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2025年5月26日月曜日

5月26日月/「100カメ」の「あんぱん」

◇ あんぱん

 朝、NHKプラスで「あんぱん」を観る。先週金曜の橋の上のシーンから始まる。のぶ・今田美桜「こんなわたしでよかったら、ふつつかものですけんど、よろしゅうお願いいたします。」 朝田家、祖父母・吉田鋼太郎と浅田美代子、和尚・斉藤暁、団子屋・小倉蒼蛙が縁側でお茶を飲んでいる。団子屋「のぶちゃんの縁談、ついに決まったかあ。」 祖父「ああもう、とんとん拍子に話が進んでにゃあ。」 和尚「船の一等機関士やって?」 祖母「死んだ結太郎が結んでくれたご縁や。ねえ。」 母・江口のりこ「おかげさまで。はい。」 のぶがあんぱんを乗せた皿を運んでくる。団子屋「のぶちゃん、おめでとう。」 和尚「おめでとう。」 のぶ「ありがとうございます。」 和尚「きっと結太郎さんが、あっちにいく前から見つけちょってくれた婿さんや。」 のぶは笑顔で、「はい。教師の仕事も続けてえいと言うてくれよった。」 和尚「おおそうかい。」 団子屋「祝言は?」 祖父「婿どのが航海に立つ前に、家族だけで祝うつもりや。」 祖母「のぶの祝言ば、派手にやっちょりたいと思うとっちょったのに。つまらんねえ。」 のぶ「くら婆、このご時世やき。」 祖母「はいはい、ぜいたくは敵やったね。」 団子屋「産めよ増やせよ、国のため。これで子宝に恵まれたら、のぶちゃんもニッポン婦人として、一人前や。」 和尚「まさに、愛国の鑑じゃ。」 たかし・北村匠海は教室で絵を描いていた。ナレーション「いっぽう、たかしは卒業制作に没頭していました。これを描きあげたら、ふるさとに帰って、のぶに会おうと。」 柳井家では、ちひろ・中沢元紀と叔母・戸田菜穂が食卓でオムライスを食べている。ちひろ「兄貴、いつもうってくるがやろ?」 叔母「卒業制作、がんばりゆうがやろ。」「もうってきたらきたで心配や。のぶさんが結婚すること知ったら、兄貴、卒倒してしまうがやないやろか。」「ええ?」「いや…、ごちそうさまでした。」 ちひろは2階にあがっていく。女中のしんちゃん・瞳水ひまりが「ちひろさん、なんだか元気がないですね。」 叔母「そうねえ。」「ひろし先生、ご昼食は?」 食卓には手をつけていないオムライスが置いてある。「また隣りの村まで往診に行ったがよ。医者には休日もないがですって。」 場面は替わり、叔父・竹野内豊が患者を診ている。「うん、問題ないき。」 患者の男は布団からからだを起こしている。「ああ…、先生、ありがとうございます…。」 その後ろには患者の妻と男の子がいる。「こんな遠いところまで、ありがとうございます。ひろし先生に診てもろたら、うちのひとは安心して、具合がようなるがです。」 叔父「それやったら、毎日でも顔出さんといかんねえ。」 妻「お休みの日やのに、ほんまにすみません。」 叔父は立ちあがろうとすると、一瞬つらそうにして、座りなおす。笑顔を作り、「ほいたら、また寄るき、お大事に。」 場面は替わり、たかしがいる教室。たかしは絵に色を塗り続けている。座間先生・山寺宏一がそばでそれを見ている。走ってくる足音、教室にケンちゃん・高橋文哉が入ってきた。座間「おっ、辛島はもう提出したろう。どうした?」 ケンちゃん「柳井くん、電報がきたばい…。」 たかしは絵に没頭していて、ケンちゃんがきたことにも気がついていない。筆をもっている手をケンちゃんがつかむと、たかしはここで初めて気がついたようにつぶやく。「ケンちゃん…。」「聞きんしゃい。これ…、さっき下宿に届いたとよ。」 ケンちゃんはたかしに電報を渡す。それを目にしたたかしは「えっ?」と小さい声を出す。電報には「チチキトクスグカヘレ」と書いてあった。沈黙。たかしは絵の脇にその電報を置き、絵の続きを描き始める。ケンちゃん「柳井くん…、なにしようとよ…? 早う帰りい。」 座間「柳井、早く仕度して、帰れ。」 たかしは絵から視線を動かさず、小さい声で「まだ…、帰れません…。」「なんば言いよっとね!?」