2023年10月28日土曜日

10月28日土曜日/戸部・横浜駅周辺

◇ 平沼橋・戸部・横浜

 早朝から眠り、起きあがってからブログの更新をひとつ。前回の更新からかなり日が空いてしまった。時間がかかるときはかかるもので、今朝のひとつの更新だけで午前中がつぶれる。午後から外出。暖かい日が続き、半袖で歩いているひとをまだ見かける。ラジオの天気予報を聴いていても、過ごしやすくていいですねみたいなことしか言わないのだが、明らかに異常な気候だ。

 平沼橋まで、直接お届けする荷物があり、先日に失敗があったから慎重になるが、今度は迷うことなくお届けできた。平沼橋で、遅めの昼食。すき家に入り、ねぎキムチ牛丼を食べた。580円。平沼橋から戸部駅のほうに歩いていく。滝沢秀明が「TOBE」という新会社を設立したので、戸部は近いうちに歩かなければならないなと思っていたところだ。

 戸部からさらに横浜駅のほうまで歩いていく。そういえば、イオンがオープンしていることを思い出し、跨線橋を渡り、西口に移動する。昨日からオープンしているはずと思っていたが、しかし、行ってみるとエスカレーターが動いていない。入り口の貼り紙を見ると、オープンしたのは1階のスーパーの部分だけで、あとは1ヶ月ごとに、段階的にオープンしていくようだ。1階は今日のところは特に用もなく、混雑しているので入らなかった。周辺のひとの流れがどうなるだろうかと気になっていたが、ここがダイエーだったころに戻るということになるかどうか。歩道が広くなったのは嬉しい。ビブレ側の歩道にはベンチが並んでいて、座るひとでおおむね埋まっていた。

 混雑を避け、東口に移動する。ドトールに入り、ひと休み。静かな場所で読書をするつもりだったが、あとから隣りの席に若い女の子の集団がやってきて、騒がしくなるといやだなと思っていたら、最後にもうひとり、お爺さんがやってきて、この集団はいったいなんなんだろうと思った。会話の内容からするとどうも芸能関係っぽいんだけど、都内ならばそこまで不思議に思わないが、このあたりでは珍しい感じがする。みなとみらいにライブ会場が増えたこととは関係があるかな。

◇ 読書

 ドトールで、図書館で借りている「This is 江口寿史!!」を一気に読んだ。今年の7月刊、新潮社の「とんぼの本」。「芸術新潮」編集部による編集。後半には「パパリンコ物語」が3話までまるごと収録されている。少年マンガの時代は世代的にはあまり知らず、江口寿史の仕事では「COMIC CUE」をリアルタイムで追いかけていた。この本のなかでもちょっと触れられているが、マンガを描かずにイラストレーターになっているというようなことを、皮肉として言われていた時代があったはずだ。大友克洋との対談が収録されていて、2015年のものだが、この対談はここ数年間の社会の変化を早くも感じさせるものだと思った。

◇ ラジオ・テレビ

 夜に帰宅し、録画していたテレビ番組をいくつか。そのあとはラジオ。「HONMOKU RED HOT STREET」をオンタイムで聴いた。先週の放送を聴きそびれていたと思い、それを先にタイムフリーで聴こうとしたら、そういえば、先週は放送が休止だったんだ。先々週の放送で告知していたんだっけ。うとうとしながら最後まで聴いていると、最後に谷村新司の「昴」をかけていた。

 先週の「さんまのお笑い向上委員会」は「ゲスト向上芸人」にナイツが登場。無名のスガモ智之が最初から雛壇に座り、いきなりスガモ智之が場の中心になる。漫才協会からは、ねづっち、U字工事も雛壇に座っている。吉本は漫才協会に入れないようなのだが、闇営業問題があってからそうなったとは知らなかった。以前は、おしどりが吉本所属だったから、いつからそうなったのだろうとは思っていたのだ。そして、今夜の放送はその続き、はたけんじ、コントD51、ボンボンブラザースが登場すると知り、とても楽しみにしていた。さんまとはたけんじは、なんと、約40年ぶりの共演。漫才協会だけでなく、いよいよ芸協の師匠にまで声がかかったことが嬉しいのだが、しかし、それについてはなんの説明もなく、これではみんな漫才協会だと思われてしまう。「浅草の師匠」って言いかたもどうなのか。ほかの出演者たちもさっぱりわかっておらず、U字工事とねづっちがいたのは頼もしかったのだが、フジモンと陣内が見当外れでだめだ。ボンボンブラザースの至芸をきちんと見せてくれず、陣内がセロテープで止めているかのような見当外れなツッコミをするのにもいらいらしたが、しかし、その後の混乱状況には笑わされる。テレビは芸を見せる場ではないというが、まったく、その見本のような放送だ。普段はしゃべらないボンボンブラザースの鏡味繁二郎師匠が、ナイツにクレームはないかと訊かれ、ひとこと、「生意気だよ!」と言い放ったのは可笑しかった。

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2023年10月27日金曜日

10月27日金曜日/弁当はOK

◇ テレビ・ラジオ

 朝、録画していたテレビ番組をあれこれと。初回を観ただけだった「新しい学校のリーダーズの課外授業」を3週分。10月10日放送、第2回では「ミュージックステーション」出演の舞台裏に密着する。「青春を切り裂く波動」「オトナブルー」の本番とリハーサルの映像をミックスした、この番組だけの映像が流された。10月17日放送、第3回は餃子パーティーという企画。餃子を作りながらテーマトークをする。この回はこれだけでなく、「新しい学校の新聞部」という新コーナーがあり、Awich にインタビュー。さらに、曲のパフォーマンスも必ずあるのか、テレビ朝日バラエティ制作フロアにて「Giri Giri」を披露してみせた。わずか17分の番組で、この詰め込みかたはすごい。10月24日放送、第4回は「コヤブソニック」出演に密着。現れた SUZUKA は眉毛を剃っていた。「コヤブソニック」で披露した「マ人間」の映像では、SUZUKA が客席を走り出し、追いかけていたカメラは見失ってしまう。この番組、ドキュメンタリーなのがとてもいい。3週分、まったく飽きるところなし。

