2022年10月12日水曜日

10月12日水曜日/工作船・あの香港映画

◇ 横浜・みなとみらい

 朝早くに起きあがり、まず、ブログの更新をひとつ。朝のうちに、いったん、近所の郵便ポストまで投函に行ってくる。小雨。録画していた昨夜の「さんま御殿」は、25周年の3時間スペシャル。ひとまず、爆笑問題が出演する最初のブロックだけ観た。出川哲朗はこの番組の最多出演者なんだそうだ。「キングオブコント」前の収録に、コットンが初出演している。昼はラジオ。「ビバリー昼ズ」をつけておく。12時台は、小柳ゆきがゲスト。

 午後から外出。雨は止んでくれた。横浜駅から北口の通路を抜け、ポルタに降りようとすると、なんと、ルミネの地下に有隣堂ができている。いつの間にできていたんだろか。ポルタの丸善がなくなってからもしばらく経つが、この場所に本屋があるのはありがたい。日産ギャラリーを抜け、みなとみらいに進む。横浜グランゲートの脇を通り、高島中央公園に出ようとすると、通行止めになっていて、手前の交差点までわざわざ戻るはめになる。そういうことはもっと手前に書いておくもんだ。







 パシフィコの裏側にまわり、臨港パークから女神橋を渡り、ハンマーヘッドのほうに進む。先日の「田村淳のNewsCLUB」で、北朝鮮の工作船がみなとみらいに展示されていると知り、さっそく行ってみたくなり、調べてみると、展示されているのは海上保安庁の資料館だ。ハンマーヘッドのあたりから建物はもう見えてはいたが、入り口は、赤レンガパークのいちばん隅っこにあった。入館無料。入ってみると、あまりにもどーんと置いてあるので、視界に入っているのにわからなかったが、建物の真ん中にその工作船はすでにあった。というよりも、でかい工作船を設置してから、それを囲むように建物を作ったのではないだろうか。赤茶けた錆の色をした工作船がちょうどすっぽりと入るケースのように建物があり、工作船のまわりをぐるりと歩いていくように順路が作られている。この大きさすら、実際に見てみなければ、なんのイメージもできていなかった。この工作船は日本の漁船を偽装した作りになっていて、まわりには展示もあり、武器や防具類、無線などがある。突き当りには、船内に搭載されていた小型船も展示され、その下にはさらにゴムボートなどもあった。工作船の反対側にまわると階段になっていて、昇っていくと、船を上から見ることができる。建物の向かいの壁には映像が上映されていた。海上保安庁が撮影した映像だろうか。一周まわり、入り口のすぐ隣りにある出口にまで戻ってくるとおみやげコーナーになっていて、その前には拉致事件の年表が飾られてあり、そこにあるパンフレットも、置いてあるものはすべてもらった。






◇ 山下町・関内

 赤レンガパークを抜けていくと、「オクトーバーフェスト」というのをやっていて、そういえば、ここでこういうイベントをやってるのを見たことあるなと思ったが、3年ぶりの開催と書いてあった。象の鼻パークの手前から、山下公園につながる遊歩道にうっかり進んでしまったが、この遊歩道に進むと、なかなか下には降りられない。大さん橋の手前に階段があり、ここでようやく地べたに戻る。そろそろ昼食にしようと思い、あてもなく、シルクセンターの地下に降りてみるが、ここには飲食店はなかった。シルクセンターからつながっている産業貿易センターの地下に進み、たみやという店に入り、ラーメンと半カレーのセットを食べた。750円。この店は子どものころからあるような気がするが、いったい何年ぶりに入るだろうか。なんの変哲もないラーメンとカレーだと思って食べていると、終盤に食べようとしたチャーシューのぶ厚さにびっくりさせられる。カレーも具だくさんで、満腹になった。











 満腹になったら眠気がひどくなり、放送ライブラリーに寄ろうかとも思っていたが、どうしても観たいという番組もなく、今日はやめにする。中華街のほうに用があり、それから、関内駅まで歩くと、南口に、椅子のようななんだかわからない物体が置いてあった。あとで調べようと思い、とりあえず、写真に撮っておいた。


 セルテの裏にあるベローチェに入り、ひと休み。スマホの充電をしながら、タイムフリーで、聴きそびれていた先週の「中川家 ザ・ラジオショー」を聴いた。オープニングでは、さんま座長公演の裏話を。14時台は、中川家とは同期の藤井隆がゲスト。この日は 15時台にもゲストがあり、間寛平が登場した。

 ラジオを聴きながらツイッターを見ると、三遊亭天歌のパワハラ被害がついにネットニュースになっていた。ブログでの告発後、沈静化したのかと思っていたが、今になって「FRIDAY」が記事にした。師匠円歌の名も出し、パワハラの内容も詳細だ。天歌のツイートは、仲間の落語家にもリツイートされているようだが、落語協会の落語家では誰かリアクションしているひとはいるのだろうか。その影響なのか、円歌の今日の浅草演芸ホールの出番は代演になったようだ。

