2025年1月1日水曜日

新年のごあいさつ2025

 

あけましておめでとうございます。

本年もよろしくお願い致します。

2025年 正月 

佐藤晋 ドジブックス

 

巳年

(野毛山動物園にて、2024年12月27日撮影。)

 

十大事件に書いたとおり、昨年は珍しい出来事がたくさんあり、この日記にどれだけ反映されているかはわからないが、生活が大きく変わった一年でした。(といっても、あいかわらず、テレビを観ることと本を読むことで生活の大半はつぶれていく。)

世の中も、政治を見ても芸能を見ても大きな変化を感じる一年で、それらの変化にはいずれもネットが関係している。ネットの声が世の中に影響力を持ち始めてからはざっと二十年というところだろうか。SNSの時代になってからは十数年が経つ。

個人的には最初のブログを始めたのが2004年でした。ブログを始めた時期としてはこれはかなり早いほうで、大学は理系だったせいもあり、新しい機械には強そうに思われるのだが、携帯電話を持ち始めたのはその前年、2003年からのことで、われわれの世代ではこれはかなり遅い。そういえば、仲間内では自分だけが携帯電話を持っていないという状態がしばらくあった。

あれから二十数年。たった二十数年にも思えるが、すさまじい時代の変化のなかを生きてきたんじゃないかという気にもなってくる。歴史のなかで、これだけの大きな変化は過去にどれだけあっただろうか。時代の変化からふり落とされ、消えていくものの多さがその証明になってやしないか。

今年は昭和100年だそうです。われわれ昭和50年生まれは50歳になります。


日記は現在、約8ヶ月遅れで絶賛更新中。8ヶ月前で更新が止まっているわけではありませんので。よろしくどうぞ。


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執筆者:武田砂鉄・大石トロンボ・山下賢二(ホホホ座)・小国貴司(BOOKS青いカバ)・Z(せどらー)・佐藤晋・馬場幸治(古書ビビビ)・島田潤一郎(夏葉社)・横須賀拓

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吉田豪さん 書評  「愛好家たちがそれぞれ語るブックオフのアイデンティティ」(Book Bang / 「週刊新潮」2020年7月9日号掲載)

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2024年12月31日火曜日

2024年の十大事件

 1位:母の骨折、入院!(10月~)

 2位:借金完済!(4月)

 3位:機種変した! (10月)

 4位:身分証の再発行に苦労した!(1月~5月)

 5位:警察を呼んだ!(10月)

 6位:法事の施主になる!(6月)

 7位:土地の売買を経験した!(7月)

 8位:ネズミを駆逐する!

 9位:太田光さんにサインをいただいた!(8月)

 10位:日本喜劇人協会の一般会員になった!(12月)

 次点:石破政権発足!(9月)

◆ 2024年に読んだ本・十選

 ウディ・アレン「唐突ながら ウディ・アレン自伝」(2022/河出書房新社)(1月28日

 若杉実「Jダンス JPOPはなぜ歌からダンスにシフトしたのか」(2021/星海社新書)(3月7日

 阿部昭「新編 散文の基本」(2022/中公文庫)(3月18日

 ニコ・ニコルソン 佐藤眞一「マンガ 認知症」(2020/ちくま新書)(3月31日

 清水ミチコ「カニカマ人生論」(2022/幻冬舎)(5月29日

 小林信彦「決定版 世界の喜劇人」(2024/新潮社)(6月11日

 本橋信宏「出禁の男 テリー伊藤伝」(2021/イースト・プレス)(6月17日

 中島岳志「ガンディーに訊け」(2018/朝日文庫)(8月1日

 中村計「笑い神 M-1、その純情と狂気」(2022/文藝春秋)(12月20日)

 太田光「芸人人語 旧統一教会・ジャニーズ・「ピカソ芸」大ひんしゅく編」(2024/朝日新聞出版)(12月31日)

(読んだ順)

今年は101冊の本を読んだ。→ 読書メーター

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◆ 2024年によく聴いた音楽・五選

 TOWA TEI feat. 石野卓球「TYPICAL!」(2024)

