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2024年9月29日日曜日

9月29日日曜日/体調不良のブックの日

◇ テレビ・ラジオ

 水曜に体調を崩し、案外、それが長引いている。舌が荒れていて、パンを食べるだけで痛い。録画していたテレビ番組をあれこれと。昨夜の「さんまのお笑い向上委員会」は「ゲスト向上芸人」がきしたかの。そこに、ふとっちょ☆カウボーイ、大鶴肥満、タイムマシーン3号が加わる。ふとっちょ☆カウボーイが大活躍する回だった。ふとっちょ☆カウボーイはケンドーコバヤシと陣内よりも先輩なんだ。「閉店ギャグ」では、トム・ブラウンの「タイムマシーン3号を殺します!」というセリフを堂々とオンエアしていた。中津川弦さんもオンエアされる。中津川さんは、そういえば、きしたかのの事務所の先輩だった。昨夜の「ゴッドタン」は「野田クリスタルの欲求不満解放DAY!」という企画。クリスタルジムのトレーナーをしている野田軍団たち、青木マッチョ、しんや、リボルバー・ヘッド、YUTARO が登場した。

 タイムフリーで、金曜の「中川家 ザ・ラジオショー」を聴くと、冒頭に自民党総裁選のニュースが入っていた。中川家のふたりはそれにはなにも触れずに普段どおりのオープニングトーク。ラジオを聴きながら少し眠る。あたまがすっきりしない。

◇ ブックの日

 夕方からようやく外出。雨降り。ブックの日はブックオフをまわる決まりになっているのだが、この体調のひどさだ。とりあえず、横浜駅に出る。ビブレのブックオフで、385円の単行本を1冊だけ買っていく。一応、これ1冊だけでも充分というものが買えたので、わざわざ出てきた甲斐はあったということにしよう。

 雨は止んだ。東口に移動し、ポルタのはなまるうどんに入る。おろししょうゆ小に、とり天、ちくわ磯辺揚げをつけ、630円。無料の生姜をたくさん入れて食べる。はなまるうどんはコロナ以降はあまり入らない店になってしまったのだが、以前は、風邪気味のときははなまるうどんで、かけうどんのつゆに生姜をたくさん溶かしてよく食べていたんだった。そんなことをすっかり忘れていた。

 2店目は平沼のブックオフ。こちらは買いたい本がちっとも見つけられず、わざわざ寄る必要はなかったかとも思ったが、がんばって見つくろい、110円の文庫本を3冊選んだ。今月のブックの日はもうこれで終わりにする。どこかで読書をしていきたかったが、しかし、コーヒーを飲みたくもないような体調で、駅のベンチで読書していくことにした。

◇ 読書

 御厨貴「政治家の見極め方」を読み終えた。立憲の代表選と自民の総裁選に合わせ、もっとすいすいと読んでしまうつもりだったが、体調を崩し、思うようなペースで読めなかった。2016年刊、NHK出版新書。講演をもとにした本かと思ったのだが、あとがきを読むと、担当編集者とフリーライターを相手にしゃべって作った本のようだ。そのわりには、「こんにちは、御厨貴と申します。」から始めていて、受講生に向けてしゃべっているようなかたちになっている。本の前半は当時の安倍政権についてたっぷりと語られている。そのあとの、今までの政治家とメディアの関係の変遷の部分は特に面白かった。最後はおおむねこれからの政治家のことが語られているのだが、2015年にTKOの木本が雑誌の企画で訪ねてきたことがあったそうで、木本はいちばん好きな政治家は小泉純一郎だと屈託なく語っていたという。小泉純一郎の感覚は芸人がやっていることと重なるという木本の意見から、橋下徹などを例に出し、政治家と芸能人の共生について語られていた。以下、興味をもった箇所をいくつか引用。

P107「総理になった佐藤はどんどん自己学習をしてメディア戦術を覚えます。鎌倉に前田侯の別邸の一部を借りて別荘を構え、総理としてゆとりの時間を持ったときに、鎌倉文士や文化人と付き合いました。そして、「総理と語る」という政府提供の番組で、国民は佐藤が文化人に啓蒙されて戦後民主主義を後知恵で学ぶ姿を目にするのです。長期政権の妙で、総理七年八ヵ月の前半と後半で佐藤の立ち居振る舞いは明らかに異なります。もともと市川団十郎ばりの端正な顔立ちでしたが、だんだん髪を伸ばして容貌も人のいいおじさんふうになっていく。」 ※「佐藤」は佐藤栄作