◇ 伊勢佐木町

 ベローチェを出て、イセザキモールのブックオフに寄っていく。店内、またリニューアルオープンをするということなのか、棚移動の真っ最中で、どこになにがあるかわからない。2階にあった芸能芸術関係の本はどこに行ったのか、棚移動の作業に没頭している女の店員に訊いてみると、少しも間を置かずに「4階です」と即答され、まともなコミュニケーションができそうにない。110円の文庫本を3冊、コミックを1冊、220円の文庫本を2冊、単行本を2冊買っていく。

 すっかり夜になり、イセザキモールを黄金町方面に歩き、このあとは映画を観るつもりなのだが、まだだいぶ時間が早く、ひとまず、まいばすけっとに寄り、栄養ドリンクとエクレアを買って食べておく。あとは古本屋にしか用がないのだが、バイアップに寄ろうとしたら、いつもは遅い時間まで開いているのに、なぜか閉まっていた。しかたなく、道路を渡り、紅葉堂長倉屋書店に寄った。ここに寄るのもかなりひさしぶりで、少なくとも、コロナ前以来だろうか。店内の配置はずいぶん変わり、店の奥半分はアダルトコーナーになったようだ。手前半分をぐるっとまわり、外の百均の棚をひととおり眺めるが、そんなに悪い棚ではないのにと思いつつも、買える本は一冊も見つけられなかった。


◇ 映画

 シネマジャック&ベティで、「恋する惑星」4Kレストア版を観る。21時ちょうどの回。水曜サービスデー、1200円。席はなかなか埋まっていた。3列目に座る。1994年のウォン・カーウァイ監督作。日本では1995年に公開され、公開時に観ているのだが、その後に観なおしたことはあっただろうか、記憶がはっきりしないが、およそ四半世紀ぶりに観ることは間違いない。映画は冒頭の場面からはっきりと覚えていた。こんなシーンだったっけと思うところはまったくないくらいによく覚えていたが、こんなに、いなたい感じだったかなと、受ける印象の違いはある。公開時には、タランティーノが評価したということが大きかったのと、あとはやっぱり、川勝正幸による猛プッシュだ。あの時代を象徴する映画であり、あの時代のなかではたしかに魅力があったはずだが、しかし、今、こんな映画をなんで観なおしたくなったのかなという気にもさせられる。同時代に、同じくタランティーノが評価した北野映画とは、そこは大きな違いだと思う。まあ、懐メロを聴くような楽しさはあったんだけど、公開時から、この映画は前半よりも後半が魅力だった。この映画はフェイ・ウォンに尽きるといってもいいくらいだ。金城武の甘ったれたセリフまわし、トニー・レオンのブリーフ姿は、当時からかっこいいのかよくわからなかった。




 映画のあと、ラジオを聴きながら、西横浜駅まで歩いた。昨夜の「爆笑問題カーボーイ」を聴けるところまで聴いた。深夜に帰宅し、「さんま御殿」3時間スペシャルの続きを観て、それからまた、タイムフリーで、「カーボーイ」を聴いて思い出した、太田が出演した山崎怜奈の番組を聴いた。月曜に放送された、TOKYO FM の「山崎怜奈の誰かに話したかったこと。」という番組。

 明日も早起きしなければならないのに、時間をまるで考えずに予定を組んでしまっていたが、早く眠りたいのに、よせばいいのにツイッターを覗いてみたら、むかむかさせられ、いよいよ眠れなくなってしまった。ツイッターに通知があり、過去のツイートがリツイートされていたのだが、どういう文脈のリツイートだろうかとそのひとのツイートを見に行ってみると、だいぶさかのぼっていったところに知り合い(知り合いの知り合いくらい、数回会っただけのひと。)のツイートもリツイートされているのを見つけ、このツイートの内容というか態度というか、そこには非常に引っかかるものがあった。まあ、対立したいわけではないから、名前を出して非難するほどのものではないのだけど、誰に対してであれ、(ネットで多くの人間から批判されている相手であろうと、)他人をまるで理解不能な別世界の人間みたいな態度で批判をする、その善の側に立つ揺るぎなさはいったいなんなんだろうか。引っかかるというか、はっきりと不愉快だ。他者に対して、理解不能みたいな態度をとり、勝手に悲しんでみせるような人間には断固として抗いたい。自分のツイートはその文脈とはまた別の話だとは思うんだけど。

