ラベル 泉麻人 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 泉麻人 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2025年5月5日月曜日

5月5日月/リキッドルームまで

◇ あんぱん・ラジオ

 ほとんど眠れずに目が覚めてしまい、早朝、NHKプラスで、土曜の朝に放送された「まだ間に合う!あんぱん」という20分番組を観た。ここまで5週間のダイジェストが20分にまとめられているのだが、最後のこれからの放送の予告はちょっとネタバレがすぎやしないか。そんなに知りたくなかったというところまで知らせてくれた。

 早朝から眠りなおそうとするが、また数時間で目覚めてしまう。NHKプラスで、今朝の「あんぱん」を観る。ナレーション「たかしが東京へ旅立つ日がやってきました。」 時代は昭和12年になった。御免与駅、たかし・北村匠海が柳井家のみんなに見送られる。たかしはメガネをかけるようになった。叔父・竹野内豊「おもいっきり好きな絵を描いて、学んでき。」 たかし「叔父さん、いろいろとご負担をかけて、すみません。」「気にすな。出世払いじゃ。あとでたんまりふんだくっちゃお。」といって、叔父はたかしのあたまをつかむ。叔母・戸田菜穂「ちゃんとご飯食べるがで。」 ちひろ・中沢元紀「兄貴、落ち着いたら手紙くれ。」 そこに自転車のベルの音が聞こえ、ヤムさん・阿部サダヲがやってきた。たかし「ヤムさん。わざわざ見送りにきてくれたんですか?」 ヤムさんはたかしに「これ、俺の気持ち。」といって、封書を渡す。「汽車で、読んでな。」「気持ち悪ぃ…」と小さくつぶやくたかし。列車が到着し、たかし「では、みなさん、ありがとうございます。行ってきます。」 汽車のなか、「ヤムさんの気持ちって…」とつぶやきながら封を開くと、中身はのぶ・今田美桜からの手紙だった。「嵩、東京行っても頑張りよ! うちも頑張るき! のぶ」 いっぽう、朝田家では、のぶはひとり、黒田先生・瀧内公美の言葉を思い返していた。「あなたはおのれに負けたのです。愛する祖国のために、全身全霊で尽くすこころがないから、負けたのです。」 うさ子・志田彩良に負けたなぎなたの試合が思い出される。のぶは竹の棒を手にして、威勢よくふりまわし、稽古をする。ナレーション「のぶたちに後輩ができました。」 女子師範学校の寮、のぶとうさ子に後輩ふたりがおじぎをする。うさ子「し、室長の小川です。」 のぶ「2年の朝田です。」 互いに目を見合わせ、うさ子はたどたどしく説明を始める。「ま、まず、廊下は私語禁止。先輩に会うたら、一礼し、道をゆずること。先輩は、後輩の1時間前に起床し、後輩の、洗濯や、靴磨きはすべて先輩…」 のぶ「うさ子ちゃん、逆、逆。」 うさ子「ああ、逆です、逆!」 こういうところはまだ、昔のうさ子ちゃんのままなのだ。教室、黒田先生が話している。「卒業まで、あと1年しかありません。1年後には、あなたたちが指導する側になるのです。小川さん!」「はい。」「どんな教師になりたいですか?」「私は裁縫を教えて、銃後を支える立派なおなごを育てたいがです。」 先生は小さくうなずく。「朝田さんは?」「私は、子どもらあに体操の楽しさを教えたいと思うちょります。」「では、あなたが思う、立派な教師とは?」「それは…」とくちごもると、「返事が遅い!」と一喝。「立派な教師とは!」 生徒みんなが「大和魂をもつ、教師です。」と答える。「ニッポンが誇る、先哲の教えを自らの血肉とし、それをもって、子らを教え、導かなければなりません。」「はい!」とちから強く返事する生徒たち。一拍遅れて、のぶも「はい」と返事する。場面はたかしの学校の教室に替わる。所在なさげにうろうろしているたかし。スケッチブックに馬の絵を描いている生徒を後ろから覗き込み、「上手い…」とつぶやくと、その生徒は黙ったまま、スケッチブックを抱えて逃げていってしまう。たかしもその場を移動しようとすると、別の生徒にぶつかり、じっと見られる。「あっ、すいません。」と謝るが、相手は無言。そこに「あれっ、柳井くん?」という声。声の主はケンちゃん・高橋文哉だった。「柳井くんやなかとねえ?」といって、駆け寄ってくる。「ケンちゃん?」「柳井くん、受かっとったとね? すごかあ。」「あれっ? 落ちたんじゃなかった?」「補欠合格で拾われたとよお。」「はああ、そうかあ。よかったあ。ほんとによかったあ。」と、ケンちゃんの肩をたたく。「ここの制服、すごかねえ。殺し屋みたいっちゃも。」「うん、ネクタイとか、すごい…」「怖かあ。ばってん、俺が着たら、大道芸人みたいに見えん?」「うん」というたかしに「なんでえ!」といって、じゃれあうふたり。そこに「おーはーよ!」という声。先生、山寺宏一がついに登場。「おーはー」かと思ったら「おーはーよ」だった。「はい、着席ィー。」 