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2022年8月20日土曜日

8月20日土曜日/瀬谷まで歩く

◇ テレビ・ラジオ

 朝に目覚め、まず、ブログの更新をひとつ。録画していたテレビ番組をいくつか。昨夜の「タモリ俱楽部」は「腰道具」の特集。三四郎と、職人経験のある尼神インター渚が出演。今朝の「週刊フジテレビ批評」は「夏ドラマ辛口放談」の後編。TVer の再生数ランキング、トップ10はすべてドラマなんだな。たしかに、TVer はあまり使わないが、アマゾンプライムや Netflix でバラエティを観たいとはあまり思わない。

 タイムフリーで、昨日の「CURIOCITY」を聴くと、今回はゲストなし、ヒコロヒーひとりの放送だった。最近観た映画として、「プアン 友だちと呼ばせて」と「リコリスピザ」の話をしていた。ゲストの回も面白いのだけど、ヒコロヒーひとりでしゃべる番組ももうひとつ欲しいくらいだ。

◇ 三ツ境・瀬谷

 午後から外出。今日の予定に迷っていたが、明日は雨の予報なので、歩くならば今日だということで決断する。三ツ境方面に歩き、まず、キッチンPoco に寄り、なすひき肉カレーを食べた。600円。パチンコ屋の裏にある店だが、いつもはひっそりしているのに、今日はバーベキューのようなことをやっていて、店の裏でトウモロコシを焼いている。キッチンPoco の入り口をバーベキューがふさいでしまっていて、迷惑ではないのか。パチンコの客連中がトウモロコシをわざわざ買うのか、それとも、ただでふるまっていたのか。飲食店に入ろうとする客を通せんぼして、ただでトウモロコシを食わせるなんてことがあるのだろうか。




 それから、瀬谷のブックオフまで歩いた。いい本あり、110円の文庫本を3冊、220円の単行本を1冊買う。店の外に出ると、ぽつぽつと雨が降り始めている。雨は明日のはずではなかったのか。少々心配だが、決断したからには、瀬谷駅のほうまで歩いてしまうことにする。天一書房を少し覗き、上階のマクドナルドに入り、ひと休み。読書をするが、しかし、眠くなり、あまり読めなかった。マクドナルドを出ると、やはり、小雨が降っている。小雨が降ろうが、帰りもひたすら歩いていく。


◇ ラジオ

 瀬谷までの行き帰りで、歩きながらずいぶんラジオを聴いた。まずは、今朝の「ナイツのちゃきちゃき大放送」を聴いた。「常連さん」は能町みね子。言い訳評論家を名乗り始めた能町みね子が、今週のニュースから、ランキング形式で「言い訳ベスト3」を発表したのは面白かった。失格の言い訳もあり、規定がきびしい。ならばついでに、塙さんに「言い訳」という著書があることにも気がついてもらいたかったが。

 聴きそびれていた月曜の「ナイツ ザ・ラジオショー」を聴くと、オープニングの終わりのほうで、塙さんが太田夫妻の「ふたりのディスタンス」についてしゃべっていた。「光代さんがかわいそうだったよ」という感想。火曜のオープニングも聴くと、こちらでは「ワンピース」の考察動画の話をえんえんとしゃべっている。つまらない話をしていると思いながら聴いたが、いっぽうでは、評論が嫌われるというような話がありながら、考察が人気を集めているというのも不思議な気がする。それを誰かに考察してもらいたくなる。「ふたりのディスタンス」の話は、爆笑問題ファンのケイさんがいる火曜にしてもらいたかった。

 OKストアに寄ると、おにぎりが安く、ふたつ買って帰った。喜んでおにぎりを持ち帰るとは、猿蟹合戦の蟹のようでもあるが、猿に出会うこともなく、夜に帰宅し、ブログの更新をもうひとつ。タイムフリー切れ前に、先週土曜に放送された「鬼越トマホークのオールナイトニッポン0」を聴きながら、楽天マガジンで雑誌のチェックもする。「&プレミアム」が本の特集をしていたので目を通してみるが、紹介者にも紹介されている本にも興味がもてなかった。今日の明治座の公演が気になり、ツイッターで検索してみると、太田がナイツに創価学会いじりをしたようで、さすがにみなさん、はっきりとそう書いているツイートはないものの、光景が目に浮かぶようでこれには笑う。行けなかったのが悔しくてたまらないな。

