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2022年6月11日土曜日

6月11日土曜日/世代を確認する

◇ ラジオ

 早朝に目覚め、「木梨の会」を途中から聴いていたら、終盤になって、所ジョージがスタジオにやってきた。録画していたテレビ番組をいくつか。「A-Studio」(ゲスト・シソンヌ)や「タモリ俱楽部」など。9時からは「ナイツのちゃきちゃき大放送」をつけ、聴きながらオンライン将棋を指したりなどして、いろいろと忙しい。

 午後は文化放送に切り換え、「田村淳のNewsCLUB」をつけておく。先週から政治家のゲストが続き、今週は玉木雄一郎がゲストだった。しゃべりかたを聴いているとどうも調子がよく、「香川1区」という映画の印象でも、人間的に警戒したくなるようなタイプに感じられる。このコーナーではゲストのリクエスト曲をかけるのだが、玉木雄一郎は、最初にジャミロクワイ、最後にもう1曲、「今夜はブギー・バック」をリクエストした。こういう趣味のひとだとは知らなかった。年齢を確認してみると、1969年生まれの 53歳だから、その世代にしては若い趣味という気がする。玉木雄一郎が「今夜をブギー・バック」を歌っている動画があるというので、YouTube で探してつい観てしまったが、なにかあざとさのほうが勝り、遊んでないで仕事をしろと言いたくなった。

 ツイッターから知ったが、たけしが公式サイトにまた新たにコメントを発表していた。昨日6月10日付けのコメントで、これを読むと、やはり「文藝春秋」の記事だったのだと明確にわかる。

◇ 読書

 夕方、駅前まで出て、ドトールに入り、読書をした。穂村弘「はじめての短歌」を読み始め、すいすいと一気に読み終えてしまった。2016年刊、河出文庫。親本は2014年。そろそろ小説を読んでいきたいと思っていたのだが、一昨日、笹公人の本を読んで、短歌に関心が移ってしまった。短歌の本をなにか読みたいと思ったときに、すでに手元にあるというのが便利なところで、しかし、読み始めてみると、書いていることにどうも釈然としない。ある短歌の改悪例を示し、説明していくのだが、あんまりぴんとこないのだ。例に出す短歌も、プロの歌人のものとはかぎらず、新聞の投稿作品だったりするので、改悪例と比べられてもそれがそこまでいい短歌なのかという感じである。穂村弘の歌人としての評価はわからないが、エッセイは読んだことがあり、面白い印象があったが、この本を読むと、こんなになれなれしい文体だったっけと思ってしまった。(ワークショップをもとに構成しているというせいもあるか。) 年齢が気になり、ウィキペディアにあたると、現在60歳、俵万智と同い年というのが意外だった。俵万智に比べて、ずいぶんあとからマスコミに登場した印象があり、むしろ、穂村弘よりも、枡野浩一さんのほうが先に活躍していた印象があるが、枡野さんの年齢も確認してみると、穂村弘よりもずっと若いのだ。60歳だと知ってしまうと、この世代が考える新しさや面白さというものには、ちょっと懐疑的にならざるをえない。

◇ テレビ

 夜に帰宅し、録画していたテレビ番組をいくつか。録画が溜まっていた「お笑い実力刃」は、3月放送の漫才協会特集を観て、これでようやくすべて観終わる。この回は、地震のニュースでつぶれたために再放送になった。そして、4月からリニューアルして始まった「アンタウォッチマン」は、まず、初回から2週にわたり、グレープカンパニーの特集。1時間番組から30分番組になったが、内容はほぼ変わらない。

 テレビ神奈川で放送されている「太田上田」の最新回は、ヒコロヒーがゲスト。中京テレビの放送とはどのくらいのタイムラグがあるのだろうか。ヒコロヒーは「くりぃむしちゅーのオールナイトニッポン」のリスナーだったそうで、裏番組の「爆笑問題カーボーイ」は聴いていなかったようだ。ヒコロヒーは1989年生まれだが、この世代のお笑いファンは爆笑問題よりもくりぃむなのか。爆笑問題はタレントとしての大きさとは不釣り合いに、好きなお笑い芸人のようなアンケートでは名前がぜんぜんあがらないのがいつも不思議である。若い世代には、爆笑問題が好きだと思われたら恥ずかしいような空気でもあるのだろうか。

 23時からは、「HONMOKU RED HOT STREET」を今週はオンタイムで聴いた。最後にかけた曲が戸川純だったのはちょっと意外だった。ラジオを聴きながら、ブログの更新をひとつ。夜中に映画をなにか観たいと思っていたが、眠くなってだめ。深夜1時頃には眠る。

2022年6月9日木曜日

6月9日木曜日/お笑いのことばかり

◇ ラジオ・読書・テレビ・映画

 早朝に目覚め、ツイッターを見ると、TBSの選挙特番に今度も太田が出演することをオリコンの記事が伝えていた。素晴らしい。つぎは絶対、恵俊彰がやるんじゃないかと思っていたが、TBS、英断だ。ということは、博士と太田がここで対面するだろうか。

 ブログの更新をしながら、タイムフリーで、ひさしぶりに「桑田佳祐のやさしい夜遊び」を聴いた。野口五郎に「夜ヒット」で話しかけられた思い出、Char の初対面の思い出などをしゃべっていた。聴きそびれていた、先週金曜の「中川家 ザ・ラジオショー」もようやく聴いた。14時台は、リットン調査団がゲスト。NSC出身ではなく、オーディション組であり、「心斎橋お笑い探検隊」というダウンタウン中心の番組に、東野幸治、ぜんじろう、圭・修らと一緒に出演していたという。当時の先輩は札付きのワルしかおらず、大卒は、リットンとまるむし商店ぐらいだったという話もしていた。(しかし、圭・修も大卒ではないだろうか。) 水野が、たけしに「オールナイトニッポン」の放送後に履歴書を渡したエピソードは、以前にも聴いたことがあったかもしれないが、たけし軍団もまだ結成前の時代なのだ。関西でもこの世代は、たけしの影響力は絶大だったことがうかがい知れる。

 昼はラジオ。「ビバリー昼ズ」を聴きながら、楽天マガジンで雑誌のチェックをすると、「週刊現代」で、六角精児が西村賢太の新刊の書評を書いていた。いったんラジオを離れ、「徹子の部屋」(ゲスト・パックンマックン)を観てから、またラジオに戻る。「ナイツ ザ・ラジオショー」は、XXCLUB がゲスト。漫才のほか、「つぶやき英語」に出演しているのは観ているものの、トークをじっくり聴くことも今までなかったが、大島育宙が独特な才能で面白い。お笑いの枠を超えた変な能力とでもいおうか、なぜ「お笑い有楽城」で優勝したのかわからなかったが、なるほど、こんな話をしていれば面白いわけだ。オードリー若林の家庭教師をやっていた東大生というのが、じつは大島だというのにも驚いた。

 今日は外出せず、ラジオを聴きながら、楽天ブログの移植作業を進める。2004年2月分を削除。そして、移植した日記を、こちらで順に公開していくことにする。まずは、2004年1月の日記を、修正を施して公開した。18年前、20代の日記をさすがに修正せずにそのまま公開するのは恥ずかしいもので、事実を捻じ曲げるわけではないが、なぜそんなことを堂々と書いてるんだろう、馬鹿なのかと思う箇所がたくさんある。ずっと放置していたのに、今さら恥ずかしがっているのも変なのだが、修正前の日記も、こちらの下書きには保存はしておく。

 部屋で読書もする。笹公人「ハナモゲラ和歌の誘惑」を一気に読んだ。2017年刊、小学館。ハナモゲラ和歌をテーマに一冊書いているのかと思って読んでいたが、2章からは別の話題になった。知らずに読み始めたが、これはエッセイ集だ。歌人評の部分が面白く、寺山修司や俵万智、あるいは、出口王仁三郎という人物は宗教家としては知っていたが、歌人でもあったということを今まで知らなかった。最後には、山下洋輔との対談も収録されている。

 録画していたテレビ番組もばんばん観ていく。昨夜の「キョコロヒー」を観ると、76歳のおじいさんから番組にファンレターが届いたといって紹介していたが、76歳っていうとすごく年寄りみたいに感じるけど、意外と若いんじゃないか。調べてみると、タモリがちょうど76歳だ。戦後生まれがもうそんな年齢になっている。井上順だって75歳だということを、ヒコロヒーには気がついてもらいたかった。

 「ニューヨークと蛙亭のキット、くる!!」は、今週はこの番組にしては知名度がある出演者が続いた。ひとり目は松尾アトム前派出所。経歴をきちんと知らなかったが、西口プロレス出身なのだ。ふたり目は野田ちゃん。チャーミングというコンビの以前には、吉本の渋谷公園通り劇場に出ていたのだ。これも知らなかった。

 録画が溜まっている「お笑い実力刃」を、今日も順に観ていく。3月放送、阿佐ヶ谷姉妹特集には、大竹まこと、渡辺正行、友近が、VTRに登場した。当初は尖ったネタをやっていたが、渡辺正行のアドバイスにより、歌とおばさんあるあるを中心にしたのだという。その翌週は笑い飯特集。その翌週は地震のニュースでつぶれ、その翌週、「お笑い芸人を題材にしたモノマネ」の特集がとても面白かった。ものまね番組を観て感じていたことが、すでにここで語られていて、早く観ればよかった。スタジオには原口あきまさとコージー冨田が出演し、VTRには、松村邦洋、ホリ、JPも登場する。番組では「お笑い芸人を題材にしたモノマネ」のルーツは松村邦洋だとし、ホリ、原口あきまさ、コージー冨田が、そろって松村邦洋の衝撃を語る。松村の素人時代のフジテレビの映像や、高校生のころの映像も流れ、とてもいい番組なのだが、松村は、たけしなどの芸人のものまねをやったのは「ひょうきん族世代」であるからということを理由にし、なぜなら、「ひょうきん族」では芸人が芸人のものまねをやっていたからだというのだが、それが具体的になんのことを指しているのかの掘り下げはなかった。あるいは、ホリは「昔と今で完全に違うのが、テレビが、お笑い芸人が異常に増えたっていうのが、90年代と2000年以降は絶対的にそれが違うっていう。」という指摘をする。その反面、90年代まではCDの売り上げがすさまじい時代であった。コージーからは「ものまねがなんでウケるかっていったら、ご本人が活躍してるからなんですよね。お笑いが、やっぱり権力をもったんじゃないですかね。」という指摘。そして、実演ももちろんあり、コージーと原口によるタモリとさんま、そして、若手のコーナーも設けられ、河口こうへい、モリタク!、あしべ、ハリウリサが登場した。河口こうへいの渡辺正行、何度観ても面白い。大好き。

 深夜、アマゾンプライムで映画を1本。「トップガン」に続き、トム・クルーズ主演の「ミッション:インポッシブル」を観た。1996年公開。もっと大味な映画なのではと思っていたが、いや、ぜんぜんそんなことはなく、語り口で惹きつける映画で、さすがはデ・パルマだと思った。しかし、アクション大作は映画館で観たほうがいい。身もフタもないことを思いながら、深夜3時頃に眠る。

2022年6月8日水曜日

6月8日水曜日/瀬谷まで

◇ テレビ

 早朝に目覚め、しばらく寝転がったまま、ラジオやポッドキャストを聴いていた。胃がきゅうっとなる痛みが頻繁にある。数時間経ってから起きあがり、録画していたテレビ番組をいくつか。昨夜の「刺さルール」を観ると、ヒコロヒーを降板させろと伯山にリプライを送ってくる新内眞衣ファンがいるというので、ツイッターをつい確認してしまった。「ホリケンのみんなともだち」は、先週に引き続き、木梨憲武とロケ。2週目は所ジョージの世田谷ベースを訪れる。テレビで「いったんコマーシャル」というセリフを言い始めたのは所ジョージなんだそうだ。

 「お笑い実力刃」を録画したままでずっと観そびれていて、番組もリニューアルされてしまったのだが、2月放送分から溜まっていた。2月放送、さらば青春の光特集をようやく観る。単独ライブの演出をマンボウやしろが担当しているとは知らなかった。その翌週は「ピリ辛女性ピン芸人」の特集。吉住とヒコロヒーだけが出演するのかと思っていたら、VTRには、田上よしえ、青木さやか、いとうあさこ、横澤夏子も登場した。田上よしえを起点として歴史をたどり、だいたひかる、柳原可奈子にも触れられる。20年前のお笑いライブの客層は9割半が女性だったと、田上よしえは証言する。青木さやかは男に勝とうと思っていたと、いじられることについて、当時の葛藤を涙ながらに語った。