P113-114「映像に残っている田中の言葉は、これまでの政治家とはまったく異なり、庶民をつかむ言葉から始まります。(略)早口漫談というか講談というか、まさに芸人が客の心をつかむがごとし。そういう点は天才です。私はこうした田中の言葉遣いを「ストック」と「フロー」という呼び方で考察したことがあります。それまでストックだった言葉が、田中になってからフローの言葉になった。言い換えれば、「読むための言葉」ではなくて、「聞くための言葉」です。ストックの言葉で政治をやったのは、佐藤栄作が最後でしょう。佐藤にとっての言語は、言葉だけには尽きない。彼の風貌もまた言語です。ぎょろっとした目つき。ニヤッという笑い。向こうからやってくると、顔と体が発する一種の風圧がある。そういう全体から発する威圧感、オーラが言葉にも表れ、存在そのものが一つの言語になっていました。」 ※「田中」は田中角栄

P124 「佐藤時代から自民党のメディア戦略に関わっていたのは、劇団四季の演出家、浅利慶太さんです。その浅利さんを全面的に起用した中曽根さんは、スピーチの仕方から身振り手振り、足の組み方、所作振る舞いに至るまでを習いました。ただ私に言わせれば、安岡正篤なる陽明学者が精神的指導者として吉田茂ら歴代総理の指南役を任ずるのはまだ理解できても、佐藤時代から中曽根を経てその後の総理まで、浅利さんがコーディネートしたというのはいかにも古い感じがします。しかし哀しいかな、政治家の所作について指導する人間が浅利さんしかいなかった。それは日本において、政治家の「振付師」の歴史がいかに浅いかということを示しています。」

P146-147 「経済が膨らみ、国内総生産(GDP)が伸びた時代、自民党政治とは「配分の政治」でした。拡大するパイを配分するために政治には調整が必要であり、多数派の田中派を支持する限り、配分されるパイは増えていました。しかしバブルが崩壊した九〇年代に起こったのは、そのパイが増えないという事態です。むしろパイは減るかもしれない。減った部分をどうするかという調整は、実は田中派にはできません。問題が起きた際の田中派の調整方法はパイを大きくすることだったからです。(略)小泉さんの強者の政治は、低成長でパイが減ってきた時代を背景として必然的に登場してきたのです。だから、彼は調整をしません。小泉政治の基本は勝つか負けるかであり、そこに勝負預かりや三方一両損といった調整はありません。」

P147 「自民党の変質に伴って、政治家に対する見極め方も変わりました。かつては「こいつは将来、総理になるかもな」とか「せいぜい副総裁どまりだね」といった長期の見通しがおおよそつきました。けれども、小泉さん以降、政治家はその場その場で躍り出て、新語・流行語のように「こいつはおもしろい」「今なら人気が出る」というウケ狙いになりました。」

◇ テレビ・ラジオ

 夜に帰宅して、夜もまた、録画していたテレビ番組をあれこれと。昨夜の「Nキャス」は「スオミの話をしよう」の特別上映のためにフィンランドに行ってきた三谷幸喜の様子から伝えられた。そして、自民党総裁選だが、スタジオには、菊間千乃、池谷裕二に加え、田崎史郎も出演した。番組後半には「侍タイムスリッパ―」の特集があり、たまたま劇場にきていたエハラマサヒロが取材に応えていた。

