◇ テレビ・ラジオ
朝、録画していた昨夜の「お笑い向上委員会」を観ると、お見送り芸人しんいち、ZAZY、サツマカワRPGら、「R-1」ファイナリストが出演。ZAZYはあとからこの場に登場したようで、どうやら放送順を入れ替えてまで、しんいちとZAZYのケンカを優先的にオンエアしたようだ。今日も朝から録画残量との攻防戦になり、「サンデージャポン」と「ワイドナショー」を録画する時間に間に合うようにダビングをセットしたつもりだったが、番組開始にわずかにかぶってしまったようで、そうなると、標準録画に切り換わってしまう。いつもは15倍で録画しているのに、標準ではまるで残量が足りず、「サンジャポ」も「ワイドナショー」も録画が途中で切れてしまっていた。計算がうまくいったと安心していたのに、ほんの数秒の差の失敗だ。気がついたときにはもう手遅れで、標準録画で残量をすべて使ってしまったのでは、午後以降も録画ができなくなるため、「サンジャポ」をすぐに観て、消去するしかない。良原アナが新MCになり、初回の放送。ウィル・スミスの事件の疑惑を、デーブ・スペクターが解説しているところで録画が切れてしまった。
タイムフリーで、金曜の「中川家 ザ・ラジオショー」を聴くと、ここでもウィル・スミスについてしゃべっていた。剛「「ウィル!」って言われてんのやろな、いろんな先輩に。」といって、すかさずミニコントに入る。剛「ウィル!」 礼二「はい!」 剛「お前、やったなあ。」 礼二「いやあれちゃうんですよ、ほんま。」 剛「ウィル! 」 礼二「はい!」 剛「ウィル! 呼んでる、アカデミー賞のひとが。」 礼二「えっ、なんですか?」 剛「お前、殴ったんやて?」 礼二「ああ、はい! いや、あれは…」 剛「ウィル!」 礼二「はい!(笑)そんな下っ端ちゃうねん。(笑)」 剛「絶対、そんなやて、今。」 礼二「事務所呼ばれて。」 剛「来週ぐらい、冗談に変えられてるかな?」 礼二「ああ、なるほど。」 剛「「ウィル~!」言うて、こうな、殴られるフリされるんちゃうかな。ウィル~!」 礼二「「うわああ、もう、待て待てえ」言うて。」 剛「やめてくださいよぉ。終わったことなんですから。」 礼二「そんなんやったらええのにな。」 剛「「ウィルに変なこと言わんとこ。殴れらるわあ。」言われてるよ、たぶん。」 礼二「「殴らへんわあ」言うてね。客席に向かって。」
午後から都内に。今日は雨降り。寒い。小田急線で新宿に出て、まず、昼食を。雨降りだから地下で済まそうと思い、京王モールのほうまで進むが、決められず、小田急線の改札まで戻ってきた。改札のすぐそば、わおんという店に入り、牛すじ煮込みのぶっかけ丼定食を食べた。700円。量が少なそうに見えたが、意外と食べ甲斐がある。
◇ ライブ
吉本興業の創業110周年特別公演「伝説の一日」のライブビューイングを観るため、ルミネtheよしもとに向かう。雨降りで外に出たくないから、小田急百貨店のなかを進んでいくが、当てずっぽうで進んでいたら、屋根のない遊歩道のようなところに出てしまった。なにしろ、ルミネに行くのがひさしぶりすぎて、どこからどうやって行くのか忘れてしまった。結局、外に出ることになり、ルミネ1に到着し、どうも違うような気がすると思いながら案内表示を見るが、ルミネtheよしもとは見つけられず、これはわからないと思い、グーグルマップで検索して、ようやく思い出した。ルミネ1ではなく、ルミネ2のほうだ。南口だということはわかっていたものの、西側と勘違いしていて、本当は東側だ。ようやくたどりついてみると、なんでそんな勘違いをするのかと思うくらいにはっきりと思い出す。すぐそばのタワーレコードにはしょっちゅう寄っていたのに、もう何年入っていないかわからない。エスカレーターで上階に上がっていくと、見覚えのある風景がなく、記憶がまたあやふやになるが、ブックファーストが閉店したのももうずいぶん昔になるか。