◇ フェイスブック・ブログ

 まったく見ていなかったフェイスブックを、ついに利用解除することにした。「ドジブックス」をグーグルで検索してみると、4番目にあがってくる。このまま放置していたらまずいんじゃないかと今さら思い、ひさしぶりにログインしてみると、最後の投稿は4年前だ。その後も、1、2回はログインしたかもしれないが、ここしばらくはまったく見ていなかったし、気になることすらなかった。退会してもいいんだけど、しかし、ここにしかアップしていない画像があるかもしれないと思い、それを確認するまでは完全に削除することはためらう。

 楽天ブログの引っ越し作業にもついに手をつける。こちらも放置していながら、このままでは恥ずかしいと思っていた。1日ずつ、コピペして、こちらのブログの下書きに移していく。2004年1月分をついに削除した。18年前とはすごいな。

◇ 三ツ境・瀬谷

 夕方から外出する。肌寒く、パーカーを着ていく。三ツ境を通りすぎ、サイゼリヤに入るつもりでいたが、近づいてみると真っ暗だ。貼り紙がしてあり、なんと、6月6日に閉店していた。このサイゼリヤが閉店するとはまったく思いもしなかった。まず、読書をしたかったのだが、サイゼリヤがだめとなると、駅から離れているので、ここからまた戻る気にもならない。とりあえず、サイゼリヤのあとに行こうと思っていた瀬谷のブックオフに先に行くことにする。




 ブックオフで、110円の文庫本を5冊買い、さて、どうしようかと考えるが、三ツ境駅周辺には読書しやすい場所が思い当たらず、なおかつ、食事もしたかったからサイゼリヤ以外は考えられなかったのだが、三ツ境はあきらめ、瀬谷駅まで歩いてしまうことにする。瀬谷にもサイゼリヤがあったことを思い出したからだが、しかし、先にブックオフに寄ってしまったから、今は夕食の時間にあたることになり、読書は顰蹙かと思いなおした。れんげ食堂に入り、スタミナ丼を食べる。704円。かつては、その先にマクドナルドがあったが、その場所は松屋とマイカリー食堂の複合店になり、マクドナルドは手前の天一書房の上階に移動していた。ここで読書しようと入ってみると、とても広く、思いのほか、快適な店内だ。さわがしいことを心配したが、中高生は多いものの、落ち着いた雰囲気でよかった。

 マクドナルドで、村上龍「限りなく透明に近いブルー」を読み終えた。2009年刊、講談社文庫の新装版。綿矢りさが解説を書いている。しかし、これはわからなかった。一応、基礎教養として読んでおこうかってなもんだが、まるで惹かれない世界。

 瀬谷から歩いて帰ることにして、歩きながら、タイムフリーで、昨夜の「爆笑問題カーボーイ」を聴きなおした。田中が、サザンと佐野元春がかつて共演した、そのときの映像を観たというと、違法動画を観たのかと太田に問い詰められ、文字起こしを読んだと言い張るっていう流れに笑う。

 夜遅くに帰宅し、「水曜日のダウンタウン」を追っかけ再生で観て、それから、Spotify のポッドキャストで、「大竹まこと ゴールデンラジオ!」を聴いたりなど。Spotify から気になる新譜をいくつかチェックして、ブログの更新をして、深夜2時頃に眠った。

2022年3月3日木曜日

3月3日木曜日/観ていなかった番組

◇ テレビ・ラジオ・雑誌・映画

 朝、録画していたテレビ番組をいくつか。昨夜の「水曜日のダウンタウン」では、「芸人が今までで一番スゴいと思ったコメント調査」の第2弾があり、ハリウッドザコシショウが、オール巨人の「弟子やったらパンパンやな」というセリフを挙げていた。ものまねネタにもされるかなり有名なセリフなのだが、当時、「ガチンコ!」という番組はまったく観ていなくて、実際のこの映像を観るのは初めてだった。しかし、今、四十代後半になる自分よりも、下の世代にはこの場面は絶大な認知度があるようだ。「ガチンコ!」や「学校へ行こう!」といったジャニーズの番組が、どうやら、TBSの現在のバラエティの源流にあたり、「リンカーン」から「水曜日のダウンタウン」に至る番組につながっていくということはあとからわかるが、リアルタイムではわからず、まるで追いかけていなかった。世代的に、自分には「元気が出るテレビ」の亜流に見えていたのである。80年代、90年代のテリー伊藤、および、たけし、とんねるずを本流と考えるならば、現状は、亜流がそれらに取って替わられているかのようだ。ノブコブ吉村が挙げた、有吉がハマコーを追いかける番組も知らなかったが、「悪魔の契約にサイン」という番組で、これもゼロ年代終盤のTBSのバラエティ番組だ。

 昨夜の「あちこちオードリー」は、新企画「思ってたのと違う発表会」。ラランド、真空ジェシカ、コットン、ゾフィー、ウエストランドが、ひと組ずつ順番に出演した。「爆笑問題さんが優しすぎる」という真空ジェシカ。

 ツイッターを見ると、テンダラー浜本が不倫というニュース。これはダメージになるんだろうか。

 昼はラジオ。今日の「ビバリー昼ズ」は清水ミチコが春休みで、高田先生とナイツという組み合わせ。高田先生、野末陳平先生、松村、伯山というメンバーのランチ会があったそうで、陳平先生と松村で、スマホをとり出し、お気に入りのAV女優を見せあっていたというからくだらない。それから、タイムフリーで、昨日の「ビバリー」を聴くと、オープニングのあとに秋元康が登場していた。幻冬舎から歌詞集を発売するとかで、少し前に松田聖子が登場したときと同じく、この日は一日中、秋元康はニッポン放送の各番組に出ていたようだ。続けて、昨日の「ナイツ ザ・ラジオショー」を聴くと、こちらは、秋元康は 14時台のゲストとして登場していた。

 楽天マガジンで雑誌のチェックをすると、「週刊新潮」の五木寛之の連載は石原慎太郎について書いていた。五木寛之と石原慎太郎は生年月日が同じなのだ。読書欄、栗原裕一郎の連載コラムでは、「文學界」3月号掲載のAマッソ加納の小説を「これまでの短編には感心したことがなかったが、今作なら芥川賞候補の射程内だろう。」と評価している。

 午後もまた、録画していたテレビ番組を観る。今日の「徹子の部屋」は、内田有紀が 24年ぶりの出演。観そびれていた「お笑い実力刃」もまとめて観たが、1月放送の回では、ビビる、ノンキーズの再結成があり、また別の回では、アンタッチャブル、サンドウィッチマンが嫉妬した芸人という特集があり、佐久間一行、U字工事が出演した。U字工事が高校生のときに「AHERA」に出ていたというのはぜんぜん知らなかった。あの番組は欠かさず観ていたから、ということは、「浅草お兄さん会」で初めて認識する前に、知らないうちにテレビで観ていたということか。栃木弁の漫才にした理由を語るところで、浅草キッドと「浅草お兄さん会」についてももちろん触れられる。

 夜、Netflix で映画を1本。「チック、チック…ブーン!」という映画を観たが、どんな映画かもあまり調べもせず、じつにいい加減なものだが、楽しそうな映画だと思って観始めたら、ジョナサン・ラーソンという35歳で亡くなった作曲家の物語で、これはもう少し調べてから観たほうがよかった。しかし、スピルバーグの「ウエスト・サイド・ストーリー」を観たときにも感じたことだが、アメリカ人にとってのミュージカルというものを、うまく理解できないもどかしさがまだまだある。


 夜もまた、録画していたテレビ番組を観る。放送直後の「太田光のつぶやき英語」を観ると、2週前の放送でもウクライナの情勢をこの番組では扱っていたが、その後、情勢は激変し、2週前の放送に登場した、キエフの街歩き動画を配信していたウクライナの男性が、今日の放送では番組のリモート取材に答えていた。今週は XXCLUB の映画のコーナーもあり、「ザ・バットマン」を紹介し、ロバート・パティンソン、ゾーイ・クラヴィッツにリモートインタビューをする。早乙女が俳優としてのアドバイスを求めると、絶句されてしまったのが可笑しい。

 今日は外出もせず、ブログの更新をふたつ。テレビやラジオばかりという一日になり、この日記には、ある程度、整理して書いているが、本当はもっと順番は入り乱れていて、書き残すほどでもないものもなかにはある。深夜には、Spotify のポッドキャストで「大竹まこと ゴールデンラジオ!」を聴いた。昨日水曜は、間寛平がゲスト。大竹まこととは同い年。ステージ4の癌だったというのをよく知らなかったが、そこから回復するまでのすさまじい話をしていた。それから、木登りしていて、木から落っこちて肋骨を折ったという話もして、大事故なのだが、どういうわけかいずれも可笑しい話になる。深夜1時過ぎに眠る。

2022年2月18日金曜日

2月18日金曜日/眠くならない

◇ テレビ・ラジオ・雑誌・映画

 深夜から眠らずに、早朝から録画していたテレビ番組を観ていた。昨年12月放送の「お笑い実力刃」をようやく観ると、この回は「実力刃ライブハウス 伊達オトコ」という企画の第2弾で、2丁拳銃、TOKYO COOL、ダイノジ、マシンガンズ、はりけ~んずという5組が登場した。番組内でも言われていたが、ダイノジ大谷がずいぶん太ってしまった。今のダイノジの漫才は、何年か前にライブで観たときにもつくづく思ったが、ベテランの漫才にうまく移行しているようで、とても充実している。「お笑い実力刃」をもう1本、アンガールズの特集も観た。

 午前中にブログの更新をしようとするが、ぜんぜん書けず、そうこうしているうちに、部屋に積んである本が崩れて、それどころじゃなくなった。本の山の上に服を適当に脱ぎ散らかしていたら、その重みで傾いていたようだ。ブログの更新はあきらめ、本を積みなおし、眠るのもやめる。またテレビを観ることにして、テレビを観ながらオンライン将棋を1局指した。眠りそこねてしまい、結局、ブログの更新をして、11時半からはラジオ。「ビバリー昼ズ」を聴きながら、梱包を片づけ、近所の郵便ポストまですぐに投函に行ってきた。

 タイムフリーで、聴きそびれていた火曜の「ナイツ ザ・ラジオショー」を聴くと、14時台は純烈がゲスト。酒井一圭が五代目の「あばれはっちゃく」だったっていうのは初めて知ったかもしれない。ウィキペディアを見るとたしかにそうで、そういえば、このひとはロフトプラスワンの元プロデューサーでもあった。純烈が東洋館の漫才協会の公演に出演するという発表も正式にあり、先週の放送ですでにしゃべってしまっていたが、それはフライングだったようだ。Spotify のポッドキャストで、「大竹まこと ゴールデンラジオ!」も聴く。昨日木曜は、松元ヒロがゲスト。大竹まこととは「お笑いスター誕生!!」の仲間だ。「ザ・ニュースペーパー」というのはもともと公演名だったというのも初めて知ったかもしれない。テレビ出演した際に、「ザ・ニュースペーパー」と間違って紹介されてしまい、それがそのまま、グループ名になったのだ。

 ラジオを聴きながら、楽天マガジンで雑誌のチェックをすると、「週刊ポスト」のたけしの連載では石原慎太郎について、政治家としての評価は、批判的なこともしっかりと語っている。「FRIDAY」の「週刊テレビのウラ側」という匿名コラムには、「「漫才協会」で腕を磨く芸人が急増中」との見出しがつき、U字工事活躍の背景には漫才協会加入があると分析していた。

 どういうわけか眠くならず、ブログの更新をもうひとつしてから、午後も、録画していたテレビ番組を観ていた。今日の「徹子の部屋」は、松島トモ子がゲスト。以前にもこの番組で語っていた認知症の母が百歳で亡くなったようだ。昨夜の「太田光のつぶやき英語」では、北京オリンピックとウクライナ情勢の話題を扱う。この番組から、海外のニュースを教わることがけっこうある。

 夕方からようやく眠くなり、夜遅くまで眠った。深夜に、アマゾンプライムで映画を1本。「マスターズ・オブ・ホラー」という5話オムニバス映画を観た。2019年公開の映画で、ジョー・ダンテで検索していて見つけた。第1話が馬鹿馬鹿しくて面白かったが、これはどうやら、アレハンドロ・ブルゲスという監督の作で、第2話がジョー・ダンテの監督作だったが、これにはあまり惹かれなかった。北村龍平が参加していて、第3話がおそらくそうだろうと思ったら、やっぱりそうだった。まあ、ホラー映画には特別な関心はない。第1話なんかは笑ってしまったが、恐怖というよりも驚きに反応してしまうのか。驚きたいという欲求はあるかもしれないが、怖がりたいという欲求は自分にはどうもないような気がする。アマゾンプライムで映画をもう1本、「ベルーシ」という映画を来週観ようと思っているので、それにそなえて、「ブルース・ブラザース」を観なおしておきたかった。しかし、どうしても眠くなり、半分ほどのところで中断した。