 今朝の「サンデージャポン」は、菊川怜、山崎怜奈らが出演、成田悠輔はリモート出演。菊川怜がこの番組は初登場というのが少々意外だ。番組はまず、石破茂特集から始める。2009年放送、石破茂が出演した「爆笑問題の日曜サンデー」の音声も流れる。スタジオでは岸博幸と政治部デスクの室井祐作が解説する。話題が日中関係になると、中国人ジャーナリストの周来友が解説する。続いて、兵庫県の斎藤知事の話題では、サンジャポジャーナリストの小日向アツシが単独取材した。杉村太蔵の経験によると、斎藤知事は「バッシングハイ」だという。紀州のドン・ファン、いただき女子りりちゃんの裁判を扱い、そのあとには羽賀研二の逮捕を扱った。先日、梅宮アンナが出演した際には羽賀研二にはいっさい触れなかったが、今度は梅宮アンナがいっさい触れられない。逮捕された7名のなかには、羽賀研二の元妻、暴力団組長、日本司法書士会連合会副会長も含まれるが、この暴力団組長を逮捕するのが目的だったという小川泰平の解説。

 今日の「笑点」の演芸は松村邦洋。三十数年前を考えると、昇太師匠が「笑点」で松村を紹介しているというのがうそみたいだ。「笑点」はだんだん「ビバリー」の姉妹番組のようになってきた。例のごとく、「プロジェクトX」のパロディのなかでいろいろなものまねをしていくのだが、なぜこの「プロジェクトX」にこだわっているのかな。「プロジェクトX」が流行っていたときに作ったネタだろう。

 タイムフリーで、今日の「爆笑問題の日曜サンデー」を聴く。14時台ゲストは三宅裕司。爆笑問題が「EXテレビ」に出演したときにルー大柴に噛みついたことがあるって。三宅裕司は同時代の劇団だった夢の遊眠社はわからなかったというが、今は野田秀樹と仲がいいそうだ。

2024年6月29日土曜日

6月29日土曜日/ブックの日と「ツギクルGP」

◇ テレビ・ラジオ

 早朝に起きあがり、ゴミを出してくる。眠りなおさず、ブログの更新をひとつ。これで昨年11月まで更新、気がつけば、7ヶ月遅れの更新になろうとしている。録画残量を空けなければならないため、朦朧としながら録画していたテレビ番組をいくつか。昨夜の「バズリズム2」は、Ado の出演部分を観たかった。1年ぶりの出演だそうだが、その前回の出演は観そこねている。シルエットだけを見せるステージの演出にバカリズムが興味を示していた。今日放送の「勝手にテレ東批評」では、伊集院が「ゴッドタン」のオズワルド伊藤ときしたかの高野のケンカについて語っていた。それとは関連なくだが、ゲストはテレ東を退社する松丸友紀アナだった。

 タイムフリーで、今朝の「ナイツのちゃきちゃき大放送」を聴くと、昨日の「ビバリー昼ズ」のイベントの話はさすがにTBSではしないかと思ったら、ニッポン放送のイベントの話をTBSでしゃべることを笑いにしつつ、けっこうたくさんしゃべっていた。

◇ ブックの日

 午後から外出。昨日はだいぶ涼しかったが、今日は暑い。夏の入り口のよう。毎月29日は「ブックの日」であるから、ブックオフをまわる決まりになっている。そうはいっても今日は控えめに、まずは大和経由、鶴間からまわる。1店目では、110円の文庫本を1冊、220円の単行本を1冊、390円の単行本を1冊買う。アプリの150円引きクーポンを利用。

 2店目は相模大野。その前に昼食、ボーノ相模大野のはなまるうどんに入り、おろししょうゆ小に、げそ天、とり天をつけた。680円。2店目では、220円の文庫本を2冊買う。

 相模大野から町田に移動し、ベローチェに入り、ひと休み。タイムフリーで、今日放送の「サンドウィッチマン ザ・ラジオショー」を聴く。こちらでも昨日の「ビバリー昼ズ」のイベントの話をするだろうと聴いてみたが、富澤が有楽町駅前の街路樹にキクラゲが生えていたという話を始め、すぐに話が移っていってしまった。TBSのほうがたくさん話していた。

