2022年1月12日水曜日

1月12日水曜日/カツカレー・読書




◇ 天王町・平和島・鶴見

 朝から外出。直配がひとつあり、まず、天王町に。天王町駅も、さっぱり用のない駅になってしまったが、しばらく降りない間にずいぶんきれいに改装されていた。岡野のほうまで届けて、そのまま、横浜駅まで歩いていく。ムービルの日乃屋カレーに寄り、カツカレーの七分盛りを食べた。760円。平和島に用があり、京浜急行に乗り、帰りに京急鶴見に寄っていく。ベローチェに入り、ブレンドと、あんぱんを食べた。店内の様子がどうも変わったと思ったが、喫煙席をなくしたのか。読書を2時間ほど。それから、ブックオフに寄り、110円の文庫本を5冊、220円の単行本を1冊買う。鶴見から京浜東北線で横浜に戻り、有隣堂に寄り、雑誌の立ち読みなど。EXIT兼近が「文藝春秋」の巻頭エッセイを書いていた。

 ツイッターからニュースを見ると、東京の新規感染者数は 2198人に。沖縄は 1644人、福岡は 408人、広島は 652人、大阪は 1711人、兵庫は 512人、京都は 412人、愛知は 723人、群馬は 193人、茨城は 127人、千葉は 465人、埼玉は 547人、神奈川は 548人。


◇ テレビ・ラジオ・雑誌・読書

 夜に帰宅し、録画していたテレビ番組をいくつか。最近の「徹子の部屋」を続けて観る。先週金曜のゲストは満島ひかり。黒柳徹子と仲がよく、「サンダーバード」の新作の話をする。月曜のゲストは中村勘太郎と長三郎の兄弟。以前、父親の勘九郎と出演した回も観たが、この日は子どもだけで出演した。この弟、かわいくて大好き。お兄ちゃんのほうも、お兄さんぶってて面白い。立ち回りごっこがかわいかった。

 タイムフリーで、今日の「ビバリー昼ズ」のオープニングを聴くと、こぐま座のトラック盗難事件の話から、昇太師匠の猿の着ぐるみ時代の話をしていた。猿の着ぐるみをかぶって落語をやっているすがたは、写真では観たことがあるが、生で目撃したことはない。続けて、今日の「ナイツ ザ・ラジオショー」のオープニングを聴くと、おぼん師匠が仲なおり屋を始めているという話をしていた。元木すみおと佐藤かんじを仲なおりさせたそうだが、元木すみおと佐藤かんじが仲が悪かったことをそもそも知らなかった。14時台は、かもめんたるがゲスト。インプロに凝っているという槙尾の話が面白い。聴きそびれていた先週水曜の放送もようやく聴くと、この日の14時台は、真空ジェシカがゲスト。コンビそれぞれの声をまだ聴き分けられないが、会話の一往復に、おおむね面白い言葉を入れてくる。漫才も披露し、「タイタンシネマライブ」をいじるネタに、「M-1」のネタよりも笑わされた。

 楽天マガジンで雑誌のチェックをすると、「サンデー毎日」に載っていた、たけしの新作映画の公開が危ぶまれているという記事が気になる。書き手は本多圭。主演に渡辺謙を予定していたが断られた、事務所のサポートをしていた秋元康の関係者が宣伝を降りたとか。中野翠の連載では、昭和こいる師匠の訃報に触れていた。石戸諭の連載は、小人プロレスラーのプリティ太田に取材をする。武田砂鉄の「サブカル本の真骨頂」では「ビデオランド」という本を紹介していたが、この本はまさに、速水健朗がポッドキャストで話題にしていた本だ。松尾潔の再登場も嬉しく、今回は「坂本九とクインシー・ジョーンズ」と題し、坂本九とクインシー・ジョーンズのいくつかの奇妙な符合について書いている。クインシーと永六輔は同い年であり、クインシーがシカゴのサウスサイド出身であれば、坂本九は川崎市南町の出身だと。坂本九の遺品のウォークマンには「ウィー・アー・ザ・ワールド」が入っていたそうで、そして、事故前日には、坂本九はラジオ番組の収録で「ウィー・アー・ザ・ワールド」を披露していたのだという。

