ラベル 吉川潮 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 吉川潮 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2023年1月8日日曜日

1月8日日曜日/図書館・狂言・初詣

◇ テレビ・ラジオ

 寒い朝。録画していたテレビ番組から、一昨日金曜昼に放送された「なりゆき街道旅」の特別版を観始める。来週から始まる「ぽかぽか」までのあいだ、今週はフジテレビの平日の昼には特番がずっと放送されていた。マキタスポーツさんが出演するから録画しておいたのだが、旅する場所は熱海だ。去年に「熱海の捜査官」を観てから、どうも熱海に引き寄せられているかのように感じられる。番組はまず、ハライチ澤部、片桐仁、丸山礼という3人の旅から始まり、マキタさん、神田愛花があとから合流する。そのほか、ラパルフェ都留によるスイーツレポートなどもあり、3時間の街歩き番組をさすがにだらだらと観ているわけにもいかず、早送りでざっと観ていき、2時間ぐらいのところで中断した。

 「安住紳一郎の日曜天国」を途中からつけてみると、昨夜の「Nキャス」同様、こちらもやはり、安住は欠席している。ラジオを聴きながら、あれこれと雑務を。ラジオの天気予報によると、今日は2月並の気候だとかで少し暖かくなるようだ。と言われても、2月の気候にあまり暖かいイメージはないのだけど。

◇ 紅葉坂

 午後に横浜能楽堂の公演を観るため、正午過ぎに出発。平沼橋から歩いていく。まず、平沼橋駅のすぐそばにあるまいばすけっとに寄り、パンをひとつ買い、歩きながら食べた。栄養ドリンクも買って飲む。平沼橋から紅葉坂までの道のりを歩くのも、ずいぶんひさしぶりな気がする。途中にセブンイレブンがあることを事前に確認しておいたが、ここでチケットの発券をしていく。


 やや早めに着き、能楽堂より先に、神奈川県立図書館にも寄りたかった。少し前に、新館がオープンしたというニュースを目にし、そのうちに行ってみたいと思っていた。横浜能楽堂はこのすぐそばにある。しかし、紅葉坂のほうまでやってくる用もめったになかったのだが、このタイミングで能楽堂に行きたくなるというのも妙なものだ。これもまた、紅葉坂に引き寄せられているとしか言いようがない。それとは別に、図書館を利用したいと思うきっかけもあったものだから、ならば、この県立図書館を利用するのがいいだろうと思い、能楽堂にも行かなければならないのだが、30分ぐらいのあいだに、せっかくだから利用者登録をしてしまう。やりかたがわからず、館内に置いてあるパンフレットを手にとってみると、1階総合カウンターで手続きをすると書いてある。さっそく、そこで訊ね、身分証を提示し、用紙に個人情報を記入し、これだけでもう簡単に作れてしまった。すぐになにか借りていこうと思うが、棚をじっくりと眺めている時間はない。芸術の棚を探し、そこから「別役実の風景」という本を見つけ、まずはこれを借りてみることにする。貸し出しの手続きは、あちたこちらに設置してあるパソコンから、セルフでやるシステムになっていて、机に本を置くとそれだけでデータが読まれ、それと自分の利用者カードも読ませ、それだけで完了。あまりにも簡単なので、スタッフのひとに本当にこれでいいのかと確認してしまった。1階に降り、もう1冊、新着本の棚に見つけたマキタスポーツさんの「雌伏三十年」も借りていく。ひとまず、3週間以内にこの2冊を読む。返却は横浜西口でもできるというから便利だ。



