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2024年5月3日金曜日

5月3日金曜日/橋本治展の客は生意気

◇ 石川町

 早朝に目覚め、ブログの更新をひとつ。今朝はやや寒い。録画していたテレビ番組をいくつか。一昨日に再放送された、みうらじゅんの「最後の講義」を録画しておいた。2019年に放送されたものだが、そのときには放送されていたことすら知らなかった。これを観てからもう少し眠りなおし、午前中から外出する。

 横浜から根岸線に乗り、石川町まで。まいばすけっとに寄り、パンをひとつ買って、歩きながら食べた。元町を通り抜け、元町・中華街駅からエスカレーターで上階に昇っていくとアメリカ山公園に出る。港の見える丘公園に向かう途中の建物がなくなっていたが、どんな建物だったかな。

 今日は天気がよく、港の見える丘公園はひとが多い。公園を抜け、神奈川近代文学館に到着したのは正午過ぎだった。お目当ては「帰って来た橋本治展」。14時からの講演を予約していて、その前に展示を観る。一般、700円。展示は3部に分かれ、第1部は「橋本治とその時代」。駒場祭のポスターがよく知られるが、橋本治のキャリアはそもそもはイラストレーターから始まった。東大では歌舞伎研究会だった。なぜ歌舞伎が好きかというと「『よく分からないもの』が好きだから」。「桃尻娘」で作家になったのは1977年、29歳のとき。1984年にはフジテレビのキャンペーンに出演する。橋本治をどの時点で知ったのか、記憶がはっきりしないが、橋本治はテレビに出ているひとだった。ここから先はどんどん多作になっていくんだな。1985年からはワープロを使用していたが、打つ速度が速すぎて基盤が壊れ、叩きすぎてキーボードが壊れ、プリントアウトの量が尋常ではないので、プリンタ部分も壊れた。さらには「ワープロで書くと文章が攻撃的になるから、小説には向かない」といって、早々に手書きに戻したという。第2部は「作家のおしごと」として、そのとおり、作家の仕事に焦点をあてる。四十代は古典に取り組みながら、評論と小説も書く。その仕事量のじつに厖大なこと。第3部は「橋本治美術館」。橋本治が編んだセーターも多数展示されていた。1時間ぐらいでまわり終え、パンフレットも買っておく。14時からの講演会までにはまだ時間があり、いったん外に出て、ベンチに座っていた。

 2階のホールにあがり、受付をすると、その脇でプレゼントを配っていた。あとでアナウンスがあり、このプレゼントの中身は橋本治所蔵のVHSビデオだとわかる。扇型の客席、入り口から奥になる右側のエリアに空席を見つけて席に着いた。「橋本治という時代」と題した講演、講師は橋爪大三郎。レジュメも配られ、メモを取りながら聴く。橋本治と同時代に、橋爪大三郎もまた東大の学生だった。東大の同級生たち、あるいはキャンパスの有名人たちとして、橋本治、芥正彦、加藤典洋、橋爪大三郎を並べる。芥正彦は「三島由紀夫vs東大全共闘」に登場していたひとだが、そういえば、あの映画には橋爪大三郎も登場し、芥正彦とは演劇仲間だったのだ。橋本治の「文体をめぐる格闘」の話が面白かった。テーマ以上に文体が重要という橋爪は、新しい文体をめぐる格闘として、加藤典洋、同年代の村上春樹、そして、橋爪大三郎自身の例を示す。大江健三郎や村上春樹が普遍性の側に抜け出ようとしたのとは正反対の方向を橋本治は向いているということを話していた。あるいは「編み物のように小説を書く」ということ。「何をつくりたいかという明確な志向と、根気と労力があれば完成する」のが編み物で、橋本治は小説もそのように書いているとする。橋本治の文章から「私が何を分析しないかと言えば、自分のあり方だけは分析しないんですもん。自分に関する疑いがないんですよ、ほんとに。…自分に不思議がないから、他人が不思議なんです。」という箇所を引用し、これは「自然科学者の態度」だとする。講演も終盤になり、橋本治の「恋愛論」を論じた千木良悠子というひとの文章について語っていると、客席から「違います!」という声があがった。なんと、声の主はその書き手、千木良悠子本人が客席に座っていた。まさか本人から解釈を否定されるとは。橋爪大三郎は動揺したようで、講演はどうもしまらないかたちになって終わる。最後に質疑応答の時間が30分ほどあり、今度はフリーライターのヤナギサワタケシと名乗るひとから質問が出たが、これに対する橋爪の答えにも、求めていた答えと微妙に違うというようなことを言われてしまい、橋本治展に集まるような客はなんだか生意気だ。そのあとに質問したひとは、橋爪のことをずっと「ハシモトさん」と間違い続けていた。

 会場には橋本治の妹さんもいて、今回の展覧会のポスターで橋本治が着ているのと同じアロハシャツを着ている。講演後に、外で妹さんと一緒に写真が撮れるという謎のサービスがあった。妹さんと写真を撮るために行列ができていて、通りすがりのひとが、誰なんだろうという目で不思議そうに見ていた。

 写真撮影には参加せず、港の見える丘公園を通り抜け、またアメリカ山公園に戻る。この公園では横浜トリエンナーレのイベントがあり、暗くなってから、並べられているロウソクが点灯されるのだと思うのだが、それまで待つ気にはならなかった。

◇ 中華街

 中華街に行ってみると、今日は獅子舞が出ている。どこかで昼食にしようと思うが、どこの店もずいぶん値上がりしてしまっているようだ。看板に書かれた値段の上から紙を貼り、新しい価格を書いている店がとても多い。それでも安い店はあり、関帝廟の脇、梅林閣という店に決め、ランチメニューの豚肉と野菜炒めを食べた。780円。食べていると、獅子舞のにぎやかな音がどうもこの店に近づいてきている。この店にやってくるんじゃないかと思い、これはせっかくだから、食べるペースもゆっくりにして、獅子舞を待つことにした。すると、期待どおり、獅子舞がやってきたので店内にいた客たちは大盛りあがり。中華街の獅子舞は何度も観ているが、自分が食べている店に獅子舞が入ってきたのは初めての経験だ。今年はいいことがありそうだな。

