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2025年5月26日月曜日

5月26日月/「100カメ」の「あんぱん」

◇ あんぱん

 朝、NHKプラスで「あんぱん」を観る。先週金曜の橋の上のシーンから始まる。のぶ・今田美桜「こんなわたしでよかったら、ふつつかものですけんど、よろしゅうお願いいたします。」 朝田家、祖父母・吉田鋼太郎と浅田美代子、和尚・斉藤暁、団子屋・小倉蒼蛙が縁側でお茶を飲んでいる。団子屋「のぶちゃんの縁談、ついに決まったかあ。」 祖父「ああもう、とんとん拍子に話が進んでにゃあ。」 和尚「船の一等機関士やって?」 祖母「死んだ結太郎が結んでくれたご縁や。ねえ。」 母・江口のりこ「おかげさまで。はい。」 のぶがあんぱんを乗せた皿を運んでくる。団子屋「のぶちゃん、おめでとう。」 和尚「おめでとう。」 のぶ「ありがとうございます。」 和尚「きっと結太郎さんが、あっちにいく前から見つけちょってくれた婿さんや。」 のぶは笑顔で、「はい。教師の仕事も続けてえいと言うてくれよった。」 和尚「おおそうかい。」 団子屋「祝言は?」 祖父「婿どのが航海に立つ前に、家族だけで祝うつもりや。」 祖母「のぶの祝言ば、派手にやっちょりたいと思うとっちょったのに。つまらんねえ。」 のぶ「くら婆、このご時世やき。」 祖母「はいはい、ぜいたくは敵やったね。」 団子屋「産めよ増やせよ、国のため。これで子宝に恵まれたら、のぶちゃんもニッポン婦人として、一人前や。」 和尚「まさに、愛国の鑑じゃ。」 たかし・北村匠海は教室で絵を描いていた。ナレーション「いっぽう、たかしは卒業制作に没頭していました。これを描きあげたら、ふるさとに帰って、のぶに会おうと。」 柳井家では、ちひろ・中沢元紀と叔母・戸田菜穂が食卓でオムライスを食べている。ちひろ「兄貴、いつもうってくるがやろ?」 叔母「卒業制作、がんばりゆうがやろ。」「もうってきたらきたで心配や。のぶさんが結婚すること知ったら、兄貴、卒倒してしまうがやないやろか。」「ええ?」「いや…、ごちそうさまでした。」 ちひろは2階にあがっていく。女中のしんちゃん・瞳水ひまりが「ちひろさん、なんだか元気がないですね。」 叔母「そうねえ。」「ひろし先生、ご昼食は?」 食卓には手をつけていないオムライスが置いてある。「また隣りの村まで往診に行ったがよ。医者には休日もないがですって。」 場面は替わり、叔父・竹野内豊が患者を診ている。「うん、問題ないき。」 患者の男は布団からからだを起こしている。「ああ…、先生、ありがとうございます…。」 その後ろには患者の妻と男の子がいる。「こんな遠いところまで、ありがとうございます。ひろし先生に診てもろたら、うちのひとは安心して、具合がようなるがです。」 叔父「それやったら、毎日でも顔出さんといかんねえ。」 妻「お休みの日やのに、ほんまにすみません。」 叔父は立ちあがろうとすると、一瞬つらそうにして、座りなおす。笑顔を作り、「ほいたら、また寄るき、お大事に。」 場面は替わり、たかしがいる教室。たかしは絵に色を塗り続けている。座間先生・山寺宏一がそばでそれを見ている。走ってくる足音、教室にケンちゃん・高橋文哉が入ってきた。座間「おっ、辛島はもう提出したろう。どうした?」 ケンちゃん「柳井くん、電報がきたばい…。」 たかしは絵に没頭していて、ケンちゃんがきたことにも気がついていない。筆をもっている手をケンちゃんがつかむと、たかしはここで初めて気がついたようにつぶやく。「ケンちゃん…。」「聞きんしゃい。これ…、さっき下宿に届いたとよ。」 ケンちゃんはたかしに電報を渡す。それを目にしたたかしは「えっ?」と小さい声を出す。電報には「チチキトクスグカヘレ」と書いてあった。沈黙。たかしは絵の脇にその電報を置き、絵の続きを描き始める。ケンちゃん「柳井くん…、なにしようとよ…? 早う帰りい。」 座間「柳井、早く仕度して、帰れ。」 たかしは絵から視線を動かさず、小さい声で「まだ…、帰れません…。」「なんば言いよっとね!?」「これを仕上げないと…、叔父さんに顔向けできないから…。」「なにが大事かくらいわかろうもん! そげんと置いちょって、早う行かんと!」 ケンちゃんが一歩前に出ようとすると、座間が止める。座間はケンちゃんの顔を見る。「先生…。」「こいつが決めることだ…!」 たかしは絵に没頭する。場面は朝田家に替わる。のぶが家を出ようとしていると、ほうきを持った母がすれ違いに入ってくる。「行ってきます。」「のぶ、ひろし先生が昨日往診の帰りに倒れたがやと。」「ひろし先生が…?」「医院で安静にしちゅうけんど、まだ意識が戻らんがやって。」 のぶは視線をさまよわせる。「…たかしは知っちゅうがやろか?」「ちひろくんが電報打ったがやと。」 ヤムさん・阿部サダヲもその話をそばで聞いている。「あてらが心配してもどうにもならんき。あんたは学校行きなさい。」 たかしは教室で、暗くなっても絵に色を塗り続けている。夜が明け、教室は明るくなるが、たかしはまだ筆を動かしていた。筆を洗い、ついに筆を置く。座間がそばにやってくる。座間は絵を覗き、「お前らしいな…。」 たかしの表情。座間はたかしと向き合う。「柳井たかし、この作品の提出をもって、本校での課程を修了と認める。」 小さくうなずき、「さっさと行け!」「はい」 たかしが筆を片づけようとすると、「そんなことは俺がやっとく。行け!」 たかしはあたまを下げ、「ありがとうございます。」 脇に置いてあった荷物とコートを抱えると、教室を飛び出していく。廊下を走っていくたかし。座間はたかしの絵を改めて見る。「GINZA」と描かれたポップな色彩の絵が完成している。汽笛の音。たかしは汽車に乗る。「待っててくれ、叔父さん…。」 たかしはつぶやき、絵の具で汚れた手をこすっている。たかしはぶかっこうに全力で走っていく。「ただいま!」と飛び込むようにして、たかしは柳井家に帰ってきた。「叔父さん!」と部屋に入ってきたたかしの表情が固まる。叔母「たかしさん…。」 部屋には顔に白い布をかぶせられた叔父が布団に寝ていた。そばに座る叔母とちひろ、足元にはしんちゃんも座っている。たかしは、一歩、二歩と近づき、「叔父さん…」と声にならない声を出す。「遅いわや…」とちひろのうめくような声。「なにやりよったがな…。遅いわや! もっと早うもうってこれんかったがか?」 たかしは呆然と叔父の遺体を見つめる。夕暮れ、たかしは縁側に座り、うなだれていた。「叔父さん、ごめんなさい…。怒ってるだろうな…。なんでもっと早く汽車に乗れなかったんだって…。ごめんなさい…。」 たかしは悔し泣きをする。「ごめんなさい…。ごめんなさい…。」 後ろには叔母とちひろが立っていた。叔母が近づき、「たかしさん…、ひろしさんは、怒ってなんかいませんきね…。」 たかしの表情を映す。「ひろしさん、亡くなる前にね、たかしさんのこと話しよりました。」 亡くなる前、布団に寝ている叔父がわずかにまばたきをする。叔母「気がつかれましたか…? たかしさん、きっともうすぐ、もんってくれますき。」 叔父は苦しそうな息をしながら、目を閉じたまま、やっとのことで話し始める。「たかし、今ごろ卒業制作、必死にがんばりゆうがやろ…。わしが邪魔してどうするがな…。」 少しの間が空き、「最後まで描きあげんと…。半端でもんってきたらしよっとる…」 ここは聞きとれないような声。「半端でもんってきたらしよっとる…」とくり返す。布団から出した手で、弱々しくこぶしを作る。「殴っちゃる…。」 叔母はその手を握り、泣きながらさする。「賜物」のしっとりとしたピアノアレンジの曲が流れ始める。「たかしが決めた道や…。たかしが生きる道や…。投げ出すのは許さん…。たかしもちひろも、投げ出すは許さん…。」 それを聞いたたかしの表情、そして、ちひろの表情を映す。叔母は涙声になり、「ひろしさんとたかしさんは、やっぱりこころが通じ合うちょったがやねえ。」 嗚咽するたかし。叔母はたかしの背中に手を置く。今日はここで終わる。あまりにも突然な、呆気ない叔父の死だった。叔父の死は今後の展開にどう関わってくるのか。しかし、「あんぱん」をここまで観てきて、演出の臭さを初めて感じる回でもあった。

◇ ラジオ・雑誌・テレビ

 もう少し眠りなおす。昼はラジオ。「ビバリー昼ズ」を聴き、昭和のいる師匠が亡くなったことをここで初めて知った。今朝、訃報が出ていたようだ。12時台ゲストは新沼謙治。

 楽天マガジンのチェック。「週刊ポスト」のたけしの連載は嵐の解散の話題から始まる。「週刊プレイボーイ」のオール巨人の連載は「THE SECOND」について書いているかと思ったら、セカンドバッグをなくした話だった。「週刊プレイボーイ」にはツートライブのインタビューもあった。

 「週刊現代」にはこのタイミングで、小泉進次郎のインタビューが出ている。連載対談「喫茶去」は山田五郎の担当、ゲストには太田光が登場。山田「メディアがいつからものを言えなくなったのか振り返ると、私自身が感じたターニングポイントは1989年。昭和天皇崩御の年です。」 太田「僕らがデビューしたのも、その少し前から始まったあの自粛ムードのど真ん中でした。(略)」 山田「あのときに初めて、理由もなく自粛するというムードが世の中に広がったんですよ。(略)その自粛熱が冷めないうちに、バブルが崩壊してマスメディアの広告収入が激減し、スポンサーへの「土下座外交」が始まった。」 太田は自粛ムードのときほど、ライブではウケていたという。太田「そもそも僕らはデビューの頃から不謹慎のかたまりでしたけど、自粛ムードの中でもライブハウスではけっこう自由にできました。たとえばネタの中に天気予報の場面を入れて、「今年の冬は寒さが厳しい」と振っておいて、「明日あたりはヤバいでしょう」と言うと、ドッカンドッカンウケましたね。」 山田「陛下のご容体をネタにしたとは大胆ですね(笑)。」 太田「僕らは平成に入ってからいろいろありまして、一度テレビに出ない時期があって、'95年くらいに戻るのですが、それがちょうど阪神淡路大震災とオウム真理教事件のころ。そのときも同じで、世間が自粛ムードのときほどライブでのウケはよかったです。」 山田「その構造はいまも続いていて、ネットがライブの代わりに地下的なことをやる場になっていますよね。」 太田「しかしいつの間にか、自粛するのが当たり前になってしまって、「今って『何自粛』なんだっけ?」という感じです。」

 テレビ番組をあれこれと。今日の「徹子の部屋」は中尾ミエがゲスト。中尾ミエはなんだかしょっちゅうこの番組には出ているような気がする。この日の中尾ミエは園まりが着ていたというドレスを着ている。亡くなった園まりの話をする。ハナ肇の話にもなり、ハナ肇が亡くなる前は病院に行くのが楽しかったという。1980年放送、ハナ肇が50歳のときに出演した回の映像も流された。

 昨夜の「おかべろ」は、くわばたりえ、サバンナ八木、須田亜香里、おいでやす小田がゲスト。節約について語る回だった。この回は次週に続く。

 昨夜の「ガキの使いやあらへんで!」は「神回地獄回座談会」という企画。先週の着ぐるみトークのセットのまま、方正とココリコが神回と地獄回を選ぶ。遠藤が選ぶ神回は、28年前、遠藤の部屋にレギュラーメンバーがクーラーを取り付ける回。田中が選ぶ神回はピカデリー梅田。方正が選ぶ神回は謎解き宝探し企画。山口百恵の半生をふり返る企画を志の輔師匠が観たようで、「あれなんだったの?」と訊かれたという。遠藤が迷った神回は「板尾が見てる!!」、田中が迷った神回は「浜省だらけの野球大会」、方正が迷った神回は「方正やめへんで」。遠藤が選ぶ地獄回は「遠藤プテラノドン」、田中が選ぶ地獄回は「24時間耐久鬼ごっこ」、方正が選ぶ地獄回は「山崎邦正芸人生活ニ十周年記念 山の石松100人斬り」。次週にはもう浜田が復帰するようだ。

 先週土曜の「すっかりにちようチャップリン」はまるまるチャンス大城のプロデュース企画。チャンス大城がギター1本で「Tomorrow Never Knows」を歌い、しずる、ヨネダ2000、友田オレ、虹の黄昏、モダンタイムスが登場する。チャンス大城は芸歴35年、ミスチルと同期にあたる。チャンス大城とそれぞれのコラボネタが披露され、ヨネダ2000とのコラボは都庁に挟まった園児のコント、虹の黄昏とモダンタイムスのユニット「老害マックス」とは5人漫才をやった。

 先々週、先週の月曜に2週連続で放送された「世界で一番怖い答え」という番組を観た。初めて観たが、すでに何度も放送されていたようだ。司会は有田哲平、解答者はモグライダー芝、みちょぱ、井森美幸。「放送禁止」シリーズの長江俊和が監修、ホラー特化型のクイズ番組だそうで、出題VTRを観て、このショートドラマのなかで起きている恐ろしいことはなにかを当てるクイズになっているのだが、ちょっとしたミステリードラマを作るから手間がかかっている。それはさておき、井森美幸がやたら可笑しい。

 昨夜放送「MXグランプリ」の2回目。司会はケンドーコバヤシと田中陽南、審査員は先月に引き続き、ハリウッドザコシショウ、くっきー、新たにオズワルド伊藤ともうひとり、とろサーモン久保田は寝坊して遅刻してきた。今月の出場者は先月に比べたらだいぶ知名度のあるメンバーだ。トップに登場したのはムラムラタムラ、推薦人はみなみかわ。おなじみ、「もっこりからのりーもこちゃん」だが、オズワルド伊藤はムラムラタムラと一緒に住んでいたことがあるのか。審査はザコシが20点、くっきーが14点、久保田が5点、伊藤が85点、計124点。ザコシは「ネタじゃねえからさ、これ。ふとっちょ☆カウボーイと一緒のシステムなんですよね。(略)りーもこちゃんしかなかったじゃないですか。」 ケンコバからも「以前観てたときより、マジで股間の張りが減ってる気がする。」ときびしい意見。2組目はちぇく田、推薦人はアキラ100%。このひとは「お笑い有楽城」で優勝したから知っている。「オールナイトニッポン」も面白かった。くっきーにからんでいく流れも面白かったが、真っ向勝負の漫談をもっと聴いてみたくなる。審査はザコシが90点、くっきーは88点、久保田は8点、伊藤は90点、計276点。フリータイム審査では、審査員から出されたお題に即興でエピソードトークを話す。お題を出されたつぎの瞬間には話し始めるスピードが見事だ。3組目ははまこ・テラこ、推薦人はおぼん師匠。ここではなぜかコントをやった。この大会だから余計にシモネタを多めにしたのか、WAHAHA本舗伝統の全裸に見える全身タイツ姿になったが、これはひどい。審査はザコシが78点、くっきーが20点、久保田は10点、伊藤は87点、計195点。ザコシは意外と女性のシモネタに引いてしまうようで、「きれいなかたなんで」と言われて照れるテラこ。久保田ははまこを見て、「あいつ2ヶ月以内に変なことしますよ。」 フリータイム審査では、テラこの靴の匂いを嗅ぎ分けられるというはまこの特技を披露するはずが、アイマスクをつけて正座したまま、放ったらかしにされる。アドリブで日本刀をもってきた橋山メイデンが介錯をする。4組目はマウンテンブック、推薦人はスーパー3助。夫婦コンビなのだが、ここでは触れられなかったが、ウィキペディアを見ると、妻は123☆45のコンビで「THE W」の決勝に進出しているひとだった。結果はザコシが50点、くっきーが40点、久保田が3点、伊藤が50点、計143点。最後は橋山メイデン、推薦人はインポッシブル。諜報部員のひとりコントだが、犬のおもちゃ、扇風機など、小道具を使った仕掛けが多い。ハプニングがウケてしまい、結果はザコシ100点、くっきー100点、久保田100点、伊藤100点、全員100点の400点満点になった。優勝は橋山メイデン、次点はムラムラタムラとちぇく田に決まる。

 今夜放送された「100カメ」は「あんぱん」の撮影現場に密着。オードリーの収録は「あんぱん」の放送が始まる前だったんだろうか。クランクイン2ヶ月前の衣装合わせから密着し、スタッフの多くはこの場が今田美桜と初対面。150人以上のスタッフが携わっている。女学校時代の服は、襟やリボンを替え、歴代朝ドラで使われているものなのだ。のぶのオレンジ色の着物は、古着屋で発掘したという昭和初期のヴィンテージ着物。試着してみた今田美桜を見て、チーフ演出から「朝田のぶだ!」という声が出る。三姉妹のイメージカラーが決まっていて、色へのこだわりが面白い。クランクイン1ヶ月半前には、土佐ことば指導の場面があり、「夢が」を「オメガ」とか、同じ音を見つけて教えている。今田美桜はパン作りの指導も受けていた。そのほか、なぎなた指導、所作指導、裁縫指導もある。そしていよいよ、スタジオ収録。バスケットコート1面ほどのスタジオに、数週間ごとにセットを入れ替えて建てている。柳井家と朝田家はセットではじつはつながった建物になっていて、かぎられたスペースとスケジュールのなかで、デザインに工夫が凝らされていた。別の回の同じシーンはまとめて撮るから、1回の撮影で7冊の台本を使っている。空き地のシーンは、子役の時代、成長したあとの時代を連続して撮っていて、そのつど、季節の演出がある。冬のシーンでは雪を実際に降らせていた。豪ちゃんが蘭子の鼻緒をなおしてあげるシーンの撮影風景とその裏側では、手拭いを歯で引き裂く男らしさに演出のこだわりがあった。裏ではそのシーンを今田美桜もスタッフと一緒にモニターで観ていて、「めっちゃ豪ちゃんかっこいいじゃん。」 スタッフたちもモニターに釘づけ。裏に戻ってきた細田佳央太が拍手で迎えられる。空の色の演出にもこだわりがある。蘭子と豪ちゃんのシーンがさらに続き、告白しそうでしない場面の撮影では、スタッフたちの興奮が伝わってくる。2024年9月には、パン食い競争の場面の撮影があった。撮影5日前から神社の駐車場をこのパン食い競争の会場に作っている。2日間の撮影で、エキストラは延べ242人、400個のあんぱんが用意された。エキストラたちに現代的な言いまわしの応援はNGとの説明がされ、原菜乃華からハイタッチはしていいのかという質問、河合優実からはガッツポーズも訊かれるが、どちらも90年前はだめ。河合優実が実際にポーズを作りながら確認し、所作指導の担当と演出家が「自然なのはいい」と答える。地面に現代人の靴の足跡が残っているのも消していくのだ。この撮影時は最高気温が36度。男性集団を追いかけ、後ろからのぶが走っていく場面では、男性集団とのぶの距離、それに加えてカメラとの距離感にもこだわり、何度も撮りなおしていた。この撮影で、のぶが全力で走った回数は46回。パン食い競争に使うあんぱん100個には前日にがんばってひもが通されていた。撮影ではパンが揺れすぎたり、ひもがからまったりなど、予期せぬことも起こる。日没の時間も気にし始める。走るエリア、カット数を減らして、撮りきろうという作戦になり、のぶが衣装を替えるあいだにシミュレーションをする。パン食い競争の翌日の設定のシーンは日没ぎりぎりに撮り終えたかに見えたが、映像が暗すぎたため、結局、後日に撮りなおしたそうだ。

