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2022年12月10日土曜日

12月10日土曜日/「THE W 2022」



◇ 九段下・神保町

 今日も朝から都内に。まず、九段下のほうに出て、それから、神保町のほうに歩いていく。昼食は座135酒場に入り、ランチメニューの豚角煮チャーハンを食べた。770円。メニューの写真には餃子があるのに、やってきた定食には餃子がついていないから、あれっと思ったが、店員さんに確認しそこねてしまい、まあ、写真が間違ってるってこともあるのかなと、いったんは納得しそうになったものの、いや、メニューの写真が間違っているとしたらやっぱり変だろうと、もう食べ終わりそうになったころにようやく店員さんをつかまえ、訊いてみると、餃子はこれから出てくるとの返答。まさか、これからだったとは。本当にそれからすぐに出てきた餃子はやけに大きく、もう食べ終わるつもりでいたところにそれを食べたらとても満腹になった。




 間がいいことに、このすぐ近所にお届けものがあり、それを済ませたらさっさと帰ることにする。神保町から半蔵門線、渋谷から東横線の各停に乗り、眠りながら帰った。昼のうちに帰宅し、夕方に改めて外出。一昨日、間違って倍の数をもらってきた母のクスリを返しに、二俣川の薬局まで行かなければならなかった。用が済んだら、またすぐに帰ってくる。

◇ テレビ

 録画していたテレビ番組をあれこれと。昨夜の「タモリ俱楽部」は「ポリ袋開けにくい問題」を解決するため、静電気を摩擦の面から、そぞれの専門家が解説をする。マギー、Licaxxx が出演。昨夜の「ネタパレ」は、ジェラードンの歌舞伎お披露目会のコントに笑った。アタック西本が子どもに見えるのがすごい。気になっていたかもめんたるの漫才も、ここで観ることができた。

 昨夜の「ものまね王座決定戦」は、観たいところだけ、ざっと早送りで観ていく。よく把握していないのだが、今回は年に一度の歌まね対決の大会なのか。レッツゴーよしまさがついに初登場。「ドリフのズンドコ節」が期待どおりにとても面白かったが、歌まねの対決では、レッツゴーよしまさみたいな芸では点が高くならないようで惜しい。審査員がまたつまらない顔ぶれなんだ。JPなんかも出演していたのだが、GACKT を歌い、やっぱり勝てない。決勝には8名が進出し、Tarkiee、SHINOBU、荒牧陽子、nanami、Mr.シャチホコ、松浦航大、よよよちゃん、ビューティーこくぶというメンバー。なにかもの足りないと思ったら、今回、ミラクルひかるが出てないんだな。8名とも、決勝のほうがどうも出来が落ちると思ったが、結果はビューティーこくぶが優勝。ビューティーこくぶも見事なのだけど、よよよちゃんが優勝しそうだなと思いながら観ていた。

 そして、今夜は「THE W」の放送があり、その前に、夕方に放送された事前特番を観る。さらば青春の光・森田、水卜麻美が司会、過去の優勝者、オダウエダ、阿佐ヶ谷姉妹も出演。あとからニューヨーク、終盤には鬼越トマホークが加わると、まるで「マッドマックスTV」のような顔ぶれだ。歴代チャンピオンのネタを放送し、そして、今夜のファイナリストを紹介する。オダウエダ、阿佐ヶ谷姉妹は新ネタも披露した。阿佐ヶ谷姉妹は漫才。オダウエダは、先日の「NHK新人お笑い大賞」でやっていたネタだった。