 中華街を出て、横浜スタジアムの脇のベローチェに入り、ひと休み。橋本治所蔵のVHSビデオをここで開けてみると、中身は中村錦之助の「宮本武蔵」だった。インスタに投稿し、それから、しばらく読書をしていく。

 夜遅くに帰宅し、録画していた「徹子の部屋」を観る。今日は桂由美の追悼だったが、過去に出演した映像ではなく、4月22日に収録したばかりだったのだ。すぐに眠りたいくらいだったが、明日出すゴミの準備をしてから深夜に眠る。

2024年3月26日火曜日

3月26日火曜日/保険証を待ちながら

◇ ラジオ・テレビ

 早朝に起きあがり、ゴミを出してくる。そのまま、1階の大掃除を始めてしまい、今日は保険証が届くかもしれないから1階にいたほうがいいと思い、ちゃんと着替えて、ぶっとおしで掃除をしていた。結局、保険証は午前中には届かず、早朝からずっと掃除をしていたら背中が痛くなってきた。限界になり、自分の部屋に戻って横になる。ラジオをつけ、「ビバリー昼ズ」の途中から「ナイツ ザ・ラジオショー」まで続けて聴いていた。今週はナイツは春休み、相席スタートケイさんと三四郎相田のコンビでしゃべっていた。タイムフリーで、昨日の「ビバリー昼ズ」を聴くと、こちらのゲストはタブレット純。エンディングでは、昨日の「ラジオショー」を担当していた永野と高田先生が会話をしていた。

 保険証は15時過ぎにようやく到着した。いや、今日中に届いてくれてよかった。いつ届くのかわからず、いつでも玄関に出られる服装に朝からなっていたが、これでようやく普段の部屋着に着替えられる。

 録画していたテレビ番組をあれこれと。今日の「徹子の部屋」は井上順がゲスト。先日出演した堺正章からビデオメッセージも届いた。観そびれていた昨日の「徹子の部屋」は松島トモ子がゲスト。ライオンに噛まれたことについて、徹子さんが「その取材はあなた、10年ぐらい断ってらしたんですって?」と訊くと、松島トモ子「ビートたけしさんとか、明石家さんまさんとか、ちょうどすごい人気のおありになった…。で、コントで、あたしの噛まれたこととかなんか、みんなやってらしたの。で、それはいいと思ったんです。あたしももし、あたしが他人だったら、面白がって、やったと思うからいいと思ったんだけど、自分ではあと1ミリ場所が違ってたら、死んでたか、全身麻痺になってたかっていう大変なことなんで、あたしにとっては笑いごとじゃなかった。みなさんは笑っていいんだけど。それで、ええと、インタビューっていうんですか、お断りしてました。」 徹子「でもあの、ある日、永さんが、永六輔さんが、イベントで松島さんを「ライオンのエサ」って紹介したんですって?」 松島「永さんが舞台にお出になって、あたしは幕のところにいたんですよ。「スペシャルゲストはライオンのエサ!」っておっしゃったから、「はあっ!?」 さすがのって言っちゃああれですけど、なんにもあまり驚かないあたしだけど、「どうしよう! どうやって出たらいいかしら?」と思ったら、お客さまがどぉーってウケたの。だから、よかったあと思って、出られたんですけど、あれ、しんとしたら出られないし、永さんはあたしに、もう自分のこと笑っちゃいなっていう…、いつまでもあたしがこだわっていたもんだから、そういうことは恥ずかしいと思ってたから、言ってくださったのかもしれない。よくとれば。」

 昨夜の「世界まる見え!テレビ特捜部」は3時間特番、明石家さんまがゲスト。この番組を観ること自体が何年ぶりになるだろうか。過去数年、さんまがゲストの回は録画はしてあるが、録画したまま、ずっと観そびれていた。しかし、たけし、さんま、所がそろう場面をあとどれだけ観られるだろうかという思いがいよいよ強くなってきたのだな。番組はクイズを中心に進む。たわいもない場面も多く、早送りをしながら観るが、番組最後に、たけし、さんま、所の楽屋トークのコーナーが20分ぐらいあった。今や、フジテレビの「27時間テレビ」でもこのようなシーンはあるかどうか。ここまで観たついでに、2年前の放送にも手をつける。同じく、さんまがゲストの3時間特番。3時間の特番を観るのはなかなかしんどいが、今年の放送を観て、どこを早送りすればいいかコツをつかんだ。2年前も同じようにクイズをやっている。ほかのゲストに、劇団ひとり、滝沢カレンがいるのも一緒だった。クイズを考えるやりとりのなかで、さんまから村上春樹の名が出る場面があり、意外性があるが、さんまのほかの発言と照らし合わせてみても、さんまはじつはけっこうな読書家なのではないだろうか。

 昨夜の「午前0時の森」は月曜日の最終回。劇団ひとりと村上信五が相撲をとるという企画だったが、これはまともに観てられない。月曜日は最後まであまり面白くない番組だった。

 今日は雨降り。夜になってから、雨のなかを近所のスーパーまで買いものに行ってきた。今日はテレビを観てばかりの一日。深夜1時からはラジオ。「爆笑問題カーボーイ」を聴きながら眠る。

2023年11月8日水曜日

11月8日水曜日/食べたいパンを求めて

◇ 新橋

 朝から都内に。今日は寒くなった。眠気が抜けず、からだが重い。なぜか鼻が痛い。某所にて、古美術のオークションを目の当たりにする機会を再び得ることができ、今回も昼食は弁当をいただく。満腹になり、眠くなった。夕方には新橋三丁目のベローチェに入り、ひと休み。まだまだ眠気がひどく、ラジオを聴きながら少し眠った。SNS徘徊。読書も少し。

