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2023年6月7日水曜日

6月7日水曜日/どっちも茶化しにくい




◇ 生麦

 朝から外出。横浜駅に出て、吉野家に寄り、納豆牛小鉢定食を食べていく。437円。それから、京浜急行の生麦のほうに用があったのだが、ここもめったに訪れない土地だ。夕方には横浜駅に戻り、東口、ベイクォーターのマクドナルドに入り、ひと休み。アイスコーヒーとスパチキを食べる。読書をして、夜遅くに帰宅する。

◇ 読書・テレビ・ラジオ

 図書館で借りていた、石戸諭「ニュースの未来」を読み終えた。2021年刊、光文社新書。図書館に返さねばならないが、たくさん付箋を貼った。アツさもあり、昂揚させられる本だった。古本で見つけたら、この本は手元に置いておきたいな。以下、いくつか引用。P122-123「ある社会事象を取材するにあたり、どうしても必要になってくるのが、人や物事を知りたいという好奇心であることは多くの人が賛同してくれると思います。僕はニュースの書き手というのは本質的に軽薄であり、不謹慎であることからは逃げられないと考えています。(略)「社会を良くしたい」という正義感、弱い人の立場を代弁したいという義憤だという人もいるでしょうが、その根源にあるのは、結局のところ「知りたい」という好奇心ではないかと思うのです。より正確に言えば、単なる「好奇心」ではない、「思慮深い好奇心」です。他人の不幸に土足で踏み込むことをよしとせず、相手が語ってもいいと思えるまでの関係を構築し、「知りたい」を伝えること。これがベースにあると仕事を重ねて気がついたのです。知りたいと思わずに、正義感や義憤で社会と関わりたいという人に向いているのは、政治家や社会運動家でしょう。なぜニュースでなければいけないのか、という問いには十分に答えられていません。」 P215「これも東(浩紀)さんが指摘していますが、SNSが普及した現代は、言葉への過信が異様なほどに高まっています。正しい言葉と意見表明ばかりが求められ、何を実践しているかより、瞬間的に同じ思いを共有するもの同士が「今、ここ」でつながり、消費される正しい言葉にこそ価値があると思われている。彼らが無条件に前提としているのは、言葉だけで問題を理解し、解決できるという価値観に他なりません。「言葉と現実は常にズレている」にもかかわらず、無邪気な前提で言葉が交わされ、やがて論争は対立する相手への罵倒へと変わっていきます。」 P273-274「佐藤(卓己)さんは、現代のメディアリテラシーの核心を「あいまい情報に耐える力である」と記しています。(略)佐藤さんの定義は、精神医学の世界でネガティブ・ケイパビリティと呼ばれているものに接近します。直訳すると「負の能力」ですが、これには解説が必要でしょう。精神科医で作家の帚木蓬生さんによる、そのものずばりの『ネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力』では、このように定義されています。「ネガティブ・ケイパビリティ(negative capability 負の脳力もしくは陰性能力)とは、『どうにも答えの出ない、どうにも対処しようのない事態に耐える能力』をさします。あるいは、『性急に証明や理由を求めずに、不確実さや不思議さ、懐疑の中にいることができる能力』を意味します」」

 録画していた昨夜の「午前0時の森」を観ると、スタジオに観覧客を入れている。水卜アナが登場し、今回はトークライブ形式の放送ということだが、つぎに登場したのは若林ではなく、山里亮太だった。若林は体調不良で欠席。「だが、情熱はある」というドラマは1話だけ観てやめてしまったのだが、山里という人物は、戦略家の面ばかりが前面に出るようで、どうも関心が湧かない。(「天才はあきらめた」という本は面白かったのだけど。)島田紳助がテレビから消え、直接的にその穴を埋めていたのは今田・東野だったが、案外、その位置に収まりつつあるのは山里亮太ではないだろうか。

 タイムフリーで、昨夜の「爆笑問題カーボーイ」を聴くと、太田が第一声から「あのう、俺、思うんだけどさ、…あっちゃんと松本さんね。ケンカはよくないと思う。」と始め、そのあとにはすぐにゲンロンカフェの話題になり、今週はこの話をたっぷりしてくれるではと期待していたのだが、古舘伊知郎とのトークライブにも触れ、そしてまた、松本と中田の話に戻ってきた。結局、オープニングはこの話をたっぷりとしゃべったのだけど、ここで語られていた内容がじつに素晴らしい。太田「ふたりのケンカなんだからさ、ふたりのことはふたりでしか解決できないんだよ。こんなのさ、笑い話にしたいわけじゃない? どっちもそうだろ、きっと。これね、タブーみたいなことにしちゃうと、何年もそれが触れないみたいなことになって、つまんないよう。おれがこう言うと言葉に重みがあるだろう?(笑)」「わりと吉本の大御所なんかも怒ってるみたいな感じで、まあ、どっちがどうなんだかよくわかんないけど、あっちゃん総スカンみたいな感じになってんだけど、まあ、そんな怒らなくてもたいした話じゃないからさあ。結局さあ、このぴりついた空気ってのはさあ。ただ、ここまでそのぴりつかせた原因の一端は俺にもあんのかなあなんて、(笑)ちょっと思っちゃったりなんかして。」「あっちゃんが思うほど、…これ言うと松本さん周辺はどう思うかわかんないけど、ほかの審査員の言葉もたぶん効いてるし、もっと言えばだよ、いちばん審査員が気にしてんのは客のウケだよ。あれだって、俺がやったとしても、客がウケたとこに入れるもん、絶対に。そう考えると、決めてんのは客なんだよ、どう考えても。じゃないと、とんちんかんな審査だと思われるからあんなの。俺はねえ、あっちゃんがいちばん過大評価してんじゃないかと、松ちゃんのことをだよ。そう思うわけ。これ言うとまた角が立つけどね、俺も。」「ただ、あっちゃんが言ってたなかでひとつ思ったのは、ダウンタウンを超えるコンビを輩出してないってね、…俺もよく詳しく観てんな。何回か観ちゃったからね。たしかそういうふうに言ってたんだよね。それは失敗でしょうと、大会として。ただねえ、それは俺はちょっとあっちゃんとは違うのは、今の連中ね、「M-1」出てくる、「キングオブコント」とか出てくる連中、ぜんぜん超えてるよ。超えてるっていうのはダウンタウンをって意味じゃなくて、俺らの時代の漫才やコントっていうのを、まあ、技術から話術から間からなにから、ネタのあれからなにから、かなわないもん、だって。」「ただ、あっちゃんが言ってる意味っていうのは、おそらく「権威」だと思うんだよね。そういう意味ではダウンタウンを超えてないってのはたしかだろうと思うのね。ある種の権威的なものってのはさ、あるじゃん。そうすっと、あっちゃんは俺のこと好きって言ってたけど、本当はこいつは権威が欲しいの? って、俺はちょっとあれ観てね、なんとなく、思われちゃうよっていうふうに、思っちゃったんだよね。たださあ、権威なんて邪魔なだけだよ、お笑いにとって。」「なにが言いたいのかというとさ、まあ、要するに、俺はこれ言うとまた波紋呼んじゃうかもしんないけど、あっちゃんと松ちゃんて似てんじゃねえかなって気がする。(笑)気質がよ、気質が。やっぱりさ、カリスマとパーフェクトヒューマンだからさ。わりとそういう感じにそぶりを見せるじゃない。いちばんの、俺、似てんなと思うのは、どっちも茶化しにくい。(笑)このね、ぴりついた空気。茶化しにくいんだよ。そういう意味でいうと、なんていうのかなあ、ふたりともそれでお笑い界のことを考えてるっていうような感じじゃん。」「そういう意味でいうと、ジレンマがあるわけ。それは、松本さんが審査員するずーっと前から、要するに、お笑い界のもってるジレンマとして、お笑いのことを教えるか教えないかなんだよ。(略)俺はなんで審査員やらないってずーっと言ってるかっていうと、まず、俺はね、お笑いを学問にしたくないと思ってるわけ。でも、スクールができちゃったろ? もうがんがん、うちもやってるわなあ。社長は俺のことわかってるから、俺に講師をやれとはひとことも言わないわけ。俺は、でも、それすらね、どうなんだろうなあって思ってるわけ。つまり、笑いを分析して、こうやってこう突っ込んでこの間でどうのこうのってえのは、学問になっちゃってる。学問になっちゃった時点ですべてはつまんなくなんだよ。」「あっちゃんが言ってる問題は、じつは松本さんにかかるんじゃなくて、じつはお笑い界全体が、いわゆるああいうコンテストで若手を発掘するっていう環境になっちゃってることに、自分はっていうさ。あっちゃん言うのはさ、1個ぐらい爆笑問題さんにゆずってくれませんかっつうんだけど、俺、ゆずられる立場なの? って。(笑)それもさあ、俺、ちょっとショックでさ。(笑)」 オープニングのあとには、ゲストのランジャタイが登場。「武勇伝」を覚えてきている国崎に笑う。

2022年12月31日土曜日

12月31日土曜日/大晦日

◇ テレビ・ラジオ・雑誌

 深夜から眠れず、早朝、ラジオをつけると、「木梨の会」に香取慎吾が出演していた。2時間ぐらい眠ってから、録画していたテレビ番組をあれこれと。昨夜、途中まで観た「アメトーーク!」の残りを。「アメトーーク大賞」の最後には、江頭と出川のカースタントのVTRがあり、そして、グランプリには有吉弘行が選ばれた。そこにはいずれも上島竜兵のすがたが見え隠れする。

 録画したままで観ていなかった「M-1」の「アナザーストーリー」を、今年の放送を先に観たついでに、過去のものも観てしまう。2年前、2020年の「アナザーストーリー」はマヂカルラブリーが優勝した年だが、錦鯉、ウエストランドという、のちのチャンピオンがそろって決勝進出しているほか、ニューヨーク、見取り図、おいでやすこがという売れっ子たちも輩出している。2年経って、それぞれの未来を知ってから観るのもまた面白いもので、錦鯉も、この年はファイナルステージに残ったわけでもないのに、この時点からかなり多く扱われていて、それだけドラマがあるコンビということか。マヂカルラブリーのふたりは、野田は2003年、村上は2004年にそれぞれ初出場した映像から残されていて、それだけの歴史の厚みがもはや「M-1」にはあるのだ。2020年という年は、野田は先に「R-1」で優勝していて、「R-1」のトロフィーも映していたのだが、お見送り芸人しんいちがもっているトロフィーとはかたちが違うということにも改めて気がついた。

 タイムフリーで、聴きそびれていたラジオ番組もいくつか。先週の「爆笑問題の日曜サンデー」には伊集院光が登場していて、これは聴き逃すわけにはいかない。月曜に放送された今年最後の「ビバリー昼ズ」も、一度聴いたのだが、聴きながら眠ってしまったので、これも聴きなおす必要があった。オープニングでは、高田先生が「エルピス」を絶賛していた。12時台はヨネスケがゲスト。主演映画、河崎実監督「突撃!隣のUFO」の話題から始まる。

 ラジオを聴きながら、楽天マガジンで、読みそびれていた「週刊文春」のラジオ特集もようやく読めた。高田文夫先生のインタビューがあり、構成はおなじみの岸川真。「ビートたけしのオールナイトニッポン」を始めるときに「ぬかるみの世界」を参考にしたという話は初めて知るかもしれない。そのほか、大沢悠里と毒蝮三太夫の対談、藤井青銅が語る伊集院光など。

◇ 二俣川

 昼過ぎに外出。二俣川まで歩き、相州蕎麦に入り、特製肉つけ麺を食べた。830円。大晦日だからケチなものはやめようと思い、やや高いメニューを選んだが、年越しそばにするにはもうちょっとシンプルなそばのほうがよかったか。つゆがピリ辛で、ひとくち目でむせてしまった。年越しにピリ辛はやっぱり変だ。


 ジョイナステラスのくまざわ書店に寄り、それから、二俣川ライフに戻り、ドトールに入り、ひと休み。大晦日は営業時間も違うだろうから、閉店時刻を確認してから入った。読書をするつもりでいたが、しかし、読み始めてすぐに眠くなる。今年最後に一冊読み終えてしまいたかったが、これは年またぎでいいか。