 部屋で読書。加藤周一「読書術」を読み終える。2000年刊、岩波現代文庫。今年もまず、読書について考えることから始めたいと思った読書だが、岩波現代文庫となるとなんだかもっともらしいが、もともとは、60年代に光文社のカッパ・ブックスから出ていた本で、「頭の回転をよくする」という言葉がタイトルの上についている。読書は愛のいとなみに通じるとか、ジョークだろうと思うところもけっこうあるが、わからずに真剣に読む読者もおそらくいるんじゃないか。読んだふりは大切なことだとする項では、読まない本を読んだふりをするスノビズムを馬鹿にしつつ、しかし、スノビズムを非難しているのではなく、文化の向上にスノビズムほど大切なものはないと続ける。「スノビズム」の反対は「ドーセバカイズム」だといって、これはつまり、反知性主義のことだ。スノビズムの大切さは、政治活動に偽善が必要なようなものだといい、政治はどうせ悪魔の仕事だという結論に飛躍すると、それはヒトラーだと書いている。本を読み終え、深夜1時頃に眠った。

2022年1月11日火曜日

1月11日火曜日/「らじおと」が終わる

◇ テレビ

 早朝から、録画していたテレビ番組をいくつか。昨夜の「深イイ話」は、オダウエダの密着があるかと思って録画しておいたが、どうやらまだ先の放送のようだ。加藤茶夫妻独占密着の部分だけを観るが、よく知らなかったが、この番組では続けて密着しているそうで、これが第5弾になるようだ。今回の放送では、ドリフとももクロの武道館ライブの様子を追いかけていた。綾菜夫人は、結婚してから10年、日記をつけているという。

 年末の「週刊フジテレビ批評」は、矢野了平、たむらようこ、伊藤正宏という3名が出演し、「人気放送作家が選ぶ2021年のベスト番組」という座談会をやっていた。「あたらしいテレビ」でも話題に出た「オモウマい店」がここでも挙がり、いよいよ気になる。矢野了平というひとは、てっきり、クイズ作家だと思っていたが、「水曜日のダウンタウン」の作家などもやっていることを今さら認識した。矢野了平によると、「水曜日のダウンタウン」は、会議の段階ではコンプライアンスはいったん無視していろんなアイデアを出し、そのあとに、会社のしかるべきひとに確認するという作業が必ずあるのだという。続けて、新年1回目の放送も観ると、フジテレビ社長の金光修と原田曜平が対談をしていた。

 1月3日放送、NHKの「東西笑いの殿堂」もようやく観始めた。この番組も、毎年録画はしているが、録画を貯めているだけで、観ていない年が続いていた。スタジオにはまず、爆笑問題が登場し、ハマカーン、ますだおかだ、アインシュタインが座っている。それから、西軍キャプテンの中川家が紹介される。恒例の中継は、NGKからは和牛が、浅草演芸ホールからは林家三平が担当する。あとで末広亭に出る予定の小痴楽はスタジオに登場した。心斎橋角座からはチキチキジョニーが担当するが、毎年、この松竹のブロックが、関東の人間からするとなかなか触れる機会のない部分で、今年は酒井くにお・とおるが最初から面白かった。1時間まで観たところで中断するが、NGKから出演した、西川のりお(のりお・よしおの漫才)の声がずいぶん老けこんだように感じられる。

◇ ラジオ

 ネットニュースで先に知ってしまったが、「伊集院光とらじおと」の終了が、今朝の放送で正式に発表されたというので、タイムフリーで、エンディングのその箇所をさっそく確認した。以下は、最後の4分間の発言。「さあ、ここで、ちょっとお知らせでございます。内容だけ、ぶっちゃけ言いますと、この「伊集院光とらじおと」という番組が、この春いっぱいで終了致します。ええっと、報告が遅れまして、気をもんでいたリスナーのかたも多いと思うんですけども、基本的には、僕はTBSラジオの方針に従って、言っていい時期というのを、ま、TBSラジオと僕の所属しているプロダクション等で、契約やいろんなことも考えた結果、ここまでは言ってはいけない、ということで、なんか僕からすると、やっとご報告することができた、っていう感じなんですけども。ま、久米さんがそうだったように、他局ですけど、僕は福山雅治くんがラジオ辞めるときもそうだったんですけど、しゃべりたいこと、しゃべろうとすれば、別に、3時間でも4時間でも、どうして終わるんですかっていう話はできるんですけども、その時間がさすがにとれないんならば、あんまりたくさんのことを言うと誤解のみを与えていくんじゃないかっていうことで、とりあえず、今日のところは、このご報告をしておこうかなっていう。TBSラジオの上層部のほうからは、「伊集院くん、今日、こういうふうなことを話したらどうですか?」っていうご提案をいただきましたけども、それに従っていると、もうさすがにもはや僕はラジオパーソナリティーではないっていうことになるので、そちらのほうはご遠慮させていただきますけれども、なんていうんですかね、えっと、いろんなことがあって、悩んできて、で、そのなかで、いろんなひとからも助言を受けたり、考え抜いてきましたけど、いちばんこう自分のなかで、ラジオやっててよかったな、そして、なるほど僕は、この6年間のラジオのなかでこういうことを学んだんだって思ったのは、「パラスポーツと」のコーナーで、パラアスリートのひとたちにたくさんお会いして、人生のなかで描いてた未来像が、事故とか病気によって絶たれてしまったときに、ふてくされるのでもなく、自暴自棄になるのでもなく、良い人生にするために、じゃあこっからどうするっていう切り替えの心強さみたいなものをすごく教わりまして。なんか自分は、面白い「伊集院光とらじおと」っていうものは止めますけども、じゃあ、伊集院光のラジオの人生とか、それがだめなら、伊集院光のおしゃべりの人生とか、さらには、伊集院光の人生みたいなものを、ここから前向きに、ちょっと立て直していこうかなっていう。とにかく、僕は伊集院光じゃなきゃいけないんだっていうひとたちに向けてしゃべって、伊集院光じゃないとだめなんだっていうひとたちと一緒にものを作っていくっていうことだけは、ぶらさずにやっていこうということと、今後、ま、ちょっとになりますけど、前向きに、一生懸命やることしかできないので、でいて、最終的にいい終わりかたをしていこうと、まあ思ってます。今日もこれで時間ぎりぎりで、話すことは以上なのかもっといっぱいあんのかよくわかりませんけども、とりあえず、遅くなりましたがご報告です。ええと、明日も、ぜひ、聴いてください。」

