2024年3月10日日曜日

3月10日日曜日/「R-1グランプリ2024」

◇ テレビ・ラジオ

 早朝から少し眠り、午前中に、昨日夕方に放送された「R-1グランプリ」の事前特番を観た。深夜に放送されたもうひとつの特番と同じく、霜降り明星と広瀬アリスが司会だが、こちらは過去の傑作選だった。今は有名になっている人気者たちの貴重映像のコーナーがあり、Z世代が驚く映像を、せいやの母校である近畿大学で調査した。バイきんぐ小峠、バカリズム、陣内智則、友近、山里亮太、かまいたち山内、ダイアンユースケ、麒麟川島、くっきー、和牛水田、チョコプラ長田、ニューヨーク嶋佐のピン芸の映像が流れる。友近の映像は 2002年決勝のものだったが、この時期はまだ座布団に座る規定があったのだ。霜降り明星ふたりの映像もあり、2016年のせいやは武田鉄矢のものまねをやっていて、現在から観ても、すでに今のせいやと変わらないかのようだが、しかし、その当時に観ていたとしても、その後の活躍は見抜けなかったかもしれない。粗品は 2012年の映像で、せいやの映像よりもさらに古いのだが、これはさすがに素人っぽかった。

 そして、ようやく昨夜の「R-1グランプリ」決勝戦を観る。オープニング映像で、スキンヘッドのあたまがたくさん出てくるのはあれは歴代チャンピオンだったのか。顔の認識がしにくかった。生放送、司会の霜降り明星と広瀬アリスが登場。前説はバイク川崎バイクが務めたようだ。出場者だったのに、準決勝で敗退して前説をやっている。この放送後にやはり生放送される「ENGEIグランドスラム」の別スタジオから、松岡茉優、見取り図、田津原理音が登場。そして、審査員の紹介だが、今回は「M-1」と同じように、ひとりずつ順番にステージに登場した。陣内智則、バカリズム、小籔千豊、野田クリスタル、ハリウッドザコシショウが審査員席に着くと、さっそく、ファーストステージが始まる。1番手は真輝志。ナレーションに突っ込んでいくというネタだったが、好感がもてるコントだった。今年はひとり目から悪くない。2番手は常連出場者のルシファー吉岡。婚活パーティーのコント。これも面白かった。審査員たちも高評価で、ザコシはシモネタに落とし込まなかったところを評価した。そして、3番手は期待の街裏ぴんく。人間的には圧倒的に面白いのだが、ネタはどうかというところだ。石川啄木のウソ漫談。テンションを高めるのが早すぎるのではという感じもしたが、審査は高得点となった。4番手は kento fukaya。モニターを使ったマッチングアプリのコント。ほかの賞レースでもよく感じることだが、映像に依存するネタはどうなのだろうか。審査員とのからみでも「コヤブカズヨさん」と言って、コントと同じく「ト」の字を抜いていたというボケをやったのだが、単に言い間違えたようにしか聴こえなかった。5番手は、ここもすっかり常連の寺田寛明。モニターを使ったネタが続く。辞書にコメント欄があったらというネタなのだが、年々、ネタのクオリティは高めてはいるとは思うものの、映像に依存する芸は脆弱なものでしかない。緊張もしていただろうか。6番手はサツマカワRPG。防犯ブザー講習のコント。序盤の展開が鮮やかだったが、そのあと、カツラをとったすがたで演じることになるのが引っかかる。最後はホラー展開。丁寧な展開、丁寧な芝居だったが、真輝志の点を1点差で抜けず、ファイナルには残れなかった。ザコシはカツラはとらないほうがいいとアドバイスした。7番手は吉住。デモ活動をしている女のコント。SNSの反応が気になってしまう内容だったが、審査員は高評価。ここで吉住が3位に入った。8番手はトンツカタンお抹茶。どんなピン芸をやっているのかまったく知らなかったが、ひとりコントであり、歌ネタでもあるというものだった。いやな感じはしなかったが、得点は最下位になった。最後はどくさいスイッチ企画。アマチュアの決勝進出者は「R-1」の歴史では初めて。どんなもんかと思っていたが、素人離れした身体的なコントにまず驚かされた。ネタの密度も高いものの、しかし、なにかが足りない。ファイナルステージには、ルシファー吉岡、街裏ぴんく、吉住が勝ち残った。順番は点数が低いほうから、まずは吉住。鑑識官のコント。犯行現場が彼氏の会社というネタで、狂気の芝居を2本続けた。2番手は街裏ぴんく。モーニング娘の初期メンバーだったというウソ漫談。圧倒的な気迫だ。1本目では高すぎるかと思ったテンションが、2本目になるとそこが笑いになっていた。最後はルシファー吉岡。隣人の騒音に苦情を言うコント。前のふたりに比べると、ちょっとおとなしい感じがしてしまう。審査は、陣内、バカリズムが吉住に、あとの3人は街裏ぴんくに投票し、優勝は街裏ぴんく。期待していた最良の結果になった。いや、ファイナリストの顔ぶれが決まった時点では期待値の薄い大会だと思っていたが、フタを開けてみれば、なんのなんの、番組の質がとても高くなった感じがする。

 「R-1」の結果を知ってしまわないように、昨夜からまったく開いていなかったSNSを、13時半を過ぎたころにようやく解禁すると、でか美ちゃんとサツマカワRPGが結婚を発表していた。吉住のデモのネタは、案の定、物議をかもしているようだ。

 テレビを離れ、ラジオをつける。「爆笑問題の日曜サンデー」を途中から聴いた。14時台のゲストには森雪之丞が登場。13年ぶりの出演。そういえば、「ドラゴンボール」の主題歌の作詞が森雪之丞だった。

 夕方にまた、録画していたテレビ番組をあれこれと。今朝の「サンデージャポン」には、成田悠輔、秋元真夏、丸山礼らが出演。まずは鳥山明とTARAKOの訃報を伝える。編集者の鳥嶋和彦がテレビで証言している映像、それから、16年来の親友として、元ニブンノゴの大川が取材に応えていた。昨日の「田村淳のNewsCLUB」でも大川が鳥山明と仲がいいという話はしていた。ロシアでも「ドラゴンボール」は人気だったとは中村逸郎の証言。そういえば、太田は「アラレちゃん」の主題歌の作詞もしていたんだっけ。爆笑問題はTARAKOとはもちろん「アララの呪文」で共演している。TARAKOがさくらももこのお別れの会で弔辞を読む映像が流されたが、これは何度観ても胸を打つ弔辞だ。続いては、有名人を騙る投資詐欺の話題。それから、自民党若手議員の懇親会に女性ダンサーを呼んでいた件。この会を主催した自民党和歌山県連の川畑哲哉という男が取材に応えていたが、多様性だとかダイバーシティだとか、真顔でなにを言ってるんだと思うような回答だった。出席しながらやめさせなかったとして、藤原崇、中曽根康隆も取材に応えていたが、触ったかと訊かれた藤原という男もじつに歯切れが悪い。別の取材中にこのニュースを知らされた泉房穂は「いかにもありそうやな」「群れだすと一気にこう過激なというか、イケイケになってしまうような地方議員さんはけっこう見てきたから」と話す。公費は使われていないとはいうが、岸博幸は、裏を返せば企業の寄付金、自民党員の会費は使われていると強く非難した。