 深夜、録画していた「Nキャス」を観ると、冒頭から速報が入り、渋谷で、10代の少女による殺人未遂事件があったというのでぎょっとする。1週間のニュースでは、生稲晃子と萩生田が統一教会関連施設を訪れたという問題を扱っていた。「ちゃきちゃき大放送」のニュースで聴いた生稲晃子の言い訳はこれかと確認できた。

 アマゾンプライムで「私立探偵濱マイク」の続きを1本。第7話は岩松了監督。9年前の「横浜みなと映画祭」で観なおしたときに、いちばん好きだと思ったのがこの回だった。ラスト、小泉今日子のセリフですぱっと終わるという記憶があり、このセリフを当時のブログのタイトルにしていたくらいに好きだったのだが、観なおしてみると、記憶していたセリフとはわずかにだが違っていた。そして、正確には、そのセリフのあとに少し間があり、「Fin」の文字が出るのだった。しかし、この回がいちばん好きだという印象は変わらない。セリフのディテールが素晴らしく、構図がいちいち見事だ。深夜3時頃に眠る。

2022年8月7日日曜日

8月7日日曜日/シャッターに貼り紙

◇ ラジオ

 早朝から4時間ぐらい眠る。タイムフリーで、金曜に放送されたヒコロヒーの「CURIOCITY」を聴くと、なんと、ゲストが伯山だった。おすすめの本を訊くことが多い番組なのだが、伯山は笑福亭松枝の「ためいき坂くちぶえ坂」という本を紹介していた。「問わず語りの神田伯山」を聴くと、笑い屋のシゲフジくんがみなし陽性になったそうで、代役の笑い屋に瀧川鯉丸さんが登場していた。ヒコロヒーの番組に出た話をこちらでたっぷりとしていたが、しかし、これはおそらく来週放送分の話だな。

 友近の「シン・ラジオ」も途中まで聴く。新潟の長岡花火を観に行ってきたそうで、誰に教わったのか、新潟の花火の音が神奈川でも聴こえたという話をしていたが、いや、同じ日にみなとみらいでも花火大会をやっていたんじゃなかったか。今週はついに、ちゃらんぽらん冨好がスタジオに登場した。登場するなり、いきなり漫談からスタートする。冨好の語り口に手本はあるのかとリスナーから質問があり、冨好は、月亭八方の「楽屋ニュース」の語り口を盗ませてもらっていると答えていた。

 ラジオを聴いていると音声が途切れ途切れになり、ネットの接続が悪いのかと思ったが、そうじゃない。まさか、スピーカーが壊れたのかとも思ったが、どうやら電源タップの不良だ。この電源タップは何年使っているのか。6個あるコンセントの半分がだめになってしまった。

 うっかりしていたが、今日は明治座の「ビバリー昼ズ寄席」のキャンセル席の発売日だった。また忘れてしまっていた。そもそも、今日はそれがあるからと思い、わざわざ、午前中の予定を入れずにいたのに、なぜ忘れてしまうんだ。発売は 10時からだったが、気がついたときには 12時40分を過ぎていた。「漫才協会ドラフト会議」はすでに売り切れ。同日昼の公演はまだ売り切れていなかったが、画面を進めると、S席しか残っていなくて、こんな高い席は買いたくない。10時に挑戦していたら買えただろうか。ああ悔しい。

◇ 渋谷・表参道

 午後は「爆笑問題の日曜サンデー」を途中まで聴き、14時前から外出する。今日はまた少し暑さが戻った。渋谷に出て、まず、まんだらけに寄り、階段の百均から2冊買う。道玄坂を横切り、古書サンエーにも寄ってみると、シャッターが閉まっていて、今日もまた休みかと思ったが、店の前で立ち止まり、写真を撮っているひとがいる。シャッターに貼り紙があり、もしかしてと思い、近づいてみると、その貼り紙は閉店のお知らせだった。なんと、今まで知らなかったが、6月30日に閉店していたのだ。上階のフライングブックスは残るようだが、ここにはあまり寄ることはないだろう。



 ハチ公前を通り、宮益坂のほうに抜け、どこかで食べようと思いながら歩くが、なかなか決められない。宮益坂をいったん登るが、また降りてきて、結局、富士そばに入った。冷やし味玉ミニカレーセットを食べる。550円。決まらないときは安いものを食べていればいい。宮益坂を登りなおし、ベローチェに入り、ひと休み。スマホの充電をしながら、しばらく読書をする。日曜なのに、学生みたいな子たちがやけに多かった。それから、表参道のほうまで歩き、渋谷にまた戻ってきたときにはもう夜になっていた。


