2022年9月23日金曜日

9月23日金曜日/バースデー

◇ 誕生日

 本日、47歳の誕生日。なにも変わらず、早朝から少し眠り、午前中にブログの更新をひとつ。それから、録画していたテレビを観る。「ダウンタウンDX」を2週分、先週は「大御所芸能人大集合SP」と題し、ゲストは芸歴50年以上、かつ、70歳以上ばかり。堺正章、加賀まりこ、中尾彬、八代亜紀、前川清、梅沢富美男という顔ぶれがそろい、ダウンタウンがいちばん歳下になるが、しかし、「ダウンタウンDX」って、そもそもこういう番組だったんじゃないか。過去のVTRもたくさん流れたが、まだ若手だったダウンタウンが、デラックスなゲストを招くというようなコンセプトではなかったっけ。番組初期は緊張感があり、本格的なバラエティショウを目指していたような気がするが、いつしか、クイズやゲームの要素が入り、だらだらした番組になっていった。堺正章と井上順が登場した回はよく覚えているが、まさに番組初期のころで、堺正章は最初は怖かったと浜田は語る。大御所だらけのこのメンバーがさらに大御所たちの話をするのはさすがに面白く、加賀まりこからは川端康成の話、そして、前川清が勝新太郎の話をすれば、中尾彬、加賀まりこからもさらに勝新の話が出る。堺正章が司会を務めたという内田裕也の誕生会で、アントニオ猪木が内田裕也にビンタをした話など、登場人物がみな強烈だ。

 それから、もう1週、昨夜の放送は「バラドル大集合SP」。松本明子と磯山さやかが出演しているから、これは「ビバリー昼ズ」を聴く前に観ておかなければならないと思った。ほかは、森口博子、鈴木紗理奈、峯岸みなみ、藤田ニコル、山之内すずというメンバー。新旧のバラドルをそろえたかたちだが、だけど、藤田ニコルや山之内すずは「バラドル」とは呼ばれないだろう。実際に「バラドル」と呼ばれていたのは松本明子と森口博子の時代だけではと思うが、やはり、このふたりのエピソードが圧倒的に面白く、これはひとつのテレビ史だ。

 昼はラジオ。「ビバリー昼ズ」を聴くと、さっそく、昨夜の「ダウンタウンDX」を話題にする。そのあとには、秋分の日は 1948年に制定されたという話をしていたが、子どものころからずっと秋分の日が誕生日なのに、いつから制定されたかなんてことはぜんぜん気にしたことがなかった。つまり、高田先生に言わせると、ピーマン、ジュリー、秋分の日は、高田先生と同期だということである。




◇ 関内・中華街

 午後から外出。曇り空。雨の予報なので、傘をもっていく。根岸線に乗り、関内まで。昨年の誕生日と同様、今年も放送ライブラリーに遊びにいくことにした。事前に検索し、観る番組は決めておいた。1989年1月15日放送の「笑っていいとも!増刊号」。昭和天皇崩御により、休止になった翌週の放送。つまり、平成最初の放送なのだが、当時の記憶もあるが、この週は平日の「いいとも」の時間には「友達の輪」の傑作選を放送していた。この日の増刊号は、その前週、新年は3日間は通常の放送があり、それと年末の特大号を合わせた総集編となっている。冒頭、山中秀樹がそのような説明をし、最初のVTRは年末特大号の「Mr.レディー」。山中秀樹が「きれいなオカマさんが登場致します。」と、今では絶対に発せられないようなセリフを言う。この特大号は、このコーナーに今まで出演した「Mr.レディー」たちが審査員になり、男性レギュラー陣が女装をして、つぎつぎに登場する。トップにさんまが登場し、関根勤、鶴瓶、所ジョージ、小西克哉(!)、渡辺正行、鶴太郎と続くから豪華だ。この特大号もリアルタイムの記憶があるが、みんな三十代だったんだな。さんまの女装を見たひとりのMr.レディが、うちの店にそっくりな子がいるといって、日出郎の名を出していた。「家族の肖像」というコーナーは、有名人の家族が登場し、誰の家族かを当てるクイズコーナー。回答者に、佐野量子、中井貴一、デーモン小暮が出演し、佐野量子だけがレギュラーだったはずだが、「動物に例えるとなんですか?」というお決まりの質問をしている。登場した家族は、逸見政孝の娘。回答者たちが逸見さんの娘に質問をするのだが、タモリがほとんど答えてしまっていて、こんなに下手な司会だったっけと思うが、それを突っ込むという文化もまだない。最後に現れた逸見さん、白髪混じりだが、このとき、43歳というのにも驚いた。フリーになったばかりのころだ。続いて、「サックスは最高」は、小倉久寛のおなじみのコーナー。回答者は、ウッチャンナンチャン、ゆうゆ、ピンクの電話。回答者の後ろにはチャイルズのすがたもある。続いて、「タモリ・さんまのんなあほな!」は、このタイトルはなにかと思うが、おなじみの雑談コーナーだ。おそらくまだ結婚したばかりのさんまが、正月に、子どもと駒沢公園で凧上げをした話をしている。「テレフォンショッキング」は3日だけ、少女隊の藍田美豊、松本伊代、村上弘明が出演。タモリの若い女性タレントへの接しかたが、やっぱりちょっと気持ち悪い感じがあり、この当時は嫌われていたのも納得がいく。昭和最後のゲストが村上弘明で、翌週は川上麻衣子につなげているのだが、放送は休止になり、あとで調べてみると、出演日がその翌週になっても問題なく出演したようだ。続いて、タモリと野沢直子が司会をする「その気で見ればウリふたつ」のコーナー。有名人に顔が似ているという素人がつぎつぎに登場するだけのコーナーなのだが、といっても、たいして似ているひとが出てくるわけではなく、じつに素朴なコーナーだ。未成年の出場者が多かったが、正月休みだからか。このあとは「いいともハイライト」として、各コーナーのダイジェストになる。「お染ブラザーズの考えると今夜も眠れない」のコーナーは、レギュラーだった染之助染太郎が正月は忙しかったということか、ウンナンが代役を務める。染之助染太郎は電話出演し、その電話を八木亜希子がもってきて、ウッチャンに渡した。そのつぎは、なんのコーナーなのか、清水ミチコのピアノ弾き語りのネタが少し放送されている。続く、「オグちゃんの家庭でできる体操講座」というコーナーは特別企画だったんだろうか、小倉久寛が家庭にある品物を使った体操をレギュラー陣に教える企画。このコーナーも、ウンナン、ゆうゆ、ピンクの電話、チャイルズが、それぞれ体操着姿で出演し、ゆうゆのブルマ姿にタモリが反応する。ウッチャンが鮮やかなバック宙をやってみせる。最後は「金言・格言色紙でどうじょ」のコーナー。所ジョージが正月旅行のために欠席し、佐野量子が代役を務めていた。そしてまた、山中秀樹がスタッフルームからあいさつをして、さんま、野沢直子の曜日(金曜日?)のエンディングが流れて番組が終わった。放送時間は 91分。