 昨夜の「Nキャス」を観ると、TARAKOの訃報では、この番組でもさくらももこのお別れの会での弔辞の映像が流されていた。鳥山明の訃報では、元ニブンノゴの大川がやはり取材を受けていた。名古屋でライブをやったときから親しくなったという話をしていたが、それが田村淳のバンドのライブだとはこの番組ではなにも言っていなかった。

 今日の「笑点」は30分まるまる大喜利。木久扇が卒業間近ということで、過去の懐かしい映像から問題が出される。嵐寛寿郎が出演した映像が出たが、この時代にはこういうコーナーがあったんだなあ。1975年、木久扇は37歳、司会の三波伸介は45歳だって。大喜利はどうでもいいから、こういう映像をずっと観せてもらいたくなる。1999年の放送では、当時のメンバー全員で木久蔵ラーメンを食べに行くロケ企画があり、五代目円楽と歌丸がアイスクリームラーメンを食べさせられていた。最後は1973年の放送から、メンバーが浅草の仲見世を花魁になってパレードする映像が流される。43歳の三波伸介、37歳の談志、40歳の円楽が並んでいる。花魁になっているのは、37歳の歌丸、36歳の小円遊、30歳のこん平、35歳の木久扇たちだった。

 今日は夜にスーパーに行った以外には外出せず、テレビを多く観る一日だったが、昼に母が電子レンジに変なものを入れて、火災報知器のブザーを鳴らすというちょっとした事件があった。子どもでもやらないようなことをしでかすから油断がならない。

2024年3月9日土曜日

3月9日土曜日/3曲ワンマンライブ

◇ ラジオ・テレビ

 朝、「ナイツのちゃきちゃき大放送」を聴いていたら、冒頭から鳥山明と「ドラゴンボール」を話題にする。ニュースのコーナーでも鳥山明の訃報を扱っていた。「常連さん」はやくみつるの担当。やくみつるは世代的には読者ではなかったが、「Dr.スランプ」が始まったときは大学生で、漫研の部室にその「ジャンプ」が置かれ、どうやって描いてるんだろうと話題になったという話をしていた。やくみつるは鳥山明よりも4歳下にあたる。

 録画していたテレビ番組をあれこれと。昨夜の「ミュージックステーション」を観る。Creepy Nuts の「Bling-Bang-Bang-Born」という曲は街なかでもよく聴こえてくるが、世界的にヒットしているようだ。RIIZEという韓国のグループが初登場。スタジオにファンを集めているんだけど、世界的評価と日本の客のノリがちょっと不釣り合いという感じがした。最後は福山雅治が登場。福山雅治の配信番組にタモリが出たことがあるとは知らなかったな。

 昨夜の「ネタパレ」は観覧ゲストに奈緒が登場していた。そういえば、スーパーニュウニュウのファンだと言っていたのは奈緒だったか。ぺこぱ、かが屋、フースーヤ、コロコロチキチキペッパーズ、チャンス大城が出演。今朝の「ワルイコあつまれ」は「子ども記者会見」に箭内道彦が登場。「慎吾ママの部屋」では、北村一輝がジョン万次郎を演じた。今朝の「週刊フジテレビ批評」では震災企画があり、能登半島を笠井信輔がレポートしていた。

 昼にはまたラジオ。「田村淳のNewsCLUB」をつけておく。田村淳は鳥山明と親交があり、淳のバンドのライブが名古屋であるときには必ず観にきてくれて、打ち上げにも参加していたのだという。バンドのCDのジャケットも鳥山明が描いていたのか。ツイッターでは、淳は鳥山明のサイン色紙を公開していた。

◇ みなとみらい・桜木町

 午後から外出。やや暖かいだろうか。横浜に出て、ビブレのブックオフに寄り、385円の単行本を1冊だけ買っていく。それから、ムービルの日乃屋カレーに入り、カツカレーの七分盛りを食べた。790円。この店はどういうわけか、ほかの日乃屋カレーとはカツの盛りつけかたが違っている。盛りつけが違うと、なんだか味まで違うような気になる。

 東口に移動し、日産ギャラリーを抜け、みなとみらいに出る。ランドマークプラザのマクドナルドに入り、ひと休み。ひどい眠気だ。ラジオを聴きながら少し眠る。スマホを充電しようと、モバイルバッテリーをつなぐが、なぜか充電できない。モバイルバッテリーを充電しておいたつもりでいたが、きちんと充電されていなかったのか。一度使っていたからもう安心していたが、慣れないあいだは用心が必要だ。

 桜木町駅から野毛のほうに歩き、MELODY KOGA さんのライブを観るため、試聴室その3まで。あの年末の財布を盗まれたとき以来だ。視聴室はどうもまだ緊張する。今日はいつもとは違う新しい趣向のため、20時開演に間に合うように到着する。開演時にはお客が少なかったが、時間が遅くなってからお客が増えていった。「MELODY KOGA 3曲ワンマンライブ ~うめがさき もももさいたら さくらさく~」と題し、「うめ」「もも」「さくら」という3曲を各40分(!)歌うという新スタイル。これは新境地だ。戦争、災害、花がもたらす自然の美といった壮大なイメージを感じながら、次第に時間の感覚が失われていった。このスタイル、さらにいろんな表現ができそうな気がした。

 横浜駅まで歩く。平沼のまいばすけっとに寄り、買いものをしていると、レジから異様な声がする。なにかと思えば、中年の女性の店員が客に謝っているのだ。しかし、相手の客はどうやら若い女性で、すがたは見えなかったが、聴こえてくる声からはなにも悪い感じはしない。まったく大きな声は出していないし、怒ってもいない。店員は悲鳴に近いような怯えた声を出しているのだが、これは店員の過剰反応だと思った。むしろ、客のほうがその店員の態度に困惑し、うわずった声になっていった。いったい、どちらが強い立場なのか。

◇ テレビ

 深夜に帰宅し、録画していたテレビ番組をいくつか。今日は「R-1グランプリ」の放送があったのだが、その前に、昨日深夜に放送された「R-1」の事前特番を観る。司会は決勝同様、霜降り明星と広瀬アリス。ファイナリストたちの密着VTRがあり、まずはファイナリスト経験者の5名、サツマカワRPG、kento fukaya、吉住、寺田寛明、ルシファー吉岡が登場した。ファイナリストたちのなかでは、吉住がいちばんの若手になるんだ。続いて、初出場の4名、真輝志、お抹茶、街裏ぴんく、どくさいスイッチ企画が入れ替わって登場する。いや、街裏ぴんくがこの事前番組ではだんとつで面白い。芸歴20年の街裏ぴんくとは、ある種、正反対の立ち位置にあるのがどくさいスイッチ企画ということになるだろう。この番組のほかにもうひとつ、今日の夕方に放送された事前特番も録画しておいたのだが、てっきり、深夜の事前特番と内容は重複しているだろうと思っていたが、少し観始めてみたら、どうやら違う内容だ。重複していれば片方は消去できると思っていたのに、まいったな。録画残量が空けられない。

