2024年6月30日日曜日

6月30日日曜日/弘明寺と野田クリスタル

◇ 弘明寺

 朝、録画していたテレビ番組をいくつか。昨夜の「にちようチャップリン」はトリオコント師の特集。や団、青色1号、ゼンモンキー、インスタントジョンソンが出演。しかし、眠気がひどくてしかたがない。横になり、ラジオを聴きながら、30分ぐらい眠りなおした。午後になり、あわただしく外出するが、小雨が降り始めていて、予報を確認するとこのあとはずっと雨降りになりそうだ。引き返し、傘をもっていく。

 横浜から京浜急行に乗り、弘明寺まで。ここに訪れるのはいったいいつぶりだろうか。六ッ川にブックオフがあったころは寄ることもあったが、もう何年も前に閉店してしまった。とはいえ、生まれ育ったのは弘明寺からふたつ隣りの駅なので、ここで降りることはめったにはなかったものの、弘明寺は子どものころからなじみのある駅名だった。その弘明寺にわざわざやってきたのは、弘明寺かんのん通り商店街のふるさと大使に野田クリスタルが就任するというネットの情報を目にしたからだ。その就任式が今日行われる。野田クリスタルが弘明寺の出身だとは今まで知らなかったのだが、単純なもので、そうとわかれば親近感が湧く。ひさしぶりに弘明寺に行ってみたいという気持ちも働き、就任式を見物してみたくなった。

 就任式は14時から行われる。到着したのは14時直前だった。商店街のどこで行われるのかもわからなかったが、進んでいくと、ひとでごった返している。商店街の真ん中にある小さな石の橋の上にステージが組まれていた。その手前にある補聴器のお店がどうやら控室になっているようで、野田クリスタルが出てくるのを、みんなスマホを手にして待ちかまえていた。しかし、背伸びをしてみても、ひとがいっぱいでろくに見えやしない。じきに野田は現れたようだが、ステージに向かっていくすがたはぜんぜん見えず、歓声を頼りにして、なんとなくそちらかと思うほうに腕を伸ばしてはスマホのカメラを向けた。

 前のほうには椅子の席も用意してあったようだが、橋の上はすし詰め状態だ。もちろん、橋を渡りたい通行人のための通路は確保されていて、警備は万全になっている。子どもたちはいろんなところによじ登っていた。壇上の声はスピーカーがあるからよく聴こえはするものの、山中市長もきていたようだが、そのすがたはまったく見えなかった。しかし、音だけ聴いていてもつまらないから、ひとを掻き分け、正面に近い場所に移動すると、なんとかひとの隙間から野田が見える位置を確保することができた。就任式のあとには、女性の司会者が聞き手になってトークする時間があり、オーディエンスからの質問を受けつけると、野田の出身高校の生徒たちからも手があがった。中高生たちが野田の名前を入れたうちわを作ってきているのがかわいかった。地元に密着したイベントだが、ステージの後ろのパネルには吉本のマークがしっかりと入っていて、当然といえば当然だが、今回の催しには吉本も関わっているのか。横浜市と吉本とでなにか企んでいるかとも思ってしまうが、まあ、やりかた次第だろうとは思う。

 就任式は40分ぐらいで終わり、続いて、パレードが行われる。地下鉄の駅がある鎌倉街道側がスタート地点になっていて、野田はそちらに移動していくが、このひと混みのなかを追いかけていくのも大変だから、あまり動かずに、この橋の付近までやってくるのを待つことにした。通路の中央にはパレードの通り道が作られる。待っていると、15分ぐらいでパレードはここまでやってきた。先頭に野田が歩いている。両脇のオーディエンスたちに野田がグータッチで応じている。その後ろからは神輿が続き、さらにその後ろには野田クリスタルのお面をつけた一般参加者たちの群れが続く。このお面は配布されていたはずだが、ここに到着したときにはもう配布は終えていたようだった。パレードが橋を通りすぎていったら、今度は先まわりし、弘明寺観音のほうに進む。アーケードを抜けると、雨が少しぱらつき始めていた。パレードがアーケードの外に出ると、どこで入れ替わったのか、神輿のほうが前にいる。おそらくなにか、神輿の決まりごとのようなものがあったようだが、それを待っていた野田は、神輿の担ぎ手に加わり、威勢のいい掛け声とともにわっさわっさと揺れ動く。パレードの途中にも神輿には何度か加わっていたようだったが、最後にまた大きく盛りあがった瞬間だった。いや、ここにきてみるまではどんなイベントだろうかと思っていたが、野田が街のひとびとにじかに触れ合い、商店街が純粋に盛りあがっているさまをとても感じられた。タレントがちょっとあいさつして終わりというようなものではない、野田クリスタルのサービス精神に大いに好感をもった。1時間弱のパレードを終えると、野田は弘明寺観音の門の前であいさつし、門のなかに消えていった。

 昼食にしようと思い、せっかくだから商店街のどこかで食べようかと考え、商店街を端から端まで往復してみたが、どうも決められない。やや後ろめたさは感じながら、結局、弘明寺駅のえきめんやに入り、炭火焼鳥ハラミのぶっかけそばというのを食べた。680円。ついでに、せっかくだから南図書館にも寄るが、疲れてしまい、棚を眺める気力はあまりない。それでも2冊借りていく。