 1999 WRITE THE FUTURE「hella (˃̣̣̥╭╮˂̣̣̥) ✧ ♡ ‧º·˚」 (2024)

 Bolis Pupul「Letter To Yu」(2024)

 芸能山城組「AKIRA REMIX」(2024)

 木梨憲武「木梨ソウル」(2024)






◆ 2024年・ベストライブ

 ギターウルフ VS 永野@下北沢 SHELTER(5月5日

 クレイジーケンバンド@山下公園「ハマフェス」(5月26日

 レッツゴーよしまさ@滝野川会館大ホール(9月15日)

 チャラン・ポ・ランタン@あつぎ国際大道芸(11月10日)

◆ 2024年・ベスト演劇

 日本喜劇人協会「シン・おんな剣劇 仇討ち道中」@銀座・博品館劇場(11月28日)

◆ 2024年・ベスト映画

 「ナミビアの砂漠」(監督・山中瑶子)(9月11日

◆ 2024年・ベストドラマ

 「不適切にもほどがある!」(TBS)

 「地面師たち」(Netflix)

 「極悪女王」(Netflix)

◆ 2024年・ベストテレビ

 「M-1グランプリ2024」(テレビ朝日・ABCテレビ)

◆ 2024年・ベストラジオ

 「土曜朝6時 木梨の会。」(TBSラジオ)

◆ 2024年・ベストタレント

 とんねるず

◆ 2024年・ベスト漫才師

 エバース

◆ 2024年・ベスト獅子舞

 深川バロン倶楽部

◆ 2024年・ベストご飯

 東戸塚・オリンピックのフードコート「ピッコリ―」の羽根付き餃子定食

・・・そのほか、忘れてしまったことも多数。

 

(注:有料部分にはなんにも書いてありません。)  

codoc

2024年11月9日土曜日

11月9日土曜日/お婆さんの話を聴いた

◇ テレビ・ラジオ

 今朝はまず、SNSから松本の情報やアメリカ大統領選の情報を追いかける。それよりもやらなければならないことがたくさんあるというのに。それから、ブログの更新をひとつ。録画していたテレビ番組をいくつか。今朝の「週刊フジテレビ批評」は「秋ドラマ辛口放談」の後編。それぞれの3位の発表だが、梅田恵子の「3000万」、吉田潮の「海に眠るダイヤモンド」は話の流れで先に発表されていた。木村隆志の3位は「放課後カルテ」、大島育宙は「わたしの宝物」。そのほかの作品についても触れ、まずは「モンスター」だが、梅田、大島は好評価、吉田、木村はちょっと辛い評価だった。それぞれが選ぶ「次世代スター」は、梅田は小林虎之介を、吉田は森田想を、木村は望月歩を、大島は男性ブランコ平井まさあきを選んだ。

 今日の「勝手にテレ東批評」は、ドラマ「Qrosの女」に出演する桐谷健太がゲスト。「ゲロッパ!」が初めての映画出演だったという桐谷健太は西田敏行の思い出を語る。桐谷健太がアドリブを入れたら現場が沸いたという話をしたら、伊集院が「ゲロッパ!」公開時にラジオのゲストにやってきた西田敏行が若手のアドリブを褒めていた話をしていたことを思い出す。

 午後はラジオ。「田村淳のNewsCLUB」をつけておく。ニュース解説は木村草太。わりとのんびりしていたのだけど、今日までに図書館に返却する本の存在を思い出し、ブログ用のメモを急いで作る。病院から紹介してもらった施設にも忘れずに電話する。こちらの面談も決定。