 それから、横浜能楽堂に。この能楽堂もずいぶんひさしぶりなのだが、年末に世阿弥の風姿花伝に興味をもったことから、横浜能楽堂の公演を調べたんだったか。横浜能楽堂では普及公演の「横浜狂言堂」というのを毎月開催していて、ほかの公演は値段が高いのだが、これだけは安く、普及公演というくらいだから敷居も低い。以前に横浜能楽堂にやってきたことがあるのもこの公演だったはずで、もう二十年以上は前になるのではないだろうか。14時開演、15分前に到着し、検温、手指の消毒があり、入場する。席は中正面。舞台を斜めから観るかたち。その二十年以上前のときは二階席だったような気がするから、人気公演だったんだろうか。今回は、とりあえず能楽堂に行きたいという気持ちからチケットをとったので、誰が出演するのかもまったく気にしていなかった。開演するとまず、野村万之丞が登場し、解説をする時間がある。狂言にはまったく疎いものの、野村万之丞という名前は知っているような気がしていたが、現れたのはとても若いひとで、まったく知らないひとだった。(あとで調べたら、大河ドラマにも出ているようなひとだった。この会場で、そんなことも知らずに観ていたのは超少数派じゃないのか。)そのあとに狂言が二曲。前半は「水汲」。休憩を挟み、後半は「宗論」。配られたプログラムにも解説は書いてある。狂言は今まで数回しか観たことがなく、圧倒的に経験値が不足しているからすんなりと理解を捕まえられないことも多いのだが、わからない段階からわかっていくこの過程がけっこう大事な気がしている。幸運だったのは、二十数年前に初めて観た狂言(これは横浜能楽堂とは別の公演)がとても面白かったことだ。その記憶が基準になっているのだが、今日はあまりぴんとこないまま、楽しめず、集中力も続かなかった。しかし、落語をたくさん聴いていると、それがすなわちつまらないというわけではないことはよくわかっている。気長に、観続けていくことで理解していくのがいちばんなのだろう。

 終演後は、伊勢山皇大神宮に。能楽堂と図書館からは、紅葉坂を挟み、すぐ向こうにある。新年8日目にして、ようやく初詣ができた。ついでに、初詣のハシゴというのもいいのかわからないが、毎年のお決まりで、成田山にもお詣りしていく。












 野毛坂を下り、まっすぐ進み、吉田町からイセザキモールに歩いていく。遅めの昼食。ひさしぶりにとんかつはまやに入り、ロースかつ定食を食べた。700円。それから、ベローチェに入り、ひと休み。スマホの充電をしながら、インスタを見たりなど。読書もしようとするが、眠くなってだめ。ベローチェを出たあとは、有隣堂に寄った。吉川潮の新刊が面陳されていて、少し立ち読みする。「いまも談志の夢をみる」という本で、昨年末に出ていたようだが、今までまったく見かけなかった。目次にらく次さんの名があり、吉川先生、立川流からは離れても、らく次さんの会には今も通っているのかな。ブックオフにも寄り、110円の文庫本を3冊、220円の単行本を4冊、雑誌を1冊買っていく。横浜駅まで歩き、平沼のブックオフにも寄り、こちらでは110円の文庫本を1冊だけ買う。

◇ テレビ・ラジオ

 夜に帰宅し、録画していたテレビ番組をいくつか。朝に観ていた「なりゆき街道旅」の残りを観ると、最後は、澤部と神田愛花のふたりがフジテレビに到着し、「ぽかぽか」の宣伝で終わった。今朝の「サンデージャポン」は、年末に予告されていたとおり、オリエンタルラジオがふたりそろって出演。後半には「ジャポウマい店」という企画があり、天才ピアニスト、ウエストランドの食レポがあった。

 タイムフリーで、金曜の「トーキョー・エフエムロヒー」を聴くと、聴取率3位ということを言っていたが、ラジオ全番組のなかでということなのか、どういうデータなのかよくわからないが、すごいことには違いないだろう。大瀧詠一のマネージャーと出会ったという話もしていて、これがなにかの仕事に発展していくのだとしたら期待だ。この番組、ポッドキャストがあればいいのにと思うのだが、Spotify で検索してみたら、この番組の公式のプレイリストがあるのを発見した。これ、番組内でも告知してないんじゃないかな。それはそれとして、いろいろ聴きつつ、深夜0時頃には眠る。

2022年8月4日木曜日

8月4日木曜日/涼しい日は昼寝する

◇ テレビ・ラジオ・雑誌

 ひさしぶりに涼しい朝。夜中に雨が降った。ブログの更新に少し手をつけ、ラジオを聴きながら、もう2時間ほど眠りなおした。今朝は冷風扇をつけなくても大丈夫。目覚めてからは、録画していたテレビ番組をいくつか。昨夜の「キョコロヒー」は、イベントで販売する番組考案のパンを褒めてくれるひとを探すという企画。たまたまマキオカリーの配達にきていた、かもめんたる槙尾が試食する。「紙とさまぁ~ず」は、木梨憲武がゲストの後編。「「吾輩は猫である」に余計な一言を足してみてください」という質問の答え、「バカリズムに聞いてください。そーいうのあまりやってないんで。」