 いったん眠り、深夜に目覚めてから、情報をまったく入れないようにした状態で「THE W」を観始める。司会は後藤輝基、水卜麻美。審査員は、塚地武雅、川島明、田中卓志、笑い飯哲夫、友近、野田クリスタルという6名。まずはAブロックの対戦だが、番組開始6分でもう対戦が始まってしまうのが忙しない。「M-1」みたいにたっぷりと時間をかけて暖めていかない。冒頭には「勝ち残りノックアウト方式」の説明もあり、去年までと同じルールなのだが、今までは10組だった決勝進出者が、今年は12組に増えた。ブロックも、A、B、Cと、3ブロックに分かれるようになった。◆Aブロックのトップは決勝常連の TEAM BANANA。対戦相手はヨネダ2000。ヨネダ2000 は優勝候補だと思っていたが、コントをもってくるとは思わなかった。「M-1」と差別化を図ったのだろうか。その内容は、愛が茶色い全身タイツを着てウンコを演じるもので、2番手でこれはちょっとだめじゃないかと思った。TEAM BANANA はいかにも古めかしい毒舌漫才だが、これは TEAM BANANA の勝ちかなと思ったが、審査員は3対3で割れ、視聴者投票がヨネダ2000 に入り、ヨネダ2000 が勝ち抜いた。続く、さとなかほがらかというひとはまったく初めて観る。カスタマーセンターの保留音が独特なひとりコント。これはヨネダ2000 が7票獲得し、ストレート勝ち。ヨネダ2000 は、暫定席のネタをきちんと用意しているのが素晴らしい。そして、Aブロックの最後は、ここも常連のAマッソ。どうなるかというところだが、披露したのは会社の面接のコント。面接を受ける村上は、体型を隠す箱から首だけ出している。ルッキズムへの皮肉だが、リアリティの部分がだめだ。こんな面接官はいるだろうか。結果は、4対3でヨネダ2000 の勝ち。審査員票は4票がヨネダに入った。Aブロックは、面白いメンバーのわりにはどうもぱっとしない戦いになった。ヨネダ2000 が最終決戦に進む。◆Bブロックのトップは天才ピアニスト。実力的には大本命だろう。カップルのケンカの場に居合わせたおばさんのコント。ますみがおばさんのかっこうで登場しただけで面白く、演者としての可笑しさがそなわっている。対するは爛々。ネタを観たことがなかったが、これも古めかしい漫才。天才ピアニストの圧勝だろうと思ったが、そのとおり、7票獲得し、ストレート勝ち。天才ピアニストも暫定席のネタを用意していて面白い。続いて、スパイクは居酒屋のバイトのコント。新人バイトがプリンセスのようなキャラクターというコントだが、やっぱり、演技がだめで面白くないんだな。ここもまた天才ピアニストが7票獲得。最後はフタリシズカかりこる。このひとのピンネタも未知数だった。加工された音声で電話する女のひとりコント。音声に頼りきったネタで、音声を担当しているのは誰なのか。Aマッソのプロジェクションマッピングを使った漫才もいやなのだが、いったい、なにを競っているのかと思わされる。芸に秀でているものを評価すべきじゃないか。結果、Bブロックは天才ピアニストがすべてストレートで勝ちあがった。◆Cブロックのトップは河邑ミク。カンニングする女子高生のひとりコント。演技が面白いひとだと思うのだが、BGMの多用が余計な気もした。それとは別に、顔のアップをやたらと映すカメラワークをしているのが気になったが、視聴者投票があるのだからそこはもっと引いた視点でなければまずいのではないか。対するはエルフ。バラエティ番組ではよく観るコンビだが、コントは初めて観た。機種変をするギャルがタメ口を使われるコント。荒川ちゃんの可笑しさがきちんと発揮されたシンプルなコントだった。エルフが7票獲得、ストレート勝ちという結果になったが、河邑ミクは結果を見ながらボケる余裕もあった。続いて、ここも決勝常連の紅しょうが。今回はなんとコントをぶつけてきた。ゴミ捨て場で酔いつぶれる女のコント。紅しょうがも、毎回毎回、古めかしい漫才だと思って観ていたが、その古めかしさがコントになると不思議と薄まる。熊元プロレスがなんだかだんだん可笑しくなってきた。これは紅しょうがが勝つのではと思ったが、紅しょうがが7票獲得、ストレート勝ちする。最後はにぼしいわし。事務所はフリー、大阪の地下芸人という謎の経歴。まるで記憶していなかったが、過去にも決勝進出しているんだ。この「THE W」以外ではまったく観ていないのだろう。真っ向勝負の漫才は、これはいずれ「M-1」でも期待できそうな面白さだった。しかし、結果はまたもや紅しょうがのストレート勝ちとなった。◆最終決戦は、ヨネダ2000、天才ピアニスト、紅しょうがの3組で争う。まず、順番を決めるくじ引きがあり、紅しょうが、天才ピアニスト、ヨネダ2000 の順になった。紅しょうがは最終決戦には漫才をもってきた。天才ピアニストは母娘の食卓のコント。ヨネダ2000 は動物と話せる女性のコントを演じ、最後にはでかいモヒカンをつけた衣装になるのだが、音響、小道具に頼っているのがやっぱり好きではなく、どうも漫才のときのような鮮やかさに欠ける。最終結果は、票が割れて最後までわからなかったが、天才ピアニストが優勝という結末になった。各票は、視聴者、友近、川島、塚地は天才ピアニスト、野田、田中はヨネダ2000、哲夫は紅しょうが。優勝者には日本テレビの各番組の出場権が与えられるのだが、しかし、Aマッソなんかはもう自力で出られるだろう。だから、その意味でも、天才ピアニストの優勝には意義がある。この優勝特典がある以上は、タレントとして活躍する前のひとたちのための大会であったほうがいい。

