2023年12月5日火曜日

12月5日火曜日/座間はひさしぶり

◇ 座間

 朝から外出。海老名から小田急線に乗り、めったに行かない座間のほうまで。座間はだいぶひさしぶりだ。午後になってからブックオフに寄るが、買うものがなんにもなく、110円のコミックをなんとか1冊選んで買っていく。昼食はブックオフの向かい、ラーメン魁力屋に入り、にんにく背脂醤油ラーメンというのを食べた。990円。ラーメン屋は年に何回も入らないのだが、まわりに飲食店がほとんどないからあきらめた。手前にあった文教堂はついに閉店してしまったか。検索してみると、今年の5月に閉店したようだ。

 相模線の入谷駅まで歩き、相模線で海老名に戻ってきた。ららぽーと海老名のサンマルクカフェに入り、ひと休み。ツイッターから、チバユウスケの訃報を知った。

◇ テレビ・雑誌・動画

 夜に帰宅し、録画していたテレビ番組をいくつか。今朝の「ブギウギ」は、ついに戦争に突入していく。今日の「徹子の部屋」は湯原昌幸・荒木由美子夫妻がゲスト。1984年放送、湯原昌幸ひとりで出演している回の映像と、2004年放送、21年ぶりにテレビ出演した荒木由美子が出演した回の映像が流される。最後にサプライズ、湯原昌幸がギター弾き語りでプレスリーの「好きにならずにいられない」を歌い、荒木由美子が喜んで涙した。

 楽天マガジンで雑誌のチェックも。「サンデー毎日」には水道橋博士の不定期連載があり、「ボクがたった3カ月で参院議員をやめた本当の理由」と題し、これは次週に続く。「週刊女性」の「人間ドキュメント」の欄には清水ミチコが登場。この欄、先週号には高田文夫先生が出ていて、読みそびれていたこれもまとめてスクショに撮っておく。

 夜遅くなってから、YouTube で「M-1」準々決勝の動画を観始めてしまう。気になる組だけを優先的に、観た順に、十九人、男性ブランコ、ダウ90000、1000、オダウエダ、10億円、ヨネダ2000、キュウ、ジグザグジギー、天才ピアニスト、からし蓮根、ビスケットブラザーズ、いぬ、東京ホテイソン、わらふぢなるお、春組織、THIS IS パン、スーパーニュウニュウ、紅しょうが、ひつじねいり、ダイヤモンド、ストレッチーズ、シンクロニシティ、TCクラクション、滝音、ここまで観て切りあげた。去年のファイナリストたちはさすがにどれも面白く、ヨネダ2000 の声が出なくなるネタなどはかなりのクオリティだと思うが、これでも勝てないのか。ダイヤモンドも見事にオリジナリティがある。10億円が好きなのだが、これで勝てないとは首をひねりたくなるほど面白い。準決勝はどれだけハイレベルなのかな。スーパーニュウニュウは捨て鉢の面白さ。ダウ90000 の蓮見は2組で出場し、1000 というのは蓮見と園田のコンビだ。園田がここまで漫才ができるとはちょっと驚く。

2023年12月4日月曜日

12月4日月曜日/食べたら眠くなる

◇ みなとみらい

 朝から外出。横浜東口から日産ギャラリーを抜けて、みなとみらいまで。昼食はおなじみ、OKで生姜焼き弁当とお茶、パンもひとつ買い、上階のイートインスペースで食べた。計525円。読書もしたかったが、眠くなってだめ。夕方、みなとみらいを横切り、クイーンズのベローチェに入り、ひと休み。スマホの充電をしながら、タイムフリーで、今日の「ビバリー昼ズ」を聴き始めたら、聴きながらぐったりと眠ってしまった。帰りの電車内でようやく少し読書をして、夜に帰宅した。

◇ テレビ・ラジオ

 夜、録画していたテレビ番組をあれこれと。今朝の「ブギウギ」には、福来スズ子の楽団のメンバーが登場。そして、最後に六郎の死が知らされる。今日の「徹子の部屋」(ゲスト・岡崎友紀)を観て、それから、今日の「ニュース7」を。天気予報によると、週末にまた暖かくなるのかよ。