2024年3月8日金曜日

3月8日金曜日/たけしの喪失感

◇ テレビ・ラジオ

 昨夜は寒さでよく眠れず、何度も目が覚めた。録画していたテレビ番組をいくつか。今朝の「ブギウギ」では、スズ子の父、柳葉敏郎が亡くなった。じつの母である中越典子と再会し、愛子ちゃんから見れば祖母なのだが、ここの年齢のバランスに奇妙だ。いっぽうでは木野花がいるだけに、木野花の役はいったい何歳なんだろう。

 なかなか観る時間が作れずにいた、先々週の金曜に放送された「徹子の部屋」の特番をようやく観る。テレビ朝日開局65周年記念番組。「徹子の部屋」は 49年目突入という特番だ。最初のゲストには芦田愛菜が登場する。この特番は公開収録なのか、観覧客の反応する声が入っている。画面にはごちゃごちゃと文字が入り、普段の「徹子の部屋」よりも視覚的にうるさい。2011年放送、6歳で初出演したときの映像が流れ、これはリアルタイムでも観た記憶があるが、6歳の愛菜ちゃんのかわいさに涙が出てくる。「徹子の部屋」には悠久のときが流れている。ふたり目のゲストはマツコ・デラックス。かつて、この番組の特番では大谷翔平とも共演していたのか。マツコと一緒に、名女優名場面集を観るコーナーもあり、池上季実子、いしだあゆみ、夏目雅子、大原麗子、加賀まりこ、松坂慶子、風吹ジュンの過去の出演回の映像が流れた。さらに、新たに発見されたという越路吹雪の映像も流れる。越路吹雪の遺品のなかから本人が録画していたものが見つかったというその映像は、1976年放送、越路吹雪は 52歳。「フラッシュクイズ」のコーナーでは、関根勤が越路吹雪のものまねをやってみせていた。3人目のゲストは藤井聡太。野間四賞の授賞式のスピーチで直接オファーをしたそうで、野間出版文化賞というのをよく知らなかったが、ホームページには「出版にまつわるすぐれた表現活動を行った個人・団体の中から選びます。」と書いてある。去年の受賞者が、芦田愛菜、藤井聡太、黒柳徹子という3人だったんだ。

 昼はラジオ。「ビバリー昼ズ」をつけておく。ラジオのニュースによると、今朝は雪が降っていたのか。積もるほどの雪だったようだが、ぜんぜん知らなかった。

 午後から都内に。もっと早く出るつもりでいたのに、ずいぶん遅くなってしまった。電車に乗る前にスレッズを見ていて、鳥山明の訃報にびっくりする。正午には公表されていたのか。急性硬膜下血腫。68歳ということだが、年齢のイメージもなにもないひとだった。同世代のマンガ家といえば誰になるのかも、ぱっと浮かばない。

◇ 渋谷

 渋谷に出て、まずは遅めの昼食。新南口の富士そばに入り、カツ丼を食べた。580円。帰りは夜遅くなる。帰りの電車内で、タイムフリーで、先週金曜の「伊集院光のタネ」を聴いた。パートナーはつぶやきシロー。テーマはファミコン。

◇ テレビ・雑誌

 深夜に帰宅し、録画していた「日本アカデミー賞授賞式」を観る。結果を知らずに観たかったから、SNSも開かずに帰ってきた。ナビゲーターは今年も若林正恭と水卜麻美。会場の司会は羽鳥慎一と岸井ゆきのが務める。助演男優賞が並ぶ場面では、司会をしながら呼吸ができなくなってしまう岸井ゆきのを大泉洋がフォローしていた。加瀬亮が「首」からはただひとりノミネートされていたが、撮影現場の様子を少しだけでもここで聴けるのが嬉しい。最優秀助演男優賞は「月」の磯村勇斗。最優秀助演女優賞には「ゴジラ-1.0」の安藤サクラが選ばれた。安藤サクラは昨年の受賞者でもあり、自身がプレゼンターとなり、自分の名を発表した。最優秀主演男優賞は「PERFECT DAYS」の役所広司。優秀監督賞はそれぞれのインタビューもなく、最優秀賞があっさりと発表され、出席していないヴィム・ヴェンダースが受賞し、役所広司が代理でスピーチした。主演女優賞では、安藤サクラと浜辺美波は助演賞とのダブル受賞になった。浜辺美波はゴジラと仮面ライダーで受賞なのだね。最優秀主演女優賞には「怪物」の安藤サクラが選ばれ、最優秀助演女優賞とダブルで受賞する快挙となった。その他、各賞はダイジェストで紹介される。会長功労賞の受賞者のひとり、小林旭が出席し、スピーチもしていたのにはちょっとぞくぞくさせられる。小林旭は今の受賞者たちをどう見ていただろう。最後に最優秀作品賞が発表、「ゴジラ-1.0」が選ばれた。

 深夜にSNSを開き、今度はTARAKOの訃報を知った。63歳。楽天マガジンで雑誌のチェックをすると、「週刊ポスト」のやくみつるの連載では、4コママンガの1本は高橋春男を、もう1本はエスパー伊東と南部虎弾をネタにして追悼していた。たけしの連載は、まずは大谷翔平の結婚について語る。「今回の報道でガックリきた人は多い気がするぜっての。実はかくいうオイラも今回のニュースを聞いて結構ショックを受けたんだよ(笑)。これまで毎朝のように大谷の試合を見てきたからかな。アイドルの追っかけじゃないけど、誰か特定の人を選んだんだと思うと、どうも〝喪失感〟があってさ。」なんと、たけしが大谷の結婚に喪失感を感じているとは驚いた。大谷について語ったあとには、「ブラタモリ」が終了するタモリに対する感慨を語っている。「まァ、気持ちはちょっとわかるよ。オイラも最近はヘロヘロだからね。タモリはオイラよりも年上だから、なおのことそうなんじゃねェかな。」「ただ、オイラとタモリは芸人としての成り立ちというか、世に出てくるまでの流れがまるで違う。(略)目の前の客にウケなくて辛い思いをしたことはないんじゃない? そう考えると、オイラのほうが随分と泥臭い経験をさせられたもんだよ(笑)。ただ、泥臭い思いをしてやっと世に出たという自負はあったし、芸人というより文化人に近いポジションだったタモリに対して、お笑いでは負けていないという気持ちがあった。もう随分と昔のことだけどね。」