「これを仕上げないと…、叔父さんに顔向けできないから…。」「なにが大事かくらいわかろうもん! そげんと置いちょって、早う行かんと!」 ケンちゃんが一歩前に出ようとすると、座間が止める。座間はケンちゃんの顔を見る。「先生…。」「こいつが決めることだ…!」 たかしは絵に没頭する。場面は朝田家に替わる。のぶが家を出ようとしていると、ほうきを持った母がすれ違いに入ってくる。「行ってきます。」「のぶ、ひろし先生が昨日往診の帰りに倒れたがやと。」「ひろし先生が…?」「医院で安静にしちゅうけんど、まだ意識が戻らんがやって。」 のぶは視線をさまよわせる。「…たかしは知っちゅうがやろか?」「ちひろくんが電報打ったがやと。」 ヤムさん・阿部サダヲもその話をそばで聞いている。「あてらが心配してもどうにもならんき。あんたは学校行きなさい。」 たかしは教室で、暗くなっても絵に色を塗り続けている。夜が明け、教室は明るくなるが、たかしはまだ筆を動かしていた。筆を洗い、ついに筆を置く。座間がそばにやってくる。座間は絵を覗き、「お前らしいな…。」 たかしの表情。座間はたかしと向き合う。「柳井たかし、この作品の提出をもって、本校での課程を修了と認める。」 小さくうなずき、「さっさと行け!」「はい」 たかしが筆を片づけようとすると、「そんなことは俺がやっとく。行け!」 たかしはあたまを下げ、「ありがとうございます。」 脇に置いてあった荷物とコートを抱えると、教室を飛び出していく。廊下を走っていくたかし。座間はたかしの絵を改めて見る。「GINZA」と描かれたポップな色彩の絵が完成している。汽笛の音。たかしは汽車に乗る。「待っててくれ、叔父さん…。」 たかしはつぶやき、絵の具で汚れた手をこすっている。たかしはぶかっこうに全力で走っていく。「ただいま!」と飛び込むようにして、たかしは柳井家に帰ってきた。「叔父さん!」と部屋に入ってきたたかしの表情が固まる。叔母「たかしさん…。」 部屋には顔に白い布をかぶせられた叔父が布団に寝ていた。そばに座る叔母とちひろ、足元にはしんちゃんも座っている。たかしは、一歩、二歩と近づき、「叔父さん…」と声にならない声を出す。「遅いわや…」とちひろのうめくような声。「なにやりよったがな…。遅いわや! もっと早うもうってこれんかったがか?」 たかしは呆然と叔父の遺体を見つめる。夕暮れ、たかしは縁側に座り、うなだれていた。「叔父さん、ごめんなさい…。怒ってるだろうな…。なんでもっと早く汽車に乗れなかったんだって…。ごめんなさい…。」 たかしは悔し泣きをする。「ごめんなさい…。ごめんなさい…。」 後ろには叔母とちひろが立っていた。叔母が近づき、「たかしさん…、ひろしさんは、怒ってなんかいませんきね…。」 たかしの表情を映す。「ひろしさん、亡くなる前にね、たかしさんのこと話しよりました。」 亡くなる前、布団に寝ている叔父がわずかにまばたきをする。叔母「気がつかれましたか…? たかしさん、きっともうすぐ、もんってくれますき。」 叔父は苦しそうな息をしながら、目を閉じたまま、やっとのことで話し始める。「たかし、今ごろ卒業制作、必死にがんばりゆうがやろ…。わしが邪魔してどうするがな…。」 少しの間が空き、「最後まで描きあげんと…。半端でもんってきたらしよっとる…」 ここは聞きとれないような声。「半端でもんってきたらしよっとる…」とくり返す。布団から出した手で、弱々しくこぶしを作る。「殴っちゃる…。」 叔母はその手を握り、泣きながらさする。「賜物」のしっとりとしたピアノアレンジの曲が流れ始める。「たかしが決めた道や…。たかしが生きる道や…。投げ出すのは許さん…。たかしもちひろも、投げ出すは許さん…。」 それを聞いたたかしの表情、そして、ちひろの表情を映す。叔母は涙声になり、「ひろしさんとたかしさんは、やっぱりこころが通じ合うちょったがやねえ。」 嗚咽するたかし。叔母はたかしの背中に手を置く。今日はここで終わる。あまりにも突然な、呆気ない叔父の死だった。叔父の死は今後の展開にどう関わってくるのか。しかし、「あんぱん」をここまで観てきて、演出の臭さを初めて感じる回でもあった。

