここでようやく、アイスチョコモナカを買って食べた。まわりには、スーパーがあり、文教堂があり、ドン・キホーテがあった。座間警察署があり、その向かいにブックオフがある。座間がひさしぶりであるから、もちろん、この店もいつぶりになるのか記憶にないくらいにひさしぶりだった。「レコード・コレクターズ」のバックナンバーを見つけ、3冊買っていく。帰りは相模線の入谷から海老名に戻ろうとするが、入谷駅前は視界いっぱいに田んぼが広がっていて、海老名駅からはたったひと駅だが、まるで別世界のようにのどかだ。歩道橋の上にも登り、のんびりと写真を撮っていたら、ちょうど電車がやってくる。上り電車が到着しますというアナウンスが聞こえ、海老名とは逆方向だと思っていたが、ここでは海老名方面が上りで、八王子方面が下りだというのがわからなかった。乗りそこねてしまい、駅のホームに入り、時刻表を見ると、つぎの電車までは、なんと、30分近くある。先に時刻を調べておくべきだった。とてもじゃないが、こんなところでは待ってられず、先にやってきた逆方向の電車に乗り、下溝駅まで乗って、戻ってきた。海老名でガストに入り、チキテキ若鶏のピリ辛スパイス焼きを食べた。

 ガストでマンガを1冊、渋谷直角「さよならアメリカ」を読んだ。2019年刊、扶桑社。「SPA!」の連載だった作品で、連載中はまったく読んでいなかったが、読み始めたら、これがなかなか、のめりこんで読んでしまった。コント的リアリティとでもいえばいいだろうか。ツイッターからニュースを見ると、毎日楽しみにしている東京の新規感染者数は、今日は 1410人。帰宅は夜遅くなり、テレビを少し観て、その後の記憶はない。








ブログ アーカイブ

8月21日土曜日/横浜のあちらこちらで

◇ 伊勢佐木町  昨日は、昼間は暑かったが、夜中は涼しくなり、今朝も涼しい。朝から黄金町まで行く用があり、それがすぐに終わり、伊勢佐木町のマクドナルドに入り、アイスコーヒーとエッグチーズバーガーを食べた。しばらく読書をして、午後になってから、雲雀洞に寄った。3月以来、ひさしぶり...