2022年9月23日金曜日

9月23日金曜日/バースデー

◇ 誕生日

 本日、47歳の誕生日。なにも変わらず、早朝から少し眠り、午前中にブログの更新をひとつ。それから、録画していたテレビを観る。「ダウンタウンDX」を2週分、先週は「大御所芸能人大集合SP」と題し、ゲストは芸歴50年以上、かつ、70歳以上ばかり。堺正章、加賀まりこ、中尾彬、八代亜紀、前川清、梅沢富美男という顔ぶれがそろい、ダウンタウンがいちばん歳下になるが、しかし、「ダウンタウンDX」って、そもそもこういう番組だったんじゃないか。過去のVTRもたくさん流れたが、まだ若手だったダウンタウンが、デラックスなゲストを招くというようなコンセプトではなかったっけ。番組初期は緊張感があり、本格的なバラエティショウを目指していたような気がするが、いつしか、クイズやゲームの要素が入り、だらだらした番組になっていった。堺正章と井上順が登場した回はよく覚えているが、まさに番組初期のころで、堺正章は最初は怖かったと浜田は語る。大御所だらけのこのメンバーがさらに大御所たちの話をするのはさすがに面白く、加賀まりこからは川端康成の話、そして、前川清が勝新太郎の話をすれば、中尾彬、加賀まりこからもさらに勝新の話が出る。堺正章が司会を務めたという内田裕也の誕生会で、アントニオ猪木が内田裕也にビンタをした話など、登場人物がみな強烈だ。

 それから、もう1週、昨夜の放送は「バラドル大集合SP」。松本明子と磯山さやかが出演しているから、これは「ビバリー昼ズ」を聴く前に観ておかなければならないと思った。ほかは、森口博子、鈴木紗理奈、峯岸みなみ、藤田ニコル、山之内すずというメンバー。新旧のバラドルをそろえたかたちだが、だけど、藤田ニコルや山之内すずは「バラドル」とは呼ばれないだろう。実際に「バラドル」と呼ばれていたのは松本明子と森口博子の時代だけではと思うが、やはり、このふたりのエピソードが圧倒的に面白く、これはひとつのテレビ史だ。

 昼はラジオ。「ビバリー昼ズ」を聴くと、さっそく、昨夜の「ダウンタウンDX」を話題にする。そのあとには、秋分の日は 1948年に制定されたという話をしていたが、子どものころからずっと秋分の日が誕生日なのに、いつから制定されたかなんてことはぜんぜん気にしたことがなかった。つまり、高田先生に言わせると、ピーマン、ジュリー、秋分の日は、高田先生と同期だということである。




◇ 関内・中華街

 午後から外出。曇り空。雨の予報なので、傘をもっていく。根岸線に乗り、関内まで。昨年の誕生日と同様、今年も放送ライブラリーに遊びにいくことにした。事前に検索し、観る番組は決めておいた。1989年1月15日放送の「笑っていいとも!増刊号」。昭和天皇崩御により、休止になった翌週の放送。つまり、平成最初の放送なのだが、当時の記憶もあるが、この週は平日の「いいとも」の時間には「友達の輪」の傑作選を放送していた。この日の増刊号は、その前週、新年は3日間は通常の放送があり、それと年末の特大号を合わせた総集編となっている。冒頭、山中秀樹がそのような説明をし、最初のVTRは年末特大号の「Mr.レディー」。山中秀樹が「きれいなオカマさんが登場致します。」と、今では絶対に発せられないようなセリフを言う。この特大号は、このコーナーに今まで出演した「Mr.レディー」たちが審査員になり、男性レギュラー陣が女装をして、つぎつぎに登場する。トップにさんまが登場し、関根勤、鶴瓶、所ジョージ、小西克哉(!)、渡辺正行、鶴太郎と続くから豪華だ。この特大号もリアルタイムの記憶があるが、みんな三十代だったんだな。さんまの女装を見たひとりのMr.レディが、うちの店にそっくりな子がいるといって、日出郎の名を出していた。「家族の肖像」というコーナーは、有名人の家族が登場し、誰の家族かを当てるクイズコーナー。回答者に、佐野量子、中井貴一、デーモン小暮が出演し、佐野量子だけがレギュラーだったはずだが、「動物に例えるとなんですか?」というお決まりの質問をしている。登場した家族は、逸見政孝の娘。回答者たちが逸見さんの娘に質問をするのだが、タモリがほとんど答えてしまっていて、こんなに下手な司会だったっけと思うが、それを突っ込むという文化もまだない。最後に現れた逸見さん、白髪混じりだが、このとき、43歳というのにも驚いた。フリーになったばかりのころだ。続いて、「サックスは最高」は、小倉久寛のおなじみのコーナー。回答者は、ウッチャンナンチャン、ゆうゆ、ピンクの電話。回答者の後ろにはチャイルズのすがたもある。続いて、「タモリ・さんまのんなあほな!」は、このタイトルはなにかと思うが、おなじみの雑談コーナーだ。おそらくまだ結婚したばかりのさんまが、正月に、子どもと駒沢公園で凧上げをした話をしている。「テレフォンショッキング」は3日だけ、少女隊の藍田美豊、松本伊代、村上弘明が出演。タモリの若い女性タレントへの接しかたが、やっぱりちょっと気持ち悪い感じがあり、この当時は嫌われていたのも納得がいく。昭和最後のゲストが村上弘明で、翌週は川上麻衣子につなげているのだが、放送は休止になり、あとで調べてみると、出演日がその翌週になっても問題なく出演したようだ。続いて、タモリと野沢直子が司会をする「その気で見ればウリふたつ」のコーナー。有名人に顔が似ているという素人がつぎつぎに登場するだけのコーナーなのだが、といっても、たいして似ているひとが出てくるわけではなく、じつに素朴なコーナーだ。未成年の出場者が多かったが、正月休みだからか。このあとは「いいともハイライト」として、各コーナーのダイジェストになる。「お染ブラザーズの考えると今夜も眠れない」のコーナーは、レギュラーだった染之助染太郎が正月は忙しかったということか、ウンナンが代役を務める。染之助染太郎は電話出演し、その電話を八木亜希子がもってきて、ウッチャンに渡した。そのつぎは、なんのコーナーなのか、清水ミチコのピアノ弾き語りのネタが少し放送されている。続く、「オグちゃんの家庭でできる体操講座」というコーナーは特別企画だったんだろうか、小倉久寛が家庭にある品物を使った体操をレギュラー陣に教える企画。このコーナーも、ウンナン、ゆうゆ、ピンクの電話、チャイルズが、それぞれ体操着姿で出演し、ゆうゆのブルマ姿にタモリが反応する。ウッチャンが鮮やかなバック宙をやってみせる。最後は「金言・格言色紙でどうじょ」のコーナー。所ジョージが正月旅行のために欠席し、佐野量子が代役を務めていた。そしてまた、山中秀樹がスタッフルームからあいさつをして、さんま、野沢直子の曜日(金曜日?)のエンディングが流れて番組が終わった。放送時間は 91分。