◇ ラジオ・雑誌・テレビ

 もう少し眠りなおす。昼はラジオ。「ビバリー昼ズ」を聴き、昭和のいる師匠が亡くなったことをここで初めて知った。今朝、訃報が出ていたようだ。12時台ゲストは新沼謙治。

 楽天マガジンのチェック。「週刊ポスト」のたけしの連載は嵐の解散の話題から始まる。「週刊プレイボーイ」のオール巨人の連載は「THE SECOND」について書いているかと思ったら、セカンドバッグをなくした話だった。「週刊プレイボーイ」にはツートライブのインタビューもあった。

 「週刊現代」にはこのタイミングで、小泉進次郎のインタビューが出ている。連載対談「喫茶去」は山田五郎の担当、ゲストには太田光が登場。山田「メディアがいつからものを言えなくなったのか振り返ると、私自身が感じたターニングポイントは1989年。昭和天皇崩御の年です。」 太田「僕らがデビューしたのも、その少し前から始まったあの自粛ムードのど真ん中でした。(略)」 山田「あのときに初めて、理由もなく自粛するというムードが世の中に広がったんですよ。(略)その自粛熱が冷めないうちに、バブルが崩壊してマスメディアの広告収入が激減し、スポンサーへの「土下座外交」が始まった。」 太田は自粛ムードのときほど、ライブではウケていたという。太田「そもそも僕らはデビューの頃から不謹慎のかたまりでしたけど、自粛ムードの中でもライブハウスではけっこう自由にできました。たとえばネタの中に天気予報の場面を入れて、「今年の冬は寒さが厳しい」と振っておいて、「明日あたりはヤバいでしょう」と言うと、ドッカンドッカンウケましたね。」 山田「陛下のご容体をネタにしたとは大胆ですね(笑)。」 太田「僕らは平成に入ってからいろいろありまして、一度テレビに出ない時期があって、'95年くらいに戻るのですが、それがちょうど阪神淡路大震災とオウム真理教事件のころ。そのときも同じで、世間が自粛ムードのときほどライブでのウケはよかったです。」 山田「その構造はいまも続いていて、ネットがライブの代わりに地下的なことをやる場になっていますよね。」 太田「しかしいつの間にか、自粛するのが当たり前になってしまって、「今って『何自粛』なんだっけ?」という感じです。」

 テレビ番組をあれこれと。今日の「徹子の部屋」は中尾ミエがゲスト。中尾ミエはなんだかしょっちゅうこの番組には出ているような気がする。この日の中尾ミエは園まりが着ていたというドレスを着ている。亡くなった園まりの話をする。ハナ肇の話にもなり、ハナ肇が亡くなる前は病院に行くのが楽しかったという。1980年放送、ハナ肇が50歳のときに出演した回の映像も流された。

