2022年4月10日日曜日

4月10日日曜日/日記とダビング

◇ ラジオ・テレビ

 早朝に目覚め、今日も朝から録画残量との戦いになり、ダビングのセットをして、そのあいだにブログの更新をひとつ。ラジオをつけ、「石橋貴明のGATE7」をオンタイムで少し聴き、それから、先週の「爆笑問題の日曜サンデー」を聴いてなかったことを思い出し、タイムフリーで聴いた。完全に忘れるところだったが、良原アナに代わり、先週から山本恵里伽アナが新アシスタントになっている。午前中にもう少し眠り、起きあがり、ブログの更新をもうひとつ。

 午後になってから、録画していた今朝の「サンデージャポン」を観ると、ウクライナのニュースで、この番組にも渡部陽一が出演していた。「ワイドナショー」も観ると、今月から松本の出演が隔週になり、今週は不在。ヒロミ、田村淳、トラウデン直美、三浦瑠麗、武田鉄矢というメンバー。まずは藤子不二雄A先生の訃報を扱ったが、そういえば、「サンジャポ」ではまるで扱われなかった。この番組に武田鉄矢がいてよかったと初めて思ったが、「ドラえもん」の映画の主題歌を多く手がけているのはもちろん、F先生だけでなく、A先生ともゴルフをしたりなどの親交があったのだ。だけど、この話題は松本のコメントも聴いてみたかった。松本は、赤塚不二夫からは明確に影響を受けているが、おそらく、藤子マンガについてもなにか語るべきことがあったのではないだろうか。そのあと、園子温の性加害報道も扱われ、この話題も「サンジャポ」では扱われなかったが、この件に関しても、古い映画の現場をよく知っている武田鉄矢がなにをしゃべるだろうかと興味をもって聴いた。

 録画を停めたときに、放送中の「ザ・ノンフィクション」をちらっと目にしたら、シングルマザーの大道芸人を追いかけていて、あんざいのりえさんというのは、誰かと思えば、アコる・デ・ノンノンのことだ。気がつかずに、録画しそこねてしまった。

 「週刊さんまとマツコ」は、夕方18時台から昼間13時台に引っ越し、初回は1時間スペシャル。麒麟川島がMCを担当し、43年間サバイバル生活をしていたという「洞窟オジさん」の特集だった。ざっと早まわしで観るつもりでいたが、予想よりも面白く、しっかりと観てしまう。最初にまず「洞窟オジさん」という本を見せられたさんま、「俺はかなり本屋通ってるけど、知らない。」と言っていた。さんまがかなり本屋に通っているというのはなかなか珍しい発言じゃないだろうか。

 タイムフリーで、先週日曜に放送されてこれも聴きそびれていた、文化放送開局70周年記念特番の「吉田照美のてるてるワイド」を聴いた。放送当時に構成作家をやっていた宮沢章夫がゲストに登場するのを楽しみにしていた。痩せたとは知っていたが、声の感じがずいぶん変わってしまった気がする。当時のきわどい企画について、今の時代にそれをしゃべっているだけでも危なっかしいと思いながら聴くが、その当時は小学生だったから、もちろんこの番組を聴いたことはない。最近はオズワルドのラジオを聴いているという宮沢章夫だが、荒川強啓や久米宏の番組が終わったことにも触れつつ、文化放送は大竹まことの番組を残してもらいたいというようなことを言っていた。宮沢章夫の出演は10分程度で終わる。番組終盤にはもうひとり、同じく作家を担当していた小山薫堂が出演し、当時の話のなかに、加藤芳一、川勝正幸、高橋洋二らの名前も出た。

 ラジオを聴きながら、シュレッダーを使い、紙ゴミをたくさん処理する。やり始めるまでがなかなかめんどうで、油断をするとすぐに紙ゴミが溜まってしまう。夜にもブログの更新をもうひとつ。ツイッターを見ると、お笑いナタリーの記事で「G-1グランプリ」の結果を知ることになった。優勝は磁石。決勝に残ったメンバーを見て、ちょっとこれは期待していた顔ぶれとは違うかなと思い、決勝のチケットは買わなかったのだが。

 いったん眠り、深夜に目覚め、ダビングのセットをする。それから、Netflix でドラマを観ようとしたが、ひどく眠くなり、1話を観ることもできずに、中断して眠りなおした。日記の更新とダビングだけで追われていた一日。

2022年4月9日土曜日

4月9日土曜日/観そびれ・聴きそびれ

◇ テレビ・ラジオ

 早朝に目覚め、まず、ブログの更新をひとつ。録画していた昨夜の「タモリ俱楽部」を観ると、若手の人材不足だというロケカメラマンの特集。タモリがロケが多いというのはそういえばそうかということで、今はコロナだが、「タモリ俱楽部」と「ブラタモリ」はそもそもすべてロケであり、スタジオの仕事は今は「ミュージックステーション」だけなのだ。考えてみると、「いいとも」なんかもスタジオアルタからの中継だったのであり、タモリの代表作はテレビ局のスタジオでは作られなかったのだと言いきりたいくらいだ。

 朝はラジオ。「ナイツのちゃきちゃき大放送」を聴くと、「伝説の一日」のダウンタウンの漫才の配信をようやく観たようで、その話をしていた。昨日は「お笑い向上委員会」の収録があったそうで、そこで今田から直接聞いたという話も語られる。EPOの「DOWN TOWN」は、ダウンタウンが劇場に出ていた時代から使われていた出囃子なんだそうで、そのことを今まで知らなかった。関西のある世代のひとたちにはよく知られていることなのだろうか。今田によると、この曲はダウンタウンのふたりが選んだわけではなく、劇場が決めた出囃子ではないかということだが、EPOの「DOWN TOWN」は「ひょうきん族」のエンディング曲でもあり、それがダウンタウンの出囃子だったという事実はとても象徴的に感じられるが、まるで仕組まれたかのような象徴性だ。11時台は、尾上寛之がゲスト。名前から歌舞伎役者かと思ったが、このひとは「浅草キッド」で東八郎を演じていた俳優だ。ここでもまた「浅草キッド」の話になり、東八郎の映像資料がほとんど残っていないと言っていたが、そんなはずはないだろう。36歳だというから東八郎の記憶はないのだろうが、深見千三郎ならともかく、テレビで活躍していた東八郎の資料が集められないっていうのはちょっと考えられない。「浅草キッド」という映画は、スタッフの調査力によっぽど問題があったのかと思えてくる。

 午後も録画していたテレビ番組をいろいろと。「キングオブコントの会」の放送は明日だと勘違いしていたが、今夜の放送だとわかり、急いで録画残量を作らねばならなくなった。今朝の「週刊フジテレビ批評」を観ると、特集コーナーでは、渡部陽一が戦場取材と戦争報道について語る。新しい地図の「ワルイコあつまれ」は、今朝からついにレギュラー放送になった。観そびれていた「ぺこぱポジティブNEWS」を2週分。先週は、その前週から引き続き、空気階段との対談の後編を。「キングオブコント」では事前に台本提出があるというのは知らなかった。今週からは曜日を引っ越し、初回にはまた伊集院が登場した。森山アナは「刺さルール」だけでなく、この番組も卒業になった。「A-Studio」も2週分まとめて。先週は、広末涼子がゲスト。この番組も、いつの間にかちょっとリニューアルされたのか。広末のよさが未だにわからず、大学生のときに友だちが広末のファンだったが、広末のよさは自分にはそのころからわからない。昨日の放送は、二宮和也がゲスト。鶴瓶が三浦友和に取材して聞いた、台本を覚えたくない森繫久彌にからだに台本を貼られたというエピソードを話すと、二宮も、梅宮辰夫に台本を貼られたことがあるというエピソードを話した。ニノが語るアイドル論も面白かった。