◇ ラジオ

 夜に帰宅し、テレビの録画残量の確認をしてから、夜もタイムフリーでラジオ番組を聴いていた。先週日曜に放送された「志の輔ラジオ 落語DEデート」は、山田邦子がゲストだった。人形町の末広で、子どものころに先代の三平や正楽を観ていたんだそうで、これは山田邦子の著書のなかでも語られていた。渡辺徹の話にもなり、志の輔師匠ともつながりがあったとは知らなかったが、文学座の舞台で富山公演があるときには志の輔に電話がかかってきたという。落語は、談志師匠の「芝浜」。1966年5月、東宝演芸場での録音、30歳のときの音源が放送される。山田邦子「あたしね、やっぱりかっこよかったですよ、談志さんはね。ジーパンなんか履いちゃって。学生のときに、渋谷の駅で立ってるとこ見て。「うわあ、談志見た! いいことあんなあ」って思って。好きだったのに、デビューしたら、なんかねえ、ちょっと意地悪で。まあでも、あんまりほら、へらへらするかたじゃないから。普通にあいさつしてたんだけど。たけしさんとは仲よくって。そしたらあるとき、クイズ番組で、「俺ね、お前に謝りたいんだよ」って。「お前のこと、勘違いしてて。悪かったなあ」って。「俺、お前のこと好きだよ」って言ってくれて。嬉しかったんだけど、「あっ、嫌いだったんだ!」と思って。(笑)ちょっとねえ、さかのぼって、なにがあったんだろうっていうのは思ったけど。でも、ちゃんとそういうこと言ってくださるひとでした。かっこいい。好きでした。」

 続けて、27日火曜に放送された特番「さようなら六代目三遊亭円楽」も聴いた。パーソナリティは伊集院光。冒頭に、わかりきっていることだが、円楽との師弟関係を改めて説明するところから始まった。円楽が出演したTBSラジオや系列局の名場面、あるいは未公開音源を流しながら、合間に伊集院がコメントを挟んでいくという構成。わりと近年の音源ばかりではあったが、伊集院と対談した番組では、円生襲名について、たっぷりと、具体的なことが語られていた。そのあとには好楽が出演し、好楽と伊集院の関係も面白いのだが、ここでの会話も円生襲名の話が多くなった。最後には事務所が保管する高座の音源から、あえて珍品を選び、「代書屋 天野幸夫伝」を放送した。

 そして、オンタイムのラジオ番組に、やや早い時間からFMヨコハマをつけ、IKURAさんの番組から聴き始め、23時からは「HONMOKU RED HOT STREET」を聴いた。以前は、クレイジーケンバンドのカウントダウンライブに毎年のように行っていたものだが、コロナを挟み、今はやっているのかも知らない。ラジオを聴きながら、寝っ転がったまま、だらしなく年を越し、そのあとは元日の日記に続く。

2022年12月27日火曜日

12月27日火曜日/一年の早さ・カレー

◇ テレビ

 よく眠れず、朝、録画していたテレビ番組をいくつか。「お笑い向上委員会」を2週分まとめて。ひとつ前の放送では、ザブングル加藤とTKO木下の対決があったが、それよりも、錦鯉まさのりのあるあるネタに爆笑。先日の放送は「委員会的流行語大賞」。さんまひとりが出演する形式は、コロナ禍になり、大人数での収録が難しくなったために生まれた苦肉の策だったはずだが、この企画だけが年末恒例の企画として残った。「地獄の空気を救う神の一言部門」はヤジマリー、「音楽を愛した芸人部門」はハリウッドザコシショウ、「ボソッと一言オフガヤ部門」はずん飯尾、「魔の委員会'sハイ部門」はナダルが受賞。それにしても、今田の結婚相手候補にやす子が登場した回なんかは、比喩ではなく、本当につい最近のような感覚がしていて、これが新年の放送だというので一年の早さにぞっとする。なにもしないうちに一年が経ってしまった。

◇ 秋葉原・代々木・新宿

 昼から都内に。まず、秋葉原のほうまで。昼食はインアウトという店に入り、ランチメニューのカレースパゲッティを食べた。この店は二度目。味噌汁、サラダがつき、500円。安い。それから、代々木のほうに移動し、ブックオフに寄る。しかし、まるで買うものがない。文庫本は110円の棚がなくなり、半額の棚にしてあるのだが、ほかにこういう店舗はあるんだろうか。110円以下の文庫はほぼ見つけられない。それでも、100円引きクーポンを使えば10円で1冊買えるのだから、なんとか1冊だけ選び出して買っていく。

 新宿方面に進み、ベローチェに入り、ひと休み。腹が減っていたが、食べたいパンがない。スマホの充電をしながら、タイムフリーで、昨日の「ビバリー昼ズ」を聴いた。年内の放送は昨日が最後だった。聴きながら少し眠ってしまい、それからしばらく読書をする。そのあとには西口のブックオフにも寄り、こちらはまあまあいいものがあり、110円のコミック文庫を2冊、220円の文庫を2冊買っていく。帰る前に、どうしても腹が減り、京王モールの梅もとに寄り、ハンバーグカレーを食べた。540円。

◇ テレビ・雑誌

 夜遅くに帰宅し、夜も録画していたテレビ番組をいくつか。昨夜に放送された「M-1」の「アナザーストーリー」を観た。毎年、録画はしているのだが、録画したまま、まだ一度も観たことがなかったのだが、今年はさすがにすぐに観たくなった。

 楽天マガジンで雑誌のチェックをすると、「週刊朝日」に「M-1」の記事があり、東西漫才を比較研究している日高水穂という関西大学の教授を初めて知ったが、そのほか、中村計、西澤千央、倉本美津留らが取材に答えている。読みそびれていた先週の「週刊ポスト」にも「M-1」の記事があり、執筆者は中村計だ。「M-1グランプリ 出続ける意地、出なかった後悔」と題し、スピードワゴン小沢、カミナリが取材に応えている。この号には、太田光と鈴木エイトの対談もあり、なによりも、これをじっくりと読みたかった。

 「週刊新潮」には、角川歴彦逮捕の後遺症により、KADOKAWA が製作する映画がつぎつぎにお蔵入りになっているという記事があり、たけしの新作のほか、「銀河鉄道の夜」と辺見庸原作の「月」という映画がお蔵入りの危機にあるという。たけしの「首」に関しては今までも「週刊新潮」が記事にしてきたが、今度の記事では、KADOKAWA の関係者なる人物が「北野監督から KADOKAWA に連絡があって、やっと契約書がまとまり、公開に向けた作業が再開したようです」と証言している。そのあとのページには、肥後克広に取材した上島竜兵を語る記事もあった。

 深夜1時からは「爆笑問題カーボーイ」を聴いた。聴きながら眠ろうとするが、部屋が寒くて眠れない。がさごそと物音がすれば、ネズミかと思う。深夜3時近くなっていたと思うが、ラジオを最後まで聴き終わらないうちにようやく眠れた。

2022年12月22日木曜日

12月22日木曜日/神楽坂で珍品噺を

◇ ラジオ・テレビ

 早朝に目覚め、まず、ブログの更新をひとつ。普段はほとんど聴くことのない「パンサー向井の#ふらっと」をなんとなくつけてみたら、今日は向井が不在で、高橋ひかると喜入友浩がしゃべっていた。向井がいないほうがなんだか聴きやすい気がする。部屋が寒い。ラジオをつけたまま、少しぼんやりする。ツイッターを覗いてみると、フジテレビが芸歴16年以上の漫才の賞レースをスタートさせることが発表されていた。司会は東野幸治。「G-1グランプリ」の存在価値はどうなるだろうか。録画していたテレビ番組をいくつか。月曜の「しゃべくり007」(ゲスト・中山美穂)など。

 昼はラジオ。「ビバリー昼ズ」をつけると、オープニングでは「M-1」の話をする。番組後半では、松本隆からのメッセージが流された。以前、清水ミチコが「風街ろまん」のジャケットに松本隆以外の3人のサインをもらっているという話をしたら、それをリスナーがツイッターに書き、松本隆本人の知るところになったという流れのようだ。ちょうどまた、松本隆は南佳孝と有楽町でイベントをやっていたというわけか。午後はそのまま、「ナイツ ザ・ラジオショー」をつけておく。オープニングでは、昨夜の「水曜日のダウンタウン」のクロちゃんの企画を話題にしていた。テレビにクレームを入れるひとの気持ちがわかったと土屋さん。

◇ 五反田・神楽坂

 午後から外出。朝から雨降りだったが、いつの間にか止んでいた。ひどい空腹。横浜駅、西口五番街の龍王に入り、にんにく醤油のレバー丼を食べていく。600円。東急線を乗り継ぎ、まずは大崎広小路まで。五反田のブックオフに寄り、110円の文庫本を1冊、220円の文庫本を3冊、単行本を3冊買う。

◇ ラジオ

 そのあとは飯田橋に移動し、神楽坂のベローチェに入り、ひと休み。スマホの充電をしながら、ラジオを聴いた。今日の「ナイツ ザ・ラジオショー」は志らく師匠がゲスト。もちろん、今日も「M-1」の話になる。YouTube の配信で話していたこととも重複するのだが、大吉がポッドキャストで話していたことと合わせると、ふたりの採点の考えかたはとても似ていて、さや香をやすきよと比較するところまで一緒なのだが、大吉はやすきよを塗り替えたと評価し、志らく師はやすきよには及ばないと評価した。そのほか、ドラゴンズの話などもあり、最後は円楽の話になった。

◇ 落語会

 ベローチェを出て、すぐ近所の香音里に。志ら玉さん主催の「珍品噺研究会」。この会をいつ知ったのかは忘れてしまったが、必ず行くつもりではいたものの、予定の目処がなかなか立たず、予約したのは昨日だった。19時開演、15分ほど前に到着する。当日精算、1500円。受付にはがじらさんがいたので、「地蔵中毒観ましたよ」とひとこと言えた。この会は3年ぶりの開催になるのだろうか。珍品噺を掘り起こして口演する会なのだが、そもそも、談志師匠が珍品噺をよくやっていたのだから、こういう会を立川流がやる意義はとても大きいはずだ。しかし、お客さんはあまり入っておらず、顔見知りのひともいなくなってしまった。前座なし、寸志「蜀山人」、らく人「朝友」、志ら玉「厄払い」、仲入り、がじら「お産目出度や」、最後は座談。この会場、香音里が今月いっぱいで閉鎖するという残念なお知らせもあった。民家を利用した貸しスペースで、いい雰囲気の会場だった。



◇ 読書・テレビ

 神楽坂から東西線に乗って帰る。電車内で、和田誠・三谷幸喜「それはまた別の話」を読み終えた。2001年刊、文春文庫。親本は1997年刊。「キネマ旬報」の連載対談。このとき、和田誠は六十代だが、三谷幸喜はまだ三十代だ。この年齢で、和田誠が若いころに観ていた映画について語りあえていることに改めて驚く。古い映画だけでなく、新しいところでは、1996年公開の「トイ・ストーリー」を語っている回もある。

 夜遅くに帰宅し、録画していたテレビ番組をいくつか。「徹子の部屋」を2日分、昨日の放送は片岡鶴太郎がゲスト。40年前、28歳のころに出演した映像も流れた。三線を引きながらものまねをする新ネタも披露。今日の放送は古田貴之がゲスト。「サンデージャポン」に出演していたロボット博士だ。若いころに難病にかかり、余命宣告をされたのだが、それがなぜか治ってしまったという話をしていた。その理由はわからないそうだ。

2022年12月21日水曜日

12月21日水曜日/まだまだ「M-1」

◇ 大手町・渋谷

 寒くなり、なかなか起きあがれなくなってきた。朝から都内に。横浜から東海道線に乗り、東京駅まで。昼食は大手町ビルヂング、サンマリという店に入り、ランチメニューの角煮プレートを食べた。800円。ファーストスクエアのファミリーマートのイートインにコンセントを見つけ、ここでひと休み。ホットコーヒーと、チュロッキーも食べる。

 それから、夕方には渋谷のほうにまわり、まんだらけに寄り、階段の百均から雑誌を2冊買っていく。まんだらけのレジ前では、虹の黄昏の写真集が売られていた。そのあとには、東急百貨店の丸善ジュンク堂にも寄った。来年1月末に閉店するというので、気がつくと寄るひまがないということにもなりがちなので、寄れるときに寄っておこうと思った。まあ、店内を眺めるだけなのだが、「ミュージック・マガジン」最新号の年間ベストを少し立ち読みしていく。松濤のベローチェに入り、ひと休み。ツイッターを覗くと、高見知佳の訃報が。今年の参院選では立憲民主党から出馬していたのに。