着席する生徒たち。「担任の座間です。」 見るからに明るく面白そうな先生は黒田雪子とは対照的だ。たかしを指差し、「きみ。名前は?」「あっ」といって立ちあがり、「えっと…、柳井たかしと申します。」「柳井くん、きみは将来、なにになりたい?」「絵描きではメシが食えないといわれて、図案科に…。将来は…、まだ…」「なにごにょごにょ言ってんのお?」とおどけた口調で訊くと、生徒たちから少し笑いが起こる。たかし「すみません…」「まあ、いいんだそれで。きみらの将来は真っ白だ。何色に染まるかは、きみら次第だ。デザインの学校に入ったからって、デザイナーになる必要なんてない。小説家でも、タップダンサーでもいいんだ。」 少しざわつく生徒たち。ケンちゃんが手をあげ、「先生、タップダンサーってなんね?」と訊くと、先生は教壇の上で、少しタップを踏んでみせる。「どげんしたと? 足がかゆかとですか?」 また少し笑いが起こる生徒たち。「まあまあ。机で学ぶことはなにもない。お前ら、銀座に行け。世の中を、こころとからだで感じてこい。話はそれからだ。」 場面は路面電車が走る銀座に替わり、制服姿のたかしとケンちゃんが歩いている。ショーウィンドウを見たケンちゃんが「かっこよかあ。すごかねえ。」と驚く。映画館の客席に座るふたりは「フランケンシュタイン」を観ていた。劇場を出ながら、ケンちゃんが「こげん話思いついたやつ、あたまとっちらかっとるばい。ねえ?」というと、たかしは看板を見上げ、「いや、この映画を作った監督は天才だよ。怪物役のボリス・カーロフもすごい。衝撃的だったあ。」と興奮気味に語る。ケンちゃんは道行く女性を見て「衝撃ばい…」とつぶやく。つぎつぎに通る女性たちに「柳井くん、銀座に美女がうじゃうじゃおるげな。」 ケンちゃんが女性の顔を見ていたら会釈をされる。「どげんしよう、みんな美人に見えるっちゃけど。柳井くん、俺、ちょっと、美人がどんぐらいおるか、数えてきてもよか?」「うん、どうぞ。」と受け流すたかし。ひとりになったたかしは、銀座の風景を眺め、スケッチブックを取り出し絵を描き始める。下宿先に帰ってきたたかしは銀座で描いた絵を脇に置き、手紙を書いていた。すると、戸をたたく音がする。「はい、どちらさまですか…?」 たかしがそろそろとふすまを開けると、そこに立っていたのはケンちゃんだった。「えっ!? ケンちゃん?」「138人。」といって、チェックした痕が書かれている手帳を渡す。「今日見つけた美人の数たい。」「なに、これを報告しにきたの?」 笑いながら部屋に入ってくるケンちゃん。「狭か部屋やねえ、おんぼろやし。まあ、男ふたりなら、ちょうどよかよね。」「うん。うん、ん? え?」「親戚んちに世話になっとったっちゃけど、学校から遠かとよ。やけん、ここでよかあ。」といって、部屋に寝そべる。「ごめん、なに言ってるかわかんないんだけど。」「家賃も食費も、ふたりで折半のほうが安かろうもん。よかろ?」「はああ、ケンちゃん…。」 場面は女子師範学校の寮に替わる。のぶが歩いていると「朝田さん」と呼び止められ、事務員さんに「お手紙ですよ。」といって、手紙を渡された。封書の裏には「柳井嵩子」と書かれていた。のぶは部屋で手紙を読み始める。「前略のぶちゃん、お元気ですか? 東京はたいそう面白いところです。学校も街もひとも、すべてが刺激的です。下宿先の部屋は狭いです。そのうえ、新しくできた友人が転がり込んできて、さらに狭くなりました。」 のぶは「たかし、もう友だちできたがかい…」とつぶやく。「その友人と毎日、銀座の街をぶらぶら散策しています。のぶちゃん、子どものころ、銀座の話をしたのを覚えてますか?」 子どもの頃に会話した場面が挿入される。のぶ「銀座って、どこにあるが? あの山の向こうかい?」 たかし「あの山越えて、海越えて、ずっとずっと遠く。」 思い返しているのぶの表情。「のぶちゃん、いつか東京においで。ここには自由があるんだ。」「自由…」とつぶやくのぶ。「のぶちゃんと、銀座の景色を見たい。驚いたことに、銀座を歩いている女のひとは美女ばっかりです。友人も驚いています。銀座には美女しかいないけど、どうなってるのかと。」「はあ?」と声を出すのぶ。しみじみしたBGMも止まる。「そんなわけで、とにかく僕は楽しくやってます。」 手紙の最後には、銀座の街でたかしとケンちゃんが美女たちとフランケンシュタインに囲まれた絵が描かれていた。のぶは憎たらしい口調で「そんりゃあよかったですね。たっせえがあのたかしのくせに、生意気じゃ…。」 場面は道場に替わり、なぎなたの稽古をする生徒たち。「のぶちゃん、いつか東京においで。ここには自由があるんだ。」というたかしの声がリフレインされる。なぎなたを「やあ!」と突くのぶ。「自由とはほど遠く、もがくのぶでした。」というナレーションで今日は終わり。涙と笑いのバランスが素晴らしい。たかしもだんだんユーモアのある青年になっていってる感じがする。

