◇ テレビ・ラジオ・読書
朝、NHKプラスを使い、早朝の「林家正蔵の演芸図鑑」を観てしまう。エバースが出演、クロスドミナンスの漫才の長いバージョンを観ることができた。もうひと組、吉笑の落語はあいかわらずの「ぷるぷる」。番組後半は正蔵と段田安則の対談、後編も面白い芸論になった。正蔵にいい役者とはなにかと訊かれ、段田「小手先でごちゃごちゃごまかさないで、ちゃんと自分の…、いい人間じゃないといい俳優にならない、魅力のある人間じゃないと魅力のある俳優にならないみたいなことを杉村春子さんが書いてらっしゃったような気がするんですけど、まっ、それだと思いますね。やっぱり結局、人柄が出ますね。どうこうしようと、なにをどうこうしても。ですから、人柄を磨くしかないんじゃないですかね。」 正蔵が技術はどうなんでしょうかと訊くと、段田は最近反省しましてですねと話し始める。「何年もやっておりますと、まあ、どういう職業であれ、別に芸能以外でも、何年かやっていますと、これをこうすりゃだいたいこうなるだろうとか、ここをこうやっときゃあなんとかかたちになるだろう、だんだんこうわかってきますわねえ。そうすると、自分でも台本見て、こうやってあの感じで、こうやってこうやったらまあなんとかいくだろうというので、小手先でごまかしているところがあるんじゃないのかお前は! と、自分に突っ込むんですよ。(笑)ですからねえ、あのほんとに、自分の守備範囲のやりやす~いところでやってて、まあそれはそれで面白いんですけど、っていう俳優さんを見たりすると、ちょっと「ん?」と思って、それよりもその上手い下手ではなくて、ほんとにそのひとがその本質というか、その役になんとか近づこうとしているというか、その大本のところのまあ、もっといえば、そのひとの俳優だったら俳優の人間性にもいくんですが、その大本の根本のところが、ちゃんとその芝居のその人物にちゃんと向かい合おうと、近づこうとしているすがたが見えるのが、ちょっと自分のこころを打つというか、そういう気がしてくるようになったんですよ。だもんで、自分もそうでありたいなと。小手先でお前ごまかしてんなっていうところは、ちょっと自分で戒めてやらなければなあっと最近思うようになっておりますね。」 役者としていちばん大切なことはなんですかと訊かれると、段田「最近思いますのは、相手のセリフを聴く。これ、基本的な芝居始めたイロハみたいなもんでね。ちゃんと相手のセリフを聴きなさいよっつって…、いうことなんですけど。前はそうでも…、自分がこのセリフどういうふうに言ってやろうかとか、どういうふうに面白くしてやろうかばっかりだったんですが、それが最近は、ちゃんと相手のセリフを聴く…、それはつまり、「明日どこ行くの?」「学校行くよ」っつって、「学校へ行く」っていう意味を聴くだけではなく、このひとほんと行きたいのかな、学校行きたいのか行きたくないのかっていう気持ちも一緒に聴くと。そういう相手の言うことを聴くということを大事にすればいいんだなあと、そっちに気持ちをもっていったほうがうまくいくし、楽しいなあというふうになりましたですね。ですから、極端にいえば、自分のセリフはどうでもよくって、相手のセリフをちゃんと聴く、相手の気持ちを聴くということが大事だなと。それで、本番重ねていきますと、うまくいってたのがどうもうまくいかないなここはっていうのとか、どうもしっくりこないよっていうのが、もちろん自分とは違う人物をやってますからあるんですが、そういうスランプのときも、自分ひとりでどうこうしようよっていうよりも、相手のセリフを聴くということがスランプ脱出方法でもあるなあということを、それはわりと大事にしてますかね。」 正蔵「落語だと、ひとによってなんですけども、今日はいいお客さんだから、ちょっと大味にしようとか、ちょっと重たくしようとか、匙加減で変えるじゃないですか。お芝居の場合って、でも、ずーっと同じでやらなくちゃいけないんですか、それとも、今日はいい客だからノリが違うぞとか、それはあるんですか?」 段田「はあはあ、それはね、必然的にやっぱりあのう…、あります。