2022年10月11日火曜日

10月11日火曜日/原宿ぶらぶら

◇ 東高円寺・原宿・渋谷

 録画残量を空ける必要があり、早朝にダビングのセットをする。寝不足。今日は朝から外出するが、出発直前に、もう1回、ダビングのセットをする。昨日からやや暖かく、パーカーを着ていく。横浜から東横線に乗り、平日の朝はやはり混雑していて、貧血すれすれになりながら、中目黒でようやく座れた。新宿三丁目から丸ノ内線に乗り換え、今日はまず、東高円寺まで。午前中に原宿のほうまで移動し、駅前の吉野家に入り、朝定を食べてしまう。納豆牛小鉢定食。437円。竹下通りを抜け、マクドナルドに入り、ひと休み。アイスコーヒーを注文すると、レジの男の店員になにか訊かれたが、声がこもっていて聞こえず、「以上です」と当てずっぽうで答えてみると、砂糖とミルクはいるかと訊かれていたのだった。しかし、その直後に、品物を出すカウンターでもまた同じことを訊かれ、こもった声の男はなんのために訊いたんだと思った。地下の席に降りていくと、店内は広々としていた。しばらく読書をして、仮眠もする。




 東郷神社を通り抜け、原宿駅のほうまで出て、神宮橋の交差点までたどりついてから、また裏道に入っていったりなどして、ちょうど、竹下通りの両側のエリアを少し散策した。あれは何年前だったろうか、以前、志らべさんにミッキー・カーチスさんが経営するレストランに連れていってもらったことがあったが、竹下通りから高台に登っていったような記憶があるが、正確な場所は思い出せない。あんな場所、本当に存在したのだろうかと思うほど、竹下通りの喧騒からは遠い、ひっそりとした別荘のようなところだった。





 神宮前の交差点、東急プラザの斜め向かいの建物は、まだブルーシートに覆われてはいるが、もうそろそろ完成しそうだ。なにが建つのかは知らないが、しかし、なにが建っても、自分には用はなさそうな気がする。渋谷まで歩き、ミヤシタパークの手前でガード下をくぐり、タワーレコードの前をひさしぶりに通った。学生の頃は、渋谷といえばタワレコに寄るのが基本パターンだったが、今や、こちらにはめっきりこなくなってしまった。西武百貨店のあいだを通り、井の頭通りを進んでいく。兆楽はどうも混んでいるようで、この先、「アメトーーク!」の放送があるのだろうが、おそらく、それ以降はもう入れなくなるだろう。

 まんだらけに寄り、階段の百均から2冊買っていく。道玄坂を横切り、古書サンエーの前を通り、それから、銀行に寄りたかったが、このあたりにあったような気がしていた場所にその銀行を見つけられない。どうも変だなと思い、グーグルマップで確認してみると、南口にあったその銀行はなくなってしまったようだ。南口で済ませられればスムーズだと思っていたことが、スムーズにできず、めんどうになり、横浜に戻ることにする。東横線の各停でのんびりと帰り、横浜で用を済ませた。

◇ テレビ・ポッドキャスト

 夕方には帰宅し、録画残量をまだまだ空ける必要があり、録画していた「徹子の部屋」(ゲスト・段田安則)を観た。録画の都合に行動を縛られているようで情けないのだが、それから、昨夜の「しゃべくり007」の2時間スペシャルも観てしまう。ゲストは今田耕司と羽鳥慎一。「深イイ話」のコンビ。錦鯉がゲストのときにもやった「憧れのスターと初対面」という企画があり、元おニャン子クラブの4人が登場したり、宍戸留美や直江喜一が登場したが、しかし、誰が登場してもどうも驚きがない。後半には企画がもうひとつ、これも最近の当たり企画である「クイズ!私のこと覚えてますか?」。こちらには驚きがあり、登場した女性のひとりは今田のゆかりの人物で、なんと、メンバメイコボルスミ11 のひとりだった。吉本のタレント名鑑のような本で名前だけは知っていたコンビだが、関東ではまるでなじみがなく、しかし、ミスタードーナツのCMに出ていたと言われるとなんとなく記憶にある。この部分だけが面白い2時間スペシャルだった。

 Spotify のポッドキャストで、みなみかわと大島育宙(XXCLUB)の番組が始まった。タイトルは「【有料級】みなみかわと大島育宙の炎上喫煙所【Podcast】」。意外な組み合わせに期待して聴いてみたが、面白くなるのかどうか。大島は「「誰も聴いてへんやろ」の時代から「俺だけが聴いてるやろ」の時代にしたくて」と。

