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2024年4月8日月曜日

4月8日月曜日/眼をしゃきっとさせる

◇ 新橋・大森

 朝から都内に。新橋に用があり、ニュー新橋ビルのスギ薬局に寄り、メガシャキとプロテインバーを買って食べておく。眼をしゃきっとさせる必要があった。その用とは別に、なんという確率だろうか、ちょうどこのすぐ近くのマンションに住むかたから注文があり、ついでに直接お届けもしていく。昼は弁当。夕方、小雨が降るが、傘を差すほどではなし。新橋から京浜東北線に乗り、大森に移動する。西友のブックオフに寄り、110円の文庫本を1冊、220円の文庫本を2冊買う。北口のベローチェに入り、ひと休み。読書を始めるが、しかし、ひどい眠気が続いている。

◇ テレビ・読書

 夜遅くに帰宅し、録画していたテレビ番組をいくつか。今朝の「虎に翼」を観て、それから、昨日の「ワイドナショー」を観る。田村淳、ヒロミ、矢田亜希子、呂布カルマが出演。芸能人の事務所独立が相次ぐという話題で、ヒロミが人力舎を辞めたときには、とんねるずの AtoZ に移る可能性があったという話をしていた。川勝知事の差別発言、紅麴サプリの問題を扱い、そのあとには、自民党裏金議員の処分の問題をしっかりと扱っていた。淳「怒ってると、「なんで政治のことで怒ってんの?」みたいなひとの目で見られて、なんか、恥ずかしくなる瞬間とかあるんですよ。(笑)でも、これ怒んないとさあ、みんな怒んないから、あのひとたちのうのうと議員続けてんだよとは思いますよ。」 東野「フランスとか、年金のね、もらえる年齢がちょっとあがったんですよ。あがった段階で、フランスの若もんとかね、おとなたちが怒って、火ィつけたり、あかんのよ、クルマひっくり返したりとか、暴動、不満がうわあってなるんですけど」 淳「こうやって、なんか、腕組んで、暴れてんなあって見てるだけなんですよ。いや、手伝ってくれよ一緒に、声あげようぜ、二階も処分しろって手えあげようぜっていうのが、ここでもひとりもいないんですけど。(笑)二階さん、処分されたほうがよくないですか?」 東野「今日、じゃあ、明日夜8時、国会集まろうぜ言うて」 淳「東野さんが先導してくださいよ、僕、行きますから。僕、あの、プラカード、「二階も処分しろ」って」 東野「「二階も処分しろ!」…ってやってたら、コントと間違えられるやん。(笑)」

 深夜、部屋で読書の続きを。牧村憲一「「ヒットソング」の作りかた」を読み終えた。2016年刊、NHK出版新書。今朝に読み始めて、一日で一気に読んだ。牧村憲一という音楽プロデューサーの名前をいつ知ったのかわからないが、渋谷系の関連で覚えた名前だったはずだ。経歴をそこまで詳しく知らなかったが、渋谷系以前に、大瀧詠一、加藤和彦らとの深い関わりがあり、そのほかにも登場するミュージシャンたちのじつに多彩なこと。牧村憲一が手掛けてきた仕事がそのまま、ひとつのポップス史になっている。この種の本はいくらでも読めてしまうな。