やっぱりお客さん、たとえば喜劇っぽいものをやってるときはよく笑っていただいたほうが、演じるほうも気持ちよくなっちゃって、調子乗ってといいますか、いいほうにまわる場合もあるんですが…、あのう…、僕、若い頃は、毎回おんなじセリフを言って、おんなじように始まって、おんなじように終わるというのが、どうもそれをなぞるような気がしていやだったんですけど、ある年代になってからはですね、毎回このセリフでこういう感情になって、ここでこういうふうにしてコケるとか、このタイミングでおんなじとかいうのがですね、それが、なぞるんではなく、おんなじようにそうなれるのが楽しくなってきたという変化は、それが年齢なのかなんだかよくわかんないんですが、そういう変化は…」「笑い声だと、笑い声が大きいからいいのかって思うとそうでも…、笑わされてる、むりやり、お客さんが今、「あっはっは!」って笑ったけど、笑わされてる感じが、自分が観客として観たときに、笑ったはいいけどなんかあんまり気持ちよくなくて、声にならなくても「バカだね…」って思う、そっちのほうがよかったりするんで、笑い声のボリュームで判断すんのはやめようという気もするようになりましたですけどね。」 森光子の舞台で大阪に行ったときに、ミスワカナの夫の玉松一郎が首をくくって死のうという場面で、客席のおばちゃんから「手伝おうか!」という声が飛んだ。「そんときに自分、「ああいえ」とか言ったんですけど、もうちょっとあの、今思えば、なんかもうちょっとしゃべればよかったって、ずっと悔いが残ってるんですけど、「あっ」ってしただけで、そういうなんかやりとりがね、あると…、両方で楽しめる空間ができると楽しいなあとは思いますけどね。」
録画していたテレビ番組をあれこれと。今朝の「サンデージャポン」は、堀口真帆というグラビアアイドルが初登場のほか、カズレーザー、みちょぱ、小島健らが出演。まずは政治の話題から、予算の問題など、スタジオでは岸博幸が解説する。高額療養費制度の話は先日の「TVタックル」でもやっていた。続いて、兵庫県議会の話題。百条委員会のメンバー、維新の増山誠県議が立花孝志に音声を提供していたことを告白。ウクライナの話題では、スタジオにボグダンさんが登場した。つぎのミャンマーの特殊詐欺拠点の話題では、ミャンマーから生中継もあり、スタジオでは石原行雄が解説する。そして、オンラインカジノの問題だが、オリックスの山岡選手も活動自粛となった。くるまが19日水曜に活動自粛を発表、とろサーモン久保田が21日金曜のラジオで発言。この流れで、高齢者を狙った点検商法が流行っているという情報も扱う。TBSラジオのニュースでもやっていた中居のトラブルに関する社内調査の結果も伝えていた。
今朝の「ワイドナショー」は、田村淳、ウエンツ瑛士、加藤綾菜、武田鉄矢が出演。武田鉄矢はこの番組は今回が最後、朝の情報番組の司会を始めることが決定している。まずはオンラインカジノの問題から。東野が見せしめのようなことはあるのかと清原弁護士に訊くと、清原弁護士は見せしめ的な要素があるというのだが、昨日の丸山ゴンザレスの話ではどうも違うのではないか。ウエンツは自粛の流れは当然と思っているというのだが、芸能人に訊くと、こういう答えは優等生的になる。続いて、西田敏行のお別れの会の様子を伝え、柴俊夫、三谷幸喜、米倉涼子のスピーチを放送した。スタジオでは武田鉄矢が西田敏行のエピソードを語る。この流れで、つば九郎の社員が亡くなったニュースも扱われた。そのあとはメジャーリーグの話題。スタジオには「高校野球大好き芸人」のいけだてつやが登場。続いて、NBAの話題では、麒麟田村が渡邉雄太にインタビュー。最後は田村淳がプレゼンする「お城の楽しみ方」。
昨夜の「Nキャス」を観ると、この番組でももちろんTBSの社内調査の結果を伝えていた。そのあとはまず、大雪のニュースから。ほかでも扱われていたニュースがいろいろあり、それから、西田敏行のお別れの会の様子をこの番組でもやっていた。そのほか、来日したアリアナ・グランデのファンサービスがすごいことなど。