◇ 病院

 午後から外出。いつもどおり、鶴ヶ峰のバスターミナルから上白根町まで乗り、まず、なか卯に入り、鶏から丼を食べる。590円。上白根病院に面会に。今日は叔父夫婦がきていたようだ。母は慣れてきたのか、ここのところは元気そうにしている。さて、そろそろ帰ろうかと思っていると、向かいのベッドのお婆さんと会話になり、お話を聴き始めたはいいが、この話が止まらない。90歳のお婆さんなのだが、沖縄から出てきたという戦後の時代からふり返られ、興味をもって拝聴していたのだが、しっかりしたお婆さんだと思っていると、やっぱり話がループする。気がついたら窓の外はすっかり暗くなり、時計を見たら17時を過ぎていたから、話を遮るようになってしまったが失礼させてもらった。今日は母との会話よりも、このお婆さんの話を聴きにきただけのようになった。

 鶴ヶ峰まで、ラジオを聴きながら歩いていく。今朝の「木梨の会」をタイムフリーで聴くが、さすがに今日は生放送ではなく、武道館ライブの前日に収録されたものだった。しかし、とんねるずの曲をかけまくっていた楽しい放送。

 旭図書館に寄り、もう閉まっている時間だが、返却ポストに本を返していく。鶴ヶ峰から二俣川に移動し、ドトールに入り、ひと休み。SNS巡回、日記の下書きをして、読書も少し。「ハートページ」にちゃんと目を通しておこうと思っていたが、わからないことが多すぎて、どこをどう読んだらいいのかさっぱり見当がつかない。

 夜に帰宅し、夜もまた、録画していたテレビ番組をいくつか。月曜に放送された「モンスター」第4話は、学生のふりをして街コンに参加する趣里の演技が可笑しい。もっとコメディにふりきってほしいと思っているドラマだが、この回は物語にも惹き込まれていった。

 23時からはラジオ。「HONMOKU RED HOT STREET」をオンタイムで聴いた。横山剣さんが作詞した木梨憲武「感情8号線」をついにこの番組で聴けた。深夜にブログをもうひとつ更新してから眠る。

2024年11月8日金曜日

11月8日金曜日/田名網敬一からとんねるず

◇ テレビ・ラジオ・雑誌

 朝、ブログの更新をひとつ。上白根病院の相談室から電話があり、施設の面談の準備ができたということで、そちらにも電話して、日時を決める。ろくに確認もしていなかったのだが、とんとんと進んでしまいそうだ。

 録画していた昨夜の「私のバカせまい史」は、バカリズムがプレゼンターの「野呂佳代の女優風史」。事務所に承諾をとろうとすると、事務所は本人の出演を希望し、いったん保留になるが、バカリズムが野呂佳代本人にじかに許可をとり、本人不在で企画が進められていくと、過去のインタビューを検証してもボロを出していないことがわかり、「野呂佳代の女優風いじり警戒史」に企画が変更された。悪いようにしないとか言いつつ、しかし、これははっきりと足を引っ張ってるんじゃないのか。

 Spotify のポッドキャストで聴いている「大竹まこと ゴールデンラジオ!」だが、今週は月曜に「浜祭」があったが、そのあとは大竹まことは休みにしたのかな。木曜の「大竹紳士交遊録」は関口靖彦の担当。「BUN-1グランプリ」というのをここで初めて知った。

 昼はオンタイムのラジオ。今日の「ビバリー昼ズ」はオープニングのあとにゲストがあり、「お笑い有楽城」で優勝したちぇく田が登場した。まったく知らないひとだったが、漫談を聴くと面白い。ウィキペディアにあたってみると、38歳だからけっこういい歳で、なかなかのキャリアだ。現在はSMAに所属している。12時台ゲストにはヒコロヒーが金曜日にも登場。高田先生もつるちゃんを認識していた。

 楽天マガジンで雑誌のチェックをすると、「週刊ポスト」のたけしの連載は西田敏行追悼。「FRIDAY」にはMC芸人極秘ギャラリストという記事があり、1位、2位はウッチャンナンチャン、3位、4位はくりぃむしちゅーなのだ。SNSからは、松本人志が訴えを取り下げたというニュースが流れてきた。なぜ取り下げたのか。もしかすると、松本復活のシナリオを誰かが考えているのか。