◇ 読書

 ベローチェで、山田邦子「こんなはずじゃなかった」を読み終えた。ずいぶん前から手元にあった本だが、本というものは、読みたくなるタイミングがいつやってくるかわからない。1999年刊、毎日新聞社。毎日新聞に連載された、山田邦子三十代のエッセイ。この時期の山田邦子のイメージを正確には思い出せないが、おそらく、人気絶頂期はもう過ぎていたといってもいいころだろうが、しかし、掲載されている写真も含め、テンションが高く、まだまだいい時代の芸能人の匂いが濃厚だ。小説もたくさん書いている山田邦子は、自身を「物書きの端くれ」と書いているくらいなのだが、どうやら、自分で原稿用紙に書いているようで、口調同様、文体が小気味よい。しかし、小説は作り話だから恥ずかしくないけど、エッセイは恥ずかしいとも書いていて、「人生経験豊富な人しかエッセイは書けないと思っている」「よくテレビなどで嫌だなぁと思うのは、「あんた誰?」という人が「エッセイストの〇〇さんです」と紹介されて出て来て、そんな人の意見を聞いても、「なるほど」なんて思ったことないし、よっぽど自信たっぷりな人生を送って来た人なのかしら、と不思議になる。」「あーあ、そういう人たちと同じように偉そうだったら嫌だなぁ」と、エッセイストに対する偏見がすごいのだが、この連載は、前任者の腰山一生の指名により引き受けたという。奇しくも、上沼恵美子について書かれた回があり、これを見つけただけでも「M-1」直後のこのタイミングで読んでみた甲斐はあった。「師匠のいない私はよく「誰かの弟子になるとしたら、上沼恵美子」と言って来た。そのあこがれのひとが目の前にいると思っただけで、ものすごくミーハーになってしまった。芸能生活17年目にして初めて生で上沼恵美子を見た。」というのは、大阪の「怪傑えみちゃんねる」に出演したときのこと。そのほか、山田邦子はデビュー時からずっと舞台をやりたがっているのに、太田プロはもとは演芸事務所だから、金にならない稽古期間に時間を割くことには納得してくれないなど、のちの退所を予見させるようなことも書かれている。ここには、渡辺徹が企画したコンサートに出演し、そのなかで演じた芝居の経験、渡辺徹のアドバイスの細かさに感心したことも書いてある。

◇ テレビ・ラジオ

 夜遅くに帰宅し、録画していたテレビ番組をいくつか。昨夜の「アンタウォッチマン」はNSCの特集。ノンスタ石田が吉本の社長から講師を依頼されたというのはなにかで聴いたことがあったが、ほかにも、パンクブーブー佐藤哲夫、笑い飯哲夫を講師に起用するのは石田の希望だったんだ。しかし、佐藤哲夫が教える構造の授業は、どうも小手先のテクニックにすぎない感じがする。予備校の先生が受験のテクニックを教えるようなもので、それが学問とはまるっきり違うものであるのと同じことだ。柴田が「どこの事務所も勝てなくなるなあ」と思わずつぶやいたが、もちろん、収録は「M-1」の前だったのだろう。

 タイムフリーで今日の「ビバリー昼ズ」を聴くと、昇太師匠はこの「ビバリー」の放送直前まで、「M-1」優勝者を知らなかったという。ということは、昇太師匠、月曜の「ビバリー」は聴いてないんだなあ。昨日の「ナイツ ザ・ラジオショー」は、14時台のゲストに中川家が登場した。ここでももちろん、ナイツと「M-1」の話をたっぷりとしていた。

 Spotify で、特別配信された「たまむすび」のポッドキャストも聴いた。通常の放送のほか、博多大吉による「M-1」解説があり、これを楽しみにしていた。53分、みっちりと語っている。大吉は、80点を基本にし、6項目の点が足されるという採点法にしていて、志らく師匠とも似ているのだが、漫才師である大吉のほうがより細かく、構成力3点、新しさ4点、共感度3点、ボケの魅力2点、ツッコミの技術2点、所作2点に分け、最高点を98点に設定している。そして、ストップウォッチをもちこんでいた理由だが、これは体感時間の正確さを確かめるためだったのだ。つまり、あっという間に感じた漫才があった場合、それは面白くて短く感じたのか、それとも、実際に短かったのかをそこで把握する。真空ジェシカは4分を大きく超えていたようで、その後の構成についての指摘はストップウォッチを見ていたからこそのものだ。漫才のスタイルに関しては、大吉はかなり保守的でもあり、男性ブランコ、ヨネダ2000、キュウは、従来の漫才をフリにしたものと断じる。客の不快感にも敏感で、さや香の「エロい」というワード、男性ブランコの死ぬ場面には違和を示す。そして、ウエストランドの決勝のネタは内輪ネタではないかという指摘。最終的には、ツービートとウエストランド、やすきよとさや香の比較になり、やすきよを塗り替えたとして、さや香に投票したというわけだ。

 昨夜の「爆笑問題カーボーイ」もポッドキャストで改めて聴いた。ウエストランドの登場部分も配信されていて、聴くことができた。深夜2時頃に眠る。

2022年12月19日月曜日

12月19日月曜日/「M-1」のあと

◇ ラジオ

 朝、起きあがるなり、ツイッターで「M-1」関連のツイートをまだまだ追いかけてしまう。午前中にブログの更新をひとつ。昼はラジオ。「ビバリー昼ズ」をオンタイムで聴くと、やっぱり、昨夜の「M-1」の話から始まった。高田先生は、さや香、ロングコートダディ、ヨネダ2000、オズワルドにも触れつつ、ウエストランド井口のかわいらしさ、そして、談志、たけし、太田と続く、東京の悪口の系譜を語る。12時台には先週から決まっていたとおり、ウエストランドが登場する。ウエストランドという名前は、地元岡山のショッピングセンターの名前からいただいたものだということを今さら知った。午後もそのまま、「ナイツ ザ・ラジオショー」をつけっぱなし。こちらでももちろん、「M-1」の話をたっぷりとする。塙さんによると、大吉はストップウォッチを持参していたんだそうだ。オープニングのあとのコーナーでは森田さんというひとが登場し、誰だかわからなかったのだが、午前中に神奈川県庁に取材に行ったという話をしていて、黒岩知事に神奈川県の職員がダイヤモンド野沢の写真を見せたという情報があった。14時台は、NONSTYLE がゲスト。「M-1」語りが続く。和牛効果でコントとの垣根がなくなったという石田の分析が面白い。

 駅前まで用があり、夕方に少し外出。買いものをして、それから、かつやに寄り、期間限定メニューの味噌たまカツ丼を食べた。715円。1時間ほどで、すぐに帰ってくる。

◇ テレビ・ラジオ・YouTube

 TVer で、先週放送の「エルピス」第8話を観るが、視聴期限が切れてしまうから急いで観るしかなかったが、気持ちはまだ「M-1」に奪われていて、まるで集中できなかった。マキタスポーツさんが週刊誌の編集長役で登場する。

 タイムフリーで、先週金曜に放送された友近の「シン・ラジオ」を聴くと、ちゃらんぽらん冨好さんのコーナーでは、その前の土曜日に放送された「THE W」を話題にしていた。天才ピアニスト、紅しょうが、エルフは、NGKの冨好さんのものまねコーナーでアシスタントをやっているという関係なのだ。巨人師匠と同じく、冨好さんも「くん付け」で呼ぶんだということが知れた。

 ラジオを聴き終えたタイミングで、YouTube をつける。志らく師匠が「らく塾」の生配信を始めるということを知り、20年前の塾生としては、これは観ておくべきかと思った。開始から数分遅れでつけるが、倍速で観始めたらすぐに追いついた。まあ、らく塾といっても、予想どおり、おおむね「M-1」の話になる。聴いてみなければわからなかったのは、師匠は採点法をしっかりと考えていて、80点を基本点にし、技術、面白さ、衝撃、魅力をそれぞれ5点満点で加算していくという方法をとっていたことだ。てっきり、師匠のことだから、もっと直感的につけてるのかと思っていた。なるほど、この採点法ならば、さや香よりもヨネダ2000の点が高くなったことに自身で驚いていても不思議はない。せっかくだから、チャットも参加しながら聴いていたが、重くなるから、パソコンではチャットを閉じた状態で視聴し、スマホから投稿した。数件投稿したのだが、配信の終わりかけ、最後の最後で読んでもらえた。「イリュージョン」の話題が出たので、「江戸の風」に相当するものは漫才にはあるのでしょうかという質問をした。和牛やさや香に点が辛くなった理由はここで語られたのではないだろうか。配信は90分ほどで終わった。500円の投げ銭をしているひとがひとりだけいて、終わりかけに投げ銭したから、投げ銭したのに質問に答えてもらえなかったといって怒っていた。こしらさんのファンかな。


 録画していたテレビ番組をいくつか。昨夜の「情熱大陸」は、73歳の市村正親に密着。息子ふたりも登場し、離婚した篠原涼子とも一緒の家族写真も画面に映された。そして、なにげなく観ていると、終盤になり、市村から「今回の「ミス・サイゴン」最後だね」という言葉が飛び出す。30年務めてきた大役だ。最後の舞台は映像に残したくないという美学から、カーテンコールの場面だけが撮影を許される。

 そのほか、「拾われた男」の最終回などを観て、ラジオを聴きながら眠る。深夜0時過ぎだったか。

2022年12月18日日曜日

12月18日日曜日/「M-1グランプリ2022」

◇ テレビ・ラジオ

 ラジオをつけたまま、早朝から4時間ぐらい眠り、ダビングのセットをしてから、ブログの更新をひとつ。2ヶ月遅れの更新。年内にもうちょっと縮められるだろうか。録画していた今朝の「サンデージャポン」を観ると、トップは防衛増税の話題だ。防衛研究所の高橋杉雄が登場し、解説する。そのあとには、サッカー日本代表の権田修一が出演した。鈴木エイト、高橋杉雄が、ガチのサッカーファンとして権田に質問をする。そのあとは、「N高」というネットの高校の特集があり、こんな高校があること自体を知らなかったが、なんと、そこの生徒として、石黒ヨンペイ(石黒サンペイの息子)が登場したのには驚いた。番組終盤には旧統一教会の話題があり、このあとに放送される「報道の日」で、飯干景子独占インタビューがあるというのをここで知ったが、とても気になるものの、残念ながら今日は録画する余裕がまったくない。

 続けて、「ワイドナショー」も観て、それから、「爆笑問題の日曜サンデー」を途中からつけた。14時台は、阿川佐和子がゲスト。聴きながら少し眠る。

◇ 賞レース

 起きあがり、さあ、いよいよ「M-1」。今日は外出もせず、余計な情報も入れないように、じっくりとテレビにかじりつく一日だ。録画中の敗者復活戦を追っかけ再生で観始める。司会は例年どおり、陣内智則とヒロド歩美。ノンスタ石田、スピードワゴン小沢も出演。出場者は17組。出演順に、シンクロニシティ、ママタルト、からし蓮根、THIS IS パン、オズワルド、令和ロマン、ストレッチーズ、カゲヤマ、ビスケットブラザーズ、ななまがり、ダンビラムーチョ、ハイツ友の会、ケビンス、ヤーレンズ、ミキ、かもめんたる、マユリカ。コウテイは体調不良につき、欠場した。このなかで、まったく初めて観るのはカゲヤマだけだろうか。時間切れに笑ってしまった。前半9組が終わったところで、視聴者の採点メモの集計が発表され、その時点で、令和ロマンがトップだったのにはちょっと驚いた。僅差で、オズワルドが2位。知名度を考えると令和ロマンがすごいのだが、どうも小慣れすぎていて、ちょっといやな臭みがついてきたようにも感じた。一般的な知名度が出る前に、ライブシーンですれた芸になってしまうのは危うい。オズワルドも不発。面白かったのは、まず、THIS IS パン。恐竜の動きをする男と、たんたんとした女性のツッコミ。いいコンビ。ストレッチーズの水掛け論のネタも面白かった。後半は、森山直太朗を歌うだけのダンビラムーチョ、激しいアクションのケビンスが面白かったが、いちばん笑わされたのはななまがりだった。デートの設定で、彼女役の初瀬に「こんなの初めて」と言わせる言動を彼氏役の森下がつぎつぎにする。ななまがりはそのあとのコメントの時間でも、「パラレルワールドからきた上戸彩」にさらに笑わされる。そのほか、ヤーレンズも気になっていたのだが、あんまり面白くなかった。ミキもなぜ残ったんだろうと思うようなネタ。かもめんたるにも期待していたが、これも弱いと思った。今年はスマホの投票の時間に間に合い、初めて投票してみた。ストレッチーズ、ななまがり、ケビンスという3組を選ぶ。観る前には予想もしていなかった顔ぶれに投票した。今年はたまたま、前日に野外劇場の客席がいかに寒いかを体験することになったのだが、テレビで観ていても、これはつらいだろうと思うような風の強さを感じた。演者の顔に影ができるのも気になった。照明はどうなっているのか。


 ツイッターを少し覗いてみると、トレンドには「M-1」関連が並び、コンビ名が多く入るなか、ストレッチーズの「水掛け論」が入っていた。C-C-B笠浩二の訃報にも驚く。決勝戦の前に「笑点」の録画を観てしまうと、こちらの演芸コーナーにはナイツが登場していた。

