2021年5月24日月曜日

5月24日月曜日/喜劇映画をもう一回





◇ 東雲・豊洲

 早朝、地震で目が覚めるがもう少し眠りなおし、5時過ぎに起きあがる。左肩の痛みがずっと続いていて、座っている姿勢よりも寝転がっているほうがいい。ラジオをつけていたら、生島ヒロシが、近藤誠の本を参考にしてコロナについてしゃべっていた。

 朝から都内に。服装に迷う気候だが、Tシャツの上にパーカーを着た。外に出ると、まだまだ涼しい時間だった。出先で読む本を決められず、重くなるが、カバンに5冊入れていくが、しかし、電車に乗ると眠くなり、読書はなかなか進まない。有楽町線の辰巳というところまで行く用があり、そのまま帰るのもつまらないので、少し歩いてみるが、昼にはやや暑くなり、汗をかいた。辰巳橋をわたり、東雲のイオンに入り、フードコートで食べていく。中華101 という店のルーロー飯。さらに、東雲橋をわたり、豊洲まで歩いてみるが、豊洲には今まで行ったことがなく、しかし、疲れてしまい、あんまり歩きまわりたい気にはならなくなった。グーグルマップでドトールを見つけ、そこで休もうとしたが、地下鉄の改札のそばにある狭い店舗で、こんなところでは落ち着けないと思ってやめる。書店はないかと検索してみると、くまざわ書店がある。ホームセンターの2階にあるその店まで行ってみると、どうってことのない町の本屋という店だったが、そこで少し、雑誌を立ち読みしていく。

 豊洲駅から有楽町線に乗ろうと思い、有楽町線のホームに降りると、ホームとホームのあいだにあった真ん中の線路がつぶされ、ホームドアがトマソンになっていた。これはじつに盛大なトマソンで、面白い光景だ。ツイッターで検索してみると、去年からこうなっているらしい。





◇ 渋谷

 有楽町線で寝過ごし、池袋まで乗ってから、永田町に戻る。半蔵門線に乗り換え、渋谷に出る。まず、まんだらけに寄るが、土曜にも寄ったばかりで、買うものなし。「Nキャス」で都内のビルから店舗の看板が消えているというニュースをやっていたが、まんだらけの入り口の向かいにあるビルがまさにそうだった。センター街を歩くひとは、如実に少なくなっているように感じられる。無限大ホールのそばを通ると、1階の窓ガラスからビスケッティが漫才をやっているのが見えたが、客席は驚くほどに閑散としていた。松濤のベローチェに入り、アイスコーヒーとクリームパンを食べる。夜に映画を観ようと思い、時間をつなぐが、まだ4時間以上もある。かなり長居したが、まだ時間があり、丸善&ジュンク堂に寄った。東急百貨店の下の階は、18時半にはもう閉めていた。本屋は開いていて、エレベーターで上がり、棚をじっくり眺め、30分以上つぶした。外に戻ると、小雨になっている。ドン・キホーテに寄り、ペットボトルのお茶とランチパックを買い、歩きながら食べた。オレンジ色のキャップのホット用のお茶が、冷やして、安く売られていた。

◇ 映画

 19時半前、シネマヴェーラ渋谷に。小林信彦プレゼンツ、「これがニッポンの喜劇人だ!」に再び、「エノケンの頑張り戦術」を観るためにやってきた。19時35分の回。チケットを買う際に、一般料金でいいかを毎度確認されるが、そういえば、会員料金で観るという発想がぜんぜん浮かばなかった。1200円が800円になることを思えば迂闊だったが、何本も観るとは考えてなかったからで、今から慌てて会員になってもしかたがない。今回は整理番号52番。ビデオトークの回よりも少ないとはいえ、それなりにお客は入っているのか。今回も右端寄りの席に座る。「エノケンの頑張り戦術」という映画は、エノケン生誕百年のイベントのときに一度観ていて、確認すると、2004年だからもう17年前になるのか。そのときのシンポジウムでは、別役実もエノケンではこれがいちばん面白いと言っていた映画だ。今回、観なおしてみても、臨家の主人同士がなんの理由もなく競争を始める冒頭からいきなり可笑しい。按摩の場面が特に面白かった記憶があったが、取っ組み合いになるこの場面ではやっぱり笑わされる。終盤の展開はあんまり覚えていなかったが、サスペンス的な要素もあるのだ。こんなサイコパスな人物描写がこの時代にあるとは、なにか海外の作品からの影響でもあるのだろうか。

◇ 雑誌

 夜遅くに帰宅し、疲れて、すぐ横になった。タイムフリーで、今日の「ビバリー昼ズ」を聴いた。ゲストはロッチ。そのあとには、伊藤アキラ追悼で「邦子のアンアン小唄」も流れた。ラジオを聴きながら、楽天マガジンで雑誌のチェックもする。「週刊ポスト」のグラビアに、「ひょうきん族」の特集があった。巻頭グラビアは、高田先生が証言する「土8戦争」の歴史から始まり、たけしの独占紅白、そして、エムカク氏によるさんま考がある。たけし、高田が連載している「ポスト」ならではだが、そこにエムカク氏が混じっているのがすごい。巻末グラビアは、まず、西川のりお、片岡鶴太郎、島崎俊郎の座談会があり、岸川真さんが構成していた。最後は山村美智のインタビュー。鶴太郎と若人あきらとではマッチのかっこうをさせるならどっちがいいかと、荻野ディレクターに訊かれたというのは知らない話だった。山村美智が鶴太郎と答えたから、あのマッチが生まれたということらしい。深夜0時過ぎに眠る。

2021年5月23日日曜日

5月23日日曜日/ラジオと読書・文章について

◇ 訃報など

 朝8時過ぎに目覚める。ツイッターから、伊藤アキラの訃報を一日遅れで知った。大瀧詠一の楽曲を追いかけるうちに気になり始めた名前で、三木鶏郎門下だということを知ったのもわりと最近のことだった。アニメやCM、ノベルティソングの有名曲の歌詞を多く手がけている。それこそ、植木等の再ブーム時のいくつかの楽曲や、「ひょうきんパラダイス」、あるいは、忌野清志郎がカバーした「少年マルス」は、伊藤アキラの名をまだ意識する前に愛聴していた。

 午前中に、ブログの更新をひとつ。4月に入ってからは下書きをしっかりしてあるので、更新が楽だ。今さらながら、レイアウトにも手も加えた。ブログのアーカイブやリンクを表示できることに、今まで気がついてなかった。録画していた今朝の「サンジャポ」を観る。田村正和の訃報で、たけしとの接点があるのかが昨夜の「Nキャス」ではわからなかったが、たけしと一緒の写真がこの番組では出されていた。午後はラジオ。「爆笑問題の日曜サンデー」は光浦靖子がゲスト。光浦の文章は淋しさが漂うという太田。清水ミチコたちと温泉に行ったときのことを書いたエッセイを読んで、「それ読んでるとさ、ああ光浦、なんか楽しそうだこのとき、とかって思うわけ。なんかさ、急に涙が出てくる。(笑) なんで俺、光浦がこんなに楽しそうなことに喜んでんだろうみたいなさ。(笑)」 光浦「ああ嬉しい、涙出てきちゃった。わたしね、小説とか映画ですぐ泣いちゃうやつって、主人公が楽しくしとるときなんですよ。」 太田「幸せって一瞬で過ぎ去るからさ、その瞬間を切りとった文章ってさ、泣けるんだよな。」 そのあとの、容姿いじりネタについて語り合っていた内容もとてもよかった。

 夕方、ヤマトの営業所まで。Tシャツで出たら、やや肌寒い。空腹でふらふらし、考えたら、昨夜は4時間も眠れていないので、寝不足もある。吉野家に入り、牛焼肉丼を食べた。二俣川に出て、くまざわ書店に少し寄り、それからドトールに。アイスコーヒーと一緒に、沖縄黒糖あんぱんを食べたくなってつい買ってしまったが、180円でこの大きさかというような大きさだ。ぺろりと食べ、しばらく読書してから帰る。


