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2023年6月27日火曜日

6月27日火曜日/なんのために借りる

◇ 小川町・岩本町

 今日も朝から都内に。横浜から横須賀線に乗り、新日本橋駅から外に出ると、ぽつぽつと雨が降っている。天気予報をまるで気にしていなかった。小川町のほうまで歩き、それから、岩本町のほうに移動した。雨はさほど降らずに止む。昼食は小諸そばに入り、鴨ステーキ丼セットを食べた。680円。ベローチェに入り、ひと休み。読書をして、趣味のインスタ投稿も。ツイッターを覗いてみると、猿之助が自殺幇助の容疑でついに逮捕されたとのニュース。

 帰りの横須賀線でも読書を続ける。獅子文六「ちんちん電車」を読み終えた。2017年刊の新装版、河出文庫。親本は1966年刊か。あとがきまで読んで初めて知ったが、「週刊朝日」の連載だったんだ。獅子文六、晩年のエッセイ。文庫解説は関川夏央。獅子文六の生涯もこの解説で初めて詳しく知った。作家としてブレイクしたのは四十代だったんだな。

 

 星川に途中下車し、保土ヶ谷図書館に寄っていく。19時閉館まで、1時間半あったが、借りる本をなかなか決められず、棚をまんべんなく見ることになった。うちにも読む本がたくさんあることを思うと、読み甲斐のある本はまた改めてと考えたくなる。なんのためにわざわざ本を借りるのかわからないが、もったが病で、また1冊だけ借りていく。マクドナルドに入り、もう少し読書をしていく。閉店間際のコーナンに寄り、ダンボール板だけ買って帰る。

◇ テレビ・雑誌

 夜遅くに帰宅し、録画していたテレビ番組をいくつか。今日の「うたコン」はNHK大阪ホールからの中継。冒頭から、谷原章介とともに上沼恵美子が登場する。いや、上沼恵美子が観たいわけではなく、新しい学校のリーダーズが出演するから録画しておいたのだが、新しい学校のリーダーズは、上沼恵美子、天童よしみらの後ろの雛壇に座っている。上沼恵美子が大注目していると言い出すのには驚いたが、上沼「SNSで今日も観てきたの! 実物に会えるとは、ありがとう!」 上沼恵美子と天童よしみが歌う「あんたの花道」では、ほかの出演者たちとともに新しい学校のリーダーズも後ろで踊った。リーダーズは最初から最後まで雛壇に座りっぱなし。出番は最後、バンドの生演奏による「オトナブルー」が貴重だ。いやあ、観ていてはらはらさせられた。

 3週前の「うたコン」も、録画したまま、観そびれていた。この回は谷原章介とともに爆笑問題が司会を務める拡大版。黒柳徹子がVTR出演し、「黒柳徹子が語るテレビ音楽史」として、「夢であいましょう」「ステージ101」「紅白歌合戦」の映像が流された。爆笑問題の「ポップジャム」の映像もあり、それから、出演者たちが選ぶ「紅白歌合戦」の名場面集。田中が選んだ名場面は自身のスモール3、太田が選んだ名場面は氷川きよしの初登場の応援にたけしと志村が登場したシーンだった。番組はそのあと、菅原洋一の出演部分にはなぜか爆笑問題は登場せず、そこから爆笑問題の不在の時間が続いた。米米CLUBは「君がいるだけで」「浪漫飛行」「Shake Hip!」の3曲をメドレーで披露し、「音楽達人倶楽部」の映像も流れる。DA PUMP の新曲には、所ジョージ、木梨憲武からメッセージが届いた。爆笑問題は番組終盤にはまた登場し、なんだかよくわからない役割ではあった。