 昨夜の「おかべろ」は、くわばたりえ、サバンナ八木、須田亜香里、おいでやす小田がゲスト。節約について語る回だった。この回は次週に続く。

 昨夜の「ガキの使いやあらへんで!」は「神回地獄回座談会」という企画。先週の着ぐるみトークのセットのまま、方正とココリコが神回と地獄回を選ぶ。遠藤が選ぶ神回は、28年前、遠藤の部屋にレギュラーメンバーがクーラーを取り付ける回。田中が選ぶ神回はピカデリー梅田。方正が選ぶ神回は謎解き宝探し企画。山口百恵の半生をふり返る企画を志の輔師匠が観たようで、「あれなんだったの?」と訊かれたという。遠藤が迷った神回は「板尾が見てる!!」、田中が迷った神回は「浜省だらけの野球大会」、方正が迷った神回は「方正やめへんで」。遠藤が選ぶ地獄回は「遠藤プテラノドン」、田中が選ぶ地獄回は「24時間耐久鬼ごっこ」、方正が選ぶ地獄回は「山崎邦正芸人生活ニ十周年記念 山の石松100人斬り」。次週にはもう浜田が復帰するようだ。

 先週土曜の「すっかりにちようチャップリン」はまるまるチャンス大城のプロデュース企画。チャンス大城がギター1本で「Tomorrow Never Knows」を歌い、しずる、ヨネダ2000、友田オレ、虹の黄昏、モダンタイムスが登場する。チャンス大城は芸歴35年、ミスチルと同期にあたる。チャンス大城とそれぞれのコラボネタが披露され、ヨネダ2000とのコラボは都庁に挟まった園児のコント、虹の黄昏とモダンタイムスのユニット「老害マックス」とは5人漫才をやった。

 先々週、先週の月曜に2週連続で放送された「世界で一番怖い答え」という番組を観た。初めて観たが、すでに何度も放送されていたようだ。司会は有田哲平、解答者はモグライダー芝、みちょぱ、井森美幸。「放送禁止」シリーズの長江俊和が監修、ホラー特化型のクイズ番組だそうで、出題VTRを観て、このショートドラマのなかで起きている恐ろしいことはなにかを当てるクイズになっているのだが、ちょっとしたミステリードラマを作るから手間がかかっている。それはさておき、井森美幸がやたら可笑しい。

 昨夜放送「MXグランプリ」の2回目。司会はケンドーコバヤシと田中陽南、審査員は先月に引き続き、ハリウッドザコシショウ、くっきー、新たにオズワルド伊藤ともうひとり、とろサーモン久保田は寝坊して遅刻してきた。今月の出場者は先月に比べたらだいぶ知名度のあるメンバーだ。トップに登場したのはムラムラタムラ、推薦人はみなみかわ。おなじみ、「もっこりからのりーもこちゃん」だが、オズワルド伊藤はムラムラタムラと一緒に住んでいたことがあるのか。審査はザコシが20点、くっきーが14点、久保田が5点、伊藤が85点、計124点。ザコシは「ネタじゃねえからさ、これ。ふとっちょ☆カウボーイと一緒のシステムなんですよね。(略)りーもこちゃんしかなかったじゃないですか。」 ケンコバからも「以前観てたときより、マジで股間の張りが減ってる気がする。」ときびしい意見。2組目はちぇく田、推薦人はアキラ100%。このひとは「お笑い有楽城」で優勝したから知っている。「オールナイトニッポン」も面白かった。くっきーにからんでいく流れも面白かったが、真っ向勝負の漫談をもっと聴いてみたくなる。審査はザコシが90点、くっきーは88点、久保田は8点、伊藤は90点、計276点。フリータイム審査では、審査員から出されたお題に即興でエピソードトークを話す。お題を出されたつぎの瞬間には話し始めるスピードが見事だ。3組目ははまこ・テラこ、推薦人はおぼん師匠。ここではなぜかコントをやった。この大会だから余計にシモネタを多めにしたのか、WAHAHA本舗伝統の全裸に見える全身タイツ姿になったが、これはひどい。審査はザコシが78点、くっきーが20点、久保田は10点、伊藤は87点、計195点。ザコシは意外と女性のシモネタに引いてしまうようで、「きれいなかたなんで」と言われて照れるテラこ。久保田ははまこを見て、「あいつ2ヶ月以内に変なことしますよ。」 フリータイム審査では、テラこの靴の匂いを嗅ぎ分けられるというはまこの特技を披露するはずが、アイマスクをつけて正座したまま、放ったらかしにされる。アドリブで日本刀をもってきた橋山メイデンが介錯をする。4組目はマウンテンブック、推薦人はスーパー3助。夫婦コンビなのだが、ここでは触れられなかったが、ウィキペディアを見ると、妻は123☆45のコンビで「THE W」の決勝に進出しているひとだった。結果はザコシが50点、くっきーが40点、久保田が3点、伊藤が50点、計143点。最後は橋山メイデン、推薦人はインポッシブル。諜報部員のひとりコントだが、犬のおもちゃ、扇風機など、小道具を使った仕掛けが多い。ハプニングがウケてしまい、結果はザコシ100点、くっきー100点、久保田100点、伊藤100点、全員100点の400点満点になった。優勝は橋山メイデン、次点はムラムラタムラとちぇく田に決まる。