2022年10月10日月曜日

10月10日月曜日/祝日はテレビを観る

◇ ブログ・ラジオ

 朝に起きあがり、ブログの更新をひとつ。すっかり、ブログに時間をかけすぎるようになっているが、今朝はすぐに書けた。数日前に更新したあるエントリーのアクセス数がやけに伸びていて、注目されるような要素があるとも思えず、奇妙なのだが、ついに全期間でトップになってしまった。どこかにリンクでも貼られた可能性も疑ったが、だとしたら、むしろ、もっとアクセス数が伸びてもいい気がする。原因がわからない。普段はまったくアクセス数が少なく、書いても書いても手応えがないのだが、その代わりに、自分のペースで更新していればいいというのが利点であり、そもそも、ブログを始めたのは、SNSの論理からは距離を置きたいという考えがどこかにあったことはたしかで、blogger はあまり検索に引っかからないというからこれを選んだくらいだ。知り合いにわざわざ知らせるようなこともほとんどしていないから、いったい、誰がどうやって、なんのためにこれを読んでいるのか。今どき、こんなブログを読むのはよっぽどの変人ではないだろうか。

 昼はラジオ。「ビバリー昼ズ」を聴くと、高田先生は「ナインティナインのオールナイトニッポン」もチェックしているようなのだが、その作家の小西マサテルが宝島社の「このミス」大賞を受賞したことを話題にしていた。12時台は、阿川佐和子がゲスト。「週刊文春」の連載対談から落語家との対談を集めたムックが出て、落語家以外では、(伯山がひとり講談師だが、)高田文夫と小沢昭一が収録されている。その話題から、小さん、談志のエピソード。「TVタックル」で共演するたけしとは、会うと「伊集院(静)さん、元気?」という会話をするという。祝日の今日は「ナイツ ザ・ラジオショー」はやっぱりお休み。先週もユーミンの特番があったが、今日はミッツ・マングローブによるユーミンの番組を放送していた。

◇ テレビ・読書

 今日は外出せず、録画していたテレビ番組をいろいろと観ていく。今日の「徹子の部屋」は、美輪明宏がゲスト。87歳の美輪が「光陰矢の如しというけど」と言うと、徹子さんも「美輪さんもそう?」と返す。会話を聴いていると、しゃべっている年代がやや食い違っていたようだが、「夢であいましょう」など、テレビ放送初期の番組で共演した話をしていた。美輪明宏と徹子さんで、互いに変顔をやってみせる場面もあった。

 昨日は「ワイドナショー」を観そびれてしまっていた。松本が不在の週、野沢直子が出演のほか、田村淳、武田鉄矢、ふぉ~ゆ~辰巳雄大というメンバー。猪木の訃報が扱われると、武田鉄矢からは、「金八先生」の裏番組がプロレス中継だったのだが、倍賞美津子が「金八」に出演していて、撮影現場に猪木が迎えにきていたという話が語られた。

 昨日の「ボクらの時代」は、博多華丸・大吉とタカアンドトシという4人の顔合わせ。それぞれ、福岡、札幌の、地方吉本1期生という共通点がある。そういえば、つい先日、「木梨の会」にも出演していたのに忘れていたが、華丸が売れるきっかけをつかんだのは「細かすぎて」の児玉清のものまねだった。これは知らなかったような気がするが、大吉ももともと、とんねるずに憧れていたのだという。

 昨日の「週刊さんまとマツコ」は、黒沢かずこがプレゼンするさんまのセカンドライフという特集。土曜の「お笑い向上委員会」は、松竹のメンバーの回が続き、オジンオズボーン篠宮の「口だけ男」に笑う。金曜の「A-Studio+」は、Creepy Nuts がゲスト。金曜には「刺さルール」の1時間スペシャルも放送された。伯山がラジオで言っていたとおり、伯山が不在なのだが、それについてはなんの説明もなく、せいやが司会を務めていて、番組もだいぶ終盤になってから、伯山からのメッセージのVTRが流れた。回答者はレギュラーメンバーに加え、箕輪はるかが登場。今回の目玉は、VTRに山口もえが田中にはサプライズのかたちで登場したことだった。およそ20年以上前、爆笑問題と共演していた、日本テレビの「号外!!爆笑大問題」の映像も流れた。

 それにしても、なんでこんなにたくさん録画しなきゃならないのかと思うほど、空けても空けても、録画残量がすぐに足りなくなる。その都度、DVDにダビングをするが、そのあいだに読書もしていた。R-指定「Rの異常な愛情」を読み終える。2019年刊、白夜書房。定期的に開催されたトークイベントを書籍化したもので、高木〝JET〟晋一郎が聞き手を務めている。1991年生まれのR-指定のラップ体験が語られていくのだが、この世代になると、スチャダラパーなんかはまるで出てこないのか。登場する楽曲を Spotify で確認しながら読んだが、餓鬼レンジャーなんかは今まできちんと聴く機会がなかった。そういえば、くりぃむしちゅーが参加している楽曲があり、知ってはいたが、聴いたことはなかったのだ。別のアルバムに収録されているスキット(コント)には、グレープカンパニーの作家が参加しているということも初めて知った。