 そして、約45分遅れで「M-1」決勝戦を追っかけ再生で観始める。前段がたっぷりと、昨年の王者、錦鯉のドキュメンタリーのダイジェストからつながり、現在の錦鯉が生登場する。かつて住んでいたアパートの部屋を模したセットのなかにいる錦鯉。壁が開くと、そこはテレビ朝日のロビーだ。トロフィーの返還にスタジオに向かっていく。番組が開始して、10分以上が経ってから、司会の今田耕司と上戸彩が登場。そしてまたドキュメンタリー。予選の様子から、ファイナリストの発表の場面があり、ここでようやくファイナリストが紹介される。ここまで20分。「M-1グランプリ」のタイトルが現れ、番組開始25分で審査員が紹介される。中川家礼二、サンドウィッチマン富澤、ナイツ塙、立川志らく、博多大吉、山田邦子、松本人志が順に登場。「決勝にランジャタイがいない」と、志らく師匠が冒頭から淋しがる。ひさしぶりに審査員を務める大吉は「なんで僕なんですか」「ひとことだけいいですか? 太田さんのせいですよ!」 初めて加わった山田邦子は、松本に「だいたいねえ、あなたが私のこと、しんどい先輩とか言うから。」「今日、鬼越トマホークに会えると思ったけどいないのよ。」 

 屋外の敗者復活戦会場からの中継があり、それから、番組開始40分頃からついにファーストラウンドが始まる。「笑神籤」を引く役には、今年は那須川天心が登場した。まず始めに名前が引かれたのはカベポスターだ。今回のファイナリストのなかでは、唯一、漫才師の匂いをもつコンビだと思っていたのだが、そのカベポスターがトップに登場してしまった。大声コンテストのネタ。かなりいいと思ったけど、審査員の点は意外と低い。カベポスターは優勝候補だと思っていたくらいなのだが。2番手は真空ジェシカ。シルバー人材センターのネタ。真空ジェシカは去年の「M-1」以降、すごく好きになったコンビだが、ひとつひとつのネタは面白いものの、展開があんまりうまくない感じもする。「大喜利と漫才を融合したような」と解する大吉は、後半は失速という評価。松本は辛い点をつけ、「ボケに対してのツッコミが大きすぎる」と評した。3番手は敗者復活組。17位から全順位が発表されるが、まさか、ストレッチーズが最下位とは思わず、自分が面白いと思った組の順位は案外低かった。上位2組、オズワルドと令和ロマンが残り、オズワルドが復活を決める。まあ、前評判どおりの結果だが、しかし、令和ロマンは大健闘だろう。さて、オズワルド。なにか秘策があるのではとも思っていたが、披露したのは敗者復活戦と同じネタだ。これは弱い。審査員たちが敗者復活戦を観ていたのかはわからないが、大吉はそれを把握していた。礼二、富澤は、前半の出来に点が辛くなる。4番手はロングコートダディ。マラソンの世界大会というネタ。これは奇策。これも大喜利的だが、構成がシンプルで美しい。前後の動きを使い、漫才らしさにとらわれない自由さもあった。ロングコートダディはやっぱり好きだな。審査員の点は、割れるかと思ったら、軒並み高い。しかし、時間が短かったという塙さんの指摘があり、大吉も「20秒残していた」と。これは指摘されないとわからなかった。5番手はさや香。ボケとツッコミを入れ替えてからは初めて観た。三十代になってから衰えを感じるというネタ。この審査員たちの前でそんなネタはどうなんだろうか。関西の人気者意識がいやなのだが、テンションの高さのわりには笑うところはないと思ったが、審査員の点は高かった。ここでさや香が1位になる。半分の5組が終わり、後半には見事に荒れそうなメンバーが残った。6番手は男性ブランコ。音符運びという仕事。バカリズムの発想にあまりにも似ているのだけど、演技が細かく、笑わされた。浦井の死にかたが面白い。審査員の点は割れたが、松本はここまでの最高点をつけた。7番手はダイヤモンド。どんなネタでくるかと思ったが、このネタ、レトロニムというやつだ。野沢の言葉が聴きとりづらく、どうも基本的な技術の問題がある。審査員の点も低く、最下位になった。CM後、審査員にここまでの講評をふると、山田邦子は、今朝、紳助にメールをしたことを明かした。8番手はヨネダ2000。餅つきのネタ。去年の「THE W」で初めて観たときから、この漫才はリズムネタの進化型だと思っている。笑ったけど、展開がもうひとつあればどうなったか。いや、この展開のなさがテクノ的でもあるのだけど。審査員の点数は、志らく師匠がやっぱり高く、「女版ランジャタイを観てるようなね」と。塙さんも最高得点。そして、なんと、タイタン2組が最後まで残るという嘘みたいな展開に。9番手はキュウ。ぜんぜん違うものを言うネタ。キュウのネタはたくさん観ているだけに、ああ、ほかのネタのほうがと思ってしまったが。キュウらしいかというと、もっとキュウらしいネタはあるのにと思う。審査員の点も低くなった。ぴろ「松本さんの点数低かったんで…、太田さんの事務所だからかなあとかちょっと思っちゃいました。」 最後はウエストランド。あるなしクイズのネタ。今年は「タイタンシネマライブ」でウエストランドの好調ぶりを観ていて、これでいくだろうと思っていたネタをやっぱりもってきた。それゆえに肩入れもするのだが、いちばん笑ったけど、ラストの着地がちょっと危なっかしくも思う。しかし、なかなかの高得点をたたき出した。3位に入り、これには興奮。志らく「今の時代はひとを傷つけちゃいけない笑いが主流なんですよ。それが傷つけまくるでしょ? だから、あなたがたがスターになってくれたらば、時代が変わるんですよ。」 最終決戦には、ロングコートダディ、さや香、ウエストランドという3組が残った。意外と間を置かずに始まり、トップはウエストランド。まさかのあるなしクイズ2連発できた。最後は「M-1」にまで毒づきまくる。見事に引っ掻きまわした。2番手はロングコートダディ。タイムマシンのネタ。面白いはずなのに、ウエストランドのあとではおとなしく感じてしまう。最後はさや香。さや香がここで爆発すればどうなるかと思ったが、出だしにどうも緊張が見えた。技巧的にはウエストランドよりも上だとは思うものの、笑いははるかに弱い。結果ははたしてどうなるか。あたまを抱える審査員たちのすがたがあったが、ふたを開けてみれば、大吉以外の6名がウエストランドに投票し、ウエストランドが優勝した。



 今年はタイタンにはいろいろあっただけに、最後の最後にこの明るいニュースは嬉しい。放送を観終わってから、ツイッターを観始めたら止まらなくなった。ひさしぶりに深夜にツイートもしてしまう。ウエストランドは「誰も傷つけない笑い」のアンチテーゼというよりも、傷つく自分をガードしている感じがする。だから、時代と合ってないこともないと思うということを書いておいた。昼に聴きながら眠ってしまった「日曜サンデー」を聴きなおしながら、深夜0時過ぎに眠った。

2022年12月15日木曜日

12月15日木曜日/くちひげ男の質問攻め

◇ 神田・神保町

 今日も朝から都内に。神田のほうに用があり、午前中にすき家に入り、朝定食の納豆・牛まぜのっけ朝食を食べた。390円。ベローチェに入り、ひと休み。スマホの充電をしながら、ここで少し仮眠をしていく。

 ある仕事で会ったおじさん、といっても、歳上か歳下か微妙なおじさんで、くちひげを生やし、黒い眼をしている。少し話したら、ずっと質問攻めになった。最初は仕事に関することを質問されていたのだが、どこに住んでるんですかというところから、神奈川県ですと答えると、神奈川県のどこですか。横浜だというと、横浜のどこですか。そこからはあいまいに相鉄線のほうですとぼやかして答えると、鶴ヶ峰ですか。そのあたりですというと、鶴ヶ峰のつぎは二俣川ですか。そうですというと、二俣川のつぎはどこですか、希望が丘のつぎはどこですか、三ツ境のつぎはどこですか、瀬谷のつぎはどこですかと、ひと駅ずつ訊いてくるので、このまま終点まで行くつもりかと怖くなり、大和で話を切ろうとすると、終点はどこですか。海老名ですというと、横浜から海老名まで何分ですか、急行は停まりますか、駅はぜんぶでいくつですか。駅の数まではさすがにぱっと答えられない。俺に訊かずに相鉄線のホームページを見ろと言いたくなったが、いつまでも雑談しているほどひまではなく、その後のなりゆきで質問攻めからは解放された。あとになって、最初のほうの質問で間違えて嘘を教えてしまっていたことに気がついたが、そのくちひげ男と再会することはもうなかった。

 神保町に移動し、靖国通り沿いに古本屋を覗いていくが、なにも買うものなし。すずらん通りに入り、東京堂を覗いていく。新刊をざっと眺め、「本の雑誌」と「フリースタイル」をぱらぱらと立ち読み。パークタワーのまいばすけっとに寄り、栄養ドリンクとフレンチクルーラーを買って食べた。神保町から半蔵門線に乗り、渋谷に移動。まんだらけに寄っていくが、階段の百均の本箱は処分でもしたのか、ずいぶんすかすかになっていた。1冊だけ買っていく。兆楽の前を通ったが、「アメトーーク!」以降も意外と混んでいない感じだ。

◇ 読書・テレビ・雑誌・ラジオ

 星川に寄り、マクドナルドに入り、もうひと休み。ホットコーヒーと、新商品のビーフシチューパイを食べた。しばらく読書をする。清水幾太郎「私の文章作法」を読み終えた。2008年再版、中公文庫。親本は1971年刊。あとがきによると、もとは週刊誌の連載であり、記者にしゃべったものを整理してまとめたという手順を踏んでいる。その手順を知らずに読んでいたが、後半になると、脱線する部分が多くなるのはそのためだろうか。清水幾太郎の思想についてはまるで知らずに読んだが、デカルト批判や、幼稚園的民主主義批判の部分が面白かった。思ったとおりに書く、という文章訓がくり返し批判されているが、これのルーツについては、狐(山村修)による解説に突き止められている。

 コーナンで買いものしてから夜遅くに帰宅する。録画していた今日の「徹子の部屋」は真瀬樹里がゲスト。誰だっけと思ったが、そうだ、千葉真一と野際陽子の娘だ。放送時間帯が安定しない「紙とさまぁ~ず」もなんとかまだ観逃すことはなく、ひとりのゲストが2回分またぐので、だいたいいつも、2週分録画したところでまとめて観ている。この回は古市憲寿がゲスト。

 楽天マガジンで雑誌のチェックをすると、「BRUTUS」は本の特集。BOOK STAND 若葉台には行ってみたいと思っているのだが、この店に寄るためだけに若葉台団地まで行くのはなかなか躊躇してしまう。同じ旭区に住んでいても、若葉台団地は近くて遠い場所。バスで行くことになるだろうが、わざわざ行ってみて、店が閉まっていたりでもしたらつまらないではないか。

 深夜、Spotify のポッドキャストで、今日の「大竹まこと ゴールデンラジオ!」を聴くと、山田邦子がゲストだった。パートナーは大久保佳代子。このタイミングでの出演だから、やっぱり、「M-1」審査員の話題が中心になる。そういえば、大竹まことも審査員経験者だった。大竹からは「お笑いスター誕生!!」でガッツ石松に審査された思い出が出た。山田邦子との思い出も面白く、山田邦子の番組でコントをやっていた大竹は、桜金造と一緒に、笑福亭笑瓶を脱がせて客席に放り込んでいたという話など。それにしても、山田邦子のトークのテンポの早いこと。登場人物も、やすきよや坂上二郎など、さすがの歴史の厚みだ。

2022年12月11日日曜日

12月11日日曜日/新しい審査員





◇ 浜松町

 今日も朝から都内に。電車内では、タイムフリーで、金曜の「中川家 ザ・ラジオショー」を聴いた。一週間経ち、渡辺徹の弔問に訪れた様子をここでまた改めてしゃべっていた。ちょうど、先週金曜の夜の出来事だったのかな。

 浜松町に用があり、芝公園の手前のほうまで歩き、ぶらぶらする時間があった。午後、遅めの昼食。浜松町駅の南口にあった「親父の製麺所」といううどん屋に入り、カツカレーを食べた。650円。浜松町から山手線、大崎から相鉄線直通に乗り、眠りながら帰ってくる。

 帰りの電車内で、ツイッターから「M-1」の審査員の発表を知った。予告どおり、上沼恵美子、オール巨人は本当にいなくなり、代わりに、博多大吉、山田邦子が加わった。なんと、ここに山田邦子を入れたのはすごい。この人選を予想はできなかったが、上沼恵美子に代わる女性審査員であること、そして、島田紳助が作ったコンテストであることを思えば、紳助との関係性もある山田邦子は相応しいかもしれない。しかし、松本よりも格上の審査員がいなくなることをなによりも心配していたのだが、山田邦子は松本よりも芸歴は古いことになるのだろうが、重しのような存在にはなるだろうか。