2025年5月21日水曜日

5月21日水/2件目の見学と面会

◇ あんぱん

 朝、NHKプラスで、今朝の「あんぱん」を観る。夕暮れ、のぶ・今田美桜は帰宅する途中、兵隊ごっこをする子どもたちにまた出会い、笑顔になる。「朝田先生に敬礼! 駆け足、前へ!」といって、子どもたちは駆けていく。のぶが帰ってくると、蘭子・河合優実がひとり、外の椅子に腰かけていた。「ただいま。」「お姉ちゃん、お帰り…」 うちのなかに入っていくと、のぶは重い雰囲気に気がつく。「ただいま…」 庭には祖父・吉田鋼太郎と和尚・斉藤暁、団子屋・小倉蒼蛙がいる。祖母・浅田美代子、母・江口のりこ、メイコ・原菜乃華が縁側に座っている。「みんな、どういたがあで…?」 母「豪ちゃんが、戦死したがよ…。」 すすり泣くメイコの声。のぶは言葉が出ない。のぶの視線は外の椅子に座る蘭子の後ろすがたに移る。団子屋がしゃべり始める。「豪は…、お国のために、命を惜しまんと戦うたがじゃ。おまんの弟子に…、立派だと言うちゃれ。」 和尚「そうじゃ。豪は、立派に戦死したがい…。」 団子屋「のう、そうじゃろ? のぶちゃん…。のぶちゃんやったら、英霊になった豪に、立派じゃと言いちゃりたいじゃろ?」 和尚「のぶちゃんは、愛国の鑑じゃけのう…。」 のぶ「豪ちゃんは…、お国のために…、立派に…、ご奉公したがです…。」 それを聴いているのか、聴いていないのか、外にいる蘭子の横顔が映される。祖父「そうやにゃ…。本人も本望かもしれん…。」 すすり泣くメイコ。のぶの目からも涙がつたう。夜、風で舞う木の葉。三姉妹の部屋では、のぶとメイコが布団のなかで身を起こしているが、蘭子のすがたはない。「豪ちゃんがもう、この家にもうってこんなんて…、うちは信じられん…。」 メイコは泣き声をあげる。「のぶ姉ちゃん…」 蘭子は豪の半纏に手を合わせていた。「豪ちゃん…。おなか空いたねえ…。」 それを聴いているのか、縁側にはヤムさん・阿部サダヲが座っている。のぶが様子を見にやってくる。のぶに気がつき、ヤムさんがしゃべり始める。「一度だけ、豪と釣りに行った。出征する前に会っておきたい女はいないのか訊いたら、毎日会ってますだと。あいつは、お国のために死ねて、今ごろほんとに喜んでんのかね? 立派だった、って言ってやらねえと、いけないのかね? 愛国の先生…。」 ヤムさんはそう言うと、立ちあがって行ってしまう。残されたのぶの表情。半纏を見ている蘭子。場面が替わり、お経の声が聴こえる。朝田パンの外には「忌中」「当分ノ間休業致シマス」の貼り紙がある。庭では葬式が行われていた。和尚がお経を唱える。愛国婦人会の婦人・池津祥子が割烹着にタスキというすがたで、もうひとりの婦人と一緒に弔問に訪れている。座っている家族たちに礼をし、「原豪さんは、英霊になられたがです。ご立派に本望を遂げられたことと思います。」「ご立派でございます。」 祖母「ご苦労さまでございました。」 母「ありがとうございました。」 のぶ「ありがとうございました…。」 蘭子は無言。蘭子は暗い色の着物を着ている。メイコ「のぶ姉ちゃん、子どもらがきてくれたで。」 メイコが外から子どもを連れてくる。兵隊ごっこをしていたヘイキチくんの兄弟だ。「ヘイキチくん。」「のぶ先生、わしら、戦死された兵隊さんに手を合わせとうて、きたがです。」「ありがとう。」 幼い兄弟はお焼香をすると、またのぶのところにやってくる。「先生、わしらあもいつか兵隊さんになって、お国のために立派にご奉公したいがです。」 小さい弟も「わしもりっぱにごほうこうしたいき。」 のぶの隣りに座っていた蘭子は、立ちあがってどこかに行ってしまう。のぶ「わざわざきてくれて、ほんまにありがとうね。」 幼い兄弟は「さようなら」と声を合わせる。母と祖母の表情を映す。のぶ「さようなら。」 蘭子は石置き場にいた。暑い日、しゃがんで石を打つ豪・細田佳央太のすがたが思い出される。「蘭子さん。」「豪ちゃん、忘れもの。お爺ちゃんがもっていけって。」「ありがとうございます。」 帰ろうとする蘭子の下駄の鼻緒が切れる。「待ってください。」といって、豪ちゃんは蘭子の手を肩に置かせ、足をひざの上に乗せると、手拭いをちぎって鼻緒を繕ってみせる。蘭子の表情。蝉の声。「ありがとう…」「お気をつけて。」 静けさのなか、口元に手をあて、蘭子は立っている。ある日の光景を思い返し、蘭子は視線をさまよわせる。足音が聞こえ、そこにのぶもやってくる。「蘭子…」 蘭子はゆっくりとしゃべり始める。「どこが…、立派ながで…。みんなが立派やというたびに…、なんべんもなんべんも聞くたびに…、うちは悔しゅうてたまらん…。」 のぶは少し考えてからしゃべり始める。「豪ちゃんは…、蘭子や…、うちの家族や…、この国のひとらあのために…、命をかけて…、戦うたがよ…。やき…、立派やと…、言うちゃりなさい…。」 黙って聞いていた蘭子が答える。「どういて…? 豪ちゃんももんってこんのに…?」「豪ちゃんの戦死を…、誰よりも…、蘭子が誇りに思うちゃらんと…。」 蘭子はのぶを睨むような目つきをすると、「はあっ?」と声にならない声を出す。「お姉ちゃん、本気でそう思うちゅうがかい?」 のぶの表情を映す。蘭子は続ける。「男の子は兵隊になって戦争に行きなさい、命を惜しまず戦いなさい、豪ちゃんみたいに名誉の戦死をしなさい、戦死したらみんなで立派やと言いましょうって…?」 蘭子は涙声になっていく。じっと聞いていたのぶは「そうだがよ…。」と答える。「そんなのうそっぱちやあ!」 蘭子は感情を爆発させる。「みんなうそっぱちやあ!」 滂沱の涙を流しながら「うちは…、うちは豪ちゃんのお嫁さんになるがやき…、絶対にもうってきてよって言うたがよ…! 豪ちゃんももうってきますって言うたがやき…! 絶対にもうってきますって…。」 蘭子の叫び。蘭子をじっと見つめるのぶの目からも涙が流れる。「もうってこん…、もうってこん…。どこが立派だがで…! みんな…、みんなうそっぱちや…。うちは立派らあて…、けして立派らあて思わんき…!」 蘭子がこの場を離れていこうとすると、そこには母が待っていた。母はとぼとぼと蘭子に近づき、泣いている蘭子を抱きしめる。「泣きなさい…! おもいっきり泣いたらえい…!」 のぶも涙が止まらない。「会いたい…! 豪ちゃんに会いたい…! 豪ちゃん…!」 今日はここで終わり。

 今日の「あんぱん」のすさまじさに打ちのめされ、ラジオをつけると、「#ふらっと」のゲストがみうらじゅんだった。馬鹿馬鹿しくて、ほっとする。アウトロクイズのコーナーがあったのだが、みうらじゅんは武蔵美時代、「ねこ部」というサークルを作り、そのねこ部で「ドレミファドン」や「クイズダービー」に出たことがあるという。昼は「ビバリー昼ズ」をつけておく。12時台ゲストは、ふぉ〜ゆ〜の福田悠太。

◇ 見学

 午後から外出。今日はまた昨日よりも暑い感じがする。昨日と同じく、今日もグループホームの見学、予約してもらった2件のうちのもうひとつ。少し遠いが、うちからは歩けない距離ではないので、グーグルマップを見ながら歩いていく。30分で着くかという計算だったが、ぎりぎりになり、最後は早足になった。到着してわかったが、グーグルマップが示していたところは実際の場所とは少しずれていた。今日は仲介会社の担当者さんも立ち合ってくれる。お会いするのは初めてだが、ホームの前で立っているスーツのお兄さんがそのひとかなと思い、近づいていくと、そこにちょうどお婆さんがやってきて、道を訊ねられてしまい、あいさつする前にふたりで道を教えた。そのお婆さんの行き先もこのホームだとわかり、どうやら面会にいらしたようだ。ホームのかたに迎えられ、まず、玄関のすぐ脇にある丸テーブルで説明を受ける。出してもらった冷たいお茶が美味しい。それから施設内を案内されたのだが、見学をこの時間にしてもらったのはレクリエーションを見てもらいたかったからだとおっしゃっていた。入居者のみなさんが習字をしている。ここでも各部屋を案内してもらったが、昨日の施設は家そのものという感じだったが、それに比べ、ここは旅館のような感じだろうか。レクリエーションは今の老健でやっていることとあまり変わらない。最後はまた丸テーブルに戻り、申し込み用紙の記入をする。

 30分程度で失礼し、玄関を出てから、外にあるベンチで仲介会社さんの書類にも記入した。担当のお兄さんに施設の印象を訊かれ、正直に、昨日の施設のほうがいいと思ったと答える。昨日の施設ではなにか特別なことをやってましたかと訊かれ、むしろ、普通の生活をしているのがいいと思ったということを話した。

 担当のお兄さんはバスでやってきたというのでバス停に、自分はこれから老健の面会に行こうと思っているので、逆方向に歩く。まわりは畑ばかり、のどかなところだ。カラスが何羽もいて、ネズミの死骸を突っついていた。少し歩くと、大きな道路に出た。マクドナルドを見つけ、時間があるから、ここで少しひと休みしていくことにする。

 また30分ぐらい歩き、老健に到着する。西友で買ってあった夏用の肌着をもってきたら、ちょうど、職員さんから夏服をもってきてほしいということを言われた。ネットでも注文しているのだが、届くのは明日以降になってしまった。スマホの画面を開き、母にもその服の画像を見せる。いつもどおり、面会のあとははま寿司に寄っていく。まぐろ、サーモン、えび天握り、生ハム、合鴨、山かけまぐろ、とろびんちょう。770円。

 ラジオを聴きながら鶴ヶ峰まで歩き、旭図書館にも寄っていく。ブックオフにも寄り、330円の雑誌を1冊、110円のコミック文庫を1冊買う。水曜は雑誌が半額。かなり歩いて疲れてしまったが、今日はまだ読書をしていないから、ココロットのサイゼリヤに寄ろうかと思ったが、行ってみたら外に行列ができていた。今日は読書はあきらめる。

◇ テレビ

 夜に帰宅し、テレビ番組をあれこれと。今日の「徹子の部屋」のゲストはパンツェッタ・ジローラモ。昨夜の「キョコロヒー」は、つるちゃんの「つる散歩」特別編。ものまねの3人、JP、ダンシング☆谷村、ラパルフェ都留がスタジオに登場した。ダンシング☆谷村がしゃべり始めると不安になるほかの出演者たち。ダンシング☆谷村がものまね以外でこんなに活躍する番組は初めて観た。

 今夜の「水曜日のダウンタウン」は、先週の「ホントドッキリ」で決まったや団中嶋が代打MCを務める回。前半の企画は「2代目関根勤選手権」。真空ジェシカ川北、ロングコートダディ堂前、ニューヨーク屋敷、ハリセンボンはるか、せいや、飯尾和樹、ケンドーコバヤシが挑戦した。後半は「寿司合戦」という企画。食べた寿司の皿を積み上げ、その枚数を競うのだが、皿を投げて、相手の皿の山を崩してもいいというルール。トーナメント制、第1試合はちゃんぴおんずと大自然が戦い、大自然の勝利。第2試合は鬼越トマホークとネルソンズ和田&青山が戦い、ネルソンズの勝利。第3試合はママタルトとレインボーが戦い、レインボーの勝利。決勝は三つ巴の対決だが、展開が複雑になりすぎ、大胆にカットされていた。優勝は大自然。番組最後に、中嶋にホントドッキリのネタばらしがされる。

 今夜は「あちこちオードリー」の配信がないと思ったら、「世界卓球」の影響で休止になっていた。「ひっかかりニーチェ」は今週もケムリが出演。くるまの名前が出たら、くるまの写真が普通に使われるようになった。

2025年5月9日金曜日

5月9日金/「あんぱん」の繊細な演出

◇ あんぱん

 早朝にいったん目覚めるが、もう少し眠りなおす。NHKプラスで、今朝の「あんぱん」を観る。蘭子・河合優実の「豪ちゃんのお嫁さんになるがやき。戻ってきてよ。」という昨日の名場面から始まる。歩いていくふたりの後ろすがたを見ながら、のぶ・今田美桜は涙を流していた。女子師範学校の寮の部屋で、のぶは戦局を伝える新聞を見ている。「豪ちゃん、大丈夫やろか。」 うさ子・志田彩良「赤紙きたがやったね…。」「無事に戻ってきてもらわんと。」「ニッポンは負けんし、豪さんもきっと、手柄をたてて戻んてくるき。」「ねえうさ子ちゃん、うちらにできることはないがやろか。」「え…?」「今も、豪ちゃんやほかの兵隊さんは、命懸けでお国のために働いてくれや。それを思たら、いてもたってもおられん気持ちになるがよ。なんじゃっちええき、できることがあったらしたいがよ。」 床に座っていたうさ子ちゃんは立ちあがり、ベッドに座っているのぶの隣りに座りなおす。「そうやねえ。」 のぶはぱっと思いついたように「慰問袋はどうやろ?」 机に向かっていた後輩たちもふり向く。「慰問袋?」「兵隊さんに送るがですか?」 うさ子「ええと思う。うちのお婆ちゃんもロシアとの戦争のときに作ったっていいよった。袋のなかに、お守りやお手紙、日用品らを入れて、戦地の兵隊さんに送って応援したがやと。そのおかげで勝ったって。」「ええっ?」といって、のぶは目を輝かせる。場面は教室に替わり、のぶとうさ子が前に立っている。うさ子「みなさん、聞いてください。朝田さんの発案ながですけんど、みなさん、支那で戦いゆう兵隊さんのために慰問袋を作りませんか?」 ざわつく教室。のぶ「みなさんの協力が必要ながです。わたしらみんなで、兵隊さん応援しゆう気持ちを伝えたいので。」 生徒たちは口々に「兵隊さんに喜んでもらえるがやったら、うちも協力したいです!」「私も賛成です!」「賛成です!」 のぶたちは「兵隊さんに慰問袋を!」というチラシを作った。のぶはチラシを掲示板に貼り、通りがかった同じ部屋の後輩ふたりにもチラシを渡す。「シシドさん、モトキさん、これ、協力してくれん?」「はい、うちも慰問袋を作りたいです。」「なにしたらええですか?」「まず、1年生のみんなに声かけてほしいがよ。」 のぶは廊下を歩く生徒にもチラシを渡し、説明する。それを通りがかった黒井先生・瀧内公美が見ている。ナレーション「こうして、のぶの発案は学校全体に広がっていきます。」 寮の部屋、のぶたち4人が慰問袋を作っている。うさ子が袋の束を抱え、「これが、黒井先生のおっしゃりよった、忠君愛国やね。勝利に向かって、一致団結する。」 のぶは針仕事をしながら「ほんまにありがたいわ…。」 制服姿ののぶたちは街頭でもチラシを配り、献金を募る。「前線で戦う兵隊さんらの慰問袋に入れる日用品購入のため、献金お願いします!」 生徒たちは「億兆一心」「八紘一宇」といった垂れ幕を掲げている。のぶたちは道行くひとびとに「がんばって!」と声をかけられる。場面は教室に、授業中に校長先生たちがいきなり入ってくる。「失礼! 朝田のぶくんはおりますか?」 のぶは「はい!」といって立ちあがる。校長「きみは、まことに愛国の鑑じゃ!」といって、のぶの席までやってくる。「この新聞を見たまえ。」 新聞には街頭で献金を募るのぶの写真が載っていた。「朝田くんにかぎらず、この師範学校の生徒全員が褒められちゅう。きみたちはみな、立派なニッポン帝国の女教師になるに違いない! わたしは、まことにきみたちを誇りに思う。これからも励みたまえ。」 のぶ「ありがとうございます。」 拍手が起こる教室。ナレーション「これをきっかけに、のぶは愛国精神の鑑として、全校生徒の注目を集める存在になっていきました。」 黒井先生は感情のわからない表情をして、黙ってのぶを見ていた。場面は道場、のぶとうさ子がなぎなたの稽古をしている。のぶのところに後輩ふたりがやってきて、「朝田先輩、ご指導お願いできますか?」「あ…、ええよ。」「私の太刀筋も見てください。」「わかった。」 その様子を見ているうさ子の表情。寮の廊下をのぶが歩いていると、事務員さんに「朝田さん」と呼び止められる。「新聞の記事、読みましたよ。感動しましたあ。」といって、笑顔の事務員さん。「またいつものかたからお手紙ですよ。」 部屋に戻ったのぶは、たかし・北村匠海からの手紙を読む。「また銀座で遊び呆けゆう自慢かや…」「前略のぶちゃん、返事がないのは元気な知らせと思ってます。前に東京みやげであんぱんを買ったパン屋さんの壁に、気になる写真が飾ってあります。そこに写っているパン職人のひとりがどう見てもヤムさんみたいなんだ。」 驚くのぶ。「ヤムさんはどうしていますか。ヤムさんの人生は謎めいているけど、今度、御免与町に帰ったら、いろいろ訊いてみたいと思います。」 のぶは朝田家に帰ってきた。「ただいま」 朝田パンにはメイコ・原菜乃華と母・江口のりこがいる。メイコ「お帰りなさい!」 母「お帰りい!」 祖父母もすぐに出てくる。祖父・吉田鋼太郎「おお、戻ってきたかあ。愛国の鑑!」 祖母・浅田美代子「もう町中でうわさになっちゅうでえ。」 母「のぶ、ほら、お爺ちゃんが。」「へっへっへっ」と笑う祖父。母が視線で示したほうには額装されたのぶの新聞記事が飾ってある。のぶ「ええ、恥ずかしいわあ!」 祖父「なにゆうがなあ。」 メイコ「のぶ姉ちゃん、うちの学校でも担任の先生がみんなあの前で新聞の記事読んだがねえ! うちのお姉ちゃんですって、うちまで鼻高々やったあ。」「まだまだ献金集めも慰問袋も始まったばかりやあ。もっとがんばらんと。」 そこに蘭子も帰ってくる。のぶの顔を見て、「お姉ちゃん、お帰りい。」と笑顔の蘭子。蘭子はおでこを出した髪型に変化している。「そや、うちも献金させて。」といって、財布からお札を取り出す。「こんなに…?」 メイコ「豪ちゃんのためやき。」「うん。」とうなずく蘭子。のぶは「ありがとう。」といって受け取る。笑っている家族。のぶはパンを作っているヤムさん・阿部サダヲのところにやってくる。「ヤムおんちゃん…。」「俺は、お国のための献金なんかしないからな。」「うん…」 のぶがヤムさんを見ていると、見返すヤムさん。「なんだよ?」「ヤムおんちゃん、銀座のパン屋さんで働きよったことあるが?」 ヤムさんの表情が変わる。視線をさまよわせ、少し間を置くと、「銀座のパン屋なんて、知らねえな。」と言いながら道具を片づける。場面は銀座のカフェになり、ケンちゃん・高橋文哉と同級生がカレーを美味そうに食べている。たかしは店内の電話ボックスから電話をしている。電話の相手はちひろ・中沢元紀だった。「もしもし、ちひろか。」「おう兄貴、電話代大丈夫か?」「大丈夫だよ、気にするな。図案コンクールに応募したら佳作に入選したんだよ。賞金なんと50円だぞ。気が大きくなって電話したんだ。」「へええ、すごいにゃあ、兄貴! あっ、このあいだ、のぶさんも新聞に載ったがで。」「えっ、のぶちゃんが新聞に? いったいなにしたの?」といって、たかしは声をひそめる。場面は替わり、朝田家にちひろがやってくる。「すみませえん、のぶさん、帰ってませんろうか?」「どういたがて、ちひろくん。」といって、のぶが出てくる。「兄貴が電話で、のぶさんと話したいって。10分後にもう一回電話するってゆうき、きてもらえませんか?」といって、のぶを柳井家に連れていく。叔母・戸田菜穂と女中のしんちゃん・瞳水ひまりが待っているところに、ちひろがのぶを連れて帰ってきた。電話が鳴り始める。のぶ「ほんまにこれで東京と話せるがですか?」 のぶは電話は初体験。「早う出てください」 ちひろが受話器を取って、のぶに持たせる。「もしもし。」「もしもし、のぶちゃん? 新聞に載ったんだって? すごいね。」 のぶは戸惑いの顔。「それより、ヤムおんちゃんのことながやけんど…。」 電話の向こうからはにぎやかな歌が聴こえる。たかしは電話ボックスの扉を開け、図案科の歌を歌っている仲間たちに「うるさいよ、聞こえないから!」といって注意する。「あっ、ごめんね。東京の仲間たちがうるさくて。」「それより、ヤムおんちゃんのこと、もっと詳しゅう教えて。」「柳井くん、誰と電話しようとね。」 電話ボックスにケンちゃんが入ってきた。「ケンちゃん、やめろって。」「怒ることなかろうもん。あ…、女ね? もうそげな彼女ができたとね? まさか、デッサンのモデルのあの子やないと?」「やめろ、ケンちゃん!」「もしもーし!」「やめろ!」 会話がのぶにはぜんぶ聞こえている。「電話代もったいないき…、もう切るで。」「あっ、もしもし! もしもし、のぶちゃん、切らないで。」「たかしは東京へなにしに行ったがで…。」「それは…、のぶちゃんみたいに新聞に載るような立派なことはしてないけど…。のぶちゃんもきたらわかるよ。街も、お店も、道を歩いているひとも、みんなすごく素敵なんだ。ここには、自由がある。」「自由…?」といって、のぶは声をふるわす。「うん、のぶちゃんもいつかおいでよ。」「たかし…、お国のために働きゆう兵隊さんのこと、ちっとでも考えたことあるがか?」「えっ?」「たかしがちゃらちゃら遊びゆう今このときにも、兵隊さんは命懸けで戦いゆう。たかしと同じばあの若もんがどんどん兵隊さんに取られゆう。そんなときにたかしはなにをしゆうらあ!」「のぶちゃん…。」「たっすいがあのドアホ!」と怒って、のぶは電話を切る。呆然とするたかし。のぶは悔し泣きの表情。冷静になると、横では、ちひろ、叔母、しんちゃんがのぶを見ていた。「ごめんなさい…、勝手に電話切ってしもうて…。」 ちひろ「のぶさんは正しいこと言いよったとわしは思います。」 叔母「そうよ、のぶさんは正しいき。」 しんちゃんもうなずく。のぶ「ほんまに、ごめんなさい…。失礼しました。」 のぶは帰っていく。カフェは図案科の歌で盛りあがっているが、たかしはまだ電話ボックスから出られない。のぶは丸太のシーソーがある石置き場にいた。「高知と東京、その距離よりも遠く、ふたりのこころはすれ違ってしまったようです。ほいたらね。」というナレーションで、今週は終わり。