2024年3月2日土曜日

3月2日土曜日/漱石アンドロイド

◇ シンポジウム

 午前中には出発し、都内に。渋谷から半蔵門線に乗り、半蔵門まで。今日は寒い。二松学舎大学の中洲記念講堂にて、「漱石アンドロイド」のシンポジウムを観る。今回で3回目。コロナを挟み、5年ぶりの開催だ。初回に参加してからは案内のメールが届くようになり、今回も申し込んだ。13時開始、15分前頃に到着。客席は空いている。今回は「ロボット学者はなぜ小説を書くのか? ―漱石アンドロイドと人間学としてのロボット研究」と題し、まずは漱石アンドロイドによるオープニングパフォーマンスから始まった。第一部は「なぜ人間を考えるためにロボットを作るのか?」。石黒浩、谷口忠大の講演が順番にあった。谷島貫太という二松学舎の学者が司会を務めたのだが、この司会の前置きが長くてうんざりする。石黒浩はおなじみのロボット学者。この漱石アンドロイドのプロジェクトの最初から関わっていて、初回にも登壇し、とても面白かった。しかし、昨日の失敗から、今日はなにも食べないようにしていたのだが、食べなくても結局は眠くなる。石黒浩は大阪万博に肯定的な話をしていたようで、科学者の立場としてはそうなのか、ここはきちんと聴いておきたかった部分だ。続いて、谷口忠大の講演だが、プロフィールを見て、そういえば見たことのある名前だと思い出したが、このひとはビブリオバトルの考案者でもあった。ロボット学者だったとはまったく知らなかったな。この講演もおおむね眠りながら聴いていた。眠気が止まらない。第一部が2時間ほどだったか、休憩を挟み、第二部「ロボット学者はなぜ小説を書くのか?」が始まる。伊豆原潤星、加藤隆文、増田裕美子という3人の学者が順番に登場し、問題提起がされる。ひとり目の伊豆原潤星という学者の話が下手なのにはまいった。下手な話を長々と聴かされる苦痛といったらないが、朗読をする場面では声を作ってみせたりなんかして、本人はその気になっている。あとのふたりはまだ話が上手くてほっとした。しかし、このテーマがそもそも面白くない。石黒浩と谷口忠大はともに小説を発表しているんだそうで、そのことを知らなかったし、興味もなかったが、このふたりがたまたま小説を書いているからといって、「ロボット学者はなぜ小説を書くのか?」ってことはないんじゃないか。谷口忠大の小説が論じるに値するようなものなのかがまったくわからなかった。最後のディスカッションが始まるときには予定時間では残り30分程度になっていた。ディスカッションには谷口忠大も参加するが、石黒浩はもう帰ってしまっていた。夏目房之介もここから加わる。夏目房之介もこのプロジェクトの最初から関わっていて、アンドロイドの声は夏目房之介の声が使われている。夏目さんはここまでの講演を聴いていてどう思ったか、最初にまず、話術に関する話をして、ほかの登壇者に対するやんわりとした苦言のように感じられた。ディスカッションの司会も谷島貫太が務めたが、滑舌が悪く、なにを言ってるのか本当にわからない。スクリーンの字も小さくて読めないし、なんなんだこのディスカッションは。終了予定時刻は17時だったが、20分ほど延びる。学者たちのつまらない話をずるずると聴かされるんだったら、夏目房之介の話をよっぽど聴きたかった。このシンポジウムは初回はすこぶる面白かったのだが、回を重ねるごとにどんどんつまらなくなっていく。もはや、漱石とはなんにも関係がないじゃないか。

 半蔵門に戻り、ゆで太郎に入ろうと思っていたが、もう閉まっていた。くるときによく確認しなかったが、土曜は閉店時刻が早かったのかな。ゆで太郎で食べて、すぐ近くのベローチェに入ろうというつもりでいたのだが、なにも食べずにベローチェには入れまい。半蔵門の交差点のほうに進んでみるが、小諸そばも閉まっていた。このあたりは土曜に開いている店はないのか。二松学舎から九段下に進めばよかったと後悔したが、今から戻るわけにもいかず、しかたなしに麹町まで歩いた。麹町の新中華めし屋という店を初利用する。豚肉とキクラゲ玉子炒め定食を食べた。850円。入り口近くのカウンター席に座らされ、この席が薄ら寒く、とても居心地が悪かった。麹町にもベローチェがあるから、こっちのベローチェに入れると思っていたが、こっちはベローチェが開いてなかった。なんでこうちぐはぐになるかな。もうベローチェのことはあきらめ、電車内で読書をしながら帰ってくる。