 「キングオブコントの会」を観るのはあとまわしにして、放送直後の「Nキャス」を先に観た。三谷幸喜のレギュラー2回目。藤子不二雄A先生の訃報を冒頭で伝え、そのあとはウクライナのニュースになる。市民が大量虐殺されている状況を伝え、ぼかしをかけた遺体の映像がかなり流された。テレビのニュースをあまり観ていないのだが、たまに映像で観ることになると衝撃が強い。「太田光のつぶやき英語」も観そびれていて、2週連続で観る。先週はアカデミー賞の特集なのかと思ったら、冒頭のVTRで触れただけで、あとはウクライナの特集だった。この番組も曜日が移動し、今日放送の回はグラミー賞の特集。青山テルマがゲストの予定だったようだが、体調不良により、代わりに、なぜか XXCLUB が登場した。放送日が変わり、時間も5分増えたが、リニューアルにもなぜか時間差があり、スタジオのセットは先週から変わり、太田の衣装もカジュアルになった。

 ラジオも聴きそびれてばかりで、タイムフリーで、先週の「田村淳のNewsCLUB」をようやく聴いた。この日は文化放送開局70周年記念特番のひとつになっていて、前後の番組、「おかしば」「親父・熱愛」とも連動し、岡田圭右、柴田英嗣、いとうあさこ、伊東四朗も出演する。ニュースコーナーが始まる前に「おかしば」コンビはいなくなってしまったが、いとうあさこは「気になるニュース」として、ブッチャーブラザーズの40周年ライブを話題にあげた。(ライブを観たわけではないようだ。) ブッチャーブラザーズを最初はわからなかった伊東四朗だが、写真を見せられ、「あっぱれ土曜ワイド」のレポーターをやっていたことが判明し、ニュースを読んでいた鈴木敏夫デスクからも、ブッチャーブラザーズが出演していたというはっきりとした証言が得られた。そのあとのコーナーでは、伊東四朗の過去のインタビューをもとにした「クイズ伊東四朗」が面白かった。足のタコを缶に溜めていたら、奥さんに見つかり、それがなんだか最初はわからなかったが、タコだとわかったら捨てられたというエピソードがくだらない。あるいは、石井均一座で教わった「芝居はリアクション」という言葉。

 先週土曜放送の「HONMOKU RED HOT STREET」と「東京ポッド許可局」もタイムフリー切れ前になんとか聴き、なんだかもう、すべてが一週間遅れの生活だ。Spotify では、「大沢悠里と毒蝮三太夫のGG放談」という番組も今日から始まった。オンライン将棋を1局指してから、深夜1時半頃に眠る。

2022年4月8日金曜日

4月8日金曜日/獅子丸電気

◇ ラジオ

 早朝に目覚め、短い睡眠時間で朝から都内に。電車内ではラジオを聴いた。タイムフリーで、聴きそびれていた「爆笑問題カーボーイ」を聴くと、冒頭からさっそく、前日に報道が出た園子温の性加害疑惑についてしゃべっていた。話はウディ・アレンにまでつながり、太田は「芸術は罪だ」と語る。「やっぱり作品と人格ってのは関係あると思うし、作品に罪はないっていうのは、俺はちょっと違うんだよね。作品にこそ罪があるっていう意味で、だからこそ貴重なんだって。芸術は罪だもん。俺はその罪に悪くされてきたんだ。」

◇ 新御茶ノ水・神保町

 今日は朝から暖かかったが、昼になると、ジャンパーを着ていると少し暑いくらいになった。昼食は小川町で、萬龍という店に入り、肉玉炒飯を食べた。900円。新御茶ノ水駅のすぐそばにある店で、前から気になっていた。それから、すぐそばのベローチェに入り、ひと休み。今朝、駅のコンビニで買ったスポーツ報知を読む。電車のなかで、スポーツ紙を読むひとを見かけて思い出し、藤子不二雄A先生の記事を読むために(そして保存するために)買った。




 夕方、神保町まで歩き、すずらん通りに入り、東京堂書店を覗いていく。それから、交差点まで出て、ココカラファインに寄り、栄養ドリンクを買って飲んだ。靖国通りを古本屋を覗きながら進み、順番に、アットワンダーまで覗いていくが、これといって買うものは見つけられなかった。今日はどうも根気がない。神保町から半蔵門線に乗り、渋谷に移動する。まんだらけにも寄り、階段の百均から2冊買っていく。

◇ 読書・テレビ・ラジオ

 東横線の各停に乗り、のんびりと読書をしながら横浜に戻ってくる。羽生善治「決断力」を読み終えた。2005年刊、角川oneテーマ21。最近、オンライン将棋を指すようになり、棋士の本をなにか読みたいと思っていた。この本はたしかすごく売れた本だと思うが、以前、横浜美術館で村上隆の講演を聴いたときに、どういう話の流れだったかは忘れてしまったが、客席からの質問に対し、羽生善治の「決断力」を読むように強く薦めていて、意外性もあり、それがやけに印象に残っていたから、いつか読まねばならないと思っていた。

 夜遅くに帰宅し、録画していた昨夜の「アメトーーク!」を観た。毎年恒例の「今年が大事芸人」。今年は、見取り図、マヂカルラブリー、錦鯉、さらば青春の光という4組。それから、今日の「ビバリー昼ズ」をタイムフリーで聴くと、高田先生が藤子A先生についてしゃべっていて、高田先生が「藤子不二雄スペシャル」の構成をやっていたことは「キンゴロー」(1992年・ワニブックス)を読んで知っていたが、獅子丸に石丸電気のCMソングの替え歌を歌わせたというのには驚いた。その場面は子どものころに観て、はっきりと記憶にあるのだが、それがまさか高田先生の台本だったとは。構成といっても、高田先生が具体的にどんな仕事をしていたのかはまったく想像もできなかったが、アニメの台本を書いていたとは思いもしなかった。高田文夫という存在を知らないうちから、じつは高田文夫のギャグを観ていて、しかも、それをしっかりと記憶していたのだ。驚きながら、オンライン将棋を1局指し、何時に眠ったかは記憶がない。

2022年4月7日木曜日

4月7日木曜日/歩きたい気がして

◇ テレビ

 朝に目覚め、まず、ブログの更新をふたつ。それから、録画していたテレビ番組をいくつか。昨夜の「水曜日のダウンタウン」は、「本物のハチ公を見たことがある人まだギリこの世にいる説」という最初の説からまず面白かった。「あるぷす大将」という映画には、本物のハチ公が出ているのだ。高齢のかたのインタビューを重ねていくのだが、ハチ公の片耳が傾いているのは、飼い主が縫ったからだという証言もあった。続く、「「それ俺の方が先にやってる」とキャラ被りに難癖つけてくる先輩かわすのムズい説」では、松本人志のものまねをする松本等しいが、JPに松本のものまねを封印するように迫る。懇願しながら感極まってしまうJPに、ニセモノが許可する流れに爆笑した。最後は「ほんこんの本名フルで答えられる若手いない説」。僕らの世代だと、もともとは蔵野孝洋として知り、仇名が「ホンコン」という認識だったが、むしろ、いつから正式な芸名になったのだろうという感じだ。

 昨夜の「キョコロヒー」は、この番組には珍しくゲストを迎え、太田光が登場した。当然、30分すべて太田がゲストなのだろうと思っていたら、前半だけで終わってしまい、なんというもったいない使いかたをする番組だろう。「絶対やりたくないと決めていることは」という質問に、「ドッキリがいや」という発言は初めて聴いたかもしれない。太田「人間不信になるのがいやなの。」「ドッキリって、マネージャーとかさ、近いスタッフとか全員で騙すじゃん。それ、1回でもやられたら、もうその、まわりのことを信用できなくなるような気がして、それだけはやめてっていうのは言ってんの。」

 昼はラジオ。清水ミチコとナイツの「ビバリー昼ズ」をオンタイムで聴く。先週木曜の放送も聴きそびれていて、タイムフリーで、それも続けて聴いた。午後、ツイッターから、藤子不二雄A先生の訃報を知った。88歳。