 昨日の「笑点」は円楽追悼の放送になり、オープニングのアニメは円楽(楽太郎)の場面をつないで編集したものになっていた。大喜利のコーナーは「ありがとう円楽さん大喜利」として、円楽の席には紫の着物が飾られた。メンバーのあいさつで、山田隆夫はもう涙声になる。過去の円楽の回答傑作集が流され、そのあとには、円楽が司会をした回の問題が1問目に出題された。モニターを使い、円楽の音声が出題するという演出。つぎにもまた過去のVTRを挟み、それから出題という構成。最後には、円楽の座布団を十枚にした。

 そして、今日の昼にもまた、「笑点」の円楽追悼特番が放送された。文枝、談春、小朝のコメントがあり、日本テレビの秘蔵映像もたくさん流される。いちばん古い映像は、1977年に放送された「日本テレビ番組対抗歌合戦」に「笑点」チームで出ている映像なんだそうで、それ以前にも出演はしているが、映像は残っていないのだ。1988年放送、ビーチバレーのエキシビションマッチでは、円楽は江藤博利とのペアで出場。2003年には、好楽、木久扇と一緒に「天声慎吾」に。1984年には「おとこの台所」という料理番組に出演。2012年放送「家族、貸します ファミリー・コンプレックス」というドラマでは、田中麗奈の父親役を演じていて、セリフはたった22秒。番組後半では、8月の国立演芸場の復帰に向けたリハビリの様子を放送していたが、つらい映像をこんなにたくさん流さなければならないんだろうかな。「笑点」の楽屋を訪れたのは5月下旬と言っていたが、放送されたのはいつだったろう。番組では、円楽が高座に執着する理由を、円楽の過去の発言を引っぱり、歌丸との絆というストーリーにしてみせる。番組最後にはメンバーから言葉が贈られ、順に、小遊三、木久扇、たい平、宮治、山田隆夫ときて、そのあとに同じ一門の好楽、そして、昇太がいちばん最後だったが、昇太だけは落語家としての思い出を語らない。学生のころに見た楽太郎のバイクの広告がおしゃれでポップだったということだけを語った。

2022年10月9日日曜日

10月9日日曜日/町田大道芸

◇ 町田

 朝に起きあがり、ブログの更新をひとつ。時間がかかってしかたがない。家を出るまで、NHKラジオの「トーキングウィズ松尾堂」をつけておく。有栖川有栖が出演し、鉄道の話をしていて面白そうだったが、午後からは外出しなければならない。毎年、新しいパーカーを買ったほうがいいかと思っているうちに、すぐにパーカーでは寒い気候になってしまう。Tシャツの上にジャンパーを着ていく。

 大和経由、小田急線で町田に。お目当ては「町田大道芸」。先日のブックの日に町田にやってきたときに、街なかでチラシを目にして開催を知ったのだが、事前にネットで調べておこうとすると、まとまった情報が載っているサイトがまったくなく、フェイスブックのページがあるが、自分はフェイスブックはやめてしまったからどう見ていいのかわからず、ツイッターにあがっていたチラシ画像から確認するしかなかった。知ったときにチラシをもらっておけばよかったのだが。会場もうろ覚えだったが、町田駅の南口から出てみると、吹き流しの人形が宙に伸びているのがすぐに見えた。


 会場は3箇所、町田パークアベニュー商店会というところに設けられている。進んでいくと、まず、猿まわしにひとだかりができていた。黒ずくめの服装をした若い女性と小猿のコンビ。芸名がわからなかったが、村崎太郎の一門とは違うのだろうか。猿まわしの世界のことはわからないが、芸人の匂いもしない、アマチュアっぽい感じがした。竹馬や、階段から階段に飛び移る芸を見せ、最後は歌に合わせて当て振りをした。横断歩道を渡り、ビックカメラ前に進むと、にぎやかな演奏が聴こえる。ワンマンバンドの油井ジョージ。このひとは野毛大道芸の有料公演で一度観ている。仲見世を抜けて、ぽっぽ町田に出ると、こちらの会場では姫貴さゆりというひと(歌手?)が「木枯しに抱かれて」を歌っていた。ここで「町田大道芸」のパンフレットをもらうことができた。