 続けて、「あさイチ」も観てしまう。プレミアムトークのゲストが細田佳央太なのでこれも録画しておいた。細田佳央太は髪が伸びている。豪ちゃんは今朝の回にはぜんぜん出ていなかったのだが、さっそく紹介された視聴者からのメールには「あさイチ」には出ないでという声が多数、100通を超えるメールが届いているという。この番組に出るということは豪ちゃんに不吉なことが起こるのではという予測があるのだ。豪ちゃんの役柄とは違い、細田佳央太は柔らかい雰囲気のよく笑う明るい青年だった。まずは昨日の名場面がふり返られる。その映像を観なおし、華丸大吉と鈴木奈穂子アナがもう涙ぐんでしまう。華丸「(蘭子が)言われたあとのこの髪、いじる感じとか、家でやってみたもんね。(笑)」 河合優実からコメントのVTRがあり、そのシーンと、その前のよさこい節のシーンについても話す。細田は体重を落とすために、現場ではお菓子を食べていなかった。細田によると、よさこい節のシーンと、出ていったあとのシーンは別の日の撮影なのだ。華丸があの汽車はどこに行ったんだという疑問をもっていたが、きちんと観ていればわかる。お婆ちゃんがいる足摺岬に寄ってから出征するのだ。しかし、現場でも浅田美代子が「豪ちゃんどこ行ったやろね?」と言っていたそうだ。華丸が「ただ一個だけ、われわれ謝らなきゃいけないですよね。」と言い出す。「われわれ、一瞬ですけど、イワオを応援したときが…」 イワオは日によって大吉に似ているときと華丸に似ているときがあると「あさイチ」では言っていたようだ。まさにそのイワオが蘭子に結婚を申し込みにきたシーンだが、映画ナタリーの記事にも書かれていたが、無口な豪ちゃんが石を叩く音で感情を表現するという演出について、ゆっくり叩くパターンと早く叩くパターン、蘭子の表情の変化も気になるからというので、2パターン演じたそうで、じつに繊細な演出がなされていた。改めてその場面の映像が流されると、言われてみればたしかにという感じはするが、現場の空気の演出という意味合いが強いだろうか。焦点は細田の素顔に移り、「ドラゴン桜」で共演して仲良くなったという鈴鹿央士からもコメントのVTRがあった。視聴者からのメッセージの紹介があり、話題は再び「あんぱん」に戻る。細田が印象深かったというシーンは、朝田家の父・加瀬亮が亡くなったあとに家族があんぱんを食べるシーン。あの場面では、ヤムさんは外にいた豪にもあんぱんを渡していて、そこは台本の段階ではない演出だったのだ。そして、ヤムさんと豪が釣りをする場面の映像も流され、これも映画ナタリーの記事に書いてあったが、この釣りの場面が細田のクランクインだったという。「このシーンがいちばん最初だったからこそ、監督がたとも、豪ちゃんのわりと指針が決まったというか、軸が一本決まった、どこまで笑おうかとかくだけようかっていうのが決まったので、結果的にはすごくよかったなあと思いますけど、すごい緊張してましたねえ、このときは。」 細田は4歳から芸能活動を始めていた。16歳のときにオーディションで抜擢された主演作「町田くんの世界」の映像も流され、石井裕也監督がこの番組の電話取材に答えた音声が流される。母からの手紙を鈴木アナが読み、細田は涙する。ニュースを挟み、後半にも視聴者からのメールが続々と届き、やっぱり、昨日の名場面に関する声が多い。このあとは素顔を深掘りするトークが続いた。「特選エンタ」のコーナーにはかりゆし58が登場。続いて、園芸のコーナーが挟まり、エンディングでは視聴者からのメールがさらに紹介される。オリンピックのラジオに興奮した吉田鋼太郎にあたまをひっぱたかれるところを名場面にあげていたメールがあったが、まさに、役の上でも、現場の関係性でも、かわいがられている様子が伝わる場面だった。細田によると、あれはやはり吉田鋼太郎のアドリブ。細田「笑っちゃったんで、すっごい悔しかったです。」

◇ ラジオ・はま寿司

 昼はラジオ。「ビバリー昼ズ」を聴くと、高田先生は昨夜のNHKの音楽番組を観ていたようで、その話をする。「だめだよもっと世界に目を広げなきゃ、お前。こないだのLA観たか、Adoとよ、YOASOBI とよ、リーダーズが3組がやったんだよお前、LAで超満員の…。」 オープニングのあとにはゲスト、「お笑い有楽城」で優勝したヒロ・オクムラが登場。ひとりコントを披露し、お笑いプロレスのリングネームでも笑いをとっていた。短い時間なのが惜しい。

 午後から外出。夜は雨の予報なので、傘をもって出る。三ツ境方面に歩き、eモールのはま寿司に入る。まぐろ、サーモン、合鴨ガーリックソース、いか天握り、真あじ軍艦、活〆はまち、とろびんちょう。7皿、814円。瀬谷の手前のマクドナルドに入り、アイスコーヒーとポテトを食べる。楽天マガジンのチェックをすると、「週刊ポスト」には「「あんぱん」の「奇跡の3姉妹」に癒やされて…」と題した記事があり、一之輔さんが河合優実ファンとしてコメントしていた。たけしの連載はトランプについて、最後には「マカオ国際コメディフェス」に参加してきたことも語られている。「Broken Rage」を上映したようで、「ありがたいことに会場じゃ大笑いしてもらったんで、ほっとしたよ。」

 読書はあまり進まず、外に出ると小雨が降っていた。ブックオフに、先週も寄ったばかりだが、220円の文庫本を1冊だけ買っていく。クリエイトでも買いものしてから帰る。歩きながら、タイムフリーで、先週土曜の「HONMOKU RED HOT STREET」をようやく聴く。「剣さんイイネ」のコーナーには半田健人が登場。剣さんに会ったことがないとは意外だ。

◇ テレビ

 夜に帰宅し、テレビ番組をあれこれと。今日の「徹子の部屋」は渡辺大がゲスト。渡辺謙に息子がいて、俳優をやっていることもよく知らなかったが、渡辺大は初出演ではなく、2008年、24歳のときに出演していた。1988年放送、渡辺謙が28歳のときに出演した回の映像が流されると、4歳の息子の話をしている。2000年放送、渡辺謙が40歳のときには犬と一緒に出演し、現在の渡辺大と同い年だが、息子が高校1年生だという話をしている。

 昨夜の「アメトーーク!」は「アメトーークCLUB傑作選」。配信オリジナル回をテレビ初出し、まずは「東ブクロ大好き芸人」だが、配信オリジナルでもテレビと変わらないレベルの出演者たちだ。そのほか、「尿管結石芸人」「最近解散した芸人」「芸能人のいらん情報もってる芸人」「前説芸人」「ライス関町大好き芸人」「すぐチビっちゃう芸人」というラインナップ。

 火曜に放送された「心おどるあの人の本棚」には金原ひとみが登場。「蛇にピアス」でデビューしたあと、すぐに読んだのが「カラマーゾフの兄弟」だった。「当時の担当編集者が、「えっ、ドストエフスキー読んでないの?」みたいな。「えっ、そんなことある?」みたいに言われて、(笑)で、なんか、ああそうなんだみたいな。そういう感じのものなんだと思って。」「読み始めたらマジでつまんなくってしょうがなくってこの上巻が。もう、ほんとこれに3ヶ月ぐらいかけて、「ほんとにこんなもの読まなきゃいけないの?」みたいな(笑)感じで言ってたんですけど、中下巻がものすごいこうドライブ感でばあっと読めてしまったのほんと魔法のような体験でしたね。これ(上巻)に3ヶ月で、これ(中下巻)2、3日で読めちゃいました。」「会話劇の面白さだったりとか重要性っていうものは、けっこうここから学んだところもあると思います。」 本棚には松尾スズキの著書が並ぶ一角があり、十代のころに「ふくすけ」を観て好きになり、小説も追いかけるようになったという。松尾スズキの本の並びにはデータハウスの「危ない薬」や「人の殺され方」といった本もある。「世界観が、ちょっと本当に松尾さんじゃないと書けないなあって思うものしかないので。やっぱり、そうですね、そこが魅力ですね。」 芥川賞が決定したときの会見の映像が出され、そこでも好きな作家を訊かれ、松尾スズキの名をあげていたのだが、本人はそのことをぜんぜん覚えていなかった。あの会見はシャンパンを飲みまくってから行ったので、じつは酔っていたそうだ。綿矢りさは19歳だったけど、金原ひとみはハタチだったんだな。執筆をしているダイニングの本棚にはブロックで作った黒猫が飾られている。これは金原ひとみが自分で十数時間かけて組み立てたもの。「ひとの言うことは聞きたくないですけど、説明書のとおりだったらできる、っていう。(笑)」 神楽坂の本屋に出かける場面もあり、原田宗典の本を手にとったのが意外だった。「原田宗典さん、6年ぶりの新作です。どうしているのかなあって、すごく、気になっていたので。」「ひとってけっこう、人生のフェーズによって書くものが変わっていくので、それをなんかリアルタイムで見届けられるっていうのがすごく、ひとつのこう、面白さだなあって思うので。」

 高田先生が話題にしていた、昨夜の「NHK MUSIC SPECIAL」の「J-POP 世界への挑戦」という番組も観る。ロサンゼルスで行われた、Ado、YOASOBI、新しい学校のリーダーズのライブを放送する番組だと思っていたのだが、そのライブが中心ではあったが、もっと広く、海外から注目されるJ-POPの最前線を特集する番組だった。「MUSIC AWARDS JAPAN」という音楽賞が新設されるそうで、そのPRをする番組でもある。終盤には、オースティンのイベントで特集された日本のアーティストを紹介する企画の模様を伝える。ここにはなんと、眉村ちあきが参加していた。無名のアーティストたちに混じり、打首獄門同好会もこの企画に挑戦するのだが、打首獄門同好会のことを知らずに観ている海外の観客たちがじわじわと盛りあがっていく様子が面白かった。アメリカの敏腕エージェントだという人物も高く評価していた。