2022年10月30日日曜日

10月30日日曜日/「NHK新人お笑い大賞」

◇ テレビ・ラジオ・配信ドラマ

 ずいぶん前からネズミの被害がひどく、がさごそと物音がするので、早朝に目が覚めてしまう。もうどうしようもない。録画していた昨夜の「Nキャス」の続きを観て、野田佳彦の安倍晋三追悼演説を確認した。ダビングのセットをしてからもう少し眠りなおし、昼前に起きあがる。録画していた今朝の「サンデージャポン」を観ると、まずは、昨夜に起きた梨泰院の事故の速報から始まった。現時点で、151人の死者が出ている大変な事故だ。「ワイドナショー」も観ると、松本が1ヶ月ぶりに出演のほか、石原良純、河合ゆずる、マキシマムザホルモン・ナヲというメンバー。仲本工事の訃報は先週の放送で報じられていたが、加藤茶、高木ブーのコメントが出たことで、今週も改めて扱われていた。「TVタックル」には、田嶋陽子が出演していたが、かなりひさしぶりの登場ではないだろうか。そのほか、田崎史郎、堀潤、優木まおみ、宮崎謙介らが出演。

 録画をざっと片づけてから、やっとラジオをつける。「爆笑問題の日曜サンデー」を途中から聴いた。14時台は、大久保佳代子がゲスト。そのあとには、タイムフリーで、昨日の「ナイツのちゃきちゃき大放送」を聴いた。「常連さん」には談笑師匠が登場。用意されていたニュースのなかには、談笑師匠に合わせたのだろうが、日本テレビが定例会見で「笑点」の後継者について触れたこと、それから、「全国若手落語家選手権」の話題も含まれていた。吉笑さんが優勝したからこの小さいニュースをわざわざ入れたのだろうが、審査員の「江戸の風」発言が炎上していることは談笑師匠も把握してないんじゃないか。(その審査員はどうやら和田尚久なのだが、和田尚久が無名なので、和田尚久は炎上していないという不思議な炎上になっている。)そして、用意されたニュースには入っていなかったが、落語協会のパワハラ問題についても談笑師匠は触れ、円歌、天歌の名前もきちんと出していた。

 ラジオを聴きながら少し眠り、のんきなもんだが、起きあがり、録画していたテレビをまた観る。今日夕方に放送された「NHK新人お笑い大賞」を、結果を知る前に観てしまいたかった。生放送。会場はイイノホール。司会はフットボールアワーと浅田春奈アナ。審査員は、西川きよし、渡辺正行、久本雅美、よゐこ濱口、中川家剛、2丁拳銃小堀、ふかわりょうという7名。出場者は8組、AブロックとBブロック、4組ずつに分かれ、勝ちあがった2組の最終決戦により、優勝者が決まるというのは例年どおり。まず、Aブロック。出演順に、フースーヤ、パーティーパーティー、スパイシーガーリック、紅しょうがという4組。4組ともあんまり面白くなかったのだが、強いて選ぶならば、スパイシーガーリックかなとは思った。パントマイムを利用したコントなのだが、エスカレーターの動きしかやらず、たいしたアイデアではない。漫才の力量では紅しょうがでもいいような気もしたが、ちょっと恥ずかしくなるような古臭いセンスをしている。審査員7名は、きよし、久本、濱口、ふかわがスパイシーガーリック、渡辺、剛がパーティーパーティー、小堀が紅しょうがを選び、4票獲得したスパイシーガーリックが勝ちあがった。続いて、Bブロック。出演順に、10億円、トンツカタン、隣人、オダウエダという4組。この顔ぶれを見ただけでもBブロックのほうが激戦になるだろうとは思った。10億円というコンビは「ツギクル芸人グランプリ」で初めて知り、初見ですぐに好きになったが、いや、ここで観てもやっぱりすごく面白いと確信する。オダウエダも好きなのだが、「THE W」のときと比べると、小道具のチープな可笑しみが失われていないだろうか。10億円に勝ってもらいたかったが、審査員7名は、きよし、久本、剛、ふかわが隣人、渡辺、濱口がトンツカタン、小堀が10億円を選び、こちらも4票獲得した隣人が勝ちあがる。この時点でもう、今年は興味の薄い結果になってしまった。決勝が始まる前にコメントをふられた小堀が「僕、10億円、ほんと好きやったんですけどね。残念やなと思ってます。」と、総評以外のことをここでわざわざ発言した。決勝は、スパイシーガーリック、隣人の順にネタを披露し、意外や、最後は審査員満票でスパイシーガーリックが優勝という結果になった。