 帰りがけに、ニュー新橋ビルのスギ薬局に寄り、パンを買おうとしたが食べたいパンがなかった。ならば、セイムスに寄ってみようと、ニュー新橋ビルからSL広場側に出ると、古本まつりをやっていた。今朝はこの広場を通らずにいたから気がつかなかったのだ。雲雀洞さんを探すと、やっぱり出店している。ちょうど、どこかに出て行こうとするところだったのを捕まえ、少し立ち話をした。220円の新書を1冊買い、そのあとはセイムスに寄り、パンをひとつ買って食べた。

◇ 読書・テレビ

 帰りの電車内でも読書を続け、村上春樹「猫を棄てる 父親について語るとき」を読み終えた。今朝から読み始め、帰る前に読み終えてしまいたく、駅のベンチで読み続けていた。2022年刊、文春文庫。親本は2020年刊。初出は「文藝春秋」2019年6月号。薄くてすぐに読めそうだと思ったから読み始めたのだが、内容をよく知らなかったが、父親と一緒に猫を棄てに行った記憶を発端に、父について、そして、戦争について書かれたエッセイだった。

 夜遅くに帰宅し、録画していたテレビ番組をいくつか。今朝の「ブギウギ」は、趣里がいよいよ「ラッパと娘」を歌うのかと期待していたが、草彅剛の服部良一とのレッスンではきびしくダメ出しされる。この歌がいったいこれからどう変化していくのか。もうひとつ、「水曜日のダウンタウン」も観始めるが、腹が痛くなり、中断して早めに眠る。

2023年3月6日月曜日

3月6日月曜日/くるくるまわるカレー



◇ 日比谷・市ヶ谷

 今日も朝から都内に。風が冷たい。日比谷公園を通り抜け、昼には市ヶ谷に移動する。昼食はカレーの王様に入り、ゴロゴロチキンカレーを食べた。650円。店のひとに、荷物を置いてからこちらに取りにきてくださいというようなことを言われ、なぜそんなことをわざわざ言うのか不思議だったが、いざトレイをもつと、カレーが盛られた皿がトレイの上で滑ったのでひやっとする。傾けないようにもっても、皿がトレイの上でくるくるとまわる。無事に席までたどりつけるか、まさか、カレーの王様でこんな試練に遭うとは思わなかった。以前はこんなに危険な皿は使ってなかったと思うが、ひっくり返すひともいるだろうよ、これは。



◇ 読書・テレビ・ラジオ

 川の向こう側に渡り、マクドナルドに入り、ひと休み。眠気で朦朧としながら読書をする。市ヶ谷から南北線、日吉から東横線に乗り換えて帰ってきた。帰りの電車内でも読書を続ける。村上春樹「女のいない男たち」を読み終えた。2016年刊、文春文庫。親本は2014年刊。「ドライブ・マイ・カー」の原作が収録されている短篇集。映画を観たときから原作を読みたいと思っていたのだが、なかなか買えなかった。今は110円で、わりと簡単に買える。映画とは違って、原作は東京から出ない話なのだな。

 夕方には帰宅し、録画していたテレビ番組をあれこれと。今日の「徹子の部屋」は、林真理子がゲスト。日大理事長になってからは初めての出演になる。1994年放送、40歳のときに出演した回の映像も流れた。それはともかく、観ている最中に変な音がすることに気がつき、部屋にネズミでも出たのかと思ったが、巻き戻して再生してみると、きゅうっという音がテレビから聴こえている。ツイッターで検索すると、徹子さんの呼吸音だと書いてるひとがちらほらあったが、本当にそうかな。

 昨夜の「ガキの使い」は、笑福亭笑瓶名場面集を放送した。映像を編集して流すだけではなく、メンバーも喪服で登場する。しかし、上島竜兵のときにも感じたことだが、リアクション芸のようなものがリスペクトされるようになったのはいいことではあるとは思うのだが、こうしてまとめて観せられると、非常に殺伐としたものを感じる。ダウンタウンとの関係の深さは疑いようもないのだが、へらへらせずに、もっときちんと追悼してあげればいいのに。

 「情熱大陸」も2回分まとめて、観そびれていた2週前の放送、森且行の回と、そして、昨夜放送の片桐はいりの回を観た。「ナイツのちゃきちゃき大放送」出演時の映像がけっこうたっぷりと使われていたが、そのときに、やくみつるからサインをお願いされた、片桐はいりが表紙の「演劇ぶっく」が届けられる場面があった。そこから、存在感と自意識について、すごく面白い話をしていた。野外劇の「嵐が丘」の様子をもっとやるのかと思っていたけど、これは短かった。

 タイムフリーで聴いた今日の「ビバリー昼ズ」は、サムネイルが違うのであれっと思ったが、冒頭から、松村が高田先生のものまねでしゃべり始める。高田先生が体調不良でお休み、松村邦洋と松本明子のコンビになったが、高田先生にも電話をつなぎ、元気そうではあった。コロナではないのか、すぐに復帰するようなことを言っているが、年齢が年齢だけに気にはなる。12時台は徳永ゆうきがゲスト。聴きながら眠り、深夜に目覚め、ブログをひとつ更新する。

2022年10月20日木曜日

10月20日木曜日/フレンチトースト

◇ ラジオ・テレビ

 深夜から眠らずにブログの更新をひとつ。それからやっと、2時間ぐらい眠る。録画していた昨夜の「水曜日のダウンタウン」を観て、昼はラジオ。「ビバリー昼ズ」から「ナイツ ザ・ラジオショー」。タイムフリーで、聴きそびれていた先週木曜の「ラジオショー」も聴いた。ゲストは石塚英彦。ピン芸人時代のダジャレネタの話から、塙さんが林家三平からの影響かと訊いたら、石塚は林家三平のVHSのセルビデオをよく観ていたという。自分もその当時に買ったビデオとおそらく同じものだと思うが、このビデオが発売されたときにはけっこう話題になり、ワイドショーなんかでも取りあげられていた記憶がある。会見には、ファン代表として、山藤章二先生や高田文夫先生もいたような気がするが、たしか、YMOの3人もいたはずだ。没後十年だったのだろうか。石塚英彦の年齢だと、林家三平からはリアルタイムの影響があってもおかしくなさそうだが、ひとまわり以上歳下の自分と似たような体験を語るので、ちょっと妙な感じがした。

