2022年5月14日土曜日

5月14日土曜日/再び吉田健一展・本牧

◇ テレビ・ラジオ

 今朝は大雨。録画していた昨夜の「タモリ俱楽部」は、「地球の歩き方」がコロナ禍で始めた「旅の図鑑シリーズ」の特集。そのボツ企画を、編集スタッフたちがプレゼンする。ハライチ澤部、市川紗椰が出演。9時からはラジオ。「ナイツのちゃきちゃき大放送」をオンタイムで聴いた。「常連さん」はやくみつる。一週間のニュースを紹介するなかに上島竜兵の訃報は含まれてはいたが、そのあとのトークではなかなか触れられない。まず、相撲の話題を語り、それから、最高齢のラッコが死んだニュースには触れるが、ダチョウの死には触れなかった。ナイツはまだまるで語ろうとしない。そのあと、11時からはニッポン放送に切り換え、「アッコのいいかげんに1000回」のオープニングだけ聴き、続けて、裏番組の文化放送の「おかしば」のオープニングも追っかけ再生で聴いた。

 雨上がる。昼から外出。やや蒸し暑くなり、Tシャツで出るが、一応、カバンにパーカーは入れていく。横浜から根岸線に乗ると、大混雑だったが、関内で空いた。石川町で降り、元町を進み、なにか食べておきたいと思うが、コンビニがない。元町・中華街駅まで歩き、改札前にあるデイリーヤマザキで、シュークリームを買って食べた。駅の案内表示を見ると、エスカレーターで、アメリカ山公園まで昇れるようだ。案内表示に従い、エスカレーターに乗ってみると、商業ビルになっていて、どこで外に出るのかと思いながらエスカレーターに運ばれていくと、最上階、4階から外に出るともう公園になっている。坂道を歩いていくよりも、うんと楽だ。つながっていると知らなければ、この公園をわざわざ通ることもないから、今まで気がつかなかった。



◇ 講演

 港の見える丘公園に進み、先週に続き、今週も神奈川近代文学館に。「吉田健一展」の展示は観ないで、今週は講演のみ。すぐに2階にあがる。余裕をもって出てきたつもりだったが、10分前の到着になってしまった。扇形の客席、右側後方に空いてる席を見つけ、あいだに入れてもらった。先週とだいたい同じような位置に座った。2週連続の講演、今週の講師は三浦雅士。先週は吉田健一の文学についての講演だったが、今週は批評がテーマになっている。14時から講演は始まり、三浦雅士は登場するなり、余談から始まった。ウクライナ、そして、中国の話をしていたような気がするが、先週の松浦寿輝がじっと座ったまま、静かに語っていたのとは対照的に、三浦雅士はテンション高く、立ちっぱなしで、右に左にうろうろしながら、身振り手振りを混じえ、ときおりアジるような口調でしゃべった。こういう感じのひとだとは知らなかった。いや、話は面白いのだが、うねうねと蛇行するような話で、なかなか要約するのは難しい。配られた資料には目次が記されているだけで、文体について、社交について、それから、「ユリイカ」の編集長として吉田健一とじかに交わした会話、折口信夫や小林秀雄との関係などが語られ、ゴシップ的に読み解いていくようなところが面白い。今週は両隣りの席が埋まっていて、腕を動かすには不自由だから、あまり細かくメモもとらなかった。三浦雅士は、結局、最後まで座ることなく、2時間、ノンストップでしゃべりまくった。



◇ 新山下・本牧

 今週は本牧に寄っていこうと思い、新山下のほうに降りる。味奈登庵に寄り、つけ天そばの大盛りを食べた。968円。食べ終わり、テーブルにそば湯のポットが置いてあると思い、そばつゆに注いで飲んでみると、ぜんぜん熱くない。季節によって冷たいバージョンもあるのかなと思い、飲み干してしまうと、そのあとから店員さんが四角い湯桶をもってきた。そば湯と思って注いだのは、どうやらお茶だ。やばい、恥ずかしい、と思うが、平静を装い、会計を済ませて逃げるように出てきた。「ごちそうさまでした」の声も出なかった。ひとつわかったことは、そばつゆはお茶で割っても飲めるということ。




 本牧まで歩き、まず、ブックオフに寄る。220円の単行本を2冊買った。本牧通りを山手方面に歩きながら、古本屋をいくつかまわる。池田屋に寄ると、自動ドアの内側に猫が座っている。店内に入ろうとすると、猫は外に出てきてしまい、店主が追いかけていった。なにも買わず、続いて、ブックスターにも寄るが、ここでもなにも買わない。山手駅のほうに折れ曲がり、自然林にも寄った。10代のころからある古い店だが、なかなかこちらまでくることもなく、せっかくだからなにか買おうと思い、外のワゴンから110円の新書を1冊と、店内からもう1冊、ショパン猪狩の本を500円で買った。



 山手から横浜駅に戻り、東口のドトールに寄ろうかと思っていたが、閉店時刻が早いかなと思い、やっぱりやめる。西口に移動し、有隣堂に寄ってから、地下のドトールに入った。ラジオを少し聴いて、それから、今日の講演の資料を広げておさらいをする。ツイッターから、お笑いナタリーの記事で、肥後、ジモンのコメントがようやく発表されたことも知った。

 夜遅くに帰宅し、タイムフリーで、「サンドウィッチマン ザ・ラジオショー」を聴くと、サンドは上島の話をしていた。伊達はブログに書いたというので、そのブログも読んだ。そのほか、YouTube で、すぐには観る気になれなかった、山田邦子の動画、南部虎弾の動画も観た。

 眠ってしまおうかと思っていたが、眠気が飛び、録画していた「Nキャス」を観る。冒頭に山梨県の女児行方不明の事件の速報があり、それからすぐ、上島竜兵の訃報を扱っていた。上島が亡くなってから、その日の朝に「スッキリ」を少し観たが、それ以外にはまとまった報道を観ていなかったから、ここで改めて、亡くなったのだと認識させられるような感覚が湧いた。中西正男の分析や著書からの引用はともかく、コロナ禍で持ちネタが制限されたこと、竜兵会の飲み会がなくなったことなどに原因を求めるような、深く理解する気のないVTRだと思ったが、三谷幸喜のコメントが聴けたことはよかった。上島竜兵とは同い年の三谷幸喜は、自然の風景を観て感動することはあっても笑うことはない、笑いは人間が作ることで自然界にはない、だからすりへらすのかなと、とつとつと語りながら涙した。