 ラジオを聴きながら少し眠り、それから読書をする。横田増生「評伝 ナンシー関 「心に一人のナンシーを」」を読み終えた。2022年刊、中公文庫。親本は2012年刊。そのあと、2014年に朝日文庫にもなっているんだ。著者は潜入取材でおなじみのジャーナリストだが、この「評伝 ナンシー関」が出されたときには、横田増生という名前はまだ知らなかった記憶がある。著者は生前のナンシー関と関わりがあったわけではなく、まえがきには「それまで私は、雑誌でナンシーのコラムを見かければ目を通していたが、ナンシーのコラムを目当てに雑誌を買ったり、ナンシーの本を買って読むほどの熱心な読者ではなかった。しかしナンシーが亡くなったのをきっかけに、少しずつ本を読みはじめた。」と書いてある。「私はナンシー以外のコラムニストについても知ろうと思い、何人かのテレビ評論や芸能人評を読みはじめた。文学者の故・森茉莉や、放送作家の高田文夫、吉川潮、中村うさぎ、雑誌「CREA」でナンシーの対談相手を務めた町山広美――などの本である。」とも書かれていて、この評伝はその段階から始められている。著者はナンシー関が残した著書を読むことはもちろん、多くの人物に取材をし、ナンシー関という人物を浮かびあがらせていく。ナンシー関と親しかったひとびと、有名無名を問わず、関わりのあったひと、家族や地元の友人、あるいは、ナンシー関に酷評された芸能人などにも取材を行っている。しかし、著者はナンシー関とその周辺、おもにサブカルチャーの世界には疎く、サブカルチャーの外からその世界に潜入していく、これもある種の潜入ルポのような感覚があるのではないだろうか。だからこその面白さもあるが、変なところに戸惑っていると思うところも多々ある本だった。たとえば、「(略)それに対してナンシーがファンだった〈ムーンライダーズ〉は、聞く人によって大きく解釈が違ってくる。これまでサブカルチャーとは縁遠かった私は、この本を書く準備をするうちに、はじめてムーンライダーズを知り、ナンシーが愛したという「ジャブ・アップ・ファミリー」やアルバム「火の玉ボーイ」などを繰り返し聞いた。正直言って、解釈の選択肢が広すぎて、その意味が読み取れない、というか、どこがいいのだろうか、と戸惑う気持ちは今でも変わりない。」 あるいは、「私がナンシーのコラムの中で引っかかっていたのは故・水野晴郎についての文章だった。水野が映画評論家を辞め、九六年に映画『シベリア超特急』を撮るあたりから、ナンシーの水野に関するコラムが増えるのだが、そこに悪意や嘲笑に近い気持ちが込められているような気がしていた。(略)ナンシーが水野を嫌いならば嫌いでも構わない。しかし私を戸惑わせたのは、その理由がどこを読んでも見つからないように思えたことだ。神田うのにしろ、小倉智昭にしろ、ナンシーが誰かを嫌う場合、はっきりとした理由が書いてある。それが見当たらなかったのだ。私には、ナンシーの気持ちが読み取れず、水野のことを書いた文章からは、ナンシーが嫌った〝楽屋落ち〟のような印象を拭い去ることができず、その笑いを共有できないもどかしさを感じていた。」という記述。 これについて、みうらじゅんに取材をすると、「ナンシーさんとボクとは、グッとくるツボが似ていたんだと思うんです。ナンシーさんは、水野さんのフェロモン過多のキャラクターを、おもしろいと思っていたんじゃないですか。ナンシーさんはプロでも素人でも、いい味出している人を見つけ出すのがうまかったですからね。」という答えがあり、横田増生は「フェロモン過多か、と私は思った。」と妙な納得をしている。

 ベローチェを出ると、ずいぶん涼しくなっていた。わからない気候だな。今月は3店だけ、最後は町田のブックオフ。閉店時刻ぎりぎり、21時半まで粘り、110円の文庫本を3冊、220円の文庫本を5冊、単行本を1冊買っていく。