2025年5月8日木曜日

5月8日木/「あんぱん」最大の名場面

◇ あんぱん

 早朝から眠る。起きあがり、NHKプラスで、今朝の「あんぱん」を観る。今日もオープニング映像からスタート。朝田家では、豪・細田佳央太の壮行会の準備をしていた。壁には寄せ書きされた日の丸と「祝 出征 原豪」と書かれた幕がぶらさがる。メイコ・原菜乃華が食器を運んでくる。のぶ・今田美桜、母・江口のりこ、祖母・浅田美代子が料理を作っている。のぶが出かけようとすると、豪はまだ外で石屋の仕事をしていた。祖父・吉田鋼太郎「おい豪、早う着替え! もうじき客がくるぞォ。」 祖父はもう正装している。豪「あと石置き場だけ、整えてきます。」「ええ?」という祖父。のぶは酒を買いに行っていた。道すがら、蘭子・河合優実を見つけ、呼び止める。「ちょっと持って」といって、2本の瓶の1本を蘭子に渡し、並んで歩く。のぶ「こんな日にも仕事は大変やね。」 蘭子「いつもどおりのことしてないと、変になりそうやき。」「そうか、ごめん。」というのぶ。「豪ちゃんも石置き場でしゆう。もうすぐこじゃんとお客さんがくるき、話すがやったら最後のチャンスで。」 蘭子は黙って歩いている。のぶが「蘭子」と呼び、ふたりは立ち止まる。のぶ「こころに思うちゅうことを伝えんがは、思うちゃあせんのとおんなじことやき。」 のぶの顔を見て、蘭子は考える。夕暮れ、石置き場で働く豪のところに、蘭子がそっとやってくる。気がついているのかどうか、豪は見向きもしないで仕事を続けている。あのシーソーの丸太のある場所は石置き場だったのだ。蘭子が近づき、「あのよ。」と声をかけると、豪がぱっとふり向く。「豪ちゃん。」「…はい。」 少し間を置き、「うち、ずっと…」 黙って言葉を待つ豪の顔。しかし、蘭子はつぎの言葉が出ない。豪「蘭子さん。」「…なに? 豪ちゃん。」「ずっと…」 今度は蘭子が言葉を待つ。「長いあいだ、お世話になりました。」といって、あたまを下げる。蘭子の表情の微妙な変化。「いえ、うちこそ…」といって、蘭子もあたまを下げる。あたまを起こした蘭子が「そろそろ、壮行会始まるね。」と笑う。豪は息を吐き、「そうですね。」「ほいたら。」「ほいたら。」と言い合い、蘭子は先に離れていく。後ろ向きの蘭子が、歩きながら両手の指で目を押さえるようなしぐさをする。帰っていく蘭子の後ろすがたを見ながら、豪は苦い表情になり、ため息をつく。場面は壮行会に、座敷では大勢のお客さんがにぎやかに飲み食いしている。豪は黒紋付き袴になった。和尚・斉藤暁と団子屋・小倉蒼蛙が「おめでとう」といって、豪に酒を注ぎにくる。姉妹たちは働いている。のぶの近くにメイコが座り、「蘭子姉ちゃん、伝えれんかったがやろか?」 のぶは洗いものをしている蘭子の後ろすがたを見て、メイコに小さくうなずく。「淋しくなりますなあ。」と言われた祖父が「十五のときにうちにきて、じつの息子よりも息子らしゅうしてくれましたき。」と話している。祖母「結太郎が亡うなって、豪ちゃんまで兵隊にとられるなんて…」 団子屋と和尚は豪と話していた。団子屋「なんじゃあ、今度のいくさも、すんぐに片づくかあよ。ニッポンの威風を、世界に示しちゃれ。」 豪が「はっ」と返事する。「青龍刀をみやげにしてくれよ。」 笑うみんな。そこに「黙れ団子屋!」というヤムさん・阿部サダヲの声。場が静まりかえる。「勝とうが負けようが、兵隊は虫けらみたいに死ぬんだよ。」 姉妹たちはヤムさんのほうを見る。「ヤムぅ! おまん、不吉なこと言うな!」といって、立ちあがる祖父をまわりがなだめる。和尚「まあまあ、ケンカはやめい! めでたい席じゃ。」 ヤム「敵と殺し合いに行くのに、どこがめでたいんだよ!」 豪の表情を映す。祖父がまた立ちあがるのを祖母が押さえる。騒然となりそうなところに、母が「豪ちゃん!」と呼びかける。「みなさんにあいさつしいや。」と優しい声を出す。「さあ、立って!」「はい」といって立ちあがる豪。「親方、みなさん、今日はこのように立派な会を開いていただき、ありがとうございます。こんなわしを、家族同然にかわいがってくださった朝田家のみなさん、ほんまにありがとうございます。」 豪はあたまを下げる。「その恩返しもできんと、兵隊に行くことだけが心残りです。お国のため、みなさんのため、わしは戦うてきます。親方、おかみさん、ハタコさん、ヤムさん、お世話になりました。」 ヤムさんは立ちあがり、出ていってしまう。「のぶさん、メイコさん…」 少し間を置き「蘭子さん。」 微笑む蘭子。豪は「ありがとうございました。」と強く言い、おじぎをする。蘭子は下を向いてしまう。その様子を母が気にしている。祖父「おまんら、豪の武運長久を願って、よさこい節、早よ歌え!」 のぶが笑顔になり、蘭子も笑う。客たちから「よっ、待ってました!」の声と拍手。姉妹三人が並び、手拍子をしながらよさこい節を歌う。客たちも手拍子と合いの手を入れながら盛りあがる。豪も笑顔で見ている。豪の視線の先にいるのは蘭子。蘭子も歌いながら豪を見ていた。笑顔だった豪の表情がくもり、息を吐くと、立ちあがっていってしまう。蘭子は心配な表情をする。夜、にぎやかな声がまだするなか、荷物をまとめた豪は外に出て、朝田家に向かって一礼すると出ていってしまう。豪が決意の目をして歩いていくと、「豪ちゃん」といって、蘭子が走って追いかけてきた。ふり向く豪。「蘭子さん…、どういたがて…?」 息を整わせる蘭子。「豪ちゃん…、は…、足が遅いき、弾に当たらんか心配や。」 のぶも追いかけてきたが、ふたりの様子を見て立ち止まる。蘭子は目に涙をためている。「きっと戻ってきてよ。きっとやのうて、ぜったいやん。」 豪は小さくうなずく。「蘭子さん。わしからも、お願いがあります…。無事、戻ってきたら…、」 つばを飲む豪。「わしの嫁になってください!」 蘭子の表情。「え…」と小さくつぶやき、少しあとずさりする。右手をひたいからあたまにやり、涙をこらえるように眉にしわを寄せ、視線をさまよわせる。「うん…」と小さい声。「豪ちゃん…。どういて今、そんなこと言うが…。」「すいません」と謝る豪。戸惑う蘭子が後ろを向くと、のぶが立っている。「蘭子、ちゃんと返事せんと、豪ちゃん行ってしまうがで…。」 のぶの顔を見た蘭子が小さくうなずく。豪のほうに向きなおり、涙声になりながら言葉をしぼり出す。「うち、おまさんのこと、うんと好きちゃあ…。豪ちゃんのお嫁さんになるがやき。戻ってきてよ…。」「蘭子さん…。」 少しの間のあと、「ありがとう。戻ってきます、絶対に!」 顔を見合わせるふたり。そこに母も走ってやってきた。息を切らしながら、蘭子に風呂敷包みを渡す。「これ、着替え。豪ちゃん、明日行ってしまうがで。今夜は戻ってこんでええ…。」「お母ちゃん…。」「豪ちゃん、蘭子をよろしゅうお願いします。」といって、母は豪にあたまを下げる。豪もあたまを下げる。それを見ているのぶ。母は蘭子に「花嫁衣装も用意しちゃれんで、ごめんね。」 母の顔を見て、蘭子は小さく首をふる。「早よう行き。」といって、母は蘭子の背中を押す。豪の顔を恥ずかしそうに見る蘭子。ここで初めて、豪は蘭子の手をとり、ふたりは手を握る。蘭子が豪の顔を見ると、豪はうなずく。手を取り合って歩いていくふたり、その後ろすがたを母とのぶが見送る。汽車のなか、豪の肩に蘭子があたまをもたれて座っている。ここで今日は終わり。いや、早くも最大の名場面が出てしまったという回だった。河合優実の演技が圧巻。

◇ ラジオ・雑誌・テレビ

 昼はラジオ。「ビバリー昼ズ」を聴くと、さっそく、「爆笑問題カーボーイ」でしゃべっていたことを話題にしていた。午後にブログの更新をひとつ。

 楽天マガジンのチェック。「週刊文春」の「シネマチャート」がリニューアルされ、中野翠が抜けてどうなるのかと思えば、マライ・メントラインという著述家がゲストとして評者に加わった。月替わりのゲストを入れていくというかたちになるのだろうか。扱う映画は1本だけになってしまった。しかし、それぞれのコメントの文字数は増えているのか。その隣りのページには「シネマ★ヒット調査隊」という新連載が始まった。話題の人気映画を忖度なしに調査するという趣旨のようで、初回は「片思い世界」がターゲットにされている。執筆者の名前もなく、「文春」の記者が書いているのかわからないが、批評未満のしょうもない記事だ。宮藤官九郎の連載コラムは、仙台で行われた「オール日芸寄席」のことを書いている。

 「週刊女性」には、森香澄主演ドラマの撮影現場でスタッフたちが路上喫煙をして、住民に注意をされていたという記事があった。どこのテレビ局かと訊かれ、毎日放送なのにテレビ東京だとウソをつき、適当に追い払おうとしていたという。「消えたあの芸能人を追え!」という特集記事では、ショーンK、プラスマイナス岩橋、ジャングルポケット斎藤、ボビー・オロゴン、元ザブングル松尾、オスマン・サンコンを取りあげる。この並びにサンコンさんを入れるのは妙だが、岩橋、松尾、サンコンさんは取材に応えていて、サンコンさんは、徳田虎雄がギニアのために透析機器の新品を10台寄付してくれた話をしている。

 「サンデー毎日」の山田美保子の連載コラムは特別編、2ページまるまる新浜レオンのインタビューになっている。レオン「バラエティー番組はまだまだ勉強中ですね。でも出演が決まると、木梨さんが番組のメイン出演者の方やMCの方に「今度、レオンが行くんでヨロシク」と事前連絡をしてくださっているんです。明石家さんまさんや笑福亭鶴瓶さん、ヒロミさんに加えて、ハイヒール・リンゴさんにまで木梨さんが電話をしてくださっていた時は、そのネットワークに驚かされました。」

 「ダ・ヴィンチ」には古田新太の小さいインタビューがあり、秋浜悟史「ある地方高校生の日記 一九五〇~一九五三」という本を紹介していた。「ダ・ヴィンチ」で芸能人が紹介している本はだいたいどうでもいいような本ばかりなのだが、この本には興味を惹かれる。秋浜悟史という名前を初めて知ったが、古田によると「東の蜷川、西の秋浜」と称されたという人物。古田が大阪芸術大学2年のときに秋浜が講師になり、それから師弟関係が続いたそうだが、検索してみると、2005年に亡くなっていた。そのほか、アニメ「アン・シャーリー」の特集もあり、川又浩、土屋堅一、山田尚子の座談と、太田光のインタビューが載っている。太田「孤児院という過酷な環境にいたときも、本を読んで、創造力を育てることで生き抜いてきた彼女と同じように、僕も、友達が一人もいなかった学生時代、小説のなかに逃げ込むことで救われてきた。何を奪われようと、拷問されようと、頭のなかだけは誰にも邪魔されることなく自由でいられる。それが人を救う最後の砦だと思うからこそ、アンの物語が広く届いてくれたらいいなと思います。」

 テレビ番組をあれこれと。今日の「徹子の部屋」はイルカがゲスト。続けて、火曜に放送された番組を、徹子さんとコシノ三姉妹が出演するから、なんの番組かよくわからずに録画をしておいたが、小泉孝太郎と高嶋ちさ子の「プラチナファミリー」という番組の特番だった。実業家が登場している部分は早送りすると、そのあとには内田裕也&樹木希林ファミリーの映像が流されていた。これはすでに放送された回の未公開集のようだが、ここからスタジオに徹子さんが登場する。内田裕也が出演した1980年の「徹子の部屋」の映像が流され、内田裕也が開催した「ロックンロールBAKA」というコンサートの初回に徹子さんが出演し、浪曲を披露したという話をしている。樹木希林が悠木千帆という名前をオークションで売ったというのは有名な話だが、それが徹子さんの番組だったというのは今まで知らなかったような気がする。1977年の「わが家の友だち10チャンネル・徹子のナマナマ10時間半」という番組。それから、万博会場で収録された「徹子の部屋」の特集があり、ここにコシノ三姉妹が登場する。収録の舞台裏に藤森慎吾が密着する。徹子さん「でもあなた、あれですよね、話が違いますけど、「きみきゃわうぃね〜」とかって可笑しくて。こんな軽薄なひとがいるかと…。(笑)」 徹子さんにおねだりされ、藤森慎吾が「徹子ちゃんきみきゃわうぃね〜!」とやってみせると徹子さんは大喜び。徹子さんとコシノ三姉妹の収録後の食事会の様子をこの番組では放送する。ここでは藤森が聞き手になり、トークを広げるのだが、「徹子の部屋」よりもこっちのほうがざっくばらんに面白い話をしていた。番組はここで終わらず、その翌日、地元岸和田に集まり、コシノ三姉妹の母の慰霊祭にも密着した。

 昨夜の「あちこちオードリー」は、日向坂の4人、小坂菜緒、松田好花、平尾帆夏、藤嶌果歩がゲスト。前回、声が出なくなった若林は、裏でモニターで観ていたようだ。昨夜の「ひっかかりニーチェ」は、先週に引き続き、槙野智章がゲスト。愛犬のオフ会を開いているという槙野に、永野は愛犬家事件の心配をする。火曜の「キョコロヒー」は「春のキョコロまつり」の舞台裏に密着。錦鯉のふたりがこの番組にそろって登場するのはこれが初めてだったか。

 夜、NHKプラスで、今朝の「あんぱん」をもう一度観る。ほぼ毎日、セリフの書き起こしをしながら感情を揺さぶられているが、今日は特にやばい。「とと姉ちゃん」の再放送も観ているが、「あんぱん」と比べると、セリフがかなりわざとらしく聴こえる。

2025年5月7日水曜日

5月7日水/十日市場の図書館に

◇ テレビ・ラジオ

 朝、だいぶ眠ってしまい、録画残量を空けられていないのにこれはまずい。まず、ダビングのセットをする。そのあいだに、TVer を使い、昨夜の「勝手にテレ東批評」を観る。ゲストはビビる大木。中根アナはなぜ「ビビる」なのかがわからなかった。昨日の「あんぱん」の二度目を観ていたらもう午後になってしまった。午後はラジオ。「ナイツ ザ・ラジオショー」をつけておく。13時台にゲスト、「お笑い有楽城」で優勝したヒロ・オクムラが登場。お笑いプロレスの実況もやっているそうで、登場するリングネームがいちいちくだらない。金曜の「ビバリー」にも出るのだろうが、この話ならば高田先生の反応も期待できる。

 今朝の「あんぱん」を観るのは午後になってしまった。今日はオープニング映像からスタート。銀座の街をたかし・北村匠海とケンちゃん・高橋文哉が歩いている。東京の暑さにまいっているケンちゃんが「博多の暑さはからっとしよっちゃけど、こっちは蒸すんやねえ。まんじゅうの気持ちがわかるとよォ。まんじゅう食いたくなってきたばい。」といって、街灯の柱に抱きつく。たかし「まんじゅうじゃなくて、あんぱん食べようよ。」「よかやんか。」「ときどき無性に食べたくなるんだよね。」「あんぱんが? なんでなん?」 たかしは小さいころは東京に住んでいて、父が死んでから高知に引っ越したことをケンちゃんに話す。「あのころはつらくて…。でも、そこでパンを焼く不思議なおじさんと、ハチキンの女の子に出会ったんだ。」 たかしはさらに続ける。「あのふたりに出会ってなかったら、今ごろ俺はどうなってたかわからない。」 ヤムさんとのぶからの影響をここではっきりと語らせている。美村屋に入るふたり。「ここのあんぱんの味と、その朝田パンの味がそっくりなんだ。とびきり美味いんだ。」「あんぱん研究家なんねえ、柳井くんは。」「まあ店はこっちのほうがよっぽど立派だけどね。」 パンを眺めるケンちゃん。たかしは壁にかかった写真を何気なく見ていて、そのなかにヤムさん・阿部サダヲを見つけて驚く。「えっ? ヤムさん…! 間違いない、ヤムさんだ…。」 朝田家、寝転がっているヤムさんが神妙な顔をしている。そういえば、ヤムさんは豪・細田佳央太と一緒の部屋に住んでいたのだった。布団を敷いている豪に「豪、今からそのへんの石を足にどーんとやったらどうだ? 手伝ってやろうか?」「は?」「痛いのがだめだったら、醤油だ、醤油。一升かっくらって倒れてしまえ。」「なに言いゆうがですが。」 少しの沈黙のあと、ヤムさんは真剣な顔になる。「行くな。」 ふり向く豪。ヤム「戦争なんてろくなもんじゃねえや。」「お気持ちはありがたいがですけんど、わし、もう覚悟はできちょります。」 ヤムさんの顔を見て、豪は向き合って座りなおす。「ヤムさん、今までお世話になりました。お国のため、立派に戦ってきます。」 ヤムさんも豪の顔を見る。「なんでそんな澄んだ目して言うんだよ。」 ヤムさんは横になり、寝てしまう。朝、朝田家では家族で朝食をとっている。祖母・浅田美代子「ねえ、ハタコさん。豪ちゃんの壮行会はにぎやかにやろうやんか。」 母・江口のりこ「はい、そうですね。」 祖父・吉田鋼太郎「おう、豪の好きなごちそう、ようけ作っちゃれ。」 豪「もったいないです。わしのためにそんな…。」 のぶ・今田美桜「豪ちゃん、みんなの気持ちやき。遠慮したらいかん。」 メイコ・原菜乃華「でも、豪ちゃんおらんようになったら、うち淋しいっちゃ。」 蘭子・河合優実はメイコをちらりと見る。蘭子は食べ終わった食器を片づけながら「お国のためにご奉公するがやき、そんなこと言うたらいかんで。ごちそうさまでした。」 蘭子を見る豪の顔。のぶと母は蘭子を気にしている。「いってきます。」といって、蘭子は出勤していく。つぎの場面では、豪が仕事をしている。「あとはなにをしましょうか?」 祖父「今日はゆっくりせい。」「親方…」「軍隊に入ったら自由はのうなる。好きなことに時間を使え。」「わしが好きなことは、ここで親方の手伝いをすることながです。」 豪の顔を見て、笑う祖父。そこにやってきたヤムさんが、釣り竿をもって豪に声をかける。「おい! たまには釣りでも行かねえか?」「いえ、まだ仕事が…」「おまんが精を出しすぎて、急ぎの仕事は残ってないき。行ってこい。」「けんど…」「ええから行け!」 豪は親方におじぎをして、ヤムさんから釣り竿を受け取る。「おい!」といって、祖父がヤムさんに詰め寄る。少し怯えるヤムさんに近づき、「おまんも、たまにはええこと言うにゃあ。」 場面は河原に替わり、ヤムさんと豪が釣りをしている。ヤム「なあ、このままどっかに逃げちまったらどうだ? 足すべらして、川に流されたことにしてやっから。」「ほんまに、お気持ちがありがたいがですけんど…」「勇ましく戦おうなんて、思うなよ。逃げて逃げて、逃げまわるんだ。戦争なんて、いいやつから死んでくんだからな。」 少しの間のあと、豪「ヤムさんは、戦争に行ったことがあるがですが?」 ヤムさんは川のほうを向いたまま答えない。釣り糸をいじりながら、「まっ、地獄に行くと思って、やりたいことぜんぶやってから行ったほうがいいぞ。食っときたいもんとか、会っときたい女とか、いねえのか?」 豪は「毎日会ってます。」と答える。ヤムさは「へへっ」と笑い、「誰よ?」と訊く。「言いませんき。」「のぶじゃねえな? メイコはガキだし…」「それ、いつか当たりますき、やめてください。」 ヤムさんは「あっ」と気がついた声を出す。「あっ、歳上好み? ハタコさん?」 笑いながら「ヤムさん、もう勘弁してくださいって。」「えっ? くら婆?」 朝田家では「急がんと! 戻ってくるやろ!」といって、のぶが、祖母、母、メイコを2階の部屋に集めていた。のぶは「うちね、蘭子に後悔してほしゅうないがよ。」と切り出す。「蘭子は…、豪ちゃんのことが好きながやろ。」というと、祖母とメイコが「えええ!?」と驚きの声をあげる。「うん」とうなずく母。「お母ちゃん、知っちょったが?」「そりゃ母親やき、あの子は子どものころからずうっと、豪ちゃんのことが…」 のぶ「ほいたら、どういたらいいか教えて。うちはこういうの疎うて。」 メイコ「うん、のぶ姉ちゃんは奥手やき。」 のぶ「お、奥手!? あんたが言う?」 祖母「それより、蘭子と豪ちゃんのことやろ。あのふたりは、気持ちをおもてに出さんきねえ。」 のぶ「お母ちゃん、どういたらええがやろ? うちは、あのふたりお似合いやと思うがよ。」 メイコ「うちもそう思う。」 母「でもよ、蘭子がちゃんと気持ちを伝えて、豪ちゃんが受けとめてくれて、思いが通じおうても、ふたりともつろうなるだけやないろうか?」 のぶ「そんな…」 そこに「ただいまあ」という蘭子の声がする。あわてる4人、くら婆を押し入れに隠れさせ、のぶとメイコは蘭子を出迎えに行く。のぶ「お帰り!」 メイコ「蘭子姉ちゃん、今日は早かったね。」 様子が変な姉と妹。そこにヤムさんと豪も釣りから帰ってくる。蘭子が帰っていることに気がつき、ヤムさんが大きな声を出す。「おっ! 豪が大物を釣りあげたぞ!」 メイコ「ほんまに!?」 ヤム「おう、今夜はごちそうだな!」 のぶ「蘭子、豪ちゃんが魚釣ってきてくれたがやって。」といって、蘭子のからだを揺する。ヤム「見て驚くなよ。でかいぞお~!」 豪「ヤムさん…!」 豪がビクのなかからそろそろと取り出してみせたのは、一尾の小さい魚だった。メイコ「これ、一尾だけ…?」 豪「すいません。」 のぶとメイコとヤムさんが大笑いすると、蘭子も笑う。豪は戸惑いの表情になり、「すいません。」とくり返す。夜、三姉妹は寝ていたが、蘭子は眠れず、起きあがる。それに気がつき、のぶも目を開ける。蘭子はそろばんを弾いている母の部屋に入り、母の隣りに座る。「どういたがて?」「ひとつだけ訊きたいことがあって。」「なんで?」「お父ちゃんとお母ちゃんはどうやって結婚したが?」 後ろの階段に、のぶとメイコもこっそりやってくる。「お父ちゃんとの馴れ初め、知りたい?」「うん。」「しゃあないね。蘭子にだけ教えちゃろ。」というと、メイコが「ずるい! 蘭子姉ちゃんだけ…」と声を出す。母がふり向き、「メイコ! のぶも? 起きちょった?」 気がつかれて、のぶとメイコももやってきて並んで座る。のぶ「お父ちゃんとお母ちゃんはお見合いで結ばれたがね。」「そうよ。お父ちゃんとは、婚礼の日に初めて顔合わせたがよ。」 メイコ「初めて?」「お父ちゃんが仕事ばあっかりして、いっこうに嫁をもらおうとせんき、お爺ちゃんが勝手に縁談決めてしもうたがよ。」 メイコ「勝手に?」 母は嬉しそうに「金物屋の娘で、気立てのええ働きもんのおなごがおる言うて。」 のぶ「それがお母ちゃん?」「うん。」 メイコが「ちっともロマンチックやないねえ。」と無邪気に言うと、のぶと蘭子がメイコの顔を見る。母も笑いながら「あんた…」と呆れる。蘭子「でもよ、お父ちゃんは結婚してから、あつあつのラブレターを、お母ちゃんにこじゃんとくれたがね。」「ええ?」といって、のぶとメイコは驚く。母は手紙の箱を開けてみせる。のぶ「この手紙?」「ぜんぶお父ちゃんからで。」 のぶとメイコは「たまるかあ!」と大きな声を出す。大阪、函館、京城、出張先からの手紙を母は三姉妹に見せる。のぶ「知らんかった!」「お母ちゃんも知らんかった。お父ちゃんがそんなにあてのこと思うてくれちゅうがて。お父ちゃんは結婚してから、あてに恋をしてくれたがやって。あてもおんなじや。嫁いだ日に初めて会うて、それからゆっくり、お父ちゃんを好きになった。あての初恋のひとや。」 のぶ「そういう夫婦もおるがやね。どんなこと書いちゅうがやろ?」 父・加瀬亮が手紙を書いている、そのそばには父の帽子がかけられていた。「ハタコさん、みんな元気にしていますか? ここは毎日、氷点下の寒さですが、あなたを思えば、わしのこころは暖こうなります。どんなに離れちょっても、あなたはわしのここにおります。」 手紙を読んでいるメイコが「あなたはわしの、ここにおります。」といって、笑う三姉妹。メイコ「お母ちゃんもスミにおけんねえ。」「母親を冷やかすがはやめんかえ。もうええやろ。」 のぶ「「ここにおる」のここってどこなが?」 蘭子「うちは、ここやと思う。」といって、蘭子は胸に手を置く。母は蘭子をじっと見る。「ねえ、蘭子。」「ん?」と母の言葉を待つと、母は「もう寝なさい。」 蘭子は笑顔になり、「はい。お休みなさい。」といって、立ちあがる。母は手紙を箱にしまう。「あんたらも」というと、「お休みなさい」といって、のぶとメイコも寝床に戻っていく。ひとり残された母の表情。「豪と蘭子はどうなるのでしょうか? ほいたらね。」というナレーション。最後の画面では、父の帽子を誰かが見つめていた。

