2023年11月25日土曜日

11月25日土曜日/ぐんと寒くなる

◇ 新宿

 朝から都内に。ここ数日の暖かさからは、ぐんと寒くなった。このほうが冬らしくていい。今朝ものどの痛みが続き、また風邪薬を飲んでおく。のどの痛みは続いているが、風邪薬が効いたのか、今朝は鼻がよくとおる。昼は西新宿、ロンシャンという難しい字の店に入り、ランチメニューのB定食、肉・もやし・ニラ醤油味炒めを食べた。800円。店に入ってみると、混んでいて相席になった。そのあとはブックオフに寄るが、たいして買うものがない。110円の文庫本を1冊、220円の文庫本を1冊買う。せっかくだからもう1店寄りたいと思うが、代々木店は閉店したんだった。靖国通り店を目指し、西口から東口に歩いていく。ご飯を食べたら眠気がひどくなった。朦朧としながら、靖国通りのブックオフにたどりつき、110円の文庫本を1冊だけ買っていく。

 新宿三丁目から副都心線の急行に乗り、つぎの明治神宮前ですぐに座れた。東横線直通、横浜まで眠っていく。象の鼻テラスで開催されている「横浜レコードマーケット」に行ってみたいと思っていたのだが、横浜駅に着いた時点で15時になり、想定していたよりも遅くなってしまった。スチャダラパーのANIがDJをやるというので覗いてみたかったのだが、結局、行ってもレコードを買うわけではないし、がんばって行くようなものでもないかと思い、すっかり気が萎えた。横浜駅の近くで読書だけして帰ろうかと考えなおすが、ところが、ベローチェに行ってみると、とても混雑していて入りたくない。どうも負けてる将棋のようで、打つ手がことごとくだめだ。じゃあ、やっぱり象の鼻テラスに行こうかと、この時点でもまだ迷っていたが、星川に移動して読書をすることにした。

 イオン天王町のフードコートにて、マクドナルドのアイスコーヒーと三角チョコパイを食べた。このフードコートはずいぶんよく活用するようになった。ようやく読書を始めたときには16時過ぎ。今日の予定では、電車に乗る時間も長いし、読書がたっぷりできるぞと思っていたのに、こんな時間までぜんぜんできなかった。しかし、どうも悪寒がする。本格的に体調を崩すのだけは避けたい。

◇ 読書

 フードコートを出て、帰りの電車内でも読書を続け、大杉漣「現場者 300の顔をもつ男」を読み終えた。2018年刊、文春文庫。親本は2001年刊。昨日読み始めて、280ページほどの本を2日ですいすいと読み終えてしまったが、いやあ、読後感がとってもいい。さわやかな本。学校の課題図書にすればいいのにと思った。大杉漣は 2018年に亡くなり、この本はその年に文庫化された。転形劇場の時代から、ピンク映画の時代、そして、北野映画との出会い。「ソナチネ」の裏話には知らない話があり、これには興奮させられる。20年以上前の本だから、もっと早く読んでいてもよかったのに。「ソナチネ」のオーディションを受けたときには、大杉漣は40歳。そこからの活躍はリアルタイムで知っている。ありとあらゆる映画に出ていた大杉漣の活躍の軌跡は、さながら、90年代の日本映画史そのもののようだ。演劇や映画が好きなものにとってはたまらなく面白いのだが、最後には趣味のサッカーや音楽、家族の話などが書かれていて、ここまでも楽しく読めてしまうのは、この本から感じられる大杉漣がとても好人物だからだ。文庫巻末には妻による特別寄稿、それから、演劇、映画、全出演作品のリストが載っていて、資料的にも嬉しい。

 夜に帰宅し、インスタントの味噌汁にチューブのにんにくと生姜を入れて飲む。録画していた今日の「ニュース7」だけ観て、また風邪薬を飲み、早い時間に眠ってしまう。深夜に起きあがり、ブログの更新をひとつ。

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