◇ テレビ・ラジオ

 夕方には帰宅し、録画していたテレビ番組をあれこれと。今朝の「サンデージャポン」は、まず、旧統一教会問題から。そして、保育現場の問題を扱い、スタジオにはてぃ先生が出演する。「ワイドナショー」は今週は松本が出演のほか、大黒摩季、清塚信也、志らく師匠というメンバー。サッカーの話題のあと、渡辺徹の訃報を改めて扱った。先週の段階ではまだ行われていなかった榊原郁恵と渡辺裕太の会見の様子を伝える。明るくさわやかな対応、マスコミとも友好関係を築いている見事な芸能一家だ。そのあとに扱った長野市の公園が騒音問題で閉鎖したというニュースは知らなかったのだが、「ひとりの苦情で」という報道を松本が問題にしていたのは常識的でよかった。音に敏感すぎる音楽家ふたりの見解も面白かった。

 今日の「笑点」は、演芸コーナーにはさらば青春の光が登場。作家のファンが作家のすぐ横で速読してしまうコント。大喜利の助っ人は王楽。昨日の「ワルイコあつまれ」は「子ども記者会見」のコーナーに田中真弓が登場。稲垣吾郎、香取慎吾も演技について語る面白い回になった。タイムフリーで、今日の「爆笑問題の日曜サンデー」(ゲスト・香取慎吾)を、それから、Spotify のポッドキャストで「問わず語りの神田伯山」を聴きながら眠ってしまう。

2022年12月1日木曜日

12月1日木曜日/「M-1」はスポーツ

◇ ブログ

 朝に起きあがり、まず、ブログの更新をひとつ。10月1日の日記を今ごろ書いていて、ついに2ヶ月遅れだ。いや、日記はリアルタイムでどんどん書いているのだが、それらはこのブログの下書きに保存され、それを公開できるかたちに整えるという作業をいちいちしているから、少しずつ余計な時間がかかり、ついに2ヶ月遅れというざまである。その際にカットしている事柄も多数あるが、それらは下書きにずっと保存し続けてある。この blogger が便利なのは下書きに保存してあるものも検索できることで、つまり、あらゆる事柄を(検索に引っかかるような書きかたで)ここに書き留めておけば、自分の脳の外付けハードディスクのように使えるのではと思っている。現在、四十代後半だから、脳なんて、あれあれっという間に衰えてしまうに決まってるのだから、長期的に続けていけば、とても意味のあるものになるのではないだろうか。(グーグルがこのサービスをいつまで続けてくれるのかはもちろんわからないのだが、自分が生きているあいだにグーグルがだめになる心配はあるだろうか。)できれば、十代、二十代のころにつけていた日記も、このブログの下書きにすべて書き写しておければとも考えているが、そんな時間はどうしたら作れるのか。

◇ ラジオ・雑誌

 昼はラジオ。「ビバリー昼ズ」で、ナイツが「M-1」の話をするのではと思ったが、ぜんぜんしなかった。午後の「ナイツ ザ・ラジオショー」でようやく「M-1」の話になる。今日は13時台にもゲストがあり、オープニングのあとにスーパーマラドーナが登場。14時台には、決勝進出を決めた真空ジェシカがゲスト。真空ジェシカはずっとふざけていて面白いな。

 ラジオを聴きながら、楽天マガジンで雑誌のチェックをすると、三遊亭天歌のパワハラの件が「週刊新潮」でも記事になっていた。「FRIDAY」には、元モストデンジャラスコンビの村越周司のインタビュー記事があった。芸人を引退したというニュースは目にした記憶があったが、今は YouTube で「お笑いネタディスりチャンネル」なるものを始めているようだ。

◇ 二俣川

 夕方から外出。今日はだいぶ気温が低い感じがする。11月はやけに暖かかったが、さすがにもうこれで寒くなるか。かつやで食べたいと思っていたが、割引券の期限が昨日までだった。かつやはやめて、二俣川まで歩き、餃子の王将に入った。天津麺に、餃子3個をつける。764円。ジョイナステラスのくまざわ書店を覗き、下の階の無印良品に寄り、ここでマグカップを買った。ドトールに入り、ひと休み。しばらく読書をしていく。

◇ 雑誌

 3日前にブックオフで買った「文藝春秋」12月号にざっと目を通す。小朝による円楽追悼の文章(インタビュー?)が読みたかった。同期としての思い出、エピソードはもちろんだが、円生襲名に向かう円楽の動きが、ここまで語るかというくらいに詳しく語られている。「七代目圓生襲名については、落語愛好家たちの間でも多くの批判があることを知っておりますし、もし僕がただの同業者なら、芸に厳しいあなたがそれはおかしいだろうと突っ込みをいれたくなるところです。ただ、これが同期の弱味というか、やっぱり前座時代から一緒にやってきた楽ちゃんの晴れ姿を見てみたい。」 最後には、円楽がそれほどまでに襲名にこだわった理由が語られ、「本人は圓生という名前を埋もれさせないためにもう一度世に出すと繰り返し話しておりました。もちろんそれも本心には違いありませんが、実はもうひとつ大きな理由があったのです。」として、「やっぱりさぁ、最後は巨人軍で終わりたいんだよね。」という円楽の言葉で締められている。これ、どういう意味だかよくわからなかった。

◇ テレビ

 夜に帰宅し、録画していたテレビ番組をあれこれと。今日の「徹子の部屋」は、東海林のり子がゲスト。現在、88歳。コロナ禍の生活から韓国ドラマにハマり、さらに、タイのドラマからBLにハマり、BL小説まで読み始めるようになったという。東海林のり子から「沼落ち」という言葉を教わり、ウケる徹子さん。米寿のパーティーでは、LUNA SEA にバックハグをお願いしたという話もしていた。88歳にして、このミーハーっぷり、この好奇心。

 ツイッターから、佐川一政の訃報を目にした。つい一昨日、佐川一政の本が売れたのだが、記事によると、11月24日に亡くなったとあるから、もしかすると、亡くなったことを知る近しいひとからの注文だったのかもしれない。90年代悪趣味ブームの文脈で、メディアにもよく登場していた。快楽亭ブラック師匠の会では、大喜利に出演する佐川さんを観たこともあった。

◇ 雑誌

 ラジオを聴きながら、楽天マガジンで「Number」の「M-1」特集を読んだ。これは時間を作ってじっくり読みたく、全ページを熟読していたら、3時間ぐらいかかった。スポーツ雑誌で、異例の「M-1」特集。表紙には「スポーツとしての4分間の競技漫才」という言葉を掲げ、執筆陣には、中村計、増田晶文、生島淳といったスポーツノンフィクションの書き手たちが並んでいる。特集内でも触れられていたが、「M-1グランプリ」というタイトルがそもそも「K-1グランプリ」のもじりであり、漫才を格闘技のように戦わせることへの疑問は開始当初から感じてはいたのだが、今ではもう、「競技漫才」という言葉も浸透していて、その前提はずいぶん変化している。寄席や劇場での漫才とは別のもの、という意識が、ここに登場するようなレベルの漫才師たちのあいだにはおそらくかなり共有されているはずだ。掲載されているものは、増田英彦、チュートリアル、スーパーマラドーナ武智、ミルクボーイのインタビューのほか、サンドウィッチマン、笑い飯、錦鯉らのノンフィクション。出演順と採点の関係を分析する記事を書いているのは、誰かと思えば、堀井憲一郎だった。スタッフへの取材もあり、このあたりは特に知らないことが多く、ひときわ興味深かった。初回から関わり、初期の総合演出を担当していた朝日放送の辻史彦は、「私もM-1はスポーツだと思ってます」と断じ、「その年の大会で一番おもしろかった芸人さんを決めているだけで、普遍的な一番を決めているわけではありません。同じメンバーが別の日に戦ったとしたら違う結果が出るかもしれない。そういう点もスポーツ的だと思います」と語る。具体的な演出法について語られている部分も面白く、たとえば、カメラはスポーツ中継に匹敵する台数を駆使しているんだそうだが、近年の総合演出、現在はチーフプロデューサーを務める栞山哲治の以下のような証言はまたスポーツ中継とはまるで違うところだ。「ただ、審査員の顔はインサートしています。あれはずっと議論があるところですが、芸人さんの身振りやボケ、ツッコミの瞬間を逃さないようにはしているんです」「これができるのは、演出陣だけでなく調整室のスイッチャーを始め、カメラや音声担当など技術スタッフが事前に10組のネタを2本ともチェックし、見どころ笑わせどころをしっかりと把握しているからです」 

2022年11月30日水曜日

11月30日水曜日/ファイナリストの発表

◇ 生活

 昨夜はやけに暖かく、夜中に目覚めて、半袖になってから眠りなおした。Spotify で配信が始まった、椎名林檎のリミックスアルバムを聴きながら、朝から雑務を。卓球、まりんがそろって参加しているのが嬉しい。クリックポストを作ろうとすると、印刷がかすれてしまい、インク切れの表示もないが、ランプが点滅しているから黄色のインクをとりかえてみたら、それでもまだかすれたまま。なんだかわからない。いつもモノクロで印刷しているが、試しに、カラーで印刷してみたらきれいに印刷できた。なんなんだろう。今朝は時間に余裕があったのに、わけのわからないことで時間がつぶれる。

◇ 四ツ谷・八重洲

 朝から都内に。東横線の日吉から目黒線に乗り換え、南北線直通、四ツ谷まで。今朝はずっと座れて、読書をしていけた。早めに到着し、昼食を済ませてしまうつもりでいたが、時間帯が悪かった。ぱっぱと食べられそうな店がいいだろうと、まず、コモレ四谷のはなまるうどんに行ってみるが、行列ができていてやめる。外に出て、小諸そば、吉野家を覗いてみても、いずれも混雑。あきらめ、コモレ四谷に戻り、地下のライフでパンを買っていこうとするが、あんまり安いパンは売っていないようで、しかたなく、ベーカリーでちょっといいパンを買うはめになった。しかも、ここのレジもやっぱり混雑しているのだ。チキン南蛮バーガーと雪だるま型のパンを買い、そこらへんで急いで食べていく。


 そのあとは市ヶ谷に近いほうまで歩き、だったら、最初から市ヶ谷駅で降りるようにすれば、混雑は避けられたのかもしれない。四ツ谷という街にはどうもなじめない。夕方には東京駅のほうまで移動し、さすがに腹が減ってしまったから、八重洲地下街のアルプスに寄り、タイムサービスのコロッケカレーを食べた。350円。そのあとは地上に出て、ベローチェに入り、ひと休み。今日は暖かく、アイスコーヒーを飲んだ。スマホの充電をしながらツイッターを覗いてみると、「M-1」準決勝の話題がトレンドにあがっていて、チェックしてみると、ウエストランドのウケがかなりよかったようだ。発表はいつかと調べると、今夜22時に生配信があるとわかる。ベローチェでのんびりするつもりでいたが、この配信が始まるまでに帰りたくなった。

◇ 読書

 東京駅から東海道線で帰ってくる。電車内では読書。高橋敏夫「井上ひさし 希望としての笑い」を読み終えた。2010年刊、角川SSC新書。井上ひさしの作品はあまり知らないのだけど、なぜかこの本を読んでみたくなった。井上ひさしが亡くなってから出版された本で、追悼の帯がついている。著者は文芸評論家。日記を書くものとして気になったのは「東京セブンローズ」について書かれたつぎのような箇所。P137「生活の広大さと雑然さとを無視しない日記というスタイルは、「絶対あるいは鳥瞰」を拒む。一日一日が不安定で、なにがどうなるかわからず、そして、その一日においても、なにが優位でなにがとるにたらないものか、にわかにはきめがたい。日記的世界とは、虫瞰的まなざしによってとらえられた世界である。」

◇ 賞レース

 22時10分前になんとか帰宅した。「M-1」のファイナリスト発表会見、GYAO!の配信が22時にスタート。パソコンをつけて、始まるまでにコーヒーを入れようと急いでいたら、カップを落っことして、把手の部分を割ってしまった。長らく愛用していたコーヒーカップなのに。配信前に、つまらないドジのせいでいらいらしてしまった。配信は数分遅れで始まる。そんなにあわてなくてもよかったんだろうか。司会はかまいたち。今年のファイナリストは、発表順に、ダイヤモンド、男性ブランコ、カベポスター、ロングコートダディ、さや香、真空ジェシカ、キュウ、ウエストランド、ヨネダ2000 という9組。なんと、タイタンから2組が選ばれた。ウエストランドは確実だろうと思っていたけど、キュウも勝ち残るとは驚いた。キュウは今年になにか変化が感じられたわけでもなく、去年までは勝てずに今年に勝ち残るというのは相対的なものだろうか。会見は例年どおり、3組ずつ登壇し、かまいたちがインタビューする。キュウとウエストランドが同時に登壇することになったが、キュウの経歴を改めて調べてみたこともなかったが、清水は井口と同い年で、じつはけっこうベテランなのだ。キュウというコンビを初めて知ったのはオフィス北野時代だが、ウィキペディアにあたると、意外や、清水は大阪NSCの出身であった。山内が「誰が優勝しても違和感」と言ったのは言い得て妙だ。いわゆる正統派と呼べるのはカベポスターだけではないか。会見が終わったあとも、タイタンの2組が残ったのが嬉しく、ツイッターのタイムラインをひさしぶりにたどってしまった。

