2022年5月17日火曜日

5月17日火曜日/この部屋

◇ 大森・渋谷

 今日も朝から都内に。京浜東北線に乗り、混雑していたが、途中から座れ、ラジオを聴きながらうとうとしていたが、どうやら遅延していたようだ。大森で降りねばならなかったのだが、着いたと思い、あわてて降りたら、じつはまだ蒲田だった。ひとの流れに押され、改札を出てしまってから気がついた。あんまり利用したことのない南口だったのがまずかった。東急線の改札が見えて、そこでようやく変だとわかったのだから間が抜けている。降りてくる客の波に逆流するように改札内に戻り、改めて大森に向かった。馬鹿なことで電車賃を無駄に使った。

 午前中に渋谷に移動し、東急ハンズの手前にある鳥道酒場に入り、ランチメニューの鶏唐揚げ定食を食べた。500円。まんだらけに寄れるかと思ったが、開店は正午からだった。松濤のベローチェに入り、ひと休み。スマホの充電をしながら、ラジオを聴き、少し仮眠をするが、眠気がまるでとれない。読書も少し。それから、神山町の商店街を歩いたが、商店街中に「奥渋」というのぼりがずらりと並んでいる。商店街の真ん中には、PL教団の教会があった。



◇ テレビ・ラジオ・雑誌

 今日は眠気がずっと続き、首の凝りもひどい。あまり寄り道もせず、夕方には帰宅した。録画していた今日の「徹子の部屋」は傑作選で、「人気スター歌手初登場」という特集だった。和田アキ子、森山良子、美川憲一、坂本冬美の過去の映像が流れた。美川憲一の初登場は再ブレイク時にあたる1990年で、当時44歳だったとは驚く。「僕」と言っていて、まだ、現在のような過剰さはない。「ものまね王座」のご本人登場の裏話をしゃべっているのだが、つくづく、あれはテレビバラエティ史に残る名場面だ。

 タイムフリーで、今日の「ビバリー昼ズ」を聴くと、東貴博と黒沢かずこは上島竜兵の話をするだろうかと思うと、先週は東の母も亡くなっていたそうで、その話になった。通夜に欽ちゃんが現れ、お焼香のあいだもずっとしゃべっていたり、東の喪主挨拶にも突っ込み、さんざん盛りあげたようだ。明治座の公演の告知もあり、黒沢によると、ナイナイ矢部の息子が喬太郎師匠のファンなんだそうで、これは知らなかった。黒沢が番組に加わったことで、今までとは違う情報も入ってくる。

 今日の「ナイツ ザ・ラジオショー」は、14時台は爆笑問題がゲスト。ケイさんはオープニングから爆笑問題への愛を語る。土屋さんも、ケイさんも、学生のころからの「カーボーイ」リスナーなのだ。そのあとに別の話をしていたら、太田が早くも乱入した。談志、たけし、とんねるずと続く、東京の乱入の系譜というのがどうやらある。ゲストコーナーでは、笑組や浅草キッドとの関係、あるいは、コントらぶこーるやホームランらと営業に行っていた時代の話が珍しく、興味深く聴いた。先週の水曜以前は別世界のようで、「爆笑問題カーボーイ」も聴きそびれていた。ようやく聴いてみると、先週は生放送で、ロバート秋山がゲストだったのだ。

 ラジオを聴きながら、楽天マガジンで雑誌のチェックをすると、「サンデー毎日」の山田美保子の連載コラムでは、上島竜兵の訃報を伝えたワイドショーの違和感について書かれていた。自身もワイドショーに出演することのある山田美保子だから、内部事情もきちんと認識したうえでの批判だ。それから、水道橋博士の不定期連載は園子温について。「地位を射止めたい者と、その地位への人事権を握る者との〝コミュニケーション〟は、どこまでがギブアンドテイクで、どこからがセクハラなのか?」という認識は、マジだとすると、かなりまずいのではないか。近しい人間の悪事が明るみになったときに、困惑し、できれば擁護したいと考えるのは当然の感情ではあるとは思うが、博士の思考法はシャレをマジと誤認していくようなところがある。シャレをマジに、つまり、冗談を現実化させていくのが博士(および、浅草キッド)の面白さで、れいわから出馬かというネットニュースも出ているようだが、これなんかはまさに、冗談みたいなことを実際にやってしまおうとしている。しかし、シャレはシャレであって、論理的ではないだろう。

 「SPA!」を読むと、巻頭カラーページに上島竜兵の記事があり、水道橋博士のコメントが載っていた。「松竹新喜劇を率いた藤山寛美を尊敬していた志村けんさんは、'06年から舞台「志村魂」を続けていました。そこで竜さんに喜劇役者の道を示していたと思う。」

 「FLASH」にも上島竜兵の記事があり、「本誌は10名ほどに取材を申し込んだが、「気持ちの整理がついていない」との理由で、誰もがコメントを差し控えた。」とあるが、 CMの演出を担当したある映画監督からは、上島は主演映画をやりたがっていた、志村けんがやるはずだった「キネマの神様」の代役をやりたがっていたという証言を得ている。「上島さんが本当にやりたかった仕事は、個性的な俳優だったそうです。遠藤憲一さんみたいな独特な味のある役者に憧れているとも言っていましたね。コントで売れた人ですが、役者への思いが本物だとわかり、本気で実現させようかと考えていたんですが…」 

◇ 生活

 注文の本がまた見つからず、朝にも探していて、いったんあきらめてしまったが、その本は確実にあるはずだから、帰宅してから、部屋中をひっくり返して探していた。今までは意識していなかったが、コロナ以前は古本市にしょっちゅう参加していたから、そのたびに本の山を動かすことになり、それが自然と在庫のチェックにもなっていたのだ。長いあいだ、まったく手をつけていなかった本の山をどけてみると、山と山のあいだの空間に、ネズミの糞がごっそりと見つかり、悲鳴が出そうになった。ティッシュのクズも溜まっていて、おそらくゴミ箱から運び、ここで食っていたのだ。それを知らずに、ずっと放置していたとはおぞましい。この部屋にはまだ死角がたくさんあるから、これだけでは済まないのではないか。チラシ類など、保存のつもりで何気なく積み重ねてあったものが、気がつくと、かなり傷んでいるということを発見し、そのたびに悲しくもなるが、四十代後半にもなると、そろそろ執着してもいられない。いったいどれだけ、この部屋を散らかしたままにしているのか。

 全身ほこりまみれになり、深夜にシャワーを浴びた。いったん眠り、タイムフリーで、放送直後の「爆笑問題カーボーイ」を聴くと、今日の「ラジオショー」出演の話を楽しく語っていた。

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