 午後、録画していたテレビ番組をいくつか。今日の「徹子の部屋」は、松平健がゲスト。2005年放送の「スーパーJチャンネル」から、「マツケンサンバ」ブレイク時の東京ドーム公演の映像を少し観ることができた。昨夜の「あちこちオードリー」は、友近と、平成ノブシコブシ吉村がゲスト。友近の出演を楽しみにしていたのだが、吉村の迷走ぶりが中心になる展開に笑う。「シン・ラジオ」で、ちゃらんぽらん冨好さんの感想を聴くのが楽しみだ。

◇ 二俣川

 夕方から外出。特に用もないのだが、二俣川まで、歩きながらラジオを聴く時間を作りたかった。これも聴きそびれていた先週金曜の「中川家 ザ・ラジオショー」を聴くと、剛が、ウーバーイーツで頼んだ商品にソースがついていなかった話をえんえんとしゃべっていた。どうやら有名店のようなのだが、クレームの電話を入れたその対応のひどさを語りつつ、クレームを入れている自身の滑稽さもところどころ描写する。

 二俣川に着き、ドン・キホーテのサイゼリヤに入り、フレンチトーストを食べた。ついさっき、中川家剛の話を聴いていたばかりだったのがよくなかったか、若い男の店員の対応がどうも無感情でいらつかされる。フレンチトーストの置きかたも雑に感じたのだが、あれっと思ったのは、シロップがついていない。疑問に思った瞬間には、その店員はもうするすると厨房に帰っていってしまった。しかし、そもそも、シロップはつくものなのかもわからず、でも、普通はつくんじゃないかと思い、ちょうど、すぐそばに別の女性の店員がいたので、訊いてみようと手をあげるが、こちらをぜんぜん見てくれない。手をあげたまま、「すみません」と言ってみたが、まったくこちらを見ないで、厨房に帰っていってしまった。いや、すぐそばで手をあげていて、気がつかないわけないだろう。サイゼリヤって、そんなに融通が利かなかったっけ。わざわざ呼び出すことではないんだけどと思いながら、しかたがないから、呼び出しボタンを押すと、座席番号が表示されるモニターには自分の番号しかないのに、それにしてはやってくるのが遅い。ようやくやってきた男の店員に、「これ、シロップはつかないんですか?」と訊くと、つかないですと即答され、「わかりました。」とこちらもすぐに引き下がる。しかし、それでも疑いは消えない。本当につかないんだろうか。そういえば、以前も食べてるから、このブログに写真を載せているはずだ。そう思い、スマホから自分のブログを開き、「フレンチトースト」で検索してみると、その写真にはやっぱりシロップは写っていなかった。

◇ 雑誌

 読書をするつもりでいたのに、無駄なひとり相撲になった。サイゼリヤのフレンチトーストにシロップはつかない。それだけはもう忘れない。今日は昨日買った文芸誌をごっそりとカバンに入れてきた。まず、「文學界」11月号から目を通す。特集は「JAZZ×文学ふたたび」。村上春樹のインタビューから読み始める。「音楽でも文学でも、楽しむと同時に学ばなくちゃいけないことがすごくたくさんあると思いますし、学ぶにはやっぱり何度も繰り返して聴かないと入ってこない。(略)五回、十回と聴き直してやっと身体に沁みるというところがある。」「そして、そういう身体感覚というのは汎用できるんです。僕が音楽で身につけた感覚って、ものを書くときにちょっとした言葉のズレを見つける感覚と同じなんですよね。」「僕の文章の書き方というのは、ほとんど音楽から学んだことなんです。リズムが一番大事で、あとはインプロヴィゼーションとかハーモニー、コード、メロディ。すべて音楽から学んだことを流用してものを書いているという気がします。」 特集以外のページには、松尾スズキによる宮沢章夫追悼文が載っていた。

 「新潮」と「すばる」には、それぞれ新人賞の発表があり、「新潮」の選評から先に目を通してみると、大澤信亮、田中慎弥が、低調だということを書いていて、なんだかあまり盛りあがっていない。しかし、「すばる」のほうを読むと、今回はひさしぶりに選考委員全員が顔を合わせる選考会だったということもあり、こちらはけっこう盛りあがったようだ。「すばる」の各選評を読んでみると、受賞を逃した作品にも好意的な評価が多い。応募作品数は「新潮」が2630作、「すばる」が1130作と、倍以上の差があるのだが、にも関わらず、「すばる」のほうが優れた作品が多かったのだとすると、これは選考委員の顔ぶれの差だろうか。「新潮」は、大澤信亮、小山田浩子、鴻巣友季子、田中慎弥、又吉直樹。「すばる」は、奥泉光、金原ひとみ、川上未映子、岸本佐知子、堀江敏幸。

 「三田文學」には、慶応大で開催されたという松本隆のシンポジウムが活字化されていた。これを読みかけたところで、トイレに行きたくなり、中断してサイゼリヤを出た。このサイゼリヤはトイレが店の外にあり、いちいち出入りするのがめんどうだ。ジョイナステラスに移り、くまざわ書店を覗き、帰りもラジオを聴きながら歩いて帰った。

