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2021年11月15日月曜日

11月15日月曜日/偽善・保守・虚無感

◇ テレビ・ラジオ

 朝、録画していた昨日の「ワイドナショー」を観た。武田鉄矢がコメンテーターで出演しているところに、ちょうどフジテレビで仕事をしていたという空気階段が現れる。「キングオブコント」で優勝したあとにこの番組に出演した際、かたまりが「金八」は偽善と教育されていたエピソードをしゃべり、それについて武田鉄矢に謝罪にやってきた。一応、むっとしてみせる武田鉄矢だが、しかし、最近は武田鉄矢自身が「金八」の嘘臭さをどうもネタにしているフシがある。

 昼はラジオ。「ビバリー昼ズ」を聴くと、和田誠展に行ってきたという松本明子の話から、山藤章二の「ブラック・アングル」終了、それから、太田と黒柳徹子の向田邦子特番を観たという高田先生、その番組では太田は堺正章に憧れていたと発言し、「日曜サンデー」ではせんだみつおに憧れていたと発言していたことについて突っ込み、太田の炎上から、徳光さんの炎上、さらに、伯山に弟子がきた話と、オープニングの短い時間にこれだけの話題がうねるようにつながっていく。12時台は、市川由紀乃がゲスト。

 午後、ヤマトの営業所まで。部屋のなかにいると、ようやく少し寒くなってきたように感じるが、外に出て、日向を歩くとまだまだだいぶ暖かい。二俣川に出て、くまざわ書店に寄っていく。どこかで食べていこうかと思っていたが、腹の減り具合が半端で、決められない。ドトールに入り、アイスコーヒーと、新商品だというシャキシャキりんごのアップルパイを食べた。しかし、新商品が出て、今までの商品を置かなくなるのは困る。

◇ 読書

 ドトールで、中島岳志「「リベラル保守」宣言」を読み終えた。2016年刊、新潮文庫。親本は2013年刊。中島岳志というひとは1975年生まれで同い年なのだが、チャウシェスクの死体を映した報道から受けたショックなどは、当時の自分はもっと子どもだったとは思いながらも、同世代感があった。この一件から、中島岳志は熱狂に対して疑いをもつようになる。それから、重要なのは、保守は単なる復古でも反動でもないというところ。そもそも、左翼思想とはなにかといえば、「人間の理性によって、理想社会を作ることが可能と考える立場」と定義される。この「人間の理性」を過信することなく、人間とは不完全なものだという立場に立つのがどうやら保守であるようだ。となると、落語ファンとしては、談志の「業の肯定」とも結びつけたくなる。この本のなかには西部邁の著書からの引用も出てくるが、談志は西部邁と仲がよかったのである。あるいは、福田恆存が提示したという、人間を「演劇的動物」と捉える考えかたなども、ちょっと難しいけれども、とても興味を惹かれた。この本は今年いちばん勉強になったかもしれない。あとがきには、もともとはNTT出版から刊行予定だったものが、橋下徹批判の章があったために、版元が変わったという経緯も書かれている。

 片岡一郎さんの「活動写真弁史」も、去年買って、読みかけのままで長らく中断してしまっていたが、もう一度、あたまから読みなおすことにする。500ページを超える大著だが、この本はなんとかがんばって今年中に読み終えたい。

◇ ラジオ・雑誌・音楽

 夕方に帰宅し、クリエイトで買ってきた冷凍スパゲッティを食べる。タイムフリーで、ラジオ番組をいくつか。今朝の「伊集院光とらじおと」は、空気階段がゲスト。ネタ時間が4分から5分になったことの差が、コントの質に変化をもたらしているというような話をしていた。先週水曜の放送は、水道橋博士がゲスト。炎上の真っ最中の出演だが、これは聴き逃さなくてよかった。伊集院も博士との会話になると、ほかのゲストのときよりも圧倒的に共振度が深い。そして、その会話には必ず、爆笑問題の名も登場する。