 録画していたテレビ番組をいくつか。今日の「徹子の部屋」(ゲスト・平原綾香)を観て、それから、放送されたばかりの「水曜日のダウンタウン」と「あちこちオードリー」(ゲスト・森脇健児&なすなかにし)もすぐに観る。Spotify のポッドキャストで、今日の「大竹まこと ゴールデンラジオ!」のオープニングを聴くと、宮台真司が切りつけられた事件についてしゃべっていた。深夜3時前に眠る。

2022年11月26日土曜日

11月26日土曜日/気になる賞レース

◇ テレビ・音楽・ラジオ

 朝、録画していた昨夜の「ミュージックステーション」を観ると、宮本浩次が体調不良のために欠席し、その代打に1曲、エレカシの「俺たちの明日」をスカパラと 10-FEET の TAKUMA のコラボで演奏した。10-FEET ってバンドはよく知らないんだけれども。そのあとには、Saucy Dog の石原慎也をボーカルに迎えたスカパラの新曲もあり、しかし、Saucy Dog もよく知らない。それよりも、桑田佳祐を観たくて録画しておいたのだ。新曲2曲を披露。そのほか、「広瀬香美が嫉妬した冬ソング」という特集もけっこう面白かった。

 Spotify では、桑田佳祐のベストアルバム「いつも何処かで」の配信が始まっていた。2枚組、2時間41分もあるから、なかなかいっぺんには聴けないが。


 昨夜の「ネタパレ」も観て、それから、午前中はラジオ。「ナイツのちゃきちゃき大放送」をつけておく。「常連さん」は松尾貴史。10時台には、毒蝮さんの中継コーナーがあり、来年90歳になるというかたが登場し、戦争体験を語っていた。

 そういえばと、「M-1」のワイルドカードを思い出し、ホームページを確認してみると、投票は今日の15時までだった。動画の視聴者数がそのまま得票数として数えられるというルールだが、投票はともかく、時間があるだけ、気になるものから観てしまおうと、Aマッソ、ランジャタイ、モグライダー、マッハスピード豪速球、ニッポンの社長、天才ピアニスト、たくろう、滝音、10億円の動画を観た。関西勢、天才ピアニスト、たくろう、滝音が面白かったが、大阪の会場の雰囲気のせいもあるだろうか。ランジャタイもけして悪い出来だとは思わなかったが、準決勝進出者たちはもっといい出来ということなのだろう。

 午後から外出。二俣川まで歩き、ジョイナステラスのくまざわ書店に少し寄ってから、西友の2階、ビックカメラで買いものを。駅の反対側に戻り、ドン・キホーテのサイゼリヤに入るが、すごく混んでいた。ソーセージピザを食べながら、しばらく読書をする。

 ツイッターを覗いてみると、「THE W」の決勝進出者が発表になっていた。しかし、あまり変わり映えのしない顔ぶれ。Aマッソ、天才ピアニストがともに残ったが、「M-1」準々決勝の動画を観るかぎりは、天才ピアニストのほうがずっといいように思える。

 夕方には帰宅し、滞っているブログの更新に手をつける。今日はやけに暖かく、部屋のなかでは半袖で平気だ。夜もまた、録画していたテレビ番組から、木曜に放送されたNHKの音楽特番「NHK MUSIC 桑田佳祐 LIVE SPECIAL クローズアップ佳祐 桑子じゃないよ、桑田だよ!!」を観た。最後は猪木オマージュ。

 タイムフリーで、聴きそびれていた先週土曜の「HONMOKU RED HOT STREET」を聴くと、1曲目は泰葉の「フライディ・チャイナ・タウン」。「剣さん、イイネ!」のコーナーには、岸のりこというラテン歌手が登場した。芸歴50年のベテランだが、今まで知る機会がなかったな。剣さん、「へえ~」という、ひろゆき風の声を出し、「ひろゆかないってひともいるの知ってる?」「俺、あのひと好き、成田さん。成田悠輔さんって片っぽ丸メガネで片っぽ四角、イエール大学の。あのひと、最高! あのひと、今のロックンローラーだと思う。今の時代の。違って見える不良。かっこいいよね!」

 ラジオを聴きながら眠ってしまい、深夜に目覚めた。「Nキャス」をいつも録画しているが、裏番組の都合で、今日は真ん中30分は録画できなかった。三谷幸喜が数週ぶりにスタジオに登場。自身の演出する公演で代役をやりまくっている三谷だが、シルビア・グラブの代役は、さすがに設定を男優に変えて演じたようだ。まずはワールドカップの話題から始まるが、三谷は子どものころ、木梨憲武と同じサッカースクールだったんだそうだ。三谷幸喜はとんねるずとは同学年なんだな。

2022年1月4日火曜日

1月4日火曜日/寒い・寒い・鶴ヶ峰

◇ ラジオ・雑誌

 何度か目覚めながら、朝7時半過ぎまで眠り、夢を見ていて、初夢だと思い、早朝には記憶していたが、眠りなおしているうちに記憶がぼんやりしてしまった。あんまりおめでたいような夢ではなかった気がする。まず、ブログの更新をひとつ。毎日毎日、こんなことに時間を費やしていていいのだろうか。昼はラジオ。「ビバリー昼ズ」は今日から通常運転。午後もそのまま、「ナイツ ザ・ラジオショー」を聴いた。相席ケイさんが談笑一門の新年会に参加した話をしていた。14時台は、ビックスモールンがゲスト。新メンバーのグリが、小学生のころからビックスモールンに憧れ続け、メンバーとして加入するまでの過程が、劇的というのかなんなのか、すこぶる面白さだった。

 楽天マガジンで雑誌のチェックをすると、「週刊プレイボーイ」のオール巨人の連載では、今年も「M-1」の総括をしていた。最終決戦で、オズワルドに投票した理由がていねいに説明されている。前年に、巨人は大きな声で突っ込むようにと、対して、松本は静かな感じがいいと、まるで逆の意見をしたことについて、巨人は部分的なこと、松本は全体的なことの指摘であり、けして違うことを言っていたわけではないとする。今回はそのふたつの意見を消化していたとの評価だが、2本目は前年のような「どっちつかずの漫才に戻ってしまった」といい、最終的には、1本目と2本目のトータルで判断したという。続いて、出場全組についてもていねいな評価が語られているが、文末には「来年は家で見ます。」のひと言があった。


◇ 鶴ヶ峰

 15時過ぎから外出。まず、かつやに寄り、カツ丼を食べた。ヤマトの営業所までDM便を出しに行き、二俣川に出て、それから、寒いからよっぽどどうしようかと思ったが、鶴ヶ峰まで歩いてしまうことにする。通り道にある本村神明社に寄り、五円でお詣りをしていく。寒いなかを歩いてきて、腹が冷えたせいか、おじぎをした途端に屁が出た。鶴ヶ峰に行きたかったのは、ブックオフに行きたかったからだが、ブックオフにたどりついたときには、すっかり手がかじかんでいた。まず、上階のダイソーで、手袋と、ついでに、腹巻きを買った。前々から、冬は腹巻きが必要だとずっと思っていたのだ。下階のブックオフに降り、鶴ヶ峰店はひさしぶりだったが、なかなかいいものが見つかり、わざわざやってきた甲斐があった。正月のウルトラセールは今日まで。4冊買い、550円から20パーセントオフ。

 ブックオフを出て、鶴ヶ峰駅のほうに歩いていく。ゆで太郎はつぶれてしまい、その場所は薬局になっていた。ミスタードーナツに入り、ブレンドと、ダブルチョコレートを食べる。ツイッターからニュースを見ると、東京の新規感染者数は 151人に。沖縄は 225人で、こちらも心配だ。大阪は124人、神奈川は55人になった。読書をするが、換気のために窓が開いていて、店内はずっと寒い。耐えられずに、1時間ほどで出た。

◇ テレビ

 夜に帰宅し、録画していた、年末の「アメトーーク!」の5時間半特番を観た。さんまの出演がすっかり恒例となり、この番組では、売れっ子若手芸人たちと共演する。松本が、お笑いを五輪書になぞらえているのを何度か聴いたことがあるが、さんまからも五輪書という言葉が出る発言があり、松本とのお笑い観の違いを考えたくなる。さんま「笑いの五輪書なんてものは1ページで終わりやから。あとはもう、ノートやから。新しいもの入れたり、言葉を考えたりするだけのことやから。」

 5時間半特番のすべてを観るのは大変なので、「家電芸人」と「運動神経悪い芸人」はざっと早まわしにする。いずれも、好評企画だからこそ、この年末特番のなかに組み込まれているのだが、この長時間特番のなかにあるために、ずっとまともに観たことがない。最後の「アメトーーク大賞」も年末恒例で、むしろ、この部分さえ観ておけば、この番組どころか、お笑い界全体の潮流すらもだいたいつかめるようなものだ。出川のカースタントと、江頭の逆バンジーもあり、「笑ってはいけない」は休止になったというのに、この企画はまるでそれに抗うかのようだが、お笑い界の潮流は、表面的には世間の目を気にしながらも、実態はこちらにあるのではと読める。大賞には麒麟川島が選ばれ、「ラヴィット!」など、この番組外での活躍も含めた受賞という感じだったが、意外や、川島はここで感極まるすがたを見せる。出川の最後の言葉もエモーショナルであり、番組内でふり返られるのは通常回のみだったが、本来ならば、この番組のこの年いちばんの事件は、まぎれもなく、雨上がりの解散だったはずだ。

◇ ラジオ

 タイムフリーで、聴きそびれていた年末のラジオ番組をいくつか。先週火曜放送の「劇団ひとりと鈴木保奈美のオールナイトニッポンGOLD」をようやく聴いた。もちろん、映画「浅草キッド」を宣伝するための番組だが、わりとなんでもないような会話から始まっていた。劇団ひとりが、マキタさんから「浅草キッド」がよかったという連絡があったことをしゃべっていたが、後半には柳楽優弥が電話出演し、柳楽優弥も、マキタさんからメールが届いたことを明かしていた。エンディングには「ハイサイおじさん」と「SOULコブラツイスト」が続けて流れた。

 先週水曜の「ナイツ ザ・ラジオショー」は、勝俣州和がゲストで、これも面白い話をしていた。まず、食レポのテクニック批判がなかなか痛烈で、食べ終えてからコメントを言うのならばわかるが、食べながらコメントを言うのは嘘だと語る。しかし、スタッフに要求されればそれもできるというから、タレントとしてはプロフェッショナルだ。そのあとには、勝俣がバラエティ番組に出始めた時代には存在した派閥について、さらに、アイドルだった CHA-CHA の時代の話と、さかのぼるように語られた。

 深夜に、昼間に寄った神社を検索して確認しようとすると、鶴ヶ峰に、大谷翔平が参拝した神社というのがあると知った。寄った神社とは別の神社で、鶴ヶ峰稲荷神社というのがそれなのだが、先に知っていれば、こちらにも寄りたかった。地図を見ると、そういえば、何年か前にこの付近でお祭りがあり、露店が出ているのをたどっていったらこの神社にたどりつき、お詣りしたことがあった。はまれぽの記事(2018年)によると、大谷翔平とのゆかりは地元のひとにもあまり知られていないようだが、現在はどうだろうか。

 夜に本を一冊読み終えたかったが、時間が足りずにあきらめる。ブログの更新をもうひとつしようとするが、これも書きあげられなかった。ことごとくだめだ。深夜1時過ぎ、「爆笑問題カーボーイ」を途中からつけると、のいる・こいるの話をしていた。ラジオを聴きながら眠る。

2021年12月30日木曜日

12月30日木曜日/暮れの伊勢佐木町

◇ ラジオ

 早朝から眠り、つけっぱなしのラジオの伊集院の声で起きあがる。「伊集院光とらじおと」は、今日は柴田理恵の代わりに、松居直美が出演していた。ラジオは消し、ブログの更新をひとつ。それから、タイムフリーで、先週の「サンドウィッチマン ザ・ラジオショー」を聴いた。オープニングで、サンドウィッチマンが藤子アニメの話をしているのが少々新鮮だったが、そういえば、自分とはひとつ違いの同世代だ。そのあとは「M-1」の話をしていて、漫才サミットでもさんざんしゃべっていたが、サンドふたりだけになるとまた違う話になる。テレビを少し観て、午後はまたラジオ。出かけるまで「大竹まこと ゴールデンラジオ!」をつけておくが、大竹まことは冬休みに入り、光浦靖子とやついいちろうがしゃべっていた。