今日の「TVタックル」は、川西邦郷弁護士がこの番組にも登場しているほか、杉村太蔵、宮崎謙介、長谷川ミラらが出演。外国人トラブルの話題や、荒廃分譲地問題など。
午後はラジオ。「爆笑問題の日曜サンデー」を途中からつけた。14時台ゲストに、三遊亭鬼丸がさっそく二度目の出演。さすがはNACK5の人気パーソナリティーで、爆笑問題との会話が弾みまくっていた。ここからの展開をなにか期待したくなってしまう。
午後も録画していたテレビ番組をいくつか。昨日の「週刊フジテレビ批評」は「冬ドラマ辛口放談」の後編が2週ぶりにようやく放送された。ベスト3以外のそれぞれの注目ドラマを発表、大島育宙はTBSの「まどか26歳、研修医やってます!」を、木村隆志はフジ月9の「119 エマージェンシーコール」を、梅田恵子はTBSの「アポロの歌」を、吉田潮は Netflix の「阿修羅のごとく」をあげる。手塚治虫の「アポロの歌」がドラマ化されてるとは知らなかった。監督は「とんかつDJアゲ太郎」の二宮健。大島はもうひとつ、ディズニープラスでこれから配信される「ガンニバル」を楽しみにしているそうで、すでに好評な作品で、シーズン2なのだ。続いて、注目の次世代俳優をそれぞれ発表。梅田恵子は「御上先生」の窪塚愛流をあげる。窪塚洋介の息子が出ているんだ。木村隆志も「御上先生」から吉柳咲良、「ブギウギ」にも出ていたが、まだハタチだとは知らなかった。吉田潮は阿久悠のドラマで吉柳咲良が演じた山口百恵役に衝撃を受けたという。その吉田潮はフジテレビ「アイシー」の倉悠貴をあげる。最後に大島は「まどか26歳」の吉村界人をあげた。この俳優は観たことがある。「地面師たち」に出ていたホストだ。「ホットスポット」にも出ていた。
TVer でもテレビ番組をあれこれと。昨夜の「ゴッドタン」は恒例企画の「お笑いを存分に語れるBAR」。トム・ブラウン、ママタルトが出演。昨年末の「M-1」の話になるが、飯塚はママタルト檜原の長いツッコミが好きだという。布川は審査員は現役漫才師だけでないほうがいい派。若手のあいだでは矢作審査員説もあったようだ。そのほか、「キングオブコント」で優勝したラブレターズについて、「THE W」や「おもしろ荘」、ヤマザキモータースが掌握していること、こたけ正義感の「弁論」の話題にもなった。
昨夜の「紙とさまぁ~ず」は milet がゲスト。「この人の歌唱力、えげつないなぁ!」と思う日本のアーティストはという質問に、milet は平原綾香という答え。今日の「週刊さんまとマツコ」は、ローカル芸能界シリーズの佐賀編。ゴリけん、はなわ、波田陽区が出演。今日の「笑点」では七代目円楽襲名大喜利という企画があり、七代目が真ん中に座り、両隣りのモニターに、五代目、六代目が映される。昇太師匠が司会、好楽師匠も並ぶ。モニターの五代目が出題し、好楽と七代目のふたりが答え、モニターの六代目もたまに答える。
NHKプラスも使い、今日の「ニュース7」を観ると、この7時のニュースでもオンラインカジノの問題を扱っていた。立花孝志のニュースも気になるが、情報をぜんぜん追いかけられていない。シーラカンスの群れが見つかったというニュースにもちょっと興味が湧いた。
それにしても、朝からどれだけテレビを観ているのか。配信を使いこなすようになったら、むしろ、休むひまがなくなった。それだけでなくラジオも聴くのだが、昨夜の「HONMOKU RED HOT STREET」をタイムフリーで聴くと、剣さんがホリエモンの「チョメチョメ」を知っていた。ラジオを聴きながら少し眠る。