 弘明寺から京浜急行の各停に乗り、眠りながら帰ってくる。二俣川のドトールに寄り、少し読書をしてから夜遅くに帰宅する。そろそろ暑くなるからと思い、冷たいコーヒーが飲めるようにポットを買っておいたのだが、ちっとも暑くならず、今日はついにホットコーヒーを飲むはめになる。この時期にまた電気ケトルを使うとは思わなかった。

◇ テレビ・ラジオ

 夜もまた、録画していたテレビ番組をあれこれと。昨夜の「Nキャス」を観ると、小林製薬の紅麹に関連する疑いがある死者数は170人に及んだという。番組後半の特集では、獣医の野村潤一郎をひさしぶりに観た。また別の特集では、TikTok トレンド大賞を受賞したというお爺さんが登場し、まったく知らなかったが、6000円のトマトジュースを紹介する「これ高いと思いますか?」というフレーズが真似され、それが流行ってしまったのだという。いったい、なにが流行るかわからないな。

 今朝の「サンデージャポン」には、菊池日菜というハタチの卓球選手が初登場のほか、澤円、藤田ニコル、藤森慎吾らが出演。まずは都知事選の話題だが、扱われるのは主要4候補のみ。神奈川県民だから投票はできないのだが、蓮舫よりも、小池百合子のほうが戦略だけにかぎればずっと上手いように見える。今さらスマイルをアピールしたって遅いだろう。蓮舫の阿佐ヶ谷の選挙演説の場には鈴木エイトがいて、鈴木エイトがつなぎ、蓮舫が「サンジャポ」のマイクに答えた。VTRには舛添要一が登場し、小池百合子と蓮舫の選挙事務所を訪問し、分析する。スタジオでは岸博幸が解説した。そのほか、宝島夫妻が殺害された事件、アメリカ大統領選の話題、バレーボールの話題など。

 タイムフリーで、今日の「爆笑問題の日曜サンデー」を聴くと、今週は5週目なので外山惠理さんの担当回だった。爆笑問題が出演した「ビバリー」のイベントにはさすがに触れず、ナイツよりも意外と節度があるのか。14時台ゲストには玉袋筋太郎が登場。先週の予告から楽しみにしていたが、奇しくも、外山さんと「えんがわ」のコンビがそろった。「日曜サンデー」には3年ぶり、田中が脳梗塞で倒れたときの代打で登場して以来となる。太田「意外となんだかんだいって、困ったときはお互いさまだから。今はもう博士より俺のほうが仲いいんだから。(笑)」 プロフィール紹介もなしに、20分ぐらい会話が止まらない。プロフィール紹介のBGMは「一番星ブルース」だった。田中と一緒にタクシーに乗ったときに運転手にからみ、交番に連れていかれたというのは初めて聴く話だ。玉さんが言うには「早すぎたウエストランド」だって。弾みまくるトーク。リスナーからは「高田先生に、俺が主催するからキッドと爆笑の2組でネタライブをやったらどうだと言われたらどうしますか?」という質問があり、太田はこれを受け、浅草キッドの「タイタンライブ」の出演を提案する。「トリでどうですか?」とまで太田は心意気を見せるのだが、水道橋博士はどうせこの提案に応じることはないのだろう。

2024年6月29日土曜日

6月29日土曜日/ブックの日と「ツギクルGP」

◇ テレビ・ラジオ

 早朝に起きあがり、ゴミを出してくる。眠りなおさず、ブログの更新をひとつ。これで昨年11月まで更新、気がつけば、7ヶ月遅れの更新になろうとしている。録画残量を空けなければならないため、朦朧としながら録画していたテレビ番組をいくつか。昨夜の「バズリズム2」は、Ado の出演部分を観たかった。1年ぶりの出演だそうだが、その前回の出演は観そこねている。シルエットだけを見せるステージの演出にバカリズムが興味を示していた。今日放送の「勝手にテレ東批評」では、伊集院が「ゴッドタン」のオズワルド伊藤ときしたかの高野のケンカについて語っていた。それとは関連なくだが、ゲストはテレ東を退社する松丸友紀アナだった。

 タイムフリーで、今朝の「ナイツのちゃきちゃき大放送」を聴くと、昨日の「ビバリー昼ズ」のイベントの話はさすがにTBSではしないかと思ったら、ニッポン放送のイベントの話をTBSでしゃべることを笑いにしつつ、けっこうたくさんしゃべっていた。

◇ ブックの日

 午後から外出。昨日はだいぶ涼しかったが、今日は暑い。夏の入り口のよう。毎月29日は「ブックの日」であるから、ブックオフをまわる決まりになっている。そうはいっても今日は控えめに、まずは大和経由、鶴間からまわる。1店目では、110円の文庫本を1冊、220円の単行本を1冊、390円の単行本を1冊買う。アプリの150円引きクーポンを利用。