 SNSから知った YouTube の動画で、「あんぱん」のキャストでNHKプラスをPRする1分のミニドラマをやっているのも観た。阿部サダヲと江口のりこがパンを作っていると、三姉妹が順番にやってくる。蘭子がこの時代になぜかスマホをもってくるのだが、阿部サダヲと江口のりこが面白いのはもちろん、河合優実のコメディセンスが冴えている。

 昼はラジオ。「ビバリー昼ズ」を聴く。ナベプロヒストリーを語り出したら止まらなくなる高田先生。12時台ゲストは泉麻人。「冗談画報」の本を作っているというからこれは楽しみだ。松本明子も「冗談画報」にはビッグサースデーの一員として出たことがあり、高田先生は「ぐちっこダンサーズ」の推薦人として出演したそうだが、「ぐちっこダンサーズ」なんて名前はまったく初めて聴いた。高田先生が春やすこ・けいこの座付き作家をやっていたというのも知らなかった。滝大作が亡くなっていたというのも知らなかったが、検索すると、去年の10月に亡くなっていたのか。恒例の「ベスト3」は「忘れられない昭和の名曲」、泉麻人は、太田裕美、三田明、クレージーキャッツを選んだ。泉麻人は石破茂の同級生でもあった。

 昨日から慢性鼻炎のクスリを飲み始めたが、ぜんぜん効いている感じがしない。飲み続けると効果があるのかどうか。今日は腹も減らないし、眠くもない。しかし、どうも腹にガスが溜まっているようで、呼吸に問題があるからのような気がする。

◇ 新横浜・恵比寿・自由が丘

 午後から外出。天気がよく、パーカーではやや暑くなりそうだが、夜は気温が下がるだろう。東横線直通、まずは新横浜に出る。図書館の本が予約が入っていたために延長できず、返却しなければならなくなったが、二俣川の行政サービスコーナーは祝日は休み。どこか寄れる図書館はないかと考え、新横浜から歩いて行ける港北図書館で返却することにした。横浜アリーナの横をひさしぶりに歩いていく。グーグルマップを見ると、それほど時間はかからないだろうと思ったが、歩いていくつもりの道がじつは地下を通っていることがわかり、歩行者が通れる道ではなかったから少し遠まわりになった。港北図書館は初めて利用する。2冊返却し、新たになにか借りていこうと、閉館時刻まで40分ぐらい棚を眺めてまわったが、これというものが見つからず、無理して借りることもないかと思い、借りずに出ていく。

 菊名駅まで歩き、東横線の各停に乗り、代官山に移動する。代官山からさらに恵比寿に歩いていく。どういうわけか腹が減らず、しかし、さすがになにも食べないわけにはいかないから店を探すと、富士そばがあった記憶があったが、あったはずの店が見つけられず、グーグルマップで検索してみると、その店は閉業していた。もう1店、駅の近くにも富士そばがあり、そちらで食べていく。かつ丼、600円。