 先週の「太田光のつぶやき英語」は1時間特番だった。以前、東大から公開収録した回もあったが、今回は中央大学から公開収録を行った。太田、森川葵、鳥飼先生が出演。放送研究会の学生たちが中継を担当し、フワちゃんをキャンパス内に案内してまわるのだが、がんばってるのが感じられて、いじらしくなった。

 昼はラジオ。「ビバリー昼ズ」を聴きながらクリックポストを作り、近所の郵便ポストまで投函に行ってくる。また眠くなり、ラジオを聴きながら昼寝をした。今日は涼しいから、睡眠がはかどる。目覚めてからは、録画していた「徹子の部屋」を観た。ゲストはガレッジセールのゴリ。今年は沖縄本土復帰50周年であり、1973年生まれの「復帰っ子」として沖縄を語った。

 タイムフリーで、一昨日に途中まで聴いた、先週の友近の「シン・ラジオ」の続きを聴く。この日のゲストはバッファロー吾郎A先生。17時台には、ちゃらんぽらん冨好が電話出演するコーナーがあり、A先生とは「コヤブソニック」以来の共演だそうだが、そのときに、スチャダラパーと冨好で「今夜はブギー・バック」を歌ったというのはすごいな。どこかに動画はないんだろうか。この日は「学生のころによく聴いた歌」というテーマで曲をかけていたが、番組最後の曲は、EPOの「DOWN TOWN」だった。「ひょうきん族」のエンディングテーマだったという話になり、そこからは「ひょうきん族」の細かい思い出話になった。

 楽天マガジンで雑誌のチェックもする。昨日、ネットニュースになっていた、「週刊新潮」のたけしの記事を確認したかった。「ビートたけし〝最後の映画〟がお蔵入りの異常事態」という見出し。吉川潮が取材に応えていて、「ただ、少なくとも言えるのは、以前のたけしさんであれば、こうしたトラブル自体、〝みっともねえ〟〝野暮だよ〟と一番嫌う人だったということ。正直哀しい話ですし、最後の映画だとしたら尚更ですよ」とコメントしている。「週刊新潮」では、中山秀征の新連載もスタート。第1回は「DAISUKI!」について語っていた。「コラムニストのナンシー関さんから「生ぬるいバラエティの申し子」なんて評されたのもこの頃です。」

◇ 映画

 夜、アマゾンプライムで映画を1本。ついに配信された「コーダ あいのうた」を観た。今年のアカデミー賞作品賞。感動作のように宣伝されていたせいで、劇場で観るにはどうも敬遠してしまったが、観てみると、まるで重苦しいところがない。同じシアン・ヘダー監督の「タルーラ」も Netflix で観たが、どうやら、乾いたコメディセンスの監督で、この作品も声を出して笑うところが多かった。いいノリの映画というか、爽快感がある。聴覚障害者を題材にしているというよりも、特殊な設定を使って、普遍的な家族のドラマを描いているという感じがする。聴覚障害者である以前に、下品で、がさつで、変な家族たちなのではとも思うが、それとも、聴覚障害者であるがゆえに、ひととは違っているのか。かと思えば、聴覚障害者ならではの場面ももちろんあり、父の感じかたを観客に体感させるような無音の場面には驚かされる。しかし、乾いたまま行くのかと思ったら、終盤はわりと王道のいい話になった。観終わったあとも、この映画の余韻を味わいたく、ほかのことはなにもできなくなってしまった。Spotify でサントラを聴きながら、深夜1時過ぎに眠る。


2021年12月21日火曜日

12月21日火曜日/JAPANESE UTOPIA








◇ 神楽坂

 今日も朝から都内に。飯田橋から神楽坂方面に歩き、どこかで昼食をとろうと思い、店を探しながら歩くが、手頃な店がなく、なかなか決められない。神楽坂駅まで歩き、ただ戻ってくるだけになった。赤城神社に寄り、五円でお参りしていく。飯田橋駅近くまで戻り、トレドという店にようやく入り、継ぎ足しカレーというのを食べた。850円。なにかのテレビで紹介されていたのを観たような気がするが、記憶がはっきりしない。ちょっと量が少なめで、がっかりする。そのあとは、ブックオフまで歩くが、せっかく寄っても、まるで買うものがない。忌野清志郎の文庫本を1冊だけ、110円の棚からなんとか見つけて買っていく。ベローチェに入り、ひと休み。アイスコーヒーと、ブリオッシュクリームパンを食べた。スマホのラジコで、「ナイツ ザ・ラジオショー」をオンタイムで少し聴き、それから、読書もする。充電のために、椅子が高い席にまた座ってしまい、ちっともくつろげなかった。