 今夜放送された「しゃべくり007」は藤原紀香がゲスト。15年ぶりの出演だそうだが、これはざっと早送りで観てしまう。先週の放送を観そびれていて、先週は田中裕二をゲストに迎え、恒例企画の「クイズ!私のこと覚えてますか?」。5番の男性が誰なのか、田中やメンバーたちがわかったというタイミングで一緒にわかった。元底ぬけAIR-LINE の村島が、なんと、30年ぶりのバラエティ出演。脱退して俳優になろうというときに、田中に「芝居好きなんだろ? 自分で決めたことならがんばれよ。」と声をかけてもらって救われたという。太田にはすごく怒られたというのも太田らしくていい話だな。「しゃべくり」のメンバーでは、有田、上田、名倉は怖かったそうだ。名倉が怖いという当時の空気感。古坂大魔王には、なんで海砂利水魚としゃべってんだよと言われていたという。スタジオには、ボキャブラメンバーから、ノンキーズ、アンラッキー後藤、パイレーツの西本はるかも登場した。現在、アンラッキー後藤は消防団だというのだが、現在のほうがなんだかしゃべりがうまくなっているな。西本はるかは現在は歯科助手だって。

 タイムフリーで、聴きそびれていた先週火曜に放送された「爆笑問題カーボーイ」を聴いた。太田は日大に講演に行き、林真理子に会った話を、田中は長嶋に遭遇した話をする。さっき観た田中の「しゃべくり007」はこの前日の放送、そのダメ出しもあった。

2023年12月3日日曜日

12月3日日曜日/たけしと松本の引き際

◇ テレビ

 昨夜は録画残量の確認をしそびれていて、今朝、録画が始まる前に目覚めたからよかったけれども、眠りすぎていたら危なかった。午前中にブログの更新をひとつ。しかし、5ヶ月遅れの更新はまずい。録画していたテレビ番組をいくつか。昨夜の「Nキャス」では、山田太一の訃報をしっかりと扱っていた。今朝の「サンデージャポン」には斎藤幸平が出演のほか、プロ雀士の岡田紗佳、ゆうちゃみ、カズレーザーといったメンバー。日大アメフト部の問題を扱い、林真理子と親しいという茂木健一郎がスタジオに登場した。続いて、自民党安倍派の裏金問題では、岸博幸がスタジオで解説をする。今朝の「ワイドナショー」には、田村淳、バカリズム、石原良純、豊崎由里絵が出演。話題はバカリズムの第一子誕生から。

◇ 蒲田

 午後から都内に。京浜東北線の蒲田に出て、まず、遅めの昼食。野郎めしに入り、生姜焼き定食を食べた。780円。夜になってから、ブックオフに寄っていく。220円の文庫本を2冊と、220円の雑誌を1冊買う。短い時間で、すいすいといい本を見つけた。

◇ 読書・テレビ

 帰りの電車では読書をする。「黒澤明、宮崎駿、北野武 日本の三人の演出家」を読み終えた。1993年刊、ロッキング・オン。「CUT」に掲載された渋谷陽一によるインタビュー集、およそ30年ぶりの再読。北野映画と宮崎駿の新作が同じ年に公開されるなんてもうあるかわからないから、再読するなら今年かという気になった。黒澤明のインタビューが1本、宮崎駿とたけしのインタビューが2本ずつ。黒澤は1993年1月、82歳、最後の作品「まあだだよ」公開時のインタビューだが、宮崎駿は1989年11月、48歳のときと、1992年7月、51歳のとき、たけしは1991年7月、44歳のときと、1993年5月、46歳のときだからいずれも若々しい。宮崎駿はそれぞれ、「魔女の宅急便」と「紅の豚」が、たけしは「あの夏、いちばん静かな海」と「ソナチネ」が最新作のころ。この本の刊行時にはどちらもまだ世界的な評価を手にする一歩手前というような時期で、その時期にこの3人を並べてみせたのはじつに刺激的だった気がする。渋谷陽一は1951年生まれ、たけしよりも少し歳下にあたり、宮崎駿とたけしには雑談のように話している距離の近さがあった。