◇ 読書・映画・ラジオ

 夜に帰宅し、読書を続ける。後藤明生「小説 ―いかに読み、いかに書くか」を読み終えた。1983年刊、講談社現代新書。難しくて簡単には読めないんじゃないかと思いながら読み始めたが、面白くて、途中からはすいすいと読んだ。志賀直哉の文章を引用した箇所では、ごく短い4行の文章のなかに「自分」という言葉が3回出てくる。これははたして名文か、悪文か、そのような問いを発すれば、愚問だという返答が返ってくるだろうという。それから、志賀直哉の小説を現在の眼でたしかめていくが、志賀直哉の「直写」とは、自分の裸眼により直視したものを、意識のフィルターを通さずに書くこと、つまり、いっさいの他者を拒絶する文章であるが、他者の眼を拒絶するということは、他者の解釈を拒絶することであり、分析を拒絶することは、普遍化を拒絶する。普遍化を拒絶すれば、特殊化することになり、すなわち、神格化することになる。志賀直哉の作品を宇野浩二は「中学生の作文のようだ」と評したそうだが、志賀直哉は小説と随筆とを意識的に区別していなかった。その宇野浩二についてもあとの章では分析され、「筋のない小説」の見本だという宇野浩二の小説は読まねばならないと思った。

 アマゾンプライムで映画を1本。シネマヴェーラの喜劇映画特集のラインナップに入っている、宍戸錠の「ろくでなし稼業」がアマゾンプライムにもあった。しかし、あんまり面白さがわからず、ぜんぜん集中せずに観てしまった。「決定版 日本の喜劇人」のこの映画について書いてある箇所にあたってみるが、たいして記述があるわけでもなく、これが宍戸錠の主演第1作ということだ。

 タイムフリーで、今朝の「石橋貴明のGATE7」を聴いた。「石橋、薪を焚べる」の佐々木昌信審判の回を観ていたという、谷繁に言われた話が面白い。先週の放送も、スージー鈴木が出演していたとあとで知り、聴こうと思っていたが今日まで聴きそびれていた。野球選手のレコード特集。この番組はポッドキャストもあるが、レコードがかかるので、ラジコで聴かなければならない。野茂が作詞したとんねるずの曲は、収録されたアルバムももっているが、スージー鈴木が泣けるというのに同感で、野茂の素朴な詞がとてもいい。深夜0時頃に眠る。

2021年5月22日土曜日

5月22日土曜日/小林信彦プレゼンツ

◇ ラジオ

 朝はラジオ。「ナイツのちゃきちゃき大放送」をオンタイムで聴いていた。なんと、結婚したゲンさんが中継コーナーに出演、というフリで、登場するのはもちろん中津川弦さんだ。自宅からの中継で、ひさしぶりの登場になったが、おカヨ坊さんはバイトのために不在だった。まあ、急に決まったんだろうからしかたがない。恒例、中津川さんの今日の熟女ベスト3は、松旭斎小天華、すず風にゃん子、阿川佐和子と発表された。阿川佐和子はこのあとのゲストなのだ。

 昼前から外出。半袖で出るが、やや肌寒い。左肩から首にかけての痛みがまだ続き、電車内で眠ろうにも、首を後ろにもたれられない。横浜から東横線で渋谷に。もう慣れてしまったが、土曜の昼だというのに電車はかなり空いていて、立っている乗客はほとんどいない。ちょっとなにか腹に入れておきたく、マークシティのドラッグストアに寄り、一本満足バーを買って食べた。ツイッターを見たら、富永一朗の訃報が目に入る。



◇ 映画

 道玄坂側から円山町に入り、シネマヴェーラ渋谷に。小林信彦プレゼンツの喜劇映画特集、「これがニッポンの喜劇人だ!」の初日に駆けつける。この特集上映を知ったのは、「週刊文春」の小林信彦の連載でだった。調べてみると、12時55分の回の「ニッポン無責任時代」が、小林信彦のビデオトーク付き上映だというので、これは観ないわけにはいかなかった。「ニッポン無責任時代」は映画館でも何度か観たことがあり、ビデオトークがなければわざわざこの作品は選ばなかったろう。観たことのない珍しい映画も上映されるが、わが予算では再び観にこられるかはわからない。下の階のユーロライブにくることはここ数年は多かったが、シネマヴェーラはもしかしたら初めてかもしれない。上映15分前に到着し、エレベーターで4階にあがると、ロビーはお客でいっぱいだった。チケットを買うと、自由席で、整理番号は85番。事前に売れてしまうことを心配していたが、朝にホームページを確認してみると、どうやらオンラインの販売はしていないようなので安心したが、そうなると、何時に行けばいいのだろうかという悩みにもなる。どのくらい人気があるのか、まるで予測ができなかった。電車で向かいながら、ツイッターで検索して様子を探っていたのだが、その際に、「決定版 日本の喜劇人」のサイン本がどうやら売っているらしいということもわかった。こんな機会は二度とないかもしれない。財布の中身を確認し、金の計算をすると買えないこともない。四千円弱の出費になるが、思いきって、買ってしまうことにした。本はカウンターで販売していて、限定30部と書いてある。混雑しているし、近づいてよく見ないと、ここにサイン本が売られているとはなかなか気がつくまい。入場に時間がかかり、自分の整理番号は後ろのほうだから、そのあいだに無事に手に入れた。席はおおむね埋まり、右端に近いところに座る。上映前に、劇場のスタッフの女性からあいさつがあり、マイクがオンになっているかがわからずに、影でしゃべっていて、笑いが起きた。このあいさつで、サイン本の販売も宣伝された。残り13冊だというから、やっぱり先に買っておいてよかった。上映前にビニール袋を開いて、サインを確認すると、当たり前だが「小林信彦」と書いてあり、興奮させられる。映画の前に、まずはビデオトークの上映から。あいさつをただ撮ったぐらいのものを想像していたが、想像以上にきちんと編集演出が施されているもので、これは観る価値があった。88歳、現在の小林信彦のすがたを観ることができた。しゃべる小林信彦はラジオ出演で知っているが、映像で、動く小林信彦を観たことはそういえばあっただろうか。もちろん、顔写真は何度も目にしているが、こんなに福耳だったのかと、妙なことに気がついた。口調はやや不明瞭で、聴きにくくもあったが、年齢を思えば無理もない。内容的には大半は著書に書いてある話だと思った。由利徹についてしゃべっていたことは、つい先日の「週刊文春」に書いていたことと同じだ。それよりも、しゃべっているすがたから感じとれることのほうが大きい。最後は「まあ、そういうことでよろしくお願いします。」で終わってしまい、笑いが起きた。続いてすぐに、「ニッポン無責任時代」の上映。映画館で観るのは何度目になるか、しかし、客席はだいぶ年齢層が高く、どうも一体感は得られない。後ろの席の爺さんはいびきをかいて寝ていて、とても迷惑だった。もちろん、映画自体は楽しい。何度観ても痛快さが残る。





 映画は15時前に終わり、松濤の富士そばに入り、カツ丼を食べた。ベローチェに入ろうとするが、混雑していたのでやめにして、先にまんだらけに寄った。階段の百均から一冊だけ買っていく。センター街からハチ公口を通り、ヒカリエの裏に出て、宮益坂のベローチェに入った。小林信彦のサイン本がとにかく嬉しく、ひさしぶりに、フリートでツイッターに投稿してしまう。読みかけの本もたくさんあるのに、さあ、どれから読めばいいのか。掟破りだが、買ったばかりの「決定版 日本の喜劇人」の、あとがきと巻末インタビューを先に読んだ。BIG3以降の、とんねるず、ダウンタウン、爆笑問題、さまぁ~ず、サンドウィッチマン、伊集院光たちを、本書に書いていない理由がここでは語られていた。