◇ テレビ

 夜に帰宅し、ブログの更新をもうひとつ。それからまた、録画していたテレビ番組をもう少し。「アンタウォッチマン」を2週分続けて観た。先週の放送は野沢直子特集。今回からは、ある年にスポットを当て、「1991年の野沢直子を深掘り」と題していた。VTRには、テリー伊藤、清水ミチコ、渡辺直美が出演。野沢直子は初期の東京吉本唯一の女性芸人であり、芸人とはいうものの、最初はタレントというイメージだった。その当時、中学生だった自分も、野沢直子って吉本なんだと知ったときは意外に感じた記憶がある。テリー伊藤が証言する。「野沢は垢抜けていた。それまでのお笑い芸人のひとたちって、どっかやっぱり小屋の匂いがしたよね。彼女は吉本でしょ? でも、そんな匂いはしない。(略)所ジョージさんもそういうところあるでしょ?」「それまでってじつは山田邦子ちゃんでしたよ。山田邦子ちゃん的な雰囲気から、野沢直子的な。誰にでもわかるのと、ぶっ飛んでるっていう野沢直子と。それはやっぱり、たけしさんからとんねるずっていうのとちょっと似てきてるのかもわかんない。」  タレントだった野沢がコントをやるようになるのは「夢で逢えたら」からなのだが、ここで挫折を味わうというのが、デビューからの流れを追っていくと、そういうことかと理解できる。つまり、下積みがなく、いきなり売れっ子になったため、「夢で逢えたら」のメンバーと共演するなかで、自分には引き出しがなにもないということに気がつくのだ。そして、1991年に、野沢はすべてのレギュラー番組を降板し、渡米する。もう1本、一昨日の「アンタウォッチマン」はキャイ~ンの特集。「1998年のキャイ~ンを深掘り」と題し、1998年に亡くなったマネージャーとの物語にしていた。このマネージャーの存在はまったく知らなかった。VTRには、飯尾和樹、関根勤が出演。

 いくらテレビを観ても、録画がぜんぜん減らない。ダビングのセットをして、部屋で読書の続きをする。Spotify で、今日の「大竹まこと ゴールデンラジオ!」を聴くと、パートナーにひさしぶりにヒコロヒーが登場していた。聴きながら眠る。深夜3時頃だったろうか。

2022年10月6日木曜日

10月6日木曜日/東戸塚・バス往復

◇ 音楽・テレビ・ラジオ・ポッドキャスト

 Spotify に、スチャダラパー「11」がいつの間にかあるのに気がつき、検索してみると、別に最近に配信開始されたわけでもなさそうなのだが、なぜ今まで気がつかなかったのだろうか。このCDは買いそこねていたのだが、坪井野球とかいう馬鹿に、CDのコピーをもらったんだった。だから、このアルバムは詞も確認できず、あんまり聴き込んでもいなかった。

 午前中、録画していた昨夜の「あちこちオードリー」(ゲスト・ラランド&空気階段)を観て、それから、ブログの更新をひとつ。たったひとつの更新に、ひどく時間を食ってしまった。昼はラジオ。「ビバリー昼ズ」から、午後は「ナイツ ザ・ラジオショー」。14時台は、タイムマシーン3号がゲスト。そのあとは文化放送に替えてみたが、「大竹まこと ゴールデンラジオ!」は今日も大竹まことはお休みのようで、理由をどこかでしゃべってるんだとは思うが、それを聴いていない。大久保佳代子と、パートナーにトンツカタン森本が登場。男性の声がもうひとり、アナウンサーだとは思うが、これもレギュラーの砂山圭太郎ではない。

 ラジオを聴きながら梱包を片づけるが、珍しく注文が多く、時間がかかった。おかげでラジオを多めに聴いたが、ラジオも終わってしまい、Spotify のポッドキャストを漁ってみると、「兵動大樹のおしゃべりDiary」という番組が始まっていた。先週から始まっていて、2回分が配信されている。1回15分ほどで聴きやすい。


◇ 二俣川・東戸塚

 夕方から外出。午後にはすぐ出るつもりでいたのに、すっかり遅くなってしまった。雨降り。まず、駅前の郵便ポストに寄り、品物を投函し、それから、吉野家で食べていこうとしたら、間が悪いことに、臨時休業で閉まっていた。雨のなかを、二俣川まで歩く。Tシャツの上にジャンパーを着ただけのかっこうで出てきたが、ちょっと寒いくらいだ。ひさしぶりに餃子の王将に入り、天津麺と餃子を食べた。店を出たら、雨は止んでくれていた。

 二俣川からバスに乗り、東戸塚に向かう。いつも、東戸塚からバスで帰ってくることはあるのだが、二俣川から向かうのは初めてだ。夕方のバスは混雑しているもので、いったん空くが、途中からまた混雑する。東戸塚に到着したときには、18時頃だったが、すっかり暗くなっていた。まずはオリンピックのブックオフに寄り、なんでもない日にくることもしばらくなかったが、いい本がごろごろ見つかり、わざわざやってきた甲斐、大いにありだ。東戸塚までやってきて空振りというのもよくあるから、今日は運がいい。110円の文庫本を6冊、コミック文庫を2冊、新書を5冊、220円の単行本を2冊買う。続けて、休まずにもう1店のブックオフにも寄る。こちらも期待したが、しかし、こちらは2冊しか買うものなし。マクドナルドに入り、ひと休み。月見パイを食べたかったが、販売終了していてがっかり。閉店まで読書をして、またバスで帰る。帰りも混雑していて、席が空いておらず、1本待てばよかったとも思ったが、だんだん空いていき、すぐに座れた。


◇ ラジオ

 行き帰りのバスのなかで、聴きそびれていた先週金曜の友近の「シン・ラジオ」の続きを聴いた。中川家礼二がゲスト。礼二が語る兄弟の関係が面白い。同じアニメで一緒になって笑うようなことはなかったが、変なこと(変なおっさんや変なおばさんのことなど)で一緒になって笑い合っていたという。ここがナイツやサンドウィッチマンとは違うところで、ナイツやサンドは昔読んだマンガの話をよくするが、中川家はしない。趣味でつながっているコンビではないからだ。この週は、礼二に合わせて、ちゃらんぽらん冨好さんは1時間遅い登場になった。(礼二の登場は予定よりも早かったのだが。)友近、礼二、冨好の会話の間合いが絶妙。この日の放送は曲もほとんどかけず、ずっとトークだった。礼二の好物だという、栗の話題をえんえんとしゃべっていたのも可笑しかった。いつもの放送も楽しいんだけど、友近と礼二の番組がもう1本欲しいくらいだ。番組最後には、来週(つまり、明日7日)は水谷千重子の公演がもともと決まっていたため、友近はお休みだという告知があった。水曜担当のイワイガワ井川が代打を務め、友近は電話出演はするようだが、じゃあ、冨好さんはどうなるのか。