 観そびれていた先週の「アメトーーク!」は「もっと売れたい芸人」。マユリカ、紅しょうが、ダブルヒガシ、すがちゃん最高No.1、サスペンダーズ、ナイチンゲールダンス、ちゃんぴおんずが出演。MC側には陣内智則が座る。関東の視聴者としては、ダブルヒガシがいちばんわからないな。ぱーてぃーちゃんのすがちゃんは、つい先日の「あちこちオードリー」でも可笑しさが発揮されていた。そして、昨夜の「アメトーーク!」は「シン・オカヤマ芸人」。見取り図リリー、空気階段かたまり、ハナコ秋山、ウエストランド、蛙亭中野、ロングコートダディ兎、東京ホテイソンたけるが出演。MC側には千鳥が座る。千鳥が始めたころには岡山出身の芸人といえば、春一番、梅垣義明、水道橋博士という3人しかおらず、ノブいわく「芸能界のクセ3」。千鳥の活躍がやっぱりとても大きいようで、千鳥が岡山弁を標準語と混ぜて使っていたことは、さんまが関西弁を標準語と混ぜて使い、浸透させていったことと同じ効果があったのではないか。

 昼はラジオ。「ビバリー昼ズ」を聴く。直前に、ツイッターから犬塚弘の訃報を目にし、犬塚弘のことをオープニングでしゃべるかと思ったら、まったく触れず、野球を話題にしていた。その時点では伝わっていたのかどうか、あいだのニュースのコーナーはちゃんと聴いていなかったからそこで扱われていたかもわからないが、エンディングでは犬塚弘の訃報を伝えていた。

 午後にはまたテレビに戻り、録画している「徹子の部屋」を追っかけ再生で観てしまう。ゲストは竹野内豊。8年ぶり、4度目の出演。40歳のころ、2011年が初めての出演だというから、ずいぶん遅い感じがする。しかし、徹子さんとは、津川雅彦や中井貴一たちと一緒に食事をしたことがあるという仲なんだ。竹野内豊の母はバブルガム・ブラザーズのファンなんだそうで、母と一緒にライブに行ったときに、最前列に行こうとする母を止めに行ったら、竹野内豊がブラザートムに舞台にあげられてしまったというエピソードが語られた。徹子さん、お母さまにひとことといって、竹野内豊にカメラに向かってメッセージを言わせる。今週はヒロシに続き、これをやらされたのはふたり目だ。

◇ みなとみらい

 昼下がりから外出。横浜駅に出て、東口のポルタから日産ギャラリーを抜け、みなとみらいに向かう。昼食はどうしようかと迷いながら、OKストアの建物に飲食店はなかったかと入ってみたが、あるのは回転寿司のみ。もうこのスーパーでなにか買って食べておこうとあきらめたが、OKの弁当がとても安いのに驚いた。うちの近所のスーパーでは半額になってようやくその値段だという弁当が最初からその値段で売っている。ここの3階に広いイートインスペースがあることは以前より認識済みで、ここで食べていこうと思い、300円強の生姜焼き弁当を買った。飲みものは常温で売っているものしかなく、ここでは買わずに、イートインスペースの自販機にある冷えたお茶を買った。

 夕方になり、グランドセントラルタワーのサンマルクカフェに入り、ひと休み。アイスコーヒーとバターデニッシュを食べた。500円を超え、OKの弁当よりもこっちのほうが高い。SNS徘徊、スレッズの投稿をしてから、読書をしていく。井上ひさし・つかこうへい「国ゆたかにして義を忘れ」を読み終えた。2017年刊、河出文庫。ところが、読書メーターに登録しようとしてびっくり、4年前にすでに読んでいた本だった。愕然。まったく疑うことなく、初めて読んでいるつもりで最後まで読み終えてしまった。ここまで記憶に残らないというのはなんなんだろうか。老いるショック。

 帰りにまたOKストアに寄ってみると、昼には山のように売られていた弁当がすっかりなくなってしまっていた。すごいな。なにも買わずに出ようとすると、この店、簡単に外に出られないのが困った。無論、防犯上の理由だろうが、外に出るには入り口までわざわざ戻らなければならない。OKからアンパンマンミュージアムの前を通り、横浜駅に戻ってくる。帰りの電車内では、先ほどのショックがひどく、もう読書ができなくなった。

◇ テレビ・ラジオ

 夜遅くに帰宅し、夜もまた録画していたテレビ番組をいくつか。「ネタパレ」は 300回記念の放送。番組冒頭にくす玉を割るが、あとはいたって通常どおりの放送だった。「勝ち抜きパレード」のコーナーに、なんと、魔族が登場。新人のコーナーに今さら魔族が登場するとは驚いた。評判が気になり、ツイッターで検索してみると、今夜は「脱力タイムズ」と連続で出演していたようだ。

 タイムフリーで、聴きそびれていた先週金曜の「中川家 ザ・ラジオショー」を聴く。14時台ゲストに清水ミチコが登場。中川家とは珍しい顔合わせだと思ったが、BSの「妄想トレイン」に出演したことがあるようだ。中川家はどうやら武道館のライブにも行っているようで、ふたりとも清水ミチコのネタをよく知っている。14時台の終盤にゲストがもうひとり、Mr.シャチホコが登場。入れ替わりに、和田アキ子と黒柳徹子の会話をやってみせた。

2023年10月26日木曜日

10月26日木曜日/無心

◇ 大手町・八重洲

 疲れがたまっていたのか、ずいぶんたくさん眠ってしまった。録画していた今朝の「ブギウギ」を観ると、草彅剛が演じる服部良一がついに登場していた。午後から都内に。東海道線に乗り、東京駅まで。大手町の地下通路にあるえきめんやで食べていこうかと思っていたが、混雑していてやめる。コンビニに寄り、パンをひとつ買って食べておく。それにしても、あいかわらず鼻水がひどい。問題は食生活にあるだろうか。

 夕方、大手町から地下を通り、八重洲側に移動する。途中、地下通路にあるトイレに入ると、洗面台でトランクスを洗っているジジイがいて、それだけでも不快極まりないのだが、しぼったら茶色い汁が出てくるのを目にして、のけぞりそうになり、すぐさま外に逃げてしまった。クソジジイとはよく言ったもので、ここで漏らしたのかなんなのか、そんなパンツをそこで洗われてはたまらない。小便をしたかったのに、がまんして、八重洲地下街までやってきてから改めてきれいなトイレに入った。しかし、こういう公衆トイレではどんな汚らしいことが行われているかわかったもんじゃないな。