 帰りの東横線は、急行だというのに、がらがらに空いていた。寝過ごしてしまい、元町・中華街駅から横浜駅まで戻ってくる。ビブレのブックオフに寄り、110円の文庫本を2冊だけ買う。帰宅前に、ライフでも買いものしていく。

◇ ニュース

 夜遅くに帰宅し、録画していた「Nキャス」を観る。トップはニシキヘビが見つかったニュース。飼い主のアパートの屋根裏で捕獲されたという。先週の日曜に東戸塚に行ってみたときには、騒動の様子はまったくわからなかったが、早すぎたんだろうか。見つかる前に、もう一度ぐらい見物に行きたかった。コロナ関連のニュースでは、商業ビルから店舗の看板がどんどん消えているという。大規模接種センターの東京会場が大手町にあり、場所がわかりにくいからというので、下見に行く高齢者が多いというのも気の毒な話だ。ずっと真夜中でいいのに、というバンドのメンバー、和田永というミュージシャンの特集もあり、これには興味が湧いた。旧式家電を楽器にするという、まるで「誰でもピカソ」向きの人物だ。検索してみると、正式メンバーではないようで、Open Real Ensemble というバンドをやっていることもわかった。田村正和の訃報では「パパはニュースキャスター」の子役たちに取材をする。ドラマのなかで、鬼瓦権蔵の「冗談じゃないよ」をやっているシーンがあるのには笑ったが、たけしのコメントはなかった。深夜4時過ぎに眠る。

2021年5月21日金曜日

5月21日金曜日/用もないのに外出する



◇ 外出

 ここ数日、どういうわけだか、注文がまったく入らず、こんなことは初めてで、いったいなにがどうなっているのか。なにしろ、原因がわからず、どこかで悪評でも出まわっているのかと疑心暗鬼になる。注文がなければ、出かける用もないのだが、じっとしているのもつまらないので、午後に三ツ境まで歩く。小雨。気温は暖かく、Tシャツで出る。ライフの TSUTAYA に寄り、「週刊文春」の小林信彦の連載を立ち読みしていく。先週に引き続き、「日本の喜劇人」の決定版の発売に合わせ、喜劇人たちの回想が書かれていて、これにはたまらない気持ちにさせられる。読書をしようと、サイゼリヤに入った。15時前だったが、ランチメニューがあるとは知らなかった。オニオンソースのハンバーグ、サラダ、ライス、スープ、ドリンクバーのセット。600円。滞在時間、2時間ほど。そのあとは、瀬谷のブックオフまで。5冊買う。ビニール袋が無料だというのでもらったが、広告入りのものを配っているのだ。別に、コストの問題でビニール袋を有料にしたわけではないだろうに、なにかおかしいんじゃないか。

◇ 映画・テレビ・ラジオ

 夜に帰宅し、アマゾンプライムで映画を1本。昨日に引き続き、寺山修司の「書を捨てよ町へ出よう」を観た。見放題が今日で終了なので、日付が変わる前に観てしまわなければならなかった。1971年公開、ちょうど50年前の映画。今の眼で観ると、ゲリラ的な部分は面白いが、おおむね退屈なものだと思った。アングラの視覚的イメージというものが、メタ的にも、さまざまなかたちで見慣れたものになっているのだからしかたがない。

 録画していた「ミュージックステーション」の2時間特番を、ざっと早まわしで観る。小沢健二が出演するたびにざわざわさせられていた時代もあったが、なんだかもう、どんなテレビに出ようとも、なんとも思わなくなってきた。この番組にかぎらずだが、変な民主主義があって、どんなアーティストも公平に扱おうとする。そうしているうちに、特別性が溶けていく。Awesome City Club の新曲があり、ハラミちゃんの即興メドレーがあるというのも乱暴な構成だ。ハラミちゃんというひとは、どのくらいピアノが上手いのかがよくわからない。ののかちゃんがあいみょんを歌う動画が流れ、それを小沢健二がワイプで観ているという絵づらにも不思議な気にさせられる。最後はハイスタの横山健。バンド名が Ken Yokoyama というらしい。むしろ、横山健こそ、こんな番組に出るんだという感じが唯一ある。

 「ネタパレ」は、相席スタート、ハナコ、ニッポンの社長、アルピー平子&もう中学生のコラボという、コントが4本。今週は早まわしするところがない。後半の「ニュースターパレード」は再登場が多かったが、気になる組はなし。昨夜の「アメトーーク!」も観る。ソニー芸人の特集。びーちぶという劇場はもともとライブハウスだったため、吸音壁になっているので、笑いを吸いとってしまうという。だからソニー芸人は声が大きいという話にはなんだか納得した。

 「問わず語りの神田伯山」を聴いたら、番組後半、寄席のクラウドファンディングについてしゃべっていた。志らく師匠の「寄席のブロードウェイ化」というツイートにも反応しつつ、リターンの弱さに触れる。白鳥師匠がツイートで、顔付けできる権利を提案していたことは知らなかった。たしかに、実際のリターンは、落語ファンにはなにが喜ばれるだろうかという感覚が欠けている。物質的なリターンならば、オークションかなにかで直接売っても一緒じゃないのか。Spotify のポッドキャストで、昨日木曜の「大竹まこと ゴールデンラジオ!」も聴いた。ゲストは、こがけんがひとりで登場。大竹まことに対して、「TVタックル」の大ファンだというアピールをするのは珍しい。歌ネタはポッドキャストではカットされていた。

 B'zがサブスク解禁になり、Spotify で少し聴いた。B'z を意識的に聴いた経験はないが、稲葉浩志とは誕生日が一緒という間柄である。カラオケで歌うと気持ちよさそうだなとは思うが、普段は聴きたくない。深夜2時半過ぎに眠る。

2021年5月20日木曜日

5月20日木曜日/外出しない日

◇ テレビ・読書・映画

 今日は外出せず、録画しているテレビ番組を片っぱしから観ていた。昨夜の「お笑い実力刃」は、1時間、友近の特集。ハリセンボン春菜とのコント、ヒール講談、ずん飯尾とのコント、最後は水谷千重子と稲垣潤一のデュエットと、盛りだくさんだった。「はなつまみ」のゲストは木村昴。たてかべ和也のエピソードがとてもよく、感動させられる。ミニミニ羽賀研二だった過去にも驚いた。「キョコロヒー」には岩崎う大が登場した。

 昨日の「徹子の部屋」は田村正和追悼。田村正和の1993年出演時の発言、「パパはニュースキャスター」や「パパとなっちゃん」のことを訊かれ、「僕はまあ、喜劇ってのはあんまり好きじゃないんですけどもね。でもやはり、やりたいもんばっかしやってたんじゃしょうがないし、開きなおってやってるっていうところありますけど。」「テレビ界ってのは、すごく視聴率を気にしますね。僕の場合は、喜劇をやったほうが視聴率はとれるようなことは、プロデューサーのみなさんはおっしゃってますからね。どうしても企画がそういうふうにいってしまうんですけども、本人は、喜劇はあんまり好きじゃないし、観るのも、どういう映画を観るかっていうとやはり、喜劇よりも、そういったものが好きですけどね。シリアスなもの、それからラブストーリー、そういうものが好きですね。」

 伊東豊雄・中沢新一「建築の大転換」を読み終えた。2015年刊、ちくま文庫。少し前に隈研吾の本を読んでから建築に興味が向かい、建築の専門書では難しくて読めそうにないが、この本は公開の対談がもとになっているから読みやすい。伊東豊雄という建築家は今まで知らなかった。新国立競技場の話題から始まっているから、むしろ、今こそタイムリーで、次第に夢中になって読む。人間と自然の関係の話がくり返し語られ、そこは特に刺激的だった。中沢新一の「雪片曲線論」という本は若いころに読もうとしたことはあったが、難しくてぜんぜん歯が立たなかった。その本に収められている「建築のエチカ」という文章がこの本の最後に載っていて、この流れで読むと、なんとか理解できたような気にはなる。