◇ 伊勢佐木町

 14時過ぎから外出すると、風が強く、髪がすぐにぼさぼさになった。まず、ヤマトの営業所まで。それから、二俣川に出て、横浜に移動し、京浜急行に乗り換え、日ノ出町に向かっていた。シネマジャック&ベティで、15時35分から、濱口竜介監督の「偶然と想像」を観るつもりでいたのだが、しかし、もたもたしていたら間に合わなくなってしまった。年末までこんなドジなことをしているので、いやになる。予定をなにもなしにするのもつまらないから、代わりに、夜に別の映画を観ることにして、とりあえず、日ノ出町には向かうことにした。日ノ出町駅からイセザキモールまで歩き、まず、雲雀洞に寄ろうとすると、うっかりして、確認もしていなかったが、シャッターが降りている。雲雀さんのツイッターを見ると、年末年始は休むようだ。考えてみれば、そりゃそうか。しかし、それにしてもシャッターに貼り紙をするわけでもなし、なんて不親切な店なんだ。



 イセザキモールを関内方面に歩いていくと、古本屋はどこも休みかというと、活刻堂は開いていた。覗いていくが、買うものはなかった。有隣堂にも寄る。小三治特集の「ユリイカ」を、目次だけ確認した。それから、イセザキモールを戻り、ブックオフに寄っていく。ブックの日の翌日だから、なにも残ってないかというと、意外といいものがあるからわからないもんだ。110円文庫本を2冊買う。

 遅めの昼食になり、口福館にひさしぶりに入った。この店はしばらく改装工事をしていて、それ以降は初めてだが、ずいぶんこじゃれたカフェのようになった。タッチパネルは以前から導入していたが、おまけに、セルフレジにもなっていた。伊勢佐木町みたいな街に、こういう雰囲気の店は需要はあるのかどうか。ひょっとすると、コロナ禍で、変革する必要に迫られたのかもしれない。カウンター席に座り、魯肉飯を食べた。500円。セルフレジで会計を済ませて帰ろうとすると、店のおじさんが「シェイシェイ」と言ってくれて、感じのよさは以前と変わらない。そのあとはドトールに入り、読書をした。


◇ 雑誌

 昨日買った「文學界」1月号をざっと読む。「笑ってはいけない?」という特集が気になっていた。まずは、奥泉光、藤野可織の対談から読むと、文学の笑いについて語っている。藤野可織の小説は読んだことがないが、小山田浩子「小島」、赤染晶子「うつつ・うつら」といった作品を挙げていて、その2作も読んでいないが、それぞれの別の作品は読み、好みの笑いだと思っていたので共感する。藤野可織は内田百閒も挙げていた。対談がもうひとつ、Aマッソ加納愛子と、スタンダップコメディアンのサク・ヤナガワという顔合わせ。サク・ヤナガワは 1992年生まれ、霜降り明星と同学年なのだ。そのほか、岩崎う大のインタビューを興味深く読み、九龍ジョーの批評(見出しが「批評」になっている)では、快楽亭ブラック舌禍裁判のその後を知ることができた。ばつぐんに面白かったのは矢野利裕さんの批評で、お笑いのリベラル傾向を好ましく捉えながらも、「とはいえ、慎重にならなければいけないのは、この社会の歩みがそのまま笑いの世界にパラフレーズできるのか、ということだ。やはり、芸能の論理は、演芸の論理は、社会とは別の水準にあると考えるべきではないか。」と書いている。「現代的な芸人における、それ自体は好ましいと思える芸風は、本当に現代的なリベラル意識の高さから来ているのだろうか、と。演芸の論理を社会の論理とイコールで結んではいけない。そこでは、もうひとつメタの位置から考える必要がある。」「芸人は第一義的に笑いを求めている。この点を見誤ってはいけない。だから、漫才にしてもコントにしても、ネタにあらわれた程度のリベラルさを根拠に、その芸人を称揚する態度は安易である。演芸の論理を見すえたうえで、彼/彼女らはウケるためにやっているのだ、という冷静なまなざしをもっていなければダメだ。」「すなわち、現在の芸人のネタがリベラルな傾向にあるのは、芸人が笑いを求めた結果なのだ、と。ここには、《大衆》の動向とともにあろうとする演芸の論理がある。現代的な笑いにおけるリベラルさは、他ならぬ《大衆》性として発見されている。」「そこでは、道徳心や倫理以上に、舞台での現場判断が働いているのだ。」

◇ 映画

 19時過ぎ、ドトールを出て、黄金町のシネマジャック&ベティに向かう。リム・カーワイ監督の「カム・アンド・ゴー」を、19時半の回で観ることにした。興味はあったが、いずれ配信で観ればいいかなとも思っていたくらいの興味で、今年最後に観る映画を、第二候補に妥協するというのはどうも締まらない。しかし、映画には満足する。柔らかく、内省的な手触りの群像ドラマをなぜか想像していたが、想像とはちょっと違って、「サウダーヂ」や「バンコクナイツ」といった、空族制作の映画の手触りに近い感じがした。大阪のダークサイドも、こういうもんだという具合に、ひょいひょいと描いている。監督はマレーシア人だが、大阪を拠点に活動をしているという。


 黄金町から歩き、西横浜駅から帰った。歩きながら、スマホのラジコで、先週の「ナインティナインのオールナイトニッポン」を聴いた。毎年恒例、ノンスタイル石田を迎えた「M-1」答え合わせの回。石田はランジャタイを高く評価していた。そして、二番手に登場したランジャタイにより、全体のその後の流れが作られたと分析する。帰宅は夜遅くなり、「ナイナイのオールナイトニッポン」の石田の出演部分を最後まで聴き、それから、聴きそびれていた先週の「問わず語りの神田伯山」も聴いた。三平の「笑点」降板についてしゃべっていて、新メンバーを、伯山は木久蔵と予想していた。聴きながらうとうとし、深夜1時頃に眠る。

2021年12月29日水曜日

12月29日水曜日/今年最後のブックの日

◇ ブックの日

 朝、ブログの更新をひとつ。寒くて、なかなか起きあがれない。録画していた昨夜の「さんま御殿」の4時間特番を途中まで観ると、オダウエダがさっそく初登場している。別のブロックには高市早苗が出演していて、勘弁してくれと思うが、芸能事務所に所属しているわけでもないだろうに、いったいなんなんだろうか。テレビは切りあげ、ラジオをつける。「伊集院光とらじおと」(ゲスト・キムラ緑子)を聴きながら、だらだらと雑務を。「ビバリー昼ズ」は昨日が年内最後の放送で、代わりにジェーン・スーを聴いてみるが、正午からはやっぱりニッポン放送に替えた。正午からは、コトブキツカサが映画の特番をやっていた。

 午後から外出。29日はブックの日。午前中からブックオフをまわるつもりでいたのに、だらしなくしていたら、動き出すのがだいぶ遅くなってしまった。まわるルートに悩んでいたが、うちからの定番コースで、まずは大和経由で、1店目は鶴間から攻める。なかなかいいものが見つけられず、あきらめかけていたところで、中川志郎「パンダがはじめてやってきた!」を発見した。ここはこれで充分。5冊買う。2店目は相模大野に移動。「鶴光のなじょなじょ512発!!」など、ここでも5冊買う。ボーノ相模大野を通りがかると、1階の広場では吹奏楽部の演奏会をやっていた。日常が戻りつつあるのか。



  相模大野から町田に移動し、15時半を過ぎ、ようやく昼食にする。どこで食べようかまるで決められず、ずいぶん行ったりきたりするが、町中華の町田真心に入り、回鍋肉定食を食べた。730円。食べたらすぐにブックオフ。3店目もあまりいいものなし。110円の文庫と新書を3冊、そのほか、雑誌の棚から「文學界」1月号を520円で買った。町田店だけはブックの日は1割引きでもあったのに、1割引きはやめてしまったのか、850円から、アプリのクーポンの300円引きのみ。

 ベローチェに入り、ひと休み。スマホの充電をしながら、ラジオを聴き、聴きながら、1時間ぐらいは眠ってしまった。読書もするつもりでいたが、ちっとも読めない。ツイッターからニュースを見ると、東京の新規感染者数が 76人になり、ちょっと増えてきた。1時間半ほどでベローチェを出て、今度は古淵に移動する。町田駅からJRに乗らなければならなかったのだが、ところが、うっかり小田急線の改札を通ってしまった。あわてていたわけでもなく、券売機でチャージまでして、ゆったりと行動していたのに、改札を通ったあとにようやく気がつく。窓口に戻り、間違えて入ったと言って、取り消してもらうが、駅員が「間違えて?」と疑うように冷たく復唱したのにはかちんときた。なんだあの態度は。

 4店目は古淵のブックオフ。川勝正幸の本などがあると、スルーはできない。5冊買う。5店目は十日市場に移動。安達祐実の母の本など、珍本がほいほい見つかるが、500円に達することなく、難航する。(アプリの300円引きクーポンは、500円以上の購入から利用可なため。)店内を2周まわり、なんとか買うものを見つけ、やっと 500円超え。つぎは中山にも寄るつもりだったが、22時閉店まで、時間がわずかしかない。無駄足になっても馬鹿らしいから、中山はあきらめ、横浜まで移動する。最後は平沼のブックオフに寄れるかと思っていたが、移動中にスマホからホームページを確認すると、こちらも22時で閉店だった。以前は23時まで開いていたのだけども。このようにして、今年最後のブックの日は、ぼやぼやしていたら5店しかまわれずに終わった。



◇ テレビ・ラジオ

 23時過ぎに帰宅し、「ゴッドタン」の「マジ歌選手権」をオンタイムで観た。この番組での、フット後藤、劇団ひとりの面白さはなんということだろう。バカリズムのマジ歌は、まるで、いつもここからの「悲しいとき」みたいだったが、もしかすると、バカリズムぐらいになると、誰も指摘するひとはいなくなっちゃってるんじゃないだろうか。

 タイムフリーで、聴きそびれていたラジオ番組もいくつか。先週木曜の「ナイツ ザ・ラジオショー」は、パンクブーブー哲夫がゲスト。当然、「M-1」の分析をたっぷりということになるが、哲夫はNSCでは講師もやっているそうで、分析は面白く、うなずきもするけれども、なんだか受験テクニックを教える予備校の先生みたいな感じもしてしまう。ただの予備校の先生であって、大学教授の内容には及ばないというレベルの分析をする芸人が何人か思い浮かぶ。先週の「ハライチのターン!」も聴いておかねばならなかった。当事者として、「M-1」のふり返りをたっぷりとする。敗者復活戦の舞台裏の話はさすがに面白く、さや香への共感が示されたりなどしていた。

2021年12月19日日曜日

12月19日日曜日/「M-1グランプリ2021」

◇ ラジオ・テレビ

 早朝、タイムフリーで、昨日の「ナイツのちゃきちゃき大放送」の続きを聴いた。「常連さん」は能町みね子。11時台、柳楽優弥がゲストの部分は事前収録だった。続けて、「石橋貴明のGATE7」をオンタイムで聴きながら、少し眠りなおす。目覚めてまず、ブログの更新をひとつ。それから、録画していた「サンデージャポン」を放送直後に観ると、冒頭から、神田沙也加の急死、大阪のビル火災の事件と、重い話題が続いていた。ホテルガチャの話題では、先日の「細かすぎて」に出ていたみほとけがさっそく登場し、みちょぱのものまねでレポーターをする。番組最後は、たけしの「Nキャス」降板について、昨夜の番組での本人のコメントを紹介して終わった。「ワイドナショー」も観ると、こちらでは、たけし、上沼恵美子、坂上忍の降板をまとめて扱っていた。オダウエダの出演もあり、「THE W」とはまた別のコントをやった。午後はまたラジオ。「爆笑問題の日曜サンデー」は、年末恒例の「珍プレー好プレー大賞」。聴きながら、とりあえずオンライン将棋を指し、それから梱包を片づけ、近所の郵便ポストまで投函に行く。そのあとも引き続き、「日曜サンデー」をつけたまま、聴きながら、また2時間ぐらい眠った。

◇ 賞レース

 夕方、17時半過ぎ、放送終了を待ってから、録画していた「M-1」敗者復活戦を観始める。司会は陣内智則と西野七瀬。コメント席には、ノンスタイル石田、銀シャリ橋本、スピードワゴン小沢が並ぶ。出場者は16組。出演順に、キュウ、アインシュタイン、ダイタク、見取り図、ハライチ、マユリカ、ヨネダ2000、ヘンダーソン、アルコ&ピース、カベポスター、ニューヨーク、男性ブランコ、東京ホテイソン、金属バット、からし蓮根、さや香。キュウは期待していたが、先日の「タイタンシネマライブ」で観たネタとは違った。決勝に温存したかたちだろうか。このなかではだんとつの売れっ子であるハライチがどう勝負を賭けてくるかに注目したが、これこそ、数年前に「タイタンシネマライブ」で観たことがあるネタで、全組観たなかでいちばん面白かった。変化球のネタなので、劇場仕様の漫才でそれよりも面白いものがあればそちらのほうがいいのだが、これはと思う組はなかった。同じく、すでに売れっ子のニューヨークは、嶋佐が稲垣吾郎を演じる漫才で、これもくだらなくてよかった。知名度のある組では、見取り図は前年以上のものはないと思い、アルコ&ピースは勝負に失敗していると思った。新鮮さでは、「THE W」で先に観てしまっているが、ヨネダ2000 が緻密で面白い。自分のベスト3を選ぶとすると、ハライチ、ニューヨーク、ヨネダ2000。そのほかでは、男性ブランコ、東京ホテイソン、からし蓮根は点が高くなると思ったが、加点のポイントはそれぞれ違うかもしれない。最後に登場したさや香は、漫才のスタイルも投げ出し、捨て身で引っ掻きまわしにいった。その姿勢はとても面白かった。