 遅い昼食になり、八重洲地下街のアルプスにて、タイムサービスのコロッケカレーを食べた。380円。なにも考えずにカレーにしてしまったが、イメージを結びつけないよう、無心を心掛けて食べる。地上に出て、ベローチェに入り、ひと休み。スマホの充電、スレッズの投稿。読書はあまり進まなかった。外に出ると、10月も終盤だというのに、半袖で歩いているひとをちらほら見かけるのが気味が悪い。いや、過ごしやすければ文句は出ないが、こんなに暖かい10月は異様だろう。

◇ テレビ・ラジオ・雑誌

 夜遅くに帰宅し、録画していたテレビ番組をあれこれと。今日の「徹子の部屋」は飯島直子がゲスト。それから、昨夜の「あちこちオードリー」は、渋谷凪咲と FUJIWARA がゲスト。ちょうどこんなタイミングで出演していたんだな。原西がIQが高いというのは初めて知った。

 昨夜の「水曜日のダウンタウン」は、まず、前半は「「人がいる」の仕掛人をやったあと帰宅した自宅に人がいたら気の緩みもあってめちゃ怖い説」。みなみかわときしたかの高野が互いに仕掛け合い、これで終わるかと思うとさらにまた1往復という具合に、あまりにしつこくくり返されるとどんどん可笑しくなっていく。後半は「自分のグッズ身に着けてる人見つけるまで帰れません」という企画。TKO木下、数原龍友、ハシヤスメ・アツコ、スーパー・ササダンゴ・マシン、さらば青春の光が競い、最終的にはTKOがコンビでそろうという結末。

 観そびれていた「ガキの使い使いやあらへんで!」、9月10日放送の「ランジャタイ国崎七変化」をようやく観た。けっこう話題になっていたようなのだが、しっかり観たいと思う番組ほど、録画したままで、あとまわしになってしまうことがある。いつもならばこの企画は楽屋で行われるのだが、今回は実際の楽屋ではなく、仕掛けの都合により、スタジオに作られたセットの楽屋で挑戦された。ほんの短い場面のためだけにオール巨人を登場させたが、セットにする必要があったのはこの場面だろうか。高額の現代アートを実際に買ってしまったり、眉毛と髪の毛をバリカンで剃りながら暴れまわる。最終的には国崎の狂気に笑わされた。しかし、どうも乗りきれないのは、ダウンタウン的な世界への奉仕に見えるせいか。

 タイムフリーで、聴きそびれていた先週木曜の「ナイツ ザ・ラジオショー」をようやく聴いた。オープニングでは、はるかさんがKアリーナのサム・スミスのライブに行ったら中止だったという話をしていた。そんなことでアンパンマンミュージアムが混むってこともこれからはあるんだろうな。この日の放送は豪華で、13時台からゲストがあり、まずは古舘伊知郎が登場した。ほとんど古舘がしゃべりまくり、怒涛の勢いで会話をリードしていく。そして、14時台は高田文夫先生がゲスト。先生も序盤から飛ばしまくり、ウソを混ぜまくっているのに、ナイツのふたりはなにが本当でなにがウソかがよくわかっていなかった。「たけし杯」のときに、楽屋でたけしが高田先生相手に1時間半もしゃべっていたという話になり、それからやはり、たけしの登場がいかにすごかったかという話が改めてされた。「谷村新司さん亡くなったじゃない。俺、あのときさ、こう言っちゃ不謹慎だけど、こいつには負けたくないと思って「オールナイト」始めたんだもん。」「フォークソングというかニューミュージックのひとがさ、こんなに夜中に笑わせてるのにさ、俺たちなにやってんだろうってずーっと悩んでたんだよ。絶対、お笑いできちんとやんなきゃ、落とし前つけないとだめだな、と思ってるところにここの岡崎さんてひとがやりませんかっていうさ、話をくれたからね。」 その「ビートたけしのオールナイトニッポン」が始まったときに、小林信彦が話題にしてくれたことについてもきちんと語っていた。

 これも聴きそびれていた先週木曜の「伊集院光のタネ」は、予告されていたとおり、パートナーに上柳昌彦が登場。スペシャルウィークは豪華だ。テーマは「老いるショック」。四十代も終盤になってくると、これはまったく他人事ではない。

 楽天マガジンで雑誌のチェックをすると、「週刊新潮」のタブレット純の連載では、松本明子「♂×♀×KISS」について語られていた。タブレット純も「お神セブン」のコンサートに行ってきたようで、斜め前の席に松村邦洋がいたことまで書かれていた。「週刊文春」には、小川知子がSNSで谷村新司について投稿したという記事があり、インスタにその投稿があることがわかったのだが、投稿をさかのぼってみたら、なんと、てれびのスキマさんの「芸能界誕生」を絶賛していた。スレッズでスキマさんと相互フォローになったから、スレッズに書いて知らせてあげようかとも思ったが、それも大きなお世話かなと思ってやっぱり知らせない。

2023年10月25日水曜日

10月25日水曜日/大鳥居を歩いてきた









◇ 大鳥居・糀谷・蒲田

 今日も朝から都内に。京浜急行の空港線に乗り、まず、穴守稲荷まで。昼には大鳥居のほうまで歩き、昼食にする。五香という店に入り、ランチメニューの揚げ鶏のカレーライスを食べた。サラダ、スープ、チョコレートムースがつき、850円。なんてことはない町中華かと思ったら、チョコレートムースがつくとはちょっと意外性があった。食器のセンスもよく、高級な店で経験を積んできているのではと推理する。ベローチェに入り、ひと休み。スマホの充電をして、読書をするつもりが、ぐったりと眠ってしまった。あたまが働き出すまでにだいぶ時間がかかる。それから読書をして、ずいぶんと長居する。



 糀谷に向かい、歩いていくと、歩道の植え込みに小さいタマゴが乗っかっているのが目に留まる。鳥の巣のようだけど、まさかこんなところに巣を作ったわけではあるまいし、どこかから吹き飛ばされてきたのか。糀谷のブックオフに寄るが、まるでいい本がない。ここはなぜか文庫本が120円の店。1冊だけ、アプリのクーポンを使い、20円をポイントで支払う。さらに蒲田まで歩き、蒲田のブックオフにも寄るが、こちらもだめ。110円の文庫本を1冊だけ、10円をポイントで支払う。もう少し読書をしたく、アロマスクエアのマクドナルドに入り、アイスコーヒーと三角チョコパイを食べた。