 深夜、アマゾンプライムで映画を1本。明日で見放題が終了する「田園に死す」を観た。寺山修司の映画作品は今まで観たことがなかった。「愛のコリーダ」と同様、今さら衝撃を受けたりはしないのだが、リアルタイムではこの映画はどのような衝撃で受け入れられたのか。このイメージはどこからやってきたものなのか、リアルタイムでなければうまく把握できないこともおそらくあるだろう。だからこそ、寺山修司に触れるタイミングが自分にはわからなかった。深夜4時前に眠る。

2021年5月19日水曜日

5月19日水曜日/志奄さんの会

◇ ラジオ

 午前中にテレビを観ながら雑務。ブログの更新もする。昼は「ビバリー昼ズ」をつける。ツイッターからニュースを見たが、落語協会と芸協が協力してクラウドファンディングを始めている。昇太師匠の口調からしても、事態はかなり深刻のようだ。クラウドファンディングのページを見てみると、この時点ですでに、目標額5000万円の半分には達している。下のほうに進むと、コロナ禍の寄席の状況が簡単な年表になっていて、去年、最初の緊急事態宣言の際に、1ヶ月50万円の補償金が2回出てはいるが、その後はまったく補償金が出ていないことに改めて驚いた。「ビバリー」は、水曜日は落語応援月間をやっていて、今週のゲストは志の輔師匠の息子の竹内順平が登場した。しかし、梅干しの話をしていて落語応援になるのだろうか。三題噺企画は弁財亭和泉が担当した。午後は「ナイツ ザ・ラジオショー」。ゲストはスーパー・ササダンゴ・マシーン。聴きながら、オンライン将棋を2局指すが、たちまち2連敗する。ぜんぜんあたまがまわらない。

 ラジオを聴き終えてから外出。雨降り。半袖では寒くなりそうで、パーカーを着た。東横線に乗り、渋谷まで。センター街を抜け、まず、まんだらけに寄り、階段の百均から5冊買っていく。渋谷はものすごくひとが少ない感じがする。道玄坂のモスバーガーに入り、テリヤキチキンバーガーを食べた。ツイッターを見て、星野源と新垣結衣の結婚を知った。東横線で、女子中学生たちが星野源の話をしているのが聞こえたが、その理由がわかった。




◇ 落語会

 伝承ホールに、志奄さんの会、「立川志奄生絞り」を観に行く。19時開演、15分前に到着し、エスカレーターで上がっていこうとすると、4階のさくらホールまでしか上がれず、4階からエレベーターに乗り、6階にあがる。入り口にテーブルがあり、チケットの半券に名前と電話番号をここで書くことになっていた。二ツ目のかたが数名いて、なんとなく会釈はして通りすぎるが、マスクをしているうえに、今年からメガネも買えたので、誰だかわかってもらえていたのかよくわからなかった。そもそも、何度も会ってるから知ってるだろうかというと、しゃべったことがないひとに関してはそれも自信がなく、そういえば、約二十年前、下丸子でらく朝さんにあいさつしたら、誰だろうという感じで首をひねっていた。席は指定席で、4列目だった。隣りの席に太った男が座っていて、ソーシャルディスタンスではないのだ。後ろのほうの席はごっそり空いているのに、なぜ太った男と隣り合わせに座らなければならないのか。前座は志らぴーさん「ざるや」。志奄さん、一席目は「啞の釣り」。若いころの印象があるので、丸坊主のすがたに一瞬違和感があるが、先入観を除けば、今のすがたのほうが落語家らしく、いい風貌に感じられる。寄席の落語家であれば、人気を得られそうだ。面白いセリフもあり、志奄さんはきっと、歳を重ねるほどに可笑しくなっていくのではと思わせる。続いて、ゲストの志らく師匠は、マクラもそこそこに「青菜」をやった。仲入りを挟み、志奄さんの二席目は「天狗裁き」。最後に志らく師匠が再び登場し、志奄さんと並んで座った。この時間は、急遽、設けられたのか、志奄さんは講評と言っていたが、別にトライアルのようにきびしいことを言われるわけではなく、終始、優しい言葉の師匠だった。9月1日付けで、もう真打ちにはなるのだ。らく朝さんの話がどこかで出るかと思っていたが、さらっと名前は出るが、しみじみと語るような場面はなかった。20時半頃には終演。

 寄り道もせず、東横線で帰ってくる。行き帰りとも、後ろの窓ガラスにもたれて眠ろうとすると、左肩から首にかけて痛みがあり、かえってつらい姿勢になる。いつ痛めたのか不明。ここ数日、首と肩の凝りが異常で、あたまの血管が切れるような痛みが走ることがたびたび。血行の問題だろうから心配になる。

 帰宅して、タイムフリーで、月曜に放送されたニッポン放送の「ズーム」を聴いた。この番組のオープニングで、志らく師匠はらく朝さんの話を長めにしていた。この番組を聴きながら少し眠る。深夜に目覚め、録画していた「あちこちオードリー」を観た。ゲストは、ぺこぱと高橋ひかる。高橋ひかるというひとを知らなかったが、売れているのか。テレビを観ながら本の登録をするが、からだが痛くて、座っている姿勢がきつい。深夜3時過ぎに眠る。

2021年5月18日火曜日

5月18日火曜日/「愛のコリーダ」

◇ テレビ・ラジオ

 朝、録画していた昨夜の「しゃべくり007」を観ると、南野陽子と霜降り明星のせいやがゲストで、あんまりぴんとこないが、若者のあいだで、80年代アイドルがブームだという。ブームというほどのブームだろうか。ほかにもいくつかテレビ番組を観るが、疲れがとれず、腰が痛くて、起きあがっているのがつらい。部屋がだんだん蒸し暑くなってきた。タイムフリーで、昨日月曜の「ナイツ ザ・ラジオショー」を聴く。ゲストはエハラマサヒロ。伊集院光のものまねを初めて聴いた。

 「ミュージックステーション」で観た新曲がよかったので、Spotify で平井堅の新アルバムを聴いた。「あなたになりたかった」というアルバムだが、アコースティックな曲とダンサブルな曲が混じっていて、自分の興味では、ダンサブルの曲のほうだけが好きだった。平井堅は無機質な曲のほうがどうも面白い。





 午後から都内に。平井まで行くことになり、平井といえば平井の本棚だが、寄ってみると、緊急事態宣言のために休業との貼り紙があった。駅の南側に出て、なか卯で昼食。豚テキ丼を食べた。平井にくることもめったにないが、ほかに寄るところもなく、総武線で秋葉原に出て、京浜東北線に乗り換え、品川からは京浜急行に乗り、一気に日ノ出町まで移動する。イセザキモールのブックオフに寄り、8冊買う。有隣堂にも寄り、それからベローチェに入り、ひと休み。アイスコーヒーとアンパンを食べた。少し眠り、読書をする。



◇ 映画

 小雨になり、半袖では寒い。イセザキモールを黄金町方面に歩き、シネマジャック&ベティまで、「愛のコリーダ」の4K修復版を観に行った。入り口のタイムテーブルがなぜか「戦場のメリークリスマス」になっていて、チラシ入れに置いてあるタイムテーブルを確認してしまったが、チケット売り場のタイムテーブルはちゃんと「愛のコリーダ」になっていた。19時ちょうどの回、レイトショー、1500円。指定席、2列目真ん中の席をとったが、その列の両側には若い女性が座った。「愛のコリーダ」は今まで観たことがなく、初めてだったが、この上映ではぼかしは入っていた。いや、ぼかしがないバージョンがあるのかはよく知らないけど。しかし、今の時代に、ましてや四十代半ばで初めて観ても、この映画の性描写に衝撃を受けるということもないが、そのぶん、映画の美的魅力にも純粋に意識が向く。映画全体を通して、三味線の音が鳴っている。三味線を弾く芸者を演じていたなかには本職もいるのだろうかとか、幇間の登場も気になるところだった。後ろの席の男がやたらとくすくす笑い声を出していてうるさく、ユーモアを含んでいることは間違いないが、なにをそんなに声を出して笑うことがあるのかと思うが、しかし、もしかすると、公開当時はもっと笑いが起きたのだろうかと想像もした。誰か指摘しているひとがいるかはわからないが、この時代の藤竜也の演技をほかには知らないものの、この映画だけを観ると、のちのたけしの演技は「愛のコリーダ」の藤竜也を模倣していた可能性はないだろうかと思えてならなかった。