 放送ライブラリーを出て、外を歩きながらツイッターを開くと、村田兆治が暴行容疑で逮捕というニュースが目に入り、これにはびっくりした。記事を読むと、空港で金属探知機に何度も引っかかったことに怒り、女性検査官に暴行を働いたという。暴行という言葉の強さにぎょっとするが、具体的には、肩を強く押しただけのようで、怪我をさせたりとかはさすがにしていないのだろう。とはいえ、野球選手のような体格のいい男に肩を強く押されるのは恐怖だとは思う。今では野球はまったく観なくなってしまったが、十代までは野球ファンだったから、むしろ、あの名選手がという純粋な気持ちが自分には強くある気がした。

 中華街に行ってみると、祝日だから混んでいる。雨も降り始めた。ぐるぐると歩きまわり、保昌に決め、牛バラ肉カレーご飯を食べた。990円。食べ終えて、細い路地を歩いていくと、ある店の前にひとだかりがあり、団体客かと思ったら、担架が置いてあるのが見える。じきに、その店のなかから顔色の悪い若い女性が連れられて出てきた。


 混んでいる中華街からは脱出し、横浜スタジアムの脇のベローチェに入り、ひと休み。アイスコーヒーを飲みながら、まず、「いいとも」のメモをまとめておいた。そのあとは、しばらく読書をする。誕生日にはなにを読もうかと考え、そういえば、今日は藤子F先生の命日でもあるから、藤子F先生のSF短編を読みなおしてみようかとふと思った。本箱から、中央公論社の愛蔵版を引っぱり出してきたら、奥付は、昭和63年の5版になっている。おそらく、この本は中学生のころから手元にあるはずだ。当時、中央公論社といえば、「藤子不二雄ランド」を出していた出版社だった。この全3巻のぶ厚い愛蔵版を、少しずつ読みなおしていきたい。子どものころに藤子不二雄両先生から受けた影響は計り知れないものがあり、自分のルーツのひとつとして、とても大きい存在であることは間違いないのだが、しかし、その比重の高さはやはり十代のころのものか。

 横浜に戻り、ビブレのブックオフに寄っていく。110円の文庫本を1冊、220円の単行本を1冊買う。帰りの電車で、向かいの席に座っていたお婆さんたちのおしゃべりを聴くともなしに聴いていると、「マツジュンとか櫻井くんとか、みんなコロナになっちゃったのね」と、嵐の話になった。帰宅前に、スーパーで買いものをしていく。雨はざんざん降りになり、靴のなかまでぐしょぐしょに濡れた。

 夜遅くに帰宅し、録画していた「徹子の部屋」を観る。中村雅俊と渡辺徹がゲスト。文学座の先輩後輩という間柄。タイムフリーで、聴きそびれていた先週金曜の「中川家 ザ・ラジオショー」(ゲスト・ハリウッドザコシショウ)を聴きながら、ブログをもうひとつ更新する。ラジオを聴きながら眠り、深夜に目覚め、またすぐに眠りなおした。

2022年9月22日木曜日

9月22日木曜日/散髪 その他

◇ テレビ・雑誌

 昨夜は何時間眠れたかわからず、朝、ブログの更新をひとつ。早朝からもう少し眠りなおす。一気に涼しくなり、そのせいか、鼻水がひどい。風邪薬を飲んでおく。録画していたテレビ番組をいくつか。昨夜の「あちこちオードリー」は、岡田圭右、雛形あきこがゲスト。火曜の「深夜0時の森」は、水卜アナが夏休みということで、代打に小籔千豊が登場した。若林と小籔千豊の関係をよく知らなかったが、このトークは通常回よりもずっと面白かった。ラジオも含め、雑談番組というのは当たり前のようにあるのだが、実際、雑談が面白いタレントというのはほんのひと握りで、小籔千豊はそのひとりだろう。

 テレビを観ながら、楽天マガジンで雑誌のチェックもする。「週刊新潮」に、角川歴彦逮捕によるたけしの映画への影響の記事があり、これに対し、たけしはなにか発言していないかと公式サイトを覗いてみると、19日の時点ですでにコメントが出ていた。「ところで、また馬鹿な週刊誌が、まぬけな質問をしてきた。KADOKAWA から頼まれたのかわからないが、事実と全く違う内容の記事を書こうとしている。まるで俺のわがままが原因で契約がまとまらないと言いたいようだけど、こちらは弁護士を入れて常識的に交渉しているだけだよ。それでも契約内容がまとまらないのだから、契約できるわけがない。文春ばかり売れて自分が売れないからって、嘘ばかり書くんじゃない。とにかく、新潮は買わないように。読みたければ、人に見せてもらうとかしてくれ。」 そして、今日22日付けのコメントでは、映画祭参加の報告に続けて、「今日発売の週刊新潮に「ビートたけし 最後の映画の行方」と書いてある。最後だなんてとんでもない。先月ここに書いたように、俺は新しい映画の準備を進めているところだ。おい、聞いてんのか茶坊主。」