 もうひとつ、今日放送されたNHKの新番組「芸人応援バラエティー らふしるべ」も録画しておいた。ノブコブ吉村、石川萌香が司会を務め、小池栄子がゲスト。ネルソンズ、東京ホテイソン、マシンガンズが出演し、ネタを観たスタジオの観客が「らふしるべ」という名のアドバイスをするという番組。アドバイスを受けた感想も収録後の楽屋で改めて訊き、それぞれがまた、この番組に合わせた前向きなことを言う。ドッキリでもないのに、大まじめにこんな企画なんだ。いやな番組だなまったく。針のむしろにされるためにこの顔ぶれが選ばれたのかと、そこにも妙に納得した。画面から漂う雰囲気にも、昔のNHKみたいな野暮ったさがある番組だった。

 楽天マガジンで雑誌のチェックをすると、「SPA!」はトニセンの3人が表紙。トニセンの3人は「エッジな人々」にも登場していた。井ノ原「高校生時代に「バカサイ」とか、大川総裁の記事とか読んでましたよ。」 イノッチから大川興業の大川総裁の名が出るとはちょっと驚いた。

 日付が変わり、Spotify のニューリリースから、コーネリアスの新アルバムをさっそく聴こうとすると、途中で再生が止まってしまい、どうやらまだ聴けない曲がある。聴きながら眠ろうとしていたが、無音になり、1時間も眠れずに目覚めてしまった。朝までもう眠らず、ブログの更新をひとつ。

2023年2月7日火曜日

2月7日火曜日/大森貝塚


◇ 東京

 夜中に何度も目覚めるが、なかなか起きあがれず、どうも疲れてしまっている。数日前からなぜか鼻汁がひどくなり、しょっちゅう鼻をかむから、ティッシュがどんどん減る。夜も鼻呼吸ができず、目が覚めるとくちのなかがからからに乾燥していて、そのせいだと思うが、口内炎もひどくなってきた。酸素の吸収もおそらく充分でなく、ぼんやりとした眠気にずっと覆われている。

 今日も朝から都内に。東京駅まで出て、昼食は大手町ファーストスクエア、串八珍に入り、もも焼き丼を食べた。950円。オアゾの丸善に寄り、映画関係の棚にあった「キネマ旬報」の年間ベストテンを立ち読みしていたら、近くにいた外国人のおばあさんに尋ねられた。本を探しているようで、どこかで店員に訊いてきたんだろう、棚番号と書名が書かれたメモをもっている。尋ねた相手がたまたま自分だったからよかった。英語は話せないが、元書店員としては、これは探してあげないわけにはいかない。棚番号は本棚の端には表示されているのだが、各棚にはないからこれはシロウトには難しい。探しているのは「ゴジラ VS キングギドラ」という本で、おばあさんには不似合いだが、誰かに頼まれたのか。ゴジラ関連の本がまとまっている棚はすぐに見つけたが、書名からしてどうも大判っぽいと思い、棚のいちばん上に並んでいる大判の本を目で追っていくと、見事、その本を発見した。これは丸善の店員でも見つけられたかわからない。おばあさんは大喜び。なんにせよ、棚のいちばん上では、このおばあさんの背丈では取れなかったろう。

◇ 大森

 それから、東京駅から京浜東北線に乗り、大森に移動する。そういえばと思い出し、ふと、大森貝塚を確認してみたくなった。少し前に、みうらじゅんがラジオで大森貝塚についてしゃべっていて、大森に寄ることはよくあるから、一度、確認してみたいと思っていたのだが、日が暮れる前に訪れる機会がなかなかなかった。改札前にあった地図を見てみると、もちろん、大森貝塚は載っている。大森駅の西口に出て、大井町方面に少し進む。地図によると、どうやら、NTTの建物の脇道を進んだ奥にあるらしいのだが、行ってみると、その入り口には石碑のレプリカが立てられていて、ここだとすぐにわかる。入り口の門は17時に閉まるようで、あと30分程度という時間だったから、少しもたついていたら間に合わなかった。細い道を進み、階段を降りていくと、先客の話し声が聞こえる。大森貝塚に興味がある人間がほかにもいるようで、男性がふたり、ひとりはすぐに出ていったが、ひとりのおじさんは石碑の奥に留まっていた。なにしてるんだと思うが、向こうからしたら、お前こそなにしにきたんだというところだろう。石碑の実物はでかい。すぐ目の前は線路で、スペースが狭いから、正面から写真を撮ろうとすると全体は収まらない。斜めに撮ろうとすると、先客のおじさんがどうしても写ることになる。そのおじさんがいるせいで、どうも居心地が悪かった。石碑をしみじみと眺めることもできず、写真を撮っただけですぐに上に戻った。