 小雨降るなか、西横浜駅まで歩く。帰りの電車内で、「愛のコリーダ」のウィキペディアを見てみたら、定を演じた松田暎子も、妻の役の女優も、すでに故人だった。夜遅く帰宅し、録画していた「さんま御殿」を観た。ツイッターから、田村正和の訃報に驚く。77歳。深夜1時から「爆笑問題カーボーイ」を聴きながら眠る。

2021年5月17日月曜日

5月17日月曜日/澤田隆治先生




◇ 新川崎・川崎

 朝早くから外出。気温があがると思い、Tシャツで出る。実際、外に出るとやや生暖かいが、小雨に加え、風が強い。髪がたちまちぼさぼさになった。傘をもって出たが、まったく差さずに雨はじきに止んでしまう。横須賀線の新川崎まで用があり、初めて降りる駅だったが、そのあとは平間駅まで歩き、南武線で川崎に出る。昼食はマイカリー食堂で、ロースかつカレーを食べた。ベローチェでひと休み。DMの返信などに時間をとられ、読書がぜんぜん進まない。ベローチェの向かいに近代書房があるが、川崎に寄れるときはなぜか月曜にあたることが多く、近代書房は必ず定休日だ。モアーズのブックオフにだけ寄っていく。6冊買い、100円引きのアプリのクーポンを使った。京浜東北線でのんびり、読書しながら帰ってくる。

◇ ラジオ・YouTube

 夜に帰宅し、タイムフリーで、今日の「ビバリー昼ズ」を聴いた。オープニングで、澤田隆治先生の訃報に触れられていたが、高田先生は「俺はあんまり好きじゃなかったけどな」と言っていた。澤田隆治というひとは高田先生にとっても怖いひとだったのだろう。12時台ゲストは、森三中黒沢かずこがついに登場した。高田先生に質問攻めになり、カウンセリングのような放送になった。そこで語られた高田先生のテレビ論。「テレビは四十までのもんだよ。」「作るほうも出るほうもね。四十までわあわあやって、そんとき才能あるときにわあーって作ってさ。あとはさ、だめだよ、それで売れなかったら。」「年寄りが出てきて作るもんじゃないじゃない。だって、芸をちゃんと見せるもんじゃないんだからさ。若いひとがばあーって動きまわってりゃいいんだからさ。大通りみたいなもんだから、わあーって動いてりゃいいんだから。古典芸能なんかはじっくり極めてくから、落語でも講談でもね、きっちりきっちり芸でやってきゃいいけど、テレビってメディアは大通りだからさ。」 

 「ナイツ ザ・ラジオショー」も聴くと、オープニングはやっぱり澤田先生の話になるが、相手が平野ノラでは話が通じない。年末恒例の「漫才大会」で、「漫才の殿堂」を表彰するコーナーがあったが、ある年からいきなりなくなった、その経緯について語られていた。「漫才大会」というイベントのなかでは不評だったのかもしれないが、個人的には、岸野師匠と澤田先生のトークはとても興味深いものだったし、春日三球もあそこぐらいでしか観る機会はなく、意義のある企画だと思っていた。ナイツも、じかに知っている師匠は大事にしているが、歴史的な感覚は欠けているのかもしれない。

 YouTube で、観そびれていた「電波少年W」の澤田隆治先生がゲストの回を観る。2月に放送されたもので、「電波少年」のチャンネルでは期間限定の公開だったが、澤田先生のチャンネルでも公開されていて、こちらはフルサイズ、しかも、挿入される「てなもんや三度笠」の映像もそのまま観ることができる。松本明子、松村邦洋、土屋敏男と一緒に、てれびのスキマさんも出演していた。全員が同じスタジオにはいないような雰囲気だったが、どのようなかたちで収録しているのか。結果的に貴重な放送になり、澤田先生から面白い話がたくさん出ていたが、松本明子、松村邦洋の知識がまばらで頼りない。「THE MANZAI」を観たときに「負けたと思ったね」というのはすごい証言だが、ほかではしゃべっていることなのかどうか。

 澤田先生には二度お会いする機会があり、一度目というのが信じがたい縁であったが、二度目は澤田先生が新刊を出された際に、八重洲ブックセンターでサイン会があり、それに伺いごあいさつをした。覚えていただいているかわからなかったが、説明したら、わかってくださった。そのサイン会の前には講演があり、高齢で、目を悪くされているという話だったが、手元で本を読むために、本に焦点が合うようにしたコンタクトレンズを入れていると語られていた。あいさつしても、顔なんか見えてなかったのかもしれない。「花王名人劇場」の10周年記念に放送をまとめた「笑人間」という1000ページを超えるぶ厚い本があるが、この本には「上巻」と書いてあり、調べてみてもどうやらこの本は上巻しか存在しない。そのことを澤田先生に直接訊ねてみたら、「今、下巻を作っている」というので仰天した。平成元年に上巻が出た本の下巻である。


◇ 読書

 大村崑「崑ちゃん」を今日は朝から読み始め、帰宅してから、深夜に読み終えた。たまたま手元にあった本で、澤田先生の話が出てくるだろうと思って読んでみたら、どういうわけか、ぜんぜん出てこないのであてが外れる。とはいえ、「やりくりアパート」の時代の話はある。予想を超える面白い本で、しみじみしたところがなく、陽気なトーンに貫かれているという点では、以前に読んだ小松政夫の著書とも共通している。楽しそうなタイトル、楽しそうな表紙なのに、田岡一雄との付き合いがさらっと書いてあったりして、2016年刊だから、吉本の闇営業騒動のあとだったら、こんな記述は削られるに違いないだろう。キャバレーのボーイをしていた時代の写真が載っていて、先日の「アメトーーク!」では「キャバクラボーイ芸人」があったばかりだが、大村崑もまた、この時代はなかなか悪そうな顔をしている。渥美清、トニー谷、米朝らとの交流の話もすこぶる面白かった。深夜1時前に眠る。

2021年5月16日日曜日

5月16日日曜日/テレビ・ラジオ・マンガ その2

◇ テレビ・ラジオ

 早朝に目覚め、充分に眠れていないが、録画残量が足りていなかったと思い、録画していた「Nキャス」を消去するために観る。途中まで観て、そこまで消去し、もう少し眠りなおしてから残りを観た。パレスチナのニュース、ニシキヘビの続報、花澤香菜の特集など。疲労が抜けずに、テレビを長々と観ているのもなかなかつらい。ツイッターから知った、是枝監督のホームページのメッセージを読んだ。「思惑」と題する、池江璃花子を撮影した「センターレーン」というショートムービーについての文章。是枝監督に批判が向けられていることも知らなかった。午後はラジオ。「爆笑問題の日曜サンデー」をつけておく。14時台ゲストは斉藤安弘。ラジオを中断して、録画していた今朝の「サンジャポ」を先に観た。喉押さえマンという少年を初めて知った。またラジオに戻り、聴きながら梱包作業をして、もう出かけようとしていると、そういうときにかぎり、注文がもう1点増える。