ルミネtheよしもとに到着すると、ロビーにひとが溜まり、ちょうど開場が始まったところだった。まず、予約したチケットを発券しなければならないのだが、発券機の場所もわからず、見つけるのにきょろきょろしてしまった。「伝説の一日」2日間全8回公演のうち、今日2日目の3回目と4回目のチケットを予約していて、この時間にいっぺんに発券しておく。自由席、整理番号順の入場。37番だが、入場してみるとまだ空いていて、ゆうゆうと前方の席に着いた。C列まではふさいでいて、ライブビューイングなのにふさぐ必要があるのかと思うが、普段の公演のままにしてあるということだろう。F列の通路脇の席に座り、いったん、トイレに行こうとするが、扉も後方の1箇所以外はふさがれていて、入場する客の横を通り抜けていくしかない。場内ではスタッフが、飲食は禁止と、しつこくアナウンスして歩いている。飲みものすら禁止ということで、だったら、入場する前に多めに飲んでおくんだった。
15時5分、本日3回目の公演が開演。この会場のMC、スリムクラブが登場する。今回の公演は配信もあるのだが、せっかくだから、劇場の盛りあがりのなかで観たほうがいいかと思い、ルミネを選んだのだが、思いのほか、会場は寂しい雰囲気だった。吉本の各劇場で行われているのだが、無限大や神保町のような小さい劇場のほうが盛りあがっていただろうか。しかし、ああいうところは劇場のコアな客が詰めかけるような気もしたから、ルミネがいいだろうと思ったのだ。前回、100周年のときは映画館でライブビューイングがあり、別に会場に芸人が登場したわけでもなく、なのに、映画館はとても熱気があったように記憶しているが、配信があるなら配信で観ればいいやということなのか、コロナ禍で配信が当たり前になり、ライブビューイングというものの意味も変わってしまったのかもしれない。スリムクラブの役割も、MCというよりもただの前説で、会場に熱気もなく、どうも乗りきれない。スクリーンにはNGKの舞台が映され、あちらではレギュラーが前説に登場した。当然、向こうは熱気があり、盛りあがっている。NGKのほうが開演すると、スリムクラブは引っ込む。
まず始めは口上から。あべこうじが司会を担当し、中田カウス、海原やすよともこが登場し、口上を述べる。それから演芸になり、16組が登場。出演順に、さや香、スーパーマラドーナ、ビスケットブラザーズ、2丁拳銃、横澤夏子、あべこうじ、まるむし商店、中田カウス「漫才のDENDO」というコーナーにすゑひろがりず、コロコロチキチキペッパーズ、月亭方正、ジャングルポケット、ライセンス、木村祐一、COWCOW、テンダラー、海原やすよともこ。メモをしそこねたので記憶があいまいになってしまったが、たしか、中田カウスのコーナーのあとだかに換気休憩があり、この時間に、ペットボトルをロビーに持ち出し、水分補給をしておいた。中田カウスのコーナーは普段の劇場でもやっているようだが、軽くなでるような他愛のないインタビューをするだけで、若手をカウスと共演させる目的以上の中身はなく、それよりも、カウスひとりのあいさつのほうがよっぽど面白く、こういう特別公演なのだから、漫談の時間にでもして、カウスの話芸を聴かせてくれたほうが嬉しかったのにと思うが、そもそも、カウスボタンの漫才でないことが残念である。まるむし商店の漫才を観るのもひさしぶりで、東京のテレビでは観る機会がないが、劇場で熟成されたような漫才がとても楽しい。月亭方正は落語形式だが、わずかな時間であり、漫談のみ。木村祐一の「写術」もひさしぶりに観たが、これは今も劇場でやっているのだろう。プログラムにはゆにばーすの名があったが、コロナで欠場になったようで、どうやら、さや香はその代演だ。やすよともこの漫才のあとには、NGKでは幕が降ろされ、その幕の前を使い、「幕間SP」という余興の芸を見せるコーナーになる。おいでやすこがが司会を担当し、エンペラー、アイロンヘッド、囲碁将棋、ガリットチュウが登場。
そして、このあとはいよいよ、ダウンタウンの時間になる。今日の公演は、これがいちばんの目当てなのだ。ダウンタウンがいったいなにをするのかも発表されていなかったが、EPOの「DOWN TOWN」が流れ、ここからもう昂揚させられたが、ステージ下からセンターマイクが現れ、やっぱり漫才なんだとわかる。NGKもどよめいていたのだと思うが、こうなるともう、のめり込んで観るしかない。「DOWN TOWN」をイントロからたっぷりと聴かされ、「DOWN TOWNへくり出そう」という歌詞が出てきたところで、ダウンタウンが登場。漫才といっても、フリートークのようにして始まるわけだが、しかし、松本のなかにはシナリオはどこまであったのだろうか。落語のマクラのようにして、場の空気を確かめると、本題に入っていく。すでに決めていたのだろう、ダウンタウンの漫才の代表作である、クイズのネタの形式を松本はこの舞台に選んだ。