2022年1月22日土曜日

1月22日土曜日/東京1万人

◇ ラジオ・テレビ

 朝、塙さんがコロナになった「ナイツのちゃきちゃき大放送」をオンタイムで聴くと、ナイツの代役は三四郎相田が務めていた。土屋さんはリモート出演。今週の「常連さん」は能町みね子だったが、このコーナーから、文化放送の番組を終えたいとうあさこが加わり、ぐんとにぎやかになった。録画していた昨夜の「タモリ俱楽部」を観ると、こちらにも三四郎が出演。女優の瀧内公美と、三軒茶屋の回転寿司屋で、ブリ、ハマチ、カンパチ、ヒラマサを見分ける「ブリゲーム」という企画。収録日からのタイムラグがあり、番組冒頭では、ひさしぶりに流浪の番組に戻ったとタモリは言う。瀧内公美という女優を知らなくて、検索してみたけど、「火口のふたり」の主演女優なんだな。(映画は観てない。)

 昨夜の「ネタパレ」は池田エライザがゲストで、モグライダー、真空ジェシカ、ロングコートダディ、ランジャタイと、「M-1」ファイナリストが多く出演していたほか、ダウ90000 が初登場。脚本の面白さが際立ち、8人の演者が登場するが、印象に残る俳優はひとりもいない。芸人のフィールドではどうだろうかと思うところだが、すると、千原ジュニアもまさにそこを指摘して、「キャラ立ってる子がひとりもいない」「ごくごく普通のひとたちの集まり」であるところに「怖さを感じる」と、むしろ、その点を肯定気味に捉えていた。

 午前中に近所の郵便ポストまで投函に行き、午後はまたラジオを聴いていた。捨てなければならない紙類がたまっていて、重い腰をあげ、シュレッダーをひさしぶりに使用する。音がうるさいから、ラジオを聴きながらでは使えないかと思っていたが、単純に、ラジオのボリュームをあげればまるで問題はない。「サンドウィッチマン ザ・ラジオショー」をオンタイムで聴いていたが、今朝の「題名のない音楽会」では、サンドウィッチマンの漫才を音楽にするという企画をやっていたようだ。観逃してしまった。14時台は、一之輔さんがゲストだというので楽しみにしていた。一之輔さんとサンドウィッチマンという顔合わせはありそうでなかったかと思ったが、サンドウィッチマンが司会の「キャンパス寄席」に出演していることを一之輔さんが覚えていた。そんなラジオ番組があったこともすっかり忘れていたが、なにしろ、ラジコのタイムフリーもない時代で、番組を聴いたことはないのだが、白楽の神奈川大学で収録があったときに観覧に行ったことがあるからどういう番組かは知っている。お笑いが2組、落語家がひとりという組み合わせが基本的な形式で、そのときには志ら乃さんが出ていたのだが、落語家はサンドウィッチマンとのからみはなかったんじゃないか。聴きそびれていた先週の放送も聴くと、パックンマックンがゲストで、「田村淳のNewsCLUB」もあとでタイムフリーで聴くと、こちらにもパックンマックンが出ていた。25周年記念の単独ライブがあるというので、コンビでの出演が増えている。

 外出しない日はテレビを馬鹿みたいに観ているが、こういう日でないと、観そびれていた番組にまで手がまわらない。10月から溜まっている「お笑い実力刃」を3本続けて観るが、「ツッコメCLUB」という企画をやたらとやっていて、これで観るのがいやになってしまったのだ。三村マサカズが村田渚のツッコミに影響を受けたと語っていた回もようやく確認する。11月放送、サンド伊達が厳選した芸人が登場する「実力刃ライブハウス 伊達オトコ」という企画は面白かった。トータルテンボス、アメリカザリガニ、ロケット団、東京ダイナマイト、わらふぢなるおという5組が登場し、これはとてもいいメンバーだった。しかし、なんと、ハチミツ二郎は杖をついて登場し、コロナの後遺症だそうで、声も出ていなかった。

 先週日曜の深夜に始まった「黄金の定食」という新番組が気になり、録画しておいたら、これがとても面白かった。シソンヌ長谷川、なにわ男子大橋和也のふたりが、1軒の定食屋で、メニューのなかからどの定食を頼むか、それを迷う過程をたっぷりと見せる。ディレクターが事前に一週間通い、全メニューを食べてあるという準備がまずあり、そのディレクターによるオススメ、それから、常連客によるオススメを聞かされ、さんざん迷わされたところで、最終的になにを注文するかを決定し、美味しそうに食べるというところまでが1回の放送の流れで、初回は千駄木の動坂食堂から収録した。さらにそのあと、最後に、近くの喫茶店で反省会をするというおまけもつく。たった30分でこの情報量、全12回限定の放送だそうだが、初回を観た時点でもう延長してもらいたくなった。構成、川上テッペイ、矢野了平。監修、はんつ遠藤。プロデューサーは佐久間宣行。

 ツイッターからニュースを見ると、東京の新規感染者数は1万1227人に。ついに1万人超え。大阪は 7375人、神奈川は 3408人。

 夜、Netflix で、「スティーヴ&マーティンの一生忘れちゃう夜」という映画を観た。映画のサイトにデータも載っているが、映画というか、これはテレビ番組なんだろうか。「スティーヴ&マーティン」というのは、スティーヴ・マーティンとマーティン・ショートのことだ。Netflix ではコメディショーがたくさん配信されているが、今どきの若手コメディアンは知らない名前ばかりで、知っている名前はこのふたりくらいだった。はるか昔に「サボテン・ブラザーズ」を観たが、そこまで詳しくはないものの、古くから共演している盟友のような関係だろうか。改めて年齢を確認すると、スティーヴ・マーティンは1945年生まれ、マーティン・ショートは1950年生まれ。2018年製作だというから、70歳前後というところだが、そんな年齢なのに、本当にくだらない。腹話術のネタが秀逸。最後のバンドもかっこよく、この芸の緩急のすごさだ。こういうコメディショーをもっと観たくなる。

 23時からはまたラジオをつけ、「HONMOKU RED HOT STREET」をオンタイムで聴きながら、オンライン将棋を指し、それから、聴きながら眠ってしまう。深夜に目覚め、Netflix で、「全裸監督」のシーズン2を観始めた。1話を観て、もう少し眠りなおしてから、ブログの更新をした。

2021年12月23日木曜日

12月23日木曜日/フォークダンスDE成子坂

◇ テレビ

 朝、録画していたテレビ番組をいくつか。昨夜の「水曜日のダウンタウン」は 90分スペシャル。ドッキリ企画が続いたが、最後の「帯番組ホントドッキリ」は特に手が込んでいて、深夜の「すてきに帯らいふ」という番組にもちゃんと気がつき、録画していたのはわれながらさすがだ。それにしても、専門家のかたがたにはどう説明して出演してもらったんだろうか。

 昨夜の「お笑い実力刃」は、フォークダンスDE成子坂の特集。この番組は毎週録画しているものの、録画したままで、しばらく観なくなっていたが、今回の特集だけは先に観てしまいたくなった。以前の放送で、三村マサカズが名前を出したことがきっかけになったのだろうか。現役ではないコンビの特集とは異例だ。スタジオに古坂大魔王が出演したほか、VTRには、太田光、伊集院光、三村マサカズ、有田哲平、名倉潤、堀内健、原田泰造、天野ひろゆき、土田晃之、ますだおかだ増田、バイきんぐ小峠が登場するという豪華さで、「GAHAHAキング」の映像もたくさん流れた。28年前のコントが、現在の眼で観てもなお、なんの遜色もなく面白いというのは本当に驚異的なことだ。それは個人的にも、昔のテレビ番組を上映するイベントを企画したとき(2014年)に発見したことで、デビュー間もないバカルディ(現・さまぁ~ず)のコントと観比べると、数年の時代のズレはあるにせよ、同程度のキャリアと思われるフォークダンスDE成子坂のコントのほうがよっぽど上手いと思い、驚かされた。番組内でも有田哲平が、桶田について、始めて1年から3年程度のキャリアなのに「どしっとしてるんですよね」と証言している。番組では、桶田敬太郎、村田渚、それぞれの人物像についても掘り下げていた。桶田について、普段の会話からボケてばかりいて、会話が続かないから話さなくなっちゃったと、太田が証言していたのはかなり可笑しい。ふたりがすでに故人であることは番組終盤に明かされた。桶田の死を知ったときのことを太田が語り、その横にスタッフロールが流れた。成子坂の魅力を充分に伝える、いい特集だった。

 フォークダンスDE成子坂は、それだけの実力者でありながら、1999年末に解散する。2000年代に入れば「M-1」が始まるなど、お笑い界の状況も大きく変化していくのだが、その時代を知らずして、このコンビは結論を迎えてしまった。売れるのが早すぎたのかなという気がする。現在の眼で観ると遜色がないとはいえ、リアルタイムでは、桶田のボケを松本人志に重ねる評価が少なくなかったことを記憶している。ダウンタウンがまだまだ血気盛んに大活躍している時代に、ダウンタウンに似ていると見られることは必ずしもプラスではなかったのではないか。ましてや、現在のように、若手お笑い芸人が大量にテレビに出ている時代ではなく、活躍できるのは、かぎられた若手芸人だけだった時代だ。たとえば、爆笑問題が頭角を現した時期は、ビートたけしの失速の時期と重なるとも考えられる。そのようなことはあるのではと思う。それに、1999年の時点では、さまぁ~ずでさえもまだ売れていなかったのであり、イチお笑いファンとして、ホリプロはちょっとおかしいんじゃないかとも思っていた。



 「ラジオビバリー昼ズ」を途中まで聴き、午後から都内に出かける。神保町で昼食となり、迷っている時間もあまりなく、嵯峨谷に入り、タレカツ丼セットを食べた。650円。帰りは夜になり、横浜駅まで戻ってきたところで読書をしたいと思い、西口のマクドナルドに入ろうとするが、注文前の客と注文後の客が入り乱れていて、どこに並んでいいのかさっぱりわからない。まともに並ぶこともできない連中と関わるだけ煩わしく、駅から離れたもう1店のマクドナルドに向うと、こちらの店は空いていて、誰も並んでいなかった。ホットコーヒーと、エッグチーズバーガーを食べる。金の計算をして、それから読書をした。

◇ 読書

 半藤一利「日本史はこんなに面白い」を読み終えた。2010年刊、文春文庫。対談集だが、読んでみると、日本史をテーマに話しているというふうでもなく、あとがきを読むと、連載対談のなかから日本史に関するものを選んで編集したものだという。嵐山光三郎との芭蕉の話、川本三郎との時代劇の話などを特に興味をもって読んだ。

 1時間半ほどでマクドナルドを出て、帰りの電車内では、楽天マガジンで雑誌を読んだ。「週刊文春」が、16ページにわたり、落語特集を載せていた。談志の子、松岡ゆみこと慎太郎の対談があり、それから、談志、志ん朝、小三治について、高田文夫が談志を語り、志ん朝については、なんと、小林信彦が書いている。そして、小三治については喬太郎がインタビューに答えていると思って読むと、小三治については最後に少し語っているだけで、これは見出しに偽りありだ。構成は九龍ジョー。続く、平松洋子の連載エッセイも落語に関する内容で、これも特集に組み込まれている。最後は、広瀬和生と亀和田武の対談があり、そういえば、亀和田武は「BURRN!」で連載をしていた。その時代から、広瀬とは落語の話をよくしていたようだ。

 夜遅くに帰宅し、録画していたテレビ番組を観てから、ラジオを聴きながら眠った。時間の記憶がないが、深夜1時頃ではなかったか。

2021年12月17日金曜日

12月17日金曜日/電車は眠い

◇ 錦糸町

 雨降り。今日も朝から都内に。渋谷から井の頭線に乗り、まず、明大前まで。乗り換えでは使うことのある駅だが、降りるのは、もしかすると大学生のとき以来ではないだろうか。明治大学の学園祭に、よゐことキャイ~ンのライブを観に行ったことを思い出した。今日はやたらと移動する日になり、つぎは荻窪に行き、それから、昼には錦糸町にたどりつく。ロッテシティのブックオフに寄り、220円の単行本を2冊、110円の新書を1冊買った。昼食にしようと思い、適当に歩くが、なかなか決められない。ぐるぐると歩きまわるはめになり、アルカイーストの地下に入り、珉珉という店に決めた。ランチメニューのA定食、卵とベーコンの中華炒めを食べる。670円。