◇ マンガ

 夕方、ヤマトの営業所まで。その前にまず、吉野家に寄り、肉だく牛丼を食べた。二俣川に出て、ドトールに入り、読書をしていく。今日はマンガを2冊。どちらも最近、ブックオフで買ったものだが、まず、天久聖一「サヨナラコウシエン」を読んだ。2018年刊。パーツはトリッキーだが、これはオーソドックスな人情噺。続けてもう1冊、タナカカツキ「部屋へ!」を読む。2012年刊。読んでみるまではわからなかったが、著者が水草水槽の魅力に魅せられていく過程を描いているマンガといえばいいだろうか、この内容はタイトルからはまったく想像できなかった。都市生活において、自然とどう関わっていくかという話にもなっていて、予測を超えた刺激的な作品だった。大学時代に「バカドリル」を読み、衝撃を受けた世代だが、天久聖一の活動はその後も追いかけていたが、タナカカツキがどういう活動をしているのかはまるで認識していなかった。作中のセリフにもあるように、日常のなかでの表現を模索していたのか。対して、天久聖一は徹底して非日常の表現だったのではないか。


◇ 再びテレビ

 雨降りになっていたが、大降りにはならずに済んだ。夜に帰宅し、録画していた今朝の「ワイドナショー」を観た。Aマッソ加納が初出演。なによりも本人が戸惑いながら出演しているようなたたずまいだった。ニシキヘビのニュースでスタジオに登場した、パンク町田の解説が面白い。逃げ出してから一週間以上経ち、ニシキヘビの危険性についての詳しい解説を初めて聴いた。続けて、昨夜の「さんまのお笑い向上委員会」も観る。天竺鼠が主役の回のはずが、川原とくっきーの漫才から、漫才リレーになり、くっきーの独壇場になっていった。くっきーのTシャツにモザイクがかかっていて、コンプライアンスに引っかかるというので、途中で衣装チェンジになっていたのには笑ったが、ツイッターで検索すると、田代まさしのマーシーズのTシャツだということがすぐに判明した。お笑いナタリーにはモザイクのかかっていない写真が出ていたらしい。しかし、これが放送できないというのもよくわからない。深夜0時前、ツイッターを見て、澤田隆治先生の訃報にびっくりする。深夜1時頃に眠る。

2021年5月15日土曜日

5月15日土曜日/テレビ・ラジオ・マンガ

◇ テレビ・ラジオ

 朝早くから、録画してあったテレビ番組をいくつも観ていた。昨夜の「ミュージックステーション」では、東京事変のファンだというフワちゃんが、東京事変の衣装ベスト3を選出する企画があった。平井堅の新曲も、ダンサーも含め、負けず劣らず、面白い衣装だった。「タモリ俱楽部」では「熱々メンチカツ手割り問題」が浮上する。メンチカツを撮影する際に、美味しく見えるように手で割ってみせるという、その手が熱いというのは、これはやった人間でないと想像もつかない。「ネタパレ」の「ニュースターパレード」のコーナーでは、TOKYO COOL がまたMVPに選ばれた。ちょっと売れ始めているのか。TOKYO COOL の前すすむとは、バカリズムは、昔、よく一緒に遊んでいたそうで、「ここで今、こうやってネタ見てると、泣けてきますよね。」と、その心情を垣間見せた。今朝の「週刊フジテレビ批評」は、番組後半に速水健朗と齋藤孝の対談があり、テレビの気になる言葉について語っていた。校閲というものがテレビ局にもあるんだということを初めて知った。そりゃそうかとも思うが、それにしては妙なテロップが多いとも思う。

 9時からは「ナイツのちゃきちゃき大放送」をつけっぱなしにしていた。「常連さん」は能町みね子。11時台ゲストは庄司智春。東京NSC1期生、前説時代の話などが面白い。13時からは文化放送の「田村淳のNewsCLUB」を聴く。ニュース解説は、御田寺圭という初めて目にする名前だったが、「白饅頭」という名でわかった。そのあとのゲストには、大杉潤という、ビジネス書を年間300冊読んで、ブログに書評を載せているというひとが登場した。この番組には知らないひとがよく出てくる。つまり、ネットの有名人でも、自分のツイッターのタイムラインではなかなか目にしない顔ぶれということなのだが。しかし、ツイッターもそう熱心には見なくなった。東野幸治が炎上していたというのも後追いで知ったが、炎上について、東野はラジオでしゃべったようだ。知らないことばかりだが、高橋洋一は番組共演者であり、共演者への助け舟ということであれば理解はできると思った。「マスゴミ」などの言葉も、高橋洋一がよく使うワードということらしく、むしろ、高橋洋一を茶化しながら擁護したということだろうから、東野のツイートは、第一に男気、第二にユーモアと解釈できる。東野のバランス感覚はやっぱりたしかなものだと思わざるをえないが、そのユーモアの部分が伝わらないというのは、SNSのどうしようもなく大きな欠陥だ。

 夕方、ヤマトの営業所まで。Tシャツで出ようとしていたが、外に出るとやや涼しく、引き返してパーカーを着ていった。二俣川に出て、ドン・キホーテのサイゼリヤに入る。混んでいて、待っているひとがいたが、ほかに行く店もなく、空席があるのが見えるので、おとなしく待っていたら、すぐに順番はまわってきた。片づけられていないテーブルもあり、いかにも少ない人員でまわしているような感じだ。ミートソースボロニア風とドリンクバーを注文する。読書を、20時閉店まで。1時間半しかいられなかった。

◇ 再びテレビ・ラジオ・マンガ

 夜に帰宅し、今日はテレビをよく観る日で、水曜に放送された「お笑い実力刃」を観た。今回は、アンタッチャブル、サンドウィッチマンが推薦する隠れ実力派6組が登場。アンタッチャブルは、天竺鼠、かもめんたる、ラバーガールを、サンドウィッチマンは、なすなかにし、しずる、Hi-Hi を推薦した。しずるのコントがだんとつで素晴らしく、共感ではない笑いを、たしかな演技で成立させている。天竺鼠なんかは同業者がやたらと評価するが、仲間意識を別とすれば、やろうとしていることを同業者は汲み取れるからだろうか。しかし、ごく普通の観客に伝えるだけの力量が、天竺鼠にはまるでなく、それでも、まわりも未熟な若手時代ならば、あたまひとつ抜けたりもしたのだろう。今週は乃木坂の秋元真夏がゲストで登場し、だんだん平凡な番組になっていきそうだと心配していたが、次週は友近だというのでこれは期待できる。

 ひさしぶりにマンガを手にとり、岩崎う大「マイデリケートゾーン」を読んだ。かもめんたるの岩崎う大のマンガ作品だが、これは書き下ろしなんだろうか。短編集だが、変態的な性欲をテーマにしたものがほとんどで、シモネタというような軽いものでもなく、この作品群は、着地点が笑いではない。かもめんたるのコントを観ても、そういえば、着地点は笑いではない気がする。結果として、滑稽なさまを演じているにすぎないというべきか。収録作のひとつ、「エロ本を捨てる日」は、残酷なまでの悲劇、惨劇が、喜劇になっているという点で、根本敬の世界に近いとすら感じる。性欲以外をテーマにした「僕たちのヤァ君」という一編もすこぶる面白く、からだを鍛えた一家が脇役になってしまうという悲劇(であり、喜劇)が描かれている。「マイデリケートゾーン」とはよくつけたタイトルだと、読んでみるとわかる。

 昨夜の「問わず語りの神田伯山」をタイムフリーで聴くと、伯山にドラマのオファーがあったが、濡れ場があったからカミさんに断わられたという話から、名作映画の濡れ場について語りまくっていた。ちょうど、「愛のコリーダ」は観たいと思っていたから、いいタイミングでいい放送が聴けた。