◇ 二俣川・鶴ヶ峰

 15時過ぎから外出。二俣川まで歩き、ジョイナステラスのくまざわ書店に寄り、文芸誌のチェックを。なんとなく、もうちょっと歩きたい気がして、鶴ヶ峰までさらに歩いてしまうことに。30分ぐらいかかり、鶴ヶ峰のブックオフにたどりつくが、今日はどうもだめな日のようで、店内を2周まわっても買いたい本がまったく見つからない。アプリの100円引きクーポンを使えば、10円で1冊買えるのだから、しつこくしつこく、なにかしら見つけようとしていると、なんにも欲しいものがないと思っていたのに、最後に新書の棚を見ると、ここにいい本が隠れていて、結局、110円の新書を3冊買っていく。鶴ヶ峰駅のほうに向かい、なにか食べておこうと思うが、なかなか決められない。いったん、駅まで行くが、戻ってきて、松屋に入り、豚角煮コンボ牛めしを食べた。680円。そのあとはドトールに入り、しばらく読書をして、電車で帰ってきた。


◇ ラジオ

 夜に帰宅し、録画していた昨夜の「あちこちオードリー」(ゲスト・三四郎&DJ松永)を観ながら、本の登録をして、それからまた、ブログの更新に手を加える。タイムフリーで、これも聴きそびれていた先週木曜の「ナイツ ザ・ラジオショー」を聴くと、14時台は、おぼん・こぼんがゲスト。本を出したそのプロモーションだが、コルドンブルーの話が多くなり、とても興味を惹かれた。とんねるずはもちろん、シティボーイズがいたことも知っていたが、清水アキラも出演していたのだ。そのあとの漫才協会の古い時代の話も面白く、こういう貴重な話はほんと、ニッポン放送はポッドキャストにして、いつでも聴けるようにしてもらいたいものだ。

 「大竹まこと ゴールデンラジオ!」の月曜日もおぼん・こぼんがゲストで、これは Spotify のポッドキャストで聴いた。おぼん師匠、いきなり「いつもクルマのなかで聴いてるんですよ!」って、「ラジオショー」は聴いてないのか。ここでもやはり、コルドンブルーの話が詳しく語られ、おぼん・こぼんは10年務めたが、シティボーイズは3ヶ月ぐらいしかいなかったそうだ。大竹「あそこでタップ踏んだり、笑わせたり、いろんなことなさったわけでしょう? 俺らもうほんと、芸なしでね。」と、自分たちは芸人でもなんでもない「新劇あがり」だったから、生の舞台に立ち、金を稼ぐということの実態をここで知ったことがとてもよかったと語る。大竹まことがそこで目撃したという、内藤陳の募金のコントがすさまじい。おぼんからは、小野ヤスシが死ぬ前に絶対にコンビを別れちゃだめだと遺言のように言われたという話もあり、おぼん「俺の司会の芸とか、あんなんはぜんぶ小野ヤスシさんのパクリですもん。」 大竹まことも「わたしもほんっとうにお世話になりました、ヤスシさんには。」

 「ゴールデンラジオ!」のポッドキャストをもう2本。高田純次がゲストの先週金曜、それから、今日放送されたノブシコブシ徳井健太がゲストの回も聴いた。芸人について書いた本を出した徳井に、小島慶子が、水道橋博士の「藝人春秋」は読みましたかと訊くと、徳井は博士と会ったことがあり、「俺と似たようなことをやってる若手がいるなあとは思ってたんだよね。」「俺はやってたからね。」とじかに言われたそうで、徳井の書くものはジャーナリズムというよりも小説に近いと意見をもらったようだ。そのあとは、吉村との関係の話になり、それから、先週木曜のおぼん・こぼんの話にもつながり、シティボーイズ3人の関係の話にもなった。結成したときから、きたろうと斉木しげるは精神的におとなだったから、チンピラだった大竹とはケンカにならなかったのだという。

2022年4月6日水曜日

4月6日水曜日/通信サービスがない

◇ スマホ

 早朝にいったん目覚め、ダビングのセットをしてから、もう少しずるずると眠りなおす。今日も朝から都内に。家を出ようとしている直前に、スマホがなぜかネットにつながらなくなり、「無効なカードです。通信サービスはありません」という表示が画面の上部に出る。ついさっきまで使えていたのに、すぐに復旧するのかなと思ったが、まるでなおらない。こんなことは初めてだ。この状態で外出するのは不安だが、しかたがない。まず、東京駅まで行かねばならず、ネットがつながらないので、電車内は読書に集中するが、東京駅に到着してもネットは復旧しない。問題は、電話をする必要が生じた場合はどうすればいいのかだが、めったに電話なんかしないのに、こんなときにかぎってその必要が生じ、公衆電話を使うはめになるが、おそらく、使うのはおよそ二十年ぶりぐらいだったろう。かといって、二十年前にもそうしょっちゅう電話をかけていた記憶はなく、しかも、その時代はテレホンカードを使っていたはずだ。小銭を使って電話をかけるとなると、いったい何年ぶりになるのか。こんなときにかぎって財布に十円玉がないもので、泣く泣く五十円玉を使うしかない局面になるが、使用法の記憶もあいまいで、おそるおそる五十円玉を投入し、スマホを見ながら電話番号を押した。(通信はできないが、電話番号の確認はできる。) ところが、つながったと思ったら話し中だ。だめだと思い、受話器を置くと、うっかりしていたが、そのままもう五十円玉は戻ってこないのだ。基本的なことをまるで忘れていた。一瞬で五十円を失ってしまい、愕然とする。もう小銭はない。千円札を崩さなければ電話はかけられないが、これ以上、小銭を寄付する間抜けもないので、この件はあきらめ、とにかく、スマホをなおさなければどうしようもないと思った。ソフトバンクのショップを探そうと思うが、しかし、大手町では見当もつかず、八重洲に移動してみることにする。検索すればすぐに見つけられるのに、当然、それもできず、歩いて捜しまわるしかない。八重洲地下街にないかと思ったが、案内図を見てみると、ソフトバンクのショップは見つからない。ドコモのショップはあり、よっぽどそこで訊こうかとも思ったが、地下街はあきらめ、地上に出てみると、そういえば、ヤマダ電機があるじゃないか。ここならなんとかしてくれるのではと、スマホの売り場がある2階にあがり、店員さんに訊いてみると、相談に乗ってくれた。椅子に着き、担当の店員がやってくる。まずは登録状況の確認をするということになったが、その前に、SIMカードの接触の問題かもというので、いったん外して付けなおしてみると、なんてことはない、あっさりとなおってしまったようで、店員さんもかえって困ったような顔をしていた。教わってみれば、馬鹿みたいなものだ。


 その後、霞ヶ関に移動することになり、ダイソーに寄らねばと思っていたので、近くにダイソーはないかと検索すると、日比谷シティにあることがわかり、日比谷シティのダイソーまで歩くが、買う必要のあるものがいくつかあったのに、それらがいずれも見当たらない。のどが渇き、飲みものだけ買っていく。昼食を食べそびれ、新橋に出て、夕方頃にようやくまともな食事をする。ニュー新橋ビルの豚大学に入り、豚丼を食べた。750円。夜に映画を観たいと思っていたのだが、ダイソーにも寄らねばならず、そうなると、予定が難しい。「ガンパウダー・ミルクシェイク」を観るつもりでいたが、品川の劇場ならばレイトショーがあるのだが、品川にはダイソーがない。ダイソーには今日中にどうしても寄ってしまいたく、「ガンパウダー・ミルクシェイク」はあきらめ、別の映画を観ることにして、川崎に向かうことにした。