 夜遅くに帰宅し、夜もまた録画していたテレビ番組をいくつか。今夜の「まつも to なかい」は、たけしと EXILE HIRO がゲスト。まずは HIRO が登場し、5分過ぎたところでたけしが登場した。たけしと松本と8年ぶりの共演。HIRO とたけしが親しいというのもよくわからなかった。松本「たけしさんに対して僕のコンプレックスがあるのは、これいい意味でですけどね、(松本は)スキャンダルがないんですよ。たけしさんて、スキャンダルがしっかりあるじゃないですか。これって僕ね、スターってなんかそうじゃないですか? だから、劇団ひとりが「浅草キッド」って映画を撮りました、僕、観さしてもらいました、めちゃくちゃ面白いんですよ。だけどやっぱり、いろんなことがあるから。じゃあ「松本人志物語」を映画に撮ってもなんもないんですよ。」 中居は松本と話すと、松本は「いつでも引退すんねん」とよく言っているようなのだが、たけしに引き際を訊くと「いや、俺もう、だから、漫才は完全に引退している。できねえ。お笑いも半分だめ。映画はまあまあかな。映画なんかはもうオーダーとか、テレビのタレントもオーダーくるじゃない? そのうちはまだ俺んとこ必要なんだって思って。こなけりゃ引退、強制的っていうか。自分から辞めますっていうのはさ、なんかさ、踏ん切りがよさそうで、なんか…。結局、ぼろぼろにだめになった自分も見してあげたいしね。」 松本「僕はちょっと違うかもわかんないですね。だから、上岡さんみたいに、あのう、どっかで自分でとは思ってます。ただ、たぶん、みんなくちには出さないですけど、急に辞められても困るし、でも、ずっとおられても困ると思ってると思うんで。どっかで自分が、あとまあ2年後ぐらいに辞めるよっていうことを言わないと、急に辞めるって言われたらちょっとみんな大変やから。ただその、BIG3がもう辞めないから。(笑)」 一度、たけしが松本の楽屋に赤ワインをもってきてくれたことがあるそうで、そのとき、ふたりはしばらく沈黙のままだったという。たけし「本当に気ィ使っちゃうんだよ、俺。(笑)」「だからね、お互いだと思うんだけど、こいつセンスないなって思われるのがやなんだよ。(笑)」 たけしが松本にこんなに正直なことを言うんだとちょっと驚いたが、しかし、松本はそんなことは思うだろうか。まさに「首」の世界を現実でも観るような会話に感じられる。松本「例えば、たけしさんとさんまさんて、すごいこう、おふたりいるともうそこに笑いが生まれる。でも、俺とたけしさんがふたりいても笑いが生まれない。」「やっぱり俺、たけしさんをいじるっていうことができないね。」 たけしと浜田の共演だったらむしろどうだろうか。

 2週前の11月19日に放送された「行列のできる相談所」を観そびれていた。西島秀俊、加瀬亮、大森南朋とともにたけしが登場。たけしはあとから登場したのだが、たけし登場前の3人の話がもうすごく面白い。バラエティタレントではなく、映画俳優3人が並んでいるのがとてもいい。撮影現場やオーディションの裏話、あるいは、カンヌの控え室で、たけしがジャームッシュに握手を求められていたという加瀬亮の目撃談。中村獅童もVTR出演する。高倉健が田中邦衛と漫才をやろうとした話や、謹慎中の石垣島の話など、たけしのベスト級エピソード連発で濃い内容だった。最後に、なぜかフワちゃんが「首」の告知をした。フワちゃんはたけしとは初対面ではないのかな。

2023年12月2日土曜日

12月2日土曜日/夢の島公園


◇ 夢の島公園

 朝から都内に。今日はだいぶ冬らしい寒さ。午前中に新木場のほうまで行くことになり、駅前で昼食にするが、土曜だから閉まっている店もある。麺酒造どさん子という店に初めて入り、肉野菜炒め定食を食べた。890円。スマホから注文する邪魔くさい店。しかし、こんな時間に新木場にいることもなかなかないものだから、以前からちょっと寄ってみたいと思っていた夢の島公園に行ってみようかと思い立つ。夢の島公園のなかに入るのは「ワールド・ハピネス」以来だ。震災の年だった記憶があるから、2011年以来、12年ぶりか。




 園内の地図を見て、まずは第五福竜丸展示館に行ってみたかった。初訪問だが、入場無料だということも知らなかった。船を囲むように建物が建てられていて、みなとみらいには北朝鮮の船が展示されているが、船の展示法というのはどれも似たようなものなのか、しかし、こちらの展示館のほうが歴史はよっぽど古い。ぐるっと眺めてまわり、外にある記念碑、エンジンの展示も見ていく。目の前にはマリーナがあり、クルーザーがいくつも停まっていた。