 YouTube で探し、今日放送のさんまの「ヤングタウン」を聴きながら、深夜2時過ぎに眠る。

2022年5月13日金曜日

5月13日金曜日/コントと映画2本

◇ テレビ・ラジオ・映画

 早朝に目覚め、まず、ブログの更新をひとつ。大雨の予報だが、思いのほか、静かで明るい。これから大降りになるのだろうか。録画していたテレビ番組をいくつか。昨日の「徹子の部屋」は、錦鯉がゲスト。さっそく漫才を披露するが、黒柳徹子はあたまを叩くのがあんまり好きではないからどうだろうかと思うと、愁いを感じるという感想だった。漫才の感想としてはともかく、そのあと、それぞれの家族の話になると、たしかに愁いたっぷりの内容になる。渡辺が藤十郎に似ているといきなり言い出す徹子さん。錦鯉は、さすが、ふたりとも言葉がていねいだ。通じにくい言葉はきちんとわかりいやすい言葉に言い換えてしゃべる。この番組を観ていると、これが意外とできないひとが多い。

 昨夜の「アメトーーク!」は「元々コンビ組んでた芸人」。錦鯉渡辺&だーりんず小田、おいでやす小田&モンスターエンジン西森、インディアンス田渕&ミキ昂生、アインシュタイン河井&アキナ山名という4組が登場したが、どうも興味のないメンバーが多い。録画を停めたときに「スッキリ」をちらっと観たら、ナレーションの声を聴いて、あれっと思う。小倉智昭の声だとわかり、あとで確認すると、これはネットニュースにもなっていた。この番組をあまりきちんと観たことはないが、金曜日は週替わりのゲストが「天の声」を務めるようだ。小倉智昭というひとはそもそも、僕らが子どもの時代にはナレーションで活躍していたひとだ。テレビの第一線から退いたからといって、この話芸を活用しない手はないだろう。

 昼はラジオ。金曜の「ビバリー昼ズ」を聴くまではどうも落ち着かないと思っていたが、訃報から2日経ち、思いのほか、いつもどおりの明るい放送になっていた。若いころの思い出をしゃべり始め、なぜか春一番を偲んでしまう流れに笑った。上島、肥後が1年前に出演したときの音声が少し流れ、松村とアクリル板越しのキスをする場面では大騒ぎしていて、肝心の上島の声はよく聴こえなかった。オープニングはさっぱりと終わり、8月にまた明治座でイベントがあるという発表がある。12時台は、瀧川鯉昇、桃月庵白酒がゲストで、これもまた明るくて面白かった。ふたりは「ツユクサ」という映画に出演しているようだ。エンディングには、ダチョウ俱楽部の「ダチョウダンス」が流れた。

 午後は「金曜たまむすび」を聴きたくなり、TBSラジオに合わせた。ひさしぶりに聴いてみたけど、玉さん、孫がいるのか。オープニングが終わり、ニッポン放送の「中川家 ザ・ラジオショー」に切り換える。

 今日は外出せず、大雨の予報が出ていたから予定をなにも入れなかったのだが、大雨にはならなかったようで、外の様子はいたって穏やかだ。録画していたテレビ番組をあれこれ観ながら、その合間にブログをふたつ更新した。

 今日の「徹子の部屋」は、三人娘、伊東ゆかり、中尾ミエ、園まりがゲスト。中尾ミエのトレーニング風景を見せていたが、うちの母よりも歳上だと思うと驚異的だ。三人とも後期高齢者だが、「70代なんて、ずっと昔だわ。」と徹子さん。

 月曜の「しゃべくり007」は、出川哲朗がゲスト。以前、さんまがゲストのときに面白かった「クイズ私のこと覚えてる?」という企画が再び行われた。5人の女性と再会し、いつどこで会った誰かを当てる企画だが、1名はハズレで、出川ではなく、レギュラーメンバーの誰かと会ったことがあるひとが混じっている。そのひとりがなんと、くりぃむしちゅーと同じプライムワンに所属していた、みかずき組の白石美樹なのでびっくりした。

 日曜に放送された「ドリフに大挑戦スペシャル」の第2弾もようやく観た。本当は、水曜に時間があったから観ようと思っていたのに、その日はさすがに観る気になれなくなった。3時間の放送、すべてが面白いというわけにはいかないが、実験的な意味合いが強かった前回に比べ、今回はもうその域は超えていたと思う。前回同様、アンタッチャブル柴田と劇団ひとりのコンビが異常に面白く、今回のCM撮影コントにも涙が出るほど笑わされる。柴田とひとりは別々にほかのコントに出ても面白く、時代劇撮影のコントでは、ハライチ澤部に翻弄される役まわりの柴田が、ツッコミとコケで、全身を使って動きまわる。貧乏すぎる飲み屋のコントでは、劇団ひとりとガンバレルーヤまひるが共演していたが、まひるの活躍も前回の発見のひとつだった。そのほか、駕籠屋のコントではバイきんぐ小峠と錦鯉まさのりが共演し、さすがにこのコンビは呼吸が合うのだが、意外とベタではない錦鯉の漫才よりも、この台本のほうがまさのりの可笑しさが発揮されている気もする。バイきんぐ西村とまさのりが共演するコントもあったが、西村も動きの芝居が意外と面白い。逆に、東京03飯塚が出演するコントなんかは、飯塚はまるで目立たない。そして、なにもなければ気にしなかったようなコントだが、看守と囚人のコントでは、肥後克広、上島竜兵が、加藤茶、ハライチ澤部、ハリセンボン春菜と共演していた。この部分は公開収録形式だったが、意識的に観てみれば、ちょっと動作がのろいようにも感じられる。

 アマゾンプライムで映画を1本。上島竜兵が出演している「映画 怪物くん」を観てみたくなった。2011年公開。藤子マンガのファンとして、ドラマ版は放送時に気になり、1話だけ観てみたのだが、原作の面白さをまったく殺しているドラマだと思った。それでもおそらく、藤子A先生は大野くんが主演してくれるというので大喜びしてたんじゃないかと思うが、改めてこの映画を観ても、大野智の俳優としての力量はまるでわからない。ヘタとも判断がつかないのは、ほかの俳優も、この映画のなかではほぼ魅力的に見えないからだ。(唯一、鹿賀丈史はさすがの芝居を見せていると思った。) 中村義洋監督だから、それなりの映画にはなってるのではとも思ったが、30分で集中して観るのはいやになった。上島竜兵、八嶋智人、チェ・ホンマンが怪物三人組を演じるが、この配役で、まともなコメディシーンをぜんぜん作らないという信じがたい映画だ。キャラクターデザインも藤子A先生のタッチとはほど遠い。