◇ 読書

 マクドナルドで、図書館で借りている瀬川昌久・大谷能生「日本ジャズの誕生」を読み終えた。2009年刊、青土社。「ブギウギ」を観ているので、このタイミングでなにか関連する本を読んでおきたくなった。この本では、世代が大きく違うふたりの対談により、戦前から戦後に至る日本のジャズの歴史がたどられていく。自分の知識量ではわからない部分もかなり多かったのだけれども、対談の本なのですいすい読んでしまった。まあ、ざっと流れを把握するだけでもしておきたかった。例のごとく、Spotify にあるものは実際の曲にあたりながら読んだのだが、こんなものもあるのかというものまで Spotify で聴けるのには驚かされるし、これは利用しない手はないという時代だ。笠置シヅ子「ラッパと娘」のかっこよさには改めてびっくりする。スチャダラパーの「セブンティーン・ブギ」にサンプリングされているのがこの曲だったんだ。以下、気になった箇所をいくつか引用。

P184 大谷「ジャズっていうのは、アメリカでさまざまな人種がまざって、さまざまな要素が混交されて生まれたものだってことが、それを好きになった人には直接的に伝わる音楽なんじゃないかと思います。多様な民族による、ひとつの音楽ってことで、戦前・戦中はインドネシアも台湾も朝鮮半島も「日本」でしたよね。日本本国と外地という関係も含めて、ポップスによって「日本」の「大衆」のあたらしいイメージを作る……ということを、服部さんも仁木さんも意識しながら仕事をされていたんじゃないでしょうか。」

P191 大谷「まだ言葉はないけれど、その頃は「演歌」も「ポピュラー・ミュージック」としてつくっていたんじゃないかと思います。「演歌」というといままではあるジャンルの名前になってしまいますけど、その頃は単にみんなが聴けて踊れる流行歌ってことで……一九三〇年代から四〇年代、そうした音楽が日本にたくさんあったのではないでしょうか。」

P212-213 瀬川「ただ、服部さんが「東京ブギウギ」を笠置シヅ子でやるとね、『スイング・ジャーナル』の記事をみると、当時の生粋のジャズファンは、すでにビバップを聴いて、さらにその先に進んで、そういうものを求めていたときに、「東京ブギウギ」で笠置さんが舞台の上で踊ったりするのが陳腐にみえちゃった。日本化したジャズが受け入れられなくなって、それからモダンジャズまでいくと、それを取り入れるのが難しくなっちゃったの。それでジャズとポップな流行歌を作る方もきく方も分かれていくという点が出てきたように思います。」

P229 大谷「「悲しい口笛」でも「柔」でも、服部さんや仁木さんの仕事から考えるとするならば、サウンドは「モダン」なものではなくて、むしろアレンジとしてはいわゆる歌謡曲調を押し通したものになっています。戦後、芸能の主体が「歌手」に移ったとき、というか、美空ひばりがビッグバンド・サウンドのアレンジを採用しなかったことが、後続に大きな影響を与えたのかな、とも思います。笠置シヅ子の「買い物ブギー」を聴くと、いまでもすごく新鮮なアレンジだと思うんですが、美空ひばりの歌はすばらしいのにアレンジ的には戦前に戻っている。」

P233 瀬川「戦後のダンスパーティーでは、日本の歌謡曲なんかをやると人気がなかった。ところが戦前は、日本の曲をやると、みんなよく踊ったらしいんですよ。佐野鋤さんが人形町のダンスホールでやったときに、日本の曲を好んでやったということです。戦後は、ほとんどそういうことはなかったですね。」



◇ テレビ

 夜に帰宅し、録画していたテレビ番組をあれこれと。今朝の「ブギウギ」を観て、それから、今日の「徹子の部屋」はカンニング竹山がゲスト。13年ぶり、3度目の出演。徹子さんの前でバイオリンを披露する。

 昨夜の「ものまねグランプリ」は、2時間まるごとショートネタという趣向。しかし、これでは「細かすぎて」と同じではないか。なおかつ、「細かすぎて」よりもテンポが悪い。それに、この番組、以前から気になっているのだが、ものまね芸人の名前をもっと大きく出してあげればいいのに。オキシジェンの國村準、マリアのイーちゃんの南原など、漫才協会勢がひっそりと活躍していて、おせつときょうたのおせつも河口こうへいと一緒にナイツのものまねをやり、これにはナイツ本人も登場した。おせつよりも土屋さんのほうが背が高いんだな。そのほか、友近のダンスの先生、なんやかんや言うおばさんという謎のものまねもあった。結果は、1位、2位をジョニー志村のコラボが独占。ジョニー志村とイジリー岡田のタモリと安齋肇、もうひとつは、ジョニー志村とレッツゴーよしまさのタモリと志村けん。3位はキンタローがやった「VIVANT」のドラム。それにしても、審査員たちがみんな、笑わずに冷静にコメントしすぎていてつまらない。

 月曜に放送された「キョコロヒー」は、この番組としては珍しい屋外での収録。ニューヨーク嶋佐と屋上焼肉パーティーという企画で、ニセモノの嶋佐軍団は誰かを当てるクイズがあった。チャパティ、とん汁無料、まんたナイスミドル、わっきゃいという4人が登場し、それぞれ、嶋佐との出会いはテレビ神奈川の番組だというのだが、その番組をよく観ていたから誰がニセモノかはすぐにわかった。ヒコロヒーが嶋佐について、嶋佐はおしゃれだし、映画や本も好きで、芸人はカルチャーぶるのが恥ずかしいようなところがあるが、嶋佐はまっすぐだというようなことを言っていて、芸人はカルチャーぶるのが恥ずかしいんだというのがあんまりぴんとこなかったが、関西のほうがその傾向は強いのかな。