◇ 賞レース

 夜遅くに帰宅し、録画していたテレビ番組をいくつか。昼間に放送されていた「ツギクル芸人グランプリ」を結果を知らずに観てしまいたく、SNSは開かずに帰ってきた。司会は爆笑問題と藤本万梨乃アナ。藤本アナは「さんまのお笑い向上委員会」で毎週観ているのに、しゃべっている印象がまったくないひとだ。審査員は9名、渡辺正行、ますだおかだ増田、チョコレートプラネット長田、大友花恋、そして、民放各局から、宮崎慶洋(日本テレビ)、山本雅一(テレビ朝日)、浜田諒介(TBS)、小比類巻将範(テレビ東京)、日置祐貴(フジテレビ)という5人のテレビマンが並び、審査はこれに観客投票が加わる。審査員から元祖爆笑王がついに消えた。対戦は、A、B、C、各ブロック、5組ずつの対戦があり、勝ちあがった3組により、ファイナルステージが行われる。◆ まずはAブロック。1番手はマルセイユ。するすると流れるような漫才だが、決めギャグがあるのにどうも印象に残らない。2番手はスタミナパン。「M-1」敗者復活戦のあのウンチのネタ以外のネタを初めて観たが、ふたりとも個性が強くて可笑しいコンビだ。3番手はひつじねいり。昨年の準優勝コンビ。関西すぎる熱の高いツッコミとクールなボケ。このコンビもふたりとも個性がある。4番手は Yes!アキト。まだ出演するのか。よく笑っていた爆笑問題だったが、太田「くだらないと思わないのかな。自分の人生。」だって。5番手はキャプテンバイソン。このコンビは初見だと思うが、合格発表のコントを演じ、声を張らない演技、笑いがひとつひとつ丁寧だ。この5組ならば、キャプテンバイソンがいいかと思ったが、審査結果は、渡辺、大友、日テレ、テレ朝、観客がマルセイユに、増田、長田、TBS、フジがひつじねいり、テレ東がスタミナパンに投票し、5票獲得のマルセイユが勝ち抜けた。まったく意外な結果だと思った。◆ Bブロック、1番手はポテトカレッジ。男女コンビの漫才だが、男の気持ち悪いキャラクターだけが目立つ。2番手はえびしゃ。銃の売人の滑舌が悪いというコント。3番手は素敵じゃないか。しっかりした漫才。ここまでではいちばん安定感がある。4番手は群青団地。去年も出場していて面白かったんだけど、今年はまたがらっと違うネタ。先輩の言葉が聞き取れないというコントで、えびしゃのコントとアイデアが似てしまったが、こちらのほうがうまいと思った。5番手はネコニスズ。今大会最年長なのか。全出場者のなかで、ネコニスズだけは「タイタンシネマライブ」でよく観ているコンビだ。素敵じゃないかの安定感があたまひとつ抜けていたかと思ったが、審査結果は、増田が素敵じゃないかに投票、観客投票は群青団地になるが、ほか8名はえびしゃに投票、えびしゃの圧勝となった。これもまったく理解ができない結果だった。◆ Cブロック、1番手はツンツクツン万博。リーゼントが恵方巻になっているコント。このコンビは歌ネタが基本なのだろうか、それにプラスして、小道具を使うスタイルである。「私立!」のセリフに、ここまで観ていて初めて声を出して笑ってしまった。2番手はセンチネル。「たけし杯」に出ていて、このコンビには好感をもった。3番手は金澤TKCファクトリー。今回唯一のピン芸人。初見だが、なんと、真っ向勝負の漫談だった。4番手は豆鉄砲。ロジック系の漫才。ネタがきちんと面白い。5番手はエバース。野球肘のネタ。これはエバースが圧勝ではないか。審査結果は、渡辺、日テレがツンツクツン万博に、増田、長田、テレ朝が豆鉄砲に、大友、TBS、テレ東、フジ、観客がエバースになり、5票獲得のエバースが勝ち抜けた。Cブロックは面白いメンバーだったが、なかでもエバースがいちばんどっしりしていた。◆ そして、すぐにファイナルステージが始まる。トップはエバース。このコンビの漫才もロジック系なのだが、掛け合いの面白さもあって、惹き込まれる。ふたりとも言ってることが馬鹿だ。声を出して笑う。2番手はマルセイユ。なんてことはない大阪吉本によくいる達者な漫才師のひと組のように思えるのだけどな。最後はえびしゃ。ゲームのキャラクターをネタにしたコントだが、若いトリオで、あらゆる面でやっぱり拙いと思う。3組を観て、優勝はエバース以外はありえないと思った。いよいよ優勝の発表だが、最後の審査だけは審査員の票が1枚ずつめくれていく演出になっている。結果は、日テレ、テレ朝、TBS、テレ東がマルセイユに、長田、大友、フジ、観客がえびしゃに、渡辺、増田がエバースに投票し、これはちょっと信じがたい結果だと思った。テレビマンたちの感覚はどうなってるんだろうか。マルセイユ、えびしゃがともに4票だが、観客の票を獲得したほうが勝ちとなり、えびしゃが優勝した。これでようやくSNSを開くことができる。