◇ 読書

 とりあえず、近代書房の向かいのベローチェに入り、ひと休み。スマホの充電をしながらラジオを聴き、それから、読書をする。中野翠「コラムニストになりたかった」を読み終えた。2020年刊、新潮社。初出は「小説新潮」の連載。1946年生まれの著者が、読売新聞社でアルバイトを始めた1969年から現在までをふり返るコラム。中野翠のコラム、いいなと改めて思うようになり、小林信彦が「週刊文春」のコラムをやめてしまった今は、中野翠をもっと追いかけておきたいという気になってきた。たとえば、書き手としてのこのようなスタンス。P209「当時としては順当に「エッセイスト」と名乗るところを、あえてコラムニストにしてのには、わけがある。私が書くもの、書きたいものは、少しばかり時評的だったり批評的だったりする。エッセイストと名乗るにはシミジミ感が薄く、エレガンスに欠ける。それで、ちょっと遠慮して(?)あえてコラムニストと名乗ることにしたのだった。」 P175「一九八五年に『サンデー毎日』の連載エッセーがスタートした頃から、私はライターとしての自分のスタイルについて、一つのイメージ(願望)を持っていた。ひとことで言うと、できるだけ正体不明のライターでいたい。男とも女ともつかない文章を心がけ、プライベートな事柄は極力抑え、世の中やエンターテインメントについての文章を中心に書こう。顔写真は極力避けよう。ナントカ賞とかナントカ委員といった権威的なものと無縁でいよう……と。」

◇ 映画

 ベローチェを出て、モアーズのダイソーに。買うべきものを存分に買い、それから、下階のブックオフにも寄る。しかし、いいものがまるでなく、110円の文庫本を1冊だけ買っていく。アゼリアのドラッグストアで栄養ドリンクを買い、飲んでから、ラゾーナの109シネマズに向かった。レオス・カラックス監督の「アネット」を、21時5分の回で観ることにした。小さめのスクリーンだったが、さほど混みもせず、中段、真ん中の観やすい席で観た。レオス・カラックスの過去作はあまりよく知らず、前作の「ホーリー・モーターズ」で初めて好きになったのだが、今作も非常に奇妙な映画で、ずっと可笑しかった。いや、可笑しいという反応が正しいのかもわからないが、アネットが登場するたびに、なんだこれはという気にさせられる。コメディアンが主人公というところにも興味をもっていた。医者を演じる俳優がどうも古舘寛治みたいだと思ったが、エンドロールに注意すると、やっぱり古舘寛治だった。

 


◇ テレビ・雑誌

 深夜1時前に帰宅し、録画していたテレビ番組をいくつか。昨夜の「さんま御殿」は3時間スペシャル。途中まで観ると、最初のブロックは二世特集で、片岡鶴太郎、小堺一機の息子が出演していた。この息子たちが、さんまと共演するというのがすごい。同じく、昨夜に放送された「刺さルール」は、リニューアルされ、クイズ番組の形式を借りた大喜利番組になった。爆笑問題のふたりと、せいや、ヒコロヒー、ニューヨーク嶋佐が回答者。波田陽区の現在に密着したVTRから問題が出るのだが、それはともかく、伯山が司会を務め、売れっ子のお笑い芸人たちの大喜利のジャッジをするというのがなんだか危なっかしい。

 テレビを観ながら、楽天マガジンで雑誌のチェックもする。ガーシーという名前をテレビやラジオでちょくちょく耳にするようになったが、どういう人物なのかを「FLASH」の記事でようやく知った。「週刊朝日」の「似顔絵塾」では、松尾貴史が、ナンシー関と伊丹十三の思い出を書いていた。伊丹十三が亡くなる前、松尾貴史主演でボードビリアンの映画を撮ろうとして、毎月打ち合わせをしていたという。この話は以前にもラジオ番組かなにかで聴いたことがあるが、実現しなかったことがつくづく惜しい。深夜3時前に眠る。

2022年4月5日火曜日

4月5日火曜日/名作落語本を語る会




◇ 渋谷・竹橋・中野

 今日は朝から都内に。渋谷から高田馬場に移動し、早稲田通りで昼食にするが、出頃な店を見つけられず、松屋に入り、ごろごろチキンカレーを食べた。630円。今日は暖かくなるのかと思ったら、意外と肌寒い。その後、いったん、竹橋のほうまで行くことになり、午前中には小雨も降っていたが、午後にはすっかり天気がよくなった。

 神田駅まで歩き、中央線に乗り、中野に移動する。中野にはつい先日もきたばかり。古本屋には寄らず、中野サンプラザの先のベローチェに入り、ひと休み。アイスコーヒーと、あんぱんを食べた。スマホの充電をしながら、タイムフリーで、今日の「ビバリー昼ズ」を聴く。今週からいよいよ、黒沢かずこが火曜の新レギュラーに。東貴博は、黒沢がアシスタントになることは「ビバリー」にとっては衝撃だと語り、「吉本の壁を越えてきた」という話をする。「伝説の一日」に出演していた黒沢は、そこで藤原副社長に会ったそうで、「高田先生の番組に行かしていただくことになりましたって言ったら、めっちゃ握手求められてきて、この時期に。握手となんかグーパンチみたいな感じの、なんかすげえハンズアップみたいな。「えっ、ビバリー?」って訊かれて、「ビバリーです!」「やったあ!」みたいな。副社長がめっちゃ喜んでました。」 エンディングまで聴くと、黒沢はこのあとの「ナイツ ザ・ラジオショー」にも呼ばれ、そうなると、これも続けて聴くしかない。先週火曜、山根千佳の最終回も聴きそびれていて、義理堅いもので、タイムフリー切れ前にこれも聴かざるをえない。先週はなにがそんなに忙しかったのか、ずいぶん聴きそびれてしまい、先週火曜の「ラジオショー」のオープニングも続けて聴いた。この日はナイツが春休みで、「相席スタートのザ・ラジオショー」だった。(なぜか「の」が入る。) 先週月曜の「メイプル超合金のザ・ラジオショー」はついに聴きそこねてしまった。



◇ トークイベント

 2時間ほどでベローチェを出て、ブックファーストの地下にあるヨークフーズに寄り、シュークリームひとつだけ買おうとするが、セルフレジに行列ができていて、余計な時間を食ってしまった。ドラッグストアにも寄り、栄養ドリンクを買って飲んでおく。中野駅の南口から線路沿いに東に進み、ギャラリー街道で開催される「名作落語本を読み、語る会」に。19時20分開始。10分前に到着する。志ら玉さん、寸志さん、稲田和浩さんの3人で名作落語本について語る会。今回で3回目だが、3回とも無事に出席する。ツイッターはニュース以外はほとんど見ていないのだが、運がいいことに、この会を告知する寸志さんのツイートが「おすすめ」に出てきて、たまたま知ることができた。受付時に志ら玉さんに声をかけてもらった。こういう時期だから打ち上げがないことはわかってはいたのだが、せっかくひさしぶりに会うことができても、それ以上の会話をすることはなかった。狭い会場で、お客さんは10人ほどでいっぱいになる。マスクをしているから見覚えのあるひともわからず、連続してきている客はほかにもいただろうか。稲田さんを中央に3人が並び、トークが始まる。3回目に題材とする本は、前回に予告されたとおり、米朝の「落語と私」。今日までに読みなおそうと思っていたが、計画がうまくいかず、半分までしか読み返せなかった。しかし、新たに付箋を貼った箇所がちょうど語られ、意味のある予習をしてきたとは思った。文春文庫版は1986年刊。親本はポプラ社から1975年に出ている。中高生向けの入門書なのだが、この会のトークはまるで初心者向けではなく、プロが気になる箇所が多く語られた。改めて読みなおして気になったのは、まさに、プロ以外が読んでどうするのかと思うような実演に関する部分だ。そして、この本の最後を締めくくるのは「末路哀れは覚悟の前やで」という言葉である。米朝50歳の著書であり、全国区を意識して書かれているということも、指摘されなければ気がつかなかった。最後に、次回の本はなんにするかという話になり、楽しみな書名が挙がったが、開催はまた1年ぐらい先になるだろうか。21時頃に終了。

