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2023年10月21日土曜日

10月21日土曜日/「キングオブコント2023」

◇ テレビ

 白楽のドッキリヤミ市場から帰宅したのは深夜近くになってしまったが、録画していた「キングオブコント」を今夜中に観なければならない。昼から放送されていた「お笑いの日」もぜんぶ録画してあるが、今年はまったく観ないまま、「キングオブコント」だけを先に観る。今年も梅田サイファーによるオープニングから始まるが、なんかこれ、かっこいいのかなんだかよくわからないな。同じTシャツを着せられた若い女性のみの客席もあいかわらずひどいもんだ。それとも、審査員席の後ろだけなのだろうか、カメラに映されない部分はわからない。司会の浜田と日比麻音子アナが登場し、続いて、審査員たち、かまいたち山内、ロバート秋山、バイきんぐ小峠、東京03飯塚、松本人志が順に登場した。ナレーションは今野浩喜。序盤からもう、浜田がイニシアティブを握り、笑いに大きく振れていく。ここは「M-1」との大きな違い。「M-1」のひんやりとした緊張感が「キングオブコント」にはない。そして、番組開始10分弱で、もうひと組目のネタが始まる。トップはカゲヤマ。ふすまの裏で謝罪をする先輩、ふすまを開けると下半身裸になっているというコントだが、これ、普段のステージでできるんだろうか。審査員たちは思いのほか高得点をつけ、469点。これで早くも、今年の方向性がつけられてしまったような予感がした。2組目はニッポンの社長。親友同士の殴り合いが、ナイフで刺し、ピストルで撃つというふうに発展していく。しかし、客席の笑い声にどうも違和感があり、拍手笑いが頻繁に起こる。ニッポンの社長は優勝候補かなと思っていたのだけど、過去の出場時のネタよりもちょっと落ちるかなという気がしてしまった。得点は 468点。1点差で2位になる。3組目はや団。ここも優勝候補と思っていた。演出家が灰皿を投げるコント。このネタは「たけし杯」のほか、何度か観ているが、声を出して笑ってしまう。さて、審査員はというと、これが微妙に低い点になり、465点。この審査員たち、なんだかわからないな。飯塚の評だけがまともに感じられる。カゲヤマのネタなんて、2回観たら面白くないだろう。4組目は蛙亭。彼氏にふられたイワクラと、寿司がつぶれて泣く中野。イワクラの芝居は面白いのだが、中野のキャラクターはそこまで面白いだろうか。審査員の評価もいまひとつになり、463点。ここまでの最下位。ここからは暫定席に残るか入れ替わるかということになるが、ハマダーのかっこうをしていたや団が残った。5組目はジグザグジギー。7年ぶりの決勝進出にちょっと期待していた。元お笑い芸人の市長がマニフェストを大喜利の解答みたいに出す。これを松本の前でやるのは勇気があるし、皮肉が効いている。すごく面白かったのだが、これを審査員たちはどう評価するかというと、464点にしかならなかった。6組目はゼンモンキー。神社で、彼女のとりあいでケンカをしているところに、学生がお参りにやってくる。ちょっと未熟で幼いコントかなと思った。審査員たちの点も伸びず、456点ではあったが、松本は「トリオ組んで4年目で、いちばん今日のなかでコントらしいちゃんとしたコントをじつはしている」 とコメントした。7組目は隣人。ほかの賞レースでもよく観ているコンビという印象がある。落語家がチンパンジーに落語を教える仕事をするが、教える落語家のほうがチンパンジーの言葉になっていく。チンパンジーの扮装が、いわゆるコントの扮装ではなく、リアルなチンパンジーの面をつけている。得点は 460点。8組目はファイヤーサンダー。観るまで忘れていたが、「ツギクル芸人グランプリ」に出ていたコンビで、そのときと同じネタだった。サッカー選手のものまね芸人のコント。92点。得点は 466点。ここで初めてや団をうわまわり、や団が脱落する。ここまでは最初の3組がずっと残っていたのだ。9組目はサルゴリラ。44歳と43歳、ファイナリスト史上最年長コンビだとは思わなかった。わかりにくいマジックをするマジシャンのコント。でも、こういうマジシャンって本当にいてもおかしくない気がする。ネタ見せの設定にしているのもなぜなんだろうという気がしたが、しかし、やけに面白いのは力量だ。審査員たちの評価は細部に集中した。得点は 482点となり、なんと、ここで1位に踊り出る。最後、10組目はラブレターズ。彼女の実家を訪れると、室内でシベリアンハスキーを飼っている。芝居の安定感が素晴らしいのだけど、爆発には至らないかという気がした。得点は 464点。ファイナルステージ進出は、サルゴリラ、カゲヤマ、ニッポンの社長に決まった。一番手はニッポンの社長。手術室のコント。臓器をどんどん切除していく。シンプルで可笑しいんだけど、優勝するほどのネタかどうか。得点は 466点。パワー系が多いなかで、不安にさせるおとなしい序盤から、その後の展開が面白いという点で、小峠と秋山のコメントが一致した。二番手はカゲヤマ。2本目はウンコのネタ。まったく嫌いだが、得点は 476点。まさか、去年のビスケットブラザーズのような王者を今年も生むのか。こうなったらサルゴリラを応援したくなる。最後はサルゴリラ。野球部の監督がなぜかしつこく魚に例えるコント。ファイナルステージになってからは、コントの最中に審査員の顔は映していないような気がしていたが、このコントの最中には、顔を伏せて笑う松本をはっきりと映していた。得点は 482点。点数だけを見れば、サルゴリラがダントツの優勝という結果になった。