 2店目は相模大野。その前に昼食、ボーノ相模大野のはなまるうどんに入り、おろししょうゆ小に、げそ天、とり天をつけた。680円。2店目では、220円の文庫本を2冊買う。

 相模大野から町田に移動し、ベローチェに入り、ひと休み。タイムフリーで、今日放送の「サンドウィッチマン ザ・ラジオショー」を聴く。こちらでも昨日の「ビバリー昼ズ」のイベントの話をするだろうと聴いてみたが、富澤が有楽町駅前の街路樹にキクラゲが生えていたという話を始め、すぐに話が移っていってしまった。TBSのほうがたくさん話していた。

 ラジオを聴きながら少し眠り、それから読書をする。横田増生「評伝 ナンシー関 「心に一人のナンシーを」」を読み終えた。2022年刊、中公文庫。親本は2012年刊。そのあと、2014年に朝日文庫にもなっているんだ。著者は潜入取材でおなじみのジャーナリストだが、この「評伝 ナンシー関」が出されたときには、横田増生という名前はまだ知らなかった記憶がある。著者は生前のナンシー関と関わりがあったわけではなく、まえがきには「それまで私は、雑誌でナンシーのコラムを見かければ目を通していたが、ナンシーのコラムを目当てに雑誌を買ったり、ナンシーの本を買って読むほどの熱心な読者ではなかった。しかしナンシーが亡くなったのをきっかけに、少しずつ本を読みはじめた。」と書いてある。「私はナンシー以外のコラムニストについても知ろうと思い、何人かのテレビ評論や芸能人評を読みはじめた。文学者の故・森茉莉や、放送作家の高田文夫、吉川潮、中村うさぎ、雑誌「CREA」でナンシーの対談相手を務めた町山広美――などの本である。」とも書かれていて、この評伝はその段階から始められている。著者はナンシー関が残した著書を読むことはもちろん、多くの人物に取材をし、ナンシー関という人物を浮かびあがらせていく。ナンシー関と親しかったひとびと、有名無名を問わず、関わりのあったひと、家族や地元の友人、あるいは、ナンシー関に酷評された芸能人などにも取材を行っている。しかし、著者はナンシー関とその周辺、おもにサブカルチャーの世界には疎く、サブカルチャーの外からその世界に潜入していく、これもある種の潜入ルポのような感覚があるのではないだろうか。だからこその面白さもあるが、変なところに戸惑っていると思うところも多々ある本だった。たとえば、「(略)それに対してナンシーがファンだった〈ムーンライダーズ〉は、聞く人によって大きく解釈が違ってくる。これまでサブカルチャーとは縁遠かった私は、この本を書く準備をするうちに、はじめてムーンライダーズを知り、ナンシーが愛したという「ジャブ・アップ・ファミリー」やアルバム「火の玉ボーイ」などを繰り返し聞いた。正直言って、解釈の選択肢が広すぎて、その意味が読み取れない、というか、どこがいいのだろうか、と戸惑う気持ちは今でも変わりない。」 あるいは、「私がナンシーのコラムの中で引っかかっていたのは故・水野晴郎についての文章だった。水野が映画評論家を辞め、九六年に映画『シベリア超特急』を撮るあたりから、ナンシーの水野に関するコラムが増えるのだが、そこに悪意や嘲笑に近い気持ちが込められているような気がしていた。(略)ナンシーが水野を嫌いならば嫌いでも構わない。しかし私を戸惑わせたのは、その理由がどこを読んでも見つからないように思えたことだ。神田うのにしろ、小倉智昭にしろ、ナンシーが誰かを嫌う場合、はっきりとした理由が書いてある。それが見当たらなかったのだ。私には、ナンシーの気持ちが読み取れず、水野のことを書いた文章からは、ナンシーが嫌った〝楽屋落ち〟のような印象を拭い去ることができず、その笑いを共有できないもどかしさを感じていた。」という記述。 これについて、みうらじゅんに取材をすると、「ナンシーさんとボクとは、グッとくるツボが似ていたんだと思うんです。ナンシーさんは、水野さんのフェロモン過多のキャラクターを、おもしろいと思っていたんじゃないですか。ナンシーさんはプロでも素人でも、いい味出している人を見つけ出すのがうまかったですからね。」という答えがあり、横田増生は「フェロモン過多か、と私は思った。」と妙な納得をしている。

 ベローチェを出ると、ずいぶん涼しくなっていた。わからない気候だな。今月は3店だけ、最後は町田のブックオフ。閉店時刻ぎりぎり、21時半まで粘り、110円の文庫本を3冊、220円の文庫本を5冊、単行本を1冊買っていく。