 Netflix で映画をもう1本。吉田恵輔監督「銀の匙 Silver Spoon」を観た。2014年公開。こちらにも上島竜兵が出演しているのだが、公開時の記憶はなく、原作も読んでおらず、どんな映画かもほぼわからずに観たが、思いがけずとても面白く、これは快作だと思った。上島竜兵の出番は少ないが、校長先生の役を好演している。深夜3時半頃に眠る。

2022年5月12日木曜日

5月12日木曜日/柳家喬太郎独演会


◇ 大森町・伊勢佐木町

 朝から都内に。京浜急行の大森町のほうまで用があり、昼食は嘉宴という店に入り、生姜焼肉定食を食べた。スープ、冷奴、杏仁豆腐、ドリンクがつき、800円。大森町から各停に乗り、1時間ぐらいかけて、のんびりと日ノ出町まで移動した。大森町にいるときに雨がぽつぽつと降り始め、まだ大降りにはならないものの、大雨の予報が出ているので、まいばすけっとに寄り、ビニール傘を買っていく。イセザキモールまで歩き、雲雀洞に寄ってみるが、またシャッターが閉まっていた。


 セブンイレブンに寄り、チケットを引き換えてから、関内方面に進む。ブックオフには先週も寄ったばかりだが、220円の単行本を1冊だけ買う。カトレヤプラザのGU、有隣堂を覗き、ベローチェに入り、ひと休み。アイスコーヒーと、ブリオッシュクリームパンを食べた。スマホの充電しながらラジオを聴き、それからしばらく読書をする。だいぶ薄暗くなってきてからベローチェを出て、小雨が降るなか、桜木町まで歩いた。



◇ 落語会

 「柳家喬太郎独演会 純情日記港崎篇」という公演を観るために、横浜にぎわい座まで。開館20周年記念公演のひとつなのだが、チケットは抽選制で、申し込んでみたら運良く当選した。抽選制のチケットを申し込むということもあんまりしたことがないのだが、こけら落としから通っていたにぎわい座だから、20周年記念公演をひとつぐらいは観ておきたかった。といっても、ここ数年は行く回数はめっきり減り、半年に一度ぐらいになってしまっているが、魅力的な公演がないのだからしかたがない。それでも、経営は成り立っているということなのだろうか。

 開場時刻の18時半を少し過ぎたころには到着し、1階の傘立てにビニール傘を預け、2階席がある4階までエレベーターであがる。指定席、2階のバルコニー席を選んだのだが、2階席を開けている公演はさらにひさしぶりだ。当然、満席なのだが、それにしてはどうも客席に熱がない気がする。19時開演、まずは前座の左ん坊が「寿限無」をやる。左龍の弟子だろうか。続いて、二ツ目の柳家やなぎ。「さよならたっくん」という新作をやった。そして、喬太郎が登場。一席目はおなじみの「純情日記横浜篇」。しかし、この噺も何年も聴いていなかったはずだ。続いて、一龍斎貞寿が「石川一夢」という講談を語り、仲入りになった。独演会というわりにはいろいろ出てくる会だが、後半はまるまる、喬太郎の「純情日記港崎篇」。仲入りのときに時間を確認しそびれたが、そうとうたっぷりとやっていたはずで、終演は22時近くなった。この「港崎篇」は横浜開港150周年記念の会のために作った噺だそうで、今回、初めて聴いたが、「横浜篇」ともリンクし、スケールの大きい噺だとは思うものの、今日の出来がよかったかというとちょっとわからなかった。気になる言い間違いがいくつかあった。お囃子は恩田えり。出囃子がそれぞれ横浜にちなんだ曲になっていて、「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」「伊勢佐木町ブルース」「よこはま・たそがれ」「ブルー・ライト・ヨコハマ」を弾いていた。

 終演後、貼り出された演目の前に写真を撮る列ができる。1階の傘立てのビニール傘を取りにいくと、なぜか外れていて、傘が下に落ちていた。思いのほか、大雨にはならず、横浜駅まで歩いてしまう。平沼のまいばすけっとに寄り、買いものをしてから帰る。

◇ ラジオ

 夜遅くに帰宅し、タイムフリーで、「欽ちゃんとオードリー若林のキンワカ60分」を聴いた。正月に放送された特番の2回目。先週木曜に放送されたもので、聴きそびれていて、タイムフリー切れぎりぎりになってしまった。今回はほぼ、若林による欽ちゃんインタビューになり、初回よりも面白い話が多かった。若林が欽ちゃんに軽演劇の定義を訊ねると、セリフの音程が違うという答えを返す。芸はからだで覚えるものというのが欽ちゃんの考えだが、しかし、テレビではそれをいっさい使わなかったという。芸は奥行きであり、テレビは奥行きがないから、芸を見せる場とは違うものだということをすぐに理解していたのだ。

 深夜1時からは、普段は聴いていない「ナインティナインのオールナイトニッポン」をオンタイムで聴いた。上島竜兵について、「お笑いウルトラクイズ」を始め、若いころにお世話になった思い出話。聴きながら眠る。

2022年5月11日水曜日

5月11日水曜日/現実感がない

◇ 訃報

 朝8時過ぎに目覚め、メールを確認すると、アマゾンから注文があり、ずっと売れ残っていた上島竜兵の本が売れていた。それから、ツイッターを見ると、トレンドに上島竜兵の名前があり、なにかと思えば訃報だった。先に本が売れたのを確認したせいか、不思議と驚きがない。まるで現実感がないということなのだろうか、有名人の訃報を目にして、こんな感覚は初めてだ。ネットにニュースが出てからは、まだあまり時間は経っていないようで、検索しているうちに、自殺だということもわかった。テレビをつけると、「スッキリ」で訃報を伝えていた。加藤浩次の番組だから変な伝えかたはしないだろうと思い、なにげなく観始めると、宮崎哲弥が発言していたことがとても真っ当だった。客観的に見れば仕事は順調だし、死ななければならない理由があったようには見えないのだけど、おそらくは、自身でなにか深い苦悩を抱えていただろうことは想像がつくと。しかし、それを必ずしも明らかにすべきかは疑問で、まわりから短絡的に結論づけるようなことはやるべきではないというようなことを言っていた。宮崎哲弥は同世代としてのショックも語る。