◇ 読書・ラジオ・テレビ

 夜遅くに帰宅し、まず、読書の続きを。デイヴィッド・リンチ「大きな魚をつかまえよう リンチ流アート・ライフ∞瞑想レッスン」を読み終えた。2012年刊、四月社。「魚」というのはアイデアのこと。瞑想に関する部分はよくわからないと思いながら読んでいたが、巻末には訳者(早坂虹恵)によるあとがきがあり、ビートルズと瞑想の関係が解説されている。これをよく知らないから解釈が難しかったのだ。リンチ財団というのも知らず、リンチとビートルズのつながりも知らなかった。しかし、映画の具体的な話になるとシンプルな仕事論のようにも読め、ここは面白かった。「創造するには明快さが必要だ。」「アート・ライフとは、いいことを思いつくための時間を持つ自由のことだ。」「恐怖心を植えつけて、仕事を進めようとする連中もいる。でも、こんなのは飛んだお笑い種だ――哀れであり、愚劣だよ。」「観客のことばかり考えていたら、映画は作れない。それでも完成前のある時点で、任意の観客に映画を見てもらうのは、いい経験になる。」「芸術家が葛藤やストレスを理解するのはいいことだ。そこからアイデアが得られる。でも請け負ってもいいが、過度のストレスがあれば創造などできない。過度の葛藤もまた創造力の妨げになるだけだ。葛藤を理解しても、実際に生きる必要はないんだ。」「自己のアートを追い求めるにしても、暮らしていけないことには話にならない。だから働かざるを得ないけれど、クタクタになってしまえば、アートなんて創造できない。」

 タイムフリーで、そういえば、「村上RADIO」を聴こうと思っていたことを忘れていたが、検索してみると、9月25日日曜日の放送だったが、なぜかインターFMでも 30日金曜日に放送されていて、こちらを聴くことができた。「山下洋輔トリオ再乱入ライブ」の模様を放送していて、これを聴きたかったのだ。村上春樹のほか、都築響一、菊地成孔も座談会に登壇し、豪華にして、なんとわくわくする顔合わせだろうか。聴き逃さなくてよかった。

 深夜、寒くて眠れなくなり、録画していたダウ90000 のドラマ「深夜1時の内風呂で」を観てしまう。先週水曜の深夜に放送されたものだが、ようやく観ることができた。ダウ90000の8人のほかは、勝村政信がただひとり出演し、お父さんを演じている。「白黒アンジャッシュ」を観たおかげで、メンバー個々が認識できるようになり、それ以降、ダウ90000 を観るのがより楽しくなっている。

2022年9月3日土曜日

9月3日土曜日/記憶にない読書

◇ ラジオ・テレビ

 早朝から眠り、短い睡眠時間で目覚めてしまう。タイムフリーで、昨日放送された友近の「シン・ラジオ」を聴き始める。この日はオープニングからすぐ、ゲストの井森美幸が登場する。20分経ったあたりからは、この番組の前の時間帯を担当している森口博子も加わり、自分にとってはちょっと歳上の女性たちだが、iPhone の使いかたについて、えんえんとおばさん臭いトークをしているのが可笑しい。井森、森口は1968年生まれ、友近は1973年生まれ。そのあとには、かつての「ものまね王座」で披露された、井森美幸の玉置浩二のものまねをひさしぶりに聴けた。コロッケにアドバイスを訊きにいったというのは「あちこちオードリー」でもしゃべってたっけ。

 「シン・ラジオ」は中断し、9時からは「ナイツのちゃきちゃき大放送」をオンタイムで聴いた。「常連さん」はえのきどいちろう。午後は「田村淳のNewsCLUB」をつけておく。ニュース解説は古谷経衡。そのあとのゲストコーナーには、安藤優子が登場した。新刊の「自民党の女性認識」が面白そうだ。

 ラジオを聴きながら、楽天マガジンで雑誌のチェックもする。「BRUTUS」はドーナツの特集だが、巻末の連載、宮沢章夫とやついいちろうの「平常心ブラザーズ」の対談は、宮沢章夫が入院中となり、やついひとりになった。

 録画していたテレビ番組をいくつか。昨夜の「A-Studio+」は、西島秀俊がゲスト。ゲストと関わりの深いひとたちのもとに鶴瓶が取材に行くのがこの番組だが、なんと、鶴瓶がたけしの自宅を訪問しているのには興奮させられた。仕事がない時期に、たった2分程度の面接で主役に抜擢されたという「Dolls」のエピソードがまずすごいのだが、たけしと同じく工学部出身の西島は、映画の取材中にたけしから数学の問題を渡されたりとか、「この本、面白いよ」といって、数学の本をもらったりしたという。あるいは、西島は 28歳のときに、黒沢清から劇場で三千本ぐらい映画を観ているという話を聞き、40歳までに三千本観るには今から始めなければと思い、それをきっかけにして、西島はシネフィルとなっていった。幅広い仕事選びについて訊かれると、西島「僕はその、下積みといっていいのか、仕事がない時期が長かったんで、どっかで、その時期にやってたはずの仕事っていうものを、ずっと思ってるんですよね。それがやれなかった、で、そこでたぶん経験して、二十代、三十代でたぶんこういう経験をしてただろうっていうものが、あるんですよ。それは、まあ、いくらいってもそれはもう手に入らないんだけど、僕のなかでは欠けてるものなので、それをなんかこう今も追いかけてるし、なんかその、自分の夢も、もっと先も追いかけてるし、っていう感じなんですよね。なんか上手く説明できないけど。まだぜんぜんあるんですよ、その領域が。やってないことが。」