◇ 賞レース

 夜遅くに帰宅し、録画していたテレビ番組をいくつか。昼間に放送されていた「ツギクル芸人グランプリ」を結果を知らずに観てしまいたく、SNSは開かずに帰ってきた。司会は爆笑問題と藤本万梨乃アナ。藤本アナは「さんまのお笑い向上委員会」で毎週観ているのに、しゃべっている印象がまったくないひとだ。審査員は9名、渡辺正行、ますだおかだ増田、チョコレートプラネット長田、大友花恋、そして、民放各局から、宮崎慶洋(日本テレビ)、山本雅一(テレビ朝日)、浜田諒介(TBS)、小比類巻将範(テレビ東京)、日置祐貴(フジテレビ)という5人のテレビマンが並び、審査はこれに観客投票が加わる。審査員から元祖爆笑王がついに消えた。対戦は、A、B、C、各ブロック、5組ずつの対戦があり、勝ちあがった3組により、ファイナルステージが行われる。◆ まずはAブロック。1番手はマルセイユ。するすると流れるような漫才だが、決めギャグがあるのにどうも印象に残らない。2番手はスタミナパン。「M-1」敗者復活戦のあのウンチのネタ以外のネタを初めて観たが、ふたりとも個性が強くて可笑しいコンビだ。3番手はひつじねいり。昨年の準優勝コンビ。関西すぎる熱の高いツッコミとクールなボケ。このコンビもふたりとも個性がある。4番手は Yes!アキト。まだ出演するのか。よく笑っていた爆笑問題だったが、太田「くだらないと思わないのかな。自分の人生。」だって。5番手はキャプテンバイソン。このコンビは初見だと思うが、合格発表のコントを演じ、声を張らない演技、笑いがひとつひとつ丁寧だ。この5組ならば、キャプテンバイソンがいいかと思ったが、審査結果は、渡辺、大友、日テレ、テレ朝、観客がマルセイユに、増田、長田、TBS、フジがひつじねいり、テレ東がスタミナパンに投票し、5票獲得のマルセイユが勝ち抜けた。まったく意外な結果だと思った。◆ Bブロック、1番手はポテトカレッジ。男女コンビの漫才だが、男の気持ち悪いキャラクターだけが目立つ。2番手はえびしゃ。銃の売人の滑舌が悪いというコント。3番手は素敵じゃないか。しっかりした漫才。ここまでではいちばん安定感がある。4番手は群青団地。去年も出場していて面白かったんだけど、今年はまたがらっと違うネタ。先輩の言葉が聞き取れないというコントで、えびしゃのコントとアイデアが似てしまったが、こちらのほうがうまいと思った。5番手はネコニスズ。今大会最年長なのか。全出場者のなかで、ネコニスズだけは「タイタンシネマライブ」でよく観ているコンビだ。素敵じゃないかの安定感があたまひとつ抜けていたかと思ったが、審査結果は、増田が素敵じゃないかに投票、観客投票は群青団地になるが、ほか8名はえびしゃに投票、えびしゃの圧勝となった。これもまったく理解ができない結果だった。◆ Cブロック、1番手はツンツクツン万博。リーゼントが恵方巻になっているコント。このコンビは歌ネタが基本なのだろうか、それにプラスして、小道具を使うスタイルである。「私立!」のセリフに、ここまで観ていて初めて声を出して笑ってしまった。2番手はセンチネル。「たけし杯」に出ていて、このコンビには好感をもった。3番手は金澤TKCファクトリー。今回唯一のピン芸人。初見だが、なんと、真っ向勝負の漫談だった。4番手は豆鉄砲。ロジック系の漫才。ネタがきちんと面白い。5番手はエバース。野球肘のネタ。これはエバースが圧勝ではないか。審査結果は、渡辺、日テレがツンツクツン万博に、増田、長田、テレ朝が豆鉄砲に、大友、TBS、テレ東、フジ、観客がエバースになり、5票獲得のエバースが勝ち抜けた。Cブロックは面白いメンバーだったが、なかでもエバースがいちばんどっしりしていた。◆ そして、すぐにファイナルステージが始まる。トップはエバース。このコンビの漫才もロジック系なのだが、掛け合いの面白さもあって、惹き込まれる。ふたりとも言ってることが馬鹿だ。声を出して笑う。2番手はマルセイユ。なんてことはない大阪吉本によくいる達者な漫才師のひと組のように思えるのだけどな。最後はえびしゃ。ゲームのキャラクターをネタにしたコントだが、若いトリオで、あらゆる面でやっぱり拙いと思う。3組を観て、優勝はエバース以外はありえないと思った。いよいよ優勝の発表だが、最後の審査だけは審査員の票が1枚ずつめくれていく演出になっている。結果は、日テレ、テレ朝、TBS、テレ東がマルセイユに、長田、大友、フジ、観客がえびしゃに、渡辺、増田がエバースに投票し、これはちょっと信じがたい結果だと思った。テレビマンたちの感覚はどうなってるんだろうか。マルセイユ、えびしゃがともに4票だが、観客の票を獲得したほうが勝ちとなり、えびしゃが優勝した。これでようやくSNSを開くことができる。

 録画残量を空ける都合があり、深夜だが、もう少しテレビを観る。今夜の「NHKニュース7」では都知事選のニュースがあり、清水国明の応援に清水アキラが駆けつけていた様子が伝えられていた。NHKは清水国明のこともわりとしっかり扱っている。田母神の応援にはデヴィ夫人が駆けつけていた。