夜に読書。ECD「他人の始まり 因果の終わり」を読み終えた。2017年刊、河出書房新社。2018年1月に亡くなるECDの最後の著書ということにもなる。この書き下ろしの長編エッセイは、2016年4月から二千字のエッセイを月に4本というペースで書き始めたということが文中に書かれている。当初は家族のありさまをぼんやりと書いてみようと書き始めたものであって、ECDを世帯主とした石田家、そして、ECDが育った石田家とうふたつの家族をふり返りながら、さらには父が育った家族のことも父が存命中に調べて書こうという構想があった。ところが、書き始めてから弟の自殺や父の入院、ECD自身の入院といった出来事が立て続けに起こることになる。しかし、それらはむしろ、このエッセイの当初に設定した「家族」というテーマをより深めさせる結果になっている。ECDが育った石田家は「おはよう」を言わない家族だった。同様に「おやすみなさい」も、「いただきます」も「ごちそうさま」も「ありがとう」も「ごめんなさい」も家族同士では交わす言葉ではなかった。ECDはそれを「家族四人の自他が未分化だったのだ。」と考える。「まるでカエルの卵のように、それぞれがゼリー状の物体に包まれつながっている。そんなイメージだ。そんな状態から個を確立するには荒療治が必要だった。それが僕の場合は高校を辞めると宣言することだった。家族関係に亀裂を入れることでしか個になることができない。それが僕にとっての核家族だった。力を貸してくれたのはロック・ミュージックだった。僕が画面に顔をくっつけるようにして見入っていたテレビに映るデビッド・ボウイを、横から盗み見た父は「キチガイが」と吐き捨てるように言った。その時僕は父との間にわかりあえないものができたことがうれしかった。そこには解放感があった。自分が好きなものを理解しようとしない父への反感など、その解放感にくらべたらちっぽけなものだった。世間では世代間の断絶が問題視されていた。しかし僕は断絶こそを望んでいた。」
Netflix で配信されるのは遅いから、「ホットスポット」を今週は TVer で観てしまう。第7話、池松壮亮が演じる「月曜から夜ふかし」のスタッフが再びやってくる。市川実日子と坂井真紀が、野呂佳代がカラオケでなにを歌っていたかを言い合う場面、会話の可笑しさはやはり角田がいちばんだ。最後に小日向文世が未来人であることが明かされ、次週に続く。
夜も録画していたテレビ番組をいくつか。今夜の「ガキの使いやあらへんで!」は「芸人エピソードカードバトル」という新企画。配られた手持ちのカードに描かれた芸人のエピソードを話さなければならないというゲームの企画、8名がトーナメントで対戦し、判定は対戦していないほかの6名が行う。第1試合はココリコ田中と鬼越金ちゃんの対戦。まず、金ちゃんはニューヨーク嶋佐のカード、田中は宮川大輔のカードを出し、宮川大輔のエピソードを話した田中が勝利する。勝ったほうはそのカードを取れるというルールになっている。続いて、金ちゃんは上沼恵美子、田中はトミーズ健のカードを出し、これは金ちゃんの勝ち。金ちゃんはトミーズ健、田中は最初にとった嶋佐のカードを出し、これも金ちゃんが勝った。第2試合はオズワルド伊藤とココリコ遠藤の対戦。どうも面白そうで面白くならない企画だなと思って観ていると、第3試合のケンドーコバヤシとみなみかわの対決から調子が出てきた。この手の企画はケンドーコバヤシがひとつ格上な感じがする。この企画は次週に続く。
およそ1年前に録画していた「ようこそ認知症世界へ」という番組をずっと観そびれていた。1回10分のミニ番組、全6回を録画してあったのだが、とりあえず、2回まで。第1回は「顔なし族の村」と題し、認知症になって9年だという男性が登場する。年齢が出ていなかったが、40代か50代ぐらいだろうか。顔認知のスペシャリストだという先生と、もうひとり、東京都健康長寿医療センターの副所長が解説をする。こういう認知症があることを知らなかったが、認知症の本を1冊読んだだけではわからないことはまだまだあると今さらながら思う。第2回は「二次元銀座商店街」と題し、この回にも認知症になって9年という年配の女性が登場したが、この女性は行き先を表示する矢印の認知が苦手だという。しかし、外見からはまったくわからないし、しっかりと取材に応えている。ナビゲーションのスペシャリストだという教授の解説によると、「認知地図」というものがあたまのなかにあるのだそうだ。
今日はブログの更新もできず、どうもだらしがない一日だったが、一日中テレビを観ていたのに明日必要な録画残量がまだ空けられない。いったいどれだけテレビを観なければならない生活なのか。深夜3時前に眠る。