 大井町方面にさらに先に進んだところには大森貝塚遺跡庭園というのがあり、こちらも訪ねてみたが、残念ながら、門はすでに閉められていた。こちらの開園時間は16時までだった。また改めて訪ねてみようか。


 大森駅まで戻り、東口に移動し、西友のブックオフに寄る。110円の文庫本を1冊、220円の単行本を3冊買う。ベローチェに入り、ひと休み。タイムフリーで、今日の「ビバリー昼ズ」のオープニングを聴いた。聴いてから今日は火曜だと気がついたが、なぜか今日は水曜だと勘違いしていた。昇太師匠が「笑点」についてしゃべるだろうと思い、気が急いていた。

◇ 読書

 ベローチェで、「彼女たちの好きな鈴木邦男」を読み終えた。2020年刊、ハモニカブックス。少し前に買ってあった本だが、鈴木邦男が亡くなり、このタイミングで読んでしまいたくなった。前半は鈴木邦男の対談集。登場するのは女性ばかり、望月衣塑子、溝口紀子、赤尾由美、雨宮処凛、塩田ユキ、三浦瑠麗、ミサオ・レッドウルフ、松本麗華(アーチャリー)、入江杏という9名。こんな名前が一冊の本に並ぶことはなかなかないだろう。後半は「鈴木邦男さんへの手紙」と題し、中村真夕、香山リカ、早見慶子、ユン・スヨン、御手洗志帆、瀧澤亜希子が寄稿している。鈴木邦男という存在を知ったのはなんだったかなと記憶をたどっていたのだが、巻末に収録された年譜を見てみると、1995年にロフトプラスワンがオープンし、鈴木邦男はそこの「常連登壇者となり、90年代サブカルシーンの登場人物の一人となる」と書いてある。「SPA!」の連載をよく覚えているが、(熱心に読んではいなかったが、)もしかすると、「ゴーマニズム宣言」で知った可能性があるか。

◇ テレビ・ラジオ

 夜遅くに帰宅し、録画していたテレビ番組をいくつか。今日の「徹子の部屋」は傑作選。「昭和の笑いが蘇る」という特集で、染之助染太郎、ケーシー高峰、早野凡平、小松政夫の過去の出演回の映像が流れた。染之助染太郎は、まずは1985年放送、50歳、53歳のときの回、そして、1997年放送、62歳、65歳のときの回では、安室奈美恵「Chase the Chance」をBGMにして太神楽を披露していた。ケーシー高峰はまず先に 2013年放送、79歳のときの回では医学漫談をやっている。これが26年ぶりの出演だという話をしていて、つぎに、その30年前、1983年放送の回を流した。49歳のケーシー高峰はまじめな話をしていた。ケーシー高峰はいつからまじめな話をいっさいしなくなったのだろうか。

 今日放送の「うたコン」も録画しておいた。今日2月7日が誕生日だという阿久悠の特集があり、トップは小林旭が「熱き心に」を歌った。代表曲を紹介するVTRがあり、そのあとには、新沼謙治、山本リンダ、OCHA NORMA が登場した。OCHA NORMA ってグループは初めて知ったが、ハロプロのアイドルのようで、レコード大賞新人賞も獲ってるのか。新沼謙治「嫁に来ないか」、OCHA NORMA「UFO」、山本リンダ「狙いうち」という3曲があり、それから、石川さゆりが登場し、阿久悠の未発表曲「みち」を歌った。そのほか、今日は特集以外の出演者にも観たいひとが多い回だった。スガシカオと一緒に、カネコアヤノが番組初登場。カネコアヤノは「タオルケットは穏やかな」という新曲を歌った。ギター1本で歌うすがたには、音源だけではわからない迫力があった。在日ファンクも番組初登場。そして、最後は OCHA NORMA かと思いきや、小林旭も一緒に登場し、不思議な組み合わせになる。OCHA NORMA の「恋のクラウチングスタート」に続き、最後は小林旭が「がんばれ若僧」という新曲を歌った。今日の放送は捨てるところがなく、寺坂直毅の構成かなと思ったが、エンドクレジットを観ると作家は別のひとだった。