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2023年10月24日火曜日

10月24日火曜日/虎ノ門ヒルズぶらぶら







◇ 新橋・虎ノ門ヒルズ

 朝から都内に。今朝はぐんと寒くなった。昼には虎ノ門ヒルズのほうまで出て、新橋まで歩く。ニュー新橋ビルの岡もとに入り、肉めしを食べた。759円。ニュー新橋ビルに「湘南クッキー」の自販機があることに初めて気がついた。神奈川県にしかないのかと思っていた。ベローチェに入り、ひと休み。ラジオを聴きながら少し眠り、そのあとには読書もして、ずいぶんのんびりと過ごした。虎ノ門ヒルズをぶらぶら。それから、午後は渋谷のほうにまわり、東横線で帰る。ツイッターから、BUCK-TICK の櫻井敦司の訃報を知った。

◇ テレビ・ラジオ

 夜に帰宅し、録画していたテレビ番組をあれこれと。今日の「徹子の部屋」は傑作選「懐かしき昭和のTV司会者」。愛川欽也(1987年放送)、青島幸男(1981年放送)、前田武彦(1980年放送)、桂小金治(1988年放送)の映像が流れた。青島幸男は直木賞を受賞したころの出演か。小説のモデルとなった母の話をしていて、その母は「意地悪ばあさん」のモデルでもあるんだ。前田武彦に「今はテレビにあんまりお目にかかりませんので」って笑いながら言ってる徹子さんが可笑しい。

 昨日の「徹子の部屋」も観そびれていて、昨日はヒロシがゲストだった。すっかり、この番組の常連ゲストになっていて、今回もまた、スタジオにテントを張った状態から始まった。飼い猫の名前が「敦司」なんだとは、昨日のうちに観ていたら気にならなかったかもしれない。

 そのほか、今日の「さんま御殿」は「アンミカ軍団 VS 仲良し女子軍団」という特集。熊元プロレスがじわじわと活躍し始めている。昨夜の「週刊ダウ通信」は、ダウメンバーの学力テストを行う「呼び出し先生ヤマネ」という企画。アンガールズ山根に加え、田中もきているといって、スーパーマラドーナ田中が登場した。

 タイムフリーで、聴きそびれていた先週火曜の「ナイツ ザ・ラジオショー」を聴いた。そういえば、ケイさんが産休から復帰して、まだ一度も聴いていなかった。14時台ゲストはヒロミ。15時台にもゲストがあり、小泉今日子が登場した。漫才協会のドキュメンタリー映画のナレーションを小泉今日子が務めるため。深夜0時前には眠る。

2023年10月23日月曜日

10月23日月曜日/イオンができあがる

◇ ラジオ・テレビ

 ラジオをつけっぱなしで眠っていたら、朝、パンサー向井の「#ふらっと」に原口あきまさがゲストで出ていて、面白いからそのまま聴いていた。パートナーは滝沢カレン。それから、録画していたテレビ番組をいくつか。昨夜の「まつも to なかい」は1時間2本立て。前半はまず、水川あさみと伊武雅刀がゲスト。忘れていたが、伊武雅刀は「さや侍」に出てたんだっけ。それから、水川あさみが紹介するかたちで Awich も登場した。スネークマンショーが日本初のラップじゃないかという話になると、松本から「スネークマンショー、もちろん聴いてましたし」という言葉が出た。「だから、スネークマンショーみたいなことをもっかい(もう1回)やりたいということで、坂本教授がダウンタウンと一緒になんかやるっていうので、GEISHA GIRLS っていうのをやったことがあって」 そして、「咲坂と桃内のごきげんいかが1・2・3」が流されると、松本が「これは斬新でしたよ。早かった。」 もっと聴きたい話だったが、惜しいところで後半のゲストに移る。後半のゲストは研ナオコとみちょぱ。これは1時間ずつ観たかったな。

 昨夜の「おかべろ」は藤井隆と島田珠代がゲスト。まずさっそく、ふたりのアドリブによるギャグの応酬から始まった。岡村と島田珠代が同い年というのは初めて知った。高校時代からの顔見知りで、新喜劇時代、岡村のことが好きだった島田珠代は、天然素材の稽古を覗きに行っていたという。しのざき美知があいだをとりもち、告白しようとしていた日に、岡村が「お笑いウルトラクイズ」で優勝したという知らせを受ける。ナインティナインが売れるんだと思った瞬間に嫌いになったという話だった。

 楽天マガジンで雑誌のチェックをすると、「週刊プレイボーイ」に伊集院光のインタビューがあり、ラジオについて語っていた。インタビュアーは北村ヂン。番組のテーマ曲にクラシックを使っているのにはきちんと理由があり、配信を視野に入れてのことだったんだ。「『らじおと』でもそうだっんですが、いずれ配信とかをやる可能性を考えてですね。うまくアーカイブを有料配信することで、逆に生放送の価値を上げてウィンウィンの関係ができるんじゃないかと思っていて。(略)そのために、流す楽曲に関しては著作権管理の簡単なものにしています。例えば、ネット配信するときに『オリジナルテーマ曲は使えません』みたいなことでお金や労力をかけたくないですから」

◇ 横浜

 午後から外出。どこに行こうかというあてもなく、電車に乗りながら考え、横浜駅まで。地下街を通り、有隣堂に寄り、それから昼食。天理ビルにのカレーの市民アルバに入り、ミートソースカレーを食べた。720円。ご飯ぜんぶにルーがかかっているタイプのカレーは、当然、真ん中のほうがご飯の量が多いから、右端から食べていったらだんだんルーが足りなくなってきた。ペースが難しい。地上に出て、ベローチェに入る。読書をするが、眠気がひどくなり、あまり進まなかった。そのあとは、ビブレのブックオフに寄り、110円の文庫本を2冊、220円の単行本を1冊買っていく。今日はいい本が買えた。

 ビブレからダイエー跡地のほうに出ると、イオンがすっかりできあがっている。10月27日にオープンという案内が出ていた。ついに今週末か。跨線橋を渡り、平沼のブックオフに。寄っていくが、こちらは買うものがなく、110円の文庫本を1冊選ぶのにも苦労した。