2024年6月28日金曜日

6月28日金曜日/都知事選の政見放送・前半戦

◇ 音楽・テレビ・ラジオ・雑誌

 早朝にいったん目覚めるが、どうもからだが痛い。気候のせいか。ゴミを出しに行く準備も昨夜のうちにしておいたのだが、雨降りになり、出しに行くのが面倒になった。もう少し眠りなおし、どんぐりずの新アルバムを聴きながらブログの更新をひとつ。

 録画していたテレビ番組をあれこれと。今朝の「虎に翼」は寅子が歌を歌う場面にじんときてしまうのだが、ここで初めて調べたが、エノケンの「モン・パパ」という歌なんだ。

 今日の「徹子の部屋」は南こうせつがゲスト。現在、75歳。1976年の武道館のコンサートの映像が流されていた。番組最後には南こうせつは「トットちゃん」への興味を語る。この番組にはあらゆるジャンルのひとがやってくるが、それを受け入れる徹子さんの包容力はどこからきているのかと考えたときに、南こうせつは「トットちゃん」が戦争で疎開をしていた経験に行きつく。「トットちゃん」はそこでいろんなジャンルのひとに出会ったのだろう、それがなければ、お嬢さまのまま、東京の山の手の付き合いしかなかっただろうということを語った。

 今日の「ビバリー昼ズ」は午後にタイムフリーで聴いた。今夜は国際フォーラムのイベントがあるため、高田先生が不在だった。松村邦洋と磯山さやか、ふたりだけの放送は高田先生が倒れたとき以来、12年ぶりだという。そのときの音源が少し流されると、互いに「さやかちゃん」「松村さん」と呼び合っていた。磯山さやかは番組に加入してからまだ3ヶ月ぐらいで、そのときにはまだ高田先生のすごさがわからず、倒れたと聞いてもあまり感情がなかったって。12時台は「35周年大感謝テレフォン」という特別企画があった。今夜のイベントにやってくるリスナーたちに電話をつなぎ、直接、お礼を伝えるという企画だった。こういうのを聴いてしまうと、いったんはあきらめたのに、チケットを買わなかったことが悔しくなってくる。金の問題がもう少し早く片づいていれば行けたのにな。

 楽天マガジンで雑誌のチェックをすると、「週刊ポスト」の巻頭グラビアには伊丹十三の特集。ほかのページには、一之輔さんと力道山未亡人田中敬子の対談もあった。たけしの連載では、ガーシーの落語家転身について語っていた。

 夕方から外出。ダビングのセットをする都合で、家を出るのがずいぶん遅くなってしまった。雨降り。まず、駅前の日高屋に寄り、汁なしラーメンと餃子を食べる。910円。こんなに高かったっけ。そのあとにはドトールに入り、読書に没頭する時間。クリエイト、ライフで買いものしてから帰るが、わずかな時間に、ひざから下がずぶ濡れになるほどのひどい雨だ。