 録画残量を空ける都合があり、深夜だが、もう少しテレビを観る。今夜の「NHKニュース7」では都知事選のニュースがあり、清水国明の応援に清水アキラが駆けつけていた様子が伝えられていた。NHKは清水国明のこともわりとしっかり扱っている。田母神の応援にはデヴィ夫人が駆けつけていた。

2023年7月16日日曜日

7月16日日曜日/「ナイアガラ盆踊り」

◇ テレビ・ラジオ

 早朝から少し眠り、起きあがり、まず、ブログの更新をひとつ。録画していたテレビ番組をいくつか。昨夜の「Nキャス」は、この日、TBSでは「音楽の日」の特番があり、その日恒例の演奏からスタートする。湯山玲子がドラムを叩けるとは知らなかったよ。それから、タイムフリーでラジオも。金曜の「中川家 ザ・ラジオショー」を聴くと、NGKに男闘呼組の3人が観にきた話をしていた。岡本健一のキャラを面白がる剛。午後、家を出るまでは「爆笑問題の日曜サンデー」をつけていた。

◇ 渋谷

 午後から都内に。家のなかが暑いから、外に出た瞬間は外のほうが涼しいんだけど、結局は暑い。渋谷に出て、まず、センター街を抜けて、まんだらけに寄る。階段の百均目当てだが、階段が暑い。じっくりと物色できず、それでも2冊、サイズの大きい写真集を買っていく。昼食にしようと、松濤のほうに歩き、なか卯に入ろうかと思っていたが、決められない。NHKの手前からまたセンター街に戻り、坂をあがり、公園通りに進んだ。信号待ちする交差点に、目の前のビルの入り口から、冷房の空気が冷たい風になって吹いてくるのが気持ちよかった。結局、はなまるうどんに入る。おろししょうゆ小に、とり天、ちくわ天をつけ、570円。空いていたのをいいことに、この暑さでは外に出るのもつらいから、はなまるうどんに30分ぐらい長居していた。







 17時を過ぎ、代々木競技場第一体育館に向かう。場所をうろ覚えで、きちんと確認せずに向かうが、NHKホール前のけやき並木を歩いていくと、その先の広場では「ブラジルフェスティバル」というイベントも開催されていた。目的はこちらではない。代々木競技場第一体育館では今日は J-WAVE 主催の音楽イベントがあり、そのなかの催しのひとつとして、「ナイアガラ盆踊り」というものが開催されると知り、これは入場無料だからぜひ行ってみたいと思った。昨日、今日、明日と、この3連休、3日間の開催だが、今日だけ金沢明子が出演する。ぐるっと原宿駅のほうに進み、原宿側の入り口から入った広場にそのやぐらは建てられていた。17時開始だったはずだが、到着したのは 30分ほど経ったころだった。やぐらの上で踊っているのは花柳糸之社中だ。大瀧詠一のナイアガラ関連の音頭で踊ろうという催しなのだが、音頭にかぎらず、ナイアガラ関連楽曲が流され、お客も輪になって踊っている。そのまわりにはそれをのんびりと眺めている観客たち。盛りあがりすぎるわけでもなく、ゆるやかな雰囲気だった。石段に腰掛けようとすると、この天候で焼けるように熱くなっている。カバンに入っていたトートバックをまるめ、尻の下に敷いて座った。この暑さでは花柳社中もたまらない。司会の渡辺祐が登場し、休憩を入れ、音楽だけが流されている時間が何度かあった。金沢明子の登場は 18時20分頃。金沢明子の生歌唱が今になって聴けるとは嬉しいじゃないか。もちろん「イエロー・サブマリン音頭」、それから、「花笠音頭」と「東京音頭」のリミックスも歌った。15分ほどの短いステージ。19時に近づくと、だんだん日が暮れていく。予定では開催時間は19時までになっているのだが、まだまだ続きそうだ。19時を過ぎると、今度は野宮真貴が登場。昨日は夜7時ぴったりに「東京は夜の七時」を歌ったようだ。ところが、始まってすぐに電気が落ちるハプニングがあり、提灯のあかりが消え、なにより、音が出なくなってしまった。マイクも使えないような状態で野宮真貴がつなぎ、どうなることかと思うが、数分で復旧する。今日も「東京は夜の七時」など、ピチカート・ファイブの曲の音頭アレンジをいくつか、カジヒデキが作曲した渋谷のPRソングも歌った。



