 今夜放送された「100カメ」は「あんぱん」の撮影現場に密着。オードリーの収録は「あんぱん」の放送が始まる前だったんだろうか。クランクイン2ヶ月前の衣装合わせから密着し、スタッフの多くはこの場が今田美桜と初対面。150人以上のスタッフが携わっている。女学校時代の服は、襟やリボンを替え、歴代朝ドラで使われているものなのだ。のぶのオレンジ色の着物は、古着屋で発掘したという昭和初期のヴィンテージ着物。試着してみた今田美桜を見て、チーフ演出から「朝田のぶだ!」という声が出る。三姉妹のイメージカラーが決まっていて、色へのこだわりが面白い。クランクイン1ヶ月半前には、土佐ことば指導の場面があり、「夢が」を「オメガ」とか、同じ音を見つけて教えている。今田美桜はパン作りの指導も受けていた。そのほか、なぎなた指導、所作指導、裁縫指導もある。そしていよいよ、スタジオ収録。バスケットコート1面ほどのスタジオに、数週間ごとにセットを入れ替えて建てている。柳井家と朝田家はセットではじつはつながった建物になっていて、かぎられたスペースとスケジュールのなかで、デザインに工夫が凝らされていた。別の回の同じシーンはまとめて撮るから、1回の撮影で7冊の台本を使っている。空き地のシーンは、子役の時代、成長したあとの時代を連続して撮っていて、そのつど、季節の演出がある。冬のシーンでは雪を実際に降らせていた。豪ちゃんが蘭子の鼻緒をなおしてあげるシーンの撮影風景とその裏側では、手拭いを歯で引き裂く男らしさに演出のこだわりがあった。裏ではそのシーンを今田美桜もスタッフと一緒にモニターで観ていて、「めっちゃ豪ちゃんかっこいいじゃん。」 スタッフたちもモニターに釘づけ。裏に戻ってきた細田佳央太が拍手で迎えられる。空の色の演出にもこだわりがある。蘭子と豪ちゃんのシーンがさらに続き、告白しそうでしない場面の撮影では、スタッフたちの興奮が伝わってくる。2024年9月には、パン食い競争の場面の撮影があった。撮影5日前から神社の駐車場をこのパン食い競争の会場に作っている。2日間の撮影で、エキストラは延べ242人、400個のあんぱんが用意された。エキストラたちに現代的な言いまわしの応援はNGとの説明がされ、原菜乃華からハイタッチはしていいのかという質問、河合優実からはガッツポーズも訊かれるが、どちらも90年前はだめ。河合優実が実際にポーズを作りながら確認し、所作指導の担当と演出家が「自然なのはいい」と答える。地面に現代人の靴の足跡が残っているのも消していくのだ。この撮影時は最高気温が36度。男性集団を追いかけ、後ろからのぶが走っていく場面では、男性集団とのぶの距離、それに加えてカメラとの距離感にもこだわり、何度も撮りなおしていた。この撮影で、のぶが全力で走った回数は46回。パン食い競争に使うあんぱん100個には前日にがんばってひもが通されていた。撮影ではパンが揺れすぎたり、ひもがからまったりなど、予期せぬことも起こる。日没の時間も気にし始める。走るエリア、カット数を減らして、撮りきろうという作戦になり、のぶが衣装を替えるあいだにシミュレーションをする。パン食い競争の翌日の設定のシーンは日没ぎりぎりに撮り終えたかに見えたが、映像が暗すぎたため、結局、後日に撮りなおしたそうだ。

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