 飯田橋から神保町まで歩き、靖国通り沿いに古本屋をまわり、交差点からすずらん通りに入り、東京堂を覗いていく。それから、三省堂にも寄り、三省堂古書館で、200円の本を2冊買った。また靖国通りにまわり、古本屋を覗きながら、交差点に戻り、神保町駅から半蔵門線に乗り、渋谷から東横線に乗り換え、各停で眠り、目覚めてからはまた読書をした。

◇ 読書

 電車内で、吉川潮「コント馬鹿 小説〈ゆーとぴあ〉ホープ」を読み終えた。2010年刊、芸文社。ゆーとぴあホープこと、城後光義の半生を描いた小説。だいぶ前から手元にあった本だが、「浅草キッド」が盛りあがっているこのタイミングで読んでおきたくなった。80年代の漫才ブーム前後の東京の演芸界を把握しようとすると、ゆーとぴあ周辺の人間模様がかなり面白いことに次第に気がついていくが、先日の「ナイツのちゃきちゃき大放送」でも、ゲストのビートきよしから、ツービート以前に、ホープに紹介されたレオナルド熊の弟子とコンビを組んでいたことが語られていた。レオナルド熊というひとは、1975年生まれの自分の年齢では、テレビで観ていた人物ではあるが、さすがに子どもだったので、リアルタイムではあまり深くは理解していなかった。ゆーとぴあもコント・レオナルドも、ほぼ同時期に観ていたような気がしているが、レオナルド熊とホープの師弟関係がどんなものかというのは、この本を読まなければさっぱりわからなかった。映画の「浅草キッド」はまさに師弟関係を中心に描かれ、近年は、落語家の師弟関係などもよく物語の題材となるが、とかく美化されがちなそれらの師弟関係と比べて、レオナルド熊とホープの師弟関係はじつにひどい。いや、常識的にはひどいが、単純にひどいとも言い切れないのがここで描かれている芸人の世界だ。レオナルド熊というひとがとにかくでたらめで、もはや狂人の域なのだが、近しい間柄として登場するマギー司郎もまた、常識が反転しているようなその世界を、ソフトに受け入れているようで、やたら可笑しい。ホープやマギーらが集まる「田端グループ」の存在を知ったのは「いろもん」という番組でだったか、彼らはみな、渋谷道頓堀劇場の出身なのかと漠然と思っていたが、水島びんなんかは浅草フランス座に出ていたようで、だとすると、ウィキペディアに書いてあることは間違っている。「浅草キッド」の世界ともリンクするわけだが、この小説にはたけしも登場し、ホープは水島びんから噂を聞いていたようで、ツービート結成以前にたけしに出会い、交友関係をもつ。漫才ブーム以降は、たけしひとりが東京勢では生き残ることになるが、そのブームの渦中には、ゆーとぴあも、コント・レオナルド(レオナルド熊・石倉三郎)も、セント・ルイスもいたということは、あとの世代になるほどわからないだろう。道頓堀劇場からはその後はコント赤信号が現れ、ホープの兄弟弟子にあたるブッチー武者は「懺悔の神様」になったりもするが、漫才ブーム中心の演芸史からはつかみとれない部分を、この小説では多く知ることができる。漫才ブーム中心とは、テレビ中心と言い換えてもいいかもしれないが、そうでなければ、浅草だけで演芸史ができているような誤解が世間にはある。しかし、メインストリームから外れているところにこそ、面白い存在が潜んでいるというのは、あらゆるジャンルに共通することだろう。

 吉川潮というひとも、悪い噂の絶えないひとではあるが、著書には、面白く、重要なものがいくつもあると思っている。それと、あとがきを読んでびっくりしたのだが、この小説の執筆を提案した「担当の小田部信英氏」という名前を見て、もしやと思って確認してみると、これは立川寸志さんの本名だ。寸志さんの編集者時代の仕事だとは、まったく知らずに読んでいた。