 中野から、中央線、山手線を乗り継ぎ、渋谷からは東横線。各停に乗り、のんびりと帰ってくる。ダイソーで買いものをしなければと思っていたのに、完全に忘れてしまい、この時間ではもう無理だ。23時半頃に帰宅し、ポッドキャストを聴いたりなどして、深夜1時前に眠る。

2022年4月4日月曜日

4月4日月曜日/テレビあれこれ

◇ テレビ・ラジオ・雑誌

 朝、やや遅めに起きあがり、まず、ブログの更新をひとつ。録画していた昨日の「笑点」は、大喜利の助っ人に桂竹丸が登場。一般的な知名度は低いが、昇太師匠との関係性もあり、これはとても楽しみにしていた。演芸コーナーはカンカラ。昼はラジオ。「ビバリー昼ズ」の12時台は、はなわがゲスト。ナイツ塙も少し登場。タイムフリーで、先週月曜から始まった「パンサー向井の#ふらっと」の初回の放送もオープニングだけ聴いてみた。月曜のパートナーは滝沢カレン。先週の「ビバリー」では、伯山が「いい意味で校内放送」と言っていた。ラジオを聴きながら、楽天マガジンで雑誌のチェックをすると、「BRUTUS」では「ラランド・ニシダの愛すべき純文学」という新連載が始まっていた。

 寒さのせいか、どうもしゃきっとしない。腹も痛くなる。ラジオを聴きながら、少し眠る。午後にも録画していたテレビ番組をいくつか。今日の「徹子の部屋」は、DAIGOがゲスト。上沼恵美子の後番組、DAIGOの料理番組が今日から始まったのだ。昨日の「ボクらの時代」は、シティボーイズの3人。こんな会話、毎週聴きたいくらいだ。土曜の「ゴッドタン」は「みなみかわの相談相手オーディション」。タイムマシーン3号、紺野ぶるま、AMEMIYA が登場。昨夜の「おかべろ」は、笑い飯がゲスト。ノンスタ石田と、baseよしもと時代の確執話が面白い。先週木曜の「キョコロヒー」は1時間拡大の傑作選。これが木曜深夜に放送され、土曜深夜にもまた 30分の傑作選が放送されていた。昨日から始まった新番組「ドーナツトーク」も録画しておいた。水野美紀、鷲見玲奈、ヒコロヒー、PORIN(Awesome City Club)という4人がレギュラーのトーク番組。初回のゲストは河合郁人。恋愛トークが多くなるのだろうか、こういう番組はゲスト次第だ。日曜放送の「黄金の定食」は、昨夜が最終回。初回に予告されたとおり、全12回の期間限定放送だったが、ずっと面白かった。復活を望む。

◇ 映画

 アマゾンプライムで映画を1本。井筒監督の「ガキ帝国」が、いつの間にか見放題対象になっていた。この名作を、今まで観ていなかったのだ。映画にまつわるさまざまな伝説も含め、大いに期待して観るが、しかし、どうもいまひとつのめり込めず、リアルタイムの衝撃を感じとるのは無理だろうか。まあ、映画でも、小説でも、名作とされているものがわからないなんてことはざらにあるのだが、だけれども、井筒監督作品では、ナインティナイン主演の「岸和田少年愚連隊」は、公開時に観たときはさほど面白い映画だとは思わなかったが、数年前に観なおしてみたら、こんなに面白かったんだと認識を改めた経験がある。リアルタイムのほうがわかるというわけでもないのだが、でも、島田紳助に関しては、この当時のほうがきっと魅力に見えただろう。小林信彦が書いているとおり、松本竜介はたしかに生き生きとしている気がする。上岡龍太郎が出演しているのはなかなかの驚きで、東京のテレビで活躍し始めたときにはすでに白髪だったような気がするが、この映画の上岡は四十歳手前、中年の色気をふりまいていて、まるで中条きよしだ。そのほか、北野誠、大杉連、夢路いとしらの若きすがたも確認。ちなみに、木下ほうかのデビュー作でもあるのだが、どこに出ているのかはわからなかった。

 ツイッターを見ると、今度は、園子温の性加害疑惑を「女性自身」が伝えている。深夜1時過ぎ、あまり聴くことのない「深夜の馬鹿力」を聴きながら眠ろうとするが、しかし、この番組は導眠には向いていない。朝の番組がなくなったあとの生活を語る伊集院。終了直後の先週の放送は聴きそこねてしまった。

2022年4月3日日曜日

4月3日日曜日/「伝説の一日」

◇ テレビ・ラジオ

 朝、録画していた昨夜の「お笑い向上委員会」を観ると、お見送り芸人しんいち、ZAZY、サツマカワRPGら、「R-1」ファイナリストが出演。ZAZYはあとからこの場に登場したようで、どうやら放送順を入れ替えてまで、しんいちとZAZYのケンカを優先的にオンエアしたようだ。今日も朝から録画残量との攻防戦になり、「サンデージャポン」と「ワイドナショー」を録画する時間に間に合うようにダビングをセットしたつもりだったが、番組開始にわずかにかぶってしまったようで、そうなると、標準録画に切り換わってしまう。いつもは15倍で録画しているのに、標準ではまるで残量が足りず、「サンジャポ」も「ワイドナショー」も録画が途中で切れてしまっていた。計算がうまくいったと安心していたのに、ほんの数秒の差の失敗だ。気がついたときにはもう手遅れで、標準録画で残量をすべて使ってしまったのでは、午後以降も録画ができなくなるため、「サンジャポ」をすぐに観て、消去するしかない。良原アナが新MCになり、初回の放送。ウィル・スミスの事件の疑惑を、デーブ・スペクターが解説しているところで録画が切れてしまった。

 タイムフリーで、金曜の「中川家 ザ・ラジオショー」を聴くと、ここでもウィル・スミスについてしゃべっていた。剛「「ウィル!」って言われてんのやろな、いろんな先輩に。」といって、すかさずミニコントに入る。剛「ウィル!」 礼二「はい!」 剛「お前、やったなあ。」 礼二「いやあれちゃうんですよ、ほんま。」 剛「ウィル! 」 礼二「はい!」 剛「ウィル! 呼んでる、アカデミー賞のひとが。」 礼二「えっ、なんですか?」 剛「お前、殴ったんやて?」 礼二「ああ、はい! いや、あれは…」 剛「ウィル!」 礼二「はい!(笑)そんな下っ端ちゃうねん。(笑)」 剛「絶対、そんなやて、今。」 礼二「事務所呼ばれて。」 剛「来週ぐらい、冗談に変えられてるかな?」 礼二「ああ、なるほど。」 剛「「ウィル~!」言うて、こうな、殴られるフリされるんちゃうかな。ウィル~!」 礼二「「うわああ、もう、待て待てえ」言うて。」 剛「やめてくださいよぉ。終わったことなんですから。」 礼二「そんなんやったらええのにな。」 剛「「ウィルに変なこと言わんとこ。殴れらるわあ。」言われてるよ、たぶん。」 礼二「「殴らへんわあ」言うてね。客席に向かって。」

 午後から都内に。今日は雨降り。寒い。小田急線で新宿に出て、まず、昼食を。雨降りだから地下で済まそうと思い、京王モールのほうまで進むが、決められず、小田急線の改札まで戻ってきた。改札のすぐそば、わおんという店に入り、牛すじ煮込みのぶっかけ丼定食を食べた。700円。量が少なそうに見えたが、意外と食べ甲斐がある。