◇ テレビ・ラジオ

 夜遅くに帰宅し、とりあえず、放送中の「しゃべくり007」(ゲスト・いとうあさこ)を途中から観てしまったが、ちょっとテレビ疲れで、立て続けに観るのはきつい。録画残量を確保できたところでやめる。タイムフリーで、今日の「ビバリー昼ズ」を聴くと、オープニングでは亡くなったもんたよしのりの話をしていた。「ダンシングオールナイト」がちょうど漫才ブームと同じ年で、みんなネタにしていたとふり返っていた。12時台ゲストは桂雀々。高田先生のまぜっかえしがとまらない。途中、一之輔さんも顔を見せる。

 ネズミ捕りにひさしぶりに一匹ひっかかり、明日のゴミに出すよう、新聞紙でくるんでゴミ袋に入れる。まだ生きていたが、死ぬのを待ってもいられない。これがしぶといネズミで、昨夜に捕まっていたのは確認していたが、朝になったら逃げ出していて、ネズミ捕りをがりがりにかじり、粘着液で全身をべとべとにした状態で、すぐそばで動けなくなっていた。せっかくがんばったのに申し訳ないのだが、ネズミ捕りに戻ってもらった。残酷なことをしている。深夜1時前に眠る。

2023年10月22日日曜日

10月22日日曜日/勉強のために読む

◇ ラジオ・テレビ

 朝はラジオ。「安住紳一郎の日曜天国」をつけていると、谷村新司が昨年3月に出演した回の音声をここでもまた流していた。この音声は、昨夜の「Nキャス」でも流されていた。ウィキペディアに書いてあるジェームス・ブラウンを呼んだ話をここでしていたんだな。

 録画していた今朝の「サンデージャポン」を観ると、昨夜に「キングオブコント」で優勝したばかりのサルゴリラが生出演していた。サルゴリラをひととおり紹介してから、ガザ地区のニュースに移る。今週もテルアビブにいる須賀川記者と生中継でつなぐ。そのあとは、猿之助の初公判のニュース。村上湛が取材に応えていた。それから、日大問題、旧統一教会問題、ジャニーズ問題と続くが、それにしても、カズレーザーはあらゆるニュースに対して細かいコメントをする。サルゴリラと並んでいたけれども、ウィキペディアにあたってみると、カズレーザーのほうが後輩なんだよな。かまいたち山内の弟にまた感謝状が贈られたというニュースや、やす子の焼き芋のレポートなどがあり、最後にはまたサルゴリラの時間があった。昨夜の1本目、マジシャンのコントをここでもまた披露した。

◇ 赤坂見附

 午後から都内に。赤坂見附に出て、まず、昼食。てんやに入り、天丼を食べた。560円。隣りのマクドナルドに入り、ひと休み。読書の時間を作る。

 図書館で借りた「文學界」10月号の絲山秋子特集を読んだ。デビュー20年の特集、まずは辻原登と絲山秋子の対談(構成・吉田大助)を。辻原登という作家はよく知らないのだが、対談はとても面白かった。小説を書くうえで、一貫したところがあるとすれば、アンチ進歩主義者なんですと辻原は語る。辻原「人間は一生懸命勉強したり、鍛えたり経験を積んだりすれば、必ず進歩して成長していくとたいてい思います。(略)僕もある時期まではそう思っていたんですが、それはちょっと違うんじゃないか、人間には進歩も退歩もないんじゃないか、と。人類の歴史も同じ。小説を書く時、この人物をどういうふうに造形するかを考える時に、この考え方は非常に有効だなと僕は思っているんです。」 辻原登は神奈川近代文学館にも関わっていて、絲山秋子が編集委員を務めた井伏鱒二展の話にもなった。辻原「「遥拝隊長」の主人公は何者かというと、要は粗忽者ですよね。僕は粗忽という言葉が好きなんです。粗忽というのはものすごく罪深いことであると同時に、その人の隠し持っている絶望みたいなものも表している。井伏は、粗忽を描く達人だと思います。」 絲山「落語ともちょっと繋がりますよね。粗忽者はバカでおかしいと笑うだけではなくて、その中にはものすごくまっすぐでピュアなものがある。」「粗忽な人を描くことには、ものすごく鋭利な刃物をふるうような怖さがある気がします。そういう意味で井伏さんの作品は、本当によく研がれた刃物のような面がありますね。」


◇ 読書

 帰りの電車内でも読書を続ける。同じく、「文學界」10月号に載っていた若林正恭と國分功一郎の対談を読んだ。これが三度目の対談になるのか、いずれ単行本にでもするつもりなのだろう。対談には「ビッグモーター化する世界の中で」というタイトルがついている。夏休みに沖縄に行った際に「暇」について考えた若林。「(略)そこで今一度、暇ってなんだろうと調べていたら、ギリシャ語で暇はスコレー、それがラテン語のスコラになり、スクール(学校)の語源になったと知りました。スコラは議論や哲学、スポーツをしていた場所のことなんですよね。それを知って、暇がないと勉強しない、暇は勉強に繋がるんだ、と。今まであまりそういうイメージがなくて、暇ってちょっとネガティヴな言葉じゃないですか。資本主義がそうさせたのかもしれないですけど。だから考える時間がないっていうのは、なかなか危ないことではありますよね。」 國分「そうなんです。ギリシャ語でスコレーは余暇という意味。余暇は神聖な時間でした。余暇を持っている人こそ、きちんと自分を磨くことができている立派な人間とみなされていた。だって、日々の仕事に追われていたら考えを磨いたりできませんよね? 哲学的なことを考えることができる立派な人とは、きちんとスコレーを持っている人のことだったんですね。」 この対談で語られているのは資本主義に対する懐疑だ。ビッグモーターの問題から、若林が「人間がひとつの集団に入ると自分やその集団を客観的に見れなくなる傾向、そういうのはあると思いますか。」と問うと、國分「そのようなことは確実にあると思いますし、しかも実はその論点は哲学の起源の話に繋がっているんです。集団の中にいると、その中で習慣でやっていることと、どこに行っても変わらないことの区別がつかなくなってしまいます。(略)哲学は自然の探究として始まったと言われていますが、その際に発見されるのは、自然であるものと自然でないものの区別なんですね。哲学の始まりが自然の発見であるという話が面白いのは、他の集団との接触が不可欠な条件として現れているところです。人間が哲学をしていく上でも移動は実に大切であるわけです。だから集団の中に移動せずにとどまっていたら、メタ視点を失ってしまうのも不思議なことではありません。」 若林「仕事をしていて1日に2現場あるとするじゃないですか。相方はワーカホリック大賛成なので、仕事の間に空き時間があるのが嫌だと言う。無限に働ける男なんですよ。僕はひとつ仕事が終わったら、1時間だけドトールで時間が欲しい。そうしないと自分の頭の中が砂嵐状態になって、収まりがつかないんです。それがなぜなのか、自分でもわからなかった。でもその時間で、仕事していることに理由をつけるというか、言語化しないと次にいけないんですよね。でも他の人にとっては、その時間が必要な意味がわからない。」「でもそういう時間を大事にしようというのは、資本主義が簡単に吹っ飛ばせる価値観だと思うんです。資本の魔物の強さを感じます。」 國分「今、自分の心の持ちようでなんとか難題を乗り越えるっていう本がたくさん出てると思うんですけど、哲学的に見るとこれらはすべてストア派の哲学を単純化したものです。ストア派っていうのは、英語で言うと「ストイシズム」。日本語でもよく言うストイックというのは、ストア派的って意味なんですね。そのストア派の代表的な哲学者にエピクテトスという人がいます。彼は解放された元奴隷でした。奴隷は身体的な事由がない。だから心の中でなんとかやりくりしようとする。エピクテトスの哲学の根源には、元奴隷の経験があります。」