◇ テレビ・雑誌・ラジオ

 夜に帰宅し、録画していたテレビ番組をいくつか。今夜も、録画残量の確保を優先的に考えながら観ていく。2週間前に放送された「FNS歌謡祭」もようやく観た。木梨憲武、所ジョージ、宇崎竜童のコラボを観たくて、これは録画しておいた。

 楽天マガジンで雑誌のチェックをすると、「サンデー毎日」の中野翠の連載コラムで「THE W」に触れていた。細かい触れかたはしていなかったが、歴代チャンピオンのなかでは、ゆりやん、阿佐ヶ谷姉妹が特に好きで、いい時代になったと肯定的であり、この好ましい流れを作ったのは80年代後半の清水ミチコと野沢直子だということを書いている。そのあとには、「ラストナイト・イン・ソーホー」をある週刊誌の映画評(「週刊文春」?)で、低評価をつけたことを反省していた。「サンデー毎日」は、石戸諭の連載が単行本になったと思ったら、新たにまた連載が始まっていた。第1回はこびとプロレス団体のオーナーに取材している。「ニューズウィーク日本版」にも目を通す。森達也の連載コラムによると、松元ヒロの「テレビで会えない芸人」が再編集されて映画になったようだ。来年1月公開。

 タイムフリーで、先週土曜の「サンドウィッチマン ザ・ラジオショー」を聴いた。「M-1」前日の放送だが、オープニングでは、「THE W」の話題と、審査の難しさについて、それから、伊達が出演したたけしの特番の話もしていた。Spotify のポッドキャストで、今日の「大竹まこと ゴールデンラジオ!」を聴くと、こちらは亀井静香がゲストだった。ラジオを聴きながら眠ってしまい、深夜3時前に目覚め、「爆笑問題カーボーイ」のエンディングだけをオンタイムで聴いた。それから、アマゾンプライムで「No Activity/本日も異状なし」の第2話を観た。この回は脚本に土屋亮一の名前もあった。深夜3時半過ぎに眠る。

2021年11月30日火曜日

11月30日火曜日/「ザッツ・ア・プレンティー」


◇ 渋谷

 今日は朝から都内に。昼食は渋谷のセンター街で、米助という店に入り、甘辛揚げ定食を食べた。680円。食べたら急激に眠くなる。まんだらけに寄るが、先週も寄ったばかりで、なにも買うものなし。道玄坂を横切り、古書サンエーにも寄る。ここもたいがいなにも買わないのだが、一応、覗いていきたくはなる。渋谷駅の反対側に出て、新南口のベローチェに入り、アイスコーヒーと、あんぱんを食べた。読書をするが、眠気がひどくなり、あまり読めなかった。椅子から転げ落ちないように注意する。滞在時間、2時間ほど。疲れてしまい、このあとはまっすぐ帰った。

◇ テレビ

 夕方には帰宅し、録画していた、先週土曜に放送された「ドラフトコント2021」という特番を観た。かまいたち山内、オードリー春日、バイきんぐ小峠、千鳥大悟、又吉直樹という5名がリーダーになり、ドラフトでメンバーを選び、それぞれ5人ずつのチームでコントを披露するという企画。どんなもんかと思ったが、たいして面白い番組ではなかった。まず、ドラフトといっても、あらかじめ決められたメンバーを5チームに振り分けるにすぎず、ドラフト企画は「アメトーーク!」でもやっていたが、ドラフトにかぎれば、「アメトーーク!」は実際に番組を作るわけではないから、誰でも自由に選べる面白さがある。そして、なぜこの5名がリーダーなのかもわからない。そのくせ、コント作りのメイキングにやたらと時間を割いていた。観たいのはコントで、コントだけをぽんぽんと放送してくれるだけならばまだよかった。5組中、圧倒的にまとまりがよかったのはチーム又吉のコントだった。又吉、パンサー向井、空気階段もぐら、シソンヌじろう、丸山礼というメンバー。ピースのコントに感心したことはなく、期待せずに観ていたが、作家としてのキャリアがこの水準に高めたのか、セリフひとつとっても、じつに細やかな脚本だと思った。それぞれの配役もぴったりで、又吉は演出家としても見事なのではないだろうか。又吉の出番は稽古の過程で削られていったようだが、結果的に、これがいい効果を生んでいた。しかし、審査員たちにより優勝に選ばれたのは、チーム春日だった。こちらは空気階段かたまりが脚本を書いた。そのほかは、ジャンポケ斎藤、ノブコブ吉村、おいでやす小田というメンバーで、これも配役がうまく、それぞれの力量に遠慮なく頼ったという感じのコントだった。チーム小峠も面白く、小峠、大久保佳代子の表情の芝居に笑う。コメディアンを楽しむコントだった。チーム大悟は志村イズムの継承とあおりつつ、志村イズムをネタにしているメタコントだった。

