◇ テレビ・ラジオ
朝に目覚め、まず、ブログの更新をひとつ。今日は「サンデージャポン」は世界陸上の放送があるために休止。大きいニュースが多いのに、なにやってるんだと言いたくなる。うちのレコーダーは2番組同時録画中のときは追っかけ再生はできないのだが、今日は「ワイドナショー」しか録画していないから、追っかけ再生で観てしまう。今週は松本人志は不在、ヒロミ、田村淳、神田愛花、ふぉ~ゆ~辰巳雄大、アインシュタイン河合ゆずるというメンバーだった。冒頭にはまず、この番組で以前に取材している国枝慎吾のニュースを扱い、つぎには、オズワルド伊藤とイワクラの熱愛報道を扱う。そして、CM明けにようやく、安倍晋三銃撃事件を扱った。神田愛花は事件現場を訪れてみたそうだが、それはともかく、神田愛花の統一教会の認識がどうも危なっかしい。続いて、参院選の話題を扱うが、生稲晃子とともに、水道橋博士の当選にも触れられる。この番組では乙武洋匡に密着していた。どうやら、赤坂で演説を聴いた日にちょうど密着していたようだ。
「TVタックル」も追っかけ再生で観るが、参院選の話題をやらずに拍子抜けする。収録はいつなのだろう。午後はラジオ。「爆笑問題の日曜サンデー」をオンタイムで聴いた。ニュースコーナーでは参院選の話題もあり、水道橋博士の名前も出たが、特に掘り下げて扱いはしないものの、しかし、太田の声はちょっと嬉しそうだった。今週はゲストもなし。
今日は外出せず、午後も、録画していたテレビ番組をいくつか。観そびれていた先週の「笑点」では、ハナコと宮治のコラボがあり、「キングオブコント」で優勝した犬のコントに宮治も参加し、岡部と一緒に犬の役をやった。大喜利は前週に引き続き、月亭方正が助っ人。今日の放送では、おいでやすこがとたい平のコラボがあり、大喜利の助っ人は晴の輔。昨夜の「お笑い向上委員会」は「バック・トゥ・ザ・芸人」特集の3週目。三浦マイルド、中川パラダイス、かもめんたる槙尾が登場し、この3人、みんな 2013年賞レースの覇者なのだ。中島知子も先週から残留し、雛壇側で活躍していた。昨夜の「ゴッドタン」は「熱い下ネタをやりたい選手権」という企画。「ネタギリッシュNight」のゾフィーのコントがこの企画に発展した。ゾフィー上田脚本の無人島コントを、劇団ひとりと矢作が演じる。東京03飯塚と角田には当て書きし、出張先のコント。最後は、上田と劇団ひとりのコンビがスパイのコントを演じた。劇団ひとりの芝居の面白さを堪能する回だった。
◇ 読書
夜、部屋で読書をし、杉田俊介「人志とたけし ―芸能にとって「笑い」とはなにか」を読み終えた。2020年刊、晶文社。著者の年齢を把握していなかったが、このひと、1975年生まれで同い年(早生まれの一学年上)なのだ。タイトルのとおり、前半に松本人志論とビートたけし論、それから後半には、対談、鼎談が、3本収録されている。先にネットで発表されていた松本人志論は面白く読んだ記憶があり、ずっと読みたかった本なのだが、まず、松本人志論から読み始めていくと、不思議な気もするが、あれっと思うくらいに、変だなと思う記述がかなりある。最初に読んだときには、そうは思わなかったのだろうか。note にこの評論が公開されたのは、2019年の夏だとまえがきには書かれている。それから加筆修正されているのかわからないが、その note の記事にリンクを貼ったツイートをリツイートした記憶もあるし、松本人志を批判的に分析しているこの評論にかなりうなずいたはずなのだが、改めて読んでみると、どういうわけか、うなずけない部分がかなり多い。はたして、同じものを読んでいるのだろうか。あるいは、3年のあいだに、こちらの松本人志観が変わったのか。いや、自分の松本人志観以前に、松本人志本人は確実に少し変化をした。ちょうど、この評論が公開された2019年夏には、吉本興業の闇営業問題があり、その後、おそらく、松本人志はこの騒動を通じて変化をしている。今、松本人志が炎上することはかなり少なくなった。