 普段どおりに、録画していたテレビ番組をいくつか観て、タイムフリーで、先週金曜に放送された友近の「シン・ラジオ」を聴きながら、雑務をいろいろと片づける。「シン・ラジオ」では2時間ドラマのエンディングに使われそうな曲の特集をやっていて、友近が間違ったデータを言うと、作家の寺坂直毅がすかさず訂正するのが見事だ。

 午前中に、近所の郵便ポストまで投函に行き、昼はオンタイムのラジオを。「ビバリー昼ズ」をつけると、昇太師匠だからどうかなとも思ったが、この番組とは縁が深いということで、冒頭にまず、上島竜兵の訃報に触れた。12時台は、江戸家小猫がゲスト。猫八を襲名することを知らなかったが、検索してみると、4月1日に発表されていた。演芸界のニュースにもすっかり疎くなってしまっている。午後はそのまま、「ナイツ ザ・ラジオショー」をつけておくが、ナイツは上島竜兵にはまったく触れなかった。14時台は、キンタローがゲスト。

 15時頃、駅前まで買いものに出かけ、そのついでに吉野家に寄り、ねぎ塩鶏丼を食べた。


 1時間ぐらいで帰り、録画していた今日の「徹子の部屋」を観た。ゲストは神田うの。弟であるハマカーンの神田伸一郎がサプライズ出演する。それからまた、友近の「シン・ラジオ」の続きを聴くと、ちゃらんぽらん冨好が純烈の新メンバーになりたがっていた。ラジオを聴きながら眠ってしまい、目覚めたときにはすっかり夜になっていた。朝からずっとぼんやりしていたが、やっとあたまを切り換えられたようになり、ブログをひとつ更新する。

 キドカラー大道のツイートから、たけしがホームページでコメントを発表したことを知った。


 Spotify のポッドキャストで、今日の「大竹まこと ゴールデンラジオ!」のオープニングを聴くと、16分半頃から、大竹まことが「この番組では、あんまりほかの芸能人のことを言ったりはしないんだけど」と断りながら、短い時間だが、上島竜兵のことをしゃべっていた。いとうあさこは、3月にダチョウ俱楽部の3人と共演したことをふり返りながら、次第に涙声になった。「泣けてはきますけど、まだ、ぴんときてないっていうかね。」 

 録画していた「水曜日のダウンタウン」と「あちこちオードリー」(ゲスト・ジャングルポケット&見取り図)を観て、それからまた、Spotify で「ゴールデンラジオ!」を続けて聴いていくと、小島慶子が火曜に移籍したようで、月曜のオープニングを聴いてみたら、人事異動が詳しく発表されていた。小島慶子と入れ替わり、火曜だったはるな愛が木曜に移ったのだが、木曜はややこしく、はるな愛、光浦靖子、大久保佳代子に加え、ヒコロヒーがパートナーに昇格し、4人が交代で務めるという。タブレット純も火曜から木曜に移籍し、コロナで休止していた中継コーナーがようやく復活するようだ。金曜はどぶろっくが隔週になり、なぜか青木理と交互出演になるという謎の人事。大竹まことが、誰も辞めてないんじゃないかと言っていたが、吉住がいなくなってしまった。

 眠れなくなり、面白そうなポッドキャストを探しながら、深夜2時半頃にようやく眠る。

2022年5月10日火曜日

5月10日火曜日/南砂町の古本屋


◇ 月島・亀戸・南砂町

 今日も朝から都内に。横浜から東横線に乗り、無事に座れて、少し眠れた。渋谷から半蔵門線、永田町から有楽町線に乗り換え、まず、月島に出る。それから、亀戸に移動し、ブックオフに寄った。お気に入り登録しておらず、アプリのクーポンはなし。110円の文庫本を2冊、220円の単行本を2冊買っていく。すぐ隣りのベローチェに入り、ひと休み。アイスコーヒーと、ベーコンマヨパンを食べた。スマホの充電をしながら、しばらく読書。亀戸のベローチェは、爺さん婆さんだらけでにぎやかだ。


 それから、南砂町のほうに移動し、古本屋を見かけたのが気になり、グーグルマップで検索してみると、たなべ書店という店が近い距離に2店舗ある。まず、駅に近いほうから行ってみると、大きな公園のすぐ脇にある店で、公園を通って近づいていくと、フェンスの向こうに、店の前面がびっしり本棚になっているのが見えた。外観からもう好みなのだが、店内に入ると、百均の新書の棚が1列、ウラオモテにこちらもびっしりと並べられている。通路が狭く、カバンを背中に背負いなおし、無理な姿勢をとりながら、下の段までじっくりと眺めていった。この新書から2冊、それから、奥の棚にあった「Imago」の笑い特集を買っていく。そして、少し歩いたところにはもうひとつの店舗があり、こちらが本店のようなのだが、こちらも店の横に本棚がびっしりと並び、気持ちがいい外観だ。陽当たりのよさが心配になるが、新書や函入りの全集などがある。さっきの店舗でやや眺め疲れてしまい、こちらの新書はきちんと見なかったが、正面にまわるとさらに雑多で、単行本やマンガ、絵ハガキなども並べてあり、雑誌なんかは床にじかに積んである。店内に入ってみると、さすが、本店のほうが品揃えがディープだった。アダルトものも扱っていて、そこになぜか、裸婦の油絵も置いてあり、それはちょっとニーズが違うんじゃないかと思ったが、さっきの店舗よりも広く、通路はやはり狭いから、あんまり隈なく眺めるということもできず、ざっとまわり、コロムビア・トップライトの本、ナポレオンズの本を安値で見つけ、この2冊を買っていく。ナポレオンズの本はボナ植木のサイン入りだった。





 15時過ぎにようやく昼食。すき家に入り、スパイシートマチ牛丼というものを食べた。650円。それから、マクドナルドに入り、ひと休み。アイスコーヒーと、桔梗信玄餅パイを食べる。しばらく読書をしていくが、隣りの席には女子中学生たちがいて、なかなか騒々しかった。子どものころに Spotify で MISIA をぜんぶ聴いたとしゃべっているのが聞こえ、時代のスピード感がすごい。



 南砂町から東西線に乗り、門前仲町に移動する。ブックオフに寄っていこうとすると、すぐ隣りが、変な名前でおなじみの高級パンの店になっていた。「サンジャポ」のパンも売っていたのかもしれない。220円の単行本を4冊、110円の新書を1冊買う。ゴールデンウイークにもらったクーポン券を使ってしまおうかと思ったが、利用可能店舗にここは含まれていなかった。東西線で茅場町に出て、日比谷線に乗り換え、中目黒から東横線に乗り、横浜に戻ってくる。