◇ 星川

 夕方から外出。星川まで出て、ゆで太郎にひさしぶりに行ってみると、もつ次郎との複合店になっていた。門前仲町で初めて観たときには珍しい店舗かと思ったが、その後、この複合店は横浜市内でもよく見かけるようになった。もつ炒め定食を食べる。680円。それから、マクドナルドに入り、アイスコーヒーとアップルパイを食べながら、しばらく読書をする。村上春樹「レキシントンの幽霊」を読み終えたのだが、読書メーターに登録しようとすると、そんなような気もしていたが、すでに登録済みだった。2011年に読んでいたのだ。同じことをもう何度もやってしまっているが、好きな本を再読するのとは違い、記憶にない本の再読はどのくらい意味があることなのだろう。




 夜になり、コーナンに寄り、プチプチとダンボール板を買っていく。今日はこの買いものが目的。ほかの売り場も眺めてまわり、買いたいものはあれこれあるが、たいして高価でもないものがなぜいつまでも買えないのか。生活が一向によくならないのは、生活の優先順位に問題があることは見当がつくが、どういうわけか、それがいつまでも動かせない。

 帰りの電車は空いていて助かった。電車内では、スマホから、Yahoo!ニュースオリジナル特集の山田邦子インタビューを読んだ。山田邦子の著書も読んだから、知る話も多いのだが、たけしとは今でも手紙での交流が続いているというのには驚いた。人気絶頂期には家族が子会社を作り、山田邦子が稼いだ金を投資にまわし、借金に苦しめられていたということも、著書では語られていなかった話だ。

 夜遅くに帰宅すると、アマゾンから品物が届いていた。レコーダーのリモコンのボタンがだんだん利かなくなり、わずらわしいので、同じリモコンをアマゾンから注文したのだが、設定をしなければいけないようで、それがさっぱりわからない。説明書もなく、ネット検索を頼りにするが、うまくいかない。これはいったん保留。

 夜、ブログの更新をひとつ。そういえば、先週の「サンドウィッチマン ザ・ラジオショー」を聴きそびれていたことを思い出し、タイムフリーで聴いた。ナイツがゲストだったから聴きたかったのだが、しかし、聴きながら眠ってしまい、すべては聴けなかった。

2022年7月28日木曜日

7月28日木曜日/論破という芸

◇ ブログ・テレビ・ラジオ・雑誌・読書・配信ドラマ

 早朝に目覚め、ブログの更新をしようとするが、事実関係があいまいではまずいと思い、その確認にやたらと時間を食うはめになった。6月4日の日記をずいぶん遅れて書いているのだが、結局、YouTube にその動画があがっているから、それと照らし合わせないわけにはいかない。日記だから、主観でいいとは思うものの、遅れて書いているせいで、そのときにはわかっていたはずの客観的事実も忘れてしまっていることがある。そのときにメモっておかないから馬鹿な手間をかけている。

 録画していたテレビ番組をいくつか。まずは、昨夜の「水曜日のダウンタウン」から観ていく。「お見送り芸人しんいちのR-1トロフィーもう誰も笑ってない説」では、ZAZYが仕掛け人となり、トロフィーの精巧なレプリカとすり換え、それを破壊するドッキリを決行する。これはとても手が込んでいて面白かった。ドッキリには笑えるものと笑えないものがあり、これは笑えてこれは笑えないというふうにあらかじめ区分けすることはなかなか難しいのだが、これは明確に嘘だから安心して笑えたというところか。

 「あちこちオードリー」は、品川庄司とみなみかわがゲスト。これはいい組み合わせだと思った。ともに問題児であり、紆余曲折あったひとの話は面白い。前のめりになって観てしまった。「紙とさまぁ~ず」は、木梨憲武がゲスト。ここでの回答を見ると、きわめて普通人という感じがする。それとも、変わった部分を見せようとしない気質と捉えるべきか。観そびれていた「イワクラと吉住の番組」は、先週、先々週と、2週にまたぎ、大久保佳代子がゲストだった。これもかなり面白い話をしていたような気がする。

 録画したままでずっと観そびれていた「マッドマックスTV」にもようやく手をつける。どうやら、月イチで放送されている番組で、5月から気がついて録画していたが、ウィキペディアにあたると、2年も前に始まっていた番組だった。なぜ今まで目に入らななかったのだろう。Abema と連動もしているようで、放送の形式がよくわからない。司会はニューヨークとさらば青春の光・森田。この司会陣になったのは昨年10月からのようだ。ひろゆきのディベート対決というのがメインの企画になっていて、5月の回では、福田麻貴(3時のヒロイン)、北村晴男弁護士、泉谷しげるとディベートをする。ひろゆきという存在の理解として、この使いかたはひとつの見識かもしれない。ひろゆきの「論破」というのはただの芸であり、逆に、芸としてはなかなかのもので、だから、テレビという見世物小屋のなかではハマるのだということをつねづね思っていたのだが、こういう番組を今まで認識していなかったとは不覚だ。この番組では呂布カルマとも対決したようだが、ひろゆきの論破芸は、フリースタイルバトルと同じものなのである。6月、7月の回も録画してあるが、これは順に観ていこう。

 昼はラジオ。「ビバリー昼ズ」は、ナイツが夏休みになり、清水ミチコと黒沢かずこという組み合わせの放送になった。タイムフリーで、昨日水曜の放送も聴くと、こちらはお見送り芸人しんいちがゲストだった。

 ラジオを聴きながら、楽天マガジンで雑誌のチェックもする。「FRIDAY」に、水道橋博士の「参院選奮闘記」という記事があり、誰が書いてるのかといえば、選対スタッフも務めていた細田昌志によるレポートだ。B’zのコンサート会場で行った写真撮影会というのは、ツイッターで知った印象とはまるで違うのだが、どちらを信用すればいいのだろうか。「週刊文春」の「私の読書日記」は、今週は橋本愛の担当回だった。藤原正彦「国家の品格」を今ごろ読んだようで、この連載はなかなか目が離せない。

 またテレビに戻り、録画中の「徹子の部屋」を追っかけ再生で観てしまう。今日は追悼特集。柳生博、葛城ユキ、宝田明、藤子不二雄A、カルロス・マリン、梅沢武生の過去の出演回の映像が流れた。