ある世代にとっては、かつての「ガキの使い」で毎週のように繰り広げられた、フリートークが自然と漫才の呼吸になってしまう全盛期のダウンタウンが記憶にあるはずだが、このシチュエーションにはそれを乗り越えるようなマジックがある。段階を踏み、じわじわとギアを上げていくだけの時間がたっぷりとあるのもよかった。松本的な狂った論理展開と、それに釈然としない浜田。この釈然としない時間がずっと可笑しく、型どおりのツッコミは意外とぎりぎりまで温存している。黙るほど得点が高くなるという「静か静かクイズ」が飛び出したあたりはダウンタウンの真骨頂で、いちばん笑わされたのはここだった。そのあとは、終わりかたを探る展開に感じられたが、最終的には物語性を求めたというところか。漫才を終わらせるのは浜田の役目であり、クイズの形式だけで最後まで押し通すのかもわからなかったが、最後までこの形式で通し、浜田のツッコミにより締めくくられた。30分ほどの漫才。いや、持ち時間はもっと長かったはずなので、まだまだ続くと思いながら観ていたのだが、ふたりは時間は把握していたのだろうか。ルミネは、スリムクラブが再び登場し、スリムクラブが悪いわけではないが、ダウンタウンの漫才のあとではちょっと余計な気がした。
3回目の公演が終わり、いったん、ルミネの外に出る。あいかわらずの雨降りだが、ドン・キホーテまで出かけ、栄養ドリンク、シュークリームを買い、ドン・キホーテの裏口で食べてしまい、すぐにルミネに戻った。18時半開演、4回目の公演はE列に座る。せっかくだから、さっきよりもMC席が観やすい席を選んだ。この会場のMCは、この回はショウショウが担当した。2日間の公演、千秋楽最後の回は「さんまの駐在さん」をたっぷりと。作・久馬歩、演出・小松純也。まず、さんまが登場し、続いて、今田耕司、岡村隆史が登場し、3人とも警官の衣装を着ていて、コメディの舞台なのだが、これもフリートークから始まる。この3人を中心にして、ほかの登場人物は入れ替わり立ち替わり、記憶がどこまで正しいかわからないが、ほぼ登場順に列記すると、間寛平、村上ショージ、黒沢かずこ、川畑泰史、オール阪神巨人&プラス・マイナス、ジミー大西、中川家、熊元プロレス、NMB48(渋谷凪咲・小嶋花梨・上西怜)、椿鬼奴、島田珠代、見取り図&かまいたち、次長課長、アインシュタイン&アキナ、マヂカルラブリー&空気階段、桂文枝、モンスターエンジン、おいでやすこが、NON STYLE、ミルクボーイ、ザ・ぼんちという豪華キャストだ。劇中で触れられていたが、月亭八方も本当ならば出演する予定だったが、コロナになってしまったようだ。ゆりやんレトリィバァもコロナになり、おそらく、熊元プロレスがその代役だったのではないだろうか。役柄がしっかりとあり、物語に関わる登場人物もいれば、一場面だけの出演もある。ザ・ぼんちなんかはスジをまったく把握しておらず、とにかく出されたというような感じだった。それにしても、さんまのバイタリティがすさまじく、3時間にもおよぶ舞台を、軽やかに演じるというのではなく、さんまの年齢で、ほぼ出ずっぱり、笑わせどおしで突き抜けるというのは並大抵のことではない。ジミー大西の活躍に笑い転げさせられるのもこの舞台ならではだが、さんまとジミーが卒業証書の筒を引っぱり合う場面で、さんまから咄嗟に「道具屋」のクスグリが出たところは聴き逃せない部分だった。コメディが終わったあとにはエンディングがあり、吉本の岡本社長が登場し、あいさつをした。舞台上には出演者が大集合し、最後には吉本芸人のヒットソングメドレー、「アホの坂田」から「笑顔のまんま」までの大合唱で大団円となった。ルミネにショウショウが再登場し、終演したときには 21時50分だった。
新宿から小田急線に乗り、深夜0時近くなって帰宅する。録画していたテレビ番組をいくつか。今朝の「ワイドナショー」でもウィル・スミスの件を扱っていたが、松本も東野も、ウィル・スミスの立場で語っていたのが不思議だ。「TVタックル」でもウィル・スミスについて。たけしは、カミさん連れて出て行っちゃえばよかったのにと言っていた。ウィル・スミスがその場に残っていたのは受賞が決まっていたからで、出て行けば、アカデミー賞にもクリス・ロックにもダメージを与え、歴史的な場面になったのにと。なるほどと思いながら、深夜1時過ぎに眠る。