2024年3月7日木曜日

3月7日木曜日/雑色・Jダンス

◇ 雑色・糀谷・蒲田

 朝から都内に。京浜急行の雑色という駅で初めて降り、糀谷のほうに歩いていくと、六又の交差点に出くわした。「TVタックル」の交通特集で紹介していたのはここだったかもしれない。昼食は糀谷駅の商店街、珍味楼という店に入り、日替わりランチの豚肉ともやし炒めの定食を食べた。スープ、サラダ、杏仁豆腐、アイスコーヒーがつき、690円。糀谷のブックオフに寄るが、買うものがなかなか見つからない。230円単行本をなんとか1冊選んで買っていく。この店はなぜか価格設定が独特で、消費税が10円高い。糀谷から蒲田まで歩き、蒲田のブックオフにも寄るが、こちらも買うものがぜんぜん見つからない。220円のコミック文庫を1冊だけ買っていく。蒲田から京浜東北線に乗り、横浜に戻ってくる。

◇ 読書

 横浜東口のドトールに入り、しばらく読書をしていく。図書館で借りている、若杉実「Jダンス」を読み終えた。2021年刊、星海社新書。ダンスに関する本をなにか読みたいと思っていたらこの本を見つけた。まず、風見しんごから始まるところにさっそく興味を惹かれたが、各章、主要人物の軌跡をたどりながら「Jダンス」の系譜をつむぎあげていく。LL BROTHERS、EXILEのHIRO、TRFのSAMと続き、芸能界におけるダンサーの位置がそれぞれ面白く、ある時代までは、ヴォードヴィリアン、つまり、芸人の領域のなかで理解されてきたその名残がどうやらあった。ジャニーズの重要性も語りつつ、この本のなかでは「Jダンス」の系譜をそのカウンターとして位置づけている。しかし、そのわりには、後半ではモーニング娘やAKBにやけにページが割かれていて、前半とは分離しているようにも感じたし、こういうのを読みたいんじゃないんだけどなと思いながらがまんして読んだ。以下、気になった箇所をいくつか引用。

P4-5「たとえば〝バックダンサー〟という呼び方、和製英語は近年つつしむ傾向がある。代わりに普及しているのが、海外での一般名称である〝バックアップダンサー〟〝バックグラウンドダンサー〟。〝支援(バックアップ)〟〝背景(バックグラウンド)〟として存在する、いちダンサーとしての主体性が尊重されていることを物語っている。」

P6「なお対象を成人にまでひろげるとストリートダンス人口は全国で600万人を超え、うちブレイクダンスの比率が最多という結果が出ている。参考までにエアロビクス~ジャズダンスの人口が410万人、サッカー人口は480万人。Jポップの名称にも影響を与えた(そしてJダンスにも)Jリーグの開幕(1993年)以降、横ばいがつづくサッカー人口だが、すでにストリートダンスに抜かれていた。」

P30-31「風見は帰国後、『週刊欽曜日』で振付を担当していた土居甫の前で踊ってみせるも、そこでの反応も芳しくない。(略)「シンゴちゃん、そういうのは舞台でやっちゃいけないダンスだよ」(略)土居が認める〝舞台でやっていいダンス〟とはタップやジャズダンス、バレエといった定番だった。」

P34-35「風見は実際にスポーツウェアを着て歌い踊っていた。(略)自前なのかスタイリストが用意したのか不詳な点はいくつかあるが、ひとつだけいえることはテレビ局内を徘徊するばあい、風見はその格好だったということである。そしてそのことが原因で問題を招く。〝運動着〟姿であることから警備員に呼び止められるという災難が何度かつづいた。(略)アメリカのグループ Run-D.M.C が、アディダスへのオマージュをラップした「My Adidas」をリリースしたのが1986年。つまり「涙の take a chance」が発表されてからの1年間は、すくなくとも日本のテレビ業界では、運動着を衣装とすることは常識的に認めていないも同然だった。」

P38-39「当初こそ風見の進路に懐疑的だった萩本も、風見の努力を見るにつけ気持ちが揺らぎはじめる。ブレイクダンスが〝最新のダンス〟であることは萩本にも理解できた。だがすべてがそれでおさまるという話ではない。ことに萩本にはヴォードヴィリアンとしての矜持があり、たとえ最新のダンスだろうとタップへのこだわりをあっさり手放すことなど考えにくい。「涙の take a chance」を用意したとき、萩本は「次の新曲こそタップで……」と風見に耳打ちしている。」

P53「それ相応の力をダンスに注ぎ、それ相応にダンスを売りにしてきたジャニーズ系は、LL BROTHERS の登場によってみずからの立場を見つめ直す機会を得たのではないか。この考えは、かならずしも空想の域におさまるものではない。当時の雑誌をあたっていると、彼らと『ダンス甲子園』の意外な〝接点〟を発見する。対象は兄弟ではなく山本太郎ではあったが、その山本が休養宣言をした回を受け、次のようなコメントを誌上から発信していた。(以下略、木村拓哉・香取慎吾・中居正広の発言)」

P93-94「同期のジャニーズならダンスに積極的だった田原俊彦の名をあげる業界人は多く、SAMも当時を回顧する際、彼の名前をたびたび持ち出す。(略)ただしムーンウォークにかぎらずブレイクダンスそのものをまるごと受け入れ芸能界で最初に披露したのは、おそらく原田真二だろうとおもわれる。(略)風見が「涙の take a chance」で発表する半年以上前のことになる。ただし原田も田原もソロであり、SAMのようにグループ(Riff Raff)としてストリートダンスに取り組むとなれば、これとはべつに話を用意しなければならない。かたや風見率いるエレクトリック・ウェーブはパワームーヴまで披露するなどBボーイ道に徹底していたこともあるため、Riff Raff との安易な比較も避けたい。おなじ欽ちゃんファミリーでもSAMがライバル視していたのは、勝俣州和やジャニーズ組とされる木野正人、中村亘利他が在籍していたCHA-CHAだった。」

P99「ただし本著の主題〝Jダンス〟に鑑みたとき、その系譜(とりわけ80年代)に錦織や田原という才能を不用意に入れたときに生じる違和感も避けられない。そもそも男性アイドル=ジャニーズの〝カウンター〟として登場したダンサーの歩みがJダンスの本道になったからである。」

P120-121「実際に小室はこの時代、〝渋谷〟に向けられたアンテナを日がな一日磨いていた。(略)渋谷系ではなく〝渋谷性〟。つまり一定の法則に従いまとめられる〝系統〟として渋谷文化を〝ファイリング〟していたのではなく、ハーメルンの笛吹きの洞穴のごとく都市の巣窟に吸い寄せられる若者たちの〝性質〟を〝ファインディング〟していた。」

P138-139「体内にリズムボックスを内包しているようにダンサーは常時ビート感を絶やさず、それをメトロノーム代わりに踊る。(略)小室はこれと似たような事象の対象者に〝クリック世代〟を命名している。その背景にゲームの影響があると力説。」