 ブックオフの前を通り、もうひとつの会場、カリヨン広場まで行ってみると、こちらでは「とっておきの音楽祭」というイベントをやっていたのだが、この時間はちょうど誰も演奏していない時間だった。パンフレットをよく見ると、「町田大道芸」はカリヨン広場では土曜のみの開催で、今日は別のイベントなのだ。南口に戻り、同じコースをもう一周まわる。入り口のところでは、くりっくりーずというパントマイムのグループが演技中。猿まわしをやっていた場所では、今度は川原彰が始めている。みなとみらいではおなじみ、奥田優子とのコンビでも活動しているが、今日はひとりでの出演だ。川原彰といえばディアボロの達人だが、空高く飛ばすディアボロをこの狭い通りでやってみせた。横断歩道を渡ったところでは、独楽パフォーマーの komatan のパフォーマンス。このひとは観たことはあったかな。ビックカメラ前には、バルーンパフォーマーの Balloon-Syotaro というひとが客を集めていた。最初に通ったときには、人間ジュークボックスのタカパーチや、猫のアーサーのすがたもあったが、どこかへいなくなってしまった。写真を撮りそこねてしまった。










 それから、ぽっぽ町田のほうにまた戻っていくと、にぎやかな音がする。行ってみると、町田琉という地元エイサー団体が練り歩いていた。演奏が心地好く、追いかけて聴く。








 パンフレットのタイムテーブルを見て、学生プロレスを少し観たいと思い、それまで時間があるから、食べておくことにした。パークアベニュー商店会にまた戻り、パンチョに入り、ミートソース並盛りを食べた。820円。大盛りも同じ値段だが、ここは量が多いから並でいい。そして、ぽっぽ町田に戻ると、学生プロレスの試合の真っ最中で、ギャラリーも多く、観る場所の確保に迷いながら会場をぐるっとまわり、空席を見つけて座って観ることができた。関東学生プロレスのOB戦だそうで、社会人4人によるタッグマッチをやっていたのだが、しかし、せっかく座れたのにすぐに終わってしまう。






 大道芸はこれできりあげ、ブックオフに寄っていく。110円の文庫本を6冊、コミック文庫を1冊、新書を2冊、220円の単行本を2冊。たいした本はなかったのだが、かなりたくさん買ってしまった。店の外に出ると、小雨が降っていた。天気予報を確認しそびれていた。とりあえず、ベローチェに入り、ひと休み。しばらく読書をしていく。本当はブックオフにもう1店寄るつもりでいたが、雨降りなのでやめにする。帰るにはまだ時間が早く、小田急百貨店の紀伊國屋に初めて寄ってみた。いつも乗り降りしている改札がある階は2階で、この上下が小田急百貨店になっていることが今までわかっていなかった。2階から、エレベーターで8階にあがる。同じフロアにビックカメラもあったが、ここは来月に閉店するようだ。

 帰宅前にダイエーに寄り、買いものをしていく。ビニール袋を1枚買おうと、そのすぐ横に、指を湿らせるスポンジがあると思って触ると、硬くてスポンジの感触ではない。すぐに間違いに気がついたが、どうやら、防犯用の投げつけるボールのようだ。いきなり、こんなものを指でなでるように触り、レジのひとに不審に思われなかっただろうか。

◇ テレビ・ラジオ

 夜に帰宅し、録画していたテレビ番組をいくつか。まずは、昨夜の「Nキャス」の続きを。それから、今朝の「サンデージャポン」を観ると、こちらにもビスケットブラザーズが出演していた。

 疲れてしまい、横になり、タイムフリーで、今日の「爆笑問題の日曜サンデー」を聴いた。14時台は、Dos Monos の TaiTan がゲスト。「奇奇怪怪明解事典」というポッドキャストは、「ブックオフ大学」について語られているのを見つけて聴いたから、考えてみればけっこう初期のころに知ったはずだ。その後、ウィキペディアを見て、TaiTan という名前が爆笑問題のタイタンからとられていることを知ったのはわりと最近のことだった。深夜に、ブログをもうひとつ更新してから眠る。

2022年10月8日土曜日

10月8日土曜日/「キングオブコント2022」

◇ 生活・ラジオ

 早朝に起きあがり、「木梨の会」を途中からつけ、ブログの更新にとりくむが、眠くなり、もう少し眠りなおす。改めて起きあがり、ブログの更新。「ナイツのちゃきちゃき大放送」を聴きながら、ごちゃごちゃと雑務を。アマゾンの値段をいじっていてたまたま気がついたが、今日売れた本の在庫数が減っていなくて、なんだこれはと驚いた。もしかすると、二重に登録していたのか、それとも、もともと在庫数を間違えて入力していたのか。なんにせよ、売れた本の在庫がまだあるのはまずい。在庫数をゼロに修正するが、ところが、数分後に確認してみると、なぜかまた在庫が1に復活している。何度やっても同じ結果になり、とりあえず、ないものを買われてはまずいから、絶対買わないような値段に上げておくが、怖いから、最近売れたものも確認してみると、昨日売れたものはやっぱり在庫数が減っていないことがわかった。一昨日のものは大丈夫。昨日から障害が起きているのか。セラーフォーラムもめったに開かないのだが、開いてみると、やはり、同じような障害が多数報告されていた。商品の登録ができないという報告もあったが、これに関しては、昨夜に登録したものはきちんと登録されている。障害だとわかれば、すっきりはするのだが、安心はできない。