 夜に帰宅し、夜もまた、録画していたテレビ番組をあれこれと観ていく。今週は月曜から都知事選の政見放送をずっと録画していた。これをようやく、順番に観ていく。持ち時間は各5分30秒。月曜の政見放送はまず、「NHKから国民を守る党」の草尾あつしから始まった。口調はまともそうなひとではある。2番手は「核融合党」の桑島康文。これはひと目でわかるキチガイ。原稿を見ながら妙な口調で読みあげる。3番手はおなじみ「清水国明と東京都の安全な未来をつくる会」の清水国明。4番手はN党の加藤英明。このひともまじめ風である。5番手は同じくN党の福永かつや。 弁護士 YouTuber というひとで、ちょっとチャラい感じ。無所属の野間口翔は政見放送を申し込まず、経歴だけの紹介。続く、無所属のホカリジンも同じくだが、ひとこと「プランナー」とだけ紹介された。「つばさの党」の黒川あつひこも政見放送なし。無所属のひまそらあかねは、ツイッターで知られる「暇空茜」というひとか。これら政見放送のアナウンスはAIによるものだった。続いて、火曜の政見放送はN党のみなみ俊輔から始まる。暑苦しい男。2番手は無所属の安野たかひろ。33歳、起業家でSF作家というひとだが、なかなかまともなことを言っているように思えたのは、ほかがキチガイだらけなせいだろうか。しかし、口調がどうも気持ちが悪い。3番手はまたN党、三輪陽一。下を向いたまま、早口で原稿を読むだけ。こりゃだめだ。滑舌がすこぶる悪く、おまけに咳き込む。後ろの手話のひとはじつに滑らかなのだけれども。最後は時間切れで、あいさつが終わる前に切られた。しかし、N党の連中はだいたいみんな同じことを言っているんだよな。4番手もN党、横山緑。あの覆面をかぶった男がこいつか。基本的には覚えたセリフをしゃべっているような口調。こいつもだめだ。N党コールセンターの電話番号を言うところでくちごもり、「えーと」と原稿を探し、「忘れました、あとで言います」と言った。これはマジなのか演出なのかよくわからなかった。5番手は「ジョーカー議員と投票率を上げる会」の河合ゆうすけ。こいつも目立ちたがり屋の馬鹿。単にすべり倒しているだけの悲しきカルト芸人という感じもする。一歩間違えればなんとやらだが、そのなんとやらの状態を実際に見せてもらっているのだ。6番手は「ネオ幕府アキノリ党」のアキノリ将軍未満。こんな名前だが、風貌は平凡な兄ちゃんだった。この火曜の政見放送は地獄のような流れだったな。続いて、水曜の政見放送。1番手は無所属の向後真徳。このひとは実直そうな年配のおじさんだった。2番手は「ポーカー党」の尾関あゆみ。ポーカーを広めていきたいんだって。なんじゃそりゃ。3番手はN党、ふくはらしるび。快活な口調の女性ではあるのだがな。もうその話は聞いたよという話ばかりだ。4番手は無所属の石丸伸二。主要な候補がようやく出てきた。やばいな、有象無象の政見放送を観たあとでは、石丸伸二がものすごくしっかりしているひとに見える。地下芸人のなかに真打が出てきたみたいな。5番手は「石丸幸人党」の石丸幸人。誰だか知らなかったが、アディーレ法律事務所の設立者なんだ。「過払い金」という言葉を最初に広めたのがこのひとなんだって。ウィキペディアにもあたってみたが、このひとはSNSもやっていない。一見、まともそうなことを言っているが、最後はあまった時間で「伝説の弁護士、石丸幸人チャンネル」を連呼した。YouTube の宣伝目的なのかい。6番手はまたN党、松尾芳治。穏やかそうにしゃべってるひとなんだけどね。木曜の政見放送の1番手もまたN党、津村大作。2番手もN党、犬伏宏明。前髪が緑のおじさん。N党の連中はみんなおんなじことを言ってて、面白くもなんともないな。3番手もN党、前田太一。元警察官というひとで、警察の制服を着ている。N党はだいたい最後に「NHKをぶっこわす、立花孝志の YouTube チャンネル」と連呼するのだが、このひとは途中で息切れし、同じ言葉をくり返すだけなのに噛んでしまうのがだらしがない。4番手は「ゴルフ党」の小松けん。5番手は無所属の小林弘。元俳優、タレント、芸人だそうで、まだ売れていないザブングルと一緒に人力舎のネタ見せに行ったというエピソードトークをするだけの政見放送だった。ネタ見せで相方のツッコミだけが褒められ、「悔しいです!」がじつは自分が言った言葉だったという話だったが、「悔しいです!」のところだけ、本意気でやってみせた。狙いすぎだなこれは。6番手は「カワイイ私の政見放送を見てね」の内野愛里。こいつもジョーカーと同類の目立ちたがり屋の馬鹿。面白さの勘違いを、かわいさの勘違いに置き換えてみれば、ジョーカーがカルト芸人の成れの果てなら、こちらは地下アイドルの成れの果てであるかのようだ。地味な女風から途中でメガネを外し、シャツを脱ぎ、ベージュのチューブトップになると、名前のテロップがあるから、それに隠れてまるで裸のように見える。そして、放送直後の今日金曜の政見放送は、1番手は「市民がつくる政治の会」のうつみさとる。2番手は無所属の大和行男。児童精神科の医師というまじめそうなひとだった。3番手はまたN党、中江ともや。また同じ話。「NHKをぶっこわす」のセリフ、みんな棒読みすぎるんだよな。4番手は「お金をみんなへシン独立党」のしんどう伸夫。お爺さんのユーモアなんだろうか、いきなり「君のため」という歌を歌い出す。ふざけてるわけではなく、まじめに狂ってるひとだ。なくならない財布を発明するんだって。5番手は無所属の小池百合子。ついに大看板の登場。プロフィール紹介では「カイロ大卒」ってはっきりと言っていた。ここまで28人、5分半という持ち時間もちょうどよく、飽きずに観られた。夜の放送だけ録画していたのだけど、早朝にも放送されていて、あとから確認したら夜とはプログラムが違っていた。早朝も録画していれば今週だけですべて観終えることができたんだけど、残りの半分は来週だ。

 タイムフリーで、聴きそびれていた先週金曜の友近の「シン・ラジオ」を聴くと、ガンバレルーヤと「週刊宝石ごっこ」をやっているという話をしていて、その馬鹿馬鹿しさに笑った。先週土曜の「SAYONARAシティボーイズ」を聴くと、都知事選を話題にしていた。ラジオを聴きながら深夜に眠る。

2024年6月27日木曜日

6月27日木曜日/「石川九楊大全」前期

◇ テレビ・雑誌

 朝、録画していたテレビ番組をあれこれと。今朝の「虎に翼」にはなんと、茨田りつ子が登場した。昨夜の「あちこちオードリー」は、陣内智則、もう中学生、ゆりやんレトリィバァがゲスト。ピン芸人3人という回だが、「ピン芸人」という言いかたに「「ピン」って、ちょっとバカにしてるよね。」と陣内。たしかに、これがオフィシャルな名称のようになっているのは変なことだろう。