◇ 読書

 昼に読み終えようとしていた本を、帰宅してから読み終えた。松岡弓子「ザッツ・ア・プレンティー」を、談志師匠の命日に合わせて読んでいたが、結局、10日以上かかった。400ページ以上ある本だ。長女の弓子さんが、2011年11月21日、父・談志が亡くなるまでの日々を綴った日記を本にしたものだが、日記は震災の日、3月11日から始まる。そして、すぐに日付が飛び、3月21日に緊急入院、3月22日に気道確保の手術をしている。最後の高座となった、3月6日、新百合ヶ丘での一門会を客席で観ているが、それからわずか半月後のことだ。この本にはとにかく、談志師匠の病状の細かい変化が、介護する娘の立場からびっしりと記録されていて、こうなると、ただ介護される父親のすがたであり、読みながら、うちの父親が死ぬまでの状況も思い出されてならなかった。家族と過ごす談志、特に、「ザ・ノンフィクション」でも映されていた、孫と触れ合う談志のすがたというのは今まで知らないものだった。客の立場からすると、弟子から見た談志のすがたというのは多く伝えられていて、それがわれわれの知る談志像だが、家族に見せる談志というのは、少なくとも、談志師匠自らも客には発信していないすがたであり、家族の前でもつねに談志だったといえ、やはり、われわれのような客が知る談志とは違うものだ。病状を公表することはなかったが、この本を読むと、声が出なくなってからも、それにしては近所を歩いていたり、意外と、なにがなんでも隠そうという感じではない。療養中は「刑事コロンボ」をよく観ていたようで、ある日は「ゆきゆきて、神軍」や「ホテル・ルワンダ」を観てもいて、談志師匠の好きなミュージカル映画などを観ているすがたは想像できたが、こういう激しい映画を観ていた時期もまだあったのだと知ることができた。亡くなる前の夏に、銀座の美弥にお弟子さんを集めて会ったというのは知られる話で、よく語られもしているが、この本を読むと、この日以前にも、美弥には何度か訪れていて、そのときには店にはキウイさんがいて、談吉さんが付いていたりもしている。あるいは、6月には平林さんがどじょうすくいを見せにきたり、「週刊プレイボーイ」の対談で知ったが、ダンカンがお見舞いにきて、談志師匠と会っていることもこの本には書いてあった。7月には桂三木男(現・三木助)が、8月には吉川潮がお見舞いにきている。9月には石原慎太郎から電話があり、石原慎太郎が一方的に話すかたちで、談志師匠は受話器を耳にあてていたという。亡くなってから、あっという間にこの本が出版されたことも不思議だったが、あらかじめ出版するために日記をつけていたわけではなく、談志師匠が日記を書けなくなったから、代わりに弓子さんが日記を書き始めたというのがそもそものようだ。長らく読む気がしなかった本だが、読んでみれば、氷解するものはいろいろとあった。

 パソコンのラジコの地域判定がまた狂っていて、大阪になってしまった。なぜなんだろう。しかたなく、聴きそびれていた番組を、スマホのラジコで聴く。夜、外はすさまじいどしゃぶりになった。ブログをひとつ更新して、深夜1時前に眠る。

ブログ アーカイブ

5月20日土曜日/「THE SECOND」

◇ 神保町  朝から都内に。小雨だが、予報ではすぐに止みそうなので、傘はもたずに出た。気温も読めず、パーカーを着ていく。今夜は「THE SECOND」を観なければならないから、余力を残しておきたかったが、想定していたよりも時間に余裕が作れなかった。昼は神保町。土曜はランチをや...