◇ ライブ

 吉本興業の創業110周年特別公演「伝説の一日」のライブビューイングを観るため、ルミネtheよしもとに向かう。雨降りで外に出たくないから、小田急百貨店のなかを進んでいくが、当てずっぽうで進んでいたら、屋根のない遊歩道のようなところに出てしまった。なにしろ、ルミネに行くのがひさしぶりすぎて、どこからどうやって行くのか忘れてしまった。結局、外に出ることになり、ルミネ1に到着し、どうも違うような気がすると思いながら案内表示を見るが、ルミネtheよしもとは見つけられず、これはわからないと思い、グーグルマップで検索して、ようやく思い出した。ルミネ1ではなく、ルミネ2のほうだ。南口だということはわかっていたものの、西側と勘違いしていて、本当は東側だ。ようやくたどりついてみると、なんでそんな勘違いをするのかと思うくらいにはっきりと思い出す。すぐそばのタワーレコードにはしょっちゅう寄っていたのに、もう何年入っていないかわからない。エスカレーターで上階に上がっていくと、見覚えのある風景がなく、記憶がまたあやふやになるが、ブックファーストが閉店したのももうずいぶん昔になるか。


 ルミネtheよしもとに到着すると、ロビーにひとが溜まり、ちょうど開場が始まったところだった。まず、予約したチケットを発券しなければならないのだが、発券機の場所もわからず、見つけるのにきょろきょろしてしまった。「伝説の一日」2日間全8回公演のうち、今日2日目の3回目と4回目のチケットを予約していて、この時間にいっぺんに発券しておく。自由席、整理番号順の入場。37番だが、入場してみるとまだ空いていて、ゆうゆうと前方の席に着いた。C列まではふさいでいて、ライブビューイングなのにふさぐ必要があるのかと思うが、普段の公演のままにしてあるということだろう。F列の通路脇の席に座り、いったん、トイレに行こうとするが、扉も後方の1箇所以外はふさがれていて、入場する客の横を通り抜けていくしかない。場内ではスタッフが、飲食は禁止と、しつこくアナウンスして歩いている。飲みものすら禁止ということで、だったら、入場する前に多めに飲んでおくんだった。

 15時5分、本日3回目の公演が開演。この会場のMC、スリムクラブが登場する。今回の公演は配信もあるのだが、せっかくだから、劇場の盛りあがりのなかで観たほうがいいかと思い、ルミネを選んだのだが、思いのほか、会場は寂しい雰囲気だった。吉本の各劇場で行われているのだが、無限大や神保町のような小さい劇場のほうが盛りあがっていただろうか。しかし、ああいうところは劇場のコアな客が詰めかけるような気もしたから、ルミネがいいだろうと思ったのだ。前回、100周年のときは映画館でライブビューイングがあり、別に会場に芸人が登場したわけでもなく、なのに、映画館はとても熱気があったように記憶しているが、配信があるなら配信で観ればいいやということなのか、コロナ禍で配信が当たり前になり、ライブビューイングというものの意味も変わってしまったのかもしれない。スリムクラブの役割も、MCというよりもただの前説で、会場に熱気もなく、どうも乗りきれない。スクリーンにはNGKの舞台が映され、あちらではレギュラーが前説に登場した。当然、向こうは熱気があり、盛りあがっている。NGKのほうが開演すると、スリムクラブは引っ込む。

 まず始めは口上から。あべこうじが司会を担当し、中田カウス、海原やすよともこが登場し、口上を述べる。それから演芸になり、16組が登場。出演順に、さや香、スーパーマラドーナ、ビスケットブラザーズ、2丁拳銃、横澤夏子、あべこうじ、まるむし商店、中田カウス「漫才のDENDO」というコーナーにすゑひろがりず、コロコロチキチキペッパーズ、月亭方正、ジャングルポケット、ライセンス、木村祐一、COWCOW、テンダラー、海原やすよともこ。メモをしそこねたので記憶があいまいになってしまったが、たしか、中田カウスのコーナーのあとだかに換気休憩があり、この時間に、ペットボトルをロビーに持ち出し、水分補給をしておいた。中田カウスのコーナーは普段の劇場でもやっているようだが、軽くなでるような他愛のないインタビューをするだけで、若手をカウスと共演させる目的以上の中身はなく、それよりも、カウスひとりのあいさつのほうがよっぽど面白く、こういう特別公演なのだから、漫談の時間にでもして、カウスの話芸を聴かせてくれたほうが嬉しかったのにと思うが、そもそも、カウスボタンの漫才でないことが残念である。まるむし商店の漫才を観るのもひさしぶりで、東京のテレビでは観る機会がないが、劇場で熟成されたような漫才がとても楽しい。月亭方正は落語形式だが、わずかな時間であり、漫談のみ。木村祐一の「写術」もひさしぶりに観たが、これは今も劇場でやっているのだろう。プログラムにはゆにばーすの名があったが、コロナで欠場になったようで、どうやら、さや香はその代演だ。やすよともこの漫才のあとには、NGKでは幕が降ろされ、その幕の前を使い、「幕間SP」という余興の芸を見せるコーナーになる。おいでやすこがが司会を担当し、エンペラー、アイロンヘッド、囲碁将棋、ガリットチュウが登場。

 そして、このあとはいよいよ、ダウンタウンの時間になる。今日の公演は、これがいちばんの目当てなのだ。ダウンタウンがいったいなにをするのかも発表されていなかったが、EPOの「DOWN TOWN」が流れ、ここからもう昂揚させられたが、ステージ下からセンターマイクが現れ、やっぱり漫才なんだとわかる。NGKもどよめいていたのだと思うが、こうなるともう、のめり込んで観るしかない。「DOWN TOWN」をイントロからたっぷりと聴かされ、「DOWN TOWNへくり出そう」という歌詞が出てきたところで、ダウンタウンが登場。漫才といっても、フリートークのようにして始まるわけだが、しかし、松本のなかにはシナリオはどこまであったのだろうか。落語のマクラのようにして、場の空気を確かめると、本題に入っていく。すでに決めていたのだろう、ダウンタウンの漫才の代表作である、クイズのネタの形式を松本はこの舞台に選んだ。ある世代にとっては、かつての「ガキの使い」で毎週のように繰り広げられた、フリートークが自然と漫才の呼吸になってしまう全盛期のダウンタウンが記憶にあるはずだが、このシチュエーションにはそれを乗り越えるようなマジックがある。段階を踏み、じわじわとギアを上げていくだけの時間がたっぷりとあるのもよかった。松本的な狂った論理展開と、それに釈然としない浜田。この釈然としない時間がずっと可笑しく、型どおりのツッコミは意外とぎりぎりまで温存している。黙るほど得点が高くなるという「静か静かクイズ」が飛び出したあたりはダウンタウンの真骨頂で、いちばん笑わされたのはここだった。そのあとは、終わりかたを探る展開に感じられたが、最終的には物語性を求めたというところか。漫才を終わらせるのは浜田の役目であり、クイズの形式だけで最後まで押し通すのかもわからなかったが、最後までこの形式で通し、浜田のツッコミにより締めくくられた。30分ほどの漫才。いや、持ち時間はもっと長かったはずなので、まだまだ続くと思いながら観ていたのだが、ふたりは時間は把握していたのだろうか。ルミネは、スリムクラブが再び登場し、スリムクラブが悪いわけではないが、ダウンタウンの漫才のあとではちょっと余計な気がした。