 午後は「ナイツ ザ・ラジオショー」をつけておく。火曜はドラマの話題が多いが、オープニングは大河ドラマの話をしていた。それから、正月の寄席移動の話、文枝・小朝二人会の話と続くのが楽しい。14時台は、笑福亭羽光がゲスト。羽光の昔の仲間で、食えないベテラン漫才師はどうしたらいいかという話になった。

◇ 雑誌

 楽天マガジンで、「BRUTUS」のあんこの特集をざっと読んでいたが、お取り寄せ特集でおなじみの、秋元康、松任谷正隆、酒井順子、佐藤可士和という4人は、この雑誌では「四天王」と呼ばれているらしい。巻末ページには、スチャダラパーと川勝正幸の「超時間余談」という企画があった。これはもちろん、和田誠の「超時間対談」をなぞったもの。構成は辛島いづみ。川勝正幸は今月で没後十年になるのだ。宮沢章夫とやついいちろうの平常心ブラザーズの連載では、宮沢章夫が志ん朝を聴きながら寝ていると語っている。

◇ 再びテレビ

 15時前、集荷の時間に合わせて、近所の郵便ポストまで投函に行く。外は雨降り。こういう日は家にこもるにかぎる。録画していたテレビ番組をつぎつぎに観ていくことになるが、日曜の「ボクらの時代」は、鬼越トマホーク坂井、空気階段もぐら、ニューヨーク嶋佐という3名、「おかべろ」は、インディアンス、モグライダー、オズワルドという3組がゲストで、新年のテレビは若手のお笑い芸人の注目株が引っぱりだこになるのか。正月番組がお笑いだらけになるのは昔からだろうが、「M-1」が年末の風物詩になってからは、話題の中心は若手になった。日曜の「情熱大陸」には、錦鯉が登場した。「M-1」優勝の前から密着していたというから、運のいい番組になった。渡辺隆のあきらめの境地というのは、同世代としては理解するところが多く、四十代、父親とふたり暮らしをする実家の本箱には、新古書店の棚のようなマンガやベストセラーが並んでいた。

 評判の「オモウマい店」の放送もちょうど今日で、興味をもち、初めて観てみた。司会は、ヒロミと小峠、ゲストにオダウエダも出ていたが、タレントはワイプのみで出演する。「グルメンタリー」とはうまく名付けたもので、グルメ番組であり、密着ドキュメンタリーでもあるというのがよくわかった。兵庫のちゃんぽんの店の盛りつけの豪快さにまず驚き、続く、栃木のカフェジェラオカという店は、土日はすべてのメニューが100円だというから謎に満ちている。

◇ 映画

 Netflix で映画を1本。アダム・マッケイ監督の「ドント・ルック・アップ」を観た。アダム・マッケイの監督作は、まあ、どれもこれもべらぼうに面白い。描かれていることについて、まるで知識がないのに、笑わせる場面ではしっかりと笑わされてしまう。この語り口がよっぽど好みに合うのか。毒の加減と、風呂敷の広げかた、それから、結末もギャグの発想だ。エンドロールが終わったあとまで、しっかりとギャグが詰まっていた。しかし、どうでもいいけど、ディカプリオは沢田研二みたいな風貌になった。

 

