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2022年11月19日土曜日

11月19日土曜日/目がまわる

◇ テレビ・ラジオ・読書

 朝、録画していたテレビ番組をいくつか。昨夜の「タモリ俱楽部」は7年ぶりの手帳特集。石井亮次、大島由香里が出演。「太田上田」は、モグライダーがゲストの後編。ウエストランド井口も加わる。「ネタパレ」はものまね特集。モリタク&河口こうへい、ガリベンズ矢野、今井らいぱち、レッツゴーよしまさ、小出真保&むらせ&高田千尋、ハリウッドザコシショウが出演。ニュースターパレードのコーナーもものまね特集で、シロクマズ、ソマオ・ミートボールが出演した。「A-Studio+」はニューヨークがゲスト。

 午前中にブログの更新をしようとしていたが、書きあげられず、シャワーを浴びるが、鼻のかみすぎのせいか三半規管がおかしくなったようで、風呂場で気持ち悪くなってしまった。目がまわるので、風呂場を出るなり、水を飲み、部屋に戻って横になった。

 耳の調子がおかしいままだが、起きあがり、朝食をとりながら、また録画していたテレビ番組を観る。今朝の「ワルイコあつまれ」は「ワルイコテレビショッピング」から始まった。ジャパネットたかた風の香取慎吾と、アシスタントの関根麻里が、ビッグフットの足型を販売し、並木伸一郎が解説をした。草彅剛が刑事を演じる「好きの取調室」には、味覚を研究する宮下芳明という明治大学教授が出演した。稲垣吾郎は「げいのうかいむかしばなし」のコーナーに登場。石原軍団の「昔話」を朗読した。

 タイムフリーで、今朝の「ナイツのちゃきちゃき大放送」を追いかけて聴くと、土屋さんがドラマの撮影で会った高嶋政伸が伯山のファンなんだそうで、先日の「ナカハチ・オン・タイム」で伯山に会ったときにそれを伝えたら、昨夜の「問わず語りの神田伯山」で、高嶋政宏と間違えてしゃべっていたようだ。続く、ニュースのコーナーの「常連さん」は能町みね子。そのあとは、「田村淳のNewsCLUB」を追っかけ再生する。こちらのニュース解説には小川淳也が登場。

 ラジオを聴きながら梱包を片づけ、ひと休みしていたら少し眠ってしまった。15時過ぎ、発送品を投函するついでに、買いものに行ってくる。

 1時間弱で帰宅し、ブログを仕上げてから、またテレビを観た。「拾われた男」というドラマ、もともとはNHKのBSで放送されていたものだが、先月から地上波でも放送が始まった。録りためていたこれを、ようやく観始める。松尾諭のエッセイのドラマ化、という点には別に惹かれはしないのだが、とても評判のいいドラマで、ギャラクシー賞も受賞している。脚本は足立紳、演出は井上剛。しかし、松尾諭という俳優にそこまで強い関心はなく、なんでこのひとの半生をたどらなければならないんだとすら思うのだが、ウィキペディアにあたると、1975年生まれ、同い年なのである。観始めてみると、同世代感は端々にあり、まずはそれを頼りに観ていくしかない。第2話で、要潤がぴあの映画事典をもっていたのにはちょっと嬉しくなった。その時代、自分も同じものを所有していたからで、ネットのない時代に、映画について調べようとすると、やっぱり、ぴあの映画事典だったのか。映画好きの仲間はいなかったから、他人がどうしていたかはわからない。

 夜は部屋で読書。小林秀雄対話集「直観を磨くもの」を読み終えた。2014年刊、新潮文庫。これは文庫オリジナルなのだろうか。ブックオフで、気がつかずに買ってしまったが、書き込みがたくさんあり、がっくりしてしまった。対談相手は、三木清、横光利一、湯川秀樹、三好達治、折口信夫、福田恆存、梅原龍三郎、大岡昇平、永井龍男、五味康祐、今日出海、河上徹太郎。一応、年代順に並んではいるのだが、いちばん古い三木清との対談は昭和16年、いちばん後年の河上徹太郎との対談は昭和54年という開きがある。しかも、発表媒体、ページ数もばらばら。かなりわからない内容もありながら、かまわずに読んでしまったが、こんなばらばらな対談をまとめて読んで理解するというのは、じつはけっこう上級者向けの本ではないだろうか。