 もう少し読書を続けたく、横浜西口のマクドナルドに寄っていく。これも図書館で借りた、岩波ブックレットの土井敏邦「ガザの悲劇はおわっていない」を読む。2009年刊。わずか60ページほどの冊子だが、とても勉強になる。いや、ニュースを観ていても、現実に起きていることの異常さに対し、わからないことがあまりにも多いのに愕然とし、勉強しなければまずいとさすがに思い、そう思うには遅すぎるような気もするが、とりあえず、この薄い本ならば読めると思った。刊行されたその時代、2008年、2009年のイスラエル軍の空爆のことも当時は無関心だったわけだが、そのときにガザではなにが起きていたのか、第1章には、イスラエル軍による虐殺の様子が、生存者たちの証言をもとに事細かに描写されている。ある生存者は「私たちの家への爆撃の目的は、占領の野蛮さとしてよく知られているように、できるだけ多くの民間人とりわけ一〇歳以下の子どもたちを標的にすることなのです」と語る。あるいは、農地は戦車により踏みつぶされ、工場が破壊される。産業破壊について、ガザ経済の専門家という人物は「つまり、イスラエル軍は意図的に、ガザの経済を破壊しようとした。ガザ住民の生活の基盤を破壊しようとしたんです。だから、この攻撃は「セキュリティ」や「軍事行動」などとは関係がない。ましてやハマスなどとはまったく関係がないんです」と語る。第2章では、著者はガザ地区の友人知人たちに電話インタビューによる取材をしている。ある回答では「イスラエルはハマスを攻撃していると主張しているが、実際はパレスチナ人全体を標的にしています。この無差別爆撃の犠牲者や負傷者の大半は民間人なのです。このような現実を前に、民衆はハマスに対してではなく、イスラエル軍に激しい怒りを抱いています。」 また別のある回答では「ハマスが今の事態の原因だと話す人はまったくいません。人びとには一種の団結ができています。人びとはこの戦争の原因はイスラエルにあるとわかっているからです。これは単にハマスに対する攻撃ではなく、パレスチナ人全体に対する攻撃です。」 しかし、著者は「取材を続けていくうちに、被害住民の心の奥にハマスに対する怒りが見え隠れするのに気づき始めた」とも語る。「では、なぜこの声は公にならないのか。「ハマスへの恐怖です」と、多くの住民がカメラを止めた私に告白した。「その声をもう一度」と再びカメラのスイッチを入れて促すと、相手は再び口をつぐむ。「もし、自分の声が公になれば、ハマスに連行されるか、撃たれる」というのである。」 第3章では、今度はイスラエルの市民たちの声を取材する。世論調査では、なんと、94パーセントのユダヤ系市民がガザ攻撃を支持している。「この調査結果の中でも最も注目すべき点は、この攻撃がガザ地区のインフラに大きな被害をもたらし、多くの民間人が苦難を強いられていることを認識しながらも、空爆を〝正当化〟しているユダヤ系市民が九二%もいるという現実である。」 ここにある高校生たちの声には、ひどい差別意識が感じられ、とても生々しい。ある平和活動家は「「ハマス」は「大義名分」であり、口実でしかありません。パレスチナ人をイメージするとき、また歴史を学ぶときに、イスラエルの若者は心の中の深いところで、「相手のパレスチナ人は自分たちよりも劣っている。自分たちが彼らよりも優れている。自分たちの持つ文化が彼らの文化よりも勝っているのだ」と教えられるんです。それは心の中にとても深く刷り込まれています。その考え方から抜け出し、相手の人間性に目を向けるということは、成長して大人になったとしても、非常に難しいことなんです」 最後の第4章は、ガザの復興について。UNDPガザ代表のハーレド・アブドゥルシャーフィーという人物は語る。「国際社会がパレスチナ人を支援すると主張するなら、今回の「戦争」の真の原因をきちんとみつめるべきです。そうでないと、さらに犠牲者が増え、さらに破壊が続くからです」「では「真の原因」とは何なのか。ハーレドは「この問題の根源は〝占領〟」と言い切った。」 さらにハーレドは「国際社会やイスラエルは、ガザ地区のパレスチナ人の問題を「人道支援の問題」にしようとしています。「住民は食べ物を求めている」のだと、まるで動物園の動物に、餌を与えるかのように考えている。イスラエルがわずかな食料と燃料を与えれば、国際社会はそれを「平和な状態」だと勘違いするんです。これは完全に間違っています。」

 深夜に帰宅し、録画していた今朝の「ワイドナショー」を観る。三四郎小宮が初登場のほか、田村淳、安藤優子、呂布カルマというメンバー。谷村新司の訃報を扱っていたのだが、東野は若いころからけっこう関わりがあったようだ。ツイッターを覗いてみると、もんたよしのりの訃報も。深夜2時前に眠る。