 恵比寿にわざわざやってきたのは、リキッドルームにて開催されている「石野卓球の地獄温泉EXPON」を観るため。「石野卓球の地獄温泉」15周年を記念し、これまでの歴史をたどる展示がされていて、入場無料でもあるからこれはぜひ足を運んでおきたいと思った。しかし、入り口では大々的に宣伝されているわけでもなく、案内が非常に小さい。念のため、入場無料をよく確認してから入っていく。お客さんがぞろぞろと詰めかけているわけでもなく、恐る恐る階段をあがっていくが、リキッドルームは何度もきているのだが、ライブでしか入ったことがないからどこで展示をしているのかわからなかった。奥がカフェになっていて、案内の矢印がそこに向かって出てはいるのだが、入っていいものかと少し様子を見ていると、ほかのお客が入っていったので、ついていくように一緒に入った。カフェのさらに奥にはギャラリーみたいなスペースがあった。会場には過去のDJ音源が流されていて、若い女の子のスタッフが2名いた。ごく小さいギャラリーだが、ひとまわりして、過去のグッズ、Tシャツ、ポケットティッシュ、手ぬぐい、入場者に配られたドングリなどを眺めていく。「地獄温泉」は初期には通ったが、何回ぐらい行ったかな。記憶がはっきりしないが、行かなくなってしまったのは自分の経済的な事情だ。今回の展示の図録があり、見本をぱらぱらと見てから買おうと思い、スタッフの女の子に訊くと、なんと、すでに売り切れていた。図録だけでなく、今回のためのグッズはすべて売り切れ。残念だが、高額だったので少しほっとする。場内の写真を撮っていいか、確認してから、ひととおり写真を撮っていく。会場にいたのは15分ぐらいだったろうか。

 再び、代官山まで歩き、東横線に乗る。せっかく都内まで出てきたのだからブックオフに寄っていこうと思い、まずは自由が丘に移動する。駅前の書店が閉店するというニュースを見たのはいつだったか、駅前の風景はこれから変貌しそうだ。わざわざ寄ったブックオフだが、これといっていいものなし。110円文庫本をなんとか1冊見つけ出していく。ゴールデンウィークの20パーセントオフセール中だが、この店は価格設定が単行本は550円以下、文庫本は330円以下となっていて、そもそもが高い。

◇ テレビ・ラジオ

 自由が丘から綱島に移動し、西口のブックオフにも寄ってから、夜遅くに帰宅する。帰りの電車内から少し苦しくなっていたが、こらえていた咳をし始めたら止まらない。げえげえ吐き気もする。夕方にかつ丼を食べただけなのに、腹がぱんぱんに張っているのが変だ。

 テレビ番組をいくつか。今日の「徹子の部屋」は万博の会場から公開収録、ゲストは桂文枝。5年ぶりの出演。前回は山瀬まみと一緒の出演だった。公開収録では文枝は客席に向かって語りかけ、ここでは文枝のほうがホームグラウンドのようだ。文枝は前の万博のときには27歳、渥美清、仁鶴、淀川長治らと一緒に司会をした番組があったという。そのあとには、妻を亡くし、アレクサとの暮らしを語るのだが、この前の「演芸図鑑」に出ていた弟子よりも、文枝のほうがよっぽど感覚が若々しい。ウクレレも演奏し、歌声を褒められた文枝が「ハニーボイスと言われてるんですよ。」というと、徹子さんが「犯人ぽい?」と聴き間違えていた。

 深夜には、土曜の「木梨の会」をタイムフリーで聴いた。いつもの所ジョージに加え、清水ミチコが生出演していた。憲武とミチコさんの接近が嬉しい。このふたりは漠然と同世代かと思っていたが、ミチコさんのほうが3歳上だとはちょっと驚いた。所ジョージの古希祝いのパーティーのことはこの番組でも話していたが、この放送でもミチコさんに芸をやらせる。憲武でなければ、こんな展開はないだろう。

2024年12月14日土曜日

12月14日土曜日/鰻重を食べる

◇ 西小山・武蔵小山・綱島

 早朝、ゴミを出しにいくと、まだ真っ暗だが、こんな時間にゴミを出すひとはほかにもいるもので、どこかのおじさんに出くわした。すぐに戻ってきて、ラジオをつける。「木梨の会」を聴きながら眠り、「ナイツのちゃきちゃき大放送」で目が覚めた。「常連さん」はえのきどいちろう。録画していたテレビ番組をいくつか。楽天マガジンで雑誌のチェックをすると、「週刊現代」が昨日配信されていたのを見落としていた。山田五郎の連載対談には泉麻人が登場。「あの日のごちそうさま」の欄には桂雀々が登場していた。亡くなる前、10月に取材を受けていたのだ。

 髪を切ったら、ずいぶん急に老けた感じがする。ようやく年相応の顔になってきたのか。今日は午前中に出発して、西小山まで。不動産屋に叔父たちと集まる約束になっていた。用件が済んだあとは、ふたりの叔父と武蔵小山まで歩き、浜田屋という鰻屋に入り、五千円もする鰻重を食べさせてもらった。そのあとは高級ドトールに入り、500円もするコーヒーを飲んだ。