◇ 二俣川

 午後から外出。肌寒く、パーカーを着ていく。家を出た途端に小雨がぱらつき出し、引き返し、傘をもっていった。まず、かつやに寄り、フェア丼のロースカツと豚焼肉の合い盛り丼を食べた。759円。カツ煮冷やしそばは定番メニューにしてほしいくらいだったのだが、すぐに終了してしまった。二俣川まで歩き、ジョイナステラスの無印良品に寄り、買いものをする。そのついでに、くまざわ書店も覗いていく。西友でも買うものがあり、それからまた、ジョイナステラスに戻ってきた。異様な眠気に襲われ、歩きながらでも眠ってしまいたくなった。ドトールに入り、ひと休み。アイスコーヒーを飲みながら読書をするが、しばらく眠気で朦朧とし、なかなか読み進められなかった。QBハウスで散髪してから帰宅する。

◇ 読書・テレビ・ラジオ・音楽

 ドトールで、綿矢りさ「私をくいとめて」を読み終えた。2020年刊、朝日文庫。親本は2017年刊。去年観た大九明子監督の映画がとても面白かったのだが、その原作をようやく読んだ。映画でとても印象的だった大瀧詠一の曲は原作でも流れていて、ほかにも、原作に忠実だったんだなとわかったところがいくつかあった。文庫解説は金原ひとみ。今までの綿矢りさの小説に秘められていた「小さな憎悪、小さな悪意、小さなストレス」のような「小さな嫌なもの」が今作にはないと指摘している。

 夜に帰宅し、月曜に放送された「お笑いオムニバスGP」を観た。川島明と白石麻衣が司会のほか、渋谷凪咲、ナイツ、チョコレートプラネット、ノブコブ吉村が出演。2時間の放送の前半は「オモウソい店GP」という企画で、まるまる「オモウマい店」のパロディ。それぞれの店の店員たちを、ジェラードン、チョコレートプラネット、友近、ロバート秋山、ロッチ、ネルソンズ、マヂカルラブリーが演じた。後半は「2憶4千万のものまねメドレー」。これを楽しみに録画していたのだが、本来ならば、とんねるず(あるいは、石橋貴明)の特番として放送してもらうのが理想であり、まるで別の番組と合わせたこの形式での放送は、どうもいやな事情を露骨に見せられているかのようだ。川島明ら、出演者たちはこちらのスタジオにも移動はするものの、しかし、このコーナーの司会は小木博明と柴田英嗣が務める。石橋貴明ももちろん、審査員長として登場する。この企画は「みなさんのおかげでした」のころからつねにすこぶる面白く、「細かすぎて」同様、確実に笑いが起こる仕組みが発明されている。今回も、トップの神奈月からさっそく爆笑させられた。登場順に、神奈月、モリタク&河口こうへい、ラパルフェ都留、霜降り明星せいや、山本高広、こにわ、レイザーラモンRG&椿鬼奴、ホリ、レッツゴーよしまさ、原口あきまさという10組。なんといっても、気になっていたのはレッツゴーよしまさというひとだ。10組中、このひとだけはまったく知らない名前だったのだが、ネタは、ひとりでドリフターズ全員を演じるというもの。どうやら、放送後からツイッターでも話題になっていたようで、今日の「ビバリー昼ズ」でも清水ミチコが話題にしていた。素の志村けんのものまねという大発明に驚かされるが、加藤茶のものまねも見事だった。ほかもみんな面白かったのだが、最後に、貴明から発表された優勝者はまさかのせいやだった。ウイニングランとして、もう一度、まったく同じネタをさせられる拷問のような時間にまた笑わされる。真剣に優劣を競うような野暮はなく、所詮はシャレで終わらせるのがこの番組の美点。とはいえ、そのあとに、ラパルフェ都留とレッツゴーよしまさのネタをもう一度放送する時間もあった。

 タイムフリーで、聴きそびれていたラジオ番組もいくつか。先週木曜の「ナイツ ザ・ラジオショー」は、14時台のゲストが、ダウ90000 の蓮見翔と吉原怜那だった。「白黒アンジャッシュ」を観たおかげで、メンバーそれぞれを認識できるようになった。塙さんが「マオ9000」というボケをするのだが、小林麻央の9000字のブログというのが、検索しても、なんのニュースのことなのかさっぱりわからない。

 先週金曜の「問わず語りの神田伯山」は、「刺さルール」の収録があったというので、太田の炎上についてしゃべるのかと思ったら、自身の「刺さルール」での発言についてしゃべる。そのあとは別の話にもなるが、最後の最後にようやく太田の炎上の話題にもっていった。爆笑問題をいじりながらも、炎上させているやつらをからかう。笑いにしているいい助け舟だと思った。

 Spotify で、KERA の新アルバム「逃亡者K」が配信されていた。電気グルーヴ「ママケーキ」以来のまりんの声で始まるアルバム。聴きながらブログの更新をしようとするが、眠くなりだめ。何時から眠っていたという記憶もないのだが、深夜に目覚め、誕生日に突入していた。眠っているうちに誕生日を迎えるなんて、いったい何年ぶりのことだろうか。去年に比べると、宮沢章夫は亡くなるし、来週には国葬があるし、気分はずいぶん重苦しい。朝までにブログを更新する。


2022年9月21日水曜日

9月21日水曜日/才能

◇ 新橋・赤坂見附

 早朝に目覚め、録画残量確保のために、朝っぱらから余裕なし。今日も朝から都内に。いざ家を出ようとしたときに、どうも今日は涼しいぞと感じ、そこでようやく天気予報を確認した。夜のことも考え、パーカーを着ていく。新橋に出て、それから昼には永田町に移動する。永田町にやってきたからには赤坂見附まで歩き、迷わず、中国茶房8に入り、ランチメニューの高菜炒飯・玉子とトマト炒めセットを食べた。550円。杏仁豆腐も食べたし、アイスコーヒーも飲んだ。