 深夜1時からは「爆笑問題カーボーイ」をつける。ラジオを聴きながら梱包を片づけるつもりでいたが、肝心の本が見つからず、キャンセルにするという手もあったが、注文者がある研究家のかただったからあきらめられない。販売履歴も確認し、在庫はあるはずなのにと思いつつ、部屋中を引っ掻きまわし、やっとのことでついに発見した。こういうときは思わぬところに埋もれているものだ。古本市の値札が付けっぱなしで、いつぞやの不忍にもっていっていることを思い出した。くたびれてしまい、梱包は朝にすることにして、ラジオを聴きながら眠った。

2022年1月10日月曜日

1月10日月曜日/「イカゲーム」など

◇ ラジオ

 早朝から眠り、9時過ぎに目覚める。昼はラジオ。「ビバリー昼ズ」の月曜日は、今日が新年1回目。オープニングは、新年恒例の年賀状大賞。高田先生宅に届いた年賀状から、面白いものを紹介する。12時台は、イッセー尾形がゲスト。こちらも新年恒例、高田先生、松本明子と一緒に演じるラジオドラマが今年も楽しい。午後もそのまま、「ナイツ ザ・ラジオショー」を聴くと、こちらは生放送ではなく、年末の収録だった。しかも、成人の日の短縮版となり、1時間半の放送。オープニングのトークもいつもより短く、普段は音楽をかけない番組だが、今日は20年前のヒット曲をかける。オンタイムのラジオは中断し、タイムフリーで、先週月曜の「伊集院光とらじおと」を聴いた。ザ・マミィがゲスト。嫉妬する若手を訊かれると、酒井はかが屋を、林田はダウ90000を挙げた。

 今日も外出する用はなし。午後、近所の郵便ポストまで投函に行き、夜にはスーパーまで買いものに行くが、それだけで、あとはずっと部屋にこもっていた。ツイッターからニュースを見ると、東京の新規感染者数は 871人。沖縄の 779人、広島の 672人、大阪の 499人といった数字も気になる。

◇ テレビ

 録画していたテレビ番組をいろいろと観る一日。年末にNHKで放送された「このドキュメンタリーがヤバい!」という番組を観たが、この番組は前年にも放送されていたようだ。前年は観そこねてしまった。設楽統、ヒコロヒー、長濱ねる、大島新が出演。斉藤和義の名を番組表で目にしたが、このひとは同姓同名の「BRUTUS」編集者だった。しかし、紹介されるドキュメンタリーは自局の番組にかぎられ、面白そうな番組をさんざん紹介しておきながら、紹介した番組はNHKオンデマンドで観ることができるというのはちょっと引っかかるじゃないか。地上波で再放送してくれれば親切なのに。

 テレビ東京で、土曜の昼に放送されていた「ものまねコロッケ全部見せますスペシャル!」という番組も観た。小堺一機と、モーニング娘の石田亜佑美が司会を務める。冒頭からいきなり、コロッケのステージを10分以上放送するのがまず見事で、藤沢一賀という専属司会者も登場し、普段のステージを再現している。コロッケのステージをしっかり見せようという、芸に対する敬意がきちんとある番組だと思った。そのあとはバラエティ番組らしく、コロッケ、小堺、みかんのコラボで「徹子の部屋」を再現したり、荒牧陽子とのコラボ、あるいは、美川憲一本人と一緒に「さそり座の女」を歌うコーナーもあった。コロッケの代表作である、ロボット五木ひろしのフルバージョンも披露されたが、改めて驚かされたのは、この芸は、あらかじめ作ってある音に合わせて演じているのではなく、音効がその場で、コロッケに合わせて音をつけているのだという。最後は、北島三郎の「まつり」のヒップホップバージョンを披露したが、これにしても、コロッケの芸はダンスの領域だろう。

◇ 配信ドラマ

 Netflix で、「イカゲーム」全9話を最終話まで観了する。なんだか、長いマンガを全巻読破したような感覚をひさしぶりに味わった。1日1話というわけにはいかなかったけど、ずっと面白く、興味が途切れることはなかった。しかし、最後になにか深みをもたせようとしているのにはちょっとしらける感もあり、単に面白いだけのままで逃げきってもらいたかった。観終わったところでようやく、ウィキペディアを初めて見ると、「バトル・ロワイヤル」や、あるいは、「カイジ」や「LIAR GAME」といったマンガから具体的にヒントを得ているようだ。日本の場合は、こういうアイデアは、マンガやバラエティ番組に注がれていく。

◇ ラジオ

 深夜に、先週月曜深夜に放送された「ヨネダ2000のオールナイトニッポン0」を、タイムフリー切れぎりぎりでなんとか聴いた。思い出してよかった。意外と素顔を見せる放送で、新しい地図に会えたことを喜んでいたりなど、案外、普通の子たちだ。漫才で「どすこい」しか言ってなかった子のほうがよくしゃべる。ファンタスティック原田からメールが届いていた。最後まで聴き、夜明け前にブログの更新をひとつ。