 古本を思いがけずたくさん買うことになり、荷物が重くなったから迷ったが、スケジュールを考えると今日片づけてしまったほうがいいと思い、星川にも寄っていく。コーナンで、ダンボール板だけ買えばいいかと思っていたが、しかし、また改めて寄りなおすというのもめんどうだと思い、がんばって、封筒、プチプチも一気に買ってしまった。

◇ 読書

 角川新書の「ゲームの企画書」1巻を朝に読み始め、帰りには読み終えた。2019年刊。著者名は「電ファミニコゲーマー編集部」となっていて、電ファミニコゲーマーというサイトがあるようなのだが、そこでの連載をまとめたもので、現在、3巻まで出ている。ゲームのクリエイターたちにインタビューをするという連載なのだが、1巻では「ゼビウス」「桃太郎電鉄」「不思議のダンジョン」「信長の野望」などの作り手が登場する。といっても、自分のゲーム体験は初期のゲームボーイ(まだスリムじゃなく、ぶ厚かった。)で止まっているくらいで、まるで疎い世界なのだが、だからこそ、この世界に疎いことにだんだん不安を感じるようになってきた。ここ数十年で本格的に変わってきたと思うが、ゲームやアニメを知らないと理解できないと思うことがものすごく増えてきたのだ。それでも、小学生のころにファミコンが登場した世代なので、うちの親の世代ぐらいからすると、ゲームのことはよく知ってるだろうという感じなのだが、この本に登場するゲームのなかでも、それなりにやったことがあるのは「ゼビウス」だけで、しかし、この本で語られているのはおもにアーケード版のことだ。だから、語られていることがいちいち新鮮ではあったが、ファミコンに参入するにも、「アーケード上がり」「パソコン上がり」という道筋の違いがあるということも、ファミコンで遊んでいた小学生の当時には意識したことがなかった。アーケードとパソコンでは遊ばせかたが違っていて、アーケードの場合は、上手いプレイヤーに筐体を占拠されては困るから難易度を上げていくという常識があるが、それは本質的な問題ではなく、パソコンのゲームならば、だらだら遊ばせていてもかまわないわけだ。寄席とホール落語、あるいは、劇場と単独ライブの違いにも似ているようで、ここは面白い部分だった。あるいは、「信長の野望」の光栄の創業者夫妻のインタビューでは、クリエイティブな話以上に、泥臭いビジネスの話が多く、これもなかなか興味深く読んだ。夫人のキャラクターが強烈。

 夜遅くに帰宅し、録画していた今日の「徹子の部屋」(ゲスト・薬丸裕英)を観る。それから、タイムフリーで、今日の「ナイツ ザ・ラジオショー」のオープニングを聴いたのだが、塙さんの娘が「おぼっちゃまくん」にハマったそうで、電子書籍で全巻購入したという話をしていた。マンガや本の話が続くのだけど、ナイツとケイさん、3人そろって、本は邪魔なものという認識を前提に話が進んでいくので、聴いていて非常にいらいらした。深夜0時過ぎに眠る。

2022年5月9日月曜日

5月9日月曜日/ウィキペディアにあたる



◇ 有楽町・秋葉原

 朝から都内に。雨の予報が出ているので、傘をもって出る。まずは有楽町に出て、丸の内から神田須田町に移動し、昼食は吉野家に入り、親子丼を食べた。吉野家の親子丼は二度目。それから、ベローチェに入り、ひと休み。アイスコーヒーと、あんぱんを食べる。スマホの充電をしながら、しばらく読書を。3日前に雲雀洞で買った「新潮」2021年3月号の特集、「創る人52人の「2020コロナ禍」日記リレー」をざっと読んでいた。斜め読みで、読みたいところだけ読んでいくのが楽しい。筒井康隆から蓮實重彦まで、各一週間ずつの日記だが、最後の蓮實重彦だけは2日間多い。石原慎太郎が最高齢、最年少は宇佐見りんではないかと思う。誰にいつの時期を書いてもらうか、どうやって割りふってこうなっているのだろうか。今村夏子の「くわばたりえとか奥山佳恵みたいな母親になりたい。」という一文に笑った。


 夕方、秋葉原のブックオフに寄るが、たいしたものはなく、220円の単行本を2冊だけ買う。ブックオフの外に出ると、ここでようやく雨降りに。秋葉原から京浜東北線に乗り、品川から京浜急行に乗り換え、横浜まで戻ってきた。平沼にひとつお届けものがあり、雨のなか、横浜駅から往復。用事が済んだら、すぐに帰る。

◇ テレビ・ラジオ

 夜に帰宅し、まずは、録画していた今日の「徹子の部屋」(ゲスト・山口もえ)を観る。それから、昨夜の「おかべろ」を観ると、こちらは川平慈英がゲスト。舞台俳優としての仕事にしぼったトークになり、舞台の失敗談が面白かった。ノンスタ石田の演劇の知識がとてもしっかりしている。チケット代が高い商業演劇を観る機会はなかなかないから、川平慈英のことをあまりよく知らなかったが、そのキャリアは堂々たるものだ。そういえば、ウィキペディアにあたると、川平慈英とは誕生日が一緒で、それは知っていたが、大学の先輩でもあった。

 タイムフリーで、今日の「ビバリー昼ズ」を聴くと、12時台は、桂竹丸がゲスト。竹丸師匠が「ファミっ子大集合」という番組に出ていたというのは記憶になかったなあ。一之輔さんが観ていたそうだが、ウィキペディアにあたると、自分はもう中学生だったから、ちょっとの歳の差で観ていなかったのだろうか。そう思ったが、しかし、さらに調べてみると、どうもそれも変だ。ゲーム番組といえば、小猫師匠(先代)が司会をしていた番組の記憶があるが、これは「The ゲームパワー」という番組で、(この番組名も覚えていなかった。)順序でいうと、こちらの番組のほうがあとだった。単に、桂竹丸という名前を認識していなかったからわからなかったのか。ついでに確認すると、昇太師匠が「RCカーグランプリ」に出ていたのは観ていたが、これは春風亭昇太というひとを認識していたから観たので、そのときは自分はもう高校生だった。よく観ていたのは小学生のときで、そのときは日髙のり子が司会で、ナレーターを小倉智昭が務めていた。