 3回目の公演が終わり、いったん、ルミネの外に出る。あいかわらずの雨降りだが、ドン・キホーテまで出かけ、栄養ドリンク、シュークリームを買い、ドン・キホーテの裏口で食べてしまい、すぐにルミネに戻った。18時半開演、4回目の公演はE列に座る。せっかくだから、さっきよりもMC席が観やすい席を選んだ。この会場のMCは、この回はショウショウが担当した。2日間の公演、千秋楽最後の回は「さんまの駐在さん」をたっぷりと。作・久馬歩、演出・小松純也。まず、さんまが登場し、続いて、今田耕司、岡村隆史が登場し、3人とも警官の衣装を着ていて、コメディの舞台なのだが、これもフリートークから始まる。この3人を中心にして、ほかの登場人物は入れ替わり立ち替わり、記憶がどこまで正しいかわからないが、ほぼ登場順に列記すると、間寛平、村上ショージ、黒沢かずこ、川畑泰史、オール阪神巨人&プラス・マイナス、ジミー大西、中川家、熊元プロレス、NMB48(渋谷凪咲・小嶋花梨・上西怜)、椿鬼奴、島田珠代、見取り図&かまいたち、次長課長、アインシュタイン&アキナ、マヂカルラブリー&空気階段、桂文枝、モンスターエンジン、おいでやすこが、NON STYLE、ミルクボーイ、ザ・ぼんちという豪華キャストだ。劇中で触れられていたが、月亭八方も本当ならば出演する予定だったが、コロナになってしまったようだ。ゆりやんレトリィバァもコロナになり、おそらく、熊元プロレスがその代役だったのではないだろうか。役柄がしっかりとあり、物語に関わる登場人物もいれば、一場面だけの出演もある。ザ・ぼんちなんかはスジをまったく把握しておらず、とにかく出されたというような感じだった。それにしても、さんまのバイタリティがすさまじく、3時間にもおよぶ舞台を、軽やかに演じるというのではなく、さんまの年齢で、ほぼ出ずっぱり、笑わせどおしで突き抜けるというのは並大抵のことではない。ジミー大西の活躍に笑い転げさせられるのもこの舞台ならではだが、さんまとジミーが卒業証書の筒を引っぱり合う場面で、さんまから咄嗟に「道具屋」のクスグリが出たところは聴き逃せない部分だった。コメディが終わったあとにはエンディングがあり、吉本の岡本社長が登場し、あいさつをした。舞台上には出演者が大集合し、最後には吉本芸人のヒットソングメドレー、「アホの坂田」から「笑顔のまんま」までの大合唱で大団円となった。ルミネにショウショウが再登場し、終演したときには 21時50分だった。

 新宿から小田急線に乗り、深夜0時近くなって帰宅する。録画していたテレビ番組をいくつか。今朝の「ワイドナショー」でもウィル・スミスの件を扱っていたが、松本も東野も、ウィル・スミスの立場で語っていたのが不思議だ。「TVタックル」でもウィル・スミスについて。たけしは、カミさん連れて出て行っちゃえばよかったのにと言っていた。ウィル・スミスがその場に残っていたのは受賞が決まっていたからで、出て行けば、アカデミー賞にもクリス・ロックにもダメージを与え、歴史的な場面になったのにと。なるほどと思いながら、深夜1時過ぎに眠る。

2022年4月2日土曜日

4月2日土曜日/ダビングばかりの一日

◇ 生活

 今日は外出する用事なし。ようやくまとまった睡眠がとれた気がする。ツイッターでブッチャーブラザーズを検索し、昨夜のライブに来場していた有名人を探すと、水道橋博士、おきゃんぴー、デビルガールズ、Gたかし、お侍ちゃん、エル上田、三拍子、藤井ペイジ、ORIE、快児、TOKYO COOL、マリア、ぽんぽこ、ダースレイダーの名を確認できた。台本を提供したわらふぢなるおのふぢわらももちろんいたようで、「ハンバーガーショップ」のコントがふぢわらの作だと、本人がツイートしていてわかった。10時から、あるお笑いライブのチケットをカンフェティで買おうとするが、混雑していてまるで接続できない。買えたら買おうというぐらいに思っていたが、これはあきらめる。芸人は売れる前に観ておかなければだめだ。

 朝っぱらから、今日も録画残量の確保に追われ、ダビングをくり返すだけでも時間が足りず、もう観なくてもいいかと思う番組を探しては泣く泣く消去など。TVK50周年記念に放送される長時間の音楽特番を録画したかったからだが、14時から放送された第1部になんとか間に合わせ、ほっとしたものの、録画中にふと気がつくと、放送開始15分ほどのところでなぜか録画が途切れてしまっている。なんだよこれと叫びたくなるが、5分ほど空き、録画が再開されているのも不思議で、さっぱり原因がわからない。TVKの音楽番組には、よく知られるように、貴重な映像がたくさん残されているはずで、これを録画するために、観たい番組を優先させることもできずに朝からがんばっていたのに、完全なかたちで録画できなかったとは。がっかりなんてもんじゃない。この徒労感といったらないもんだ。

 タイムフリーで、聴きそびれていたラジオ番組を聴こうとすると、パソコンのラジコの地域判定がまた狂っていて、大阪になっている。どうしてこう、不愉快なことしか起きないのか。しかたがないからスマホで、先週土曜放送の「サンドウィッチマン ザ・ラジオショー」「田村淳のNewsCLUB」「HONMOKU RED HOT STREET」「東京ポッド許可局」を順に聴いていく。聴きそびれているにもほどがあるという量だが、こんなことをしていると、今週の放送ももちろん聴きそびれていくことになる。ラジオを聴きながらできることをいろいろと片づけ、ブログもふたつ更新する。

◇ 配信・ラジオ・テレビ

 Netflix で「クリス・ロックのタンバリン」という番組を観た。監督はなんと、ボー・バーナムだ。スタンダップ・コミックのライブだが、これを観ると、クリス・ロックの笑わせかたはじつに生真面目じゃないかと思えた。「タンバリン」という言葉をギャグのように発していて、エンディング曲も気になり、検索してみると、プリンスの「Tamborine」という曲だとわかった。どうやら、女性器の隠語。

 夜にはまたダビングをして、それを待つあいだに、タイムフリーで、今朝の「ナイツのちゃきちゃき大放送」を聴いていた。「常連さん」はえのきどいちろう。ウィル・スミスの平手打ちについて、えのきどさんは、妻の反応、「宮本から君へ」という映画を夫婦で一緒に観たときの感想の違いも例に挙げつつ、男同士のメンツの問題にすり替わっていないかという視点を語る。塙さんのツッコミのない文化という視点も面白い。平手打ちはツッコミということにはならないのか、裏拳だったらどうなのかとか。

 録画していた「Nキャス」は、たけしに代わり、三谷幸喜のレギュラー出演1回目。冒頭から、たけしよりもふざけていて可笑しい。ここでもウィル・スミスについて、三谷幸喜は、殴ると見せかけて帰るのだったらよかったんじゃないかとか、ウィル・スミスにとって、あの場合はどうしたらベストパフォーマンスだったのかという問題として語る。

 深夜にもまたダビングをしながら、そのあいだにブログの更新をする。そしてまた、ダビングをセットしてから、深夜3時半過ぎに眠った。朝から深夜まで録画残量の確保に追われ、ダビング、ダビング、ダビングばかりの一日。

2022年4月1日金曜日

4月1日金曜日/ブッチャーブラザーズ

◇ ラジオ

 早朝に目覚め、まず、ブログの更新をしようとするが、一気に書きあげられない。1月の日記がまだ書き終わらないというのに、4月になってしまった。今朝はまた寒い。ストーブをつける。録画していたテレビ番組をいくつか観て、ダビングのセットをしてから、そのあいだにブログの続きを書く。タイムフリーで、聴きそびれていた先週金曜の「中川家 ザ・ラジオショー」を聴くと、14時台は、怪奇!YesどんぐりRPG がゲスト。中川家を相手に、すべてふざけた受け答えをする3人。誰を観てお笑いをやろうと思ったかと訊かれ、アキトはダイマルラケット、サツマカワは田上よしえ、どんぐりは芋洗坂係長と答えた。どこまで本当なのかわからないことしか言わないのだが、「オンエアバトル」や「エンタの神様」に影響を受けた世代であることは間違いなさそうだ。11時半からは「ビバリー昼ズ」をオンタイムで聴き、今日の「中川家 ザ・ラジオショー」も家を出るまでつけておく。