 帰りも代々木公園のほうにまわり、公園通りを下る。トイレに入りたくなり、HMV & BOOKS SHIBUYA に寄っていく。ついでに涼みたくもあった。東映プラザのマクドナルドに寄ろうとするが、混んでいたのでやめる。新南口まで移動し、新南口のマクドナルドに入り、ひと休み。インスタに投稿などして、それからまた東横線で帰ってくる。しゃっくりが出てしまい、帰りの電車内では読書に集中できず、妙に気分が昂揚していた。

◇ テレビ

 夜遅くに帰宅し、録画していたテレビ番組をいくつか。今朝の「サンデージャポン」には、壇蜜がひさしぶりに出演した。今日はりゅうちぇるのニュースを扱うだろうとは思ったが、番組冒頭はあまりにも能天気だ。今日の放送もじつは出演予定だったというのだが、りゅうちぇるのニュースはトップに扱い、過去の出演の名場面集が流される。壇蜜がこの場でコメントすることにも逡巡していたのが救いに感じられた。話題はSNSの誹謗中傷問題にも移っていく。成田悠輔は、りゅうちぇるの死因をSNSの誹謗中傷に単純に結びつけること、死を利用して自分の主張を通すことはやるべきではないと、真っ当なことを前置きしつつ、一般論として語る。太田「われわれ勘違いしちゃいけないというか、この世の中ってやっぱり不快ですよね。不快なんですよ。誰がいても。誰の生き方…。たとえば、りゅうちぇるは自分の生き方を一所懸命探してて、で、でも、じつは成功してるように見えるひとでも、やっぱり、みんな一生、たぶん、自分の居場所を探してるじゃないですか。僕なんか本を読むの好きなんだけど、やっぱり、立派な思想家、有名な哲学者でも、答え見つけたひと誰もいないですよ。今の歴史の、人類のあれで、ここが居場所だって答えを見つけたひとはいなくて、あたまのいいひとであればあるほど、自分の居場所どこだろうって、一生、たぶん見つからないまんま過ごしていく。だから、そもそも前提として、この世の中が生きづらいものであるっていう前提はあって、自分が不快だって思ったときに、誰かにこうぶつけたくなる気持ちもわかるけど、みんな不快な思い…、不快っていうのはその、なにかすごい具体的なことじゃないけれども、人間がこの世の中で生きてくって、生きにくいんだって前提がみんなもってるといいなあと思いますね。」 成田「だからやっぱり、生きることは傷つけ合うことって側面はあると思うんですが、今のネットとかが、生きものとしての人間が耐えられないくらいまでその傷つけ合いを強化したり、増幅したりする方向に行っちゃってると思うんですよね。長い目で見ると、たぶん、発信税とかコミュニケーション税みたいな方向が議論されるんじゃないかなって気がするんですよ。(以下略)」 太田「条例とか法整備と同時に、考えかたと、あらゆる方向でたぶん進んでいくものだと思うし、俺もやっぱりね、ここまで匿名でひとに悪意をぶつけるっていう、これは僕はつねづね思ってるんだけど、人類はここまで堕ちたっていうか、今がいちばん人間が卑怯になったと思ってるんですね。だから、それはやっぱり、このつぎの世代や、そのまたZ世代のあとの世代は、親を見てあんなふうにはしたくないって、思ってって、だんだん改善されていくんだけど、やっぱり、言葉は言霊だから。すると、誰からも見つからなくても、やっぱり、そこにいったんでもひとに対して書き込んだひとは、自分は絶対覚えてますよね。それは、誰にも見つからなくても、自分はきっと一生覚えてるだろうってことは、あのう、もしかしたら考えたほうがいいかもしれないね。」