P164「きっかけは、足かけ9年指導にあたった『吉本印天然素材』。そこから得られた教訓が、モー娘。を指導する夏に自信をもたせることになった。〝ダンスとお笑い〟を本格的に融合させた『天素』はそれだけでも注目に値するが、内容もそれにたがわぬクオリティとして視聴者の目を釘づけにする。」

◇ テレビ・雑誌

 星川に移動し、コーナンで買いものしてから帰る。夜遅くに帰宅し、録画していたテレビ番組をいくつか。今日の「徹子の部屋」は傑作選「昭和を飾った時代劇スター」。大川橋蔵(1977年放送・48歳)、松平健(1979年放送・25歳)、高橋英樹(1983年放送・38歳)、杉良太郎(1988年放送・43歳)の過去に出演した回の映像が流された。淡谷のり子は高橋英樹の大ファンだったようだ。

 楽天マガジンで雑誌のチェックをすると、「紙の爆弾」にジャニーズから始まる性加害報道についての記事があり、松本人志の報道に関することも書かれている。「文春の女性記者が、松本に女性をアテンドしたというお笑いコンビ・クロスバー直撃の渡邊センスを東京・渋谷の劇場で『渡邉さんですか?』と直撃取材するも、その相手は作家のA氏。人違いだったんです。(略)吉本に否定されて謝るしかなかった。渡邉の顔も知らずに取材していたとは、文春もそんなものかと思いましたよ。」と、お笑いライターなる人物が証言している。記事の後半では、若林美穂による長渕剛の告発についても書かれている。問題の作品に参加していた早坂伸という映画カメラマンが若林美穂の投稿を裏付けるような反応をしたそうで、その投稿は知らなかったが、その早坂伸は「若林美穂さんの告発ってなんでこんなに広まらなかったのだろう。(略)何かよくわからない力学が働いた可能性がある」とも投稿していたという。「何かよくわからない力学」とはなんだろうか。

2024年3月6日水曜日

3月6日水曜日/溝の口

◇ テレビ

 朝、ブログの更新をひとつ。録画していたテレビ番組をいくつか。今朝の「ブギウギ」は、スズ子がアメリカからあっという間に帰国。ところが、父が危篤との電報が届き、愛子を連れて帰郷する。愛子ちゃん役の子どもがどんどんかわいく感じられてきた。昨夜の「イワクラと吉住の番組」は恒例企画の「女の数々の疑問」。田中美久、MINAMO、えなこという3人がゲスト。バラエティ慣れしたタレントがいないメンバーだと、吉住の好プレーが目立つ。昨夜の「新しい学校のリーダーズの課外授業」は、水曜日のカンパネラの詩羽と渋谷・原宿ロケ。

 先週月曜に放送された「春になったら」第7話を観そびれていた。挿入歌として、木梨憲武と奈緒のデュエット曲が流れていた。憲武のラジオを聴いているので、所ジョージが作った曲かなと思ったが、検索してみると違うようだ。

◇ 溝の口

 午後から外出。横浜から東横線、自由が丘から大井町線に乗り換え、溝の口まで。乗り換えがうまくいき、予定よりも少し余裕を作れた。まず、昼食。岡もとに入り、肉めしを食べる。759円。岡もとが溝の口にもあることを初めて知った。それから、イトーヨーカドー内に昨年末にオープンしたブックオフを初訪問。オープンするという情報は目にしていたのだが、溝の口に寄ることがなかなかない。雑誌の棚から、550円の本を1冊だけ買っていく。かながわサイエンスパークのほうに用があり、夜になってからまたイトーヨーカドーに戻ってきた。1階のマクドナルドに入り、ひと休み。ホットコーヒーとアップルパイを食べる。少し読書をしてから帰る。

◇ テレビ・ラジオ

 夜遅くに帰宅し、夜もまた、録画していたテレビ番組をいくつか。今日の「徹子の部屋」は森山直太朗がゲスト。昨年末に亡くなったという父との関係について語り、その父のことを歌った「Papa」という曲を弾き語りで披露した。

 今夜の「水曜日のダウンタウン」は、前半はまず、「美容効果どんなに派手に盛っても意外とバレない説」。続いて、プレゼンターに真空ジェシカが初登場し、「大鶴肥満とすれ違った後「さっきどんな人とすれ違いましたか?」と聞かれて「ハゲてる人」と答える人マジで0人説」。後半には「スベリ-1グランプリ」メンバーのユニットコントを堂々とオンエアする。メンバーは、ギブ↑大久保、ゆきおとこ、エンジンコータローという3人。推薦人として、マヂカルラブリー、モグライダー、永野、チャンス大城がいるのだが、そのコントを観ている推薦人たちのリアクションも残酷すぎて、なんだか救いがない企画だった。

 タイムフリーで、昨夜に眠りながら聴いていた「爆笑問題カーボーイ」を聴きなおすと、例のごとく、漫才が覚えられずに苦労した話をしていた。芸歴35年を超えるベテラン漫才師とは思えないような話で、いつまでもアマチュアの感覚を維持しているのが爆笑問題の特異なところだ。

2024年3月5日火曜日

3月5日火曜日/ハヤシビーフを食べる

◇ テレビ

 朝、ブログの更新をようやくひとつ。このひとつの更新までに何日も書けなかった。ラジオを聴きながら、少し眠りなおす。それから、再送するクリックポストを大急ぎで作り、近所の郵便ポストの最初の集荷になんとか間に合わせた。

 録画していたテレビ番組をいくつか。今朝の「ブギウギ」は、スズ子がついにアメリカ行きになり、「福来スズ子お見送りショー」のステージで「東京ブギウギ」を歌った。そのあと、7分過ぎにようやくオープニング曲が流れる。月曜に放送された「キョコロヒー」は、この放送日の3月4日は差し入れの日ということで、勝俣州和とぼる塾田辺さんが差し入れ決戦をする企画。キサラの楽屋と、キャバクラの待機部屋の差し入れを考える。日曜の「NHK短歌」は、第1週はこれが1年のラストだった。ヒコロヒーがついに短歌を作る。来年度も同じメンバーで継続されるという発表もあった。

 なかなか家を出られず、夕方から外出。午前中は晴れていたが、雨降りになる。まず、二俣川に出て、ジョイナステラスの行政サービスコーナーに図書館の本を返却する。二俣川から横浜に移動。雨降りだから、外に出るのもわずらわしく、ジョイナス地下、ひさしぶりにカレーハウスリオに入り、ハヤシビーフを食べた。880円。二俣川に戻り、ドトールに入り、しばらく読書をしてから帰る。

 夜遅くに帰宅し、夜もまた、録画していたテレビ番組をいくつか。今日の「徹子の部屋」のゲストは、Mr.マリック・LUNA親子。マリックがメディアに出始めのころは忙しく、家族団欒の時間もなかったという。怖いお父さんだったんだろうか。

 今夜の「アンタウォッチマン!」はオンタイムで観た。藤子F先生生誕90周年、ドラえもん特集。スタジオにはサバンナ高橋が出演。VTRでは、元担当編集者の平山隆、映画のプロデューサーを務めた別紙壮一が証言をする。テレビ放映につながったとされるパイロットフイルムも流された。