 昨夜の「水曜日のダウンタウン」は、まず、「正体バレたら即脱落 マスクマン旅」の第2弾があった。スタジオのプレゼンターはスーパー・ササダンゴ・マシン。前回優勝の赤マスクも参加し、箱根でロケが行われた。進行役はケンドーコバヤシが務める。大涌谷での記念撮影の場面で、いきなり脱落したのはアジャコングだった。続いて、アンガールズ山根が脱落し、3番目には前回優勝の赤マスクが脱落する。ここで初めて、赤マスクがまちゃまちゃであることが明らかになった。さらに、北陽の虻川、河合郁人、アキラ100%がつぎつぎと脱落し、最後に見破られたのは清水あいりというタレントだったが、よく知らないひとだったから明らかになったところで面白くもなんともなかった。後半の企画のプレゼンターにはランジャタイが登場。片方の眉毛を剃っている国崎は、眉毛がダウンタウンと連動しているのだという。「ガキの使い」でもやっていたSEネタをこちらの番組にももちこんでいた。企画は「ロボットダンスのプロが五木ひろしのモノマネをマスターしたら最強の「五木ロボ」ができあがる説」。オープニングアクトは国崎が五木ロボをやってみせたが、これも「ガキの使い」で習得した芸だ。企画は対決形式になっていて、まず、ものまねの一木ひろしがロボットダンスを習得する。これに対し、ダンスパフォーマーの EBIKEN が五木ひろしのものまねに挑戦する。ものまねを指導するのはコロッケで、コロッケは EBIKEN とは旧知の仲だそうだ。さらに、第3の五木ロボとして、キンタローが登場した。観客による判定はキンタローの圧勝となった。

 楽天マガジンのチェックをすると、「週刊文春」の欽ちゃんの連載では、勝俣州和について語っていた。欽ちゃんは新宿バティオスで定期的にライブをやっていて、最近、そのライブに勝俣州和が出演したようだ。能町みね子の連載は、クドカンの新ドラマの登場人物紹介に危惧を示している。同じ連載陣のクドカンから、なんらかのアンサーはあるだろうか。

◇ 上野・御徒町・秋葉原

 正午前に家を出て、都内に。御徒町に出て、まず、昼食。アメ横を抜け、しのぶという店に入り、ランチメニューの焼き鳥丼定食を食べた。770円。上野の公園に入っていくと、大道芸人の雪竹太郎が座っていた。パフォーマンスをするいつものかっこうだったが、準備をしていたのか、それとも終わったあとだったのか。

 はるばる上野までやってきたのは、上野の森美術館にて開催中の「石川九楊大全」を観るため。この美術館は木梨憲武展以来だろうか。当日券、2000円。石川九楊との出会いはもう20年ぐらい前になるのだろうか、当時は書店で働いていて、その店に割引券だか無料券だかが置いてあって、それをもらって、デパートの催事場で行われていた石川九楊の展覧会になんの気もなしに行ってみたのが最初だった。著書もたくさんあるから、名前ぐらいは知っていたんだったか。しかし、作品についての予備知識はまったくなく、いきなり目にして度肝を抜かれたのである。今回の「石川九楊大全」は前期後期に分かれていて、両方観ようと思っているが、まずは前期の「古典篇」だ。前期には「遠くまで行くんだ」というタイトルがついている。会場には「書は未然形の文学」「西欧の音楽に相当する」というような言葉が掲げられていて、この言葉はとても鑑賞のヒントになった。石川九楊の作品を向かい合っていると、テクノやノイズミュージックの轟音を浴びているような感じはたしかにするんだな。「源氏物語」をテーマにした連作はマンガの技法のようにも感じられた。ここは意外とこじんまりしている美術館で、1時間ぐらいで簡単にまわれてしまい、もう終わりかという感じがするのだが、まだ後期があるから楽しみにしよう。会場の最後にあるモニターには石川九楊のインタビューの映像が流されていて、これも律儀に観ていく。本当は今回の展覧会に合わせた講演会も予定されていたのだが、どういう理由なのか中止になってしまった。いつか本人にじかに触れてみたいひとだ。

 御徒町のほうに戻り、ブックオフに寄っていく。110円の文庫本を2冊買う。めったに足を踏み入れたことのない御徒町駅の反対側に出て、ベローチェに入り、ひと休み。タイムフリーで、今日の「ビバリー昼ズ」を聴きながら少し眠った。そのあとはたっぷりと読書をしていく。

 御徒町から秋葉原まで歩き、秋葉原のブックオフにも寄りたかったが、着いてみると、なんと、休業日だった。無駄に歩いてしまった。秋葉原の駅前では、都知事選の選挙ポスターが掲示されているのを初めて目の当たりにした。候補ではない外山恒一のポスターがクリアファイルで掲示板からぶらさがるように貼られていて、ルール内でなにをやってもいいと考えるくだらない候補者連中よりも、堂々とルールを無視しているのはさすがだなと感じてしまったが、SNSを検索してみると、どうもそういうわけでもないようだ。外山恒一もどう判断していいかわからないひとだ。阿呆らしくなり、それ以上は深く調べる気にもならない。