2021年5月13日木曜日

5月13日木曜日/キートンを観る


◇ 大森町・日ノ出町

 午前中から都内に。雨降り。気温が低そうだったが、Tシャツにパーカーで出る。京浜急行の大森町まで行く用があり、昼食は、マチノマ大森というショッピングモールのフードコートの、はなまるうどんで、おろししょうゆと牛肉ごはんのセットを食べた。大森町から、京浜急行の各停で、日ノ出町まで移動する。イセザキモールに入っていくと、口福館がつぶれてしまったのかと一瞬驚いたが、貼り紙を見るとただの改装中のよう。ブックオフに寄り、5冊ほど買っていく。ドドールに入り、ひと休み。抹茶デニッシュを食べて、しばらく読書。2時間ほどで出て、コンビニに寄り、チケットの引き換えをひとつ、ついでに「週刊文春」を立ち読みしていく。小林信彦の連載は「日本の喜劇人」の決定版について。「上」と書いてあり、次週も続くようだ。ドン・キホーテで買おうと思っていたものがあったが、チケットを買ってしまったら意外と金が残らない。一応、ドン・キホーテには寄るが、腹がくだり、トイレに駆け込んだ。薄着の季節になってから、如実に腹がくだりやすくなっている。しかし、なぜ、ちっとも暖かくならないのだろう。


◇ 映画

 イセザキモールを黄金町方面に進み、シネマジャック&ベティにたどりつく。「柳下恵美のピアノ&シネマ」という、この劇場では恒例のイベント。柳下美恵さんのピアノ演奏付きで、無声映画を上映している。このイベントは、以前、一度だけ観ているが、そのときは「キートンの蒸気船」を観た。今回も、プログラムは2種類あるが、キートンのほうを選び、「文化生活一週間」と「探偵学入門」の2本立てを。観たくなるのはいつもキートンだが、それを横浜の劇場で観られるということが嬉しい。木曜メンズデー、1300円。19時半の回、指定席で、一席ずつ空いてはいたが、両隣りを中年男に挟まれた。上映が始まると、左側の男がやたらとくすくす笑うのでいやになる。子どもが無邪気に笑うのならともかく、中年男が変な笑いかたをするんじゃないよと思う。落語会なんかもそうだが、無声映画が好きな人間にも、つまらないところで笑いすぎるやつというのがいるものだ。そんな客のことはどうでもいいのだが、映画は2本とも、観るのはおそらく初めてだ。キートンぐらいになると、部分的には観たことのある場面もあるから記憶が少し混乱するのだが、しかし、笑いよりも、華麗な場面の連続に感嘆する。柳下美恵さんのピアノは、生演奏をまるで意識しないくらいに、映画と自然に溶け合っていた。2本上映されたあとには、喜劇映画研究会の新野敏也さんが解説する映像が上映された。劇場のホームページを見て、新野敏也さんの解説付きの回があることは知ってはいたのに、料金が安い日を選んでしまったが、それ以外の回でも、ここで解説をしたその映像を見せてくれるとはとてもありがたい。新野さんの解説は、コメディアンとしてのキートンよりも、映画の撮影技術についての解説が多かったが、それでもやはり、別々に撮影されたポーズがつながるように、ポーズを再現できるキートンの芸があってこそということになる。解説のために映画の場面をまた見せるのだが、そのときにもまた、左側の男は声を出して笑っていた。馬鹿なんじゃないだろうか。

 黄金町から京浜急行で帰る。ホームで電車を待つあいだ、小雨だが風が吹き、寒くてしかたがなかった。夜遅くに帰宅して、録画していたテレビ番組をいくつか。昨夜の「あちこちオードリー」は、見取り図&伊集院光がゲスト。伊集院から見た吉本の分析がとても面白い。深夜0時半頃に眠る。

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7月7日日曜日/都知事選はどうなった

◇ テレビ・ラジオ  朝、録画していたテレビ番組をあれこれと。昨夜の「Nキャス」で、チョコレートプラネットがTT兄弟で「アメリカズ・ゴット・タレント」に挑戦した映像を初めて観た。藤井聡太の棋王就位式には、同郷の瀬戸朝香が駆けつける。昨夜の「にちようチャップリン」は、先週に引き続き...