 放送ライブラリーを出て、外を歩きながらツイッターを開くと、村田兆治が暴行容疑で逮捕というニュースが目に入り、これにはびっくりした。記事を読むと、空港で金属探知機に何度も引っかかったことに怒り、女性検査官に暴行を働いたという。暴行という言葉の強さにぎょっとするが、具体的には、肩を強く押しただけのようで、怪我をさせたりとかはさすがにしていないのだろう。とはいえ、野球選手のような体格のいい男に肩を強く押されるのは恐怖だとは思う。今では野球はまったく観なくなってしまったが、十代までは野球ファンだったから、むしろ、あの名選手がという純粋な気持ちが自分には強くある気がした。

 中華街に行ってみると、祝日だから混んでいる。雨も降り始めた。ぐるぐると歩きまわり、保昌に決め、牛バラ肉カレーご飯を食べた。990円。食べ終えて、細い路地を歩いていくと、ある店の前にひとだかりがあり、団体客かと思ったら、担架が置いてあるのが見える。じきに、その店のなかから顔色の悪い若い女性が連れられて出てきた。


 混んでいる中華街からは脱出し、横浜スタジアムの脇のベローチェに入り、ひと休み。アイスコーヒーを飲みながら、まず、「いいとも」のメモをまとめておいた。そのあとは、しばらく読書をする。誕生日にはなにを読もうかと考え、そういえば、今日は藤子F先生の命日でもあるから、藤子F先生のSF短編を読みなおしてみようかとふと思った。本箱から、中央公論社の愛蔵版を引っぱり出してきたら、奥付は、昭和63年の5版になっている。おそらく、この本は中学生のころから手元にあるはずだ。当時、中央公論社といえば、「藤子不二雄ランド」を出していた出版社だった。この全3巻のぶ厚い愛蔵版を、少しずつ読みなおしていきたい。子どものころに藤子不二雄両先生から受けた影響は計り知れないものがあり、自分のルーツのひとつとして、とても大きい存在であることは間違いないのだが、しかし、その比重の高さはやはり十代のころのものか。

 横浜に戻り、ビブレのブックオフに寄っていく。110円の文庫本を1冊、220円の単行本を1冊買う。帰りの電車で、向かいの席に座っていたお婆さんたちのおしゃべりを聴くともなしに聴いていると、「マツジュンとか櫻井くんとか、みんなコロナになっちゃったのね」と、嵐の話になった。帰宅前に、スーパーで買いものをしていく。雨はざんざん降りになり、靴のなかまでぐしょぐしょに濡れた。

 夜遅くに帰宅し、録画していた「徹子の部屋」を観る。中村雅俊と渡辺徹がゲスト。文学座の先輩後輩という間柄。タイムフリーで、聴きそびれていた先週金曜の「中川家 ザ・ラジオショー」(ゲスト・ハリウッドザコシショウ)を聴きながら、ブログをもうひとつ更新する。ラジオを聴きながら眠り、深夜に目覚め、またすぐに眠りなおした。

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