◇ 面会・十日市場・図書館

 午後から外出。天気がよく、暖かい。三ツ境のバスターミナルまで、またバスに乗り遅れてしまいそうで、急ぎ足で向かい、なんとか間に合った。車内では、今日の「ビバリー昼ズ」のオープニングをタイムフリーで聴いた。昇太師匠は着る服がなく、奥さんのカーディガンを着てきたという。横浜旭陵高校の生徒が今日もぞろぞろと乗ってきたが、連休中ほどではなかった。ズーラシアから乗るひともいたが、遅延するこももなく、乗降に苦労もなかった。

 老健の面会にやってくると、入り口のところでケアマネージャーさんにさっそくあいさつされた。今日は面会のあとに約束をしてあったから、バスに遅れそうでも明日にしようというわけにはいかなかった。母のスマホはだいぶバッテリーが残っていて、もうなにも言わなくても充電してくれてるんだろうか。着信があったひとに折り返し電話をかけさせる。電話の内容をメモしたいようだったからボールペンを渡すが、メモ用紙がないから、ペーパータオルをたたんだようなものに書く。しかし、あとから読んでもわからないだろう。

 1階の事務室を覗くと、ケアマネージャーさんが出てきた。つぎに移る施設について、仲介の会社が入居の紹介をしてくれるそうで、早くも、候補の施設が6件、一覧表になった紙を見せてもらった。なんでも、6月中には申し込んでもらいたいということだが、むしろ、もっと早く移ることになるのかと思っていた。6月まではここでまだお世話になるわけか。

 四季の森公園を抜け、中山まで歩く。四季の森公園の池の上には鯉のぼりがたくさんぶらさがっていた。中山のブックオフに寄り、110円の文庫本を2冊買う。そのあとはひさしぶりに十日市場に移動。今までは北口のブックオフに寄るだけたったが、南口のほうに出てみると、商業施設はこちら側のほうが充実していた。十日市場に寄りたいと思ったのは、市立図書館の緑図書館があることに気がついたからだ。だいぶ前から寄りたいとは考えていたが、開館時間や、借りられる本の冊数の問題で、なかなかうまくいかなかった。端から端まで、本棚をじっくりと眺めてまわるが、読みたい本はいくらでもあるのだが、これを読むのだったらそれより先にうちにあるあの本を読まねばという順序があるものだから、すぐに読み始められる本はというと、ぐんとしぼられてしまうのが読書の現実だ。なんとか読めそうな本を2冊だけ選んでいく。

 日が暮れかけてから、ようやく昼食。グーグルマップから岡もとを見つけた。肉めしを食べる。759円。駅前のドトールに入り、ひと休み。インスタ投稿、SNS巡回、日記の下書きをしてから読書も少し。北口のブックオフにもしばらく寄っていなかったが、110円均一の新書の棚がまだあるのが嬉しい。110円の新書を3冊、220円の文庫本を2冊、390円の単行本を1冊買っていく。十日市場から横浜線、新横浜で乗り換える。新横浜のフィットケアエキスプレスがまだ開いていて助かった。ここで買いものしてから帰ってくる。

◇ テレビ

 夜遅くに帰宅し、今日も帰宅してから咳を出し始めると、しばらく止まらなくなる。外では咳を出さないようにしていれば苦しくもならないのだが、のどになにかが詰まっているような気持ち悪さはずっとある。テレビ番組をあれこれと。今日の「NHKニュース7」を観ると、南北線に刃物をもった男が現れたというニュースを速報で伝えていた。

 今日の「徹子の部屋」は松岡昌宏がゲスト。初出演は1995年、TOKIO5人の出演だったようだが、そのときの映像は流されず、松岡だけが映る静止画が出されるだけだった。松岡ひとりの出演は1998年放送、21歳のとき、この映像は流された。21歳の自身のすがたを見て、松岡は汗を拭きまくる。松岡が徹子さんに、今まででいちばん印象に残っているゲストは誰かと訊くと、徹子さんはさほど迷う様子もなく、「言ってよければ、ゴルバチョフさんです。」と答えた。松岡は北海道出身、小学校のときに学校の作文でゴルバチョフに手紙を書いたことがあるそうだ。

 今夜の「水曜日のダウンタウン」はサバンナ高橋がMCを担当。今回で5回目となる恒例企画の「30-1グランプリ」。審査員は、バカリズム、さらば森田、劇団ひとり、小籔千豊、伊集院光という5名。劇団ひとりはこういう審査員を引き受けるのは初めてのようだ。ひとり「お話はいただいてるんですけど、あんまりそういうのは好きじゃなくて断ってるんですけど、まあこれくらいだったらいいかな…。(笑)」◆ まずはAブロック。登場順に、や団、レインボー、春とヒコーキ、ヨネダ2000、シテントル、クロコップ、うるとらブギーズ、ななまがり。ななまがりのグラビアモンスターがいちばんくだらなかったかと思ったが、審査は、森田と小籔が春とヒコーキ、ひとりがヨネダ、伊集院がレインボー、バカリズムがななまがりに投票し、2票獲得した春とヒコーキが勝ち抜けた。教祖の話を倍速で聴いている春とヒコーキのこのコントは「タイタンシネマライブ」で観ていたから知っていたのだが、たしかに秀逸なネタだ。◆ Bブロックは、お見送り芸人しんいち、ぴろしき、ガクヅケ、サツマカワRPG、ダブルアート、ウォーターズ、大自然、チャンス大城。Xの TOSHI が出待ちにキノコを渡されるコントのガクヅケ、脱獄のために足を切り落とすコントのウォーターズに笑ったが、ワンアイデアのウォーターズよりはガクヅケかと思ったが、審査は、バカリズム、森田、ひとりがウォーターズ、小籔と伊集院がぴろしきに投票し、3票獲得のウォーターズが勝ち抜けた。◆ Cブロックは、いぬ、サスペンダーズ、わらふぢなるお、ぶったま、鳥居パラダイス、お宿、カゲヤマ、キンタロー。コンビニの年齢確認をする三島由紀夫のコントをやったお宿に笑ったが、審査は、バカリズム、森田、ひとりがお宿、小籔がキンタロー、伊集院がいぬに投票し、3票獲得のお宿が勝ち抜けた。ようやく審査結果と一致した。◆ Dブロックは、インポッシブル、天才ピアニスト、ボブスレー黒岡、マジメニマフィン、ファイヤーサンダー、レイザーラモン、歩子、ラブレターズ。大きく笑ったものはなかったが、天才ピアニストの部屋にコンテンポラリーダンスが入ってきたコントが面白いかと思ったが、審査は、バカリズムと伊集院がファイヤーサンダー、ひとりと小籔がインポッシブル、森田は天才ピアニストに投票、2票ずつの同点になり、森田の再投票により、ファイヤーサンダーに決まった。ファイヤーサンダーはカツラの先生の内面をからかう生徒のコント、インポッシブルは海水浴場にジョーズが出たかと思ったらインド人だったというネタ。◆ Eブロックは、スタミナパン、泥まみれ、ザ・ギース、牧野ステテコ、脳みそ夫、ニッポンの社長、シティホテル3号室、永野。永野はイケメン4人の男性器を触る妖精というネタ。「恋とマシンガン」という選曲もくだらなかった永野の横綱相撲という感じだったが、審査は、伊集院だけが泥まみれ、ほか4名が永野に投票し、永野の圧勝。◆ 5組の決勝進出が決まったが、今回はワイルドカードが設けられ、負けた35組のなかから審査員5名が1組ずつ投票。全員ばらばらになる可能性もあるなかで、バカリズムと伊集院がニッポンの社長、ひとりと小籔がインポッシブル、森田がザ・ギースを選び、また森田の再投票となり、インポッシブルに決まった。決勝戦は、まず、春とヒコーキから。野球のまわれまわれの手で突風が起こるコント。ウォーターズは、和洋中かと思ったら和か幼虫かだったというコント。お宿は2本目もコンビニにやってきた三島由紀夫だった。ファイヤーサンダーは、電話しながらクビを宣告する上司のコント。永野は巨大化したXの TOSHI というネタ。インポッシブルは「ノート貸してくれる」かと思ったら「脳溶かしてくれる」だったというネタ。永野が圧倒的に面白いんだけども、春とヒコーキは2本とも優れたアイデアのコントだ。審査は、バカリズムとひとりが永野、森田と伊集院がウォーターズ、小籔が春とヒコーキに投票、小籔の再投票により、優勝は永野に決まった。

2025年5月6日火曜日

5月6日火/とにかく「あんぱん」

◇ テレビ・ラジオ

 ゴミをまとめていたが、雨の予報だということを忘れていた。じきに降り出すだろうから、ゴミを出すのはやめて、眠ってしまう。早朝から眠り、起きあがったらNHKプラスで、今朝の「あんぱん」を観る。女子師範学校、のぶ・今田美桜は掲示板に体育大会の貼り紙を見つける。教室にいる黒井先生・瀧内公美に「体育大会に応募したいがですが。」とお願いすると、「私の一存では決めかねますが、志願する理由は?」「走りたいきです。」 黒井はのぶの顔を見て、目をぱちぱちさせる。「私は子どものころから、いつも走ってました。ただ走りたいがです。」「それなら、そのへんの野原でも走ってなさい。」 のぶが外のベンチに座っていると、そこにうさ子・志田彩良もやってきて、隣りに座る。「のぶちゃん、だめやって。あんなこと言うたら、出してもらえんに決まっちゅうやろ。」「わかっちゅう…」「ほいたらなんで? 走りたいきらあて、子どもやあるまいし。」「女子師範学校の名誉のために走ります、というたらよかったかえ?」「それじゃあまだ足りん。学校の名誉と、忠君愛国の精神や。」「走るときにそんなこと考えれんて…。」「うちはのぶちゃんのため思うて言うがで。うちらは、黒井先生の精神に倣うべきや。そうせんと、大会にも出してもらえんし。なにより、のぶちゃんがいちばんつらいやろ。」 昭和12年7月。朝田家では、家族が朝食をとっていた。豪・細田佳央太が勢いよくたいらげる様子を蘭子・河合優実が見ている。「豪ちゃん、おかわり?」「いただきます。」 蘭子がご飯をよそいにいく。メイコ・原菜乃華「のぶ姉ちゃん、夏休み戻ってくるろうかね?」 母・江口のりこ「うん、そりゃ戻ってくるやろ。」 メイコ「ちゃんとやりゆうがやろか?」 蘭子「うちはあんたのほうが心配や。」 メイコ「えっ、なんで?」 ラジオからは盧溝橋事件のニュースが流れる。ヤムさん・阿部サダヲが外から入ってきて、ラジオを見る。母「また支那といくさですか?」 豪は神妙な顔をする。祖父・吉田鋼太郎「うーん、ま、すぐ片づくじゃろ。」 場面は女子師範学校の教室に。黒井「ニッポンは一丸となり、勝利に向かって一致団結する。そうなればおそらく、敵などは外周一色、しかし、油断はなりません。ひとたび男子が戦場におもむけば、その銃後を守るのは女子の役目。女性教師は、その規範となるべき存在です。時勢にうかれず、日々の務めをまっとうせねばなりません。今こそ! 忠君愛国の精神を肝に銘じなさい!」「はい!」と返事をする生徒たちだが、のぶだけはその声を出せずにいる。たかし・北村匠海の学校では、ヌードデッサンをしていた。ケンちゃん・高橋文哉「こりゃあ天国ばい。俺ちょっと、向こうの角度からも見たかとせず。」 座間先生・山寺宏一「とりあえず、手を動かそうか。」 たかしの絵を覗き込み、「うん、悪くない。」「ありがとうございます。」「でも、こことか、ここのタッチが硬いなあ。ヘンミくんの見てみようか。」といって、たかしは座間とヘンミの絵を見に行く。あの馬の絵を描いていた生徒だ。たかしは驚きの表情になる。座間「ヘンミくん、ひょっとして天才?」「だめです。なんか変だ。こんなもんじゃないです。」「そんなもんでいいよ。これ以上上手いと、私の立場がなくなるし。」 校舎の外、たかしとケンちゃんが並んで座っている。たかし「どうしたらあんな絵が描けるんだろう。」 ケンちゃん「考え込むのやめりい。どげんもならんとよ。そげんとよりも、見てみい、あそこば。」 廊下ではヌードモデルの女性が帰ろうとするのを座間先生が呼び止めていた。「今日はありがとうございました。銀座にいい店を知ってるんですけど、ご一緒にどうです?」「ごめんあそばせ。」といって、ヌードモデルは帰ってしまう。ケンちゃん「先生、ふられたばい!」「ケンちゃん、声が大きいんだって。」 歌い出す座間「ワッサワッサワッサリンの、モンチキリンのホーイ。」 ケンちゃん「なんか、呪文唱えだしたとよ。」 座間「ヤカンリッカンが、ヒッキリモッキリのリー。」「なんかこっちきよっちゃけど…。」とおびえるふたり。場面は教室に替わる。座間はさっきの歌の歌詞を黒板に書く。「これ、図案科の歌だ。」 たかし「歌ですか?」 ケンちゃん「ぜんぜん意味がわからんちゃけど。」「まあ、俺もわからん。」 たかし「先生もわかってないんですね?」「つまり、自由ってことだ。柳井、お前、この歌詞を解釈してみろ。」 たかし「えっ?」 ケンちゃん「先生、こげんヘンテコな歌詞に意味とかなかでしょ?」 しかし、たかしは独自の解釈を始める。「嬉しいじゃないか、みんなで騒ごうぜ…。」 ケンちゃん「適当に言うやろ?」 座間「柳井くん、きみいいね。」 たかしは立ちあがり、続ける。「難しい理屈なんて、茶化してしまえ。自由に生きよう。」 画面にはセリフのとおりにテロップが出る。先生「ワサビ酒ひっかけ、シャッポふってブラボー。」 たかし「鬱な気分よ、バイバイ。」 座間は笑顔になり、「柳井くん、いいね。いいよ!」「いっちょもわからんちゃけど、柳井くん、よかよか。」といって、ケンちゃんが拍手を始めると、まわりの生徒たちも拍手する。たかしは銀座の街に立ち、スケッチブックに絵を描く。場面は女子師範学校の教室に替わる。暗くなった教室に、のぶがひとり座っている。黒井先生の「今こそ! 忠君愛国の精神を肝に銘じなさい!」という言葉が思い返される。いっぽう、たかしは銀座の本屋だろうか、書棚から井伏鱒二の「厄除け詩集」を抜き出し、手にとっていた。場面は替わり、カフェにいる座間先生と生徒たち。ウエイターに「先生、あの歌聴かせてよ、あのヘンテコな歌。」と言われ、「うん、いいよ、お前らももう覚えたよな?」「はいっ、完璧です。」「さすが年の功、9年浪人したキュウちゃん!」 たかしとぶつかったあの生徒だ。ヘンミ「あんな変な歌、ここでは歌いたくないです。」 座間は無視して、「店長、ギターあったよね?」 たかし「座間先生、ギター弾けるんですか?」「いや。」「えっ?」「誰か弾けない?」 つぎの場面では、みんなであの図案科の歌を元気よく歌い始める。ギターを弾いているのはケンちゃんだ。ほかのお客からも「アンコールだ! もう一回歌ってくれ!」と声がかかる。そこに軍人がふたり店に入ってくる。盛りあがっていると、軍人がふり向き「騒がしいな…」とつぶやく。「おい、そこの学生!」 静かになる店内。「ふざけた歌はやめろ。うるさくて話ができん。」 座間「ふざけた歌? わが校の図案科で歌い継がれた名曲ですよ。」「なにい?」「もういっぺん、あたまからいこう。弾け! ほい、ほれ!」と、ケンちゃんにギターを弾かせ、座間だけがひとり元気よく歌い続ける。「やめろといったらやめんか!」 座間は「やめん!」と言い返し、歌うのをやめない。「その精神、たたきなおしてやる!」 カフェのウエイターが軍人を止め、替わりに謝る。たかしたちは戸惑いの表情。場面は替わり、朝田家。豪がなにかに目を落としている横顔。帰ってきた母が「豪ちゃん、どういたがて。」と声をかける。「豪ちゃん?」と言われ、豪がふり向く。豪が赤い紙を手にしているのがぼんやりと映る。母はそれに気がつき、豪は母と一緒にうちのなかに入ってくる。座っている祖父母に「親方、入隊が決まりました。」と声をかける。祖母・浅田美代子は立ちあがり、「豪ちゃん…」とつぶやく。豪は笑顔を作り、「わしも、ひとなみにご奉公できます。」 祖父も嬉しいことのように「おめでとう、豪。」 母も「おめでとうございます。」 豪「ありがとうございます。親方、すみません、石屋の仕事ができんなるので、入隊までしっかり働きます。」「ああ」といって、祖父は豪の肩をたたく。そこに蘭子が「ただいま」といって帰ってくると、赤紙に気がつき、表情が変わる。豪の顔を見る蘭子は、少しの沈黙のあと、「おめでとうございます。」といって、あたまを下げる。つぎの場面では、のぶが走って帰ってくる。朝田パンでは蘭子がひとりで店番をしていた。のぶはぼんやりしている様子の蘭子をいぶかしみながら「蘭子、ただいま。」と声をかける。蘭子は普段の蘭子に戻り、嬉しそうに「おかえり」と答える。「豪ちゃん、どうしゆう?」「ずっと作業場におる。入隊までに少しでも多く仕事するがやって。」 小さくうなずく蘭子に、のぶも小さくうなずき返す。母はのぶに説明する。「豪ちゃんのご両親はとうにいのうなっておらんけんど、足摺岬にひとりで暮らしゆうお婆ちゃんがおるがやと。そこに寄ってから入隊するがやって。せめて、壮行会でも開いちゃりたいと思うて。」「そやね。」 豪にはその会話が聞こえていたかどうか、目の届くところで仕事をしていた。蘭子の部屋、蘭子がひとりでいるところにのぶが入ってくる。「こないだ、好きなひとがおるって言いよったでね。」 蘭子は笑う。「あれは、豪ちゃんのことやないが?」「なに言いゆうがで。」 蘭子の顔を見ているのぶの顔を蘭子は見返す。蘭子はまた違うほうを向き、「そうやとしても、どうにもならんがやない。」「そんなことない。ちゃんと伝えたほうがいいと思う。」「どういて…?」「蘭子の気持ち知ったら、豪ちゃん、なにがなんでも死なんと、戻ってくるかもしれん。豪ちゃん、優しいき、蘭子を悲しませんために、必死に生き抜いてくるって。」「でも…」「戻ってきてほしいがやろ?」 のぶの顔をちらっと見て、蘭子は黙ってうなずく。蝉の鳴く声。今日はここで終わり。