 深夜1時からはラジオ。「爆笑問題カーボーイ」を聴きながら眠る。

2024年3月4日月曜日

3月4日月曜日/後手にまわる

◇ 渋谷

 朝から外出。まず、二俣川に寄り、旭郵便局まで行ってくる。昨日に引き取りそこねた郵便物を受け取らねばならなかったからだが、昨日、うちに置き忘れてきたと思っていた身分証が、じつは財布のなかに入っていたことが今朝になってからわかり、じゃあ、昨日のうちに受け取れたのかよと、本当にもう、何重にも馬鹿なことをしているもんだとちからが抜けた。受け取ってみると、案の定、クリックポストが厚さオーバーで返送されていたのだった。持ち帰り、梱包しなおして、発送するのは明日だ。昨日のうちに受け取っていれば、今朝には出せたのに。後手にまわってばかり。

 横浜から東横線に乗り、渋谷に出る。まず、昼食。新南口の小諸そばに入り、香味肉うどんライスセットを食べた。630円。そのあとは、仕事を済ませて、また新南口に戻ってきた。ベローチェに入り、ひと休み。昨日買ったモバイルバッテリーもカバンに入れてきたのだが、今日のところは使わずに、ここのコンセントで充電する。SNSの巡回、返送された品物のお届け先にお詫びのメールをして、それから、しばらく読書をしていく。

◇ 読書

 ベローチェで、見田宗介「現代社会はどこに向かうか」を読み終えた。2018年刊、岩波新書。見田宗介の本は初めて読んだ。以下、いくつか引用を。

P3「思い切ってかんたんに結論だけを言うと、「世代の星座」が最近になるほど接近している、ということである。つまり、「戦争世代」と「第一次戦後世代」と「団塊世代」の意識はそれぞれ大きく離れているが、「団塊世代」と「新人類世代」は少し接近し、「新人類世代」と「団塊ジュニア」は一部重なり、「団塊ジュニア」以後はほとんどまじりあっているということである。」

P29「この「満足度の増大」ということと関連して見られることは、青年たちの「結社・闘争性」の減少ということである。大きい政治問題でも地域でも現場でも、青年が「激しく戦う」ことをしなくなったということである。(略)要するに、政治問題でも、職場でも地域でも「激しく戦う」ということをしなくなったということである。青年層の著しい「保守化」といわれる現象の背景もこのことにあるとみられる。」

P31「広く知られているようにマックス・ウェーバーは近代社会の基本的な特質を、生のあらゆる領域における〈合理化〉の貫徹であるととらえ、これを〈魔術からの解放〉、脱魔術化と呼んだ。今現代の日本で進行している、魔術的なるものの再生、あるいは脱・脱魔術化とも言うべきことは、この〈合理化〉という方向が、ウェーバーの予測しなかったある「変曲点」を迎えているということである。」

P41「泉鏡花の美しく魔的な文学世界とその生涯を評して親友の柳田国男は「あれはあれ、これは是、そうもあろうが、斯うも思うと、二つを生き分けて何の屈託もなく、……」と絶賛したことがあるが、柳田国男自身の仕事と生についても同じことが言えると思う。このように、合理と非合理を自在に往還する精神=〈メタ合理性〉の水準こそが、近代合理主義の後の時代の、精神の骨格を形成するものと考えることができる。」

P146「二〇世紀を賭けた革命の破綻の構造は、端的に言えば、次の三点に集約できる。①否定主義(「とりあえず打倒!」)」②全体主義(三位一体という錯覚)、③手段主義(「終わりよければすべてよし!」)。」

P152-153「初めは正しい願いからも出発していたこの回路をくりかえすことのないために、新しい世界を創造する時のわれわれの実践的な公準は、次の三つであるように思われる。第一に positive。肯定的であるということ。第二に diverse。多様であること。第三に consummatory。現在を楽しむ、ということ。」

 夜遅くに帰宅し、録画していたテレビ番組をいくつか。今日の「徹子の部屋」(ゲスト・丘みつ子)と、昨日放送された「だれか to なかい」(ゲスト・仲間由紀恵&篠原ともえ)を観る。「だれか to なかい」はもう毎回観なくてもいいかな。「午前0時の森」はオンタイムで観てしまう。最終回が近づいているので確認しておきたくなったが、この番組もオープニングだけ観ればいい番組か。楽天マガジンで雑誌のチェックをしてから、深夜1時頃に眠る。

2024年3月3日日曜日

3月3日日曜日/カーレースのようだ

◇ 芝公園・新橋

 朝から都内に。今日は仕事の都合で、荷物を最小限にする必要があったために、ショルダーバッグで出てきた。荷物の移し忘れはないか、気をつけていたのだが、昨日買っておいたパンを置いてきてしまった。失敗した。

 田町から芝公園のほうに歩いていくと、車椅子のマラソンが開催されていた。以前にも見物したことがあるが、マラソンというよりもまるでカーレースのようだ。御成門から、午後は新橋のほうに出て、遅めの昼食にする。ニュー新橋ビルの岡もとに入り、期間限定メニューのオムハヤシを食べた。979円。これで千円未満とは素晴らしい。

 せっかく都内に出てきたのだから、本当ならば寄り道をしていきたかったが、間が悪いことに、郵便局からの不在通知があり、18時までにそれを取りに行かなければならなくなった。どうやら、クリックポストの厚さがオーバーしていて返送されたんじゃないか。東海道線で横浜まで眠り、二俣川に戻ってくる。17時頃、旭郵便局に着くはずだったが、郵便局のすぐ手前までやってきたところで、あれっと立ち止まる。身分証をもってないじゃないかと気がついた。ああ、今日にかぎってというやつだ。普段とは違うカバンで出てきたために、身分証などは置いてきてしまっていたんだった。大失敗。パンを置いてきたぐらいはどうってことなかった。なんのために急いで二俣川まで戻ってきたのかわからない。こうなると、明日にまた寄りなおさなければならないわけだ。すぐに解決できるはずのことがこうしてまたひとつ先送りになる。

 まっすぐ帰ってしまいたいところだったが、買いものをする都合があり、ひとまず、星川に移動する。イオン天王町のフードコート、マクドナルドのアイスコーヒーとアップルパイを食べる。スマホのバッテリーが切れる寸前になり、充電できる店で落ち着きたかった。少し読書をして、それから、コーナンに寄っていく。消耗品を買うついでに、モバイルバッテリーをついに買った。スマホのバッテリーの減りが早くなっているようで、充電できる店をそのたびに探すのにもだんだん苦労するようになってきた。

◇ テレビ

 夜に帰宅し、録画していたテレビ番組をいくつか。昨夜の「Nキャス」は、先週の放送を体調不良で休んだ三谷幸喜のその報告から始まる。トップニュースは大谷翔平の結婚から。