 今日はもう早く帰ってしまおうと思い、錦糸町から横浜まで、横須賀線に乗ろうとすると、のんびり座って帰るつもりでいたら、この時間の横須賀線は混んでいた。昼間に錦糸町にくることなんてないからわからなかった。品川からようやく座れ、眠っていたら、駅員に起こされ、気がつくと、大船に着いていた。思いっきり寝過ごしていた。あわてて降りて、ホームの向かいの電車に乗り、また眠っていると、今度はなぜか北鎌倉に着く。てっきり、上り電車だと思い、確認せずに乗ってしまっていた。鎌倉まで乗り、鎌倉から横浜まで戻ってくる。電車に乗る時間が増えたが、ひたすら眠いだけで、読書もろくにできない。

 買いものをするため、横浜から星川に移動すると、少しこないうちに、星川駅はまた改築されていた。改札がある2階から、すぐ隣りのビルの2階にあるマクドナルドまで、もともとはつながっていたものが、一度、階段の昇り降りをしなければならなくなり、そのことを嘆いていたが、それがまた以前のように、2階と2階を直接渡れるように戻してあった。星川駅は今もまだ工事の途中だ。コーナンに寄り、プチプチとダンボール板を買っていく。時間帯を考え、電車が混雑する時間は避けたつもりだったが、この時間でもたいして空いているわけではなかった。コロナ禍の感覚があるせいか、電車はもっと空いているような気がしてしまう。

◇ テレビ・ラジオ

 夕方に帰宅すると、帰宅直前にちょうど宅配便が届いたところで、友だちが不要な本を送ってくれていた。中身を確認すると、いい本がいくつか入っていてとてもありがたい。本の登録をしながら、録画していたテレビ番組を観る。観そびれていた「お笑い実力刃」を順に観ていくが、9月放送のバイきんぐの特集はいいとして、その翌週の新企画「投稿!ツッコメCLUB」はつまらなかった。この番組はすべての回を録画保存するつもりでいたが、こういう企画モノの回はさすがにもう消去することにしよう。

 今週はラジオも聴くものが多く、タイムフリーで、まずは昨日木曜の「ナイツ ザ・ラジオショー」を聴いた。14時台は、高田文夫先生がゲスト。高田先生ひとりでしゃべりっぱなし、スピードも情報量もすさまじい。映画「浅草キッド」の話題から、たけしとの出会い、それから、ポール牧、石倉三郎、安岡力也と、登場人物は広がっていく。続けて、今朝の「春風亭一之輔 あなたとハッピー!」を聴くと、こちらも高田先生がゲスト。「ラジオショー」では、こちらでは落語界の話をすると予告していたが、結局は、こちらでも同じく、たけしとの出会いを語る。二日連続でこの話をしているから、こちらのほうが話がブラッシュアップされているようで、渋谷にたけしを呼んだ初対面というのは、どうやらNHKのインタビューなんだというのがここで初めてわかった。

 今日の「ビバリー昼ズ」を聴くと、こちらは劇団ひとりがゲスト。高田先生が意外とここではきっちりとインタビューをしていて、どこよりも面白い撮影秘話を聴けた気がする。Netflix はハラスメントの講習があるとか、それから、松村邦洋の所作指導の様子も具体的に語られる。ものまねをスローにやってみせるという指導法が面白い。撮影現場では、劇団ひとりが厳しいぶん、松村には現場をほぐそうという意識がはっきりとあったようだ。関係ないのに、古舘伊知郎のものまねでセリフをやってみせていたというのには笑った。

 放送直後の「問わず語りの神田伯山」もすぐにタイムフリーで聴いた。Netflix がこの番組のスポンサーについたということもあり、映画「浅草キッド」の話題から始まるが、師弟の物語という点から、円丈の「御乱心」の話につながり、さまざまな例を挙げつつ、師弟関係とはどういうものかをたっぷりと語っていたのが面白かった。それから話題は、古舘伊知郎を師と仰ぐ清野茂樹の話になっていく。

 Spotify のポッドキャストでは「大竹まこと ゴールデンラジオ!」も聴く。昨日木曜のオープニングに、光浦靖子がひさしぶりに登場していた。光浦は今、帰国しているのだ。「紳士交遊録」のコーナーも、木曜のみうらじゅん、水曜のきたろうと、聴きながら梱包を片づけ、そのうちに眠る。深夜0時は過ぎていたか。

2021年11月27日土曜日

11月27日土曜日/野球が延長していた

◇ ラジオ・テレビ

 胃の痛みが続いていて、早朝に目覚める。いよいよ、だいぶ寒くなってきた。ラジオをつけると、「木梨の会」の放送中に水谷豊から電話がかかってきてしまうハプニングがあり、改めてかけなおし、急遽、電話出演ということになった。

 朝っぱらから、録画していたテレビ番組をいくつか。昨夜の「タモリ俱楽部」は「ぬきもちいい貝決定戦」という企画。きれいに身が抜ける巻き貝を決定する。飯尾和樹と、Licaxxx が再登場。「A-Studio」は、元まえだまえだの前田旺志郎がゲスト。今朝の「週刊フジテレビ批評」は、番組後半に、速水健朗と放送作家の白武ときおの対談があり、YouTube制作について語っていた。YouTube はそれぞれの編集の文脈のなかでの面白さなので、YouTube で流行っているものを文脈抜きでテレビにもってきて失敗しているものがいちばん恥ずかしいと速水。白武ときおは、再生回数の価値が崩壊していて、再生数のランキングは参考にならないとも。

 9時からは「ナイツのちゃきちゃき大放送」をつけておく。「常連さん」は田中康夫。11時台は、斉藤由貴がゲスト。午後は、ニッポン放送の「サンドウィッチマン ザ・ラジオショー」を出かけるまで聴いていた。こちらのゲストは髭男爵。ツイッターから、「THE W」の決勝進出者が発表になり、その確認もした。

 14時半頃から外出。まず、ヤマトの営業所まで。それから、二俣川に出て、くまざわ書店に寄り、新刊チェックをする。ドン・キホーテのダイソーに寄り、消耗品の買いものを。上階のサイゼリヤに入り、ミートソースボロニア風を食べる。読書をするつもりだったが、眠気がひどくなり、音楽を聴きながらしばらく眠った。滞在時間、3時間ほど。

◇ テレビ・動画

 夜に帰宅し、またテレビを観る。観そびれている「お笑い実力刃」を順に観ていく。9月放送の回を2本続けて、まず、ニューヨークだけで1時間、もう1本は、陣内智則で1時間。この、ひと組だけで1時間というスタイルならば録画保存する価値はある。

 GYAO!で配信されている「M-1」の準々決勝の動画も観始めた。ワイルドカードの集計がたしか今日までだったと思っていたら、今日の15時にはもう終わっていた。集計は終わっても、動画はまだ観ることができる。とりあえず、気になるものを10組だけ。令和ロマン、わらふぢなるお、ヒコロヒーとみなみかわ、ダウ90000、ニッポンの社長、ななまがり、かもめんたる、鬼越トマホーク、ウエストランド、滝音を観た。ななまがりにいちばん笑う。ワイルドカードは投票ではなく、視聴回数で決まるのだから、そうなると、知名度がある組がどうしても勝ちあがるんじゃないだろうか。

 深夜0時過ぎ、録画していた「Nキャス」を観ようとしたら、野球が延長したようで、まだ放送が始まってもいないのでちょっと驚いた。いつ放送されるのかわからず、代わりに「お笑い向上委員会」を先に観てしまう。ニューヨーク屋敷の「地元の暴走族みたいな番組」という発言に爆笑。「Nキャス」は深夜0時20分から始まった。番組を休止にすることもなく、なんと、たけしもこの時間までちゃんと残っている。録画で冒頭だけ観て、中断して、深夜2時頃には眠った。

2021年11月23日火曜日

11月23日火曜日/「NHK新人落語大賞」など

◇ テレビ・ラジオ

 早朝から4時間ぐらい眠り、午前中に、録画していたテレビ番組をいくつか。初回から録画保存している「お笑い実力刃」をずっと観そびれていて、3ヶ月も溜まってしまい、8月放送のロケ職人の特集をようやく観るが、この回から興味を失ったのだった。なすなかにし、さらば森田、飯尾和樹、ジャングルポケット、ヒコロヒー、アルコ&ピースという顔ぶれがロケのテクニックを競う企画だが、やっぱり、これは興味の対象外。日曜の「おかべろ」は、ニューヨークがゲスト。去年の「M-1」の話をしていて、「キングオブコント」の話はまったくないが、関西での放送日はいつだったのだろうか。こういう話になると、ノンスタ石田の分析が面白い。

 タイムフリーで、聴きそびれていたラジオ番組を聴きながら、楽天マガジンで雑誌のチェックをすると、「週刊朝日」では、山藤章二の「似顔絵塾」と「ブラック・アングル」が最終回。担当編集者の寄稿もあった。祝日の今日は「ナイツ ザ・ラジオショー」はお休みで、代わりに、13時からは「森山良子×清水ミチコのおちゃめなおしゃべりタイム♪」という1時間の特番を放送していた。聴きながら、2時間ぐらい眠る。

 昼に放送されていた「NHK新人落語大賞」を、録画ですぐに観た。昨年は放送日がわからずに観逃してしまい、がっかりしたが、今年は無事に録画した。司会は、林家たい平、南沢奈央。審査員は、桂文珍、柳家権太楼、片岡鶴太郎、堀井憲一郎、広瀬和生という5名。この賞にしては、例年に比べて、本気度の高い審査員をそろえてきた。本選出場者と演目は、出演順に、三遊亭好志朗「権助魚」、桂小鯛「親子酒」、笑福亭生寿「近日息子」、春風亭昇也「壺算」、林家つる子「お菊の皿」、桂二葉「天狗刺し」。東京勢3名のうち、昇也、つる子がどんな落語をやるかは知っていたが、好志朗は初めて観た。最近は若手の会にはしばらく行っていないから、東京の二ツ目にどんなひとがいるのか、ずいぶん疎くなってしまったが、この3名ははたして突出しているのだろうか。上方の3名はもちろん初めて観るだろうと思っていたが、観ている最中に、生寿というひとは「花詩歌タカラヅカ」に出ていたひとだと思い出した。にぎわい座の会で観ているはずで、どんな落語をやっていたかは印象にないが、今回の「近日息子」は面白く、ここまででは初めて声に出して笑った。続けて、昇也、つる子と観て、生寿さんのほうが点が高いかなと思いながら観ていたが、最後に登場した二葉がさらに面白かった。去年も出場したそうで、審査員によると去年よりも成長しているようだが、観逃しているのが悔しい。しかし、むしろ、なんの先入観もないぶん、次第に惹き込まれる驚きはあったかもしれない。女性落語家が続く順番になったが、つる子の熱演とは対照的に、二葉のちからの抜け具合が楽しく、演じる人物のかわいらしさになっていた。審査結果は、二葉には全員が10点を出し、二葉が優勝した。生寿には、文珍、鶴太郎、堀井が10点を出し、計48点で2位だった。権太楼が小鯛に10点を入れていたのは理由がわからないが、つる子には8点を入れていて、これは納得する。広瀬和生はつる子と小鯛に8点を入れるが、昇也に10点を入れていて、これにも首をひねる。鶴太郎にはどの程度の審美眼があるのか、コメントも無難なことしか言わず、はっきりしないが、点数だけ見ると、意外とまともな審査をしていると思った。

◇ 読書・テレビ

 今日は一日、立川談四楼「談志が死んだ」を読んでいた。昼に読み始め、中断しながら、夜に読み終えた。2015年刊、新潮文庫。親本は2012年12月に新潮社から出ているが、この本も、「ザッツ・ア・プレンティー」と同様、手にとる気にはなかなかなれず、没後十年を機に、読むなら今かという気にさせられた。しかし、この小説の第一章の初出は、2012年7月に出た「談四楼がやってきた!」というムックで、このムックは新刊で買っていたが、杉江松恋さんの解説を読むまではそのことを忘れていた。談四楼師匠の小説を読むのは初めてで、もちろん、題材への興味もあるが、実在の人物たちに対する、談四楼師匠の屈折を含んだ感情の揺れ動きにはらはらさせられた。