 録画残量を空ける必要があるため、もう少しテレビを観る。今朝の「ボクらの時代」は、豊川悦司、寺島しのぶ、広末涼子という顔合わせ。どういう3人なのかというと、「あちらにいる鬼」という映画で共演しているというだけの間柄で、豊川悦司が演劇出身だということも広末涼子は知らないくらいだった。豊川「これはひとによって違うと思うけど、演劇と映像の芝居の質っていうものが自分のなかではまったく違うようで、とにかくこう、伝える伝えるって舞台のうえではそういうふうに教わってきたものが、映像だと、とにかく伝えるな伝えるなみたいなタイプの監督さんと一緒に仕事をしたから。もうそんな自分を出さないでとか、過剰にやらないでとかっていうことをいきなりリクエストされたから、すごく自分のなかでそこがね、カルチャーショックみたいにあって。」 寺島しのぶからその監督の名を訊かれると、豊川悦司からは「北野武さんとか」という答えがすぐに出る。

 アマゾンプライムで、配信が始まったばかりの「仮面ライダー BLACK SUN」を観始める。仮面ライダーに特別な興味はないのだが、西島秀俊が出ているからちょっと観てみたくなった。監督は白石和彌。仮面ライダーをあまり知らないからどうだろうかと思ったが、いや、観始めたらそんなことは問題なく、これはすこぶる挑戦的な作品だ。いきなり、ヘイトスピーチとデモが戦う場面があり、怪人を使って差別問題を描いていることに驚かされるが、ヘイトスピーチの先頭に立つ差別主義者を演じるのは今野浩喜で、ちょっとしたカリスマのように描かれている。この題材を、エンターテインメントのなかでここまで正面切って扱う作品は今まであっただろうか。しかし、特定の国のひとたちを怪人と重ね合わせることには危なっかしさを感じもし、となると、怪人を倒すであろう、仮面ライダーとはいったいどういう存在なのかということになるが、惜しいところで2話に続いた。ネタバレが怖いが、これは1話ずつ、じっくりと観ていきたい。とても迫力のあるドラマ。総理大臣をルー大柴に演じさせる配役にも唸る。

2021年12月13日月曜日

12月13日月曜日/「THE W 2021」

◇ ラジオ

 早朝から眠り、4時間ほどで目覚めた。午前中、タイムフリーで、聴きそびれていた「ナイツ ザ・ラジオショー」を順に聴く。先週火曜は、ルシファー吉岡と紺野ぶるまがゲスト。先週水曜は、東京ホテイソンがゲスト。11時半からは、オンタイムで「ビバリー昼ズ」を聴く。12時台のゲストは今週は「浅草キッド」特集になり、初日の今日は大泉洋がゲスト。高田先生と対談するのかと思い、楽しみにしていたら、スケジュールが合わなかったようで、ナイツによる別収録のインタビューになっていた。この番組は初出演かと思ったら、14年前に一度出ているらしい。聴いた記憶がないが、高田先生とはしゃべったのだろうか。そのときには、ドン川上のものまねをしたそうだ。映画「浅草キッド」の終盤、深見師匠とたけしが居酒屋で会う場面で、大泉洋の世代(1973年生)では当たり前にわかることだが、柳楽優弥の年齢(1990年生)では、たけしの普通のトークの感じがわからないというのは、そういえばそうかと頷いた。たけしのトークがどれだけ面白かったかというのが、柳楽優弥の年齢では体験としてないのだ。続けて、今日の「ナイツ ザ・ラジオショー」を聴くと、14時台は、こちらも大泉洋がゲスト。やはり別収録で、「ビバリー」といっぺんに収録したのかわからないが、こちらのほうが話が弾んでいる感じはした。