 夜もめまいが続き、腹も痛くなる。調子が悪いときは、横になり、ラジオを聴くしかない。「HONMOKU RED HOT STREET」を聴きながら、深夜0時前には眠った。

2022年7月23日土曜日

7月23日土曜日/知らないうちにアマゾンに金を盗られ続けるほど馬鹿な損害はない

◇ ラジオ・テレビ

 今日はなにも予定なし。午前中にまず、ブログの更新をひとつ。9時からはラジオをつける。「ナイツのちゃきちゃき大放送」を聴き始めると、冒頭、いつもどおりに漫才からスタートした。コロナで休んでいた土屋さん、もう復帰なんだ。今日は生放送ではなく、昨日金曜に収録したものだった。「常連さん」は談笑師匠が昨年10月以来の出演。ティモンディ高岸が独立リーグ入団の話題から、志ら門さんの話をする。トミー・ジョン手術を受けているというのはやはり驚かせるエピソードだ。しかし、やっぱり、この番組では統一教会のニュースは扱わないか。11時台は、ふかわりょうがゲスト。

 録画していたテレビ番組も片っぱしから観ていく。昨夜の「タモリ俱楽部」は「TCTコレクション」という企画。トライアングル(T)、カスタネット(C)、タンバリン(T)の奏者が出演し、これら小物楽器の特集をする。シソンヌ長谷川が進行役を務め、ほか、ギタリストの Rei というひとが出演した。「ネタパレ」を観ると、メトロンズが出演し、「テアトロコント」で観た、あたまがよくなる水のコントをやっていた。ゆりやんのマグロ解体ショーのコントにも笑う。

 今朝の「ワルイコあつまれ」は、「子ども記者会見」のコーナーにさかなクンが登場した。子どもたちの質問に対するさかなクンの答えがいちいち明解で、見事だった。丁寧、詳細、具体的で、とても勉強になる。子どもに合わせた子ども相手の答えではまったくないのだ。素晴らしい先生だなと思い、ちょっと感動してしまった。

 そのほか、「キョコロヒー」、「紙とさまぁ~ず」(ゲスト・二階堂ふみ)、「アンタウォッチマン」(ランジャタイ特集、ザ・マミィ特集)を、それぞれ2週分ずつまとめて観た。仕事でもないのに、ここまで熱心にテレビをチェックしている中年男がほかにどれだけいるだろうか。

◇ マネー

 しばらく使っていなかった楽天銀行の口座に、数ヶ月前に、決済のために入金する必要があったのだが、その残額がまだあるはずだから、ついでに別の支払いのために使おうとしたら、なぜか残額が足りなくなっていた。変だなと思い、銀行口座を確認しようとすると、パスワードを忘れてしまっていて、ログインができなかった。それで、パスワードを再設定するためのハガキを送ってもらっていたのだが、もともと使っていない口座だから、緊急の用もなく、それからまたしばらく放ったらかしにしていた。その数ヶ月前に送ってもらったハガキを今になって確認したのだが、なかなかめんどうな手順を経て、パスワードをようやく再設定し、ログインしてみると、入出金の確認をして驚いた。なんと、アマゾンミュージックから3ヶ月連続で引き落としの履歴がある。アマゾンミュージックなんかまったく利用していないのに、いったいどういう登録状況になっていたらこんなことになるのか。たしかに、過去に利用したことはあるが、登録は解除されていると思っていた。とにかく、利用していないのになぜか登録されているということだから、まず、アマゾンミュージックを確認し、登録を解除する。それから、それだけでは不安だから、使わないクレジットカードの情報も削除した。この削除の方法もたいへんわかりにくく、検索して、そのやりかたをガイドしてくれているサイトを参照しないことには自分ではたどりつけなかった。なんという不親切さだろうか。それにしても、それまでその口座には残額がなかったのに、残額が足りた途端に引き落としが生きるってどういうことなのか。調べている過程で新たにわかったが、支払い情報に問題がある場合は、自動的にほかの支払い情報に切り換わると書いてある。ということは、登録しているクレジットカードは複数あったから、毎月毎月、どれかしらからずっと引き落とされ続けていたというわけか。なんだかもう、知らないうちに引き落とされているものがまだまだあるのではと恐怖に震える。やつらは正式な手続きを経て、ひとの金をどんどん踏んだくっていくのだから、詐欺に遭うほうがまだあきらめがつくじゃないか。まったくろくでもない。しかし、ハガキは4月に届いていたから、ちゃんと確認していれば4月には対処できていたはずなのに、その後、無駄に3ヶ月分の料金を盗られてしまった。こんな馬鹿な損害があるだろうか。