 つぎは熱帯植物館に行ってみようと、海沿いを歩いていくと、こちらからはどうやら公園内に戻れそうにないので、第五福竜丸まで引き返し、公園内を改めて通り抜け、熱帯植物館にたどりつく。こちらは入場料250円。じつに安い。カップルや家族連れのすがたもあるが、土曜でもそれほど混んではいない。館内に入ってすぐのところに映像ホールがあり、15分ほどのドキュメンタリーを2本上映していた。少し休みたくもあったから、とりあえず、このホールに入って席に着くが、映画を観始めたらすぐさま眠ってしまった。目が覚めて、2本目の映画を観ようとすると、やっぱり眠る。15分ずつ、2回眠った。すっきりしたところで、いよいよ温室に入っていく。温室は、Aドーム、Bドーム、Cドームと分かれているのだが、ぜんぶつながっているからどこからどこまでが何ドームかを気にする必要はない。熱帯の植物が生い茂っているなかをうねうねと歩いていくと、滝があり、池があり、小屋があり、花が咲いていればきれいだなくらいのことは思うが、植物にさほど興味があるわけでもなく、そうじっくりと眺めるようなこともせず、すいすいと出口にたどりついた。ドームを出ると寒い。今の季節だからいいが、この温室に夏に入るのはなかなかつらくないだろうか。ドームの出口にはもうひとつ小さい温室があり、ここには食虫植物があった。その反対側にはオーストラリア庭園というのがあり、ここは入るというよりも屋外に出ていくかたち。建物内に戻り、階段を降りていくとイベント用のホールになっていて、椅子を並べてなにかの準備をしていた。その横には展示のスペースがあり、パナマについてのパネル展をやっていた。せっかくだから、パナマに詳しくなってから建物を出る。















 夢の島公園を抜け、また新木場駅に戻ってきた。京葉線に乗り、東京駅で乗り換える。京浜東北線に乗り、眠りながら横浜に戻ってきた。星川に寄り、イオン天王町のフードコート、マクドナルドのホットコーヒーとアップルパイを食べながら、インスタの投稿をするが、スマホが重く、ひとつの投稿にやたら時間がかかってしまった。馬鹿な時間の使いかたをした。今日はまるで読書ができない。

◇ テレビ・ラジオ

 夜に帰宅し、録画していたテレビ番組をいくつか。今日の「勝手にテレ東批評」は大江麻理子がゲスト。月曜の「キョコロヒー」を今ごろ観ると、錦鯉の渡辺隆が「孤独のグルメ」風にロケをする「ちょうどいい〇〇シリーズ」の第6弾として、「サボりにちょうどいい隠れ家ビル」を訪ねる。ニュー新橋ビルにて合流したのは梶原善。梶原善はBSでビルを訪ねる番組をやっているのだ。秋元康の楽曲プロジェクトにも進展あり。

 タイムフリーで、今日の「田村淳のNewsCLUB」を聴くと、ニュース解説には田崎基が、そのあとのゲストコーナーには斎藤幸平が登場していた。斎藤幸平の話に淳はかなり感化されていたんじゃないか。淳なんて、まさに、SDGsの番組をやったりしているのだから。聴きそびれていた先週土曜の「HONMOKU RED HOT STREET」をようやく聴くと、KANの追悼として、剣さんとテツニで「愛は勝つ」を歌っていた。

2023年12月1日金曜日

12月1日金曜日/「首」という怪作

◇ テレビ・雑誌・ラジオ

 昨夜はよく眠れた。朝、遅めに起きあがり、まず、ブログを更新しようとするが、書きあげられずに途中まで。ブログを書く時間がちっとも作れず、どういうわけだか、つねに時間のなさを感じている。録画していたテレビ番組をいくつか。今朝の「ブギウギ」では、菊地凛子の「別れのブルース」を聴けた。水曜に放送された「週刊ナイナイミュージック」は、初回のサザン以来、ライブ潜入取材の第2弾として、ユーミンの50周年記念コンサートをナイナイが取材する。今日の「徹子の部屋」は追悼特集。畑正憲、水木一郎、佐藤蛾次郎、もんたよしのり、ダークダックス遠山一の過去の出演回の映像が流れる。楽天マガジンでは、「GQ」の「MEN OF THE YEAR」に選ばれた新しい学校のリーダーズとヒコロヒーのインタビューを読んだ。

 スレッズから、山田太一の訃報を目にして驚いた。89歳。今朝には出ていた訃報だが、午後まで知らなかった。スレッズはついに検索可能となり、いずれはそうなるとは予告もされていたとは思うが、これでもう、エゴサーチと無縁の世界は終わりか。しかし、それでも、ツイッターだけの空気に支配されるよりかは2大SNS時代のほうが望ましいだろう。