 ラジオを聴きながら梱包を片づけ、近所の郵便ポストまで投函に。夜にもう一度、スーパーに買いものに行き、すぐに帰ってきた。それ以外は、今日は外出らしい外出はなし。

◇ 賞レース

 夜、録画している「THE W」を、放送中に追っかけ再生で観始めた。昨日は事前特番もあり、それも録画して、今日の昼間に観ていた。司会は、フットボールアワー後藤と、水卜麻美。審査員は、ヒロミ、久本雅美、ハイヒールリンゴ、友近、笑い飯哲夫、アンガールズ田中、ミルクボーイ駒場。決勝進出者は10組。今年も対戦方法は変わらず、Aブロック、Bブロックに分かれ、それぞれ勝ち抜き戦になる。まず、Aブロックは、出演順に、ヨネダ2000、紅しょうが、茶々、TEAM BANANA、オダウエダという5組。評判のヨネダ2000 がさっそく面白く、一応、漫才ではあるが、非常に音楽的な構成をしている。リズムネタよりもさらに複雑なものが現れたという感じがする。紅しょうがは古めかしい漫才。茶々はひとりコントだが、どうも素人臭く、そのわりに戦略的すぎる感じがあった。TEAM BANANA も、ひと昔前の毒舌という感じで、関西の女芸人にあるご意見番の系譜をなぞっている。いちばん楽しみにしていたオダウエダは期待どおりに面白く、声を出して笑ったのはオダウエダだけだった。紅しょうがと最後まで競ったが、最終決戦にはオダウエダが勝ちあがった。出演順の運も大きかったかもしれない。続く、Bブロックは、出演順に、天才ピアニスト、女ガールズ、ヒコロヒー、スパイク、Aマッソという5組。天才ピアニストは上沼恵美子以外のネタを初めて観たが、特別、性別を感じさせることのない、アイデアにきちんと笑いがあるコントだった。これはオダウエダとも共通する。女ガールズは素人臭いどころか、本当に素人の3人組で、特にどうというところもなかった。ヒコロヒーはひとりコントだが、演じる部分があまりなく、新作落語のようだった。コントという形式になぜこだわっているのだろう。ヒコロヒーは1票もとれず、天才ピアニストにストレート負け。天才ピアニストは暫定席でのコメントもぜんぶ面白い。スパイクのコントも初めて観たが、女の子っぽい感じが強い。男のコントに置き換えると、ちょっとチャラい感じがする。Aマッソは珍しく奇をてらわず、オーソドックスなコントをぶつけてきた。天才ピアニストがずっと勝ち残っていたが、Aブロックと同じパターンで、最後の出番だったAマッソが勝ちあがる。しかし、今年は国民投票枠というのが新たに設けられた。この投票により、天才ピアニストが復活し、最終決戦に勝ち残った。3組による最終決戦は、Aマッソ、天才ピアニスト、オダウエダという順になり、Aマッソは、ここで昨年同様、プロジェクションマッピングの漫才を再びぶつけた。なぜこのネタにこだわるのか。こんなのは賞レースではなく、単独ライブでやればいいネタだと思う。審査員の最終得票は見事に割れ、2票、2票、3票という差で、オダウエダが優勝した。納得の結果。天才ピアニストがもっと上手ければと思うが、純粋に笑いの点では、オダウエダが飛び抜けていたと思う。プロジェクションマッピングよりも、チープな小道具のほうが面白い。蓋を開けてみれば、「キングオブコント」ともまるっきり違う傾向の結果が表れ、「M-1」や「キングオブコント」の結果だけで、これが今のお笑いのすべてのように分析をすることには、いったいどれだけの意味があるのかという気にもさせられる。

 3時間の放送を集中して観ると、なかなかの疲労になるが、録画残量を確保するために、このあと、さらに、消去するためだけの無駄なテレビを2時間も観ることになった。深夜1時過ぎ、Spotify のポッドキャストで、今日の「大竹まこと ゴールデンラジオ」を聴いた。昼にオンタイムでも少し聴いていたが、オープニングから、木村多江、安藤玉恵が出演し、阿佐ヶ谷姉妹と共演する。聴き終わると、なぜだか Spotify の接続がとぎれてしまった。ネットは生きているので原因がわからない。ラジコに切り替え、「深夜の馬鹿力」をオンタイムで聴きながら、深夜2時頃に眠った。