この本のまえがきには、「私の方法は、人志とたけしの映画作品の中に、彼らの芸能と笑いの秘密を精神分析のように読み取る、というものであり、芸能者としての松本人志、北野武を総合的に論じるためには方法的に弱い、という批判は当然ありうると思う。ご批判をいただきたい。」と、著者もあらかじめ書いてはいるのだが、ここで読み解かれているのは、じつは、「ワイドナショー」の発言でのべつ炎上している松本人志のネットでのイメージにすぎないのではないだろうか。松本人志の「芸能と笑いの秘密」がそこまで読み解かれているのだろうか。そして、ここで参照されている芸能論というのは、山口昌男であったり、柳田国男であったり、こういっては身もフタもないとは思うが、あまりにも視点がインテリすぎる。松本のおもな仕事であるテレビについても、若いころに観た印象を語るだけで、現在の松本の仕事をどこまで点検しているのかはよくわからない。続く、たけし論はとても面白かったのだが、これはほぼ映画論に徹しているからだろう。「人志とたけし」と並べてはいるが、別に、このふたりは映画作家として並べられる存在なわけではない。たけしは映画史から読み解けても、松本は映画史からは読み解けまい。そもそも、この著者は、映画史からは外れるようなB級コメディ映画なんかはどのくらい観ているんだろうかという疑問も湧く。しかし、後半に収録された対談・鼎談を読んでいくと、杉田の松本人志論の不満はかなり補われていた。九龍ジョー、マキタスポーツ&矢野利裕、西森路代という3本で、けっこうなボリュームだったが、それぞれ夢中になって読んだ。対談・鼎談では、たけしよりも松本の話題が多くなり、九龍氏、マキタさんも杉田の松本論には異論を示していて、九龍氏の松本評にもっともうなずく。総体的には面白い松本人志論といってもいいだろうか。北野映画がその評価をすでに揺るぎないものにしているのとは異なり、松本人志という人物の評価はこの先もまだまだ揺らいでいくはずだ。
熱心に読んだついでに、大きなお世話だが、変だなと思った記述をいくつか。P10「ジョーカーを擬した小梅太夫(!)のちょっとした人気。」 P128「たとえば元俳優であり、舞台・映画・テレビ・ラジオなど様々なメディアで活躍し、芸能についての素晴らしい評論(それ自体が芸能的な語りの実践のような評論)を書き続けてきた小沢昭一は」 P250「芸能と暴力といえば、僕が中高生のころは、とんねるずの影響がすごく強い時代だった。これはラリー遠田さんも強調しているけれど、彼らの笑いって、基本的にパワハラ的な笑いです。」 P286「たとえばれいわ新選組の山本太郎さんは、もともと北野武の番組のダンス甲子園で、「メロリンQ」という一発芸で出てきて、その後の俳優としての仕事はいまいちで、その流れの延長上で政治家になった。」
◇ 配信番組
アマゾンプライムでドキュメンタリー番組をひとつ。宗教に関するものをなにか観たいと思い、探してみると、「カルト集団と過激な信仰」という番組の第5回で、「世界平和統一聖殿」が扱われている。あまりよくわからずに観始めてしまったが、よくよく確認してみると、どうやら、「世界平和統一聖殿」というのは「世界平和統一家庭連合」とはまた別の、統一教会から派生した団体のようだ。こっちのほうこそ銃を所持しているじゃないかとびっくりする。
続けて、Netflix で、「ザ・ロンリー・アイランド バッシュ・ブラザーズを歌ってみた!」という番組を観た。わずか30分のコメディ番組。「リコリス・ピザ」に主演していたアラナ・ハイムのほかの作品はないかと検索していて見つけた。この番組にはハイム3姉妹で出演している。ザ・ロンリー・アイランドというのは、検索してわかったが、3人組のコメディグループの名前なんだそうで、「サタデーナイトライブ」で人気になったようだ。ヒップホップのミュージシャンでもあり、ヒットも飛ばしている。バッシュ・ブラザーズというのもなんなのかわからなかったが、大リーガーのカンセコとマグワイアのコンビが実際にバッシュ・ブラザーズと呼ばれていたんだそうで、日本だったらKKコンビを今の時代にネタにするようなもんだろか。深夜2時過ぎに眠る。