◇ 読書・テレビ

 帰りの電車で、林渓清「ナンバー2の美学 二階俊博の本心」を読み終えた。2020年刊、ブックマン社。二階俊博が書籍代として3500万円を計上していたことがニュースになり、その購入していた本のひとつがこれだということがあとから明らかになった。本当にこれだけの額の本を購入するんだということに、なるほどとも思ったのだが、一昨日、ブックオフで見つけ、どんな本なのかと興味をもち、ちょっと読んでみたくなった。著者の林渓清は「月刊公論」編集長という人物。「江戸まち通信」代表理事という肩書きもある。監修者として、大中吉一という人物の名もあり、このひとは「月刊公論」の発行人。「月刊公論」なんて雑誌はまったく知らないな。本にはまず、二階俊博の講演が収録され、大中吉一との対談、そして、二階俊博の生い立ちから政治家としての歴史がざっと書かれている。二階俊博のヨイショ本といえばヨイショ本なのだが、意外と負の部分も含めてたんたんと書かれている。そのあとには自民党の歴代幹事長の系譜が書かれていて、全員の解説と、幹事長経験者たちのインタビューが収められている。ここは自民党の歴史を知る勉強になった。石原伸晃、石破茂の二階評が面白い。石原「二階氏のいちばんすごいのは、「ボケたふり」の上手さでしょうか。皆さんいろいろおっしゃいますが、私は演技だと思います。ああやっておいて、しっかり状況判断をされているのが二階氏だと思います。」 石破「いつも思うのは、お考えを明確になさらないことが多いということですね。何を言っているのかよくわからないと思わせて、政局の読みはことごとく当たる。それが二階俊博先生のいちばんすごいところです。」

 夜遅くに帰宅し、録画していたテレビ番組をいくつか。今朝の「ワルイコあつまれ」は「子ども記者会見」のコーナーに佐渡裕が登場。「勝手にテレ東批評」は、「トラック乗り継ぎ旅」のナレーションを務めるセイン・カミュがゲストだった。昨夜の「ネタパレ」は、レインボー、ダンビラムーチョ、モシモシが出演。後半には「チャレンジパレード」という企画があり、東京ホテイソンがリズムネタに、土佐兄弟、や団がインパクトキャラに挑戦した。いや、こんな企画よりも普通にネタが観たいよ。ラジオを聴きながら深夜に眠る。今日もまたブログを更新できなかった。

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2024年1月21日日曜日

1月21日日曜日/松本問題は続く

◇ テレビ・ラジオ

 早朝に目覚めてしまい、録画していたテレビ番組をいくつか。昨夜の「Nキャス」は自民党の政治資金パーティー裏金事件のニュースから始まった。田崎史郎がスタジオに出演。そのほか、イギリス政府と富士通が加担していたという会計システムの冤罪事件も気になるニュース。番組後半には永尾柚乃ちゃんの特集があった。7歳なんだけど、中学生ぐらいの自意識でしゃべっているような感じがする子だな。

 昨夜の「太田光のつぶやき英語」は、世界の年末年始の特集。クリスマスシーズンにワム!の「ラスト・クリスマス」を聴いたらアウトになる「ワマゲドン(Whamageddon)」という遊びがあることをここで初めて知った。XXCLUB の映画コーナーは、カウリスマキの「枯れ葉」の主演、アルマ・ポウスティにインタビューをする。「TOVE トーベ」にも主演していたアルマ・ポウスティには、この番組では2年前にもリモートインタビューをしていたんだな。

 少し眠りなおしてから、ブログの更新をひとつ。ラジオをつけると、「安住紳一郎の日曜天国」では、直木賞を受賞した河崎秋子に電話をつないでいた。この番組には以前に出演していたようだ。