 配信終了間近の番組に「あんぱん」のスペシャルトークショーというのがあり、録画しそこねてしまったと思ったが、これは3月に放送されたものの再放送で、一度観ていた番組だった。しかし、もう一度観なおしてしまった。ドラマをここまでの1か月観て、どんなドラマかをわかってから観るとなお面白い。登場人物たちにすっかり情が入ってしまう。

 5月3日放送「インタビューここから」は今田美桜がゲストだった。インタビュアーは「あんぱん」ではナレーションを担当している林田理沙アナ。「あんぱん」のオーディションが行われた部屋でインタビューが行われたのだが、今田美桜ぐらいのすでに売れてる女優でもこういうシビアなオーディションがあるんだな。書類審査、ビデオ審査、グループオーディション、最終カメラテストという段階を踏み、ビデオ審査では「アンパンマンのマーチ」の歌詞にお芝居をつけるというものがあった。なぎなたをふる審査もあったのだ。今田美桜は、福岡ではモデルをやりながら地元のテレビの情報番組のリポーターをやっていた。ドラマで共演した中井貴一が「お前は30点でいけ」と言ってくれた話など。やなせたかしについては「なんかきっと、やなせさんってすごく、深いけど、でもわりとシンプルで、今、みんな、当たり前にしてることの大切さみたいなのを教えてくれてる気がしてて。食べるとか、よく笑うとか、そういうのを改めて気づかされるなあって思う日々ですね、作品撮りながら。」 戦争を追体験しているかたちでもあるこのドラマのなかで、どんなことを感じますかという質問があり、このインタビューのときにはちょうど戦時中、戦後を撮っていたようだ。「のぶさんは学校の先生でもあり、学生のときから愛国の鑑と呼ばれてるひとだったので、子どもたちに、戦争はこうあるべきだ、男の子はこうでなくてはいけない、戦争に行くために立派な兵隊さんになりなさいって教えを説いてるんですけど、でも、当時の先生もきっとそうだっただろうし、だけどやっぱり身内が亡くなったり自分の大切なひとが亡くなったらそういうわけにもいかないし、ていうその、学校の先生としての正義と、ひとりの人間としての正義と、なんかやっぱりそれはいろんな角度でまったく違うもので、どちらかが見たらそれは悪だし、どちらかが見たらそれは正義で、ひとつの戦争をいろんな角度から描いてると思うので、うーん、なんかそこの感情を、揺れ動く感情みたいなのは、あの、ぜひ、なにか感じ取ってもらえたら嬉しいし、より身近に起こってたみなさんの思いっていうのを、今回「あんぱん」では表現してるんじゃないかなあとは思います。」

 昨日、こどもの日に放送された「探検ファクトリー」には、永瀬ゆずなちゃんと木村優来くんが出演。中川家とすっちーが工場見学をする番組だが、今回はあんぱんの工場を訪れている。ゆずなちゃんは江口のりこと一緒に食堂に行っていたとか、優来くんは阿部サダヲとめっちゃ仲良くなったということなどを話していた。

 今日の午後に放送された「あの日あのときあの番組」では、「あんぱん」に合わせ、2011年9月放送「爆問学問」のやなせたかしの回を再放送した。司会は森田美由紀アナ、ゲストに河合優実を迎え、一緒にこの番組を観る。蘭子のモチーフはロールパンナちゃんなんだそうで、正義の心と悪の心をあわせもっているというキャラクターなのだ。そして、「爆問学問」。爆笑問題がやなせたかしの仕事場を訪ねる。やなせたかしは 92歳、爆笑問題も40代。当時も観ているはずだが、震災後に「アンパンマンのマーチ」が脚光を浴び、この番組はそのタイミングだったのだ。手塚治虫についてずいぶん語っていたんだな。やなせたかしがのぶさんについて話している映像も、2004年放送「スタジオパークからこんにちは」、1999年放送「土佐熱烈観察団」という番組から流された。

 昨日放送された「視点・論点」の再放送では、中野晴行がやなせたかしについて語っていた。中野はやなせたかしの忘れられない言葉として、やなせが90歳のときに言った「僕はサンカク人生だ」という言葉をあげる。「僕は絵を描く 詩を書く 恥をかく」の「3カク」という意味、失敗を恐れずに大いに恥をかく人生ということだ。やなせは、1960年には永六輔のミュージカルで舞台美術を担当、このときの音楽を担当したいずみたくと「手のひらを太陽に」を作る。談志師匠との「まんが学校」にも触れられた。そして、「千夜一夜物語」の美術監督を担当、それが虫プロとの縁になり、自身の絵本「やさしいライオン」を原作にしたアニメを監督。そのフレーベル館からもう一冊と頼まれて出したのが「あんぱんまん」なのだ。1973年には「詩とメルヘン」が創刊。1999年には「ノスタル爺さん」でメジャーデビュー。Spotify で検索してみたら、配信されていた。

 NHKプラスで、昨日から再放送が始まった「とと姉ちゃん」も観始める。その前に、高畑充希がインタビューされていた再放送のPR番組も観たのだが、「暮らしの手帖」の大橋鎮子と花森安治の物語がこのドラマだったと改めて認識し、これは観ておいたほうがいいんじゃないかと思った。しかし、「あんぱん」と同じような深度で観ていたら時間がいくらあっても足りなくなってしまう。2016年放送、脚本は西田征史。まず初回、物干し台に登るシーンは、なにで観たのかはわからないが見覚えがあった。ただ、1話を観たかぎりでは、やっぱり「あんぱん」ほどは惹かれるものはないのだ。逆に、「あんぱん」は自分にとっては突出して好きなドラマなのだとも確信する。

 テレビ番組をあれこれと。今日の「徹子の部屋」も万博の会場から公開収録、ゲストはコシノ三姉妹。コシノ三姉妹は岸和田出身なのだ。コシノジュンコは今度の万博に参加もしている。

 昨夜の「耳の穴かっぽじって聞け!」は、元日の東野幸治がゲストの回の続き。東野と井口の出会いはテレビ朝日の「みえる」という番組。最近気になる芸人はいますかという井口からの質問に、東野はランジャタイの名をあげる。

 バラバラマンスリー枠で、昨夜から始まった「松井ケムリのモクモク旅」という番組。ケムリが「モクモクスポット」をめぐる番組ということなのだが、初回は、森進一の息子のHiroとゴー☆ジャス、3人で焼肉屋に行く。ケムリとHiroは同い年、もともと友だちなんだそうだが、ケムリとゴー☆ジャスは初対面。スタッフなし、手持ちカメラで撮影される。

 先月、2週にわたって放送された「秋山アーカイブ映像センター」は、家に眠るホームビデオをなんとかする番組。調布市でチラシを配布して募集した。ロバート秋山のアシスタントはなぜか剛力彩芽。まず、最初のビデオは現在54歳の女性から、36年前のハワイの家族旅行の映像が出される。1989年のハワイだが、これはドキュメンタリーとしてすごく面白い。なんの作為もない面白さ、なんてことのないこのホームビデオを、テレビの編集のプロのスタッフたちが秋山の指示で加工していくという企画なのだが、加工する前のほうがだんぜん面白いのだ。2組目の家族がもってきたのはDVDだったが、なんと、56年前の8ミリフィルムをコピーしてきたものだという。老夫婦の若かりしころのデートの映像に感動させられる。2週目、3組目の家族は29年前に撮影された祖母の古希祝いで行われたかくし芸大会の映像。クロマキーにより、秋山がここに参加する映像に加工される。応募された映像には子どもやペットのショート動画が多かったそうで、この番組ではそれらの映像もなんとかしてみせ、「何も起こらない調布の日常映像10連発」として流された。

 録画残量を空けねばならず、ずっと観そびれていた「ランジャタイのがんばれ地上波!」をようやく観る。去年2月の放送はAマッソとバンドを組む企画。3月には「お笑い蠱毒王」という企画があり、永野、ダブルブッキング川元、みなみかわ、エル上田が出演していた。エル上田は5年ぶりのテレビ出演。永野は、エル上田と川元は「負け顔」ができないと指摘する。「PON!」の企画で、屋上に100人の芸人が立っているなかにエル・カブキもいたそうだが、まったく面識のない上田のところに永野がやってきて、「お前のそういう複雑な心模様、テレビいらねえんだからな。」と言われたという。最終回の前週には、「ブチギレ-1」をふり返るというニセ企画で集められたメンバーが「がんばれ地上波!」はなぜ終わるのかというテーマで討論をする。最終回は「終王ノブ」。千鳥ノブを使ってやりたい放題、最終回なのにランジャタイは最後までまったく出てこなかった。

 今夜の「さんま御殿」は「旅のトラブル大報告会」というテーマ。銀シャリ鰻が先週に引き続き出演。この番組の歴史のなかで、2週連続の出演は初めてだそうだ。浜野謙太や元NHKの中川安奈が初登場、「地球の歩き方」の元編集長も出演した。

 ブログの更新をようやくひとつ。一回中断してしまうと、また一週間ぐらい空いてしまう。深夜はラジオ。「爆笑問題カーボーイ」を聴く。ラランドニシダが太田の「笑って人類!」の書評を書いてくれたそうで、お返しに、太田がニシダの小説について語る。それから「デララバ」にやってきた清水ミチコの話になるのだが、そのときの会話を「ビバリー」で話していたことがぜんぜん違うといって怒っている。名古屋では内田恭子と古舘伊知郎に会い、古舘がゲストだった「ビバリー」の話にもなった。

2025年4月30日水曜日

4月30日水/普通郵便で送ることにした

◇ テレビ・ラジオ

 早朝にいったん目覚め、ゴミを出してからもう少し眠りなおす。NHKプラスで、今朝の「あんぱん」を観る。朝、例の男が黒紋付き袴姿で朝田家を訪ねてきた。「ごめんください!」という声に出ていく母・江口のりこ。「朝早くからすみません。」「うちはいつも早いき、ええがですけんど。なんでしょうか?」「失礼します!」といって入っていく男に、外にいる祖父・吉田鋼太郎が「おいおい、おいおい、おい」と声を出す。座敷にあがり、手をつく男。「蘭子さんを嫁にください!」といって、あたまを下げる。蘭子・河合優実は「えっ?」と小さく声を出す。正面には祖父、上手に母と祖母・浅田美代子、下手には蘭子とメイコ・原菜乃華が座っている。「パン食い競争の手伝いにきちょった蘭子さんに、わしはひと目惚れをしました。郵便局で働くすがたも麗しく、ずっと、お慕いもうしておりました!」といって、またあたまを下げる。祖父はくちごもりながら「徴兵検査も受けんうちに、なんじゃ…。」「お言葉ですが、お祖父さま。」「お祖父さま?」「わしも、家業を継ぐ目処が立ちましたので、お願いにあがった次第です。」と大きな声を出す。母が「あんまり急なお話なもんで…。蘭子はまだ若いですし。」とやんわり言っても、「わしの母も、数えで十七んとき、父に見初められて結婚しました。まだ女学生やったき、人力車でうちから女学校まで通うたと聞いちょります。」といってゆずらない。「それはそれは」と祖母。「蘭子さんも、なんなら、うちから郵便局まで、運転手付きの自動車で通わせてもええです。」 祖父は驚きの顔をする。祖母「じ、自動車で郵便局…? たんまあ。」 様子をうかがう蘭子が「すみません、出勤する時間なので。」と立ちあがると、「じつにええにゃあ!」と男はまた大声を出す。蘭子が「はい?」と言うと、「蘭子さんのそういうきちっとしたところに惚れたがです!」と言われ、蘭子は余計に戸惑う。「失礼しました! 返事はまた改めて聞かせてください。」とあたまを下げて、男は帰っていった。緊張が解けた母「いやあ、びっくりしたわあ。」 メイコ「玉の輿かええ?」 祖母「田川さんて、材木の商いで、大成功しちゅうがあろ?」 立ちあがっていた蘭子は家族のほうを向き、間を置いてから「行ってきます!」といって出ていく。「行ってらっしゃい」と送る家族。蘭子が外に出ると、豪・細田佳央太が後ろ向きで仕事をしていた。豪の背中をじっと見てから、蘭子はそろそろと出勤していく。場面は女子師範学校に。なぎなたの授業風景、フォームがきれいなのぶ・今田美桜に比べ、うさ子・志田彩良はうまくできない。「のぶちゃん、すごい…」とつぶやくうさ子。先生・瀧内公美「たしかにスジはいい、初心者にしては。」 のぶ「ありがとうございます!」「小川うさ子! あなたにも真剣になってもらいます。素振りではつまらんでしょうから、試合形式で。」と言われ、うさ子は弱々しい声を出す。うさ子は先生を相手になぎなたをかまえる。先生の掛け声、すぐになぎなたを払われ、うさ子は手を放し、尻餅をつく。なぎなたの先端をうさ子に向け、「立ちなさい! これからのニッポン婦人は、温順貞淑なだけではいけません。いったん国家が非常時となったら、男は勇躍戦場へ。女も決然として、あらゆる道で祖国のために、尽くさなければならなのです! 立ちなさい、ボウフラ!」 見かねたのぶが飛び出し、尻餅をついているうさ子に寄り添う。「あんまりです、先生!」「あなたは自分が強いとでも思ってるんですか? 弱いものを守れると?」「勇ましさは持ち合わせちゅうつもりです。」 先生はうさ子に突きつけていたなぎなたを持ちなおす。「準備なさい。」 今度はのぶを相手に試合をする。のぶが「やあ!」となぎなたをふりまわすと、先生はそれをあっさりと払い、のぶになぎなたを突きつける。「やああ!」と再びふりかかると、なぎなたを一発でふり落とされ、のぶは床に倒れた。互いにじっと見るのぶと先生。「朝田のぶ! あなたはじつに弱い。ボウフラを守ることさえできない!」 先生は並ぶ生徒たちのほうに向き、「もっと強くなりなさい! 強くなければ、お国の役に立てません! 強くなれ!」「はい!」と答える生徒たち。のぶとうさ子は道場に残り、縁側に座っていた。「うちのせいで、いつもごめんで。」「ううん、でも、悔しいわ。」「ねえ、のぶちゃん。一緒に、強うならん?」「うちもおんなじこと考えちょった。」 場面は柳井家に替わり、たかし・北村匠海は勉強をしている。猫の鳴き声。様子を見に、叔父・竹野内豊が部屋に入ってくる。ノートを後ろから覗き込み、「うん、それが解けんがか?」 何分粘ったかと訊くと、半日と答えたたかしに「さっさと答えを見てみい。」と背中を叩く。「たかし、どういても数学が苦手やったら、数学は丸暗記や。」 叔父が1階に降りていくと、縁側に叔母・戸田菜穂が座っていた。「千代子?」「あなたのウイスキー、どんな味がするがやろかと思って。」 お盆に乗ったグラスのウイスキーをひとくち飲むと、叔母は咳き込んでしまう。「ようこんなもんが飲めますね?」 妻の様子を感じとり、叔父は近づき、叔母の隣りに座る。優しい口調で「どういたがな?」と声をかけると、「柳井医院は、ほんまに、あなたの代で終わってしもうてええがでしょうか?」「そのことはもうええ。」「あなたはいっぺんも責めんけんど、跡取りを産めんかった、わたしのせいです…。」「なに言うがな…。」 叔父は座りなおし、正座になる。「そんなん誰のせいでもない。」「けんど…」といって、叔母はため息をつく。叔父は「きみはこの家と結婚したがか? わしと結婚したがやないがか?」といって、叔母の顔を覗き込む。「わしより、この家に縛られたいがか? ん?」 叔母は黙っている。「わしは、千代子に惚れて、一緒になれて、これ以上の人生はないと思っちゅう。」 涙をこらえる叔母。「ひろしさん…。」 頬に手をあて、「そんなに見つめんといてください。」といって笑うと、叔父は叔母の肩を引き寄せる。夕方、場面は朝田家に替わる。帰ってきた蘭子が、重い石をもちあげようと苦労している豪を見て、「そんなん、ひとりじゃ無理やき。お祖父ちゃんは?」「また、腰痛めて休んじょります。」 蘭子は「豪ちゃん…」とかわいい声を出す。「うちの縁談、どう思う?」 豪はそう訊かれると、少し間を置いてから「お金持ちやし、ええ話やと思います。」と答える。蘭子は複雑な表情を見せるが、「そう…。そうでね。」といって、笑顔になる。豪は無表情。蘭子はその場を離れていく。朝田家には白衣を着たたかしの叔父がきていた。母「どうもありがとうございました。」 祖母「ありがとうございました。」 外に出てきた叔父に、蘭子が「先生、お祖父ちゃん?」と訊くと、「ああ、心配するほどのことはないき。」といって帰っていく。夜、そろばんを弾いている母のそばに「お母ちゃん」といって蘭子がやってきた。「ん?」といって、母はそろばんを続けていたが、そばに座った蘭子のほうを見る。「うち、あの話、お受けしようと思う。」 母は「ええ?」と驚きの声を出す。「よさそうなひとやし、こんなええ縁談もないかもしれんき。」「ちっと待ちなさい。蘭子はこのうちがいちばんええ言いよったやろ。」「ちゃんと考えて決めたがや。」「そんな大事なこと、あわてて決めたらいかん。ちっと待っちょき。」といって、母は赤い箱をもってくる。フタを開けると、なかには父からの手紙が入っていた。「お父ちゃんが出張に行くたびにくれた手紙や。」「たまるかあ。こんなにようけ…。」「なか読んだら、もっと驚くでえ。お父ちゃん、出張でほとんどうちにおらんかったけんど、いっつも手紙で伝えてくれた。お母ちゃんのこと、とればあいっつもいっつも思うちゅうか。」 蘭子は笑顔で話を聞いている。「蘭子にも、そういう大切なひとがおるがやない? うちのこと考えてくれるがはありがたいけど、自分をいちばん大切にせんと、いかんで。」「これ読んでいい?」と蘭子が訊くと、母は「あんたが本当に好きなひとと結婚するがやったら、読んでええ。」といって箱を差し出す。「ほいたらええわ。」「蘭子。」「うちもう決めたがよ。」といって、蘭子は階段をあがっていってしまう。手紙の入った箱を抱きしめる母。「結太郎さん…、どうしたらええですろうか…。」 母が悩むところで、今日は終わり。