 聴きそびれていた先週木曜の「ナイツ ザ・ラジオショー」を聴くと、オープニングで、にゃん子・金魚の「美味いもんだよそばうどん」、東京太の「アイ・ラブ・競輪」がついにオンエアされていた。これも聴き逃さなくてよかった。先週金曜の「中川家 ザ・ラジオショー」を聴くと、新幹線でせんだみつおにつかまった話をオープニングでたっぷりとしていた。「日曜サンデー」の前に、こちらを先を聴いておくべきだった。14時台は、エハラマサヒロがゲスト。脱衣マージャンのリーチの音のものまねに爆笑。坂田利夫のオフのときのものまねなど、中川家しかり、吉本の芸人のほうがもしかすると、マニアックなネタに恐れがないのではという気がする。

 ラジオを聴きながら、楽天マガジンで雑誌のチェックもする。「週刊プレイボーイ」を読むと、オール巨人の連載コラムは「ytv漫才新人賞」の丸亀じゃんごについて。松岡ゆみこの連載対談は、毒蝮三太夫がゲスト。「BRUTUS」はノンフィクションの特集。大根仁の電気グルーヴの映画は完成するわけではないのか。めったに読まない「GINZA」に、80年代カルチャーガイドという特集があり、これも目を通してみると、川崎徹のインタビューがあった。「広告の流れから見ると、僕が辞めてからその島に上陸した人は誰もいなかったんです。虚しさや空白、無意味さ、僕の表現のなかにはどこかにそういうものがあるんだと思うんです。CMに笑いを求めた仲間の制作者はたくさんいたわけだけど、その虚無感は共有できなかったような気がします。」

 Spotify のニューリリースから、MELODY KOGA さんの新譜が出ていることにも気がついた。今度のアルバムは「Trees」。木をテーマにしたアルバムだ。KOGA さん、ライブはやらないのだろうか。

 明日は朝早くから外出するため、早めに眠ろうとするが、ぜんぜん眠くならずに困った。深夜1時頃にようやく眠る。

2021年6月17日木曜日

6月17日木曜日/「日本の喜劇人」を読む(8)

◇ テレビ・ラジオ・読書・映画

 水曜の夜はどういうわけか面白いバラエティ番組が集中するようになり、その録画を観る木曜が忙しくなる。まず、「水曜日のダウンタウン」。夫婦コンビに離婚か解散かの選択を迫るドッキリに、かりすま~ず、チャイム、ウェンズデイズが出演した。若手はともかく、ベテランの2組、現実に仕事がない状況でのこのドッキリは真に迫っていた。どのコンビも解散よりも夫婦をとった。昼はラジオ。「ビバリー昼ズ」を聴くと、オープニングでは、清水ミチコとナイツが「水曜日のダウンタウン」の話をする。これがあるから、「ビバリー」を聴く前に「水曜日」は観ておかなければと思うのだ。それから別の話題に移ろうとしていたが、途中で飯田浩司アナが入ってきて、辛坊治郎が太平洋横断に成功したとかいうのでわざわざ中継が入った。よりによって、「ビバリー」に辛坊治郎というのがそぐわない。たしかにすごいことには違いないが、辛坊治郎の興奮と、スタジオの清水ミチコとナイツのテンションがまるで釣り合っていなかった。これだけかと思いきや、12時台にもまた改めて中継を入れるのでうんざりする。まったく興味がないと思いながら聴いていたが、ひとりでいるほうが孤独を感じないというのはそのとおりだろうとは思った。

 午後、ラジオは中断し、録画していた今日の「徹子の部屋」を観る。こちらもちょうど、清水ミチコがゲストなのだ。33歳の娘が結婚したという話にはちょっと驚いた。娘が33歳でも不思議はないのだけど、「ビバリー」を毎週聴いていても、そういえば、私生活の話はぜんぜんしない。33年前、妊娠中に「徹子の部屋」に出演した映像も流れた。室井佑月のものまねはテレビ初披露だろうか。育ての母の話もよかった。