 午後、近所の郵便ポストまで投函に行ってくる。午前中は雨降りだったが、午後には止んだ。文化放送の「田村淳のNewsCLUB」を途中からつけると、ニュース解説には堀潤が、ゲストコーナーには拉致被害者家族会代表の横田拓也というひとが出演していた。誰だろうと思ったら、横田めぐみさんの弟なんだ。みなとみらいに北朝鮮の工作船が展示されているというのは知らなかった。近くに行くことがあったら、寄ってみよう。タイムフリーで、裏番組の「サンドウィッチマン ザ・ラジオショー」も聴く。ニッポン放送は野球中継があるため、今日は1時間の短縮放送だった。どっちにせよ、いつもオープニングしか聴かないのだけど、東北では14時以降も放送されたようだ。富澤が、円楽の香典のお金を入れ忘れた話をしていた。

◇ テレビ

 録画していたテレビ番組をいくつか。今朝の「ワルイコあつまれ」は、「子ども記者会見」のコーナーに尾木直樹が登場。昨夜の「ミュージックステーション」は、ユーミンの特集があるというので楽しみにしていたが、ユーミンが出るわけではなく、本人不在の特集だった。「タモリ俱楽部」でも触れられていた、1993年放送「タモリの音楽ステーション」の映像をここで観ることができた。タモリ、ユーミン、YOSHIKI がトークをしていた。それから、スマホ投票で選ばれたユーミンの名曲から、清塚信也が即興メドレーを披露する。そのほか、90年代リバイバルソングトップ10 という企画もあり、まるで予想がつかないランキングだったが、1位には椎名林檎「丸ノ内サディスティック」が選ばれていた。TikToker のタイガなんていうひとも知らなかったが、このひとが「接吻」を踊ったことで再生数がアップしたとか。

 先月に放送された「ザ・ベストワン」を少し観始めるが、ぜんぶ観ている時間はなく、「キングオブコント」ファイナリストの集結企画だけ、本戦の前に観ておきたかった。このコーナーは、ファイナリスト発表の2時間後の収録。このメンバーを「M-1」司会の今田耕司が仕切る。前年優勝の空気階段も出演し、ファイナリストたちに質問をする。「絶対負けたくない今年のファイナリストは?」との質問には、かが屋、ビスケットブラザーズ、クロコップが、や団をライバル視する。ネルソンズ、かが屋、ビスケットブラザーズの3組には、2019年ファイナリストという因縁もあり。「空気階段が優勝すると思うのは誰?」という質問には、ふたりそろって、いぬを挙げた。このコーナーは15分程度で終わり、短くて助かった。

 続けて、先週日曜に放送された「キングオブコント直前SP」も観る。ファイナリスト10組にサプライズで、恩人からのビデオレターを観てもらうという企画。登場順に、ニッポンの社長にはトミーズから、かが屋にはモグライダーから、ネルソンズには行きつけの飲み屋の店長から、ロングコートダディには見取り図から、ビスケットブラザーズには元バイト先のママから、コットンには横山由依から、いぬにはニューヨークから、や団にはハリウッドザコシショウから。クロコップにはお見送り芸人しんいちから、ここだけはビデオメッセージではなく、本人が登場。最後は、最高の人間にドランクドラゴン塚地からビデオレターが届いた。

 録画中の「お笑いの日」のオープニングも観ておくが、今年もまた、ダウンタウンの漫才形式のトークから始まる。ダウンタウンにコントをやらせようとしているTBSの意向があるようだ。生放送部分に移ると、ダウンタウンが登場と見せかけて、ダウソタウソが登場する。ハリーポッター役、向井理の魔法により、本物のダウンタウンになるという演出。「ザ・ベストワン」のスタジオからは、コサキンがさっそく登場した。

 「キングオブコント」本戦3時間は録画の都合で追っかけ再生ができず、一気に観たいから、放送終了を待ってから観始めた。梅田サイファーのテーマ曲から始まるが、10組のファイナリストの情報をしっかりと歌詞に入れているなかなか手の込んだものだった。そして、審査員の紹介となるが、ナレーションを今野浩喜が務める。かまいたち山内、ロバート秋山、バイきんぐ小峠、東京03飯塚、松本人志が順に登場。それからあっさりと本戦が始まった。出演順に、クロコップ、ネルソンズ、かが屋、いぬ、ロングコートダディ、や団、コットン、ビスケットブラザーズ、ニッポンの社長、最高の人間(岡野陽一&吉住)という10組。

