◇ 読書
午後、ヤマトの営業所まで。二俣川に出て、くまざわ書店に寄り、イタリアントマトで2時間ほど読書してから帰ってくる。昼食は吉野家で牛焼肉定食を食べた。
遠野遥「破局」を読んだ。ひとつ前の芥川賞受賞作。予備知識なしに読み始めたが、お笑いサークルが出てくる話だった。いや、お笑いサークルが出てくるとわかる前から、文体がすでに可笑しかった。お笑いが好きなのだろうか。夏目漱石を手本にしたというのをなにかで目にしたことがあったが、笑いの感覚が文体に備わっている。この一作で、遠野遥のファンになった。
◇ 映画
夜、アマゾンプライムで映画を1本。レイチェル・ブロズナハン主演の「アイム・ユア・ウーマン」を。「マーベラス・ミセス・メイゼル」と「さよなら2020年」に出ていたレイチェル・ブロズナハンが気になり、検索して見つけた映画で、予備知識なし、特に期待もせずに観始めたら、これがとても面白い。このタイトルではどんな映画かはまったくわからない。この映画も語り口に惹き込まれる。いい文体が備わっている映画だと思った。気持ちよく観終わって、アマゾンのレビューを見てみたら、星ひとつつけている馬鹿なレビューを目にしてむかむかしてしまった。映画で重視すべきは文体であり、文体がわからないのは映画オンチである。ジュリア・ハートというまだ三十代の女性監督。気にしておきたい。