 「M-1」のサイトから順位予想を応募してみようかとも思っていたのだが、公式ツイッターをフォローしないとだめなようで、めんどうだからやめたが、応募するとしたら、1位から、敗者復活、ランジャタイ、オズワルドにしていた。

 敗者復活戦から間を置かずに、決勝戦も追っかけ再生で観始める。ドキュメンタリー調のオープニングがやたらと長く、「M-1」というコンテンツ(?)はドキュメンタリーの要素がどうやらどんどん強くなっている。マヂカルラブリーの開幕宣言があり、番組開始から 20分が経ち、司会の今田耕司と上戸彩がようやく登場する。審査員登場の演出も変わり、全員がいっぺんに登場するようになった。そして、いよいよ本選だが、その前に流れたサントリーのCMでは、ハライチ岩井と伊藤沙莉が出演していたのも妙なものだった。今年の「笑神籤」を引くのはメダリスト、阿部詩と水谷隼。例年どおり、出演順はそのつど決まっていくが、トップはまず、モグライダーになった。

 出演順は、モグライダー、ランジャタイ、ゆにばーす、ハライチ(敗者復活)、真空ジェシカ、オズワルド、ロングコートダディ、錦鯉、インディアンス、もも。半分の5組が決勝初出場だったが、一番にモグライダー、二番にランジャタイと、知られていないコンビが最初に出てしまったのはもったいない。モグライダーはどんな漫才をやるのか知らず、かなり面白いと思ったが、審査員の点は意外と低かった。ランジャタイにはいちばん期待していたのだが、むしろ、審査員たちの半数はランジャタイの芸風をすでに知っていて、あたまを抱えてみせるような空気を共有していた。志らく師匠ひとりが高得点をつけ、仲間はずれのようだが、おそらく、イリュージョンと理解されるだろうと思い、これにはとても納得がいく。この2組は、たとえば後半で、停滞してきたあたりに登場していれば、また違う結果になっていたのではと思わざるをえない。敗者復活戦をハライチが勝ちあがったのは納得の結果だった。以下の順位、2位の金属バットはそれほどとは思わなかったが、3位の男性ブランコが勝っていても面白いと思った。ニューヨークは8位、ヨネダ2000 は10位に留まる。勝ちあがったハライチだが、敗者復活とはまた違うネタをぶつけてきて、痛快だったが、これもなぜか審査員たちの点数は低い。上沼恵美子ひとりが高得点をつけ、上沼の主張にここは共感した。漫才サミット組の3名の評価は大きくズレることはなく、足並みがそろいすぎてしまうのも良し悪しだと思った。オズワルドの高評価は予想通りだったが、錦鯉は予想を超える高得点となり、去年とそこまで変化はないように感じたが、不思議なものだ。1本目は、1位はオズワルド、2位は同点で、錦鯉とインディアンスが並んだ。インディアンスもあいかわらずだが、この高得点には首をひねる。最終的には、錦鯉が5票を集め、優勝し、最後は人情裁きに落ち着いたという感じがした。

 敗者復活戦が2時間半、決勝が3時間半。計6時間、ぶっとおしでテレビを観ているが、さらにその後も、観そびれていたテレビ番組を再生しながら、ツイッターのタイムラインを追いかけていた。ツイッターから、林家三平が「笑点」を降板するというニュースを知った。眠ったのは、たしか、深夜1時頃だったか。

2021年12月2日木曜日

12月2日木曜日/「浅草キッド」再読

◇ テレビ・ラジオ・雑誌

 朝、ブログの更新をふたつ。それから、録画していたテレビ番組をいくつか。火曜の「徹子の部屋」は、鈴木ヤスシがゲスト。昨夜の東洋館の会で、球児師匠の同級生だという話をしていた。球児師匠も高田先生もこの放送を観ていたようだ。昼はラジオ。「ビバリー昼ズ」を聴くと、オープニングではもちろん、ナイツが昨夜の東洋館の話をする。午後もそのまま、「ナイツ ザ・ラジオショー」をつけておく。

 ラジオを聴きながら、楽天マガジンで「週刊新潮」を読むと、羽田圭介の「滅私」という小説の書評を、なんと、島崎和歌子が書いている。震災をきっかけにミニマリスト生活をしているとはぜんぜん知らなかった。そのほか、談四楼師匠による、水道橋博士「藝人春秋diary」の書評も載っていた。読みそびれいていた「週刊プレイボーイ」には、松岡ゆみこの連載対談があり、志の輔師匠がゲストだった。1日発売の雑誌は量が多く、月刊誌まではなかなか読みきれない。

 夕方、ヤマトの営業所まで。歩いているうちに、あたりはみるみる暗くなった。二俣川に出て、ドトールに入り、ブレンドと、アップルパイを食べた。食べたいパンがないから、しかたなくアップルパイを食べたが、どういうわけか、近頃、ドトールはすっかり好みのパンを置かなくなってしまった。しばらく読書をしていく。

◇ 読書

 ドトールで、ビートたけし「浅草キッド」を読み終えた。1992年刊、新潮文庫。ということは、自分が17歳のときか。初めて読んだのは、記憶がはっきりしないが、たぶん十代だったんじゃないだろうか。それ以来、きちんと読みなおしたことはなかったから、およそ四半世紀ぶりの再読だ。順番でいうと、そのときには、「浅草キッド」という歌のほうは先に知っていたのではなかったか。そしてまた、浅草キッドというコンビも、ラジオやテレビですでに活躍し始めていた。浅草キッドの活躍が文庫化よりも先であることに改めて驚きがあるが、だからむしろ、われわれの世代は、水道橋博士と玉袋筋太郎の浅草キッドを通じて、「浅草キッド」という物語の重みを受け止めていたという面が強く、じかに読んだ記憶よりも、浅草キッドから語られる「浅草キッド」の印象のほうが勝っていたかもしれない。あるいは、たけし自身も、浅草時代については、さまざまなかたちでくり返し語っている。「浅草キッド」という歌についても、この歌は長らく、知るひとぞ知る名曲であり、たけしファンにとっては踏み込まれたくない聖域のような部分だったと思うが、ここ数年で急激に有名になったという感じがしている。個人的にも、たけしファンとして、カラオケで誰かに「浅草キッド」を歌われると不愉快になるくらいだったが、今や、たけし本人により「紅白」でも歌われてしまったし、ファンのエゴで大事にしすぎることにも無理がある段階にきているだろうか。

 つい数ヶ月前に「浅草迄」(2000年刊)を読んだときにも考えていたが、青春期に新宿の文化に浸り、それから、そこを抜け出し、浅草に向かってしまったという経緯に、ビートたけしの最大の特異性があると感じている。そこには、ある種の挫折があったのではと想像していたが、「浅草キッド」の第一章を読みなおしてみると、どうも考えが揺らぐ。たけしが浅草に訪れたのは昭和47年(1972年)の夏。「浅草キッド」は浅草六区の街に降り立つ場面から始まるのだが、ということは、たけし、25歳。それまでは、新宿、渋谷、池袋で遊びまくっていたこと、自称フーテンを決め込み、「風月堂」に入り浸り、新宿の「ビレッジゲート」でボーイをしていたことが冒頭2ページに書かれている。学生運動の時代は終わり、フーテン仲間たちはたむろして、芸術論などを吹っかけあっていたが、たけしはそれにはなじめず、嘘臭さを感じていた。たけし自身のことにしても、一生、フーテンやジャズ喫茶のボーイをやっていくのかと思うとみじめになり、そんなときに、突然、浅草に行って芸人になろうと思い立つ。「見るまえに跳べ」というオーデンの言葉もここに登場する。これを読むと、たけしのほうから新宿文化に見切りをつけたという感じでもあるが、しかし、これがどこまで忠実に実際の気分を表しているかは検証のしようがない。そして、浅草を訪れたたけしはまず、迷わず松竹演芸場に向かうのだ。松竹演芸場は色物専門の劇場であり、まず、ここで再確認されるのは、(この記述のとおりであるならば、)たけしにはコメディアンになる思いが明確にあったということだ。このときに、たけしはストレートコンビのコントを観て、なんの魅力もない舞台だったという感想をもつ。そのあとに目に留めたのがフランス座の看板で、看板には深見千三郎の名があった。たけしが深見千三郎の名を知ったのはこのときが初めてではなく、何年か前にロック座で観た記憶があり、深見千三郎という喜劇役者をあらかじめ認識していた。たけしはその場で、テケツのおばさんにコメディアンをやりたいと頼みこみ、ばたばたとエレベーターボーイになることに決まる。ここまでが第一章に描かれている。よく知られる師弟のドラマになるのは第二章からで、この先は記憶の誤差はあまりなかったが、斉藤清六が仲間だったことは忘れていた。

◇ 賞レース

 21時前に帰宅し、録画していたテレビを観るつもりだったが、ツイッターを覗いてみると、21時40分から、GYAO!で「M-1」ファイナリスト発表記者会見の生配信があることがわかり、テレビはやめて、パソコンの前で待ちかまえることにした。「M-1」の準決勝が今日だということも、今朝まで知らなかった。去年と同じく、今年もパブリックビューイングで観ようというつもりでいたのに、今年は情報がぜんぜん出ないと思っていたら、確認してみると、パブリックビューイングは大阪の1会場でしかやらず、それ以外の地区ではやらないのだ。配信チケットもあるようで、そっちに移行したということなのか、しかし、配信開始は明日の正午からになっていて、決勝進出者は今夜発表されるのに、そのあとに配信されて、そんなものを観ても楽しみは半減以下だと思うが、それでもチケットが売れるのかよくわからない。ファイナリスト発表記者会見も、去年は、ライブビューイングの最後に、この会見の部分は生中継で上映されたんだった(準決勝は時間差で上映されていた)。昨年同様、今年も麒麟川島が司会だ。準決勝は数時間前に終わり、発表もすでに終わっている。その発表の模様を見せつつ、それと同時に決勝進出者が順に生登場する。発表順に、インディアンス、真空ジェシカ、モグライダー、ゆにばーす、ロングコートダディ、オズワルド、錦鯉、もも、ランジャタイ。エントリー順でもなければ、出番順でもなく、これはなんの順番なのだろうか。最初にインディアンスの名前が呼ばれ、まだ勝たせるのかと、そこをまず意外に感じた。しかし、去年、ライブビューイングを観た感触では、納得のいく結果にはなっているのだろうとは思う。インディアンスにはなにか秘策があるのだろうか。オズワルド、錦鯉も2年連続で勝ち残る。このメンバーだと、オズワルド以外には大本命はいないのではないか。初めての決勝進出が5組。ももは「ネタパレ」で観たことがあり、同じスタイルのネタだとすると、そんなにウケるのかと不思議に思う。名前はよく目にするが、まったく観たことがないのが真空ジェシカで、この会見で、小ネタをいちいち用意しているすがたは面白かった。ロングコートダディは関西の実力者で、数年前の「キングオブコント」でも面白かった。モグライダーはどんな漫才になっているのか気になる。個人的にもっとも肩入れしたいのはランジャタイだが、賞レースで評価される前に、テレビの露出が妙に増えてしまっているのが心配だ。会見の場で、もっとも積極的に笑いを仕掛けていたのはランジャタイ国崎だったが、決勝の場ではどうなるか。ハライチやニューヨークはだめだったか。キュウも可能性はあると思っていた。

 タイムフリーで、聴きそびれていた「爆笑問題カーボーイ」を聴くと、森光子の没後十年番組で、太田が加藤茶と対談した話をしていた。Spotify のポッドキャストで、「大竹まこと ゴールデンラジオ!」も聴く。今日木曜(小島慶子&ヒコロヒー)、昨日水曜(壇蜜&いとうあさこ)のオープニングを順番に聴いているうちに眠ってしまった。深夜に目覚め、聴き続ける。月曜は伊集院静がゲストだった。新作小説の題材になっている漱石の話をする。伊集院静は、阿佐ヶ谷姉妹にどうやら好感をもっている。大竹まこととはゴルフをする仲だとは知らなかった。

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5月20日土曜日/「THE SECOND」

◇ 神保町  朝から都内に。小雨だが、予報ではすぐに止みそうなので、傘はもたずに出た。気温も読めず、パーカーを着ていく。今夜は「THE SECOND」を観なければならないから、余力を残しておきたかったが、想定していたよりも時間に余裕が作れなかった。昼は神保町。土曜はランチをや...