 トップのクロコップだけはどういうコントをやるのか認識していなかったが、昨年の傾向に続き、これはマンガ的な世界観を借用しているにすぎないコントだ。今年もこれが続くといやだなと思ったが、2番手のネルソンズはわりとオールドスタイル。結婚式に元カレが乱入するという設定のコントで、和田まんじゅうが可笑しいんだけど、笑いという点ではちょっと弱かった。このあたりから、司会の浜田が審査員コメントの時間に遊び始める。3番手のかが屋は、女上司とドMの部下のコント。賀屋の芝居がさっそく面白い。性癖ネタは去年の空気階段を踏まえた作戦だろうか、前回の決勝出場時に比べて、かが屋にしては強いネタをもってきた感じがしたが、しかし、審査員の点は意外と伸びない。4番手のいぬは問題作。キスをするだけのコントで、くだらなくて笑うんだけど、笑いのパターンがひとつしかなく、短い時間でもすぐに飽きてしまった。審査員はどう判断するかと思ったが、意外や、松本はここまでの最高点をつけた。飯塚はキスは禁じ手だと思うといい、評価基準が明確だ。5番手のロングコートダディは、料理人の長い帽子が看板に引っかかって落っこちるだけのコント。個人的にはこれがいちばん面白かったのだが、しかし、これがなぜか審査員の点は低い。6番手のや団はバーベキュー場のコント。死んだふりをすることから、異常な展開になっていく。今回の10組のなかでは、や団だけは生の舞台を何度か観ているが、3人ともがずっと変な空気をまとっているトリオだ。審査員の点は高く、や団がここでトップになった。松本が全組に違う得点をつけようとするのはわかっているので、ここからは極端に低いか、極端に高いかになると予想する。7番手のコットンは浮気証拠バスターのコント。坊主頭のきょんのほうが巧みな芝居で引っ張っていく。テレビでは何度も観ているコンビだが、今まで、ここまで上手いコンビだとは思っていなかった。審査員の点も高く、ここで1位タイになる。8番手のビスケットブラザーズは、野犬から助けてくれるセーラー服の男のコント。これもマンガ的な世界観を借用しているにすぎない。なんだか今年は汚い芸が多いなと思いながら観たが、しかし、審査員たちはなぜか高得点だらけになり、1位になった。9番手のニッポンの社長は、ロボットと少年のコント。クロコップ、ビスケットブラザーズが二次創作的ならば、ニッポンの社長ははっきりとパロディだった。ニッポンの社長には期待していたのだが、ショートコント的な展開に不満を感じた。暗転の多用に審査員の点も辛くなり、なんと最下位になってしまった。最後は、岡野陽一と吉住のユニット「最高の人間」。「岐阜ワンダーランド」というテーマパークのコント。それぞれ、演者としてはさすがの力量なのだが、しかし、これも借りものの世界観で、過激な部分がわりとイージーかなと思った。ファイナルステージは、や団、コットン、ビスケットブラザーズの順。や団は、気象予報士とずぶ濡れの男のコント。暴れまわるところが魅力だが、設定も細やかだ。コットンはタバコを吸う女のコント。演技で客をつかんでいく、きれいな芸風のふたり。審査員の優劣が分かれたが、飯塚は、や団のオリジナルストーリーに比べて、コットンはなにかのラブストーリーを踏襲しているから1点落ちると評価した。だけど、それではビスケットブラザーズの点が高くなるのは変だと思う。ビスケットブラザーズはバイト先の女子ふたりのコント。ディテールやリアリティとは無縁の異常設定で、1本目よりも笑うが、芸域がすごく狭くないだろうか。しかし、優勝はビスケットブラザーズ。今回の審査員の評価はかなりわからなかった。これはもう、バッファロー吾郎の二の舞にならないか。やっぱり、「M-1」とは違ってだらしがないのは、「キングオブコント」はどうもひとつの空気に流される。上沼恵美子とオール巨人、あるいは、上戸彩が「M-1」にいることがどれだけ大事か。いっぽう、「キングオブコント」では、ダウンタウンふたりが空気を支配してしまう。5時間の生放送の最後にこれがあることの弊害も感じる。

 その直後の「Nキャス」の録画も少し確認すると、「キングオブコント」の優勝会見の様子からスタートしていた。今年からは三谷幸喜のコメントが聴けると思い、楽しみにしていた。三谷幸喜は、コットンきょんのインスタもチェックしていた。深夜3時前に眠る。

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8月21日土曜日/横浜のあちらこちらで

◇ 伊勢佐木町  昨日は、昼間は暑かったが、夜中は涼しくなり、今朝も涼しい。朝から黄金町まで行く用があり、それがすぐに終わり、伊勢佐木町のマクドナルドに入り、アイスコーヒーとエッグチーズバーガーを食べた。しばらく読書をして、午後になってから、雲雀洞に寄った。3月以来、ひさしぶり...