 続けて、これも録画していた「Nキャス」の冒頭を観ると、三谷幸喜が「キングオブコント」のスタジオからサルゴリラのインタビューをする。安住によると、楽屋でコントを観ていた三谷幸喜が児玉の演技を絶賛していたという。そのあとにはジャニーズのニュースとガザ地区のニュース。谷村新司の訃報に続き、財津一郎の訃報もあった。財津一郎を「今で言うキモカワイイキャラ」だとか、妙な説明をしていると思った。深夜3時半頃にようやく眠る。

2022年11月25日金曜日

11月25日金曜日/「九八とゲイブル」


◇ 新宿・神保町

 今日も朝から都内に。早い時間に昼食になってしまい、新宿西口、よもだそばに入り、朝カレー定食を食べた。430円。ベローチェに入り、ひと休み。しばらく読書をする。夕方には神保町に移動。地下鉄から外に出ると、すっかり日が暮れていた。まいばすけっとに寄り、栄養ドリンクとパンをひとつ買って食べておく。

 神保町にやってきたのは映画を観るため。神保町シアターを初めて利用する。このすぐ近くまではしょっちゅうきているのだけれども、今まで一度も入ったことがなかった。2階は吉本の劇場だが、こちらにも入ったことがなく、1階の窓口は、吉本のチケット売り場と隣り合わせになっている。お目当ては「辛口喜劇のススメ」という特集、タモリが出演する「九八とゲイブル」という映画を観ておきたかった。以前、「したまちコメディ映画祭」でも上映されたのだが、なにかで都合がつかず、そのときは観そこねてしまった。劇場のツイッターを確認していると、チケットが完売する心配はなさそうだったが、念のため、上映時間よりもだいぶ早くやってきて、無事に購入する。整理番号は23番だった。





 すずらん通りに出て、ドトールに入り、時間をつなぐ。昼食が早かったから、腹が減り、ジャーマンドックを食べる。しばらく読書をするが、東京堂に寄りたくなり、早めに店を出た。ついでに、ダイソーにも寄り、消耗品を買っておく。