 午後は丸の内のほうに移動し、行列ができているのでなにかと思えば、美術館に行列ができていたのだった。丸の内パークビルディングの三菱一号館美術館、ガブリエル・シャネル展だとわかったが、平日なのにそんなに人気なのか。八重洲に移動し、ベローチェに入り、ひと休み。アイスコーヒーと、ブリオッシュクリームパンを食べた。それから、しばらく読書をする。昨日買った「ele-king」を今日はカバンに入れてきた。2019年刊、24号の「エレキングが選ぶ日本の名盤100枚」という特集を、ぱらぱらとつまみ読みしながら、その都度、Spotify で音源をチェックしていった。まあ、これが読書なのかはよくわからないが。ほかのページの、民謡クルセイダーズ、坂本慎太郎のインタビューも読む。

 ツイッターを開くと、今日はどうしても宮沢章夫のことを検索する時間が多くなる。ニュースでは、今朝、首相官邸の近くで、国葬に反対する焼身自殺を図った事件があったことを、午後になって知った。午前中から昼にかけて、わりとそのあたりをうろうろしていたのだが、そんな事件があったとはまるでわからなかった。

 東京駅から京浜東北線に乗り、どこかで座れるかと思ったら、ずっと混んでいた。鶴見で下車し、ブックオフに寄っていく。わざわざ寄ったが、あまり買うものなし。110円の文庫本、220円の単行本を1冊ずつ買っていく。

◇ テレビ・ラジオ

 夜に帰宅し、まず、録画していた「徹子の部屋」を2日分をまとめて観る。昨日火曜は中山秀征、今日水曜はあべ静江がゲスト。放送中の「水曜日のダウンタウン」も追っかけ再生で観てしまう。「お化け屋敷のルート中にお化けメイクされて捕えられてたらめちゃ助けてもらいづらい説」という企画で、棺桶に閉じ込められたおいでやす小田が閉所恐怖症だったために、ただお化け屋敷をまわるという違う趣旨のロケにして放送していた。おいでやす小田も自身が閉所恐怖症であることを今まで知らなかったようで、自身の症状に気がつき、スタッフに訴えたら、このようにすぐに対応はするんだなというのはわかる放送ではあった。ただでは起きない番組で、これは問題ないと判断したから放送したのだろうが、しかし、もし、症状に自覚がなかった場合はどうなるのだろう。

 タイムフリーで、昨夜の「爆笑問題カーボーイ」を聴こうと思っていたが、そういえば、「大竹まこと ゴールデンラジオ!」を聴かなければならないと思い、Spotify のポッドキャストで聴いた。オープニングから聴き始めると、今日は、大竹まこと、壇蜜、いとうあさこというメンバー。いつもどおりの世間話があり、21分を過ぎたあたりで、いつもならニュースに移るところだが、その前に、宮沢章夫が亡くなったことに触れた。まず、砂山アナからニュースとしても伝えられ、大竹は静かに語り出した。「わたしたちはあれだよね、まあ、コントを自分たちで作ってて、「お笑いスタ誕」に出て、そのあと、宮沢なんかと出会って、舞台を繰り広げていくんだけど、宮沢章夫と十年間やったかな。座付き作家みたいになってくれてね。演出も担当して。そのあと、三木聡ってのがきて、三木聡で十年。彼も作演出みたいなことをやってくれて。彼らがいなかったら、宮沢たちがいなかったら、今のシティボーイズはないと。」 そして、大竹は、ラフォーレ原宿に砂を何トンも敷き詰めた「砂漠監視隊」のコントの衝撃を語り、そのあとにはいつもどおりにニュースに移っていく。

 番組はいつもどおりに進み、15時台の「大竹紳士交遊録」のコーナーで、改めてたっぷりと宮沢章夫を偲ぶ時間があった。いつものきたろうに加え、急遽、放送を見学にきたというえのきどいちろうも出演する。「いやあ、がっかりだったな、宮沢。」と、きたろうは切り出した。きたろう「才能に惚れるっていう感じの付き合いだったよね。」 大竹「才能の前にはひれ伏すしかないなと思ったことがあったね。」 竹中直人が多摩美の同級生だった宮沢章夫を連れてきたという経緯をえのきどいちろうがふたりに振ると、ラジカルガジベリビンバシステムの前からの関わりが語られた。「大威張りの宮沢くん」(表記不明)というシリーズがあったそうで、きたろう「宮沢をもっと前に出したい出したいって思ったんだよね。あんまりに面白いから。」 大竹「十年間、宮沢と一緒にやってたんだけど、やっぱしあれだよね、宮沢の考えがどんどん進んでいくなかで、どんどんアートっぽいことにあたまんなかが近づいていくわけね。俺たちは、なんかちょっとこの、笑わせたいほうにこだわっていく…。だから、ずっこけたり、みたいなことをやるのを、宮沢は「どういう意味でずっこけてるんですか?」って言われるわけよね。」 あるいは、大竹「お金に直結するような話じゃなかったんだよね。」 きたろう「お金のことなんかなんにも考えてなかったね。儲からないしね。ただ面白いことを作りたいって。それに対してね、宮沢がね、真剣なのに驚いたよ。」 えのきどいちろうとラジカルとの関わりは、まずはライターとしてだったようだが、ここに川勝正幸の名も登場する。ラジカルにあった「参加性」、そして、宮沢の笑いは「考えかたの提示」だったとえのきどは指摘する。

 きたろう「宮沢もまだサブカルだから知らないかたがまだ大勢いると思うんだけど、どんだけすごいひとだったかっていうことをね。」 大竹「今、わたしたちがここにこうしてくだらないことをしゃべってられるのも、宮沢がいなかったらもう絶対にありえない話。あいつがいなかったら。」 きたろう「爆笑問題の太田が、シティボーイズぜんぜんつまんなかったですよ、「お笑いスタ誕」のころ。宮沢に会ってからですよ、シティボーイズはって、はっきり言いやがって。お前、観てたのか、俺たちの前のコントをって言ったけど、いやつまんなかったですよとか言ってた。」 大竹「でもあれだよね、それはそうかもしんないけど、10週は通ってるんだからね。宮沢がいなくても。」