◇ 読書・テレビ

 帰りの電車で、「水木しげるのラバウル戦記」を読み終えた。1997年刊、ちくま文庫。親本は1994年刊。子どものころから、水木しげるに戦争体験があることは知ってはいたが、それに関する著書を、改めて読むことは今まで一度もなかった。今年はウクライナ侵攻があって以降、戦争に関する本をずいぶん読みたくなった。

 夜遅くに帰宅し、録画していた「ワイドナショー」を観る。今週は松本が出演のほか、野口聡一、中居正広、Aマッソ加納というメンバー。日本吃音協会が「水曜日のダウンタウン」に抗議した件について、松本も常識的な受け止めかたをしていてよかったのだが、それよりも、野口聡一のお笑いマニアぶりに笑ってしまう。その「水曜日のダウンタウン」を観ていただけでなく、インタレスティングたけしをごく自然に「インたけ」と略してしゃべっていたのがすごかったが、そこはさすがに松本にも指摘されていた。野口さんの年齢を確認してみると、1965年生まれで、松本よりも歳下なんだな。

 「サンデージャポン」も観ると、こちらでは冒頭から統一協会の話題を扱う。スタジオにはまた、鈴木エイトが出演していた。堀江貴文が学生時代の宗教の勧誘の話などをすると、太田が「ホリエモンと僕は世代が一緒なので」って、さらっと嘘をついていたが誰も突っ込まない。「TVタックル」では、安倍国葬賛否について。「笑点」の演芸コーナーには、ザ・ぼんちが出演していた。ラジオを聴きながら、深夜1時前に眠る。夜中なのに部屋が暑い。

2022年7月29日金曜日

7月29日金曜日/ブックの日と大谷翔平

◇ テレビ

 早朝からもう少し眠りなおし、それから、録画していた昨夜の「アメトーーク!」を観た。「女性人気ない芸人」というテーマで、霜降り明星、錦鯉、ダイアン、鬼越トマホークが出演。これはすごく笑わされた。霜降りが女性人気がないというのがやや意外だと思いながらも、そう言われてみれば納得もする。人気総選挙の結果も面白く、積極的な女性人気はないまでも、しかし、人気タレントたちだから、さすがに好感はもたれる要素はあるはずだ。わがお笑いファン歴をふり返ってみても、若いころには特に、このような芸人ばかりを好んで追いかけていたような気がする。

◇ ブックの日

 今日も暑いが、午前中から外出する。今日はブックの日だから、ブックオフをまわる決まりになっている。アプリのクーポン以外にも割引きがある鶴ヶ峰と町田は優先的にまわりたいと思い、今までまわったことのないルートだが、まず、鶴ヶ峰に行ってから、大和経由で町田に向かうことにする。すぐに逆方向に戻るのが無駄なような気がしていたが、電車賃もたいして変わらず、暑いから、そう何店もまわれないだろうと思い、少ない店舗にしぼろうという考えだ。

 まず、鶴ヶ峰に降り立ち、すぐにブックオフに向かうつもりだったが、そういえば、大谷翔平ゆかりの神社が鶴ヶ峰にあったことを思い出し、急ぐ用でもなし、ちょっと寄ってみたくなった。何年か前に、そのことを知る前に行ったことがあるから場所はわかっていた。公園の遊歩道を抜け、川をまたいだところにある神社だったはずだが、近づいてみても、大谷翔平に関することはなにひとつ宣伝されておらず、本当にここだったかなと自信がなくなるが、改めて検索してみるとやっぱりここだ。4年前のはまれぽの記事を読むと、たしかに間違いない。大谷翔平の母が鶴ヶ峰の出身なんだそうで、連れられてきていたというのは子どものころの話なんだろうか。この記事中でも、地元のひとにもそのことを知られていないと書いてあるが、未だに知られていないのだろうか。そんな馬鹿なと思いたくなるほど、この街にはなにひとつ浮かれたところがない。




 ブックオフにたどりつくと、ビームせどりの先客が2名もいた。しかし、それなりにいいものは買えた。110円の文庫本を5冊、270円の文庫本を1冊、220円の単行本を2冊。まず、20パーセントオフになり、それから、アプリのクーポンを使い、300円引きになる。