 叔父たちと別れたあとは、ひとり綱島に寄っていく。ブックオフにて、110円の文庫本を1冊、220円の文庫本を1冊買う。東横線で眠り、帰宅前には星川に下車、マクドナルドに入り、読書していく。ホットコーヒーとアップルパイを食べ、たった260円。

◇ 読書

 マクドナルドで、太田光「芸人人語」の2巻を読み終えた。2022年刊、朝日新聞出版。初出は「一冊の本」の連載コラム、2020年12月号から2022年8月号に書かれたもので、「コロナ禍・ウクライナ・選挙特番大ひんしゅく編」という副題がついている。オリンピックの時期がまるまる含まれるのだが、小山田圭吾についてもしつこく書かれていて、その時期、テレビやラジオでも語られていたが、このあたりはとても興味深く読んだ。問題になった「ロッキング・オン・ジャパン」のインタビューを引用しつつ、P152-153「その頃私はこの手のカルチャー誌のような気取った雑誌が嫌いで、「スカしやがって」と思っていた。私もこの頃「テレビブロス」という媒体に連載していて、今もそれは続いているが、ブロスは「サブカル系」とされ、コラムが多く、他のテレビ誌と違いテレビを斜めから見るような態度が嫌で、当時の担当編集者に他の連載の文句を言ってたのを覚えている。そういえば、小山田氏も同じブロスで当時連載を持っていた。あまり興味がなくて読んではいなかったが、タイトルだけは引っかかったのでよく覚えてる。「猿は猿を殺さない」「コーネリアス」というのは、映画「猿の惑星」に出てくる猿で、確かタイトルになっているのは、映画の中の彼の台詞だったと思う。つまり同種間で殺し合いをするのは愚かな人間だけだ。という意味だったと思うが、私は「本当かよ?」と思っていた。(略)当時はこういうことを知ったように語るのが流行りだった。ネットの時代のこの手の「気取り」は当たり前すぎて、違和感を感じないが、思えばこの辺の雰囲気が今のネット上の雰囲気の始まりだった気がする。素人が何でも上から知ったようなことを言う。ブロスではないが、「消しゴム版画家」と名乗るナンシー関という人物がいて、笑いのこともテレビの現場のことも何も解りもしないくせに、ただテレビ番組を評論するようなことをやっていて、大嫌いだった。こんなことが仕事になるのか?と驚きだった。「私、人と違って見方のセンス良いでしょ? 目の付け所が違うでしょ?」という態度が嫌だった。しかも言ってることのほとんどが的外れだった。今はネット上にそんな人間が溢れている。」 P157-158「「当時のサブカルチャーの一部にあの発言を許容する価値観があったのではないか。その時代の価値観を今の時代の価値観で裁くのは違う」と私は「サンデー・ジャポン」で発言し、大バッシングを受けた。事務所にもたくさんのクレームの手紙が来た。「あんなヒドいことをした人物を擁護するのか?」と。私の発言も含め小山田氏の記事そのものに対しても多くの評論家や文化人、タレントがコメントした。その多くが、件の「ロッキング・オン・ジャパン」の記事を許容する価値観など当時から存在しなかった、というものだった。(略)印象的だったのは、「あの記事を当時から知っていた」というサブカルチャーに近い人々の意見だ。彼らは「当時から『アレはない』と思っていた」「あの記事は発売当時、物議をかもした。当時から批判があった」「ネットで掘り起される度に自分は不快に感じていた」と言う人間が多いことだ。だから自分は許容したわけじゃない、と。本当かよ?と私は思う。じゃあなぜ雑誌は残り続けた? なぜ当時論争にならなかった? なぜ抗議運動が起きなかった? なぜ出版業界は放置し続けた? 音楽業界はなぜあの記事を拒絶しなかった? 黙ってたじゃないか。傍観してたんだろ?と。「時代の問題じゃない。当時も今も、小山田のいじめ自慢を受け入れた世界などどこにもなかった」 私はこのような言葉を聞く度に「嘘つけよ」と思う。この連載でも何度も書いているが、「我が校にいじめはありません」という教師や、「笑いといじめは違う」と言う芸人と同じ綺麗事に感じる。私が「小山田を責め、吊し上げ、この世界から退場するまで続けるのか?」と言った時、「あんなひどいことをした人物は許されるべきではない。断罪されて当然だ」「あの行為は時代性とは関係ない特別なもので、どの時代でも許されない」「いじめなんてものじゃない傷害事件だ。お前はその小山田を擁護するのか? だとすればお前も同罪だ」と言う人々に聞いてみたい。普段「いじめを傍観することもいじめに参加することと同じです」と言いながら、今でも続いているであろう小山田氏のSNSや事務所に大量に届く、「消えろ」などと書かれた手紙などに関してはなぜ文句も言わず放置し続けているのか?と。お前も傍観者じゃないか?と。私はこういう連中にインチキ臭さを感じる。」 あるいは、衆院選の開票特番の最中に起きた京王線の事件、ジョーカーの仮装(この日はハロウィンだった)をしていた犯人について、犯人は「ジョーカー」という映画を理解していないという意見が当時はあったが、それに対し、太田はつぎのように反論する。P201-202「この連載でもしつこいぐらいに書いている、「お笑いはいじめじゃない」「この学校にいじめはない」「私は人の失敗で笑ったことがない」というインチキ臭い考え方の先にある、あるいは元になる考え方だ。「作品に罪はない」。何度も言うが作品に罪はある、と私は考える。今までいろんな表現が私を「悪くした」実感があるからだ。悪くしたとは、一般的な倫理観と違う倫理観を持たせたということだ。」 また別の箇所では、太田はつぎのようにも語る。P51「あるいは自分も過去にはそんな考えがあったかもしれないが、今は「アップデート」してるので過去の自分は跡形もなく消えました、というような「令和の私です」といった顔をしてる男をっ見ても、「アップデート? お前はパソコンか」と言いたくなる。「簡単でいいな」と。」