 深夜1時からはラジオ。「爆笑問題カーボーイ」を聴こうと待っていると、スカパラのジングルが始まり、一瞬、局を間違えたのかと思った。今日は生放送。伊集院とのイベントは今日だったんだな。ラジオを聴きながら眠る。

2022年9月20日火曜日

9月20日火曜日/カツカレー・訃報

◇ 有楽町・大崎・五反田

 朝から都内に。家を出るときにはまだ小雨だったが、駅に着くまでに本降りになっていった。風が強く、傘を差すのも怖い。まず、市ヶ谷のほうに出て、昼には有楽町に移動する。午前中、どしゃぶりになる時間もあったが、昼にはまた小降りになった。交通会館の地下をぐるっとまわり、べにづるという店に入り、ランチメニューのカツカレー定食を食べた。850円。なぜかやけに待たされたが、カレーのどこにそんなに時間をかけていたのか。あとから入ってきた客たちも、こともあろうに、3人続けてカツカレー定食を注文し、どれだけ待たされるかと心配になった。午後は大崎のほうに移動する。雨は止んだ。



 大崎広小路のほうに歩き、ブックオフのある交差点の近くのベローチェに入り、ひと休み。スマホの充電をしながら、しばらく読書をするが、あまり集中できなかった。夕方になり、ブックオフに寄り、110円の文庫本を2冊、220円の単行本を3冊買っていく。それから、大崎広小路駅から東急線を乗り継ぎ、横浜まで帰ってきた。電車内で、ツイッターを開いて、宮沢章夫の訃報を知った。放心。9月12日には亡くなっていたのだ。


◇ 読書・テレビ・ラジオ

 電車内で、小林聡美「ていだん」を読み終えた。2021年刊、中公文庫。親本は2017年刊。「婦人公論」に連載されていたもので、この鼎談の連載は、今は清水ミチコが引き継いでいる。18組、36人が登場するが、小三治、酒井順子の回が特に面白かった。楽しそうにしゃべる小三治が記録されている。

 夜に帰宅し、録画していた「うたコン」を観た。横山剣さんが出演するから録画しておいたのだが、この日はご当地ソングの特集があり、剣さんは「ブルー・ライト・ヨコハマ」を歌った。それから、きつねダンスのイルヴィスが出演し、剣さんや石井竜也もキツネの耳をつけて踊る。剣さんはもう1曲、クレイジーケンバンドの新アルバムに収録されている「The Roots」も歌った。そして、昨夜の「しゃべくり007」も観ると、こちらは吉田羊がゲスト。「吉田羊が生歌を聴きたい音楽祭」という企画に、なんと、永井真理子が登場し、「ZUTTO」を歌った。そのあとには、杏子が登場し、有田と一緒に「目を閉じておいでよ」を歌う。最後は中山美穂が、きていないと思わせておいて登場するというドッキリ形式で現れた。吉田羊は過去に、中山美穂のスタンドインの仕事をしていたという。そして、中山美穂が会いたいひととして、ぼる塾の田辺さんが登場し、趣旨が変わってしまった。

 タイムフリーで、今日の「ビバリー昼ズ」のオープニングを聴き、それから、聴きそびれていた先週火曜の「ナイツ ザ・ラジオショー」を聴いた。14時台は、納言がゲスト。薄幸という名は、たけしが名付け親ということになっているが、正確には玉袋筋太郎が名付けた名前だというのは初めて知ることだった。経緯がずっとよくわからなかったのだが、番組の企画で、たけし軍団が芸名を考える大喜利があったんだな。