 昼にもまた、録画していたテレビ番組をあれこれと。今朝の「サンデージャポン」には、ヤーレンズ、アンミカ、磯山さやか、藤田ニコル、斎藤幸平らが出演。トップは自民党の派閥解散の話題を扱う。泉房穂はいよいよ準レギュラーのようにしてVTRに登場する。良原アナたちを連れて、泉房穂が自民党本部に入っていこうとすると、入り口で止められてしまった。宮沢博行が大寒みそぎに参加している映像、これは「Nキャス」でも流されていた。スタジオでは、岸博幸とTBS政治部の後藤俊広が解説する。岸博幸、斎藤幸平、杉村太蔵が、急にこの番組の「3大論客」と呼ばれ、3人はそろって岸田派解散にはきびしい意見だ。ヤーレンズ出井にコメントをふる太田「アフタートゥモローはどう思う?」 自民党の問題を40分ほど扱ったあとには松本問題を扱う。今週はやらないかと思ったら、「週刊文春」の第3弾記事を扱うのだ。ここでは細野弁護士が裁判の解説をする。斎藤幸平は松本問題をホモソーシャルの問題として語った。番組後半にはエスパー伊東の訃報にもしっかりと時間を割いた。事務所の社長であるビトタケシがVTRには登場する。エスパー伊東は、「サンジャポ」にはニセ有栖川宮夫妻の結婚披露宴に出席していた件で出演していた。病気を発症してからは「爆報!THEフライデー」でも取材していたのだな。ヤーレンズ出井にコメントをふる太田「インディペンデンスはどう思う?」 最後はやす子と二階堂ふみのロケ企画があった。

 今朝の「ワイドナショー」は、今田耕司、石原良純、神田愛花、三四郎小宮というメンバー。まずは自民党の裏金問題を扱い、石原伸晃がスタジオに出演した。これが30分ほどあり、二番目に松本問題の続報。松本と近い関係にいる今田と東野に、石原良純が「これはなんだかわけわかんない件だなと思うのか、思いあたるところが少しはあるのか、どういう捉えかたをしてるんですか。」と訊くと、東野は「いや、だからびっくりです、ほんとに。」「こういう飲み会やってんねんな、っていうふうな「週刊文春」から知る情報しかないのはないです。」 今田「それ、松本さんに関してですよね?」 良純「何年かに一回出てきてますよね。過去もあったわけじゃないですか。やっぱり内容的に聞いたら、いやこんなことおかしいんじゃないの、なんでこんな書かれかたするのって感じなんですか。」 今田「でも、それはちょっとあります。やっぱり、表現とか。ほんとに、登場人物が僕の知ってるひとたちじゃないぐらい、おどろおどろしいひとなんで。そら女性で、読まれたかたなんかは、そらもう、気分がほんとに悪くなる…」 神田愛花は松本に対する感謝を語っていたし、松本とは関わりが薄そうな佐々木恭子アナがいちばんまともなことを言っていた気がしたな。

 今日の「TVタックル」は新年最初の収録だろうか、この番組では初めて松本人志問題を扱っていた。大竹まこと、東国原英夫、菊間千乃、杉村太蔵、泉房穂らが出演。たけし「セコいよ、あいつ。三千円とか二千円なんて、ふざけんなよなあ。」 東国原「はい。」 たけし「で、俺、団体で遊んだことなんかないもんなあ。」 東国原「はい。」 たけし「はいって(笑)」 たけし「シロウトのひとそんなに呼んで、飲んで、交通費二千円とか三千円って、それがセコいし、それやられたら記者会見すぐやるべきだよ。そいで、そういうことしましたって言えばいいんだ、お笑いなんだから。」「(東国原に向かって)裁判に勝ったけど、何千万請求しても二百万ちょっとだろ?」「負けようが勝とうが(雑誌が)売れちゃえばいいんだから。」「今はもう、コンプライアンスだなんだいうけど、スポンサーのほうにそのタレント出すなってくるから、実質的にやってらんないんだよ。そうすっと、YouTube のほう行ってやるしかない。」 番組はそのあと、自民党の裏金問題を扱い、後半にもまた松本問題。たけし「笑っちゃうのは、ビートきよしさんが書いてんだよ。「松本!」とかなんか言って、「うちのたけしと一緒くたにするな」とか言って。「ビートきよし師匠語る」って書いてあんだけど、ふざけんなって。なにが師匠だばかやろうと思うんだよ。」 阿川佐和子が「松本人志さんはこれで、また立ち直るっていう可能性は」と訊くと、たけし「それは運だね。やっぱり、時代が松本人志を、その立ちあがる松本人志を求めてるかどうかだよ。その判断がいちばん…、ああ、求めてないなと思ったら違うほうに行くし、求めてるなって感じればやればいいんだけど、その感覚ってのはまた微妙でね。難しい。一発で転ぶからなあ。」