 夜に帰宅し、録画していたテレビ番組をいくつか。今日の「NHKニュース7」と「勝手にテレ東批評」(ゲスト・野田クリスタル)を観て、「Nキャス」を追っかけ再生で少しだけ観た。23時からはラジオをつけ、「HONMOKU RED HOT STREET」をオンタイムで聴きながら眠る。

2022年5月4日水曜日

5月4日水曜日/古本市の準備を

◇ ラジオ・テレビ

 遅めに目覚めてラジオをつけるが、午前中は聴く番組がなく、じつにつまらない。しかたなく、ニッポン放送の垣花正の番組をつけておくが、まるで聴き心地のよくない番組だ。

 録画していた昨夜の「ものまねグランプリ」を観ると、今回は「ガチの歌ものまねNo.1決定戦」という歌まねだけにしぼった3時間。扱う曲は、CDがいちばん売れていた時代、1990年から2010年に発売されたものに限定されるというルール。今、いちばん旬のJPを輩出したのはこの番組だが、JPはハリウリサとともにダウンタウンのものまねで「明日があるさ」を歌った。せっかくこのタイミングで出演していても、歌まねに限定されては活躍の場面は少なく、先日のフジテレビの「ものまね紅白歌合戦」のほうがJPをフル活用していた。そのくせ、お見送り芸人しんいちやゆめちゃんといった、ものまねが本芸ではない旬の芸人を出演させる。しんいちは宮本浩次、ゆめちゃんは松浦亜弥のものまねをやり、本職のものまねと並ぶレベルのものではなかったが、しんいちがどの番組でも「R-1」のトロフィーを抱えているという作戦は新しい。写実派では驚異的な技量の新人が増えていくなか、誇張派のベテラン、神奈月の奮闘が目立っていた。1回戦は井上陽水のものまねで「アジアの純真」を歌い、決勝に進出し、決勝では吉川晃司のものまねで、セリーヌ・ディオンの「タイタニック」の主題歌を歌った。写実派は上手くても芸の幅が狭いひとが多く、決勝進出者7組のうち、3組が1回戦と同じネタになり、チャゲアスのものまねをした KINZ と K-ing が優勝した。審査員には前田敦子がいたのだが、もうひとりの誇張派、キンタローと初対面だったのも今回の見どころのひとつ。

 午後はラジオを聴きながら雑務を。今日の仕事を片づけ、それから明日の古本市の準備にとりかかろうとしていたが、夕方の時点でまったくなにもできていない。今日もブックオフのセールに行きたいと思っていたが、予定を変更せざるをえない。古本を運搬するクリアケースも、ずっと放置していたらずいぶんほこりまみれになってしまい、風呂場にもちこみ、洗うところから始める。夕方に、駅前まで買いものにだけ行き、すぐに帰ってくる。

 今週は、ニッポン放送は「ビバリー昼ズ」も「ザ・ラジオショー」もお休みで、文化放送の「ゴールデンラジオ!」をつけてみたが、この番組は祝日はいつも大竹まことは休みになり、いとうあさこと水谷アナで放送していた。おかげで、ほかの番組を聴く余裕がたっぷりとあり、タイムフリーで、友近の「シン・ラジオ」(金曜放送)を聴くことができた。この番組を聴くのは2度目。古本の値付けをしながら、今週も3時間すべて聴いてしまった。