2022年9月20日火曜日

9月20日火曜日/カツカレー・訃報

◇ 有楽町・大崎・五反田

 朝から都内に。家を出るときにはまだ小雨だったが、駅に着くまでに本降りになっていった。風が強く、傘を差すのも怖い。まず、市ヶ谷のほうに出て、昼には有楽町に移動する。午前中、どしゃぶりになる時間もあったが、昼にはまた小降りになった。交通会館の地下をぐるっとまわり、べにづるという店に入り、ランチメニューのカツカレー定食を食べた。850円。なぜかやけに待たされたが、カレーのどこにそんなに時間をかけていたのか。あとから入ってきた客たちも、こともあろうに、3人続けてカツカレー定食を注文し、どれだけ待たされるかと心配になった。午後は大崎のほうに移動する。雨は止んだ。



 大崎広小路のほうに歩き、ブックオフのある交差点の近くのベローチェに入り、ひと休み。スマホの充電をしながら、しばらく読書をするが、あまり集中できなかった。夕方になり、ブックオフに寄り、110円の文庫本を2冊、220円の単行本を3冊買っていく。それから、大崎広小路駅から東急線を乗り継ぎ、横浜まで帰ってきた。電車内で、ツイッターを開いて、宮沢章夫の訃報を知った。放心。9月12日には亡くなっていたのだ。


◇ 読書・テレビ・ラジオ

 電車内で、小林聡美「ていだん」を読み終えた。2021年刊、中公文庫。親本は2017年刊。「婦人公論」に連載されていたもので、この鼎談の連載は、今は清水ミチコが引き継いでいる。18組、36人が登場するが、小三治、酒井順子の回が特に面白かった。楽しそうにしゃべる小三治が記録されている。

 夜に帰宅し、録画していた「うたコン」を観た。横山剣さんが出演するから録画しておいたのだが、この日はご当地ソングの特集があり、剣さんは「ブルー・ライト・ヨコハマ」を歌った。それから、きつねダンスのイルヴィスが出演し、剣さんや石井竜也もキツネの耳をつけて踊る。剣さんはもう1曲、クレイジーケンバンドの新アルバムに収録されている「The Roots」も歌った。そして、昨夜の「しゃべくり007」も観ると、こちらは吉田羊がゲスト。「吉田羊が生歌を聴きたい音楽祭」という企画に、なんと、永井真理子が登場し、「ZUTTO」を歌った。そのあとには、杏子が登場し、有田と一緒に「目を閉じておいでよ」を歌う。最後は中山美穂が、きていないと思わせておいて登場するというドッキリ形式で現れた。吉田羊は過去に、中山美穂のスタンドインの仕事をしていたという。そして、中山美穂が会いたいひととして、ぼる塾の田辺さんが登場し、趣旨が変わってしまった。

 タイムフリーで、今日の「ビバリー昼ズ」のオープニングを聴き、それから、聴きそびれていた先週火曜の「ナイツ ザ・ラジオショー」を聴いた。14時台は、納言がゲスト。薄幸という名は、たけしが名付け親ということになっているが、正確には玉袋筋太郎が名付けた名前だというのは初めて知ることだった。経緯がずっとよくわからなかったのだが、番組の企画で、たけし軍団が芸名を考える大喜利があったんだな。

 宮沢章夫について、ツイートしようかと思いかけていたが、ほかのツイートを見ていると気が萎えてしまった。しかし、宮沢章夫には多大なる影響を受けた。「ブックオフ大学ぶらぶら学部」に書いた文章は、宮沢章夫から受けた影響を大いに反映させたものだった。宮沢さんに読んでもらいたかった。日本の笑いの歴史においても、最重要人物だと考えている。悩んだ挙句、誰に知られなくてもいいから、ドジブックスのショッピングカートのほうに弔意を表した。

 いつの間にか眠ってしまい、時間の記憶がない。深夜2時過ぎにいったん目覚め、「爆笑問題カーボーイ」を途中からつけ、聴きながらまたすぐに眠る。

2022年9月19日月曜日

9月19日月曜日/雨天・テレビとラジオ

◇ テレビ・ラジオ

 朝に目覚め、まず、ブログの更新をひとつ。まだまだ部屋が蒸し暑い。録画していたテレビ番組をいくつか。土曜の「ワルイコあつまれ」を観ると、「子ども記者会見」のコーナーには、関ミナティという動画クリエイターが登場。「国宝だって人間だ!」のコーナーには、神田松鯉先生が登場した。これは演芸ファンでも観逃したひとが多いのではないか。人間国宝が国宝として展示されているというコーナーだが、展示された状態で現れた松鯉先生、最初からもう、顔を作っていて最高だった。

 朝は穏やな天候だったが、やっぱり、今日もどしゃぶりになる。午前中に、ブログの更新をもうひとつ。昼はラジオ。「ビバリー昼ズ」をつけておく。高田先生によると、野末陳平先生のところにも国葬の招待状が届いたようだ。12時台は、玉袋筋太郎がゲスト。3年ぶりの出演だそうだが、さすが、高田先生とのトークは弾みまくる。すべて面白かったなあ。

 「ナイツ ザ・ラジオショー」は、今日は祝日の特番のために休止。代わりに、タイムフリーで、聴きそびれていた先週月曜の放送を聴いた。14時台は、ダチョウ俱楽部がゲスト。「ラフ&ミュージック」の出演が話題になっていたようで、その話から始まった。しみじみと語っている部分も多く、誰が望んでこうなったわけではないが、トリオのときならば、定番のギャグを絶やすことなく連発し、こんなにまじめに語ることはおそらくないのだ。途中からは、別の仕事でニッポン放送にいた松村邦洋も加わった。