2022年1月9日日曜日

1月9日日曜日/大河ドラマを観たり

◇ ポッドキャスト・ラジオ・テレビ・読書

 昨夜は中途半端に眠り、早朝から、もう少し眠りなおす。疲れがひどくてしかたがない。ラジオやポッドキャストを聴きながら眠ってしまうことも多く、どこまで聴いたかわからなくなり、聴きなおすこともたびたびだ。Spotify の「すべてのニュースは賞味期限切れである」の2回目も、数日前に聴きながら眠ってしまったのだった。「読書はコスパがいい」という話があるとは知らなかった。テーマはファスト映画にもつながっていくが、ファスト映画批判に対して、速水健朗はあえて反論をしてみせ、それがはたして資本主義的なのかはわかりにくくなっていることを示す。日本には当てはまらないとしつつも、リーマンショックとオキュパイ・ウォールストリートを経験しているZ世代は、政治的にはリベラルになりながら、コスパ主義と反資本主義が一致するという。武田砂鉄への皮肉と、最後におまけのように収録されていたおぐらりゅうじの実家のヘアーカットの話に笑った。

 昨日は「ナイツのちゃきちゃき大放送」も途中まで聴いたが、えのきどいちろうがしゃべっていた高川学園の「トルメンタ」というのが気になり、YouTube で動画を確認してみると、たしかにこれは面白い。録画していた昨夜の「Nキャス」を観ると、ゆっくりすぎるPKというのも話題になっていたようで、この番組が取材をしたために、キッカーとキーパーに友情が芽生えていてちょっと感動した。

 

 続けて、今朝の「サンジャポ」を観ようとすると、録画のセットがされていなかったようで、録りそこねてしまっていた。年末年始の特番を挟み、設定を修正し忘れていた。「TVタックル」を追っかけ再生で観ると、昨夜の「Nキャス」でも扱っていた、今どきの冷凍食品をこちらでも話題にしていた。

 午後はラジオ。「爆笑問題の日曜サンデー」をつけておく。14時台は、楠田枝里子がゲスト。楠田枝里子は、とにかく、チョコレートの話をしたくてしかたがなく、過去を懐かしむような話がほとんどないのがすごかった。日本テレビ時代、最後の一年は制作部にまわり、「ズームイン!! 朝!」でフクダシゲオの取材をしたというのだが、爆笑問題がふたりとも、フクダシゲオって誰だろうという反応になった。たしかに、音で聴くとぱっと浮かばないが、福田繫雄のことだ。

 昨日の「ナイツのちゃきちゃき大放送」の続きを聴くと、11時台は、三遊亭円楽がゲスト。三平について訊かれると、「一応、収録終わるとね、あそここうだよ、ああいうときはこうしなきゃだめだよって、さんざん言ってきたの。ところが、それを消化できなかったし、私に言わせると、ひとの言うことを聞かなかったな、簡単に言えば。つまり、俺を信用してないってことだね。俺を信用しない人間は、こっちも信用しないから。あ、こんなこと、生かこれ?(笑)」 宮治については「元気があって、押し出しが強いから、いいかなと思う。ただあの、年季のあるひとたちんとこへぽーんと入ってきて、どこまでね、自分のキャラが、それこそできるかどうか。どういうキャラ作ってくるか。元気で明るいってのはいいけど、あんまりうるさくなるとね。あのねえ、すべったときにかぶせるってのがいちばんいけない芸なんだよ。すべったときは引くの。まして編集できる番組なんだから。」 それからあとも小言は止まらず、「笑点」メンバーに対する発言はリップサービスとしても、 芸協に対してもきびしいことを言いまくる、その内容がとても面白かった。金曜日の「問わず語りの神田伯山」を聴くと、こちらでも「笑点」のメンバー交代の話題をみっちりとしゃべっていて、最終的には、宮治に対するまじめなエールになっていた。

 今日は、近所の郵便ポストに投函に行った以外は外出せず。ブログの更新をひとつすると、時計を見ていなかったが、かなり時間を食った。たいしたこともしないうちに、あっという間に夜になる。ツイッターからニュースを見ると、東京の新規感染者数は 1223人に。沖縄は 1533人、福岡は 211人、広島は 619人、大阪は 880人、埼玉は 401人、千葉は 252人、神奈川は 443人。

 録画していた、木曜の「徹子の部屋」(ゲスト・松原智恵子)を観ると、番組後半に、浅丘ルリ子もサプライズで登場する。日活のスターだった当時、男の子で誰が好きだったか言ってごらんなさいと、松原智恵子に浅丘ルリ子が迫ってみせる。黒柳徹子も含めて、この3人、そろって誰も終活はしていないという。