 夜、録画していたテレビ番組をいくつか。まずは今日の「徹子の部屋」(ゲスト・神津善行&中村メイコ夫妻)から。それから、昨夜の「イワクラと吉住の番組」を観ると、先週に引き続き、東京03飯塚がゲスト。飯塚は、松本人志がコントで演じる人物が年齢不詳なことを指摘する。

 「水曜日のダウンタウン」も放送直後に観てしまうが、先週に欠席していた浜田は今週も不在。今週は「みんなの説スペシャル」。「メシ屋で提供が早すぎたらそれはそれでおっかない説」がすごかった。からくりを明かしてくれないのだが、実際にこういう店を作れるんじゃないだろうか。「フラッシュ暗算 途中にめちゃ気が散る画像挟まれたらさすがの暗算名人でも正解出せない説」では、暗算名人の高倉佑一朗というひとが登場したが、タレントじゃないひとをドッキリで盗撮していたのはちょっと怖い気がしてしまった。この場合、誰が承諾したのだろう。「本屋の店員 制服がエプロンなの謎説」というのもあったが、書店員経験者として、謎だと思ったことは一度もない。

 「あちこちオードリー」もすぐに観た。伊集院光と渋谷凪咲がゲスト。朝のラジオを辞めたことについての話を期待したが、そこはあまり語られなかった。渋谷凪咲の引き合いに出す、自覚的になったバラドルに対する伊集院の毒がすさまじい。伊集院に今田・東野について訊いていたのも珍しかった。それはさておき、伊集院が「かかってる」という言葉を使っていたのが気になった。ここ数ヶ月でやけにたくさん耳にするようになった言葉だが、いったい、どこから出てきた言葉なのだろう。

 ツイッターを見ると、お笑いナタリーに、昨日の「漫才新人大賞」の記事が一日以上が経ってようやく出ていた。審査員に渡辺正行の名もあり、ろくに取材していないのがまるわかりの記事だ。現場にもきていないのだろうし、漫才協会の側から記事にしてもらうようにお願いでもしたのだろうか。

 古本市の準備が終わらず、値付けをした本をケースに詰めてみると、まだまだぜんぜん余裕がある。いつもは入りきらないくらいに用意してしまい、どれを置いていくかに悩んでいたものだが、ブランクがありすぎて、まるで勘がつかめない。古本市が連続してあれば、売れ残りをまわしているだけでもなんとかなったのだが、イチから準備するというのはなかなかめんどうだ。深夜も準備は続く。

 タイムフリーで、火曜の「ビバリー昼ズ」を聴くと、12時台は、平成ノブシコブシ徳井健太がゲスト。徳井と黒沢かずこは、森三中がノブコブよりも1年先輩であり、とても近い間柄のようだ。東貴博に、徳井と黒沢で質問攻めにする時間がかなりあり、くりぃむしちゅー有田が覚醒したという東八郎十三回忌の舞台の話を東から訊き出す。その話を有田がどこかでしゃべっていたのか、少し前に、欽ちゃんの「週刊文春」の連載でもこの舞台について語られていた。あるいは、徳井が注目する銀座7丁目劇場時代のココリコ、後輩から慕われるというダイタクの話も面白い。

 古本市の準備は終わらず、聴くラジオもなくなってしまい、Spotify のポッドキャストで「植竹公和のアカシック・ラジオ」を聴いた。比較的最近の、2月と3月に配信された泉麻人の回。前編は、近刊に書かれた銀座について。後編は泉麻人の読書歴。

2021年11月11日木曜日

11月11日木曜日/品川・ラジオを聴く

◇ 品川

 今日も朝から都内に。これでも、やや寒くはなってきているのだろうか。品川に用があり、昼食はすき家に入り、にんにくゴマだれ豚丼を食べた。490円。ツイッターから、瀬戸内寂聴の訃報を目にする。品川シーズンテラスを抜けようとすると、上階に公園があり、ここから品川駅につながっているのかと歩いてみたが、また下に降りなければならなかった。道路に沿って進んでいくと、駅ビルに入れる通路がぜんぜんなく、駅ビルの下をくぐって、反対側からぐるっと正面にまわり、階段を上がるというめんどうなルートになる。品川から東海道線に乗ると、混雑していて座りそこねた。横須賀線か京浜東北線に乗り、座って帰りたかった。寄り道する余力もなく、今日は読書もまったくできなかった。