 夜にまた、録画していたテレビ番組をいくつか。今日の「徹子の部屋」は、田原総一朗と渡辺宜嗣がゲスト。「朝生」初期の映像が流れ、菅直人を大島渚が怒鳴りつけている場面だったが、田原総一朗によると、元芸能人のレーガンを馬鹿にした菅直人に、大島渚が怒ったんだそうだ。田原総一朗、87歳のひとり暮らしの様子を映すVTRもあり、自宅で朝食を作り、仕事場の資料が積みあがったデスクの隙間で食べているすがたに、その散らかりぶりに黒柳徹子は共感を示す。田原とはどうやら親しいらしく、どういうわけか、このふたりは似たところがある。この番組では珍しく、ゲストの田原が黒柳徹子にずばずば質問をする。昔、つき合っていた男に、穴に落っこって死にそうな気がすると言われたことがあるというのはかなり可笑しい。それから、今日の「さんま御殿」を観ると、こちらは声優特集。声優のなかに栗田貫一もいるのが嬉しい。そのほか、アニメ好き代表として、ハライチ岩井、中川翔子も出演する。若手の声優も多数並ぶが、この番組、こういう特集でないときにも最近は声優がよく登場している印象があり、ものまね芸人にするのと同じように、アニメの役柄の声をさんまはやらせようとする。どういうわけか、さんまはアニメ好きなのだ。トークのために話題のアニメをチェックしている面があるとはいえ、好きでなければできないことだろう。

 ツイッターを見ていたら、「おげんさんといっしょ」が今日放送されていたことを知った。グッチ裕三が出ていたようで、これは観逃してはならなかった。つい先日のオールタイムリクエストは録画したが、なぜ今日の放送を事前に知ることができなかったのか。ツイッターのタイムラインを追いかけていないと、ときどきこういう悔しい思いをする。再放送を調べてもまだその予定はない。NHKのサイトから配信を観ることはできるのだが、手元に録画を保存したかった。けして、星野源のファンというわけではないのだが、番組のファンではあるかもしれない。深夜1時からは「爆笑問題カーボーイ」を聴き、聴きながら、深夜2時前に眠る。

2021年8月19日木曜日

8月19日木曜日/田中康夫の演説を聴く

◇ ラジオ・雑誌

 今朝もまず、ブログの更新をひとつ。それから、聴きそこねていた「ザ・ラジオショー」を聴いていく。今週はナイツが夏休みで、月曜の代打はニッチェ、火曜は中川家、水曜は三四郎が務めた。(パートナーは通常どおり) まずは、火曜の中川家の日から聴いておきたかった。オープニング、10分ぐらいしてから、雨上がり決死隊の解散に触れる。解散報道が流れたのはこの日の朝だ。礼二には、前日に蛍原から電話があったという。「ハリガネロックが解散したときよりショックやなあ」と剛。オープニングのあとにはもう、ゲストのU字工事が登場した。11時半からは「ビバリー昼ズ」をオンタイムで聴く。こちらもナイツはお休みで、代わりに、高田先生と清水ミチコのコンビ。昨日、クドカンの舞台の客席でちょうど一緒だったという話から、清水ミチコの伊丹十三賞受賞についてもしゃべる。普段のナイツの日に比べて、すさまじいテンポの掛け合いに何度も声を出して笑った。13時からの「ザ・ラジオショー」は、今日はハリセンボンがコンビで登場。

 ラジオを聴きながら、楽天マガジンで雑誌のチェックもする。読みそびれていた「週刊現代」の「熱討スタジアム」は、今週は「『ゆきゆきて、神軍』を語ろう」というテーマで、原一男、寺脇研、安田浩一が鼎談している。安田「撮影している原監督は、奥崎が相手を殴り始めても止めに入りませんが、取材者としてあえてそうしたのでしょうか。」  原「いえ、むしろ竦み上がってしまって、どうすればいいかわからない、という状態でした。」 奥崎が刑務官を怒鳴りつける場面では、奥崎に「原さん、いまの私の演技、どうでしたか?」と言われたという。

 午後から、まずはヤマトの営業所まで。風が強く、髪がすぐにぐちゃぐちゃになった。二俣川に出て、横浜に移動する。相鉄線の改札から、JR横浜タワーを通り抜け、鶴屋町のほうまで出る。建物内だけを通り、鶴屋町まで歩ける、このルートを通ってみたのは初めてだ。それから、東神奈川まで歩いていく。日陰が多く、風も強いため、歩いていても意外と暑くはなかった。



◇ 市長選

 田中康夫の演説をどこかで聴いておきたいと思い、ツイッターで調べていたら、今日、16時から東神奈川で行われるとわかった。明日は自由が利きそうになく、行くなら今日がいいだろうと思った。15時15分には東神奈川に着いてしまい、まだだいぶ早かったが、東神奈川に着くと、やはり市長選候補の、山中竹春のスタッフがビラを配っている。演説の声が聞こえ、どこにいるのかと思えば、イオンの前にぽつんと立っているひとがいる。しかし、このひとは山中竹春本人ではなく、このあと、15時半から演説があると告知をしているスタッフだった。先になにか食べておこうと、隆昌飯店という店に入り、中華風焼き鶏肉のセットを食べた。スープ、冷奴、漬けもの、杏仁豆腐がつき、700円。16時10分前になり、店を出ると、山中竹春が演説をまだやっていて、少し聴こうと思い、近づいたら終わってしまった。聴衆がまるで集まっていなかったが、一応、林文子、小此木八郎、山中竹春の三候補の戦いと言われているのではないのか。市長選はここまで盛りあがっていないのだろうか。





 しかし、16時になっても田中康夫は現れず、駅の反対側にも行ってみたが、こちらにもいない。ツイッターをこまめに見て情報を得ていたが、7分が過ぎたあたりで、田中康夫の事務所がツイートをしていて、イオン前で演説予定だと場所は判明した。風が強いので、イオンのなかで待機する。階段のガラス窓から、ちょうどいい具合に外が見えていたが、待っているのも疲れるものだ。16時半を過ぎ、ようやく田中康夫の選挙カーが現れ、それを確認してから、イオンの外に出ると、田中康夫本人が出て、チラシを配っている。聴衆が集まっている、その輪の外のほうにどんどん配りに行ってしまうのを追いかけて、本人から一枚いただいた。さっきの山中竹春と同じ場所で、山中の直後に演説する予定だったが、こういうのはお互いにすり合わせなどはないものか。山中は選挙カーの上に乗って演説をしていたが、田中康夫はそもそもクルマがそういう構造ではなく、クルマの前で、壇もなにもなく、ただ立って演説を始めた。エンジ色のポロシャツ、マスクをして、コード付きのハンドマイクを握っている。聴衆に若い父母が多いと判断したのか、中学給食の問題から語り始めた。それから、保留児童の問題を語る。田中康夫は扇動的なところがまったくない口調で、穏やかに、理路整然と語っていく。意気込みだけの演説ではないのが、まずよかった。こんな選挙演説は見たことがないと思うような演説だが、普通は、なにかを伝えようとすれば、このような口調になるはずだ。おそらく、ほかのどの候補者よりも、田中康夫は話が上手い。最初に配られたチラシには「12の取り組み」が書かれていて、すべてには触れられなかったが、それを順々に説明していった。旧市庁舎売却の件は今まで知らず、これは特に関心をもった。上瀬谷跡地をレスキュー拠点にするなど、面白い提案があり、カジノとコロナというウケがいい話だけではなく、そのほかの問題点を多く示してもらえただけでも、この演説を聴いた価値はあった。カジノについても、空気を読むような話ではなく、地域経済に利益をもたらさないという観点から否定している。横浜市民として、感銘を受ける話がいくつもあったが、しかし、同時に、こんなに冷静な演説をしていて勝てるのだろうかという気もした。拍手が起きそうになっても、馴れ合いに思われることを避け、拒否するような態度を示す。演説中、田中康夫の目の前を、そこが通り道だからしかたないのだが、自転車が何台も横切っていった。振り向くことはせずに聴いていたが、自分の後ろにはどのくらいの聴衆がいただろうか。演説は1時間ほど続いた。まるで退屈することのない、いい演説だった。最後にまた、知り合いに配ってくださいといってチラシを配ってまわり、スタッフのひとから、もう数枚もらった。






 歩道橋に登り、東神奈川駅に向かうと、乗降客がだいぶ多い時間になっていた。駅の東側に出て、横浜駅まではまた歩いて戻る。ポートサイド地区を抜け、ベイクォーターのマクドナルドに入り、ひと休みしてから帰る。ツイッターから新規感染者数の確認をすると、東京は 5534人に。神奈川は 2340人。埼玉もついに二千人を超え、2170人に。




◇ テレビ

 夜に帰宅し、録画していた昨夜の「お笑い実力刃」を観た。「ものまね実力刃SP」と題し、ミラクルひかる、原口あきまさ、ホリという3名が出演。それぞれのネタに加え、3人での即興コントという企画もあった。ものまねは、顔から入るのか、声から入るのかという視聴者からの質問に、ミラクルひかるがクセから入ると答えていたのは面白かった。そのほか、いわゆる「お笑い芸人」と「ものまね芸人」の違いについてのトークも興味深く、しかし、「芸人=お笑い芸人」だと、プロたちもそう思っているのは奇妙だ。昨夜の「あちこちオードリー」は、キャイ~ンと坂下千里子がゲスト。坂下千里子ってひとも、ほぼ同世代だけど、ぜんぜん老けないひとだ。キャイ~ンが「生ダラ」のお笑いコンテストで注目を集めたというのは知らない話だった。南原をいじりまくる天野にも笑った。そして次週は、ついに古舘伊知郎がこの番組に登場する。深夜0時半頃に眠る。

2021年8月13日金曜日

8月13日金曜日/涼しくなって

◇ テレビ

 昨夜は涼しく、心地好く眠れた。早朝に目覚め、録画していたテレビ番組をいくつか観る。まずは、一昨日の「水曜日のダウンタウン」を。喫茶店での打ち合わせ中に、隣席の老紳士にネタのアドバイスをされるが、その老紳士は、じつは、テレビ局の取締役だったというドッキリ企画。老紳士のアドバイスを受け入れるのかどうかというものだが、錦鯉、ジョイマン、クールポコがターゲットにされ、ジョイマンだけが受け入れず、意外に芯のあるところを見せた。しかし、ジョイマンへのアドバイスだけが社会性が強く、これが軽薄なネタだったなら、やっぱり、ひどいネタでも受け入れたかもしれない。また別に、社会性の強いネタは受け入れるのかというドッキリをやったとしたら、どういう結果になるだろうか。「あちこちオードリー」も観ると、こちらは、東京03とかが屋がゲスト。紳助の一件はもう、ついにおおっぴらに語られるようになったのか。

 昼は「ビバリー昼ズ」を聴いて、午後はまたテレビの録画を片づけていく。「お笑い実力刃」の録画はたまるいっぽうだが、今週は休止だったから、これで追いつけた。まず、2週前の放送は即興漫才の企画。4つのキーワードを使い、30分で漫才を完成させるという対決で、なすなかにし、ラニーノーズ、プラス・マイナス、Aマッソ、オズワルドという5組が出演した。なすなかにし、プラス・マイナスは早く作ってしまい、演じながら完成させるというやりかただったが、いっぽう、時間ぎりぎりまで台本を作っていたオズワルドは対照的だった。作家としての面と、演者としての面、どちらの比重が大きいか。続けて、先週の放送はチョコレートプラネットで1時間。コントだけでは捉えきれない、どうもルーツの見えないコンビだ。

 今日は朝から雨降りで、少し寒いくらいになってきた。なんという気候の変動だろう。出かけるのも躊躇していたが、夕方、かつやまで行って、豚ロースタレカツと牛焼肉の合盛り丼を食べた。よっぽど食欲がないと、これはなかなか食べられないと思っていたが、今日は涼しく、今日なら食べられると思った。スーパーで買いものしてから帰る。ツイッターからニュースを見ると、東京の新規感染者数は 5773人に。神奈川は 2281人。埼玉は 1696人。千葉は 1089人。大阪は 1561人。福岡は 951人。沖縄は 721人。

◇ ラジオ・読書・映画

 タイムフリーで聴いた、火曜の「ナイツ ザ・ラジオショー」は、ヒコロヒーがゲストだった。近畿大学の落研出身だということを今さら知ったが、大学から金をもらうためだけに存続しているような、麻雀ばかりやっているだらしない落研だったというので、いよいよ親近感が湧く。そんな落研でも、ヒコロヒーは落語をやったことがあるようだ。

 部屋で読書も。島田雅彦「小説作法ABC」を読み終えた。2009年刊、新潮選書。小説論かと思って買っておいたが、読んでみたら、(小説家を職業にするための)ビジネス書みたいな本だった。タイトルに反して、ABCよりも先のことばかりが書いてあり、なんだかこざかしくないかと思いながら読んでいた。その当時の旬の作家の文章が多く引用されていて、その目配せもいやらしい。

