◇ カレーの記憶
午前中から都内に。お昼どき、近くを通りがかり、丸の内のインデアンカレーに。ものすごくひさしぶりなはずで、下手したら十年以上ぶりではないだろうか。水道橋の書店でバイトをしていた時代に、銀座店までおつかいを頼まれ、まっすぐ戻らずにここに寄った記憶がある。その時代からすると、まわりには新しい商業施設も増えたような気がするが、ここは変わらずに残っている。いや、まったく変わらずかどうかはわからないが、十年以上ぶりでもたどりつける程度には変わっていない。バイトしていた書店は、水道橋の店も、おつかいに行った銀座店も、とっくになくなってしまった。
国際フォーラムの地下を通り抜け、有楽町から京浜東北線に乗ろうとすると、この時間は快速のみの運転で、有楽町には停まらないようだ。わざわざ有楽町まで歩かずに東京駅から乗ればよかったのか。品川まで山手線に乗り、品川から京浜東北線に乗り換えた。
横浜まで帰る前に、せっかくだから大森で途中下車して、西友のブックオフに寄っていく。しかし、たいしたものは買えず。それから大森海岸駅まで歩き、京浜急行に乗る。日ノ出町まで行くつもりだったので、有楽町から向かうとすると、どのみち京浜急行に乗り換えることになるから途中下車しても運賃は変わらない。グーグルマップと路線検索を見て、どのブックオフならスムーズに寄っていけるかと必死に考えた。日ノ出町駅までくれば勝手知ったるエリアになる。イセザキモールのブックオフにももちろん寄る。それから黄金町方面に歩き、雲雀洞にも寄る。雲雀洞ではしばらく立ち話も。
◇ しみじみしてくる映画
マクドナルドでひと休みしようと思っていたが、思ったよりも時間がなくなり、30分しか休めなかった。
シネマジャック&ベティで、井筒和幸監督の「無頼」を観た。一昨日に観ようかと思っていてやっぱりやめた映画はこれ。一昨日は木曜で、ジャック&ベティはメンズデーで安いのだが、スタンプカードが貯まっていたから何曜日に観てもいいと思った。そもそも、クリスマスイブという気分の映画でもない。本当は5月に公開予定だったのが、年末年始のこの時期に延期になったのだが、こういう体温の高い映画は夏の暑い盛りに観たかった気もする。
井筒監督8年ぶりの新作ということで期待もあったのだが、観終わってみると、期待のポイントがちょっとズレていたのかなという反省もした。井筒監督の青春映画が好きなのだが、それらと同じような映画だと思って観ていると、どうも捉えそこねてしまう。ここで描かれているのはもっと壮大な時間で、後半になるにつれてしみじみしてくる映画だった。
黄金町から西横浜まで歩き、日高屋で中華そばと餃子を食べてから帰る。