◇ ラジオ

 夕方に帰宅し、タイムフリーで、聴きそびれていた番組をいくつか。月曜の「ナイツ ザ・ラジオショー」は、5GAPがゲストだった。記憶にはなかったが、「NHK新人演芸大賞」のナイツが優勝した年(2008年)には、5GAPも決勝に進出しているのだ。「新しい波8」に、劇団ひとりと同じ回に出演しているというから、じつは早くから注目されていたコンビだ。吉本所属だが、ツッコミのトモは東京出身、46歳だそうで、上野の松坂屋で開催された「志村けんの大爆笑展」を観に行ったという話から、「全員集合」の観覧にも行ったことがあるという話になり、ほかにも、仮面ノリダーの撮影現場を見に行ったり、なんと、「スーパーJOCKEY」の観覧には毎週通っていたという。火曜の放送(ゲスト・スリムクラブ)、水曜の放送(ゲスト・ぽんぽこ)も続けて聴いていく。ぽんぽこの高木ひとみ〇は、どうやら、好楽師匠の親戚にあたるらしい。

 Spotify のポッドキャストで、今日の「大竹まこと ゴールデンラジオ!」を聴くと、泉麻人がゲストだった。新刊の自選コラム集が面白そう。小島慶子と3人で、80年代のテレビと雑誌の話が弾んで面白かった。大竹まことと泉麻人は「冗談画報」が初対面なのだ。

 Spotify のニューリリースから見つけた、SPEEDのトリビュート盤を少し聴いてみた。ISSAが何食わぬ顔で参加していて、たいした男である。23時頃には眠る。

2021年7月27日火曜日

7月27日火曜日/九段下


◇ 貧乏暇なし

 雨降り。睡眠不足。今日も朝から都内に。九段下に用があり、昼食は神保町まで足を延ばし、ボーイズにひさしぶりに入り、生姜焼きを食べた。850円。いや、カレーを食べようかと思って入ったのだが、メニューに見当たらず、ぱっと決めてしまったが、カレーは裏面に書いてあった。まさか、両面だったとは。生姜焼きが旨かったから満足だが、今度はカレーを食べてみよう。九段下に戻り、マクドナルドに入り、アイスコーヒーを飲む。雨はあがり、とても暑くなった。靖国神社をぶらぶらし、また神保町に戻った。





 いつもどおり、アットワンダーから、靖国通りを神保町の交差点方面に歩いていく。雨はあがり、おおむね、外にも均一箱やらを出している店が多かったが、矢口書店の外の棚はまだ閉めていた。交差点からすずらん通りに入り、東京堂まで行ってから、そういえば、レターパックを出さなければならなかったと思い出し、郵便局を検索すると、すずらん通りの交差点寄りにあり、そこまで戻った。それから、今度は靖国通りを小川町方面に歩いた。ツイッターで見かけた情報で、小宮山書店で根本敬の展覧会をやっていたはずだと思い、行ってみるが、シャッターが閉まっていた。緊急事態宣言の影響という貼り紙があったが、大半の店は開いているのに緊急事態宣言の影響なのか。このあとの予定をいったん考えようと、道路をわたり、ベローチェに入ろうとしたが、レジに行列ができている。これはだめだと思い、もう神保町駅を離れることにして、電車に乗ると、眠気がどっと出た。半蔵門線で渋谷に出て、東横線の各停に乗り、ぐったり眠りながら、横浜まで戻ってきた。とにかく疲れがひどい。まだ時間が早かったが、これ以上の寄り道はせず、帰ることにした。ツイッターからニュースを見ると、東京の新規感染者数は 2848人に。二千人はいずれ超えるだろうとは思っていたが、一気に跳ねあがった。

◇ ラジオ

 夕方には帰宅し、タイムフリーで、ニッポン放送の三木鶏郎特番をようやく聴いた。先週火曜に放送された「三木鶏郎とニッポン放送」。パーソナリティは高田文夫、アシスタントは箱崎みどり。ゲストに、まず、泉麻人が登場し、後半には鈴木慶一が加わった。大瀧詠一と対談している80年代の音声も流れ、CMソングの大家であった三木鶏郎が、当時、新進気鋭の大瀧詠一に向かってしゃべる緊張感を、鈴木慶一が指摘する。鈴木慶一もまた、CMソングの作り手として、三木鶏郎にはじかに会っているのだ。三木鶏郎は、最後はコンピューターを使って音楽を作っていたという。90年代まで生きていたひとなのだと、改めて認識した。聴き終わり、19時半にはもう眠ってしまい、深夜3時過ぎに目覚めた。ようやくたっぷり眠れたという気がする。

ブログ アーカイブ

人気急上昇中の投稿です

6月12日土曜日/「キングオブコントの会」

◇ ラジオ・テレビ  昨夜から眠れず、朝から2時間ほど眠り、9時からラジオ。「ナイツのちゃきちゃき大放送」を聴く。出水アナがいじられていて、わからずに検索したが、カトパンの結婚相手が出水アナの元彼だったとは、カトパンの結婚にまったく興味がなく、ぜんぜん知らなかった。「常連さん」は...