 ブログをひとつ更新してから、ラジオを聴きながら眠ってしまい、深夜に目覚めた。アマゾンプライムで「トワイライト・ゾーン」の続き、第5話「神童」を観た。11歳の子がアメリカ大統領になる話。これは痛烈だ。

2022年5月8日日曜日

5月8日日曜日/テレビや配信ドラマ

◇ テレビ

 朝7時前に起きあがり、ラジオをつける。石橋穂乃香が出産したというニュースがあったので、「石橋貴明のGATE7」を聴いてみたが、まあ、そんな話はしないか。録画していた昨夜の「Nキャス」を観て、それからブログを更新しようとするが、眠くてだめ。ラジオを聴きながら、少し眠る。

 今朝の「ワイドナショー」は、松本が不在の週。田村淳、アインシュタイン河井ゆずる、泉谷しげる、眞鍋かをり、村重杏奈というメンバー。渡辺裕之の訃報から始まる。のらくろード古本市の最中にこの訃報を目にして驚いたが、馬鹿みたいだが、自殺だということを今までわかっていなかった。報道ではもう「自殺」という言葉には慎重になっているのか、この番組でも、ネットでも、いっさい目にしなかった。そのあとは、秀岳館の体罰問題などを扱い、最後に、画業30周年の個展を開催するジミー大西が登場した。これこそ、松本がいる週のほうがよかった。この番組、松本が不在の週はどのくらい観る価値があるだろうか。

 「サンデージャポン」も観ると、こちらはウクライナ情勢から始まる。現地で取材している記者によると、1ヶ月前と比べ、普通の生活が戻ってきているそうで、戦争の恐怖に慣れ、麻痺しているのだという。ウクライナからの中継もあり、ボグダンさんが再登場。そのあとは、こちらでも秀岳館の体罰問題を扱う。段原という監督、49歳ということは、吉野家で問題発言をした伊東正明と同い年だ。それから、80年代ファンシーブーム、セーラーズの再ブームの特集などもあったが、午後に「爆笑問題の日曜サンデー」を聴くと、こちらでは 80年代の音楽リクエストという企画をやっていた。

 ラジオを聴きながら、ブログの更新。ブログのアクセス数が、一昨日から妙に増えていて不気味。1日だけで終わるかと思っていたら、3日続いている。

 午後も録画していたテレビ番組をいくつか。今日の「TVタックル」は、ウクライナ情勢を扱っていた。杉村太蔵が「サンジャポ」でもこの番組でも、北海道の不安をくり返し語っている。「サンジャポ」ではおじさん扱いの杉村太蔵だが、この番組では若手の側だ。優木まおみがなぜか出演していたが、このひと、生島ヒロシの事務所だっけ。

 今朝の「桂文枝の演芸図鑑」は、東京太・ゆめ子の漫才、柳家わさび「亀田鵬斎」と続き、対談ゲストにはヒコロヒーが登場。文枝とは初対面のようだが、文枝のご指名なのだろうか。吉本の大御所の文枝が、松竹の旬の若手であるヒコロヒーを招くというのが面白い。文枝の初高座が角座だったそうで、「煮売屋」をやり、ウケなかったという話をしていた。そういえば、上方落語界のことはまるでわからないが、師匠の五代目文枝も吉本だったのではと思うが、松竹の角座にも出ていたのだろうか。ヒコロヒーは、落研時代にやったことがある噺に「水屋の冨」「死ぬなら今」「さくらんぼ」「子は鎹」をすらすらとあげた。大ネタをやるのはむしろ落研らしい。次週は対談の続きではなく、ネタを披露するようだ。

 昨日放送の「ワルイコあつまれ」を観ると、前回に引き続き、前澤友作が「子ども記者会見」のコーナーに登場している。今回はお金がテーマ。音楽が好きだったそうで、世界中からCDやレコードを買いまくっていたら、それを売ってほしいと言われるようになり、それが最初の商売のきっかけになったという話をしていた。改めて、ウィキペディアにあたってみれば、前澤友作というひとはミュージシャンでもあり、メジャーデビューもしているハードコアパンクバンドのドラマーだったのだ。そんな情報を目にしたことがあったかもしれないが、前澤友作にそこまで興味はなかったから、改めて確認することもなかった。ならば、もしかするとと思い、検索してみると、吉田豪がすでに前澤友作にインタビューしていた。

 木曜に放送された「ダウンタウンDX」は、ダウンタウン結成40周年企画として、ダウンタウンファミリーが10年ぶりに集結。今田耕司、東野幸治、130R(板尾創路・ほんこん)、木村祐一が出演した。10年ぶりというのは吉本の100周年以来ということで、あれは「ポケットミュージカルス」だったんだというのを今になって知った。フジテレビや朝日放送の過去の映像も流れ、ヘッドボーリング、タンスサッカーは、改めて観てもくだらなさに笑う。あるいは、大阪の番組で吠えまくっているほんこんが、全国区の番組で大々的にいじられたのも初めてではないだろうか。ほんこんがこうなった黒幕は東野という疑惑も。

 Netflix で、「ネットフリックス大解剖」で紹介されていた作品をいくつか。「マスター・オブ・ゼロ」「ストレンジャー・シングス」「ボージャック・ホースマン」「ラブ」をそれぞれ第1話だけ観てみるが、面白くなっていくのか、どれもまだわからない。アマゾンプライムでもドラマをひとつ。「トワイライト・ゾーン」の第4話「旅行者」を観た。東洋人の俳優、見覚えがあると思ったら、「ミナリ」の主演俳優だ。スティーヴン・ユァンという俳優。海外ドラマを観ていると、映画だけではわからない俳優の人気度が感じられるのも面白い。

2022年5月7日土曜日

5月7日土曜日/吉田健一展

◇ テレビ

 朝、どうも変な夢を観ていたようで、寝坊したような錯覚をした。早起きする必要もなく、ゆっくり眠っていればよかったのに、無駄に早起きをした。録画していた昨夜の「タモリ俱楽部」を観ると、ロッテの初芝、ビビる大木が出演し、「歌舞伎町のホームラン女王」というのでなにかと思えば、歌舞伎町のバッティングセンターに通う49歳(!)の女性の特集だった。ここ数年の「タモリ俱楽部」のなかでは珍しいタイプの特集で、とても面白かった。この女性はなにか目標があるわけではなく、ただ好きで通っているというのもすごいのだが、初めてのホームランは16年前で、なぜ記録が残っているのかといえば、女性のホームランが珍しいため、ベテランスタッフが興味本位で記録をつけていたというのだから面白い。