 今朝の「サンデージャポン」は、斎藤幸平、藤田ニコル、森香澄らが出演。こちらもトップは大谷翔平の結婚。大谷の結婚について、泉房穂からひげガールにまでコメントを求めるところに、ひさしぶりに「サンジャポ」らしい悪ノリを感じた。スタジオには栗原由佳が登場して解説をした。メジャーリーガーの妻の立場からということだが、栗原由佳を観るのもずいぶんひさしぶりな気がする。このひと、たしか大学の同級生だったはずだけど。番組後半では、デヴィ夫人が「週刊文春」を刑事告訴した件を扱う。アミチエジャポンという慈善団体とのトラブルを「週刊文春」は報じている。スタジオでは週刊誌報道についての議論があったが、そのすぐあとには、「週刊新潮」の広瀬めぐみ議員の不倫報道を扱っていた。

 今朝の「ワイドナショー」は、今田耕司、ぼる塾あんり、呂布カルマ、国山ハセンというメンバー。この番組も大谷翔平の結婚をトップに扱う。岐阜のセクハラ町長の話題は「Nキャス」「サンジャポ」でも扱われていたが、この番組では、99のセクハラがリスト化されていて、すべて知ることができた。

 今日の「笑点」は岡山から公開収録。演芸コーナーは、今月いっぱいで番組を卒業する木久扇の落語「私の笑点史」。椅子に座ってしゃべるかたちにしていたが、今は普段の高座もこのスタイルなのかな。番組を辞めてももちろん引退するわけじゃないんだから、演芸コーナーならば、今後も出演する可能性はあるか。

2024年3月2日土曜日

3月2日土曜日/漱石アンドロイド

◇ シンポジウム

 午前中には出発し、都内に。渋谷から半蔵門線に乗り、半蔵門まで。今日は寒い。二松学舎大学の中洲記念講堂にて、「漱石アンドロイド」のシンポジウムを観る。今回で3回目。コロナを挟み、5年ぶりの開催だ。初回に参加してからは案内のメールが届くようになり、今回も申し込んだ。13時開始、15分前頃に到着。客席は空いている。今回は「ロボット学者はなぜ小説を書くのか? ―漱石アンドロイドと人間学としてのロボット研究」と題し、まずは漱石アンドロイドによるオープニングパフォーマンスから始まった。第一部は「なぜ人間を考えるためにロボットを作るのか?」。石黒浩、谷口忠大の講演が順番にあった。谷島貫太という二松学舎の学者が司会を務めたのだが、この司会の前置きが長くてうんざりする。石黒浩はおなじみのロボット学者。この漱石アンドロイドのプロジェクトの最初から関わっていて、初回にも登壇し、とても面白かった。しかし、昨日の失敗から、今日はなにも食べないようにしていたのだが、食べなくても結局は眠くなる。石黒浩は大阪万博に肯定的な話をしていたようで、科学者の立場としてはそうなのか、ここはきちんと聴いておきたかった部分だ。続いて、谷口忠大の講演だが、プロフィールを見て、そういえば見たことのある名前だと思い出したが、このひとはビブリオバトルの考案者でもあった。ロボット学者だったとはまったく知らなかったな。この講演もおおむね眠りながら聴いていた。眠気が止まらない。第一部が2時間ほどだったか、休憩を挟み、第二部「ロボット学者はなぜ小説を書くのか?」が始まる。伊豆原潤星、加藤隆文、増田裕美子という3人の学者が順番に登場し、問題提起がされる。ひとり目の伊豆原潤星という学者の話が下手なのにはまいった。下手な話を長々と聴かされる苦痛といったらないが、朗読をする場面では声を作ってみせたりなんかして、本人はその気になっている。あとのふたりはまだ話が上手くてほっとした。しかし、このテーマがそもそも面白くない。石黒浩と谷口忠大はともに小説を発表しているんだそうで、そのことを知らなかったし、興味もなかったが、このふたりがたまたま小説を書いているからといって、「ロボット学者はなぜ小説を書くのか?」ってことはないんじゃないか。谷口忠大の小説が論じるに値するようなものなのかがまったくわからなかった。最後のディスカッションが始まるときには予定時間では残り30分程度になっていた。ディスカッションには谷口忠大も参加するが、石黒浩はもう帰ってしまっていた。夏目房之介もここから加わる。夏目房之介もこのプロジェクトの最初から関わっていて、アンドロイドの声は夏目房之介の声が使われている。夏目さんはここまでの講演を聴いていてどう思ったか、最初にまず、話術に関する話をして、ほかの登壇者に対するやんわりとした苦言のように感じられた。ディスカッションの司会も谷島貫太が務めたが、滑舌が悪く、なにを言ってるのか本当にわからない。スクリーンの字も小さくて読めないし、なんなんだこのディスカッションは。終了予定時刻は17時だったが、20分ほど延びる。学者たちのつまらない話をずるずると聴かされるんだったら、夏目房之介の話をよっぽど聴きたかった。このシンポジウムは初回はすこぶる面白かったのだが、回を重ねるごとにどんどんつまらなくなっていく。もはや、漱石とはなんにも関係がないじゃないか。

 半蔵門に戻り、ゆで太郎に入ろうと思っていたが、もう閉まっていた。くるときによく確認しなかったが、土曜は閉店時刻が早かったのかな。ゆで太郎で食べて、すぐ近くのベローチェに入ろうというつもりでいたのだが、なにも食べずにベローチェには入れまい。半蔵門の交差点のほうに進んでみるが、小諸そばも閉まっていた。このあたりは土曜に開いている店はないのか。二松学舎から九段下に進めばよかったと後悔したが、今から戻るわけにもいかず、しかたなしに麹町まで歩いた。麹町の新中華めし屋という店を初利用する。豚肉とキクラゲ玉子炒め定食を食べた。850円。入り口近くのカウンター席に座らされ、この席が薄ら寒く、とても居心地が悪かった。麹町にもベローチェがあるから、こっちのベローチェに入れると思っていたが、こっちはベローチェが開いてなかった。なんでこうちぐはぐになるかな。もうベローチェのことはあきらめ、電車内で読書をしながら帰ってくる。

◇ 読書・テレビ

 帰りの電車で、林渓清「ナンバー2の美学 二階俊博の本心」を読み終えた。2020年刊、ブックマン社。二階俊博が書籍代として3500万円を計上していたことがニュースになり、その購入していた本のひとつがこれだということがあとから明らかになった。本当にこれだけの額の本を購入するんだということに、なるほどとも思ったのだが、一昨日、ブックオフで見つけ、どんな本なのかと興味をもち、ちょっと読んでみたくなった。著者の林渓清は「月刊公論」編集長という人物。「江戸まち通信」代表理事という肩書きもある。監修者として、大中吉一という人物の名もあり、このひとは「月刊公論」の発行人。「月刊公論」なんて雑誌はまったく知らないな。本にはまず、二階俊博の講演が収録され、大中吉一との対談、そして、二階俊博の生い立ちから政治家としての歴史がざっと書かれている。二階俊博のヨイショ本といえばヨイショ本なのだが、意外と負の部分も含めてたんたんと書かれている。そのあとには自民党の歴代幹事長の系譜が書かれていて、全員の解説と、幹事長経験者たちのインタビューが収められている。ここは自民党の歴史を知る勉強になった。石原伸晃、石破茂の二階評が面白い。石原「二階氏のいちばんすごいのは、「ボケたふり」の上手さでしょうか。皆さんいろいろおっしゃいますが、私は演技だと思います。ああやっておいて、しっかり状況判断をされているのが二階氏だと思います。」 石破「いつも思うのは、お考えを明確になさらないことが多いということですね。何を言っているのかよくわからないと思わせて、政局の読みはことごとく当たる。それが二階俊博先生のいちばんすごいところです。」