 今朝の「林家正蔵の演芸図鑑」は、ラフレクラン改めコットンと、春風亭三朝が出演。コットンのコントは誘拐犯と子どもの設定で、よく見ると学生服っぽい衣装なのだが、芝居がおとなにしか見えないから設定がすぐにはわからなかった。三朝は「厄払い」。どちらも、NHKの新人大賞受賞者。番組後半、対談のゲストは内藤剛志。内藤剛志が語っていた芝居のノウハウがすごく面白い。刑事役ばかりだが、ある刑事ではポケットに手を入れる、ある刑事はポケットには絶対に手を入れない、ある刑事はちょっと猫背に立つとか、あるいは、机に向かう姿勢を決めておくなど、自分のなかでルールを作っておくそうで、すると、かたちから自然と演じ分けられていくのだという。あるいは、セリフについては、ぜんぶ説明してしまうと視聴者が入り込める余地がなくなるという。抑揚をつけることが説明になり、いろんなことがバレるため、「棒」にすることで、その余地が作られるのだという理論だ。

 今日から始まった大河ドラマ、「鎌倉殿の13人」の第1話も観た。三谷幸喜には映画でさんざん裏切られながら、それでもまだ期待する部分はあるのか。とはいえ、大河は「いだてん」も録画したままで、途中までしか観ていないのに、最後まで観る自信はまったくない。三谷作品では「新選組!」も観ようとはしていたが、VHSで録画したものの、最後まで観た記憶はない。ドラマなんてものは作品から伝わるものがすべてだと思っていたが、大河ドラマのような歴史モノはそうもいかない。日本史はそもそも苦手で、脳がもうだめなので、知識がない状態から登場人物を覚えようとすることがまず無理だ。「鎌倉殿の13人」というくらいだから、少なくとも13人は登場人物が出てくるのだとは思うが、それだけでは済まないのだろう。だから、今回はもう、番組ホームページの相関図を開いた状態でドラマを観ることにしてみたが、相関図を見るとどうだろう、人間関係が書いてあるからとても便利だ。本屋で働いていたから知っているが、いつも、大河ドラマのムックというものが出版され、大河ドラマというものはそんなにファンが多いのかと思っていたが、そうではなく、このような副読本でも参照しないと、多くの視聴者はついていけないというのが真相である。ホームページのない時代はなおさらそうだ。そうに違いない。第1話を観たかぎりでは、北条政子を演じる小池栄子がいちばん印象に残った。

 深夜、タイムフリーで、聴きそびれていた1月2日放送の「志の輔ラジオ 落語DEデート」を聴いた。談志の誕生日に談志特集。最初に流された、1982年12月、国立演芸場での「芝浜」は、その当時、志の輔も客席にいて、弟子入りのきっかけになったという名演だ。四十代の談志師匠は、声からして力強い。「べろべろになっちゃえ」というセリフもすでにあった。志の輔師匠のトークの部分では、ある年の新年会で、師匠談志がマクルーハンについて語っていたかと思うと、その翌年には業の肯定と、さらにその翌年にはイリュージョンと語っていたという。もう一席は、自宅から新たに発見されたという、1977年11月、新宿厚生年金会館小ホール、小さん・談志親子会での「文七元結」が流された。聴きながら眠るつもりでいたが、面白く、眠らずに最後まで聴いた。

 深夜、眠らずに部屋で読書をする。「かもめ」に続き、チェーホフをもう一冊、今度は「ワーニャ伯父さん」を読み終えた。読み始めてすぐに、ワーニャ伯父さんが47歳だとわかり、今年47歳になる今の自分にとって、なんというタイミングで手にとったのだろうと驚いた。もしかすると、ワーニャ伯父さんは俺なんじゃないだろうか。