2021年5月14日金曜日

5月14日金曜日/鶴見



◇ 鶴見

 朝から鶴見に用があり、昼食はわびしく、コンビニのサンドイッチを食べる。西口のブックオフにはよく寄るのだが、その通りをずっと先に進むと、西田書店という古本屋があった。鶴見にはなぜか古本屋がないと思い込んでいて、こんなところに古本屋があるとは驚いたが、しかし、検索してみたことがないはずはないと思い、ただの記憶違いではないかとも思ったが、店内に入ってみても、まるでなにも思い出さない。この通りも初めて歩くわけではないのに、なぜ知らなかったのだろう。外の均一棚を見たが、買いたいものは見つけられず、それでも一応、店内を見ておきたくなった。安っぽい古本屋ではない、棚に格調を感じる店だ。店の真ん中に2階に通じる階段があり、階段の両脇にはびっしりと、重厚な装幀の本が積まれていた。2階にはなにがあるのだろうか。それから、マクドナルドでひと休みして、また戻ってきて、ブックオフにも寄ったが、あまり買うものはなかった。2冊だけ、文庫本と単行本。

◇ 読書・ラジオ

 帰りの京浜東北線で、北野勇作「100文字SF」を読み終えた。1ページに1篇、すいすい読めるかと思いきや、すんなり理解できるというものでもなく、なかなかページがめくれなかった。小説というよりも、詩や俳句の本を読むようで、読書のリズムがつかめず、せっかちな読みかたをしてしまった。もともとはツイッターで発表されていたもので、ツイッターではまったく見ていなかったが、本という単位で読むよりも、ツイッターのリズムで読むべきものだろうか。

 夜に帰宅し、Spotify のポッドキャストで、昨日木曜の「大竹まこと ゴールデンラジオ!」を聴いた。光浦靖子の日に、清水ミチコがゲスト。室井佑月のものまねをこの番組でもやっぱりやる。ラジコのタイムフリーで、今日の「ビバリー昼ズ」も聴く。こちらのゲストはもう中学生。高田先生との顔合わせが、新鮮で、スリリングだ。聴きながら、楽天マガジンで雑誌のチェックをすると、「FRIDAY」には、もう中学生が「有吉の壁」でブレイクしているという記事が載っていた。深夜0時前に眠る。

2021年5月13日木曜日

5月13日木曜日/キートンを観る


◇ 大森町・日ノ出町

 午前中から都内に。雨降り。気温が低そうだったが、Tシャツにパーカーで出る。京浜急行の大森町まで行く用があり、昼食は、マチノマ大森というショッピングモールのフードコートの、はなまるうどんで、おろししょうゆと牛肉ごはんのセットを食べた。大森町から、京浜急行の各停で、日ノ出町まで移動する。イセザキモールに入っていくと、口福館がつぶれてしまったのかと一瞬驚いたが、貼り紙を見るとただの改装中のよう。ブックオフに寄り、5冊ほど買っていく。ドドールに入り、ひと休み。抹茶デニッシュを食べて、しばらく読書。2時間ほどで出て、コンビニに寄り、チケットの引き換えをひとつ、ついでに「週刊文春」を立ち読みしていく。小林信彦の連載は「日本の喜劇人」の決定版について。「上」と書いてあり、次週も続くようだ。ドン・キホーテで買おうと思っていたものがあったが、チケットを買ってしまったら意外と金が残らない。一応、ドン・キホーテには寄るが、腹がくだり、トイレに駆け込んだ。薄着の季節になってから、如実に腹がくだりやすくなっている。しかし、なぜ、ちっとも暖かくならないのだろう。


◇ 映画

 イセザキモールを黄金町方面に進み、シネマジャック&ベティにたどりつく。「柳下恵美のピアノ&シネマ」という、この劇場では恒例のイベント。柳下美恵さんのピアノ演奏付きで、無声映画を上映している。このイベントは、以前、一度だけ観ているが、そのときは「キートンの蒸気船」を観た。今回も、プログラムは2種類あるが、キートンのほうを選び、「文化生活一週間」と「探偵学入門」の2本立てを。観たくなるのはいつもキートンだが、それを横浜の劇場で観られるということが嬉しい。木曜メンズデー、1300円。19時半の回、指定席で、一席ずつ空いてはいたが、両隣りを中年男に挟まれた。上映が始まると、左側の男がやたらとくすくす笑うのでいやになる。子どもが無邪気に笑うのならともかく、中年男が変な笑いかたをするんじゃないよと思う。落語会なんかもそうだが、無声映画が好きな人間にも、つまらないところで笑いすぎるやつというのがいるものだ。そんな客のことはどうでもいいのだが、映画は2本とも、観るのはおそらく初めてだ。キートンぐらいになると、部分的には観たことのある場面もあるから記憶が少し混乱するのだが、しかし、笑いよりも、華麗な場面の連続に感嘆する。柳下美恵さんのピアノは、生演奏をまるで意識しないくらいに、映画と自然に溶け合っていた。2本上映されたあとには、喜劇映画研究会の新野敏也さんが解説する映像が上映された。劇場のホームページを見て、新野敏也さんの解説付きの回があることは知ってはいたのに、料金が安い日を選んでしまったが、それ以外の回でも、ここで解説をしたその映像を見せてくれるとはとてもありがたい。新野さんの解説は、コメディアンとしてのキートンよりも、映画の撮影技術についての解説が多かったが、それでもやはり、別々に撮影されたポーズがつながるように、ポーズを再現できるキートンの芸があってこそということになる。解説のために映画の場面をまた見せるのだが、そのときにもまた、左側の男は声を出して笑っていた。馬鹿なんじゃないだろうか。

 黄金町から京浜急行で帰る。ホームで電車を待つあいだ、小雨だが風が吹き、寒くてしかたがなかった。夜遅くに帰宅して、録画していたテレビ番組をいくつか。昨夜の「あちこちオードリー」は、見取り図&伊集院光がゲスト。伊集院から見た吉本の分析がとても面白い。深夜0時半頃に眠る。

2021年5月12日水曜日

5月12日水曜日/呆然

 朝8時過ぎには目覚め、10時までには近所のローソンに着き、円楽・伊集院二人会のチケットを買おうとしていたが、あえなく瞬殺。先に誰かが Loppi を使っていたらどうしようかと思っていたが、Loppi は空いていて、店内の放送で10時の時報を聴くと同時にチケットの画面に入り、そのときには残席がマルになっていて、これはいけるかと驚くが、そこで安心せずにすいすいと画面を進めなければならなかった。席を選び、つぎの画面に進んだらもう売り切れ。夜の部を買おうとしていたが、念のため、昼の部も確認すると、やっぱり売り切れ。一瞬の油断のせいだったのだろうか。ローソンには10時5分前には到着し、少し時間をもてあまし、ツイッターを見ていて、らく朝さんが亡くなったことを知った。チケットを買おうとする直前に呆然とすることになった。67歳。昨夜に訃報が出たようで、一門のみなさんもネットニュースで知ったのか。

 ただチケットを買い逃すためだけに出てきたのでは面白くないので、マクドナルドに寄り、朝マックでも食べようかと思ったが、カウンターにメニューがない。この店舗は朝マックはやってないのだろうか。店員にたしかめることもせず、アイスコーヒーだけ飲んだ。本ももって出てきたが、まったく読書はできなかった。

◇ ラジオ

 午前中に帰宅し、「ビバリー昼ズ」を聴く。水曜は落語応援月間ということで、今週は桂宮治がゲスト。三題噺の企画は吉笑さんが担当した。続けて、「ナイツ ザ・ラジオショー」も聴いた。14時台ゲストはイジリー岡田。キッドカットというコンビがスタートかと思っていたが、ホリプロに入るきっかけは、フジテレビの素人ものまね番組だったというのは知らなかった。ものまねの評価というよりも、あのねのねとのトークが面白くて敢闘賞を獲得したという。ホリプロのお笑い部門第1号であり、若手時代のエピソードが面白い。「全日本前説選手権」という番組があり、決勝を争った相手がなんとホームランで、イジリーはそこで優勝しているとか。あるいは、平成元年1月に始まったホリプロの事務所ライブは、初回のトップバッターがイジリー岡田で、客席には水道橋博士や松村邦洋が観にきていたという。