 アマゾンプライムで映画を1本。公開時に観そびれてしまった「三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実」を観た。三島由紀夫の本はどういうわけか縁がなく、一冊も読んだことがないが、この映画は観たいと思っていた。三島由紀夫の映像を、ここまでじっくり観たこともなかったから、それがまず面白かった。こういう声で、こういうしゃべりかたで、こういう表情、しぐさをするというのを初めて知った。四十代半ばの僕らの年齢でも、三島由紀夫というのは国語の教科書で知るような名前だったから、明治の文豪たちの仲間のように子どものころは錯覚をしていたが、つい数年前まで生きていた人物だとイメージできるようになったのは、おそらく、もっとおとなになってからだったはずだ。この映画を観ると、三島のスター性がわかるし、それがわかると、三島の自決の衝撃というものが初めて生々しく迫ってくる。討論会は、芥正彦という人物が登場して、白熱するが、寺山修司とも関わりがあったこの人物は、もしかしたら、名前くらいは目にしたことはあったかもしれない。赤ん坊を抱いた若き芥正彦は、じつに魅力的な論客として現れるが、現在のインタビューが出ると、態度も口調も、どうもつまらない老人になってしまったように見え、この芥正彦のすがたこそが、全共闘の結末だという感じがした。もうひとり、木村修というひとは、穏やかなおじいさんになっていて、時間をかけて、おそらくなにかを受け入れたのではないか。この映画では、さまざまな人物が登場し、証言をするが、橋爪大三郎が、芥正彦の演劇仲間だったということにも意外性があった。この討論のひとつの見どころは三島の誠実さで、意見が対立するからといって、学生たちを相手に、追い込んだりするようなところがまったくないということを、内田樹が熱を込めて指摘していた。

 ツイッターのトレンドを見ると、メンタリストDaigo がホームレスへの差別発言で炎上しているようだ。発言を確認もせずに批判をする気もなく、そんなことに労力を使いたくもないのだが、この件にかぎらず、ホームレス差別が問題になるたびに思い出すのは、「その男、凶暴につき」の冒頭のシーンだ。観なおしたくなり、YouTube を検索してみたら、その冒頭のシーンだけを切りとった動画があった。ホームレスに暴行を加えた少年たちのひとりの家に、たけし演じる刑事が踏み込んでいく。この映画が公開されたのは平成元年だが、ホームレスを襲撃する事件が社会問題化したのは80年代で、もう30年以上も経っているというのに、今もなお、たけしのこの怒りが有効であるという現状は非常に情けないものだ。そう思いながら、深夜0時半過ぎに眠った。

2021年8月9日月曜日

8月9日月曜日/振替休日

◇ 連休

 早朝に目が覚め、まず、ブログの更新をひとつする。眠っているあいだは暑かったが、目覚めてから雨になり、涼しくなってきた。少し読書をして、聴きそびれていた先週月曜の「伊集院光とらじおと」(ゲスト・古舘伊知郎)をタイムフリーで聴いた。ラジオを聴きながら、オンライン将棋を毎日指しているが、7級相手にまるで勝てなかったのが、あっさり勝てるようになってきた。もう勝てるだろうと、相手を6級に上げてみると、あっさり負けた。昼もラジオ。「ビバリー昼ズ」(ゲスト・タマ伸也)をオンタイムで聴く。「ナイツ ザ・ラジオショー」は今日はお休み。録画している「徹子の部屋」(ゲスト・吉行和子)をすぐに観た。祝日が閉会式の日に移動し、今日はその振替休日で連休になっていて、自分の生活にはまったく関係がないようでも、聴いているラジオには影響がある。

 ダンボール板をもうすぐ切らしてしまいそうで、星川のコーナンまで買いに行かねばと思っていたが、雨は止んだものの、風がびゅんびゅん唸るような音をたてている。ヤフーの天気予報を見ると、強風注意報が出ていた。これではダンボール板は運べない。夜には静まるのかもしれないが、確実なことはわからず、今日はやっぱりやめておく。この3日間は、近所の郵便ポストまで出るだけで用が済み、外出らしい外出はせず、ひげもずっと剃っていない。日が暮れてから、駅前のスーパーまで買いものに行ってきた。ツイッターからニュースを見ると、東京の新規感染者数は 2884人に。月曜としては過去最多だそうだが、神奈川県は 2166人になり、いよいよ東京に迫る勢いだ。埼玉は 1160人。千葉は 952人。大阪は 995人。

◇ テレビ

 「お笑い実力刃」をしばらく観そびれていて、しっかり観たいと思っていたら、なかなか観ることができず、4週も録画がたまってしまった。いっぺんに観ることはできないが、まずは4週前から。「遅咲き実力刃」という特集で、4組が出演。登場順に、もう中学生、ヒコロヒー、空気階段、インポッシブル。それぞれが、7分を自由に使っていいという趣向。もう中学生と同じく、インポッシブルも「有吉の壁」をきっかけにブレイクしているとは知らなかった。ヒコロヒーはコントになると、やっぱりどうも、本領を発揮できていない感じがする。なにかもっと、ふさわしい形式がありそうだ。「ヒコロヒーのヒッコロコント」というコールから始まるのは、いかにも関西的で、松竹芸能の舞台で育ってきたのだと改めて思わせる。もう中学生の漫談というのも珍しかった。もう1週、その翌週は、ジャルジャルだけで1時間。この番組、再登場は初めてだ。ライブでよくやっている即興コント、それから、早着替えで入れ替わりながら、コントを数珠つなぎにノンストップで演じていく趣向、最後は、「M-1」でやった「国名分けっこ」のバンドバージョンと、ジャルジャルの独自性があふれていた。前のめりに観てしまう1時間だった。

 録画の再生を止めたら、たまたま映ったニュースで、アップダウンの特集をしていた。ツイッターで、アップダウンが長崎の原爆を題材にした漫才をやっているという記事は目にしていた。この特集を、途中からだが興味をもって観たが、なるほど、落語の人情噺のように、人情漫才はできないかという発想なのだ。試み自体は素晴らしく、難しいとは思うが、四十代になっても若手みたいな漫才を続けているコンビも多いなかで、けして器用なかたちではないながらも、歳相応の漫才を模索している姿勢は支持したくなる。

 夜遅くに、アマゾンプライムで映画を1本。コーエン兄弟の「ヘイル、シーザー!」を観た。映画業界の物語だが、この映画自体が映画的魅力にあふれていて、2時間弱のコメディにまとめあげる手つきが鮮やかだ。深夜0時過ぎに眠る。

2021年7月10日土曜日

7月10日土曜日/「日本の喜劇人」を読む(14)

◇ テレビ・ラジオ

 朝、録画していた水曜放送の「お笑い実力刃」を観た。この週は歌ネタ特集で、どぶろっく、AMEMIYA、ラニーノーズ、アイロンヘッド、テツandトモという5組。この番組の性質からすると、5組はちょっと多い感じがする。テツトモのトークが面白く、アンタッチャブルとの関係性は「オンバト」の時代からだから古いはずだ。談志師匠のエピソードも語られた。昨夜の「ネタパレ」を観ると、TOKYO COOL がついにメインステージに登場した。「ニュースターパレード」では、アイドル鳥越をひさしぶりに観た。というか、このひとは「お笑い向上委員会」以外で観たことがない。

 ラジオも聴く。「ナイツのちゃきちゃき大放送」は、テレビ朝日の加地倫三がゲスト。このひと、大学の先輩だとは知らなかった。学年で7年上だから、同じ時期にはいなかったろう。「アメトーーク!」で、「今こそ高田文夫」はぜひ実現してもらいたい。続けて、文化放送の「田村淳のNewsCLUB」を。そのあとは、伊東四朗と吉田照美の「親父・熱愛」をつけておく。

 夕方、ヤマトの営業所まで。二俣川に出て、くまざわ書店に少し寄り、それから、ドドールに入ろうと思っていたが、混雑でやめる。相州蕎麦で食べてしまうことにして、とろろ焼き鳥丼のセットを食べた。690円。ジョイナステラスを抜け、西友のイタリアントマトに入り、読書をした。ツイッターからニュースを見ると、東京の新規感染者数は 950人に。


◇ 読書

 小林信彦「決定版 日本の喜劇人」の続きを読む。後半、「日本の喜劇人2」の最後の章は伊東四朗。小松政夫についても、この章で書かれていた。伊東四朗は「テレビの黄金時代」に間に合ったひとであると書き、「黄金時代」末期にかろうじて間に合ったタレントがもうひとりいる、というのが小松政夫だ。伊東四朗が「日本の喜劇人」の最後のひとりであると結論づけていて、文庫刊行時のままなのか、見比べないと細かい部分はわからないが、しかし、前半最終章では、志村けんについて書かれている。読む順序と書かれた順序が違うのだが、そもそも、「日本の喜劇人」のあとに改めて伊東四朗について書かれたのが本書の後半部分となる「日本の喜劇人2」であり、前半部分である「日本の喜劇人」の最終章は、さらにそのあとに大きく加筆修正されたものだから混乱する。「喜劇人に花束を」(本書では「日本の喜劇人2」)とセットにして「決定版」とした違和感は最後まで残った。あとがき、巻末インタビューも読みなおし、1ヶ月以上かかり、このぶ厚い本をようやく読み終えたが、BIG3については、「文庫版の時は、タモリはまだ前途がわからず、ビートたけしは抜群の若手でした。待っていた、という感じで書いているのが見え見えだから、今回は改稿してあります。」というのだけど、新たに大泉洋を入れてしまったら一緒じゃないかと思う。文庫版をそのまま残したうえで、新たな最終章を足すわけにはいかなかったのか。とんねるずについても、ほかのコラムではさんざん評価しているだけに、ここに収められなかったことが惜しい。先日の「さまぁ~ず論」で、さまぁ~ずはお笑いの年表には載らないという話をしていたが、この巻末インタビューにはさまぁ~ずの名は出てくる。サンドウィッチマン、爆笑問題の名もあるが、ウッチャンナンチャンはまったく出てこない。風間杜夫について書いていることを思えば、シティボーイズにも触れてほしかったが、まあ、細かい不満をいえばきりがない。あとはわれわれの世代や、その下の世代が考えるべきことだろう。

◇ 映画

 夜に帰宅すると、いよいよ部屋が暑い。動けず、横になるしかない。アマゾンプライムで映画を1本。由利徹で検索して見つけた「006は浮気の番号」という映画を観たが、いや、この映画、かなり好きかもしれない。近江俊郎監督作品は今まで観たことがなかったが、まともに評価されているのを目にしたことがなく、たとえば、まあ、近江俊郎監督だから、みたいな言われかたをよくされている印象がある。近江俊郎監督だからしょうがないよというような。しかし、この馬鹿馬鹿しさは徹底していて、名人芸の滑稽噺のように、見事にくだらない。そのくだらなさは、意味でしか捉えないような観客には通じないもので、そのような観客はそもそも笑いには縁がないのだ。おバカ映画だとか、トホホ映画だとかいうような、映画ファンのノリがそもそも信用できるものではないと思うのだが、それよりも、笑いのマニアである自分の感覚では、名作とされているような喜劇映画よりもむしろ、この映画は、現在の笑いの感覚で観て笑える映画だった。由利徹がいるだけでもう面白いという、まったく稀有な喜劇俳優だということも充分に再確認できると思う。一人二役のシーンなど、じつにたまらない。

 23時からはラジオをつけ、「HONMOKU RED HOT STREET」を聴いた。横山剣、キヨサク、SAMI-T のユニット、TIKI TIKI TOURS で「テレ東音楽祭」に出たとは知らず、観逃してしまった。番宣は目にしていたのだが、後藤真希や ASKA が歌う場面が気になっていたにもかかわらず、録画を怠ってしまった。それから、土岐麻子の「サマーヌード」をかけたが、クレイジーケンバンドでも「サマーヌード」をカバーしようと思っていたというのは知らなかった。深夜に、録画していた「Nキャス」を観るが、熱海の土石流の原因となった盛り土の問題は本当にひどい。業者の名前はまだ公表されていないが、いくらなんでもいずれは出るだろう。ブログの更新をひとつしてから、深夜2時半頃に眠る。

2021年7月2日金曜日

7月2日金曜日/「日本の喜劇人」を読む(11)

◇ 寝坊

 早朝にいったん目覚め、もう1時間ぐらい眠ろうと、眠りなおしたら、3時間ぐらい眠ってしまった。今日は朝から千葉の美術館まで行こうとしていたのだが、完全に寝坊してしまい、呆然とする。美術館に行くだけなら、そんなに朝早くから出かける必要もないが、ブックオフに寄るスケジュールを綿密に考えていたので、それを無駄にしてはつまらない。どうしようかと思ったが、本当は平日がいいと思っていたけれども、明日でもいいかと思いなおした。今日も雨降りで、出かける気も萎えた。