2022年1月8日土曜日

1月8日土曜日/冬の江ノ島




◇ 江ノ島

 早朝に目覚め、ツイッターを見ると、桂文枝が「新婚さんいらっしゃい!」を勇退とのニュース。今日も朝早くから外出すると、寒いのなんのって、陽当たりの悪いところは、路面がまだ凍っている。駅に早く着いてしまい、ホームで電車を待っている時間がつらかった。大和から小田急線に乗り換え、つい新宿方面のホームに昇ってしまいそうになるが、今日は逆方面だった。無事に座れ、藤沢からは江ノ電に乗り換え、七里ヶ浜まで。新年から七里ヶ浜というのもいいなと思い、仕事をひとつ作ったのだが、ずいぶん前に、鎌倉駅から江ノ島までずっと歩いてみたことがあり、このあたりを歩くのは初めてではないが、どうも記憶がはっきりしない。鎌倉高校前駅のあたりは、マンガやドラマの舞台になっているといって、写真を撮る連中が交通の邪魔になっているというようなニュースをいつか観たことがあったが、それもインスタグラムが登場してからの話で、歩いたのはそれ以前の時代だ。そのときにグーグルマップを確認したかも覚えていない。七里ヶ浜から海岸沿いの道路に出ると、すぐに江ノ島が見える。用を済ませ、江ノ島まで歩いてみようと思い、鎌倉高校前駅の手前から砂浜に降りてみるが、砂浜は歩きにくく、またすぐに道路に上がった。地図で見ると、稲村ヶ崎から西側は、江ノ電、道路、海岸が平行に並んでいる風景がしばらく続き、腰越の手前までくると、それが分離する。江ノ電は住宅街のほうに進み、海岸のほうも岬になっていて、道路から離れる。そういう地形だということも、グーグルマップを見ているから把握できることだ。岬には小動神社という神社があり、せっかくだから寄っていくことにした。「小動」を「こゆるぎ」と読むとはわからなかった。「腰越」を「こしごえ」と読むことも知らなかった。














 道路はまた海岸沿いに戻り、サーファーとすれ違ったりもするが、どこかで昼食にしたいと思いながら、いったん、片瀬江ノ島駅まで歩いていく。しかし、観光客向けの店は値段が高いような印象があり、江ノ島に入ってしまうと余計にだめだと思い、なによりも腹が減っているので、陸にいるあいだに決めてしまいたかった。江ノ島ビュータワーの1階、花みずきという店を覗くと、少々高いが、これ以上、探しまわるのもめんどうになり、スタミナ豚丼を食べた。968円。それから、江ノ島に向かった。



 江ノ島はそれほどひさしぶりなわけではなく、数年おきぐらいできている気がするから、なにも新鮮味はないのだが、一応、正月だから神社を目当てにするが、今日は土曜でもあり、けっこう混んでいた。ひとが多いと写真が撮りにくく、お詣りするのに並ぶのも煩わしい。さっきの昼食の際に、10円玉をうっかりすべて使ってしまい、お賽銭もあげられない。いったい、なにしにきたのだろうか。ひとつだけ、以前はこんなものはあったかなと思ったのは、あちこちに、自撮り用のカメラスタンドが設置されていたことだ。世間の流行とは無関係にあるのが江ノ島という印象があったが、江ノ島にも戦略家が現れたのだろうか。しかし、改めて歩いてみると、飲食店がずいぶんたくさんある。新しく店が増えたのだろうか。江ノ島に入ってしまうといちいち地図は確認せず、神社をたどるようにして、サムエル・コッキング苑の灯台を視界に入れながら、ぐるりと周囲を歩いていたのだと思うが、あとで地図を確認すると、どこをどう歩いたのかどうも把握できない。地図に載ってない店などが印象に残るせいか。とりあえず、岩屋がある島の裏側に出て、海辺に降りてみるが、なんのために降りるのかもよくわからない。ここまで歩くだけでも疲れてしまうが、考えてみたら、今日は七里ヶ浜から歩いているのだ。島の裏側までは遊覧船が出ていて、帰りはこれに乗ろうかともよっぽど思ったが、金を惜しみ、やっぱり歩いて戻ることにする。海辺から戻る階段が、じつに急勾配でぜえぜえ息切れした。わざわざ歩きまわったわりには、たいして楽しくなかった。





















 やっとのことで片瀬江ノ島駅に戻り、小田急線の各停に乗り、六会日大前に移動する。せっかくだから、近場のブックオフに寄らねばと思ったからだが、まるでいいものがなく、110円の文庫本を1冊だけ買っていく。すぐ隣りにあったマクドナルドに入り、ようやくひと休み。ホットコーヒーと、アップルパイを食べ、スマホの充電をした。読書をしようとするが、店内が騒々しく、まるで集中できない。ツイッターからニュースを見ると、東京の新規感染者数は 1224人に。沖縄は 1759人、大阪は 891人、山口は154人、広島は 547人、愛知は 398人、兵庫は 246人、福岡は 229人、千葉は 239人、埼玉は 332人、神奈川は 354人。1時間ほどでマクドナルドを出て、湘南台まで歩き、相鉄線で帰ってきた。