 午後から外出。部屋にいても薄ら寒く、寒暖差のせいか鼻水が止まらない。横浜から東横線、明治神宮前から千代田線に乗り換え、乃木坂に出る。旧ジャニーズのビルから社名の看板がなくなっていることを確認しつつ、コンビニに寄り、パンをひとつ買って食べておく。

◇ 乃木坂

 国立新美術館で開催中の「田名網敬一 記憶の冒険」に。国立新美術館に入るのも初めてだ。一般、2000円。撮影自由、写真を撮りまくりながらまわる。田名網敬一という名前を知ったのはいつだったか、スーパーカーのジャケットを手掛けたときには知っていたはずだから、90年代の終わり頃に認識したような気がする。展示は、オブジェ、映像作品もたくさん、赤塚不二夫とのコラボ作品や、田名網敬一がアートワークを手掛けたタモリとマイルスが対談した雑誌なんかもあった。コロナ禍には大量のピカソの模写をしていたというその展示にいちばん驚かされる。奇しくも、田名網敬一はこの会期中に亡くなってしまい、そのことを知らせるパネルが最後に置かれていた。約1時間強でまわり終える。解説らしき紙をもって歩いているひとがいたが、どこに置いてあったのか、その紙はもらいそこねてしまった。

◇ 九段下

 美術館を出て、すぐに乃木坂駅に向かい、今度は九段下に移動する。田名網敬一展を観ていた45分後には武道館に着いていた。19時から始まるとんねるずのライブを、チケットは抽選に外れてしまったが、この歴史的ライブの会場周辺の様子を記憶しておきたいと思った。武道館に着いてみると、音漏れを聴こうという集団が正面入り口前にできていて、そのなかに加わる。前方にはマッコイ斎藤がいて、どうやら YouTube の撮影をしている。そうか、うっかりしていたが、「貴ちゃんねるず」を観て集まってきたひとが多かったのか。かすかに音漏れしてきた1曲目は「情けねえ」。それから少し間が空き、聴こえてきた曲がなにかわかった誰かが「みのもんたの逆襲」だと声をあげた。異常な連帯感で楽しかったのだが、向こうのほうが音漏れが聴こえるという情報が伝わってきて、40分ぐらいしたところでそちらに移動してみる。チェッカーズの「ONE NIGHT GIGOLO」が聴こえるのがはっきりとわかった瞬間があった。

 武道館のまわりにいたのは1時間強ほど、九段下駅まで戻り、渋谷に移動する。明治通りの富士そばに入り、ようやくまともな食事をとった。肉富士そばを食べる。710円。帰りの電車内では、Spotify のポッドキャストで、飯塚悟志の「こねくと」に憲武が出た回をようやく聴いた。放送されたのは先月だが、ポッドキャストがある安心感でずっと聴きそこねていた。

 夜遅くに帰宅し、録画していたテレビ番組をいくつか。今日の「徹子の部屋」は神野美伽がゲスト。スタジオで「ラッパと娘」を歌う。「NHKニュース7」を観ると、松本が訴えを取り下げたニュースも扱っている。

 ヤーレンズが担当の「#ふらっと」にゲストで出た山田邦子がしゃべっていたことが気になり、これは YouTube で探して聴いた。10月24日の放送だが、オンタイムでも少し聴いていたのだが、ポッドキャストで聴きなおせると思っていたら、ポッドキャストは期間限定だったようでいつの間にか配信がなくなっていた。山田邦子が今年の「M-1」審査員について訊かれたときにしゃべっていたことが気になっていた。「今年はないかもわかんない。どうだろう? やりかた変えるんじゃないかしら。」「あれがあれだからさ」「あれ、出るみたいなのよ」 このときには本気の話とは思わずに聴いていたが「あれ」とはなんだろうか。ちょうど1年、誰かがそれを企んでいたとしてもおかしくはあるまい。