 楽天マガジンで雑誌のチェックをすると、「FRIDAY」に、菅義偉、藤木幸夫、小此木八郎のスリーショット写真が載っていた。「側近であり、カジノ反対派の小此木氏を送り込むのは、菅さんが『横浜カジノは一旦、棚上げでいい』と考えていて、両者の『手打ち』という意味があると思われます。」という自民党関係者の談。タイムフリーで、ラジオ番組をいくつか。とり・みきのツイートで、寺内タケシの追悼特集をやっていたと知り、「山下達郎のサンデー・ソングブック」を聴いた。加山雄三「夜空の星」、クレイジーキャッツ「遺憾に存じます」も寺内タケシが弾いているのだ。続けて、先週の「HONMOKU RED HOT STREET」も聴いた。1曲目からいきなりいい、剣さんが歌う「しらけちまうぜ」があるなんて知らなかった。「しらけちまうぜ」は配信はないようだが、剣さん、キヨサク、SAMI-T のユニット、Tiki Tiki Tours は配信もあった。

◇ 読書

 今日はもう外出せず、部屋で読書をする。小林信彦「決定版 日本の喜劇人」の続き、第十二章「日本の喜劇人・再説」と、最終章「高度成長のあと」を、続けて読んだ。最初の単行本が出たあとに、「定本」が出た際に追加されたのが十二章。森繫久彌、藤山寛美、由利徹のその後について書かれていて、注意深く確認はしていないが、これは新潮文庫にも載っているものとどうやら変わらない。大幅に書き変えられたのは最終章だ。まず、新潮文庫版では「高度成長の影」となっているタイトルが、「決定版」では「高度成長のあと」になっている。「あと」には違いないが、1982年刊の新潮文庫版から、40年近くが経っているのだからそうとう「あと」だ。萩本欽一についての記述にはあまり変化がないが、そのあとがまるで違う。まず、主だった喜劇人について改めて書かれていて、一貫して評価が辛いと思われていた三木のり平を、ここでは好意的に評価しなおしている。なにしろ、その直前の十二章でもきびしい書かれかたをしているので、ここは、おおっと思う部分だった。藤田まことにも、ここで改めてページを割く。「決定版」に書かれているのは、それから、いかりや長介、伊東四朗ときて、三宅裕司、風間杜夫を詳しく説明している。三宅裕司は新潮文庫版には索引に名前すらないが、伊東四朗のあとに、この流れで登場させるのはわかる。新潮文庫版では、つかこうへいについて書かれているが、ここで風間杜夫だけを特別に扱うのは意外だった。新潮文庫版の終章は、萩本欽一、ドリフターズ、山城新伍、つかこうへい、タモリ、たけしについて書かれていて、山城新伍は「決定版」ではばっさりカット。「決定版」は「ビッグ・スリー」(という表記もどうなのか?)の三人が並べて書かれ、さんまは新潮文庫版には登場しないが、タモリ、たけしについては新潮文庫版のほうがよっぽど熱がこもっていて、「決定版」ではあっさりしたものに修正されている。しかし、推測だが、けして評価が落ちたというわけではないだろう。小林信彦はおそらく、ビッグ3は「日本の喜劇人」の流れでは語れる存在ではないと結論づけたのではないか。かといって、無視できるような小さな存在ではぜんぜんない。その代わり、大きく比重が変わったのはドリフで、むしろ、新潮文庫版の時点では、ドリフこそが無視できない存在だったはずだが、たった4行しか書かれていない。「決定版」ではまず、いかりや長介について詳しく、そして、志村けんについては、タモリ、たけしよりも大きな扱いになっている。最後には大泉洋が登場するが、その前に風間杜夫について書かれているとわかると、唐突という印象は薄らいだ。新潮文庫版との比較はここまでだが、「決定版」はこのあとにまだ、「日本の喜劇人2」が収録されている。

◇ テレビ・映画

 録画していたテレビ番組をいくつか。「お笑い実力刃」を、2週分、まとめて観る。まずは、先週の中川家の回をようやく。なんと、漫才なし、コントばかり3本という構成で、それぞれ、タクシー、旅館の女将、師匠と弟子という設定。ラジオでしゃべっていたが、収録現場には、研ナオコ夫妻が見学していたという。もう1本は、今週放送のロバートの回。こちらはコント4本。ロバートも中川家と同じく、模写の芸だが、それぞれのタッチに違いがある。トークで解説されたおかげで、山本博の可笑しさが際立つ放送だった。山本ひとりに対し、異常者がふたりになるのがトリオの利点で、数の優位により、異常な世界を成立させてしまう。コントは民主主義だというのが面白かった。今日の「徹子の部屋」も観る。ゲストは東ちづる。「まぜこぜ一座」の活動に興味があったので、この放送は気になったが、その話はあまりしていなかった。金子信雄がゲストの回の映像が少し流れた。

 アマゾンプライムで映画を1本。ウディ・アレンが出演する「ジゴロ・イン・ニューヨーク」を観ようとしたが、もしかしたらと思い、ツイッターで検索してみると、どうやら公開時に観ていた。まったく記憶にないから、観なおしたってかまわないんだけども。その代わりとするにはどうかと思うが、「なにはなくとも全員集合!!」を観た。ドリフ映画の第1作のようだが、このあたりのことは疎くてよくわからない。特に面白いという評判も聞かないので、まあこんなもんかという映画だった。ドリフよりも三木のり平が活躍している。若き志ん朝も登場する。深夜0時過ぎに眠る。

2021年6月17日木曜日

6月17日木曜日/「日本の喜劇人」を読む(8)

◇ テレビ・ラジオ・読書・映画

 水曜の夜はどういうわけか面白いバラエティ番組が集中するようになり、その録画を観る木曜が忙しくなる。まず、「水曜日のダウンタウン」。夫婦コンビに離婚か解散かの選択を迫るドッキリに、かりすま~ず、チャイム、ウェンズデイズが出演した。若手はともかく、ベテランの2組、現実に仕事がない状況でのこのドッキリは真に迫っていた。どのコンビも解散よりも夫婦をとった。昼はラジオ。「ビバリー昼ズ」を聴くと、オープニングでは、清水ミチコとナイツが「水曜日のダウンタウン」の話をする。これがあるから、「ビバリー」を聴く前に「水曜日」は観ておかなければと思うのだ。それから別の話題に移ろうとしていたが、途中で飯田浩司アナが入ってきて、辛坊治郎が太平洋横断に成功したとかいうのでわざわざ中継が入った。よりによって、「ビバリー」に辛坊治郎というのがそぐわない。たしかにすごいことには違いないが、辛坊治郎の興奮と、スタジオの清水ミチコとナイツのテンションがまるで釣り合っていなかった。これだけかと思いきや、12時台にもまた改めて中継を入れるのでうんざりする。まったく興味がないと思いながら聴いていたが、ひとりでいるほうが孤独を感じないというのはそのとおりだろうとは思った。

 午後、ラジオは中断し、録画していた今日の「徹子の部屋」を観る。こちらもちょうど、清水ミチコがゲストなのだ。33歳の娘が結婚したという話にはちょっと驚いた。娘が33歳でも不思議はないのだけど、「ビバリー」を毎週聴いていても、そういえば、私生活の話はぜんぜんしない。33年前、妊娠中に「徹子の部屋」に出演した映像も流れた。室井佑月のものまねはテレビ初披露だろうか。育ての母の話もよかった。

 夕方、駅前の郵便局まで。昼間は激しく雨が降っていたが、すっかり止んだ。今日は涼しい。レターパックをひとつ出し、コンビニに寄り、「週刊文春」を立ち読みしていく。小林信彦の連載は、今週も、シネマヴェーラの上映作品について解説を加えている。たしかに、セレクトした理由のわからないものもある。渥美清のドラマ作品2作のうち、片方は、小林信彦は観ていないのだという。

 帰宅し、聴きそびれていた月曜の「ズーム」をタイムフリーで聴いた。この番組、2時間半もあったっけと思ったが、今週は延長版のようだ。橋下徹がゲストで、オープニングから出ずっぱり。志らく師匠はもともと、水道橋博士との一件もあって、橋下徹のことが嫌いだったというが、「ひるおび」で政治についてコメントするようになり、橋下徹のツイートになるほどと思うようになっていったという。志らく師匠は良くも悪くもこういうひとで、なるほどと思うほうにあっさりと改めてしまう。ツイッターをあまり見なくなったので、橋下徹が百田尚樹と対立しているということも知らなかったが、しかし、タイムラインだけを見ていても、そんなツイートは流れてこないかもしれない。タイムラインだけを見ていると、もっと単純な図式でしか語られていない話が多い。

 部屋で読書もする。小林信彦「決定版 日本の喜劇人」の続き、第八章は渥美清と小沢昭一について。「上昇志向と下降志向」と題されたこの章は、新潮文庫版で、ことあるごとに読みなおしている。小沢昭一の人生が個人的にことさら気になるからだが、小沢昭一の「それはそれとして」という論理展開に小林信彦がこだわっているところは何度読んでも可笑しい。そして、このふたりとともに、この章ではジェリー藤尾にも触れられている。なべおさみとは違って、ジェリー藤尾の評価は「決定版」にもきちんと残された。

 アマゾンプライムで映画を1本。「日本の喜劇人」に書かれていた「フランキー・ブーちゃんのあゝ軍艦旗」が、ちょうどアマゾンプライムにある。1時間11分と短いので、さっそく観てしまった。ほんと、書かれていたとおり、小沢昭一が出てくると笑ってしまう。大泉晃も可笑しい。さすがにこの古さでは手放しで楽しめるとは思わずに観ていたが、思いがけず、声を出して笑う場面もあった。フランキー堺が目をまわす場面に、アニメで星を入れているのにはちょっと驚いた。ほかにも特撮らしき場面が多々あり、たぶん、当時としては新しい技術をかなり使っている。新しいセンスの映画だったのかもしれない。

 夜もテレビ。録画していた昨夜の「お笑い実力刃」を観る。今回はナイツの特集で、これも本当は、ラジオよりも先に観ておくべきだった。漫才の定番ネタを3本、初披露の大事MANブラザーズバンドのネタがすこぶるくだらない。それからコントがあり、「捜査一課長」のパロディだが、ここになんと、中津川弦さんも出演する。これを楽しみにしていたのだが、ちょっと出るだけではなく、たくさんセリフがある役だ。負担のすさまじさを想像してしまうが、堂々たる活躍だ。なんだかいつもと雰囲気が違ったが、たぶん、テレビに出るから床屋に行ったのかもしれない。劇団ひとりが「ラジオショー」出演時に土屋の演技が上手いと言っていたが、このコントを観ると、それもうなずける。この番組、次週は中川家。充実のラインナップだ。深夜2時過ぎに眠る。

2021年6月9日水曜日

6月9日水曜日/散髪

◇ テレビ・ラジオ

 午前中、録画していた日曜の「ガキの使い」をようやく観る。村上ショージの教室シリーズが、くっきーに代わり、8年ぶりに復活ということだが、くっきーの助手で登場していた安達健太郎とは誰かと思えば、元カナリアだ。しかし、なぜ新しい企画を作らないのだろう。菅田将暉の登場を先に予告してしまうのも、笑いをひとつ無駄にしているようで、優先すべきことが違うのではないのか。昼はラジオ。「ビバリー昼ズ」を聴き、そのまま、午後は「ナイツ ザ・ラジオショー」。ゲストはエレキコミック。ナイツとは創価大学の先輩後輩で、同世代、同時代に大学の落研にいたものとしては、ここで話されている当時の空気はよくわかるものだ。

◇ 散髪

 夕方から外出。ラジオでは、今日は真夏日だと言っていた。まず、なにか食べておこうと思い、丸亀製麺に寄る。ぶっかけ、かしわ天、磯辺天。それから、散髪のため、二俣川まで。ジョイナステラスのQBハウス。順番待ちのお客が前にひとり。理髪師さんもひとりだけだったが、自分の番になる直前にもうひとり、女性の理髪師さんがやってきた。こんな時間から出勤なのか、今まで休憩だったにしても妙な時間だった。15分ほど待ったが、そのつぎの客には待たずに順番がまわる。最初からいた理髪師はおじさんで、前回もこのひとだったが、覚えられてはいないだろう。毛の量が多いということをしきりに言われ、4ヶ月ぶりの散髪だということを伝え、かなり短くしてもらう。よくしゃべる気さくなおじさんで、親も髪が多いのかということを訊かれたが、四十代半ばの男に訊く質問だとは思えず、白髪もあるのに、いったいいくつだと思われたのか。だいいち、父親は死んでいるので返答に迷ったが、母型の祖父は禿げていたと、馬鹿正直に答えた。