 鶴ヶ峰から、大和経由で鶴間に移動する。すぐにブックオフに向かうつもりだったが、そういえば、「オモウマい店」で紹介されていた店が鶴間にあったことを思い出した。その放送を観たわけではなく、ネットに放送リストを見つけ、そこで知ったのだが、しかし、その店は、グーグルマップで検索してみても、どうやってたどりつけばいいのかわからない。線路沿いにあるようなのだが、そこに通じている通路が地図上にはなく、実際に歩いてみても見つけられない。なのに、その手前にあるビルの前には、その店の看板が確かに出してあり、ランチの案内をしているのだが、その店にはどうやったら行けるのかという案内がその看板にはない。普通に考えれば、そのビルにその店がありそうな感じで看板が出してあるのだが、そのビルを確かめてみてもその店はない。そのビルの奥に、その店はあるはずだ。

 しかし、今日はブックの日であって、その店のために鶴間にきたわけではない。ブックオフに入り、110円の文庫本を2冊、220円の単行本を3冊買っていく。2店まわっただけでもう、荷物がかなり重い。

 鶴間から町田に移動し、ここで昼食にする。町田で食べようとすると、だいたいいつも同じになってしまうが、餃山堂に入り、ビーフカレーを食べた。トッピングに揚げ餃子を乗せ、630円。仲見世を通り抜け、ベローチェに入り、ひと休み。スマホの充電をしながら、タイムフリーで、今日の「ビバリー昼ズ」を聴き、それからしばらく読書をした。


 夕方になり、ブックオフに向かう。上階からじっくりとまわり、110円の文庫を9冊、新書を1冊、コミックを1冊、220円の単行本を4冊。それから、山下達郎の「BRUTUS」も見つけたのでついでに買っていく。300円引きのほか、10パーセントオフにもなったはずだが、レシートをろくに確認しなかったから、わからなくなってしまった。今日は3店しかまわらなかったが、なかなかいいものは買えた。暑い日はこんなものだ。町田駅の東口のほうから帰ろうとすると、駅前の広場で音楽のイベントをやっていた。外国人のパーカッショニストが演奏していた。

 夜遅くに帰宅し、録画していた「徹子の部屋」を観た。篠原ともえがゲスト。ずっと歳下のような気がしていたが、43歳だというのでそんなに変わらないんだ。年齢差の感覚は、この歳になると、若いころとはずいぶん変わるものだ。電気グルーヴのファンだったから、篠原ともえはデビューのときからずっとよく観ていた。タイムフリーで、ヒコロヒーの「CURIOCITY」を先週分と今日の放送をまとめて聴くと、こちらも篠原ともえがゲスト。ラジオを聴きながら眠ってしまう。友近の「シン・ラジオ」もずっと連続して聴いていたが、先週の放送はついに最後までは聴ききれなかった。

2022年7月13日水曜日

7月13日水曜日/弁当はわびしい


◇ 蔵前・八潮

 早朝に目覚めてしまい、何時間眠れているかわからない。昨日、ニュースを見損ねていたが、東京都の新規感染者数がまた一万人を超えたようだ。3月以来とのこと。小雨。今日も朝から都内に。いったん、蔵前に出て、それから、八潮のほうに移動する。事情により、今日の昼食は弁当を買って食べた。600円。わびしい。あとで、立会川のまいばすけっとに寄り、栄養ドリンクとエクレアも買って食べた。

 雨は止むのかと思い、傘をもたずに出てしまったが、小雨が続いている。夕方には横浜まで戻り、ベローチェに入り、ひと休み。スマホがバッテリー切れ寸前で、1パーセントまで落ちたところから充電をする。夜は映画を観るつもりでいたが、明日のスケジュールを考えると、余裕がないのでやめることにした。ビブレのブックオフに寄り、220円の単行本を3冊、110円の文庫本を2冊買っていく。

◇ テレビ・ラジオ

 夜に帰宅し、録画していた「徹子の部屋」を観た。倉科カナがゲスト。高校生のときにバイトを3件掛け持ちしていたそうで、どんなバイトをやっていたのかと訊かれ、「牛丼屋さん」と答えたら、徹子さんは聴き間違えて「ちんどん屋さん!?」とびっくりしていた。

 タイムフリーで、聴きそびれていたラジオ番組をいくつか。先週金曜の正午から放送されていたヒコロヒーの「CURIOCITY」を聴くと、生放送ではないが、音楽の最中に銃撃事件のニュースが入っていた。この日はジェーン・スーがゲスト。ヒコロヒーはジェーン・スーの著書を読み、フワちゃんと似ているという感想をもっていたのが面白い。続けて、同じ日の13時から放送されていた「中川家 ザ・ラジオショー」を聴くと、いきなりニュース速報から始まっていた。しかし、トークでは事件にはまったく触れなかった。