2023年10月21日土曜日

10月21日土曜日/「キングオブコント2023」

◇ テレビ

 白楽のドッキリヤミ市場から帰宅したのは深夜近くになってしまったが、録画していた「キングオブコント」を今夜中に観なければならない。昼から放送されていた「お笑いの日」もぜんぶ録画してあるが、今年はまったく観ないまま、「キングオブコント」だけを先に観る。今年も梅田サイファーによるオープニングから始まるが、なんかこれ、かっこいいのかなんだかよくわからないな。同じTシャツを着せられた若い女性のみの客席もあいかわらずひどいもんだ。それとも、審査員席の後ろだけなのだろうか、カメラに映されない部分はわからない。司会の浜田と日比麻音子アナが登場し、続いて、審査員たち、かまいたち山内、ロバート秋山、バイきんぐ小峠、東京03飯塚、松本人志が順に登場した。ナレーションは今野浩喜。序盤からもう、浜田がイニシアティブを握り、笑いに大きく振れていく。ここは「M-1」との大きな違い。「M-1」のひんやりとした緊張感が「キングオブコント」にはない。そして、番組開始10分弱で、もうひと組目のネタが始まる。トップはカゲヤマ。ふすまの裏で謝罪をする先輩、ふすまを開けると下半身裸になっているというコントだが、これ、普段のステージでできるんだろうか。審査員たちは思いのほか高得点をつけ、469点。これで早くも、今年の方向性がつけられてしまったような予感がした。2組目はニッポンの社長。親友同士の殴り合いが、ナイフで刺し、ピストルで撃つというふうに発展していく。しかし、客席の笑い声にどうも違和感があり、拍手笑いが頻繁に起こる。ニッポンの社長は優勝候補かなと思っていたのだけど、過去の出場時のネタよりもちょっと落ちるかなという気がしてしまった。得点は 468点。1点差で2位になる。3組目はや団。ここも優勝候補と思っていた。演出家が灰皿を投げるコント。このネタは「たけし杯」のほか、何度か観ているが、声を出して笑ってしまう。さて、審査員はというと、これが微妙に低い点になり、465点。この審査員たち、なんだかわからないな。飯塚の評だけがまともに感じられる。カゲヤマのネタなんて、2回観たら面白くないだろう。4組目は蛙亭。彼氏にふられたイワクラと、寿司がつぶれて泣く中野。イワクラの芝居は面白いのだが、中野のキャラクターはそこまで面白いだろうか。審査員の評価もいまひとつになり、463点。ここまでの最下位。ここからは暫定席に残るか入れ替わるかということになるが、ハマダーのかっこうをしていたや団が残った。5組目はジグザグジギー。7年ぶりの決勝進出にちょっと期待していた。元お笑い芸人の市長がマニフェストを大喜利の解答みたいに出す。これを松本の前でやるのは勇気があるし、皮肉が効いている。すごく面白かったのだが、これを審査員たちはどう評価するかというと、464点にしかならなかった。6組目はゼンモンキー。神社で、彼女のとりあいでケンカをしているところに、学生がお参りにやってくる。ちょっと未熟で幼いコントかなと思った。審査員たちの点も伸びず、456点ではあったが、松本は「トリオ組んで4年目で、いちばん今日のなかでコントらしいちゃんとしたコントをじつはしている」 とコメントした。7組目は隣人。ほかの賞レースでもよく観ているコンビという印象がある。落語家がチンパンジーに落語を教える仕事をするが、教える落語家のほうがチンパンジーの言葉になっていく。チンパンジーの扮装が、いわゆるコントの扮装ではなく、リアルなチンパンジーの面をつけている。得点は 460点。8組目はファイヤーサンダー。観るまで忘れていたが、「ツギクル芸人グランプリ」に出ていたコンビで、そのときと同じネタだった。サッカー選手のものまね芸人のコント。92点。得点は 466点。ここで初めてや団をうわまわり、や団が脱落する。ここまでは最初の3組がずっと残っていたのだ。9組目はサルゴリラ。44歳と43歳、ファイナリスト史上最年長コンビだとは思わなかった。わかりにくいマジックをするマジシャンのコント。でも、こういうマジシャンって本当にいてもおかしくない気がする。ネタ見せの設定にしているのもなぜなんだろうという気がしたが、しかし、やけに面白いのは力量だ。審査員たちの評価は細部に集中した。得点は 482点となり、なんと、ここで1位に踊り出る。最後、10組目はラブレターズ。彼女の実家を訪れると、室内でシベリアンハスキーを飼っている。芝居の安定感が素晴らしいのだけど、爆発には至らないかという気がした。得点は 464点。ファイナルステージ進出は、サルゴリラ、カゲヤマ、ニッポンの社長に決まった。一番手はニッポンの社長。手術室のコント。臓器をどんどん切除していく。シンプルで可笑しいんだけど、優勝するほどのネタかどうか。得点は 466点。パワー系が多いなかで、不安にさせるおとなしい序盤から、その後の展開が面白いという点で、小峠と秋山のコメントが一致した。二番手はカゲヤマ。2本目はウンコのネタ。まったく嫌いだが、得点は 476点。まさか、去年のビスケットブラザーズのような王者を今年も生むのか。こうなったらサルゴリラを応援したくなる。最後はサルゴリラ。野球部の監督がなぜかしつこく魚に例えるコント。ファイナルステージになってからは、コントの最中に審査員の顔は映していないような気がしていたが、このコントの最中には、顔を伏せて笑う松本をはっきりと映していた。得点は 482点。点数だけを見れば、サルゴリラがダントツの優勝という結果になった。

 続けて、これも録画していた「Nキャス」の冒頭を観ると、三谷幸喜が「キングオブコント」のスタジオからサルゴリラのインタビューをする。安住によると、楽屋でコントを観ていた三谷幸喜が児玉の演技を絶賛していたという。そのあとにはジャニーズのニュースとガザ地区のニュース。谷村新司の訃報に続き、財津一郎の訃報もあった。財津一郎を「今で言うキモカワイイキャラ」だとか、妙な説明をしていると思った。深夜3時半頃にようやく眠る。

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4月18日月曜日/それぞれの戦争

◇ 飯田橋  深夜に映画でも観るつもりだったが、朝まで眠ってしまった。タイムフリーで、土曜に放送された「田村淳のNewsCLUB」を聴く。湯川れい子がゲストなので、これは聴いておきたかった。この番組の出演は、なんと、湯川れい子の逆指名によるものだったようだ。湯川れい子は 1936...