 宮沢章夫について、ツイートしようかと思いかけていたが、ほかのツイートを見ていると気が萎えてしまった。しかし、宮沢章夫には多大なる影響を受けた。「ブックオフ大学ぶらぶら学部」に書いた文章は、宮沢章夫から受けた影響を大いに反映させたものだった。宮沢さんに読んでもらいたかった。日本の笑いの歴史においても、最重要人物だと考えている。悩んだ挙句、誰に知られなくてもいいから、ドジブックスのショッピングカートのほうに弔意を表した。

 いつの間にか眠ってしまい、時間の記憶がない。深夜2時過ぎにいったん目覚め、「爆笑問題カーボーイ」を途中からつけ、聴きながらまたすぐに眠る。

2022年7月5日火曜日

7月5日火曜日/乙武さん


◇ 神田・岩本町

 よく眠れないまま、早朝に目覚め、朝から都内に。昼食は神田駅周辺を適当に歩き、餃子酒場に入り、ランチメニューのニラレバ炒めを食べた。650円。それから、岩本町のほうまで移動し、夕方になると、雨がぽつぽつと降り始め、念のため、まいばすけっとに寄り、ビニール傘を買った。ベローチェに入り、ひと休み。スマホの充電をしたかったからだが、ただでさえ寝不足だったのに、疲れて、あたまが痛くなってきた。こういうときは、あたまが痛くても読めそうな本を選び、少し読書をする。

◇ 参院選

 今日も、せっかく都内にいるのだから、誰か面白そうな演説はやってないかとツイッターを探してみると、乙武洋匡の演説が赤坂であることがわかった。ホリエモンも応援にくるという。岩本町のベローチェを出て、小伝馬町駅まで歩き、日比谷線、千代田線を乗り継ぎ、赤坂に駆けつける。18時からの予定になっていたが、あたまから観なくてもいいだろうと思い、遅れて着いたときには、18時45分になっていた。赤坂のどこだろうと思いながら、地上に出てみると、幸い、雨は小降りなままだ。声がするからそのほうに進むと、TBSの反対側、赤坂Bizタワーの脇に選挙カーを停め、その上で乙武洋匡がしゃべっていた。乙武の演説はちょうど始まったところだったようだが、堀江貴文の応援演説はもう終わってしまったようで、ほかにも、オンデーズの社長も登場したようだ。東京選挙区から無所属で出馬している乙武は、無所属でなにができるのかという問いへの答えから語り始めた。無所属だから聴いてもらえることもあるということ、政党に属した一年生議員では、むしろ、意見を通しにくいということ、乙武が嫌いだから反対するというようなひとはいないということなど。横には手話通訳のひとが立ち、複数名いるようで、ときどき交代していた。今まで、タレント候補の演説はいくつか聴いてきたが、乙武氏は、話芸に走らない誠実な語りぶりだと思った。(有名人ではあるが、芸能者ではない。) 語られている理念も素晴らしいのだが、どう実行するかという話もきちんと含まれている。そして、自身にはさまざまな実現不可能とされることを覆してきたという実績があること、その自信も語られていた。堀江やひろゆきなど、応援している顔ぶれに警戒もしたくなるが、演説を聴いてみると、率直に、乙武さんいいなと思った。最後にはオーディエンスから質問を受け付け、2名の質問と、子どもからのかわいらしい激励で終了した。聴いていた時間は50分ほどだったか。演説のあいだ、チラシ類をなぜか配っていないのが不思議だったが、チラシを抱えているスタッフの女性を見つけ、もらえますかと訊ねてみると、この敷地内では配れないという事情があるようで、道路のほうまで移動して、一枚もらった。無所属のせいか、スタッフたちも、今まで観たどの演説よりも雰囲気がやわらかいと思った。



 赤坂駅から千代田線で帰ろうとするが、間違えて逆方向に乗ってしまっていた。日比谷に着くまで気がつかず、二重橋前で引き返すが、明治神宮前から乗り換えるのに、今度はスマホに集中していて、降りそこねてしまう。なにやってるんだ。代々木公園駅から戻ってくる。電車内では読書をする気力もなく、ラジオを聴き始めるが、眠ってしまって、なんにも覚えていない。ビニール傘を買ったのに、雨には降られず、買う必要はなかったかなと思ったが、帰宅前に小雨になり、ようやく使う機会を得た。ツイッターからニュースを見ると、東京都の新規感染者数が4月以来に5千人を超える。