 ブログをひとつ更新して、深夜0時半頃に眠る。

2022年6月13日月曜日

6月13日月曜日/初めての新宿梁山泊

◇ ラジオ・ネットニュース

 朝、楽天ブログの移植作業を進める。タイムフリーで、先週金曜に放送された、ヒコロヒーの「CURIOCITY」を聴くと、みなみかわをゲストに迎え、映画の話をしていた。みなみかわは、年間100本の映画を観る映画ファンなのだ。ヒコロヒーのいちばん好きな映画は「女囚さそり」だそうである。来週も引き続き、みなみかわがゲストで、今度は読書について語るようだ。

 11時半からは「ビバリー昼ズ」を聴いた。高田先生、亀戸の「ロケット団定例集会」を観に行ったそうで、中津川弦さんのネタを再現していた。12時台は、片岡鶴太郎がゲスト。この番組に登場する鶴太郎は生き生きしていて、いちいちものまねを挟み、プロフィール紹介だけで10分を超える。画業の話をしているときに、高田先生、本番で言う話じゃないけどと断りつつ、逆バンジーで天国に飛んでいく竜兵を描いてほしいと注文を出すが、鶴太郎はここだけはちょっと神妙なトーンになり、まだ明るく語ることはしなかった。

 ツイッターから見つけた、Yahoo!ニュース の山下達郎インタビューを読んだ。聞き手は能地祐子。サブスクの配信はしないという発言が話題になっているようだが、ボイストレーニングはあまり信用していないという話も面白い。「ボイストレーニングはあまり信用してないです。個性をなくすから。例えばオペラのベルカントなら、スカラ座の壁を突き破るような声を出すための訓練が要る。でも、僕らはマイクに乗っける声なので、しゃがれ声でもとっちゃん坊やでも、それも個性になる。」

 Yahoo!ニュースの記事でもうひとつ、「笑点」の助っ人を分析した堀井憲一郎のコラムも面白かった。昇太と志らくの関係をきちんと指摘している。「仲がいい、というのとは違うとおもうが(たぶん楽屋であまり話をしていないようにおもう)、同じ時期に前座だったことのある仲間であり(昇太の入門は1982年、志らくは1985年)、落語冬の時代を乗り越えてきた同志という気配を感じる。たとえば、5月22日の最初の挨拶で、志らくは「(私は)若いころ笑点批判をずいぶんしたと言われてますけれど、ここだけの話ですけれど、司会の昇太さんも若いころ、笑点なんか絶対出ないっつってましたからね」と言って、このあたりが「落語冬の時代の若手」同士らしいやりとりなのだ。昇太も否定せず「悪いやつだなあ」と返すばかりで、通じあっている空気があった。」

◇ 新宿

 午後から都内に。横浜から東横線に乗り、副都心線直通で、新宿三丁目に出る。先に昼食にしたいと思い、めったに利用しない高島屋寄りの出口から出てみるが、決められないまま、紀伊国屋まで歩いてしまった。紀伊国屋は、しばらく寄らないうちに改装されていて、店内がずいぶんすかすかになっていた。本屋の魅力がわかっていない人間による設計という感じがして、じつに居心地が悪く、つまらない店になってしまったものだ。2階に上がってみると、2階も同じようにすかすか。上の階も気になり、昇ってみると、3階より上は昔と変わらないようで、少しほっとする。1階に戻り、おもての階段から地下に降りてみると、リニューアルオープンを知らせる貼り紙があり、5月27日からこうなったようだ。


 紀伊国屋の裏から出て、靖国通りのブックオフまで足を延ばした。うっかりしていたが、お気に入り店舗に登録しそびれていて、アプリのクーポンは使えず、110円の文庫本を2冊、220円の単行本を2冊買った。時間に余裕があるので、めったに足を踏み入れない新宿一丁目のほうを歩いてみると、シアターサンモールの近くなのだと、今さら位置関係を把握する。しかし、無駄に歩きまわり、昼食が遅くなってもいやだと思い、小諸そばを見つけて、鶏から丼セットを食べた。590円。

 新宿二丁目を通過し、花園神社にたどりつく。夜に花園神社のテント小屋で、新宿梁山泊の芝居を観るのだが、まだ明るいうちに写真を撮っておこうと思った。開演前になると、混雑もするだろう。時間まで、すぐ近くのベローチェに入り、ひと休み。スマホの充電もしておきたかった。