 Spotify で「大竹まこと ゴールデンラジオ!」を聴くと、先週木曜のゲストが野沢直子だった。野沢直子のテレビ初出演は「お昼だドン!」という大竹まことと一緒の番組だったんだそうで、この日ははるな愛がパートナーだったが、はるな愛は、野沢直子の「気分はジャマイカ」という番組によく出ていたという縁もあった。いずれも知らない番組ばかりだが、はるな愛というひともなかなか芸歴が古い。

 午後はまた、録画していたテレビ番組を順に観ていく。今日の「徹子の部屋」は、冨士眞奈美と岩崎リズがゲスト。この親子はこの番組の常連。それから、テレビ神奈川で録画している「白黒アンジャッシュ」を2週分、ダウ90000 がゲストの前後編をまとめて観た。まず、コントをたっぷりと披露し、そして、トークでは、8人のメンバーそれぞれの人物に迫っていく。空手で全国優勝しているとか、機械体操が得意であるとか、訊いてみないとわからない個性がそれぞれあった。土曜に放送された「イザミと東京03」も2週分。「東京03とスタア」の続編にあたる番組だが、今回も同じく、4週連続で放送される。東京03とともに、佐倉綾音という声優が出演している。第1話の脚本はオークラが担当し、第2話はダウ90000 の蓮見翔が担当した。金曜の「ネタパレ」は、ざっと早まわしで観ようとしていたら、オジンオズボーン篠宮の「大林ひょと子クイズ」に、TKO木下が登場し、思わず早まわしを止めた。まったく唐突な登場で、大々的にではなく、ひっそりとした共演解禁だった。

 録画残量を確保できたら、ちょっと出かけようかと思っていたが、疲れてしまってやめた。夜もまた、ブログの更新をひとつ。それから、アマゾンプライムで「熱海の捜査官」の続きを観た。前回からだいぶ間が空いてしまったが、第7話、最終回といっぺんに観終えた。ミステリーの部分にはそれほど興味はもてないのだが、最後までずっと面白かった。

 今日はどしゃぶりになった時間はあったものの、意外と降らなかったようだが、天気予報を確認してみると、どうやら、雨は明日にずれてしまったようだ。明日の朝には止む予報だったのが、夕方まで雨の予報に変わっていた。明日は外出するのに憂鬱だ。眠る前に、もうひとつブログを更新し、今日はブログを4日分更新した。深夜0時過ぎに眠る。

2022年9月18日日曜日

9月18日日曜日/連中は止めようがない

◇ テレビ・ラジオ

 早朝から眠り、4時間ぐらいで起きあがる。録画していた今朝の「ボクらの時代」は、浅野忠信、村上淳、オダギリジョーという3人が出演。ここのところ、アマゾンプライムで「私立探偵濱マイク」や「熱海の捜査官」を観ていたから、個人的にはとてもタイミングのいい顔合わせだった。会話には、さっそく、永瀬正敏の名も出てくる。いずれも同時代に現れた、ルーツのわからない演技をする俳優たちという印象がある。

 午前中にブログの更新をひとつ。午後はラジオ。「爆笑問題の日曜サンデー」をつけておく。14時台は、村上ショージがゲスト。何人トリオの話題から、前田政二が組んでいた「銀次・政二」というコンビの話にもなり、「銀次・政二」を解散後、銀次は東京に出て、太田プロに入り、「銀二・秀介」というコンビを組みなおし、爆笑問題と太田プロの同期だったのだという話をしていた。銀次(銀二)というひとは、笑組のゆたかさんの話にもよく出てくるのだが、どうも経歴が複雑でよくわからない。不思議なのは、前田政二の「銀次・政二」をテレビで観た記憶があることで、もちろん、前田政二を初めて認識したのは何人トリオであり、前田政二のコンビだからこの「銀次・政二」を記憶したのだが、その順序だとすると、解散していなければつじつまが合わない。では、あの「銀次・政二」の銀次は誰だったのか。ゆたかさんに訊いてみたこともあるのだが、その謎は解けなかった。ウィキペディアもあてにならず、検索してみても自分のツイートが引っかかる。もうひとつ、キリングセンスの萩原正人さんのツイートを見つけたが、それによると、「銀二・秀介」のそれぞれの名前は、六本木銀二、流れ星秀介であるようだ。

 台風が近づいているようで、今朝から外はどしゃぶりだったが、15時頃には小雨になっていた。近所の郵便ポストまで投函に行ってくる。

 録画していた今朝の「サンデージャポン」を、今日は観るのが夕方頃になった。冒頭に台風情報のあと、今週もまずは旧統一教会の問題を扱う。これにつなげて、「太田光をテレビに出すな」というハッシュタグについても話題にするが、これはしかし、統一教会擁護の発言よりも、安倍擁護に対する非難ではなかっただろうか。ひろゆきに言わせると、太田が炎上する理由は「そもそも話が長い」「いま話すべきトークより先の話をしてしまう」からで、この分析は正しいような気がする。太田の話は「起・承・転・転・転・結」だとは杉村太蔵の指摘。武井壮は、テレビは番組全体を通しての意見があるのに、それを放置して、出演者ひとりひとりの意見を分割してニュースにされることを問題にした。鈴木紗理奈が「はっきりさせておきたい」と、太田は統一教会擁護派なのかと改めて簡潔に訊いてくれたが、前々からこの番組をきちんと観ていればわかることだが、太田は統一教会を擁護しているわけではなく、一貫して、信者への偏見や批判を懸念している。炎上を回避できない太田の話法を、デーブ・スペクターも鈴木紗理奈も責めるのだが、杉村太蔵が「MCだから無難なことを言えっていうのは間違ってる」と反論した。ここで鈴木エイトも発言する。エイト「僕もつねづね、信者の人権は大切にすべきだって話はしてるんですよね。そのなかで太田さんの発言って正直ありがたくて、その点でいえば、僕も教団擁護派って言われてもかまわないと思ってるんですけど。」