◇ 映画

 19時を過ぎ、神保町シアターに戻る。「九八とゲイブル」は19時15分の回。ロビーは入場を待つ客でいっぱいになっている。壁に貼られた飾りつけを、さっき、客がまだ誰もいないときに写真に撮っておいたが、この上映後には貼り替えられるというので、先に撮っておいてよかった。整理番号23番だが、客席に入ってみると、観やすそうな席はおおむね埋まってしまい、最前列が空いていたので、最前列の真ん中に席に座った。客席は次第にいっぱいになっていったが、なんと、寒空はだかさんがいらっしゃるのには驚いた。小西康陽が名画座でよく見かけていた寒空はだかを誰なんだろうと気になっていたというのは話としては聞くものの、本当にいらっしゃるんだ。席を探しながら、すぐ目の前を横切っていったのだが、やがて、戻ってきて、自分の隣りの席に座ったのでさらに驚いた。寒空はだかさんと並んで観るタモリの映画というのはいい体験だ。はだかさんはガラケーをいじり、上映前にはカバンからスリッパを取り出し、それに履き替えた。

 さて、映画だが、まず、最前列に座ってしまったのはやや失敗だった。わりと新しめの劇場だから、最前列でも観やすく設計されているのではと勝手に思ってしまったが、最前列はスクリーンが近く、とても観にくかった。劇場を知らないからこんなはめになるが、はだかさんが隣りに座らなかったらもっと後悔していただろう。映画は1978年公開、原作は井上ひさし、監督は瀬川昌治。オープニングに「面白グループ」のクレジットがあり、ギャグの部分を担当している。浅草芸人の物語なのだが、愛川欽也がドサまわり先で出会ったタモリとコンビを組み、浅草の舞台に立つようになる。ここでタモリが当時のネタを多数披露しているのだが、しかし、主役はあくまでも愛川欽也で、愛川欽也にはラブシーンもあった。ピンク・レディーや山口百恵の曲が流れ、その時代かと意識させられるが、同時代のテレビよりも、おそらく、映画界のほうがはるかに古めかしいのではないだろうか。警察との追いかけっこになるクライマックス、愛川欽也とタモリがチャップリンの扮装をして逃げる場面があるが、そこでチャップリンらしい芸をやるわけでもなく、タモリは寺山修司のものまねや君が代の替え歌をやってみせる。終始、ギャグの感覚がちぐはぐに感じられる映画だった。ソフト化されないのは精神病院という設定がネックになっているせいか。三木のり平が出演しているのも楽しいのだが、財津一郎が可笑しかった。踊り子役のあき竹城は迫力のヌードを見せている。赤塚不二夫も少し出演。上映が終わっても、隣りの席のはだかさんは席を立たずにメモをとっていた。

◇ 読書

 帰りの電車で、立川談志「談志名跡問答」を読み終えた。2012年刊、扶桑社。この本も「談志まつり」の日から読み始めていた。大半は「en-taxi」で連載されていた福田和也によるインタビュー(福田和也もかなりしゃべるのだが)、そのほか、「en-taxi」に掲載された対談やエッセイが集められている。雑誌掲載時におおむね読んでいるはずだが、談志師匠の最晩年の考えを再確認できる。著者名には、本当は、福田和也、石原慎太郎、立川談春の名も並べられているのだが、これはどうもバランスが悪い。どういう気の遣いかたなんだろうか。巻末には、石原慎太郎、福田和也の追悼文も収められている。石原慎太郎の追悼文は「正論」に掲載されたもので、雑誌掲載時にも読んだが、忘れている部分も多く、改めて素晴らしい追悼文だと思った。そのあとに福田和也の追悼文を読まなければならないのが情けない。

 夜遅くに帰宅し、録画していた「徹子の部屋」(ゲスト・ジェジュン)を観て、ラジオを聴きながら深夜1時前に眠る。

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5月20日土曜日/「THE SECOND」

◇ 神保町  朝から都内に。小雨だが、予報ではすぐに止みそうなので、傘はもたずに出た。気温も読めず、パーカーを着ていく。今夜は「THE SECOND」を観なければならないから、余力を残しておきたかったが、想定していたよりも時間に余裕が作れなかった。昼は神保町。土曜はランチをや...