 午前中から外出。横浜から根岸線に乗り、石川町に出て、元町を進んでいくところで正午になると、この時間から道路をふさぎ始め、歩行者天国になった。元町の真ん中に、いつの間にかマクドナルドができていた。本当はもう少し早く出て、昼食を済ませるるつもりでいたが、もたついてしまい、時間がなくなった。パンを食べておこうと思い、ウチキパンに寄るが、正午過ぎという時間で、なかなか混んでいた。のんびりと選んでもいられず、キーマカレーパンとミルクパンをとり、ふたつで 390円。港の見える丘公園に向かう坂道を歩きながら食べた。




◇ 展覧会・講演

 今日の目的地は神奈川近代文学館。「吉田健一展」を観たかった。12時半頃に到着し、一般料金700円を払い、まずは展示を観る。吉田健一をろくに読んだこともなく、なのに、この展示を観にくる人間がどのくらいいるのかわからないが、神奈川近代文学館にしばらく行ってなかったから、ここらで行っておきたくなった。生誕110年だそうだが、ということはつまり、吉本興業と同い年だ。展示を眺めても、知識が追いつかないことだらけだが、手紙が多く展示されていて、それら手紙の細かい文字をガラス越しに読むというのもなかなか目玉に負担をかける。ネットで調べればわかるだろうと思うものは飛ばし読みしていくが、その判断もうまくできていたかどうか。ネス湖のネッシーに興味をもっていたようで、庄野潤三から送られた、週刊誌にネッシーの記事が載っていたことを知らせる手紙が展示されていた。鉢木会というのにも興味が湧き、そうそうたる作家が写っている写真を4コママンガ風に並べ、大岡昇平が文をつけたものが可笑しかった。吉田健一が落語を披露する写真があったりなど、楽しそうなのだが、吉田健一の発言をきっかけに三島由紀夫が脱会したというトラブルもあり、吉田健一が詫び状を書いている。そういった手紙も残されている。

 展示は1時間程度でまわれた。14時からは講演を予約してあり、閉館時間を考えると、展示は先に観たほうがのんびりできるかと思い、早くやってきたのだが、1時間程度で済んだならばあとで観てもよかったか。それはともかく、立ちっぱなし、歩きっぱなしで、ひざが痛くなる。13時半にもうすぐなるというタイミングで、ホールがある2階にあがり、受付で、講演のチケットを引き換えた。千円、自由席。整理番号、92番。ロビーのソファーに座り、入場の順番を待った。扇形の客席、入り口から奥に進み、右側のやや後方に座る。チケットは完売していたようだが、隣りの席は最後まで空いていた。壇上には演台があり、前にはアクリル板が立てられ、役所の窓口みたいだ。

 14時になったら、演壇の後方から松浦寿輝が登場する。そこが出入りできるようになっているとは知らなかった。松浦寿輝の本も一冊も読んだことがなく、しかし、どうもこの講演は聴いておくべきなのではという直感があり、金もないのに予約したのだが、結論からいうと、その直感は当たっていたと思う。入場時に、松浦寿輝が用意した資料が配布され、講演はそれをもとに進行する。「人生」と「小説」という軸となるテーマがふたつ。資料の余白に、メモをとりながら聴いた。松浦寿輝は講演時間は1時間だと思っていて、最後の数分で質問をとろうとしたが、実際は、1時間過ぎから質問コーナーに入るという段取りだったんじゃないだろうか。資料とともに、質問用紙も配られていて、講演が始める前にはもう集められていたようだ。質問に答えたあとに、もう少し時間があり、しゃべり残した話に戻る。松浦は若いころから吉田健一を読み、このように歳をとればいいんだと思っていたが、現在、吉田健一が亡くなった歳を追い越し、懐疑的になっているといって笑わせた。余生のユートピアという話だった。講演は1時間半で終わり、時間差で退場し、外に出る。



 神奈川近代文学館のあとは、たいがい本牧まで歩くのだが、来週の講演も予約しているから、今日はやめにした。元町に降り、グーグルマップで検索して見つけた古本屋に行ってみる。ワグテイルブックストアという店で、元町の裏通り、中村川に面した小さいビルの2階にあった。せっかくだからなにか買っていこうと思うものの、自分の守備範囲とはだいぶ違い、吉田健一の本にしようかとも思ったが、結局、1冊だけ、昭和50年発行の「文藝春秋デラックス」を買っていく。マンガ特集で、のらくろが表紙だから、次回ののらくろードにもっていくことにしよう。

 中華街に入り、遅めの昼食にしようかと思うが、まるで決められず、ぐるぐると歩きまわるが、食べたいものがない。そもそも、あまり腹が減っていない。満腹になりたいときにはいいが、軽く食べたいというときにはかえって困るのが中華街だ。先に食べたウチキパンがけっこう効いているようで、昼食は保留。中華街の山下公園側の入り口に、いつの間にかベローチェができていた。とりあえず、ベローチェに入り、スマホの充電をしながら、しばらく読書をした。2時間ぐらい経ち、外に出ると、すっかり夜になっている。昼食は食べそびれ、もう夕食だが、蘭州牛肉拉麺という店に決め、焼き牛肉ビャンビャン麺を食べた。880円。消費税がつき、968円。



 中華街から横浜駅まで歩いてしまうことにして、歩きながら、タイムフリーで、今朝の「ナイツのちゃきちゃき大放送」を聴いた。「常連さん」はえのきどいちろう。平沼のブックオフに寄り、220円の単行本を1冊買う。

 帰りの電車内でも読書の続きを。「ネットフリックス大解剖」を読み終えた。2019年刊、ディスクユニオン。11作品を11人のライターが紹介しているネットフリックスのガイド本。3年前の本だが、この一冊で、その当時の基本的な作品はだいたいカバーしているのだろう。11作品だけでなく、そこから派生する作品も紹介され、観るべきものはネットフリックス内だけにとどまらない。

 帰宅は夜遅くなり、ブログの更新をしようとするが、眠気で朦朧とし、書きあげられなかった。鼻水が止まらず。風邪薬を飲んでおく。「HONMOKU RED HOT STREET」を途中からつけ、聴きながら眠ってしまい、深夜に目覚め、ブログを書きあげてからまたすぐに眠りなおした。