 午後から外出。平沼橋に出て、紅葉坂まで歩いていく。歩きながら、タイムフリーで、今日の「ビバリー昼ズ」を聴いた。磯山さやかが「爆笑問題の日曜サンデー」に出ていたのを聴きそこねてしまったが、そこで言っていたのか、小林稔侍のファンなんだそうで、それを知った高田先生が小林稔侍作品のベスト3を言わせる流れに笑う。


 紅葉坂まで歩いたのは図書館に寄りたかったからで、県立図書館、野毛山の中央図書館と順に寄っていく。そのあとは桜木町駅まで歩き、川村屋に入り、あじ天そばを食べた。510円。とり肉そばを食べたいのだが、とり肉そばはいつも人気で売り切れている。

◇ 映画

 横浜ブルク13 にて、ついに「首」を観る。17時40分の回。待ちに待った北野映画最新作であるから、ここはもう奮発して、IMAXで観ることにした。「首」はまず、初期作を別にすれば、オフィス北野のKマークが出ない初めての北野映画なのだが、それだけに、序盤のシーンに柳憂怜がいるのを見つけたのは嬉しくなった。キャスト的には過去の北野映画とつながっているかのようで、勝村政信と寺島進の共演にもやっぱり強い嬉しさがあったが、それと同時に、大杉漣の不在も感じずにはいられない。しかし、柳憂怜などは見せ場があるわけでもなく、その他大勢のように映っているだけで、画面は流れるように移動してしまうので、よく観ていないとわからない。ほかの俳優に対してもやはり、北野映画にはひんやりとした距離感がある。同じく、北野映画の常連俳優たち、日野陽仁、芦川誠、お宮の松の出演場面をきちんと観逃さなかった自分を褒めてやりたくなったが、エンドクレジットを見て、ああこんなひとも出ていたのかとわからなかったひともけっこういた。劇団ひとりに気がつけなかったのは悔しいところだ。この映画は一時はお蔵入りかとも言われ、公開をずいぶん待たされ、6年ぶりの新作公開となったが、原作小説は前作が公開された2年後には出版されていた。(この公開を待たされる期間に、たけしは小説を書きまくることになるという副産物もあった。)北野映画としては初めて、映画を観る前に原作小説を読んでいたのだが、その時点では配役はわからなかったが、秀吉のセリフにたけし本人の心情が表れているのではと感じられる箇所があった。そこに表れていたのは天下獲りのむなしさだ。戦国時代の天下獲りの物語を、芸能界で実際に天下を獲ってみせた人物が描いているという、こんな構造の作品はたけし以外には作り得ないものだ。ある面では黒澤明に挑んだようなスケールの、時代劇版「アウトレイジ」のような娯楽作品に見えつつ、極めてパーソナルな映画ともいえる。ただひたすら、天下獲りのむなしさを描いた映画のように感じられる。今年のベストワンというような性質の映画ではないんだけど、北野映画史的には重要といっていいのではないか。近年は「アウトレイジ」シリーズが北野映画のイメージとして広まっている感があるが、個人的には「アウトレイジ」シリーズよりも「首」のほうによっぽど血が騒ぐ。一筋縄ではいかない作品だろう。



 映画館の向かいのサンマルクカフェに入り、ブレンドとチョコクロを食べる。インスタに投稿。帰りの電車内では、スレッズに投稿した。映画を観終わり、2時間ぐらい経ってもまだ「首」の興奮が続いていて、「首」のことを考え続けてしまう。これは怪作としか言いようがない。

 深夜に帰宅し、録画していたテレビ番組をいくつか。NHKの「ニュース7」と、それから、「ミュージックステーション」をざっと早送りで観る。この番組は今や1時間の通常回のほうが珍しいくらいだ。Vaundy が初登場だったが、スタジオではなく、ライブ中の横浜アリーナから生中継での登場だった。GLIM SPANKY はユーミンの「真夏の夜の夢」のカバーを披露し、ユーミンがVTR出演した。ユーミンもこの番組には初登場だそうで、タモリとの初対面はおよそ50年前、その初対面のときかはわからないが、1985年の「週刊平凡」の対談記事の誌面が画面に出された。

ブログ アーカイブ

5月20日土曜日/「THE SECOND」

◇ 神保町  朝から都内に。小雨だが、予報ではすぐに止みそうなので、傘はもたずに出た。気温も読めず、パーカーを着ていく。今夜は「THE SECOND」を観なければならないから、余力を残しておきたかったが、想定していたよりも時間に余裕が作れなかった。昼は神保町。土曜はランチをや...