 昼はラジオ。「ビバリー昼ズ」を聴く。12時台ゲストはあぁ~しらき。ラジオを聴きながら梱包作業。大きなサイズの注文があり、今日は老健の面会に行くつもりでいたが、これを出さなければならなくなったからバスの時間には間に合わなくなった。ぼろぼろに傷んだ写真集なのだが、レターパックでは遅れないことはわかっていたが、いい値段をつけているからかまわないだろうと思って出品していた。測ってみると、長い辺は36センチを超えている。どう送っていいものか、郵便局のホームページを見ても判断がつかないから、とりあえず、梱包だけしておいて、郵便局で直接訊いてみるのがいいだろうと考えた。

◇ 郵便局・はま寿司・読書

 午後から外出。少し暑いくらいだが、金曜にまた寒くなるという予報なので、服を変えるのがめんどうになる。郵便局に行く前に、三ツ境の銀行に寄っていく。ゴールデンウィークに金の心配をせずにいられるとは、数年前からすると信じられないことだ。

 郵便局にて、梱包した本を見せ、どう送ったらいいかを相談すると、最初にまず、ゆうパックを提案された。これはホームページでも確認していて、ゆうパックならば1200円になるのだが、郵便局に直接持ち込むと100円ぐらい安くなる。ほかの方法としては、普通郵便でも送れるそうで、こちらは920円。届くのが連休明けになってしまうかもしれないというのだが、少しでも安いほうがいいから普通郵便で送ることにした。ただし、配送状況の確認はできず、そこは不安ではある。宛名のシールを記入し、お願いしたが、しかし、よく考えてみると、おそらく受取確認もないのだ。連休中に届かなかった場合、問い合わせでもあったらどう答えたらいいのか。

 荷物が軽くなり、eモールのはま寿司に。あぶらがれい、大葉真いか握り。肉じゃが、ハンバーグは初挑戦。えび天握り、豚塩カルビ、それと、今日までのクーポン券を使うため、濃厚ガトーショコラを初めて注文した。110円引きになり、924円。はま寿司にいるあいだに母から電話があり、しょうがないから出たが、要領をえない会話だ。老健の面会には明日こそ行くつもりだが、一週間以上空いてしまうのは施設の都合以外では初めてだ。

 瀬谷の手前のマクドナルドに入り、スイーツは食べてしまったから、ここではアイスコーヒーとポテトを食べた。320円。「bounce」をようやく読みながら新譜のチェック、少し仮眠をしてから、読書をする。

 図書館で借りている、速水健朗「1973年に生まれて 団塊ジュニア世代の半世紀」を読み終えた。2023年刊、東京書籍。速水健朗が「田村淳のNewsCLUB」でこの本の話をしていたのを聴いて、世代が近いこともあって面白そうだと思ったのだが、実際に読んでみると、この世代が体験してきた流行や事件を時系列に並べてみせただけで、かなり物足りない本だった。それぞれのトピックは別に「1973年生まれ」だけが体験しているわけではないだろう。速水健朗自身の体験もときどき書かれているのだけど、自分よりは2歳上という差はあるものの、うちにも2歳上の兄がいたからまったく知らないわけではないが、どうもあんまり共感のできないものが多かった。幼少期の体験は家庭ごとの差が大きくなってしまう。

◇ テレビ

 夜になってから帰宅し、テレビ番組をあれこれと。「NHKニュース7」を観てから、今日の「徹子の部屋」を観る。ゲストは研ナオコ・野口典夫夫妻、夫婦での出演は4年ぶり、2021年以来。

 月曜深夜に放送された「耳の穴かっぽじって聞け!」では、久保田が2ヶ月ぶりに復帰した。元日に放送された東野幸治がゲストの回の続きがお蔵入りになっていて、それがようやく放送された。コンビを組もうと思ったことはないのかと井口に訊かれると、東野は「ない」と即答する。さんま、紳助がヒーローだったから、ピン同士のそのスタイルに憧れたという。今田耕司とは若いときはずっと一緒にいて、同じような感性だったが、今は離れて仕事しているから考えがまったく違うようになってきているそうだ。今田と違う思考になっているから、コンビではないこのやりかたが正解だと思うようになったという話だった。

 昨夜の「キョコロヒー」は恒例企画の「芸能界もしものピンチ対策会議」。菊池風磨が出演。もらった著書を読んでなかったらどうするかという話題で、「ミュージックステーション」では、放送後にタモリの楽屋に並んでCDを渡すという流れがあるのだという話をしていた。Timelesz の新メンバー、原嘉孝もVTR出演。番組最後には、齊藤京子も出演している菊池風磨主演映画の宣伝があった。

 今夜の「水曜日のダウンタウン」はフットボールアワー後藤がMCを務めた。ついに「電気イスゲームトーナメント」の決勝戦だが、浜田は決勝を観ることがなく、休養してしまった。1回戦で負けた劇団ひとりが今回はパネラー席に座っている。決勝は小籔千豊と千原ジュニアの対決。ジュニアがまず電流を食らうが、得点をリード。かと思えば、互いに電流を食らい、0点同士になった。接戦になるが、最終的には小籔が電流を3回食らい、千原ジュニアが優勝した。7回にわたった電気イスゲームがこれで終了した。この完成度の高いゲームをこれっきりで終わらせはしないだろうが、これだけのメンバーでやってしまったあとにはどんなメンバーを集められるだろうか。番組後半は「ハニートラップ1年後に「今度はホントに…」と誘えば再び食らわせることも可能説」。お見送り芸人しんいちをターゲットにしたドッキリの1年ぶりの続編にあたる。この企画も電流によってドッキリが明かされる仕掛けで、どこで電流に引っかかるかを仕掛ける「電気イスゲーム ハニートラップ特別編」になった。一発目から引っかかるしんいちだが、しかし、なぜかドッキリだとは気がつかない。だんだん状況を理解していくしんいちだったが、理解したのに、勝ったらエッチできるとまだ思ってるのがくだらない。仕掛け人の女性、三輪晴香も電流に当たり、なぜかいい勝負になってしまい、最終的には三輪晴香が勝利し、5万円を獲得した。

 今夜の「あちこちオードリー」は、先週は若林が声が不調のまま出演していたが、今週は不在になった。春日ひとりだけの「あちこちオードリー」に、ゲストは、ウエストランド井口、ラランドサーヤ、蓮見翔という3人。この特殊状況で「自作自演ですが、反論してイイですか?」という新企画になる。サーヤは「「Xはおしまい」言ったのに続けてて草」という自作の悪口に「あなたが怒りを向けるべきは政治なんです。」と反論する。蓮見は「ダウは演劇の感じが苦手で見てられない」と自作、それに対し、「全体の空気がもう終わってるんで、演劇って。」「お前らが客足途絶えさせたんだろっていう。ねえ、佐久間さん!」 蓮見の演劇界への悪口が止まらなくなる。

2025年4月21日月曜日

4月21日月/彬子女王のすべらない話

◇ ラジオ・テレビ・雑誌

 早朝に起きあがり、タイムフリーで、昨日の「爆笑問題の日曜サンデー」の続きを聴いた。この日は16時台にゲストがあり、大島由香里が登場した。小中学生のころはラジオ少女で、「OH!デカ」や「古田新太のオールナイトニッポン」を聴いていたというので、検索して年齢を調べてしまった。ゴミを出してからもう少し眠りなおし、昼前に起きあがる。

 NHKプラスで、今朝の「あんぱん」を観る。のぶ・今田美桜は学校の先生になりたいという夢が見つかった。先生・ソニンに「女子師範学校を目指すとはええ心がけです。」と褒められ、「心がけは素晴らしい。」といって通知簿を渡される。席に着いてから通知簿を開くと、乙と丙ばかりが並んでいた。柳井家では、たかし・北村匠海とちひろ・中沢元紀が食卓に並び、叔母・戸田菜穂から小言を食っていた。「たかしさん、受験まであと半年しかないがですよ。もうちょっと危機感をもってもらわんと。ちひろさんは病院を継がんらあて言い出すし…。」 そこにやってきたたかしの母・松嶋菜々子が「ご心配なく、たかしが継ぎますから。」 叔母は「通知簿をご覧になってください。」といって、母に見せる。「すごいじゃない、甲ばっかり。」 たかし「それはちひろのです。」 たかしの通知簿は乙と丙が多く、数学にいたっては「丁」がついていた。たかしは試験中、数学の問題の意味すらわからず、先生の似顔絵を描いていたら怒られた。ちひろは笑いながら「どんなマンガ描いたがな?」 たかし「先生がそれは破り捨てた。」 叔母「笑いごとじゃないですよ!」 母「たかしはまだ本気で勉強していないだけです。やればできるわよねえ。」「わたしが環境を整えますので」という母に、叔母「あら? まるで今までの環境が悪かったみたいなもの言いですねえ?」 母「いいえ、そうは言ってませんけど。進路を決める大事なときですから。」 叔母「いっつも、ご立派なお心遣いですこと。」 たかしは困った表情になる。朝田家では、のぶは母・江口のりこに励まされていた。「大丈夫、あんたはおもいっきり走れる子やき、きっと勉強も本気でやりゃあ間に合う。」 のぶ「お父ちゃんも昔、そう言うてくれた。」「へええ? お父ちゃん、なんて。」「夢が見つかったら、思いっきり突っ走ればいい。のぶは足が早いき、いつでも間に合うって。」 のぶと母は柱にかけられた父の帽子を見る。祖母・浅田美代子は家事仕事をしながら「けんど、受験は徒競走のように行くかね。」 母「そうや、たかしくんに勉強教えてもろたら?」 母はたかしの母から、たかしは高知第一高等学校を受け、ゆくゆくは医者を継ぐことを聞いていた。のぶ「たまるかあ! たかし、お医者さん目指しようがやあ。」 夏休みになり、ラジオ体操が始まる。のぶが前に立ち、朝田家の家族たちが体操をする。祖母は首の向きが祖父・吉田鋼太郎と逆になってしまう。たかしたちも参加していて、体操をしながら、母はたかしに話しかける。「たかしくん、たかしくん、お願いがあるがやけど。夏休みのあいだだけ、どうかのぶの勉強を見ちょってくれんやろか。」「僕でよければ」と、たかしは簡単に引き受ける。のぶと三女のメイコ・原菜乃華があんぱんを売り歩いていると、そこにヤムさん・阿部サダヲが自転車で通りがかる。ヤムが受験を心配して声をかけると、メイコ「のぶ姉ちゃん、今日からたかしさんに勉強教わるがやて。お母ちゃんも大船に乗った気でおるがやき。」 ヤムは「それは泥船だぞ。」とつぶやいて去っていく。たかしは部屋を一生懸命片づけている。のぶが勉強を教わりに柳井家にやってくると、玄関でばったり、たかしの母に会う。のぶ「先日はどうも。」 母「なにしにいらしたの?」 のぶ「たかしくんに勉強を教わりにきました。」 たかしが2階から降りてくる。「ほら、のぶちゃんちは石屋さんの音でにぎやかだから、うちのほうがはかどるだろ?」 母「たかしの邪魔だけはしないでね。」 のぶはたかしの部屋にあがる。女中さん・瞳水ひまりがお茶を出し、「ドアは開けちょきますね。」と気を遣う。のぶは数学の問題に難しい顔をする。たかしに訊くと「のぶちゃん、僕に訊かないで。わかんない。」「ん?」「あのね、この問題も、そのつぎの問題も、ていうか、問題の意味すらわからない。数学…、丁なんだよね。」「…たまるかあ! ん? えっ? 丁?」「丁。」「丁?」「丁。」「丁かい!?」と驚くのぶ。「医者継ぐがじゃなかったが?」「すぐバレると思ったんだけど、ちょっと、かっこつけちゃって。」 のぶはため息を吐く。たかしの教科書の隅にはマンガが描かれていた。のぶ「マンガで受験できたら、合格間違いなしやのにね。」 たかし「のぶちゃん、怒んないの?」「怒りゅうひまらない。うちも数学は丙や、急いで一緒にどうにかせんと。」 ちひろが2階にあがってくる。「あっ、のぶさん。」 のぶ「ちひろくん、お邪魔してます。」 たかしはちひろを招き寄せ、数学の問題の解きかたを訊くと、ちひろがふたりに数学を教えてくれる。のぶ「ちひろくん、中学2年やのに、すごいねえ。よっぽど勉強好きだがやね。」 ちひろ「好きやないです。せんわけにはいかんき。ここの叔父さんと叔母さんにほんまの親以上のことしてもらいよき、勉強ばあせんと。」 よくできた弟に、たかしが複雑な表情をする。のぶが「ちひろくん、理科もできる?」と訊くと、ちひろは「それほどでもないです。」と答える。たかし「謙遜すんなよ、学年でいちばんだろ。」 場面は朝田家に替わり、のぶはノートを開きながら部屋のなかを歩き、ぶつぶつ言っている。母とメイコは料理をしていて、そこに次女の蘭子・河合優実が帰ってくる。母「やっぱり、たかしくんに教わってよかったねえ。」 メイコ「泥船らしいで…。」 祖父も入ってきて、「のぶぅ、そんなにコン詰めなあ。」 祖父は玄関先でうがいをしながら、のぶに女子師範学校に行かなくてもいざとなったら石屋を継げばいいという。「豪、どうな? のぶと石屋やらんか?」 弟子っ子の豪・細田佳央太は「えっ?」と戸惑う声を出す。メイコが「のぶ姉ちゃんと豪ちゃんがあ!?」といって、大きな声をあげる。のぶは「たまるかあ!」といって大笑いする。それを聞いている蘭子の表情が変わる。母「いきなりそんなあ、豪ちゃん、面食ろうてしまいますき。」 祖父「わしゃあ、本気で言うようがぞ!」 家族に沈黙が走る。蘭子は豪と祖父の顔をちらっと見比べ、「豪ちゃん、墓石みたいに固まってしもうたやんか。」 メイコ「なんで蘭子姉ちゃんが怒るが?」 蘭子「怒っちゃあせん。」 母の表情は蘭子を気にしている。豪「親方、すみません。それはできません。」 祖父「豪、のぶを嫁にもらうのはいやか!?」 のぶも戸惑いの顔から笑顔を作り、「ごめんで。うち、ハチキンやきん。」 豪「いや、うちは小学校もろくに行っちゃあしません。読み書きも、尺の使いかたも、石のことも、ぜんぶ親方から教わりました。親方がわしの学校でした。」 祖父「豪…。」 豪「のぶさんが目指す小学校の先生は、難しい学校へ入れんと、なれんがですろ? 石にかじりついてでも、がんばってください。」 のぶは「ありがとう、豪ちゃん。」 といって笑顔になる。蘭子は豪をじっと見ていた。柳井家では、たかしが部屋でひとり、「あああ」と声を出していた。階段を降りていくと、ちひろが叔父・竹野内豊の部屋にいることに気がつく。叔父「ちひろ、お前、ひょっとして、たかしのために医者になるがを辞めたがやないか? たかしが後継ぎになれば、あいつがこの家で長男として大事にされる、そう思うたがやないか?」 たかしはそれを盗み聴きしてしまった。

 昼はラジオ。「ビバリー昼ズ」を聴く。12時台ゲストは古舘伊知郎。息子の古舘祐太郎が「日曜サンデー」に出ていたのを高田先生もやっぱり聴いていた。古舘によると滝野川は芸能の街、早野凡平、イエス玉川、シャンバロー、倍賞千恵子・倍賞美津子の出身、馬風の愛人も住んでいた。古舘は石井亮次のボード読みを絶賛し、読むことに拘泥せずに自分の言葉で語るテクニックにみのもんたの香りを感じるという。古舘伊知郎は景山民夫に「タモリ俱楽部」に呼んでもらったという話もしていた。スキマさんの菅原正豊の本を高田先生も読んでいた。

 楽天マガジンのチェック。「週刊プレイボーイ」には、天竺鼠川原と浅野忠信の対談の後編が載っている。浅野「僕は駆け出しの頃、ナチュラルな芝居とか自然体な芝居とかってよく言われたんですね。でも、なぜかというと、僕がそれに一番こだわってたから。本当に自然体なわけではなくて、ものすごく作ってたんで。パントマイムをしている状態。でも、28歳くらいの頃、そのやり方にやっぱり飽きましたね。真逆なことがやりたいって思うようになって。それまでは、ちょっとわざとらしく見える演技とか大げさなものはやらないようにしてたんですけど、30代からそっちを頑張ったんです。そしたら、そういう役もいただけるようになりました。」「僕ね、俳優の『M-1グランプリ』みたいなものをつくってほしいなと思ってるんですよ。(略)争えばいいわけじゃないけど、章レースに向けて頑張った結果、本当にみんなおもしろいじゃないですか。俳優ってそれがないから、演技以外で評価されることも正直あるんです。(略)僕、本当に一度、『M-1』に出てみたいと思いました。例えば、山田孝之くんとかと僕が真剣に演技をして漫才をやったら、「お笑いじゃねえじゃん、でも泣いちゃった」みたいになるかもしれない。そうなったら、それは本物だなって。(略)お笑いの人が映画やドラマに出ることはよくあるけど、われわれがお笑いに参加させてもらうことってほとんどないんですよ。だから、ハードルは高いけど、僕らもそこにチャレンジするべきなんじゃないかなって。「俳優じゃねえか」って冷たい目で見られることを乗り越えてちゃんと笑わせられたら、演者としてもフェアですしね。」