2022年5月6日金曜日

5月6日金曜日/濱口竜介特集など

◇ 生活

 朝に起きあがり、まず、ブログの更新をひとつ。それから、録画していた昨夜の「アメトーーク!」を観た。「大喜利苦手芸人」。大喜利が得意な立場で呼ばれている、笑い飯西田、バカリズムにからむ、オズワルド伊藤が面白かった。昼はラジオ。「ビバリー昼ズ」(ゲスト・増位山太志郎)から、そのまま、「中川家 ザ・ラジオショー」をつけておく。楽天マガジンで雑誌のチェックをすると、「FLASH」の「週刊テレビのウラ側」という連載コラムに、沖縄に芸能スクールがぞくぞくと開校しているということが書いてあり、芸能プロには「基地跡地ビジネス」という狙いがあるのだという。沖縄の米軍基地跡地利用に関する有識者懇談会の委員には、吉本の大崎洋が名を連ねているようだ。

 午後から外出。今日も暖かく、カバンにパーカーを入れて、家からは半袖で出る。近所の小学校の校庭で、ソーラン節を流して踊っているのが見え、なんとはなしに聴いていてあれっと思ったが、自分の知っているソーラン節とはなんだかだいぶ違う。教育現場に取り入れられているとは話としては知るものの、それがどういうものなのかは今までよくわかっていなかった。「ワルイコあつまれ」で「ワルイコソーラン」というのをやっているが、てっきり、あの曲はもっと改作されたものだと思っていたが、実際に教育現場で使われているものと、たいして違わないということか。



◇ 日ノ出町・伊勢佐木町

 横浜から京浜急行に乗り、日ノ出町に出る。数日前に、ビートきよしがツイッターを始めていることを知り、雀荘を始めたようなのだが、住所を調べてみると日ノ出町なので、ちょっと寄ってみようと思った。以前、ビートきよしのブログを見ていたときにも気がついたが、餃子の翠葉という店と懇意にしているのか、その雀荘の住所は翠葉のビルの地下になっている。しかし、行ってみると、雀荘の看板が出ているわけでもなし、場所は間違いないと思い、きよし師匠のツイートをその場で確認してみると、ほんの6分前にツイートされていた。今、すぐそこの地下にビートきよしがいるのかと思うと興奮するが、それ以上はなにをどうするということもできない。

 イセザキモールに歩き、雲雀洞に寄っていくと、今日は店が開いていた。いつ寄っても閉まっていることが続いていたが、せっかくだから、なにか買っていこうと思い、外のワゴンから2冊選び、店内に入ってみると、知らないおじさんが店番をしている。雇っているひとがいるとは聞いていたが、出会ったのは初めてだ。ようやく開いてると思ったら、本人がいないのだから、よっぽど間が悪い。店番のおじさんに話しかけようかと迷ったが、自己紹介もめんどうなので、黙ったまま、2冊買っただけですぐに出た。

 雲雀洞でもうちょっと時間を食うつもりでいたから、ひまになってしまった。イセザキモールを関内方面に歩き、ぶらぶらして、戻ってくる途中、マイカリー食堂に入り、バターチキンカレーを食べた。620円。






◇ 映画

 濱口竜介監督の「親密さ」という映画を観るため、横浜シネマリンに。シネマリンでは濱口竜介の特集上映をやっていて、何本か観たいと思っていたのだが、予算の都合もあり、なかなかうまく予定が組めなかった。本当は「ハッピーアワー」をいちばん観たかったのだが、なにしろ、上映時間が6時間もあるから、上映回数もかぎられている。今夜、オールナイトで上映されるのだが、明日の予定が先に決まっていたので、体力的なことを考えると断念せざるをえなかった。「親密さ」と続けて観るつもりで、かなり迷っていたのだが、この映画だって4時間以上あるのだ。16時5分の回、10分前ぐらいに到着。混雑するかもしれないと思い、この劇場では初めてオンラインでチケットを買っておいた。スマホの画面を開き、QRコードを見せて入場する。実際、客席はそれなりに埋まっていた。4時間以上のこの映画、演劇に取り組む若者たちのドラマなのだが、後半がまるまる演劇の上演になっている。濱口竜介監督の作品では、演じることそのものがいつも大きなテーマとしてあるようだ。無名の俳優たちであるから、前半のドラマもドキュメンタリーっぽく感じられる。では、後半はドキュメンタリーなのかというと、それも混乱させられる。どちらも俳優が演じているすがたを映していることには変わりないのに、ドラマの2時間と演劇の2時間の違いはなんだろうか。演劇の場面も、それにしてはカメラワークが不思議で、一回上演したものをただ撮影しているのだろうかもわからなくなった。

 

 すっかり夜になり、映画館を出て、ブックオフに寄っていく。110円の文庫本を6冊、220円の単行本を1冊買った。イセザキモールをまた関内方面に歩いていく。有隣堂の隣り、吉野家のあとはとんかつ屋になったのか。ベローチェに入れるかと思ったが、22時閉店まであと30分しかなく、あきらめて、横浜駅まで歩いてしまう。吉野家のあとにできたとんかつ屋は、野毛にもあった。そんなに急に増えるものだろうか。ローソンストア100に寄り、パンと飲みものを買い、歩きながら食べる。平沼のブックオフにも寄れるかと思ったが、こちらも 22時閉店で、間に合わなかった。ベローチェも平沼のブックオフも、コロナ以前には 23時まで開いていたのだ。

 夜遅くに帰宅し、録画していた「徹子の部屋」(ゲスト・滝川クリステル)と、それから、昨夜の「警視庁・捜査一課長」を観た。このドラマ、ナイツのラジオではしょっちゅう話に出てくるが、今まで一度も観たことがなかった。今回は、塙さんが演じる刑事が主人公の回だというので初めて観てみたものの、今日の「ビバリー昼ズ」でもさっそく話題になっていたので少し知ってしまったが、土屋さん、錦鯉も登場し、亡くなった奥さんがじつは清水ミチコだったという、完全に「ビバリー」のリスナーのためのドラマだった。次回の予告には小島よしおが登場しているし、こんなに変なことをやってるんだと、今さら知った。深夜1時頃に眠る。

ブログ アーカイブ

4月18日月曜日/それぞれの戦争

◇ 飯田橋  深夜に映画でも観るつもりだったが、朝まで眠ってしまった。タイムフリーで、土曜に放送された「田村淳のNewsCLUB」を聴く。湯川れい子がゲストなので、これは聴いておきたかった。この番組の出演は、なんと、湯川れい子の逆指名によるものだったようだ。湯川れい子は 1936...