 夜遅くに帰宅し、録画していたテレビ番組をいくつか。今朝の「ワルイコあつまれ」は「子ども記者会見」のコーナーに佐渡裕が登場。「勝手にテレ東批評」は、「トラック乗り継ぎ旅」のナレーションを務めるセイン・カミュがゲストだった。昨夜の「ネタパレ」は、レインボー、ダンビラムーチョ、モシモシが出演。後半には「チャレンジパレード」という企画があり、東京ホテイソンがリズムネタに、土佐兄弟、や団がインパクトキャラに挑戦した。いや、こんな企画よりも普通にネタが観たいよ。ラジオを聴きながら深夜に眠る。今日もまたブログを更新できなかった。

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2024年3月1日金曜日

3月1日金曜日/ホイコーローと映画館

◇ ラジオ・テレビ

 早朝に大きめの地震があり、目が覚めてしまい、ラジオをつけると、生島ヒロシの番組のゲストが桂宮治だった。ラジオを聴きながらブログの更新をしようとするが、調子が出ない。更新はあきらめ、Spotify のポッドキャストで、聴きそびれていた「大竹まこと ゴールデンラジオ!」を聴いた。2月8日放送はブッチャーブラザーズがゲスト。パートナーはヒコロヒー。大竹まこととは古くから知る間柄で、さすがに面白く、これは聴き逃してはならなかった。人力舎時代の話などは特に興味深く聴いた。

 録画していたテレビ番組をあれこれと。今朝の「ブギウギ」では「買物ブギー」がとうとう披露された。ステージのシーンがやっぱり楽しく、これがこのドラマかぎりのもので終わるのはもったいない。「週刊ポスト」の対談で近藤芳正が言っていたが、「ブギウギ」はぜひ舞台化してもらいたいな。舞台女優としての趣里の素晴らしさがこのドラマを支えている。

 「紙とさまぁ~ず」の小泉今日子がゲストの回は、前編が火曜の深夜、後編が木曜の深夜という変則的な放送がされていた。テレビ表をきちんとチェックしていないと、録画をしそこねてしまう番組だ。バラエティはくだらないから出ないと発言しながら、この番組のオファーは受けるのがさすがの選球眼だが、「モノマネを録音してください」という問いには「いやです♡」、「お気に入りの部屋着を写真に撮ってください」にも「いやです♡♡」、「言われてうれしい褒め言葉を録音してください」にも「いやです♡♡♡」と、お願いものには拒絶3連発をしてみせた。しかし、「お気に入りのTシャツベスト3を見せて頂けませんか?」というお願いには答えてくれた。キョンキョンが松田聖子のTシャツをメルカリで買って着ているとはすごいな。

 楽天マガジンで雑誌のチェックをすると、「週刊現代」に、岸田総理が頼りにしている松本総務大臣と浜田国対委員長を「政界のダウンタウン」と呼ぶ小さい記事が載っていた。

◇ 伊勢佐木町

 ラジオを聴きながら少し眠りなおし、午後から外出。3月になり、春らしく暖かい。しかし、予報では明日はまた寒くなるようだ。機動力を上げるために、今日から定期券を購入する。日ノ出町に出て、イセザキモールに。カードローンの返済をしようとすると、そのカードが見つからない。昨年末に盗まれた財布のなかに入っていたのだろうか。今まで、確認しようともしていなかった。どうしたらいいんだと焦るが、しかし、カードなしでも返済はできたはずだと店舗に向かう。名前、生年月日、電話番号、暗証番号を入力する必要があり、登録したのが昔すぎて不安になりながら、携帯電話の番号を入力したらだめで、自宅の固定電話の番号を入れたら無事に返済できた。ひやひやした。カードなしで返済できるなら、もう再発行する必要はないか。

 イセザキモールを黄金町方面に歩き、黄金という店に初めて入ってみる。日替わりメニューのホイコーロー定食を食べた。680円。満腹になる。

◇ 映画

 シネマジャック&ベティにて、ウディ・アレンの「サン・セバスチャンへ、ようこそ」をようやく観た。15時40分の回。しかし、映画の直前に満腹になるまで食べたのは失敗で、眠くなってしまい、朦朧としている時間がけっこうあった。それにしても、主人公に魅力がなく、ほかの出演者たちも地味に感じてしまったな。もしかすると、スキャンダルの影響で、俳優のランクがちょっと落ちているのではないだろうか。とはいうものの、惹かれる場面、セリフは多々あった。これはまたいつか観なおす。


 イセザキモールを戻ると、雲雀洞が開いてるのを向かうときには確認していたのだが、戻るときにはもう閉めていた。早仕舞いしてばかりいる店だ。ブックオフにだけ寄り、110円の文庫本、220円の文庫本を1冊ずつ買っていく。ラジオを聴きながら、横浜駅まで歩いていると、小雨になった。平沼のブックオフにも寄り、110円文庫本を1冊だけ買う。

 横浜から星川に移動し、イオン天王町、フードコートのマクドナルドにて、アイスコーヒーと、マックチキンという新商品を食べた。計300円ちょうど。30分だけ読書して、21時閉店ぎりぎりのコーナンに飛び込み、プチプチを買って帰る。

◇ テレビ

 夜遅くに帰宅し、夜もまた録画していたテレビ番組をいくつか。「NHKニュース7」は能登半島地震から1ヶ月、1時間の拡大版を放送していた。

 今日の「徹子の部屋」は吉川晃司がゲスト。外傷性白内障の手術を受けたことをこの番組で初告白した。コロナ禍には狭心症の手術も受けていたのだ。1985年放送、19歳のときに出演した回の映像が流され、手の大きさを比べるために手のひらを徹子さんと合わせていた。39年後にそれをもう一度やってみせる。

ブログ アーカイブ

7月9日土曜日/選挙戦は最終日

◇ テレビ・ラジオ  早朝に目覚め、「木梨の会」を聴きながら、もう少し眠りなおす。朝8時前には起きあがり、録画していたテレビ番組をいくつか。昨夜の「タモリ俱楽部」は通常どおりに放送されていた。外国人タクシードライバーに東京の好きな道を訊くという企画。矢作兼、市川紗椰が出演。タモリ...