 夜に帰宅し、部屋で読書をしようと思っていたが、眠気がひどい。床屋にいるときからずっと、あたまに鈍い痛みがあった。読書はやめにして、寝ながら、Spotify で東京事変の新アルバムを聴いた。ニューリリースをチェックしたら出てきたが、シングルかと思って聴いてみたらアルバムだった。 Spotify は、ぱっと見でアルバムかシングルかわからないのが欠点だ。聴き始めたらすこんと眠ってしまい、目が覚めたら深夜0時半になっていた。眠ってしまうと、あっという間に時間がなくなる。本も読み終わらず、映画も観ることができず、つまらない一日になった。

◇ テレビ

 深夜、録画していた「お笑い実力刃」を観た。今回は、バカリズムだけで1時間、単独ライブのネタを3本やった。最初の「悪魔の契約」というひとりコントは、カミシモをふるように人物を演じわけ、スタジオでも言われていたが、まるで新作落語だった。こうして観ると、演技の質はウッチャンに似ているとも思う。そのあとのトークを聴くと、まず、作家として書き、それを演者として覚えるというように、作家の作業と演者の作業がどうやら分離しているようだ。2本目の「〇〇先生」というコントはまた形式が違い、ひとりの人物だけを演じる。トークコーナーで、フリップネタをなぜやらなくなったのかという質問があり、フリップネタはダサいからと答えていたのは面白かった。つまり、フリップを作るだけで完結してしまい、それだけで済ませるのがダサいということで、ここでもやはり、作家とは分離した、演者としての態度が見える。そのトークのあとに3本目があったが、「野球に関する案」はモニターを使ったネタで、フリップがモニターに変わっただけで、結局はやっているも同然なのだが、トークを聴いたあとでは、このネタでも、演じ手としてのバカリズムに注目して観ていた。

2021年6月4日金曜日

6月4日金曜日/「カツベン映画祭」

◇ ラジオ

 昼はラジオ。「ビバリー昼ズ」を聴いていたら、高田先生、渋谷で「ろくでなし稼業」を観たそうだ。もちろん、シネマヴェーラの小林信彦の喜劇映画特集だろう。そのあとに、立川企画で飲んだという話をしていて、立川企画の事務所が渋谷にあるということを初めて知った。志ららさんが巣鴨に落語カフェ(?)をオープンするという情報もあり、これは調べなければならない。

 午後から外出。雨降り。風も強く、小雨だから駅までは傘は差さずに歩いた。近所の小学校の下校時間だったが、小学生たちも傘を差さずにいる子がほとんどで、今の子どもはもう、このくらいの雨では傘を差さないほうが当たり前になっているのだろうか。東横線に乗り、電車内で、新しく文庫本を読み始めようとするが、今から読み始める本なのに、栞紐の挟まっているところを無意識に探し、そこから読もうとしてしまう。疲れているのかなんなのか、気が散漫になっているようで、こういうときは危なっかしい。




◇ 新宿

 副都心線直通で、新宿三丁目まで。紀伊國屋地下の飲食店が閉まるというので、せっかくだから、寄っておこうと思った。閉まるといってもいきなり閉まるわけではなく、貼り紙を見ると、7月15日までだというのでまだ少し先だ。モンスナックでひさしぶりに食べていく。さぞ混んでいるかと思いきや、まあ、いつもどおりの混み具合だろう。店内の壁はサイン色紙で埋め尽くされている印象があったが、入り口寄りの一角に集められてあるだけで、壁の大半はメニューの写真で埋められるようになっていた。カツカレーを食べるが、そういえば、コーンサラダが無料なのを忘れていた。向かいの客が食べているのを見て思い出したが、あとから頼むのもちょっと気が引けた。店内のどこかに書いてあったかと探したら、紙ナプキンの容れ物にその但し書きが貼ってあるが、かすれてしまってまともに読めない。これでは新たに知るきっかけはないだろう。さらさらのスープカレーだが、カツカレーは初めて食べた。以前は、皿がもっと浅かったような気がする。雨降りなので地上にはなるべく出ないようにして、サブナードのベローチェに入る。アイスコーヒーを飲み、2時間弱。





◇ 映画祭

 19時過ぎ、新宿武蔵野館で開催中の、第1回「カツベン映画祭」に。この開催を知ったのはいつだったか、記念すべき第1回となれば行かないわけにはいかないが、しかし、さすがに上映作のすべてを観るわけもなく、どれか観るとしたら、やっぱり片岡さんが弁士の回にしたいと思い、ちょうど夜の最後の回なので迷うことはなかった。チケットを予約するのが遅くなり、売り切れないかが心配だったが、先週土曜にようやく予約し、いちばん後ろの席をとれた。19時20分の回、やや早めに、20分前には到着する。グーグルマップで確認するまでわからなかったが、この劇場はどうも今まで縁がなかったようで、一度も入ったことがなかった。ビルの3階にエレベーターであがり、いったん、ロビーに入るが、チケットの引き換え法がわからずにスタッフの女性に訊くと、発券機はエレベーター前にあった。小さい劇場を想像していたが、ロビーはけっこう広い。展示をしている一角があり、ほかの客は誰も見ていなかったが、近寄って眺める。ほとんど片岡さんの所有物のようだ。自分が見ていたら、ほかの客も見るようになった。開場時間になり、客席に入る。客席内はこじんまりとしている。そしていよいよ上映。片岡さんと、ピアノの上屋安由美さんが登場。ふたりともマスクをしたまま、それぞれ、弁士、楽士の場所にはアクリル板がきちんとある。まずは片岡さんの前説から始まり、ソーシャルディスタンスで座席は半分だが、今日はすべての回が完売になったんだそうだ。コロナ禍の状況について、まじめに語る場面もちょっとあったが、すぐに自分でまぜっかえす。上映が始まったら、片岡さんはマスクを外した。上映作品は「都会の女」。初めて観る作品だが、始まってすぐ、ひとこと目でもう、一瞬、片岡さんの声であることを忘れていることに気がつき、ちょっと驚いてしまった。あっさりと自分を消す芸になっていて、片岡さんは大著を上梓したことで、心境的にもかなり余裕が出てきたんじゃないだろうか。シリアスな作品でもあり、余計な遊びもなく、しかし、印象としては柔らかかった。農作業の場面に聖書の言葉を入れるのは片岡さんの演出なのだろうか、それとも、別の弁士もやっているのか。いずれにせよ、映像そのものには表されていない言葉で、この映像からこの言葉を引き出してきたことにすごいと思う説明だった。終演後、ロビーに出ると、片岡さんと上屋さんが出口の手前に立っていて、今日はあいさつできるかと思ったが、タイミングが悪いことに、少し前にいたおばさんのお客さんが片岡さんと話し始めてしまい、話し終わるのを待っていることもないかと思い、横をすり抜けてすぐに出てしまった。一応、会釈だけはしたつもりだが、目が合うこともなかったから、気がついてもらえたかすらもわからない。外に出ると、雨は止んでいた。新宿三丁目駅に降り、東横線直通ですぐに帰る。

◇ テレビ・ラジオ

 夜遅くに帰宅し、録画したままで観そびれていた「笑点」をようやく観た。演芸コーナーに坂本頼光さんが登場している。無観客のスタジオ収録ではなく、ようやく、地方での公開収録になっていた。頼光さんは持ちネタではなく、大喜利の座布団十枚の商品の歴史を語るという企画モノになっていて、誰が考えたのかは知らないが、これでは頼光さんの面白さは伝わらない。どうせならば、無理だろうが、日曜夕方に「サザザさん」が観たかった。続けて、これも観そびれいていた「お笑い実力刃」だが、なぜなら、じっくり観たいと思っていたからだ。前半は神田伯山、後半は山田雅人という、テレビの外で評価を得ている芸を、こんなにしっかりと放送してくれる番組はほかにない。伯山は「徂徠豆腐」の一席と、講談入門的なトークもたっぷりと。山田雅人は「アンタッチャブル物語」。太田光物語のときと同様、横に本人たちが座り、言葉も挟むかたちだが、しかし、この形式が正しいのだろうかという疑問はある。「キョコロヒー」も観ると、FUJIWARA 原西のギャグを、プロのダンサーがダンスとして解説する企画が面白かった。

 タイムフリーで、昨日木曜の「ナイツ ザ・ラジオショー」を聴いた。オープニングでは、前日の「水曜日のダウンタウン」で扱われていたハリセンボンの曲の話題から、もっと売れない曲があるだろうと、東洋館の売店にCDが売っているという話になり、オンエア中に東洋館に電話をかけた。14時台のゲストコーナーは今週は漫才協会ウィークで、最終日には中津川弦さんが登場した。ここに単独で登場するのはすごい。漫才協会の師匠たちのゴシップ満載で、もし可能ならば、これは定期的に聴きたい。

2021年5月26日水曜日

5月26日水曜日/「日本の喜劇人」を読む(1)

◇ ラジオ・読書

 昼はラジオ。水曜の「ビバリー昼ズ」は落語応援月間で、今週は、らくごカフェの青木さんがゲストに登場した。三題噺企画は春風亭昇々が担当。「ナイツ ザ・ラジオショー」を途中まで聴き、午後、ヤマトの営業所まで。二俣川に出て、くまざわ書店にも寄る。下の階の無印良品、ユニクロも覗き、夏になる前にTシャツを買っておきたいとずっと思っているが、金に余裕がなく、まだいいかということにする。月末はこんなに余裕がなくなるはずではなかったのに、「決定版 日本の喜劇人」を買ってしまったがために計算が狂ったのだ。ドン・キホーテのサイゼリヤに入り、半熟卵のミラノ風ドリアを食べ、しばらく読書をした。

 小林信彦「決定版 日本の喜劇人」を読み始める。「日本の喜劇人」は新潮文庫版で何度か読みなおしていて、サイン入りが売っていたのでつい買ってしまったが、もともと、急いで読むつもりはなかった本だ。しかし、せっかく買ってしまったのだから、一章ずつ、じっくりと咀嚼して読んでいくのがいいだろうと思う。まずは第一章、ロッパの章を読んだ。改めて付箋を貼りたくなったのは批評家としてのロッパだ。安藤鶴夫を劇評家ではなくエッセイストとして認めていたというところなどに興味をもつ。批評家、ジャーナリストを経て、三十歳に近いときに喜劇人になったという経歴を、改めて確認する。


◇ テレビ

 夜に帰宅し、録画していた「爆笑サンデースペシャル」という番組を観た。なんだかわからずに録画しておいたが、BSフジの開局20周年記念という番組で、BSフジで番組を担当する、中川家、サンドウィッチマン、ブラックマヨネーズ、チュートリアル徳井、スピードワゴン小沢、東京03という11人が、20年をふり返るトークをした。今日放送の「お笑い実力刃」は、関西実力刃スペシャルとして、FUJIWARA、矢野・兵動、テンダラーの3組が登場した。FUJIWARA はともかく、東京のバラエティ番組では観ない、あとの2組の漫才をじっくり放送するこの番組は素晴らしい。スタジオで、無観客での収録というのが今回ははっきりわかったが、それが可能なのも実力者ばかりだからこそだ。来週はいよいよ伯山が登場する。「あちこちオードリー」は、出川哲朗と滝沢カレンがゲスト。「お笑いウルトラクイズ」はシミュレーションもタレントがやっていたというのが出川の話からわかり、現在からすると、その時代のテレビは本当に乱暴だ。リアクション芸は意外と自己責任であることに驚いたという、若林の体験談もあった。

 タイムフリーで聴いた、今朝の「伊集院光とらじおと」は、和田唱がゲストだった。このひとは 1975年生まれの同い年だが、トライセラトップスの音楽にはまるで興味を惹かれたことはなかったのだが、今の年齢の和田唱の話を聴いていると、話しぶりに、初めて好感が湧いてくる。サブスクの時代はこういうときは便利で、Spotify で、さっそく楽曲を聴いてみた。昨年は、トライセラトップスのトリビュートアルバムが出ていたことも知った。

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5月20日土曜日/「THE SECOND」

◇ 神保町  朝から都内に。小雨だが、予報ではすぐに止みそうなので、傘はもたずに出た。気温も読めず、パーカーを着ていく。今夜は「THE SECOND」を観なければならないから、余力を残しておきたかったが、想定していたよりも時間に余裕が作れなかった。昼は神保町。土曜はランチをや...