◇ テレビ・音楽

 夜遅くに帰宅し、録画していたテレビ番組をいくつか。木梨憲武が出るので「うたコン」を録画しておいた。中井貴一も登場し、「ジグソーパズル」という曲を歌った。すべては観ないで早まわしするが、市村正親と高畑充希の「ミス・サイゴン」スペシャルメドレーはきちんと観た。

 疲れてしまい、ラジオを聴く気にはならず、Spotify からニューリリースをチェックする。クレイジーケンバンドの新シングル「夕だち」と、それから、リトル・テンポが先月に新アルバムを出しているのを見つけた。聴きながら少し眠り、深夜に目覚めた。今夜は涼しく、なんだかちょっと寒いくらいだ。「爆笑問題カーボーイ」を途中からつけ、聴きながら眠りなおす。

2022年4月13日水曜日

4月13日水曜日/藤子A先生

◇ テレビ・ラジオ・雑誌・読書

 早朝に目覚め、ダビングのセットをしてからブログの更新にとりかかるが、どうもすいすいとは書けない。午前中に、録画していたテレビ番組をいくつか。昨夜の「刺さルール」は、今週は響に密着。この番組は過去にブレイクした芸人に密着し、そのVTRからクイズが出題され、それをもとに大喜利をする。爆笑問題のふたりが大喜利に答え、伯山が司会を務めるという、誰も得意なことをやっていない番組だ。昨夜の「うたコン」も録画しておいたが、まず、石井竜也が「君がいるだけで」を歌う。今どき貴重な専属のバンドがいる形式の番組だが、米米のフラッシュ金子がバンマスを務めているのだ。丘みどり、純烈、八代亜紀と続き、つぎに登場した横山剣と野宮真貴がお目当て。野宮真貴はこの番組は初登場なのだ。エンドクレジットまで観ると、この番組、寺坂直毅が構成なんだと初めて知った。剣さんと野宮真貴のデュエット曲は、Spotify のニューリリースを見るとすでに配信されていた。剣さんの名前がなぜかクレジットされていなくて、チェックしそこねていた。

 昼はラジオ。「ビバリー昼ズ」をオンタイムで聴き、それから、聴きそびれていた番組をタイムフリーで続けて聴いていく。先週木曜の「ナイツ ザ・ラジオショー」のオープニングを聴くと、この放送中に藤子不二雄A先生の訃報が入っていた。そのあとには少し、藤子マンガの思い出も語られていた。先週金曜の「中川家 ザ・ラジオショー」を聴くと、こちらでは冒頭から藤子A先生についてしゃべっている。中川家の単独ライブのポスターを藤子A先生が描いたことがあり、その際に会っているのだ。14時台は、次長課長がゲストで、「伝説の一日」の話ばかりになる。先週土曜の「サンドウィッチマン ザ・ラジオショー」のオープニングでも、藤子A先生の話をしていた。コアなマニアのような話が出るわけではないが、この世代への影響力は絶大だ。そのあとにはどうでもいいような話をしていたかと思うと、桜の話になり、不意にいい話になった。震災のあとは被災地には色がなくなり、すべてが茶色か黒の風景になっていたが、4月になるとピンク色が現れた。桜のピンクであり、それが希望になったという話だった。