 今日の「サンジャポ」はとても丁寧で、太田の考えがよく伝わる放送だと思ったが、しかし、これだけの放送をしてもなお、ツイッターを検索してみると、まだキリトリ動画で太田批判をやっている連中がいる。もうはっきりと、太田光を撃ち落とすことを目的にしている人間は止めようがないのかもしれないが、シロウトはともかく、町山智浩がそれを拡散しているのは本当にひどい。つい数日前にも書いたことをくり返すようだが、テレビ番組の一部を切り取った動画をもとにした批判を、映画評論家が拡散しているのはだめだろう。映画の一場面を切り取った動画だけを観て、その映画を酷評する映画評論家がいるかっつうの。

 「ワイドナショー」も観ると、今週はひさしぶりに松本が出演していた。ほか、ファーストサマーウイカ、ハライチ岩井、石原良純というメンバー。iOS16 の新機能を、家電芸人のかじがや卓哉が解説したりなど、なんだか今週はゆるい話題が多かったが、最近の「ワイドナショー」はもう、ヒマネタ中心に舵を切ったかのようにも感じられる。太田の炎上のようなことがあると、もうそっちのほうが賢いってことになっちゃうだろう。ワイドショーをやめたTBSの「ラヴィット!」しかり。

 今日の「笑点」は、演芸コーナーにはオール阪神巨人が出演。大喜利の助っ人には三遊亭白鳥が登場した。白鳥の登場には嬉しいと思う反面、「ビバリー」じゃないんだから、こんなやりとりでは「笑点」の視聴者にはわからないんじゃないかという場面もちらほらあった。志らく師匠が登場したときには、かつて「笑点」を批判していたことを紹介するVTRがあったが、いや、志らく師匠みたいにテレビで認知されているひとではないときこそ、わかりやすい紹介VTRが必要じゃないのか。来週はついに一之輔さんが登場。

 夜になってから、スーパーに買いものに行ってくる。この時間になると雨は止んでいたが、一応、傘をもっていくと、向かう途中にさっそく降られてしまった。傘をもって出なかったら、ひどいことになっていた。1時間ぐらいで帰宅し、ラジオを聴きながら、ブログの更新をもうひとつ。そのあとには眠ってしまったんだったか。深夜に配信ドラマを観たいと思っていたのに、何度か目覚めたものの、もう起きあがることはできなかった。

2022年9月17日土曜日

9月17日土曜日/盛りあがるヤミ市

◇ ラジオ・テレビ

 早朝にいったん目覚め、「木梨の会」を聴きながらもう少し眠る。起きあがり、まず、ブログの更新をひとつ。朝9時からは「ナイツのちゃきちゃき大放送」をつけておく。「常連さん」は能町みね子。午後は文化放送の「田村淳のNewsCLUB」をつけ、ニュースのコーナーを聴いたあとは、ニッポン放送の「サンドウィッチマン ザ・ラジオショー」に切り替えた。14時台は、水森かおりがゲスト。ラジオを聴きながら、たまにはサイトの手入れなどをこまごまとしてみるが、ふと気がつけば、何日何ヶ月どころか何年も放置するようなことになり、だいたい、ネット上に使っているものが多すぎるのだ。ひとりで何部屋も借りているような状態では、掃除をしてまわるだけでも大変である。十年ぐらいはツイッターを住まいにしていたわけだが、今の住まいはこのブログであり、都会の真ん中から田舎に引っ越してきたような気がするものの、都会の部屋はまだ借りたままだ。昨日はツイッターをよく見ていたせいか、どうも神経がぴりぴりしていて、ツイッターを日常的に見ていたときには平気だったのかわからないが、たまに見るだけだと、これは神経をおかしくさせる。

 録画していたテレビ番組をいくつか。今朝の「週刊フジテレビ批評」を観ると、後半の対談コーナーでは「アニメや TikTok が火付け 最新音楽ヒットの法則」と題し、柴那典と博報堂の谷口由貴の対談があった。asmi の「PAKU」という曲を初めて知ったが、Spotify で確認してみると、asmi というひとの歌声は Tokimeki Records の牧瀬里穂のカバーで知らずに聴いていた。


 「徹子の部屋」を2日分、木曜は鰐淵晴子がゲスト。「濱マイク」の映画に出演している鰐淵晴子を、黄金町の映画祭のトークイベントで観たのは9年前だった。最近も映画イベントに登壇しているようで、番組に登場した写真には佐藤利明のすがたもあった。金曜は堀江謙一がゲスト。それから、テレビ神奈川で録画している「太田上田」も2週分、関根勤がゲストの前後編では、「27時間テレビ」の「ぜんぶ間違ってる」事件がふり返られる。テレビを観ながら、楽天マガジンで雑誌のチェックをすると、「週刊ポスト」のたけしの連載では、やっぱり、角川歴彦について触れられていた。そのあとには、香川照之の一件が語られ、「時代遅れ」になった銀座の街とのギャップから生まれた騒動だというのがたけしの見解だ。

 いったん、近所の郵便ポストまで投函に行ってくると、いつもはたいしてひとなんか歩いていないのに、神社に向かって行列ができている。お祭りでもあるのか。夕方になり、改めて外出したときには、もう行列はなかった。


◇ 白楽

 東横線の白楽に出て、まず、腹ごしらえを。店を探すのがめんどうになり、また美珍に入ってしまう。肉野菜定食を食べた。930円。いわゆる町中華だが、いっちょまえにタブレットで注文する店で、定食の項目がなく、1ページずつ探していくが、せっかく、入り口で手指を消毒したのに、画面がべとべとだ。それから、マクドナルドに入り、まだなにをしたわけでもないが、いきなりひと休みする。このマクドナルドに入るのもひさしぶりで、「ひとつき十冊」を白楽でやっていたとき以来だろう。アイスコーヒーと月見パイを食べ、それから、しばらく読書をするつもりでいたが、あまり集中できなかった。