 なにをしていたというわけでもなく、夕方になってしまい、ヤマトの営業所まで。やや肌寒い。二俣川に出て、ドトールで読書をしていく。金の計算をしてみると、チケット代が浮いて余裕ができるかと思ったら、どういうわけかそうはならないので、しばらく悩んでいた。ライフに寄り、買いものしてから帰る。

◇ テレビ・ポッドキャスト

 夜に帰宅し、録画してあったテレビ番組をいくつか。先週土曜に放送された「爆笑そっくりものまね紅白歌合戦」をざっと早まわしで観た。ノブ&フッキーが五木ひろしと吉幾三で歌う「夜に駆ける」、栗田貫一の河野太郎などに芸を感じる。ものまね勢とお笑い勢の混合戦になっているが、ものまねの本職のなかに友近が混じるとどうもなじまないが、霜降り明星のせいやは意外となじんでいる。この芸質の違いはなんだろうか。

 Spotify のポッドキャストで、昨日今日の「大竹まこと ゴールデンラジオ!」を聴いた。15年目突入記念で、今週はゲストが豪華なのだ。昨日は、元レギュラーの山本モナがひさしぶりに登場。今日は、きたろう、斉木しげるが登場し、シティボーイズがそろった。ポッドキャストといえば、「Roots of 電気グルーヴ」の2回目も配信されていた。2回目はDAFについて。卓球「政治的な感じが一瞬するんだけど、じつはそんなことなくって、それを、パロディというか…。」 瀧「なんすかねえ」 卓球「政治的なメッセージではない、っていうか。」 瀧「そこをあえていじることで…、ちょっと、なんだろう」 卓球「高度だよね。」 瀧「高度なんだよね。」 卓球「談志のやりかた!」 瀧「ああ、なるほどなるほど。」 深夜0時過ぎに眠る。

2021年5月11日火曜日

5月11日火曜日/三百円にする

◇ 落語会

 昨夜の横浜にぎわい座の円楽の会に、伊集院が出演して「厩火事」をやったことをツイッターから知った。なるほど、あれだけのブランクがあり、いきなりよみうりホールということはないか。「シークレットゲストの会」と告知されていたのに、チェックさえしていれば、ぴんときたかもしれなかった。この情報を知らなかったのは不覚だ。しかし、にぎわい座のホームページからどんな公演があるかをチェックすることはあっても、各公演の情報まではいちいちチェックしない。かつては、にぎわい座にはコンスタントに通っていたが、チラシを目にしていれば気がついたかもしれないのに。そのころの習慣が今はがたがたに崩れてしまった。タイムフリーで、今朝の「伊集院光とらじおと」のオープニングと、続けて、昨夜の「深夜の馬鹿力」を聴いた。「馬鹿力」のほうでは特に、にぎわい座の会について1時間以上たっぷりしゃべっていた。

 午後、ヤマトの営業所まで。やや涼しく、パーカーでちょうどいい。二俣川に出て、ドン・キホーテのダイソーで、イヤホンを買いなおした。つい一昨日、南万騎が原のダイソーで百円のイヤホンを買ったのだが、それがどうも使いにくい。巻き取り式のリールがついているもので、便利かと思ったが、使ってみると、リールがぶらぶらする。コードが短く、リールは宙に浮かせるしかない。これはなかなかうっとうしく、たかが百円程度のイヤホンを、がまんして使い続けてもつまらない。今度は三百円する高音質ステレオイヤホンというのにした。その前にもダイソーの百円のイヤホンを使っていたが、それが1年ほどで壊れた。三百円でもすぐに壊れるようなら、また考えなおさねばならない。ダイソーの上階のサイゼリヤに入り、半熟卵のミラノ風ドリアを食べた。読書をするが、しかし、例のごとく、必ず眠くなる。音楽を聴きながら少し眠ろうと、買ったばかりのイヤホンをさっそく使ってみると、さすが、三百円は音質がいい。百円とはわけが違う。


◇ 読書・ラジオ・雑誌・テレビ

 サイゼリヤで、赤染晶子「乙女の密告」を読んだ。2010年の芥川賞受賞作。これは面白かった。短いセンテンスでリズムよくつないでいく、この文体、演劇調のリズムというか、これで可笑しみを蓄えていく感じがある。決めゼリフでばんと笑わせる。登場人物のキャラクターの可笑しさもあり、これはコメディだと思った。スピーチコンテストに向かっていくスポ根的な面白さもあり、「アンネの日記」論にもなっている。解説を除けば 100ページ弱の小説で、グルーヴ感をもって、ひと息に語るような勢いもあった。

 ジョイナステラスのユニクロで買いものをして、くまざわ書店にも寄り、夜に帰宅した。タイムフリーで、昨日のラジオ番組をいくつか。月曜の「ナイツ ザ・ラジオショー」では、平野ノラが産休から復帰した。オープニングは記者会見風に始まり、記者として、松本明子も「ビバリー昼ズ」から残った。放送中に、それをすぐにネットニュースにするオリコンもすごい。14時台ゲストには、TIMが登場する。さすがのベテランで、歩んできた道のりだけをとっても面白く、AKIKO、笑組といった名前も出る。昨日の志らく師匠の「ズーム」には、田嶋陽子がゲストで出演していた。

 楽天マガジンで雑誌のチェックもすると、「サンデー毎日」に、水道橋博士が「芸人の流儀でエライ人を斬る」という特別記事を寄稿している。30年ぶりに地上波のレギュラーがゼロになったという話は、先日の高円寺のライブでもしゃべっていた。この記事では、自身のライター歴について、「藝人春秋」を書いた動機について、そして、テレビ批判もしている。「僕は政治を観察、批判しつつも、笑いをまぶして袋小路ではない、出口のある表現をしたいと思っています。政治と笑いの距離感は難しいものです。」と書く。「ジャストミートを避けろ」というたけしの教え。そして、「正義のコスト」の自問自答がある。「婦人公論」では、清水ミチコの連載鼎談に、水道橋博士と近田春夫が登場していた。「SPA!」の「エッジな人々」には田中裕二が登場。これは「ゴジラVSコング」のプロモーション。

 録画していた「お笑いオムニバスGP」の、「2憶4千万のものまねメドレー」以外の企画も観た。芸人がショートネタを披露する「バク速-1GP」という企画は新鮮味がなく、消去しようかと思っていたが、珍しいメンバーも出ているので迷う。ショートネタを観る麒麟川島と千鳥の視点がいちいち玄人的すぎるのか、それに比べると、「爆笑レッドカーペット」などの今田耕司のリアクションは無邪気で、きちんと視聴者につないでいく。「ドッキリツッコミGP」は、ミキ昂生、おいでやす小田、シソンヌ長谷川、カンニング竹山の4人がドッキリを仕掛けられ、そのドッキリに対するツッコミを競う。昂生以外の3人は四十代であり、からだを酷使されている企画は観ていて心配になる。

 再びタイムフリーで、今朝の「伊集院光とらじおと」を改めて聴きなおした。10時台のゲストは松居直美で、伊集院から松居直美のデビュー当時の記憶が思い出され、その時代の松居直美の天才性には以前から興味があり、その時代の話を期待したが、前半は欽ちゃんの話ばかりになり、息子が不登校だったという話が出ると、伊集院もそうだったというところからそのあとはずっとその話になる。深夜1時からは「爆笑問題カーボーイ」を聴きながら、ブログの手入れなどをしていた。深夜3時前に眠る。

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4月18日月曜日/それぞれの戦争

◇ 飯田橋  深夜に映画でも観るつもりだったが、朝まで眠ってしまった。タイムフリーで、土曜に放送された「田村淳のNewsCLUB」を聴く。湯川れい子がゲストなので、これは聴いておきたかった。この番組の出演は、なんと、湯川れい子の逆指名によるものだったようだ。湯川れい子は 1936...