 ラジオを聴きながら、楽天マガジンで雑誌のチェックをすると、「FLASH」に藤子A先生の追悼記事があった。大沢在昌が語る藤子A先生が傑作。大沢在昌は藤子A先生よりも22歳下なのだが、40年来のつき合いになる大親友だったという関係で、「ただもう、性格は「大きな子供」という感じでね。一人称は「ボクちゃん」、口癖は「お金がない」。子供だから、お金を持たせると、あるだけ使っちゃうんだ。」「それで、奥さんとか、マネージャーをされてた亡くなったお姉さんから、一日2万円しかお金をもらえないようになった。」「お金を持ってないのに、きれいな女のコがいるクラブが大好き。だから、つねにおごってくれる人を探していた。」「あの人とつき合ったほとんどの人が、おごったことはあってもおごられたことはないんじゃないかな。クレジットカードも持っていなかったし。」 その藤子A先生が「たった一度、俺と小林薫さんに怒った夜」と見出しにあるのでなにかと思えば、金がないことを大沢在昌と小林薫がからかっていたら、「ボクちゃんだってお金あるよ!」と藤子A先生が言い出し、「明日、お金下ろして持ってくるから、8時に六本木のスターバックスに来て!」と言われたが、ふたりともそんな約束は忘れてしまい、別の店で飲んでいたら、「ずっとスタバで待ってたんだよ!!」って怒ったっていう、じつにしょうもない話に爆笑した。

 今日は外出せず、部屋で読書。藤子不二雄A「Aの人生」を読み終えた。2002年刊、講談社。自伝的な本なのかなと思って読み始めたが、もっと日常的なことも書いてある気楽なエッセイだった。しかし、そういうことこそ、知らなかったことがけっこうある。「はなまるマーケット」が好きでよく観ていたこと、テレビ東京の「土曜スペシャル」のグルメ特集が好きだったこと、新宿の仕事場まで小田急線で通っていたことなど。特に面白かったのは交遊録の部分で、中川家のラジオでは宮沢りえと一緒の写真を見せられたとしゃべっていたが、この本にも宮沢りえのことが多く書かれていた。宮沢りえの誕生会に呼ばれたときのことが興奮気味に書かれているのが可笑しい。井上陽水と一緒に「タモリのオールナイトニッポン」に乱入したときのことも書かれていて、この放送はリアルタイムで聴いた記憶がしっかりとある。このエッセイには詳しくは書かれていないが、「タモリのオールナイトニッポン」のレギュラー放送からはだいぶ経ってから復活した特番だった。藤子A先生が酔っばらっていてすごく面白かった記憶。横山隆一との交流もあまり知らなかったことで、横山隆一という名前は、藤子A先生よりも下の世代の漫画家からはなかなか出ない名前ではないだろうか。もちろん、トキワ荘の仲間たちや、F先生についても多くページが割かれているが、それとは別の交友関係の世界ももっていたのが藤子A先生だ。あとがきを読むと、編集者として小沢一郎の名前が出てくる。これは小沢昭一の息子。

 外出しない日は午後もテレビ。昨日放送の「クローズアップ現代」は、藤子不二雄A先生の追悼番組になった。桑子アナが司会、スタジオには親交のあった奥田瑛二が出演し、藤子A先生の潔癖さ、純でシャイな面を語った。作品よりも人間に焦点をあてた特集だったが、バーのママがスマホで撮ったプライベートの映像が流れ、ほかのお客さんにイラストを描いてあげていると、「先生、すごーい、プロみたい!」とママにいじられていた。

 今日の「徹子の部屋」は、YOASOBI がゲスト。詳しいプロフィールをこの番組で初めて把握した。先週から始まった新番組「イワクラと吉住の番組」も2週分まとめて観る。この番組はしばらく観てみよう。一昨日に放送された「有吉クイズ」は、この番組は今まで観たことがなかったが、有吉と蛭子さんが半年ぶりに再会という企画が気になり、録画しておいた。その半年前のこの企画で、ギャラクシー賞を受賞したのだ。認知症になる以前の蛭子さんと有吉の関係をそもそも知らないのだが、こんなに丁重に扱っているんだとちょっと驚いた。

 日曜の早朝に放送された「はい!テレビ朝日です」は、「ハマのドン 最後の闘い」を特集するのだと思い、録画しておいたのだが、民教協の3人の審査委員、星野博美、森達也、崔洋一のコメントのあと、なんと、この20分番組のなかで、ダイジェスト版を放送してしまうのだった。テレビ朝日では2月に放送されたドキュメンタリーで、観逃してしまったのだが、本当は1時間弱あるのだ。横浜の人間としては観ておきたかったのだけれども、完全版の地上波再放送はないのだろうか。