 19時を過ぎたあたりで、マクドナルドを出る。6月以来のドッキリヤミ市場。いや、7月も開催していたが、行くのはやめてしまった。8月は開催自体がなかった。フリマだけは感染対策のためにまだ再開されず、フリマがなければ誰に会うというわけでもないし、酒も呑まないから行ってもしょうがないかということになるが、なにげなく、ツイッターの情報を確認してみたのが昨日だった。食品館あおば裏駐車場にて、19時半から、あがた森魚のライブがあると知れば、観ないわけにはいかない。

 六角橋商店街、仲見世の事務所前を抜けると、駐車場に出る。混むだろうかと思い、15分前から待った。この前の時間帯には、白楽のダンススタジオの出しものがあった。ブルーシートが敷かれ、客席が作られている。ダンススタジオが終わるタイミングで、せっかくだから、靴を脱いで座った。あがた森魚の時間が近づくと次第に混雑し、早めに待っていたから座れたが、しかし、もしかすると、立って観たほうが観やすかったかもしれない。時間になると、遠くから演奏が聴こえ始めた。あがた森魚はギターを弾きながら、アコーディオンの女性、タンバリンのおじさんを引き連れ、演奏しながら現れた。それぞれ、知られるミュージシャンなのかもしれないが、誰かはわからなかった。ライブといってもステージがあるわけではなく、黄色いテントが立てられ、その下には譜面台とマイクが立てられている。あがた森魚は、来週には 50周年のライブが渋谷公会堂であるらしいのだが、その前にここに出ている落差がすごい。このあとにはギリヤークさんが出ることから、あがた森魚は、自身とも縁のある函館の話を始めた。最初の演奏を含めると、4曲だったか。その合間に、あがた森魚がとつとつと語る言葉が、どれもじんわりとよかった。しゃべる言葉がすべて詩人だ。最後は「赤色エレジー」を歌った。






 20時からは、ギリヤーク尼ヶ崎の大道芸が始まる。六角橋には3年ぶりの登場だそうで、つまり、コロナの前年まではやっていたのだが、自分は古本を売っていたからいつも観られなかった。だから、最後に観たのはかなり前になるが、その後、NHKのドキュメンタリーが放送されたりなどして、知名度も高まったのか、ギャラリーもずいぶん増えたようで、(古本を売っていたから、ギャラリーの人数も目撃していない。)こちらの駐車場に会場を移したのだと思う。最初に観たときには商店街の片隅の狭いところでやっていて、至近距離で観ることができたから、とても迫力があった。今にして思えば、ギリヤークさんも 80代であり、まだまだヤングだった。

 大道芸の前に登場したのは、黒子のすがたをした紀あささんだ。正確なことは知らないが、紀あささんは、実質、ギリヤークさんをサポートする立場にあるのだろう。紀あささんとは面識があるのだが、紀さん自身も手まわしオルガンの大道芸人であり、写真家でもあって、ギリヤークさんの写真集を出版している。紀さんは前説の役を務め、観客を前に詰めさせるが、前のほうにはブルーシートが敷かれていなかった。それでも、観客は指示に従い、前のほうに詰めていった。ギリヤークさんはギャラリーの後ろから車椅子で登場した。登場するなり、すさまじい声援が飛んだ。黒子役の紀さんに車椅子を押され、ギャラリーの前までやってくると、いっせいにスマホのカメラが向けられた。まずは、三味線のテープに合わせ、激しく弾く動作をやってみせる「じょんがら一代」という演目だ。それから、座り込むと、はっきりとしないような口調だが、映画俳優を目指していたという自身の来歴を語る時間がしばらくあった。ギリヤークさんがしゃべっていると、踊ってくれという声が客から飛び、せっかくしゃべってるのに話をさえぎるようなことを言うなよと思ったが、紀さんも踊るように促し始めたので、その客のほうが正しかったのか。紀さんはつぎの演目の道具や衣装を用意し、マイクをとりつけたりもして、じつに忙しい。それだけの手伝いをしながら、そのうえ、ギリヤークさんの写真も撮っていた。「よされ節」では、ギリヤークさんと一緒に踊るお客さんを、紀さんが選んで引っぱり出す。最後は「念仏じょんがら」という、いつもはあたまから水をかぶって終わる演目だが、90歳を過ぎているギリヤークさんは、さすがに水をかぶることはなかった。ギリヤークさんの公演は、1時間弱で終わった。


















 ギリヤークさんの大道芸を観ているあいだ、自分の座る目の前にいた夫婦は赤ちゃんを連れていて、その赤ちゃんと、90歳の老人の芸が、視界のなかにつねに同時にあった。それはとても面白い観客体験だった。大道芸が終わりかけのところで、小雨が降り始める。白楽駅に向かうと、商店街のあちこちで音楽の演奏をしている。雨に濡れながら、ちらちらと見物しつつ、白楽駅まで戻った。






 夜遅くに帰宅すると、「HONMOKU RED HOT STREET」がちょうど始まる時間で、聴きながら少し眠った。深夜に、録画していた「ミュージックフェア」を観た。今週はミュージカル特集。渡辺直美の「ヘアスプレー」を観たくて録画しておいたのだが、しかし、お目当ての「ヘアスプレー」よりも、ついでに観た「キンキーブーツ」の城田優や、「エリザベート」の花總まりと井上芳雄のほうがよっぽど見事で、「ヘアスプレー」のキャストはちょっと素人っぽい感じがしてしまったな。そんなわけで、もう眠らず、朝までにブログの更新をもうひとつ。

ブログ アーカイブ

8月19日木曜日/田中康夫の演説を聴く

◇ ラジオ・雑誌  今朝もまず、ブログの更新をひとつ。それから、聴きそこねていた「ザ・ラジオショー」を聴いていく。今週はナイツが夏休みで、月曜の代打はニッチェ、火曜は中川家、水曜は三四郎が務めた。(パートナーは通常どおり) まずは、火曜の中川家の日から聴いておきたかった。オープニ...