◇ 演劇

 18時半開場、10分を過ぎたころに花園神社に戻る。数年前に大鶴義丹の「昭和ギタン」という本を読み、とても面白い本だったのだが、その後、大鶴義丹が参加している新宿梁山泊の存在を知り、観ておきたいとずっと思っていた。ついに初観劇が叶うというわけである。テントの手前は指定席の入り口で、桟敷席は反対側に入り口があった。チケットの整理番号がなぜか1番だったのだが、開場後に入れば関係はない。検温、消毒をして、自分でチケットをもぎり、靴を入れるビニール袋をもらう。上手側から場内に入ったかたちだが、桟敷席の真ん中には花道が通り、分割されている下手側がまだ空いていて、そちらに進み、腰を降ろした。スタッフたちが元気よく案内をしていて、ひさしぶりに感じる芝居小屋の熱気がさっそく楽しい。開演前に、桟敷席は水が飛んでくるというので、2列目までは、横長のビニールシートが渡されていく。ぜんぜん気が及んでいなかったが、この手の芝居で、そういうことがあるのはわかりきったことだ。最初は3列目に座っていたが、後ろの席に客が増えてきたので、前に詰めて、2列目になり、ビニールシートを使うことになった。満席になるのかと思ったら、桟敷席は意外とゆったりと座れた。開演直前に、演出の金守珍が登場し、前口上を述べる。公演の案内をしているかと思えば、客席に渡辺えりがいることを明かし、指したほうをふり返って見ると本当に座っていた。上演時間は2時間半という長丁場で、休憩を2回挟むことも最初に説明される。上演時間も気にしていなかったが、そういえばそうかと思うことばかりだ。観劇の間が空くと、ずいぶん鈍くなってしまうものだ。

 19時開演。「下谷万年町物語」というこの公演は、もともとは蜷川幸雄が演出する大劇場での上演用に唐十郎が書き下ろした作品ということだが、そのことも、今回、これを観ようと思うまで知らなかった。それを改めて、テントで上演するという試みなのだ。唐十郎作品についても、世代的にはどうしても体験が乏しいから、新鮮に楽しみにしていた。幕が開くと、舞台前方が水槽になっていて、桟敷席からはすぐ目の前なのだが、始まると、俳優たちがなぜかばんばん水に飛び込む。なるほど、これはビニールシートが必要なわけだ。時代は戦後、上野にあった貧民窟の物語だが、序盤は水をよけることに気をとられ、物語がまるであたまに入ってこない。なにしろ、初めて観る新宿梁山泊だから、出演者はほぼ知らない俳優たちばかりで、配役もすんなりとは覚えられない。楽しみにしていたのは大鶴義丹の出演だが、登場すると、その風貌がまず見事で、そのつど、笑いをしっかりとさらっていくのがさすがだった。そのほか、有名俳優では松田洋治が出ていることにも驚くが、大きな見せ場がある役ではなく、さらっと出ている。知らない俳優でも、気になる俳優はあとで検索して調べたが、蜂谷眞未という主演の女優は、どうしてもいちばん印象に残った。水中から抱えられて登場する最初の場面も鮮烈だったが、あとの場面では、赤いスリップ姿で、汗まみれになって立ちまわる。芝居の迫力もすごいが、この舞台を連日こなす、体力的な負担もすさまじいだろう。そして、もうひとりの有名俳優、六平直政の出演にも期待していたが、開演から2時間近くが経ち、三幕目になり、ようやく登場した。六平直政の年齢で、このテンションの芝居を長時間はきついだろうと思ったが、さすがに登場時間は短くしてある。六平は花道の後ろから現れ、着物の女装姿で、くちから水を吹いた。出演は短くとも、その存在感は圧倒的だった。2時間半、過剰なエネルギーで駆け抜けるような舞台で、ラストはもちろん、期待どおりに舞台後方が開き、上下左右から水が噴き出した。終演後、テントから出ても、花園神社をすぐには出る気にならず、だらだらと写真を撮っていた。



 帰宅は深夜0時近くなり、冷凍のジャージャー麵を食べながら、録画していた「徹子の部屋」(ゲスト・鳳蘭&紫吹淳)を観て、深夜2時頃に眠った。

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5月20日土曜日/「THE SECOND」

◇ 神保町  朝から都内に。小雨だが、予報ではすぐに止みそうなので、傘はもたずに出た。気温も読めず、パーカーを着ていく。今夜は「THE SECOND」を観なければならないから、余力を残しておきたかったが、想定していたよりも時間に余裕が作れなかった。昼は神保町。土曜はランチをや...