 夜には、録画していた「水曜日のダウンタウン」を放送直後に観た。去年の3月にも放送された「30-1グランプリ」の第2回目。これは楽しみにしていて、結果を知ってしまう前にすぐに観たかった。30秒のショートネタの映像で面白さを競うコンテストで、スタジオでの審査は、松本、ケンドーコバヤシ、麒麟川島、バイきんぐ小峠、バカリズムという5人が務め、並の賞レースよりもよっぽど豪華だ。658組のエントリーから 40組にしぼられたという本戦は、5ブロックに分かれ、それぞれから勝ち残った5組が決勝を争う。◆Aブロックは出演順に、天才ピアニスト、SAKURAI、フタリシズカ、スタミナパン、にたりひょん吉、ラブレターズ、そいつどいつ、ぶったま。天才ピアニストが面白いと思ったが、バカリズム以外の4人はぶったまに投票し、バカリズムだけがそいつどいつに投票した。そいつどいつのほうが繊細な感じがしたのでという理由。◆Bブロックは、チョコレートプラネット、ドンココ、みなみかわ、わらふぢなるお、レインボー、金の国、もう中学生、ななまがり。ななまがりがいちばん面白く、そのとおり、ななまがりが勝ち抜いた。4名がななまがり、川島だけがみなみかわに投票。◆Cブロックは、大自然、キンタロー、オダウエダ、ジェラードン、戦慄のピーカブー、牧野ステテコ、や団、永野。オダウエダが面白いと思ったが、ここは票が割れて、バカリズムはキンタロー、小峠は大自然、ほか3名はジェラードン。◆Dブロックは、いぬ、ネルソンズ、本多スイミングスクール、ダブルアート、おたまじゃくし、マジメニマフィン、サスペンダーズ、ゆりやんレトリィバァ。ネルソンズが面白かったけど、松本、小峠はいぬに投票、ほか3名はサスペンダーズ。◆Eブロックは、ニッポンの社長、うるとらブギーズ、ワンドール、怪奇!YesどんぐりRPG、滝音、パンプキンポテトフライ、ビスケットブラザーズ、チャンス大城。ここはニッポンの社長だと思ったが、松本、バカリズムはビスケットブラザーズ、ほか3名はニッポンの社長。◆決勝は、ぶったま、ななまがり、ジェラードン、サスペンダーズ、ニッポンの社長。ニッポンの社長がやっぱり面白かったが、票は割れて、川島ひとりがななまがり、松本、バカリズムはジェラードン、ケンコバ、小峠はニッポンの社長に投票。同点決勝で、川島が再投票することになり、優勝はジェラードンに決まった。ニッポンの社長の2連覇よりも、このほうがいい結果だろう。ジェラードンがなぜか西本とかみちぃのふたりだけだったのが不思議で、検索してみると、海野は体調不良のために休養中なのだとわかったが、優勝したから、最後にそのことにも触れていた。優勝していなかったら、なんの説明もないままだったのか。

 メールをチェックすると、横浜にぎわい座からメールがあり、抽選に申し込んでいたチケットが無事に当選したという知らせだった。20周年を迎えるにぎわい座だが、なにしろ、開館当初から通っているので、最近はめっきりと行く回数が減ってしまったが、記念公演はなにか観ておきたいと思っていた。

 ツイッターを見ると、よこたとくおの訃報があり、これにはびっくりした。藤子A先生が亡くなった翌日に亡くなったのか。深夜2時半頃に眠る。

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5月20日土曜日/「THE SECOND」

◇ 神保町  朝から都内に。小雨だが、予報ではすぐに止みそうなので、傘はもたずに出た。気温も読めず、パーカーを着ていく。今夜は「THE SECOND」を観なければならないから、余力を残しておきたかったが、想定していたよりも時間に余裕が作れなかった。昼は神保町。土曜はランチをや...