 昼はラジオ。「爆笑問題の日曜サンデー」を聴こうとしたら、今日は駅伝中継のために休止だった。タイムフリーで、昨日の「木梨の会」を聴いた。所ジョージも出演。放送が始まった憲武のドラマが話題の中心になる。ラジオを聴きながら、ブログの更新をもうひとつ。SNSからは南部虎弾の訃報に驚いた。

 夜、三ツ境まで買いものに行き、帰ってきてからまた、録画していたテレビ番組をいくつか。大河ドラマ「光る君へ」第3話を観る。はんにゃ金田、黒木華の顔がこの時代には絶妙によく似合う。今日の「笑点」を観ると、演芸はロケット団。

 Spotify のポッドキャストで、昨日の「ナイツのちゃきちゃき大放送」を聴いた。ゲストコーナーには脚本家の足立紳が登場。足立紳の奥さんがこの番組の別のコーナーに電話出演したことがあったそうで、それは聴きそこねてしまったが、それがきっかけでこのゲストになったようだ。ポッドキャストで、聴きそびれていたゲストコーナーを続けて聴く。先週の回は桂宮治、先々週の回は桂二葉がゲストだった。

2022年9月27日火曜日

9月27日火曜日/国葬の日〈後〉

◇ 国葬

 14時を過ぎ、ここでようやく、墓苑入り口の交差点にたどりつくが、しかし、行列はここからまた逆方向に進まされる。墓苑入り口のところで、警官が最後尾を案内していたが、「最後尾は左です」ぐらいのことしか案内していないので心配になった。たしかに、最後尾は左の方角に間違いないのだが、そこからいったん四ツ谷まで行くことになると教えなければまずいんじゃないのか。案内していた警官にそう言ってみると、向こうでもまた案内しているということを苦笑しながら言う。このひとも、もしかしたら、地方から動員されている警官で、このあたりの距離感がわかってないんじゃないだろうか。

 さっきの「顕正新聞」をこっちでも配っているひとがいたが、献花に並んでいるひとに渡そうとするのはさすがに無理だろう。配っているのはおばさんかお婆さんかというひとばかりだったが、並んでいるほうもお婆さんで、「人間じゃないね」とつぶやいていた。

 行列は皇居のお堀に沿い、半蔵門方面に戻り、これが三宅坂まで続く。三宅坂から折り返していくと、皇居のまわりの景色はきれいで、地方からやってきたようなひとはここは楽しいんじゃないか。そして、行列は千鳥ヶ淵公園に入っていくが、このあたりにくると、なんだかもう、行列が行列のかたちをなしておらず、離れ離れに歩いている。ひとも少なくなってしまったような気すらするのだけど、考えてみれば、途中で力尽きるひとがいてもおかしくはないし、コースを見失うひとだっていたのかもしれない。並んだからといって、誰もが献花できるとはかぎらない。









 竹橋に通じる代官町通りは通行止めになっていたが、しかし、通りがかったときに、ちょうど、パトカーとバスをここから入れる場面に遭遇した。関係者の車両をどうやらここから通している。墓苑入り口にたどりつくと、「一般献花会場」というプラカードをもった人間が立っていた。ここでようやく案内されてもという感じだが、四ツ谷の上智大学の前では「待機列最後尾」というプラカードをもった人間を目にしたが、もしかして、プラカードってその2種類しか用意してなかったんだろうか。











 自分は並ばず、ただ列をたどってきただけでも、ここまで、およそ2時間かかった。並んでいないのでこの先には進めず、靖国神社のほうに進む。靖国通り、武道館の前ももちろん通行止めになっていて、通常、武道館でライブなんかがあるときは、九段下駅からやってきて、こちら側から入っていくわけだが、九段坂公園というのはここにあるのだ。武道館側の歩道は歩行者も通れず、靖国神社側の歩道を歩いていくが、靖国神社側にはびっしりと車両が停められている。車両の隙間から、献花台がわずかに覗け、われわれみたいな野次馬連中の撮影スポットになっていた。







