2022年6月26日日曜日

6月26日日曜日/れいわ新選組・渋谷


◇ 九段下・神保町・半蔵門

 朝、腕時計をつけようとすると、時間がでたらめを指している。よく見ると秒針が動いていない。まだ何年も使ってないと思うのだけど、こんなにすぐ壊れるかな。今日はスマホで時間を見るしかない。

 朝から都内に。九段下のほうまで用があり、昼は神保町まで歩き、ボーイズで食べようかと思っていたが、日曜は休みだった。水道橋方面に曲がり、しょうが焼きBaka という店に初めて入り、Bakaしょうが焼き定食を食べた。千円。値段に躊躇したものの、試しに一回食べてみようと思ったのだが、しかし、これだったらボーイズのしょうが焼きのほうがよっぽどいい。

 そのあとは半蔵門に移動し、麹町のベローチェに入り、ひと休み。スマホの充電をしながら、しばらく読書をした。田崎健太「全身芸人」を読み終えた。2018年刊、太田出版。「月刊実話ナックルズ」に連載されたインタビュー集で、初出時のタイトルは「絶滅芸人」だった。登場するのは、月亭可朝、松鶴家千とせ、毒蝮三太夫、世志凡太&浅香光代、こまどり姉妹という5組。そもそもが悪趣味な企画で、悲しい面をことさら強調するのはいやだなとは思うものの、引き出している話にはかなり面白いものもあった。特にこまどり姉妹は壮絶。この著者は芸に関心があるのかがどうもよくわからないのだが、笑いの芸人とは相性が悪いという気はする。


◇ 渋谷

 半蔵門線に乗り、渋谷に移動し、センター街を通り抜けようとすると、こんなところに乙武洋匡の選挙事務所がある。本物かと疑うようなこじんまりした事務所だ。まんだらけに寄り、階段の百均から単行本を2冊買う。それから、ツルハドラッグに寄り、栄養ドリンクとアイスチョコモナカを買って食べた。今季初アイス。道玄坂を横切り、古書サンエーにも寄ろうとしたが、こちらはシャッターが閉まっていた。


 マークシティを通り抜け、ハチ公口に出る。17時半から、れいわ新選組の「れいわ甲子園」というイベントを見物したかった。れいわのイベントを観るのは、池袋、新宿に続き、これで三度目だ。新宿は少ししか観ることができなかったが、それぞれ、違うスタイルのイベントを仕掛けていて、この日は「れいわ甲子園」といって、なにが「甲子園」なのかというと、ブラスバンドの演奏とチアガールが登場し、高校野球の甲子園の応援みたいにして候補者を盛りあげるという演出なのだが、これは、山本太郎が「ダンス甲子園」から世に出たということにも引っかけているのだろうか。今回は始まってすぐからオーディエンスに混じり、かなり前のほうで観ることができた。登場した候補者は、登壇順に、大島九州男、蓮池透、高井たかし、長谷川ういこ、天畠大輔、水道橋博士という6名。このうち、蓮池透、天畠大輔は池袋の決起集会には参加しておらず、ここで初めて観た。蓮池透はこのなかでは有名人のほうだが、話はあまり上手くはなかった。重度の障害者である天畠大輔は、介助者とともに車椅子で登壇する。「あかさたな話法」というものを初めて知ったが、この特別なコミュニケーション法により、通訳者でもある介助者を通して演説をするさまはなかなか衝撃的だ。そして、水道橋博士だが、桃太郎印の鉢巻きをしめたすがたで登場し、そのすがたにまず、かつての水道橋博士からすると大いに違和感があるのだが、ひろゆきのそっくりさんも一緒に登壇させ、まるでよくわからないやりとりをする。なにか狙いがあってのことだとは思うものの、その意図がさっぱりわからない。そっくりさんを引っぱり出しておきながら、博士はまったく面白いことを言おうとしないのだから、出されたほうは迷惑だ。パフォーマンスとしては目も当てられないくらいにひどく、観ていて、こんなに恥ずかしくなる街頭演説もなかった。そっくりさんのほうは恥ずかしさを自覚していたようだが、博士はこんなにも笑いに鈍感になってしまったか。しゃべっていることも、扇動的ではあるが、中身はなにもなく、虚ろな目をして抽象的な美辞麗句を並べたてているだけで、いよいよ悲しくなってくる。そして、6名の候補者のあとには講談師が登場した。あとで検索してみると、神田伊織というひとだとわかった。山本太郎一代記のようなことを語り、19時前、山本太郎がさっそうと登場する。山本太郎は登場すると、そのまま、滑らかに演説に入っていった。博士とは違って、話術がしっかりしている。音楽の生演奏もつき、さながら、山本太郎のワンマンショーだ。最後にはまた、質疑応答の時間が設けられるが、池袋のときにやっていた10秒のカウントダウンの演出はここではやらなかった。山本太郎ひとりの質疑応答から、ほかの候補者にも答えてもらおうと、再び、壇上に出てきてもらおうとするが、高井たかしと長谷川ういこはすぐに再登場したのに、博士がなぜかなかなか現れない。大島九州男と蓮池透はもういなかったのだと思うが、天畠さんはしかたがないとして、博士はなにをもたもたしていたのか。やっと出てきても、疲れきっているのかわからないが、終始、心ここにあらずといった表情だった。20時過ぎまで見物し、そのあとはまた写真撮影などがあるようだったが、それは参加せずにその場を離れた。















 帰りの東横線は菊名でようやく座れたが、寝過ごしてしまい、馬車道まで乗り、戻ってきた。夜遅くに帰宅し、明日も朝から外出するのに、録画残量を空けるためにテレビを観なければならなかった。「関ジャム」が山下達郎特集をやっていて、先週は録画したものの、2週にまたがっているとは知らずに今日の放送は録画しそこねていた。悔しい。

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