◇ テレビ・ラジオ

 帰宅は夜になり、録画していたテレビ番組をいくつか。中華街の特集が気になり、「カンブリア宮殿」を録画しておいたが、正確には「ブタまんの江戸清」の特集だった。会長の高橋伸昌は、横浜中華街発展会の理事長も務めているという人物だ。江戸清のパティは、ロッテリアの絶品チーズバーガーにも使われているそうで、BtoB事業が9割を占めるという。と言われても、「BtoB」というのがなんなのかわからず、検索して理解したわけだが。この番組を観ることもまずなく、村上龍のすがたをひさしぶりに観たが、ものすごく爺さんになっていた。ウィキペディアを見るとまだ七十前なのに、歳上の村上春樹のほうがぜんぜん元気で、走ってるから、やっぱり健康なのだろう。

 タイムフリーで、聴きそびれていた先週元日放送の「HONMOKU RED HOT STREET」をようやく聴くと、1曲目は細川たかし「レッツ・オンド・アゲイン」だった。これはオンタイムで、元日に聴けばよかった。多岐川裕美「酸っぱい経験」、バーブ佐竹「青いゴムゾーリ」なんて曲もかける。聴きながら、オンライン将棋を指し、いったん眠り、深夜に目覚め、朝まで、Netflix で「イカゲーム」の続きを観た。第6話では、今までの主要な登場人物が多く死ぬ。

2022年1月7日金曜日

1月7日金曜日/雪が残る

◇ 大手町

 朝早くから外出すると、雪が薄く積もっていて、路面が凍っている。安い靴で歩いていると、すっ転びそうで怖く、駅まで歩くだけでも気が抜けなかった。今日は朝から都内に。大手町の地下を通り、大手町ビルヂングでランチにしようかと思っていたが、混雑で決められず、新大手町ビルヂングまで足を延ばすと、こちらはさほど混んではいなかった。霧笛屋という店に入り、生姜焼き定食を食べる。850円。ランチタイムは、コーヒーの無料サービスもあった。八重洲に移動し、ベローチェに入り、ひと休み。ラジオを聴きながらしばらく眠り、読書をしていく。午前中、道路を見ていると、雪が溶けていく過程がわかり、しかし、日陰にはまだ雪が残っている。ビルから門松が搬出される様子もちらほら目にした。


 東京駅から、京浜東北線で蒲田に移動し、ブックオフに寄っていく。110円の文庫本を3冊買い、100円引きクーポンを利用。さっと買って、さっと出て、蒲田から京浜東北線に乗り、横浜に戻ってくる。ビブレのブックオフにも寄り、110円の文庫本を1冊、220円の単行本を1冊買い、ここでも100円引きクーポンを利用した。ブックオフ2店をぱっぱとまわり、クリエイトで買いものをして、夜に帰宅した。ツイッターからニュースを見ると、東京の新規感染者数は 922人に。沖縄は 1414人、大阪は 676人、広島は 429人、埼玉は 214人、神奈川は 251人。

◇ テレビ

 録画していた、1月2日にテレビ東京で放送された「新春!お笑い名人寄席」を観た。この番組、毎年録画しているけど、録画したままで何年も観そびれていて、何年ぶりにまともに観るのかわからないが、生放送ではなくなったのか。浅草演芸ホールからの中継だが、演芸の最中に客席を映すと無観客であり、客席には、司会の東貴博や、晴れ着すがたの女性タレントが数人座っているが、拍手や笑い声は入っている。海外のシットコムみたいなスタイルだ。ぜんぜん関係ない笑い声をはめているのか、それとも、実際の映像を観せた笑い声を改めて収録しているのかわからないが、こうなると、客との相性も関係なく、寄席にはハマらなそうな四千頭身が出たりもしている。サンド軍とナイツ軍の若手対決のコーナーもあり、サンドとナイツが中心になるくらいなので、数年ぶりに観るものからすると、全体的にはかなり若返っているという感じがする。NHKの「東西寄席」なんかは、爆笑問題が長らく司会をしているが、それよりもさらに若い世代がいよいよ中心になってきた。おぼん・こぼんの場合はちょっと特殊な状況にあるが、そのほか、ベテランと呼べるような芸人の出演は、マギー司郎と、小朝が「美人大喜利」の司会をやっていたくらいだ。なぜかただひとり、ケーシー高峰だけは過去の漫談の映像が流されていた。現在のお笑いが活況すぎるせいか、そういえば、こういう過去の演芸をふり返るような番組はめったに放送されなくなってしまった。2時間の番組を最後まで観て、それから、ラジオやポッドキャストを聴きながら、22時過ぎには眠る。

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8月21日土曜日/横浜のあちらこちらで

◇ 伊勢佐木町  昨日は、昼間は暑かったが、夜中は涼しくなり、今朝も涼しい。朝から黄金町まで行く用があり、それがすぐに終わり、伊勢佐木町のマクドナルドに入り、アイスコーヒーとエッグチーズバーガーを食べた。しばらく読書をして、午後になってから、雲雀洞に寄った。3月以来、ひさしぶり...