 靖国神社の前には、報道陣、海外のメディアのすがたもあり、警官、野次馬、それから、さっきの「顕正新聞」のひとたちもやっぱりいるし、そのほかの国葬反対派らしき団体などでごった返している。若者が妙なチラシを配っていて、(いや、配りたそうにしていて、配ってなかったのだが、)気になり、こっちから声をかけて一枚もらったのが、統一教会の信者だと言っていた。







 そして、さらなる狂乱が繰り広げられていたのはこの先の九段下の交差点で、南東の方角、りそな銀行の側(武道館から見て右側)には国葬反対のデモ隊が、北西の方角、北の丸スクエアの側(武道館から見て左側)には右翼団体が陣取り、どちらも大騒ぎをしている。報道陣はおもにデモ隊のほうを撮っていたようだが、デモとは関係のなさそうなひとりのおじいさんが、NHKの取材者をつかまえ、こっち(デモ隊)だけじゃなくて右翼も撮らないと不公平だよというようなことを軽い調子で言っていたが、NHKの取材者は苦笑いしていた。たしかにおじいさんの言うとおりだが、しかし、口汚いのは右翼のほうで、あれでは放送もしづらいだろう。デモ隊はニュースになるが、右翼は放送禁止扱いというのが実状ではないか。献花に並んだひとたちだって、あんな連中と一緒にされてはたまるまい。












 ひととおり、写真を撮り、ここらで昼食にしようと思い、神保町のほうに歩いていく。ボーイズで食べたいと思ったが、行ってみると開いていなかった。白山通りを水道橋方面に進み、候補の店がいくつかあったが、それらの店は、どういうわけだかことごとくお休みで、靖国通りに戻り、生姜キングに入った。16時前にやっと昼食。キング丼を食べる。630円。コーラのサービスがあり、腹がふくれた。ツイッターを開き、佐野眞一の訃報を目にする。

 まさか、行列をたどるだけでこんなに時間を食うとは思わず、想定していた時間配分とまるっきり違ってしまったが、今日は国会前でもデモがあり、そちらも気になっていた。事前に調べていた情報では、13時から日比谷公園、14時からは国会正門前でデモが行われていたはずだ。16時を過ぎてしまったが、神保町から半蔵門線に乗り、永田町に移動する。自民党本部の前を通ってみると、抗議をするひとのすがたはあったが、いたって穏やかではあった。国会議事堂のほうへと歩き、正門前にまわろうとするところで、バスが数台やってくるのに出くわした。バスの窓には「衆議院議員」と書かれた紙が貼られている。有名議員たちも乗っていたのだろうか。正門前にたどりつくと、やはり、こちらのデモは終わってしまったようで、残っているひともいたが、おとなしいものだった。警官たちも片づけを始めていた。













 国会正門前から霞が関のほうに降り、新橋まで歩いた。マクドナルドに入り、ひと休み。昼から5時間ぐらい歩きっぱなしで、さすがにくたびれた。スマホのバッテリーは残り2パーセントになっていた。充電するあいだ、テーブルに顔を伏せて仮眠する。眠くてしかたがない。

 マクドナルドを出て、新橋駅から帰ろうとすると、駅前では古本まつりをやっていた。もしやと思って探してみると、雲雀洞さんが出店していた。横浜では会わないのに、なぜか新橋でよく会う。せっかくだからなにか買おうと、じっくり眺め、藤子不二雄A「怪人わかとの」を選ぶ。そのほか、別の店では「東京人」の喜劇人特集を見つけた。

 新橋からは横須賀線に乗るが、座れなかった。電車内では、タイムフリーで、今日の「ビバリー昼ズ」を聴きながら帰る。帰宅は夜遅くなり、録画していたNHKの国葬の中継を確認すると、放送時間が予定よりも延びていた。途中まで観て、深夜1時前に眠る。

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4月21日日曜日/野毛大道芸

◇ 大道芸  朝、録画残量が足らず、数年前の番組を確認しては消去していく。こんなことのために、いったいいつまで忙しなく過ごしていくんだろうな。今夜までの録画残量をなんとか確保したら、今度は出掛ける支度をしなければならない。家を出るまではラジオをつけておく。「安住紳一郎の日曜天国」...