 そのあと、1時間ぐらい昼寝してから外出する。なんの用があるわけでもないが、部屋にいてもつまらない。駅前まで出て、日高屋に入り、和風つけ麺と餃子を食べた。800円。それから、ドトールに入り、しばらく読書していく。村上春樹「回転木馬のデッド・ヒート」を読み終えた。2004年新装版、講談社文庫。単行本は1985年刊。世の中の村上春樹ファンのことはよく知らないが、代表作として挙がるような長編は自分はまったく読んでおらず、エッセイから好きになり、今は、短編を見つけたら、見つけた順に読んでいこうと思っている。見つけたらというのは、ブックオフの110円の棚で見つけたらという意味だ。

 夜に帰宅し、ラジオをつけると、ニッポン放送の野球特番に、伊集院光、松村邦洋、カンニング竹山、U字工事益子という豪華メンバーが出演していた。しかし、3時間のこの番組をずるずると聴いているわけにはいかない。ツイッターからニュースを見ると、東京都の新規感染者数はついに4万人になった。

 朝から手をつけていたブログの更新は、夜までかかることになった。いったん眠り、深夜に起きあがる。部屋が暑い。

 アマゾンプライムで、「私立探偵濱マイク」の続きを観る。第2話の監督は前田良輔というひとだが、このひとだけ、ウィキペディアに項目がなく、どういう経歴のひとかわからないのだが、しかし、改めて観て、この第2話はとても面白かった。放送は2002年だが、90年代の空気を濃厚に感じるのだ。UAを主演にして、木村充揮、伊武雅刀、秋山道男、財津一郎というキャストを登場させる。このキャスティングの感覚が90年代っぽい。(90年代から見た 80年代ネタという距離感も。)スネークマンショーのネタがあったが、これは放送時には気がつけなかったかもしれない。「Super Special Thanks」として、桑原茂一の名もクレジットされていた。磯村屋が出てきたりなど、横浜のいい風景がずいぶん収められている。すぱっと終わるラストもいい。

2022年6月16日木曜日

6月16日木曜日/暑くならなかった

◇ テレビ

 早朝に目覚め、録画していた昨夜の「水曜日のダウンタウン」を観ると、前半は「しんどい先輩芸人から YouTube でコラボしたいと言われた時の断り方ムズい説」という企画。「しんどい先輩芸人」として登場するのは誰かと思えば、山田邦子だ。アントニー、ナダル、鬼越トマホーク、さらば青春の光にコラボをお願いし、いちばんいやがったひとは本当にコラボしなければならないという「ホントドッキリ」形式なのだが、山田邦子に対してこんなに失礼な企画もなく、人気番組ならではの増長しているスタッフのすがたが目に浮かぶようだが、鬼越トマホークは山田邦子に対する敬意がきちんとあり、快諾していたのがさすがだった。後半は「タイミングよく屁をかませばブーブークッションに引っかかったと思わせることも可能説」という企画。これは早まわしでざっと観て消去する。


◇ 新宿・立会川・川崎

 今日も朝から都内に。予報では暑くなりそうなのでTシャツで出るが、朝はまだ肌寒い。鼻水がひどく、風邪薬を飲んでおく。鼻をかんでいたら三半規管がおかしくなったようで、めまいがする。今日もまず、小田急線で新宿に出て、昼食は西口で探し、山内農場という店に入り、ランチメニューの牛焼肉定食を食べた。800円。まいばすけっとに寄り、栄養ドリンクを買って1本飲んでおく。ブックオフにも寄り、110円の文庫本を1冊買う。






 夕方は八潮のほうまで移動することになり、それから、立会川まで歩き、京浜急行に乗り、川崎に移動した。近代書房の向かいのベローチェに入り、ひと休み。予報では暑くなるはずだったが、結局、ぜんぜん暑くならず、Tシャツでは肌寒い。古本屋に寄りたかったが、近代書房は今日は閉まっていた。朋翔堂にも足を延ばしてみると、なぜかこちらも申し合わせたように閉まっている。悔しいからブックスマッキーにも行ってみると、こちらは開いていたが、買うものはなにもなかった。モアーズのブックオフにも寄り、220円の単行本を3冊、110円の文庫本を2冊買っていく。


◇ 読書

 帰りの電車で、小山薫堂・安西水丸「夢の名画座で逢いましょう」を読み終えた。2012年刊、幻冬舎文庫。映画について対談している本だと思って読み始めたが、読んでからわかったが、WOWOW の番組をもとにした本なのだ。1回の放送で1作品を扱っていたのだろうか。放送上はどうなっていたのかわからないが、安西水丸がイラストを描き、小山薫堂がそれに詩のような文をつけている。そのあとに短い対談があるという構成だが、あんまり褒めてない映画もあって、正直だ。村上春樹の話が出た回があり、安西水丸によると、村上春樹はスピルバーグの映画では「ジョーズ」がいちばん好きなんだそうだ。

 夜遅くに帰宅し、冷凍パスタを食べながら、録画していた「徹子の部屋」(ゲスト・赤塚りえ子&井上麻矢)を観た。タイムフリーで、今日の「ビバリー昼ズ」を聴くと、清水ミチコとナイツは、必ずといっていいほど、前日の「水曜日のダウンタウン」を話題にするが、山田邦子の企画から、うつみ宮土理も YouTube をやっているという話にもなった。Spotify で「大竹まこと ゴールデンラジオ!」を聴きながら眠ってしまい、深夜に目覚め、日記の手入れをしてから眠りなおした。

ブログ アーカイブ

4月21日日曜日/野毛大道芸

◇ 大道芸  朝、録画残量が足らず、数年前の番組を確認しては消去していく。こんなことのために、いったいいつまで忙しなく過ごしていくんだろうな。今夜までの録画残量をなんとか確保したら、今度は出掛ける支度をしなければならない。家を出るまではラジオをつけておく。「安住紳一郎の日曜天国」...