2024年11月7日木曜日

11月7日木曜日/面会者は用紙を書く

◇ テレビ

 早朝、ブログをひとつ更新してから、ラジオを聴きながら眠る。昼前に起きあがり、録画していたテレビ番組をあれこれと。昨夜の「ひっかかりニーチェ」は男子校女子高は必要かというテーマ。くるまの持論に三谷紬アナが反論し、本気の討論番組みたいになった。今日の「徹子の部屋」は清水ミチコがゲスト。石破茂、河野太郎、小池百合子のものまねを立て続けに披露。徹子さんとの仲がいいやりとり、定期的に聴きたいな。恒例の武道館公演には今度は松尾スズキが岡本太郎の役で出演するそうで、その写真が出される。その流れで、1986年放送、岡本太郎が出演した回の映像も流された。

 午後から外出。つい最近まで夏のようだったのに、あれよあれよという間にずいぶん寒くなった。しかし、服の準備がないからまだ同じような服で出る。冬はどんな服を着ていたのか毎年わからなくなる。鶴ヶ峰のバスターミナルから上白根町まで。まず、昼食。なか卯に入り、カツ丼とはいからうどんのセットを食べる。820円。

◇ 病院

 上白根病院に向かうが、30分ぐらい前に着信があることに気がつき、すぐに着いてしまうから折り返し電話せずに直接受付で訊くと、面会者の用紙を書いてくださいというので、なにを言われたのかすぐにわからなかったのだが、本当は面会者はここで用紙を書いていかなければならなかったんだ。そんなことは知らず、今までまったく無視してエレベーターからすぐに病室に向かっていた。着信はそれとは関係なく、相談室のかたからだった。待っているとやってきて、お話があったのだが、区役所に確認しなければならないことができる。病室に入ると、今日は珍しく4床のベッドがすべてカーテンを開けていた。母はわりと元気そう。置いてある歯磨き粉をふと見ると、ほかのひとの名前が書かれたテープが貼ってあり、うちからもってきた歯磨き粉ではない。病室の名前を確認すると、隣りのベットのひとの名前だった。通りすがりの看護師さんを呼び止め、歯磨き粉を見せると、隣りのベッドの歯磨き粉と入れ替わっていたようで、新人らしい看護師さんはなんでもないことのように取り替えてくれたが、しかし、些細なことだけれども気持ちが悪い。

 病院を30分程度で出て、鶴ヶ峰まで歩く。歩きながら、タイムフリーで、先週金曜の「中川家 ザ・ラジオショー」を聴く。14時台ゲストは松本明子。83年デビュー組のアイドルの話から始まり、不遇の時代からバラエティでの活躍、果てはキャンピングカーをレンタルする副業や、溺愛する息子について。松本明子のトークのじつに面白いこと。四国の出身だが、中川家に合わせて、その口調は関西弁になった。

 旭図書館に寄り、3冊返却し、また2冊借りていく。そのまま、ブックオフまで歩き、110円のコミックを1冊だけ買っていく。鶴ヶ峰から星川に移動し、イオン天王町のフードコートにて、ひと休み。マクドナルドのホットコーヒーと、三角チョコパイの新商品、クッキー&クリームを食べた。少し眠ってから読書する。

◇ 読書

 図書館で借りている、杉山恒太郎「広告の仕事 広告と社会、希望について」を読み終えた。2022年刊、光文社新書。著者は「ピッカピカの一年生」で知られる電通の広告クリエイター。読み始めてみると、先に読んでいた「応援消費」と同じく、「利他」「ボランティア」について語られている。中身を確認して借りたわけではないのに、これは思いがけない偶然だった。「「利他」とは何か」の中島岳志の文章が引用され、中島岳志の本も並行して読んでいたから、自分の関心でばらばらに選んだ読みかけの本がじつはすべてつながっていたことに興奮があった。文章は平易で読みやすく、二枚目の文章という感じがする。ほかの著書からの発言の引用も多い。最終章は山口周との対談。杉山は「広告批評」とは距離を置いていたが、天野祐吉が亡くなる前にいちばん会っていたのは杉山で、「広告批評」について、天野から「君なら全部渡す」と言われていたという。気になった箇所をいくつか引用。