◇ 中野

 昼過ぎから都内に。横浜から東横線、山手線、中央線を乗り継ぎ、中野まで。まず、ファミリーマートを探し、チケットを引き換えようとするが、セブンイレブンの癖で、レジに直接行ってしまった。ファミリーマートはファミポートを利用するシステムだ。サンモールを横切り、飲み屋などが集まるエリアを抜け、早稲田通りに出て、古本案内処に寄っていく。この店を訪れるのは二度目だが、今回は買うものを見つけられなかった。いい本はあるが、値付けが手堅い。ブックオフにも寄るが、こちらでも今日はあまりいいものは見つけられず、110円の新書を2冊買っていく。氏神一番のサイン本を見つけたから、まあ、良しとしよう。





◇ ライブ

 中野駅のほうに戻り、サンモールの梅もとに入り、チキンカツカレーを食べた。490円。中野駅の南側に移動したときには、あたりはすっかり薄暗くなった。「ブッチャーブラザーズ40周年+1記念単独ライブ」を観るため、なかのZEROホールに。40周年のライブを本当は去年やるはずだったが、コロナで1年延期になった。だいぶ早く、開場時刻の18時半にもならないうちに着いてしまう。会場の小ホールの入り口の前にはひとが溜まっていて、有名人でもいたかもしれないが、薄暗くてわからない。いったん、大ホールがある建物の地下のトイレに行き、入場で混み合いそうだと思い、少し待ち、18時40分になってから入場した。入り口が混み合っているのは、当日引き換えが多いせいだった。チケットを引き換えるまで、席がどこかは知らなかったが、なんと、2列目の6番だ。1列目は空けていて、2列目の席は5番から始まり、通路から2番目の席だった。そんなに早くチケットを獲ったんだったか。どういうわけか、両隣りの席が空いていたが、通路側の席の客は開演からしばらく経ってからやってきた。開演は遅れ、19時になっても始まらず、10分経ったころに、BGMだった「マツケンサンバ」の音量がだんだん大きくなると、幕が上がり、それだけで拍手が起こった。まずは、ブッチャーブラザーズの歴史をラップした曲がかっこよく流れる。ラップはどうやらダースレイダーだ。センターマイクがあり、舞台両端からブッチャーブラザーズが登場。漫才から始まるのかと思いきや、なんと、流れるはずだった映像が流れなかったというトラブルが起きていたようだ。映像が復旧するまで、しゃべってつなぐという、いきなりハプニングから始まった。

 改めて開演し、40周年のライブが始まる。まず、おなじみの「ボケない漫才」。そして、そのまま、ステージ上に長机と衣装掛けが登場し、ソデには引っ込まずに、つぎのコントの衣装に着替えながらいろいろと思い出話などをする。そういえば、国立演芸場で観たとき(20周年!)もこのスタイルでやっていたはずだ。若手時代に共演したとんねるずやダウンタウン、それから、それ以前の東映時代の話では福本清三の名前が出たりなど。◆1本目のコントは「ハンバーガーショップ」。店員役のぶっちゃあがいるところに、労働者風のリッキーが現れ、注文した海老バーガーではなかったとクレームをつける。上の人間を出せと言うが、ぶっちゃあは自分が店長だと言う。ところが、リッキーには、ぶっちゃあがどうしても高校生に見える。不条理な世界に惹き込む手つき、逆転する展開も鮮やかだ。◆2本目は「賞と罰」。クイズ番組の設定で、舞台には、リッキーの司会者と、ぶっちゃあの解答者がいる。後ろのスクリーンの映像は2分割され、ふたりの顔が映されている。1問正解するごとに賞品が発表され、スクリーンに映されるが、その賞品は、ブラウン管のテレビ、業務用コピー機、三段ベッド、台風で折れた大木など、もらうと困るものばかり。しかし、不正解になると、すきやばし次郎の食事券や海外旅行が当たると気がつき、わざと不正解になろうとするが、司会者はどうしても商品を与えようとする。◆つぎはコントの合間の箸休め的なコーナーで、キャバレーの営業ネタを披露した。ぶっちゃあが超能力者になり、お客さんがスケッチブックに書いた数字を見ないで当てるのだが、数字の回数だけ、リッキーがぶっちゃあのあたまをスリッパで引っぱたくという仕掛け。数字が3桁になり、どうするのかというのが落ちになる。◆3本目のコントは「おい!豚次郎」。失業者のぶっちゃあがベンチに座っていると、シェフのかっこうをしたリッキーが現れ、ぶっちゃあを「豚次郎」だと思い込む。リッキーは「キッチン豚次郎」のシェフで、半豚人の豚次郎が逃げ出したとか、そんな内容のコントだった。このコントだけは、あとの着替えの時間にかもめんたる・岩崎う大の作だと明かされていた。台本協力として、ほかに、三拍子・高倉、わらふぢなるお・ふぢわら、西野大介、大森カンパニーの名が事前に発表されていたが、誰がどの台本かというクレジットはなかった。◆4本目は「花村さんを偲ぶ会」。老人に扮したぶっちゃあ、リッキーが、遊び仲間だった花村さんを偲びにやってくる。買ってきた缶ビールを飲もうとすると、1本だけカシスオレンジを買ってしまっていて、誰がカシスオレンジを飲むかで争う。◆5本目は「ふるさと」。サラリーマンになり、ふるさとに帰ってきたリッキーが、小学生のすがたのままでいる同級生のぶっちゃあに出会う。小学生から半豚人まで、コントならではの演技の幅を見せるぶっちゃあに笑わされる。◆5本のコントが終わり、最後は、映像と一緒に歌が流れた。ブッチャーブラザーズが今までに出会ったひとびとの似顔絵がつぎつぎに現れ、40年をしみじみとふり返るような歌かと思えば、歌っている内容はピンクサロンの営業のエピソードなど、とびきりくだらなくて爆笑させられた。いや、そのくだらなさが余計にしみじみさせるのだけれども。拍手に包まれ、ブッチャーブラザーズが再び登場し、50周年に向けたあいさつをする。そのあとに、30周年のときの、40周年に向けたあいさつの映像を流したのは洒落た演出だった。

 21時前に終演。客席に有名人もいただろうけど、マスクもしてるし、誰も見つけられなかった。駅の手前のベローチェに寄ろうかと思っていたが、21時閉店で、ひと息つく間もなく帰る。中野から中央線、山手線を乗り継ぎ、渋谷からは東横線、各停で座って帰り、ライブの余韻を味わいながら、覚えているうちに詳細なメモを作っておく。

◇ テレビ・音楽

 帰宅は夜遅くなり、録画していた「バイキング」の最終回を観た。普段から観ていたわけではまったくないが、最終回は気になり、録画しておいた。昼にも追っかけ再生で途中まで観ていたが、終盤の1時間ぐらいは過去の傑作選になり、最後は、坂上忍の会見という形式で質疑応答をする、事前に収録されたVTRが流された。普段からこの番組を観ている視聴者はわかるのだろうが、その場にいた記者たちは、この番組によく出演していたコメンテーターたちだったのだろうか。芸能記者の中西正男が最後に鋭い質問をする。坂上忍が過去に起こした出来事と似た出来事を扱うことになったときにはどうしたかという質問だったが、しんどかったと、坂上忍は本音をついに漏らし、涙した。

 Spotify のニューリリースから、木梨憲武の「One Night Carnival」のカバーを聴いた。北島三郎的な祭りと気志團の融合とでもいうべきか、ヤンキーの解釈としてはとても正しいんじゃないか。ねぶたにしても、フェイクだからなおいい。深夜1時過ぎに眠る。

ブログ アーカイブ

1月20日木曜日/「G-1グランプリ」

◇ 赤坂  早朝に目覚め、Netflix で「全裸監督」の続きを観てから眠りなおすが、からだが痛くて、なかなか起きあがれない。ツイッターからニュースを見ると、オードリー春日、ナイツ塙もコロナ感染と。録画していた昨夜の「水曜日のダウンタウン」を観て、それから、出かけるまで、「伊集...