 昨日、裏のお宅から郵便受けに手紙をもらい、町内会費の集金のことで電話をしなければならないのだが、集金にくるとなると、玄関を片づけなければならない。置きっぱなしだったウォーターサーバーの水が入ったダンボール箱を部屋のなかに片づける。まったく掃除が進まない部屋を覗かれてはまずいから、ひさしぶりに扉を閉めた。裏に住んでいるお宅の名前を知るのも初めてだったが、電話をすると、出たのは男性だ。町内会費は1年分、2400円だと教わり、それなら今すぐに払えるから、家にいるといったら、取りにきてくれることになった。ひとのことは言えないが、平日のこの時間に家にいるひとなのか。ところが、財布には百円玉が足りなかった。百円玉ぐらいないかと、散らかっている部屋を探すとすぐに見つかったのだが、そのとき、どこを触ってそうなったのか、指を切ったようで、お札に血がついてしまった。2400円を用意したところで、裏のお宅が集金にやってくる。出てみると、よく日焼けしたおじさんだったが、そんなに怖そうなひとではなかったからほっとした。

 昨日の疲れがひどく、寝そべったまま、テレビを観続けてしまう。今日の「徹子の部屋」は Mr.マリックとマギー司郎がゲスト。出会いは60年前、豊島公会堂で行われたアマチュアの発表会で、お互い本名だった。今ではプライベートで一緒に温泉にも行く仲、ネイルサロンも一緒に行っている。スタジオではコラボマジックを披露する。

 土曜に放送された「Nキャス」では、エリック・クラプトンのインタビューがあった。YouTube の演奏動画でいつも新しいものを探しているというクラプトンに、日本人ギタリストの演奏も聴くのかと質問すると、取材時には名前が思い出せなかったが、後日、わざわざ連絡があり、副島俊樹という名前があげられた。本人に取材し、サプライズでそれが伝えられたのだが、ここでVTRが止まってしまう珍しい事故が発生。なんと、サーバーが壊れたためになにもVTRが出せないという状態になったようだ。こんな事故は観たことがない。スタジオでは、それまでのニュースを映像なしでふり返る。ようやく復旧したのは5分以上が経ってからだった。

 これも土曜に放送された「ものまね紅白歌合戦」はスペシャルMCに松田元太が登場。審査員ではなく、オーディエンスゲストに、松嶋尚美、前田敦子、向井理、福本莉子、シソンヌ長谷川という謎のメンバーが並ぶ。まずは「ものまねドリームカバー」というコーナーから、松浦航大が米津玄師のものまねで「勝手にしやがれ」を、ななみななは吉田美和の「Tomorrow never knows」、荒牧陽子は中島みゆきの「ultra soul」、ミラクルひかるは工藤静香の「はいよろこんで」など。「ご本人はどっち!?」や「MONOMANE STATION」のコーナー、それから、「小道具ものまねHOWマッチ!?」という新企画があり、小道具の費用が発表されてからものまねが披露されるというもので、三戸キャップ、うえのやま保育、ハギノリザードマン、ペリカンたまご、佐橋劇団が出演した。最新ヒットソングのコーナーでは、よよよちゃんの Ado、エハラマサヒロの Creepy Nuts などがあったが、ビューティーこくぶが AKASAKI の「Bunny Girl」を歌う後ろにバニーガールのキンタローが踊っていたのがばつぐんにくだらない。キンタローはよよよちゃんと一緒に CUTIE STREET のものまねもあり、ご本人も登場したのだが、途中からはホンモノが歌ってるなかにキンタローが混じってるだけで、これもくだらなかった。キンタローは本人の前で前田敦子のものまねもやってみせる。コーナー以外、ひとりネタでは、山本高広が石破茂のものまねをやった。石破茂のしゃべりのものまねから松崎しげるになり、「愛のメモリー」を歌う。ミラクルひかるの新ネタはちゃんみな、ホリとJPは南海キャンディーズ。松村邦洋は鶴瓶の「A-Studio+」のものまねで、北村一輝、西村まさ彦、高橋克実も登場させる。スペシャルエキシビションとして、松田元太と成田寛巳の KinKi Kids もあった。松田元太と前田敦子は「人事の人見」の撮影のために途中退席。最後は霜降り明星のショートネタコーナー。今回、栗田貫一はついに出ていなかった。

 昨夜の「日曜日の初耳学」は桑田佳祐インタビューの後編。桑田佳祐はカラオケに行くとなにを歌うのかという質問があり、知り合いの新橋のスナックでレッド・ツェッペリンを歌ったら、ぽかんとされてプライドが傷ついたという話をしていた。90年代にはサザンが売れなくなっていた時代があって、「イエローマン」は8万枚だったが、そのつぎの「TSUNAMI」が 293万枚の売り上げをたたき出す。これが「未来日記」のタイアップだったわけだ。最後に、トークの感想を歌で表現してほしいという番組からの要望があり、即興作詞作曲、生演奏をやってみせる。しかし、ひと昔前の番組だったら、この楽曲をきちんと完成させ、林修のレコードを作るかもしれない。

 昨夜の「家、ついて行ってイイですか?」は、曽我部恵一が出演するというのて録画しておいた。この番組、きちんと観るのは初めてだ。スタジオのゲストには GLAY の HISASHI がいる。番組前半には GLAY のファンの女性が登場したのだが、2年越しで取材していることにちょっと驚かされた。そして、場面は下北沢になり、ご飯を食べた帰りの親子が映されると、スタジオにいるビビる大木が曽我部恵一だと気がついた。曽我部が運転するクルマにスタッフが同乗する。スタッフは知らずに声をかけたのかと思ったら、曽我部恵一じゃないかと思って声をかけたようで、車内で名前を確認していた。息子は高校生、シングルファーザーで、3人の子どもを育てているんだな。息子は映画が好きで、脚本を書いている。明後日から留学に行くそうだ。曽我部恵一の部屋は地下にあって、亡くなったドラマーのこと、同世代のチバユウスケのこと、別れた妻のことなどを話す。家の柱に子どもの背の高さのしるしをつけていて、そういえば、うちでも同じことをやっていたのを思い出した。こんなことは今まで思い出したことがなかった。番組最後にもうひとり、木更津のラーメン屋店主を取材していたが、これはなんと、8年越しで取材しているものだった。

 昨夜の「情熱大陸」は、近藤一博という疲労の研究者に密着していた。ブルーバックスから出した本が話題になったのか。まったく知らないひとだったが、興味をもって観る。

 昨夜の「おかべろ」は伊原六花がゲスト。「ブギウギ」で共演したメッセンジャー黒田について、黒田がお弁当を作って趣里に差し入れしていたという石田からの情報が語られる。

 配信終了が迫る「くりぃむナンタラ」を2回分、先々週、先週と放送された「松竹クイズ!間違えたら即脱竹スペシャル」をまとめて観た。岡田圭右、クロちゃん、ヒコロヒー、なすなかにし、篠宮暁、森本サイダーが出演。岡田がくりぃむしちゅーに「ひとの事務所気にしてる場合かお前ら!」 いじりかたがアップデートされてない上田が、松竹のみんなに「団長だ!」と突っ込まれる。

 夜もラジオ。今日18時から放送されていた「彬子女王のオールナイトニッポンPremium」をタイムフリーで聴いた。ニッポン放送開局70周年特別番組。「ごきげんよう、彬子女王です。」という言葉で始まり、始まって4分ぐらいで、志の八さんが登場した。志の八さんが呼ばれたのは「師匠がいちばん頼みやすかったから」という理由のようだ。呼び名はどうするかというと、「彬子さま」でいいという。「女王」は敬称ではなく身位、「殿下」が敬称なのだ。志の八「よくあの「女王様とお呼び」っていうのは合ってるわけですね?」 女王「そうそう」 志の八「まあ、よくは言わないですけど。」 女王「(笑)よく言いますか?」 リスナーからは、ネットを利用するときに名字を入力しなければならないときはどうするのかという質問があり、知り合いがやってるようなACサイトだったら、姓に「彬子」、名を「女王」にするが、本名にするとややこしいものに関しては「三笠彬子」にしているそうだ。「彬子女王」なので出席番号は1番が多い。イギリスの大英博物館のレクチャーを聴きに行ったときには、リストに名前が載っていなかったので、日本人の受付のひとに「彬子女王です。」と言ったら、ローマ字で「akiko」と書いたあとに「joe でよろしいですか?」と訊かれ、「でしたら、princess のほうでよろしいですか?」と答えたという。志の八「矢吹丈のジョーってことですよね?」 女王「立つんだジョーですね。」 志の八「彬子さまのすべらない話。」 女王も「すべらない話」を認識しているのか。エックスでもリアルタイムで番組の感想をつぶやいてくださいといって、女王「ハッシュタグは「#彬子女王のANNP」です。PPAPみたいですよね。」 40分を過ぎたあたりで、ゲストの中村勘九郎も登場。勘三郎の代から家族ぐるみの付き合いがあり、勘九郎よりもむしろ前田愛と息子たちのほうがよく会っているという。3人の共通の話題はマンガ、女王は「キングダム」を勘九郎に薦められた。女王「立場上、あまりこう、このマンガが面白いとか、好きだとか言えないんですけど、この「キングダム」に関しては、「キングダム」の映画の監修をされているわたくしの学習院時代の恩師の鶴間和幸先生が、「彬子さまも「キングダム」読んでるよ」って言ってしまったので(笑)」 女王はコロナ前には漫画喫茶もよく行っていたそうで、「彬子女王」の名で会員証を作っている。番組後半は心游舎の活動についての話になる。女王が初めて観た落語は志の八さん、しかも、コロナ禍にズームで観て、おなかを抱えて笑ったって。SNSからこの番組の収録風景の写真を見ると、3人だけでなく、ラジオブースのなかに側衛がいるのがすごい。

2025年4月15日火曜日

4月15日火/食パンの角にあたまを

◇ テレビ・ラジオ・雑誌・映画・SNS

 早朝から眠り、昼前に起きあがる。まず、NHKプラスで、今朝の「あんぱん」を観る。のぶ・今田美桜がパン食い競争の出場を反対されたところで昨日は終わり。「タンクタンクロー」を読んでいるたかし・北村匠海、そこにのぶがやってくる。「ぎっこんばったん」の丸太にたかしは座っていた。叔母・戸田菜穂にマンガを読んでることを注意されたからたかしは外で読んでいた。のぶ「それでも、たかしはええなあ。おなごはつまらん。」「パン食い競争にも出られんがやって。だめながはわかっちゅう。けんど、死んだお父ちゃん言いよった。」 回想シーン、父・加瀬亮に言われた「おなごも遠慮せんと、大志を抱けや。」というセリフが思い出される。のぶ「けんど、おなごはつまらん。」 シーソー遊びをしながら会話をするふたり、子どものころから変わらない風景がある。そして、祭りの当日の朝、朝田家では、ヤムおじさん・阿部サダヲ、母・江口のりこと三姉妹がパンを作っていた。200個のパンが焼きあがる。神社の入り口にあるパン食い競争の受付、のぶは先生と一緒に出場者を募る声をあげている。そこにやってきたのはのぶの幼なじみたち、たかしの弁当をよこせと言っていたかつてのあの悪ガキたちだった。幼なじみたちはただで美味しいパンが食べられることに惹かれて参加する。ひとりの男はお手伝いをしている妹の蘭子・河合優実が気になる様子だ。ちひろ・中沢元紀も出場しにやってくる。そこへ小さい女の子がやってきて、名前を書こうとすると、先生が「おなごは出場できへんぞ。」「そうなんが?」とさみしそうな女の子。のぶは怒った声で「先生、あくまで子どもの部です。女の子が参加してもええがじゃないですか?」 先生「いかんいかん、おなごの参加はいかん。」 のぶ「どういてですか?」 先生「いかんもんはいかん。」 のぶは女の子に「ごめんね」と言って、せめてあんぱんをあげようと妹たちのところに行くと、あんぱんが足りなくなっていた。のぶはうちに走って、あんぱんの追加をもらいに行く。うちでは祖父母のそばで、弟子っ子の豪・細田佳央太が仕事をしていた。祖父・吉田鋼太郎は「豪に頼みがある」といって、パン食い競争に出て、優勝賞品のラジオをもらってきてくれという。のぶが追加のパンを走ってもっていくと、さっきの女の子はもういなくなっていた。ちひろたちが準備運動しているところにたかしもやってくる。たかしもいやいや参加するようだ。たかしも幼なじみの悪ガキたちに再会する。蘭子が受付をしていると、豪が参加しにやってきた。蘭子「応援するきね。」 豪「しないでください。わし、足は遅いがです。」 蘭子「ちからは強いのに。」 名前を書く豪を蘭子は見ている。中尉が会場にやってくると、女学生たちが色めきたつ。準備をしているのぶに中尉は声をかける、それを目にするたかし。来賓が座るテントには優勝賞品のラジオがどっしりと置いてあった。それを見ている子どもが「ラジオやあ」と声を出す。いよいよ始まったパン食い競争、まずは少年の部。のぶはパンを運ぶのに忙しく働いている。幕の影からさっきの女の子が覗いている。そして、青年の部。豪に声援を飛ばす祖母・浅田美代子と妹たち。足が遅い豪はビリになってしまったが、蘭子は小さく拍手を贈った。パン食い競争は最後の組になるが、それに出場するはずのたかしが変なところにいるのをのぶは見つける。のぶ「たかし、どういたがね?」と訊くと、たかし「僕は棄権する。」「はあ? たかし、たっすいがあはいかん!」と怒るのぶをなだめながら、たかしは「めちゃくちゃおなかが痛い。」と言って、タスキをのぶに渡して逃げて行ってしまう。最後の競争がスタートすると、その後ろに現れたのは雪駄を脱ぐのぶの足元。祖母と妹たちがちひろを応援しながら観ていると、その後ろからものすごいスピードで走ってくるのぶのすがたに気がつく。ここはコメディ的展開。「ハチキンおのぶじゃ!」と騒然とする来賓席。参加できなかった女の子もそれを観ている。引っ込ませようとする先生を「まあええやないですか」と中尉はなだめる。のぶにびっくりするちひろ。祖母たちはのぶに声援を贈る。パンがぶらさがるロープをひじで引っかけようとする男、それを見た三女のメイコ・原菜乃華「ああ! あのひと、ズルしよる!」 蘭子「こすい! 食パンの角にあたまぶつけて死んでしまえ!」 追いついたのぶ、なんでのぶがと驚く男たち。パンをかじったのぶが全速力で走っていく。たかしも見守る。ズルをした男を追い抜き、のぶが僅差で1等になってしまった。

 午前中にブログの更新をひとつ。インスタを開いたら、新しい学校のリーダーズのアカウントがストーリーズでたくさん動画をシェアしていて、ライブを撮影自由にしているのだ。そのまま、観客たちが撮ったたくさんのライブの動画を長々と観続けてしまった。こんなことで午前中が終わりかけてしまう。昼はラジオ。「ビバリー昼ズ」を聴く。12時台ゲストは渡辺正行。

 午後、テレビ番組をあれこれと。今日の「徹子の部屋」は藤田ニコルがゲスト。10年前、17歳のときに出演した映像から始まる。徹子さんのことを「てつぽよ」と呼ぶ傍若無人ぶり。しかし、テレビをあまり観ていない時期だったから、このころの藤田ニコルの印象がまったくない。結婚式で父親役をやってくれたという梅沢富美男からコメントのVTRもあった。

 今朝の「The Wakey Show」は「コントライターズ」のコーナーだけを観る。第2回目はかが屋賀屋が担当。今のところ、このコーナーはかが屋のふたりでしかまわしていない。サンプラーを使ったコントだが、まったく、かが屋らしくないコントだ。演者がこれでは苦労するだろうな。

 昨夜の「激レアさんを連れてきた。」には変面を独学でマスターしたという少年が登場し、これはとても面白かった。河合優実、飯尾和樹という出演者陣もよく、録画しておけばよかった。昨夜の「耳の穴かっぽじって聞け!」には、さらば青春の光がふたりそろって登場。昨夜の「松井ケムリの老後ドリーム」には、いとうあさこ、チャンス大城が出演。今回はスタジオで高級老人ホームを紹介する。昨夜放送の「鶴瓶ちゃんとサワコちゃん」は浅丘ルリ子がゲスト。先週土曜放送の「人生最高レストラン」は岡部たかしがゲスト。この番組でも東洋館のチラシが出され、録画するチャンスを二度も逃してしまった。

 夕方、NHKプラスで、今朝の「あんぱん」を再見する。一回、普通に観て、それから、もう一度観なおし、日記用にメモを作るというのが習慣になってしまった。こんなことを半年続けるんだろうか。エックスでは「食パンの角」というのがトレンドにあがり、面白いセリフだから話題になったのかと思えば、「死んでしまえ」に批判的な投稿があったというのである。「豆腐の角にあたまをぶつけて死んでしまえ」という言いまわしをそもそも知らないのだろう。しかし、SNSでは年齢が見えないが、そんな言いまわしもわからないような若い世代にもこの「あんぱん」は観られているということではないのか。いい歳した人間がうろたえるような話ではない。それをネット記事にしているデイリースポーツの記者は馬鹿なのだけれども。

 夕方から2時間ぐらい眠り、夜、ブログの更新をもうひとつ。ひさしぶりに1日2本更新できた。楽天マガジンのチェックをすると、「週刊女性」にも広末の記事。そのほか、水道橋博士の「事務所辞めます」発言というのはぜんぜん知らなかったが、エイプリルフールの投稿に関して、その真意を本人に直撃取材している。「14歳」という新コンビを組んで漫才をやっているようだが、あいかわらず、なにやってるんだかなあ。「アサヒ芸能」のテリー伊藤の連載対談には藤原喜明が登場し、クマと戦った番組のことを話している。動物愛護団体から虐待だと言われたが、藤原喜明は「クマのほうが強いんだから虐待されるのは俺だ」と思ったって。

 アマゾンプライムで映画を1本。去年の話題作、「侍タイムスリッパー」をようやく観た。アマゾンプライムは今月から広告が入るようになったというニュースを見ていたが、最初に短いCMが入るだけで、作品が中断されるわけではなかったから安心した。古風な喜劇をていねいに作っている。時代劇への思い、誠実さを感じる映画だった。登場人物たちがガラケーを使っていて、いったいいつから撮影されていたんだろうか。無名の俳優たちばかり、助監督役の女優さんは実際の助監督だというのが話題になっていた記憶があるが、ウィキペディアにあたると肩書きは女優になっていて、むしろ、女優さんが助監督をしていたということか、さすがにシロウトだとしたら上手すぎる。山口馬木也という俳優は蜷川幸雄の舞台でデビューしているようだ。

 深夜1時からはラジオ。今夜の「爆笑問題カーボーイ」は田中の仕事の都合で生放送。聴きながら、オープニングを聴き終わらないうちに眠ってしまった。

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7月10日土曜日/「日本の喜劇人」を読む(14)

◇ テレビ・ラジオ  朝、録画していた水曜放送の「お笑い実力刃」を観た。この週は歌ネタ特集で、どぶろっく、AMEMIYA、ラニーノーズ、アイロンヘッド、テツandトモという5組。この番組の性質からすると、5組はちょっと多い感じがする。テツトモのトークが面白く、アンタッチャブルとの...