 夜遅くに帰宅し、録画していた「徹子の部屋」を観ると、今日のゲストは中山秀征だった。そういえば、中山秀征も書をやるひとだったんだっけ。スタジオには、中山秀征が座る後ろに巨大な書が2点飾られていて、なかなか見事な腕前なのだが、しかし、今日は石川九楊を見ちゃったからなあ。上岡龍太郎の言葉に救われたという中山秀征は、徹子さんにもそのような大事にしている言葉はあるんですかと訊くと、徹子さんは「草原の輝き、花の栄光、それらがなくなったといって嘆くことはない。むしろ、残されたものにあなたはいろんなものをもらってるんだから。」(徹子さんの訳)というワーズワースの詩の言葉を答えた。

2024年6月26日水曜日

6月26日水曜日/天ぷらがないんかい

◇ テレビ・ラジオ

 早朝に起きあがり、ゴミを出してからもう少し眠りなおす。配信が始まったコーネリアスの新アルバムを Spotify で聴きながら、午前中にブログの更新。録画していたテレビ番組をあれこれと。今朝の「虎に翼」を観て、それから、昨夜の「新しい学校のリーダーズの課外授業」を観る。ファンクラブツアーの東京公演に密着。小さい子どものファンたちがかわいい。

 黒柳徹子がゲストの「家事ヤロウ!!!」を途中まで観て中断していたのを忘れていた。残りを観てしまうと、和田誠が平野レミと初デートする前に、徹子さんにばったり会っていた話をしていた。バカリズムは和田誠が誰かはわかってるのかな。徹子さんが「徹子の部屋コンサート」で、南こうせつに死ぬ前に食べたいものを訊かれ、チャプチェと答えたらシーンとした話も可笑しい。徹子さんが考案したクッキーのケーキというのがあり、それをスタジオで作ってみせるのだが、ていねいな徹子さんと乱暴なレミさんの対比に笑う。1位に選んだ料理は母の思い出の味とのことだが、妹さんとの証言に食い違いがあったという。徹子さんに妹がいるということも知らなかったが、妹さんもお元気なのか。なんという家系だろうか。

 昼はラジオ。今日の「ビバリー昼ズ」は、12時台ゲストに三遊亭小遊三が登場。ラジオを聴きながらSNSを見ていたら、落語協会の会長が替わり、さん喬になったことを知った。10年務めた市馬師匠に替わり、ひとまわり以上も歳上のさん喬が会長になるとは、ちょっと考えられないような人事だ。市馬が会長になったときは50代、さん喬は現在75歳。いったい、なんの政治的配慮なんだろうな。

◇ 映画・うどん・読書

 夕方から外出。横浜駅に出て、先に昼食にしたかったが、その時間はなく、地下の東急ストアに寄り、飲みものとパンを買って、シァルのエレベーターの前で食べた。T・ジョイ横浜にて、黒沢清監督「蛇の道」を、17時25分の回で観る。1998年に自身が制作した作品のセルフリメイク作。舞台を日本からフランスに移し、主人公を男性から女性に変えている。オリジナル版は未見だが、しかし、柴咲コウとフランス人俳優のコンビよりも、哀川翔と香川照之のコンビのほうがどうも魅力的な気がしてしまうな。フランス語の演技では、リアリティがよくわからない。色気のない素っ気ない映画だと思ったが、そこは監督の狙いどおりなんだろう。


 映画のあと、夜になってからようやくまともな食事にする。瀬戸うどんまで遠征したが、ぶっかけに天ぷらを乗せようとしたら、天ぷらがぜんぜんないのに愕然とした。なんだよこれ。もうぶっかけを注文してしまったが、天ぷらがないとわかっていたら、こんな店に入るわけがない。店員は外国人の兄ちゃんがひとりだけ。うどんを出されたが、そのまま、つぎの客の注文を受けてしまい、なかなか会計をしてくれない。そこにもうひとり、休憩に行っていたのか、外国人のお姉さんが帰ってきた。ぶっかけの中のみ、330円。200円のお釣りはすべて50円玉で渡された。

 今日も南幸のドトールに入り、読書をしていく。乗代雄介「十七八より」を読み終えた。2022年刊、講談社文庫。親本は2015年刊。群像新人文学賞の受賞作。巻末にはそのときの、高橋源一郎、多和田葉子、辻原登の選評も収録されている。最近、乗代雄介の名前をよく目にするような気がして、なにか読んでみたいと思い、初めて読んだが、まるでぴんとこない小説だった。選評を読んでもわからない。いずれまた、ほかの作品も読んでみようか。

 ドトールの店内は冷房がきついと思っていたが、外に出てみてもけっこう涼しい。イオンフードスタイルで買いものしてから夜遅くに帰宅する。ブログをもうひとつ更新してから眠る。

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4月18日月曜日/それぞれの戦争

◇ 飯田橋  深夜に映画でも観るつもりだったが、朝まで眠ってしまった。タイムフリーで、土曜に放送された「田村淳のNewsCLUB」を聴く。湯川れい子がゲストなので、これは聴いておきたかった。この番組の出演は、なんと、湯川れい子の逆指名によるものだったようだ。湯川れい子は 1936...