2020年12月14日月曜日

12月14日月曜日/「THE W」

◇ 古本屋

 今日は一日都内に。代々木上原の近くで解散となり、下北沢まで歩ける距離なので、ついでに寄っていこうということにした。グーグルマップで道を調べ、茶沢通りというのを歩いていくと自動的に下北沢にたどりつく。いくつかの古本屋の均一棚を見てまわり、ほん吉で、山上たつひこ「イボグリくん」と、伊東四朗一座旗揚げ解散公演の公演パンフレットを買った。

 下北沢から小田急線に乗り、豪徳寺に移動する。下北沢に行くことはちょくちょくあるが、演劇なんかを観てしまうと、帰りにどこかで途中下車しようということにはなかなかならない。だいたい、いつもは井の頭線に乗り、渋谷経由で帰るのだ。今日は代々木上原で解散だったので小田急線沿線に寄り道しようという発想になったが、考えてみれば、下北沢まで歩くのだったら、井の頭線で帰ったほうが安く済む。考えないおかげで、豪徳寺に躊躇なく寄り道することになった。

 今年はブックオフの話をすることが何度かあったが、豪徳寺のブックオフには行っておきたいと思っていた。もうすぐ閉店するという。グーグルマップで検索すると、豪徳寺には古本屋がいくつかあり、ついでのついでになるが、ここまできたら寄っておかなければという気になる。豪徳寺駅で降りたのは初めてではないだろうか。こじんまりとしたいい雰囲気の町。駅の南側の商店街を進み、わきみちにちょっと入ったところに玄華堂という店があった。じつにしっかりしたたたずまいの本寸法の古本屋。こういう店は棚を眺めているだけで楽しいが、自分みたいなもんにはスキがなさすぎてなかなか買えるものがない。もう一店、靖文堂という店は商店街のなかにあった。残念ながら開いてなかったが、選挙ポスターや各種催し物のチラシがガラス扉にべたべた貼ってあり、つきあいのよさそうなご主人を想像させる。

 お目当てのブックオフは駅の北側に。外に、閉店セールの貼り紙がある。棚もだいぶすかすかになっていて、もっと早くきていればとも思ったが、110円の新書から、吉上恭太「ときには積ん読の日々」などを。110円ではないが、やはり新書の棚から、出たばかりのバービーの新刊も買っていく。会計のときにあれっと思ったが、新書はどうやら値札の半額だったようだ。だったらもっと買えばよかった。新書の棚には夏葉社の「漱石全集を買った日」もあったが、一度会計を済ませてから、引き返して買うようなまねは美学に反するのでそのまま帰った。



◇ 女芸人

 帰宅してから、録画してあった「THE W」を観る。ツイッターも見ないで、結果を知らないようにして帰ってきた。放送開始前まではツイッターを見ていたが、奇しくも今日は、浅香光代の訃報もあった。

 「女芸人」という言いかたはそもそもどこから出てきたのか。古臭い価値観の言葉のようで、しかし、頻繁に目にするようになったのは比較的近年という感じがする。吉本の楽屋言葉のような気がして、どうもなじめない。「THE W」という大会にも当初から不満を感じていたが、しかし、歴代の優勝者だけを見てみればじつに申し分のない成果で、積極的支持こそはしないが、現状では意義のある大会だとは思うようになった。

 決勝進出者が10組。まずは、Aブロック、Bブロック、各5組ずつの対戦になるが、どういう抽選をしたのか、Bブロックのほうに強豪が集中してしまっている。関西では違うのかもしれないが、Aブロックはほぼ無名。オダウエダのコントのくだらなさに笑ったが、古めかしい漫才の紅しょうがが最終決戦に進出した。Bブロックは注目のAマッソから始まったが、プロジェクションマッピングを使った漫才を見せ、これは悪手だと思った。続く、ゆりやんレトリィバァが圧倒的にくだらなく、勝負はすぐについてしまった。Aマッソは演芸ではないし、笑いでもなかった。しかし、つぎの吉住がさらによかった。吉住は最終決戦に進み、優勝する。最後の銀行強盗のコントは「NHK新人お笑い大賞」でも観たが、なぜかこちらのほうがよかった。観ていて、感情を揺さぶられたのは吉住のコントだけだった。

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5月20日土曜日/「THE SECOND」

◇ 神保町  朝から都内に。小雨だが、予報ではすぐに止みそうなので、傘はもたずに出た。気温も読めず、パーカーを着ていく。今夜は「THE SECOND」を観なければならないから、余力を残しておきたかったが、想定していたよりも時間に余裕が作れなかった。昼は神保町。土曜はランチをや...