P41「もっというと「相手の価値観の変容を促す」のがアドバタイジングで、日本の広告はどちらかというとSP(セールスプロモーション)に近い、ということになる。実は僕は、どちらかというと「アドバタイジング」の意味で「広告」という言葉を使っていることが多い。」

P59「この四、五年、コンシューマー(消費者)なんてどこにもいないということがいわれ始めている。「消費者なんていない、そこには生の人間がいるだけだ、人を見て仕事しろ」と。僕はこれが基本だと思う。コンシューマーなんてマーケティング用語に過ぎず、人をコンシューマーと定義するのは、本来、失礼なことだ。自分たちは消費するために生きているわけでも、消費するために生まれてきたわけでもない。」

P61「人間には形式知と暗黙知があって、自分が欲しいものは九〇%ぐらいわかっていないといわれる。消費者は自分が欲しいものを知らないというのと同じことだ。」

P70「彼ら(シドニー五輪のプレゼンコンサルチーム)がいうには、プレゼンテーションというのはボイストーンなんだと。プレゼンテーションは内容ではない。ボイストーンだ、説得力というのは声の質だ。それぞれ、おまえはこのボイストーンの領域で話せと決められ、トレーニングを受けた。それを初めて体験して驚いた。」

P83「「コンテンツ」という言い方は、インターネットが出てきたからだよね。当時、クリエイティブなんて面倒くさいことをする必要はない、コンテンツだから買えばいいんだっていう言い方があった。」

P118「ビジネスに置き換えると、テクニックとはマニュアル化できるものだろう。(略)一方、スキルというのは状況判断なので教えられない。でも、間違いなくスキルがある人とない人がいる。それはかなり全人格的なものだ。」

P178 杉山「アマチュアとはプロになれない人をいうのではなくて、プロになりたくない人のことをいうんだ。話が錯綜しちゃうかもしれないけど、アマチュアといっても素人ではないのよ。プロのアマチュアなんだね(笑)。(略)僕はそれがすごくいいと思っている。良くないのは「えせプロ」。」

P181 山口「(略)マーケティングの手段やスキルを知らないことがアドバンテージになっている、ということなんです。こういうことが二一世紀に入っていろんなところで起こっていると思うんです。「知らない」「スキルがない」ということが競争優位の形成につながっている。このことを僕は「ネガティブ・アドバンテージ」といっています。逆にいうと「ポジティブ・ディスアドバンテージ」でしょうか。」 

 帰宅前、財布からパスモを出し入れする際に、パスモの上のポケットが空になっていることに気がつく。クレジットカードがないんだ。スーパーのセルフレジに置いてきてしまったかと焦ったが、カバンのなかに見つけた。無意識に変なところに入れていた。怖いな。ほぼ毎日使っているものだから、またいつやらかすかわからない。

 夜遅くに帰宅し、録画していたテレビ番組をいくつか。今日の「NHKニュース7」はアメリカ大統領選の話題から。今夜の「アメトーーク!」は「芸人矢印トーク」の第2弾。モグライダー芝、ジャングルポケット太田、岡野陽一、コットンきょん、きしたかの高野、さらば青春の光森田、ニューヨーク屋敷、ビスケットブラザーズ原田、マユリカ阪本、真空ジェシカ川北というメンバー。さらば森田は川北からどう見られているかを気にしている。宮迫は蛍原の名前を使う際に、いちいち確認の電話がかかってくるという。ブログを途中まで書いてから眠る。夜がいよいよ寒くなってきた。

ブログ アーカイブ

9月27日火曜日/国葬の日〈前〉

◇ 国葬  深夜に目覚めてしまい、早朝からもう少し眠りなおす。午前中から都内に。渋谷から半蔵門線に乗り、半蔵門駅で降りると、ホームからもう、花をもったひとのすがたが多く見られた。今日は国葬ということで、めったにあることではないから、どんなものかと思い、ほかに用もないのにわざわざ...