 夕方、駅前の郵便局まで。昼間は激しく雨が降っていたが、すっかり止んだ。今日は涼しい。レターパックをひとつ出し、コンビニに寄り、「週刊文春」を立ち読みしていく。小林信彦の連載は、今週も、シネマヴェーラの上映作品について解説を加えている。たしかに、セレクトした理由のわからないものもある。渥美清のドラマ作品2作のうち、片方は、小林信彦は観ていないのだという。

 帰宅し、聴きそびれていた月曜の「ズーム」をタイムフリーで聴いた。この番組、2時間半もあったっけと思ったが、今週は延長版のようだ。橋下徹がゲストで、オープニングから出ずっぱり。志らく師匠はもともと、水道橋博士との一件もあって、橋下徹のことが嫌いだったというが、「ひるおび」で政治についてコメントするようになり、橋下徹のツイートになるほどと思うようになっていったという。志らく師匠は良くも悪くもこういうひとで、なるほどと思うほうにあっさりと改めてしまう。ツイッターをあまり見なくなったので、橋下徹が百田尚樹と対立しているということも知らなかったが、しかし、タイムラインだけを見ていても、そんなツイートは流れてこないかもしれない。タイムラインだけを見ていると、もっと単純な図式でしか語られていない話が多い。

 部屋で読書もする。小林信彦「決定版 日本の喜劇人」の続き、第八章は渥美清と小沢昭一について。「上昇志向と下降志向」と題されたこの章は、新潮文庫版で、ことあるごとに読みなおしている。小沢昭一の人生が個人的にことさら気になるからだが、小沢昭一の「それはそれとして」という論理展開に小林信彦がこだわっているところは何度読んでも可笑しい。そして、このふたりとともに、この章ではジェリー藤尾にも触れられている。なべおさみとは違って、ジェリー藤尾の評価は「決定版」にもきちんと残された。

 アマゾンプライムで映画を1本。「日本の喜劇人」に書かれていた「フランキー・ブーちゃんのあゝ軍艦旗」が、ちょうどアマゾンプライムにある。1時間11分と短いので、さっそく観てしまった。ほんと、書かれていたとおり、小沢昭一が出てくると笑ってしまう。大泉晃も可笑しい。さすがにこの古さでは手放しで楽しめるとは思わずに観ていたが、思いがけず、声を出して笑う場面もあった。フランキー堺が目をまわす場面に、アニメで星を入れているのにはちょっと驚いた。ほかにも特撮らしき場面が多々あり、たぶん、当時としては新しい技術をかなり使っている。新しいセンスの映画だったのかもしれない。

 夜もテレビ。録画していた昨夜の「お笑い実力刃」を観る。今回はナイツの特集で、これも本当は、ラジオよりも先に観ておくべきだった。漫才の定番ネタを3本、初披露の大事MANブラザーズバンドのネタがすこぶるくだらない。それからコントがあり、「捜査一課長」のパロディだが、ここになんと、中津川弦さんも出演する。これを楽しみにしていたのだが、ちょっと出るだけではなく、たくさんセリフがある役だ。負担のすさまじさを想像してしまうが、堂々たる活躍だ。なんだかいつもと雰囲気が違ったが、たぶん、テレビに出るから床屋に行ったのかもしれない。劇団ひとりが「ラジオショー」出演時に土屋の演技が上手いと言っていたが、このコントを観ると、それもうなずける。この番組、次週は中川家。充実のラインナップだ。深夜2時過ぎに眠る。

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5月20日土曜日/「THE SECOND」

◇ 神保町  朝から都内に。小雨だが、予報ではすぐに止みそうなので、傘はもたずに出た。気温も読めず、パーカーを着ていく。今夜は「THE SECOND」を観なければならないから、余力を残しておきたかったが、想定していたよりも時間に余裕が作れなかった。昼は神保町。土曜はランチをや...