◇ ラジオ・配信ドラマ

 夜はラジオ。ラジオはただだから大好き。FMヨコハマの「HONMOKU RED HOT STREET」をオンタイムで聴こうと、その前のイクラさんの番組の終わりごろからつけると、イクラさんが横浜銀蝿の嵐さんの話をしていた。ラジオを聴きながら、ブログの更新をもうひとつ。

 アマゾンプライムで「私立探偵濱マイク」の配信が始まった。観なおしたくなり、深夜に、さっそく第1話を観てしまう。放送時に、VHSで全話録画保存もしてあるのだが、その後、シネマジャック&ベティを中心に開催された映画祭があり、そのときに、映画版も含め、ドラマ版全話一挙上映を観ている。ツイッターを検索してみると、2013年のことだった。あの映画祭を経験したことで、このドラマへの思い入れはよりいっそう強くなった。放送は 2002年だから、ちょうど20年前にあたる。つまり、うまい具合に、およそ10年間隔で観なおすということになるのか。第1話は緒方明監督。菅野美穂、富田靖子、香川照之らがゲスト出演している。四十代の樋口可南子がきれいだと改めて思った。このときの樋口可南子の年齢を今は追い越してしまった。映画祭上映時には、EGO-WRAPPIN' の主題歌、YOUの次回予告はカットされていたが、この配信にはあるのが嬉しい。アマゾンミュージックなんかとは違い、動画配信のほうはたくさん利用するから、これはじつに安いものだ。余計に金を払ったのだから、有料の動画もなにか観せてもらいたいくらいだ。

 深夜、注文の品がまた見つからず、絶対にあるはずの本なのに見つからない。のんびりドラマなんか観ている場合じゃなかった。こんな馬鹿なことで時間を食ってしまい、本当にいやになる。わが生活には馬鹿なことしか起きない。

2022年6月20日月曜日

6月20日月曜日/北野武「首」

◇ テレビ・ラジオ・雑誌

 朝に目覚め、ブログの更新をひとつ。録画していた昨日の「笑点」を観ると、まず、演芸コーナーには宮田陽・昇が出演。大喜利の助っ人は、先週の若手大喜利で座布団を多く獲得した馬るこが登場した。若手メンバーが順番に出演するようなことを言っていたが、これは勘弁してもらいたい。宮治よりも若手が出るのならばいいけれども、新鮮さもなにもない若手たちよりも、ベテランのほうが観たいよ。

 昼はラジオ。「ビバリー昼ズ」は、ナイツ土屋さんがゲスト。ほかの曜日のレギュラーなのにゲストで呼ばれるという番組も珍しい。高田先生と話していると、漫才ブームの知識が驚くほどないのだが、世代的な体験がないとはいえ、普段、Yahoo!で検索したりすることはないのだろうか。午後は「ナイツ ザ・ラジオショー」。14時台は、バイきんぐ西村がゲスト。塙さんとはコールセンターのバイト仲間だったというのはこの番組でもよく語られているが、その職場では、かなり上の立場にまでなっていたんだそうで、そのような真っ当な社会性があるようにはなかなか見えない(見せない)ひとである。

 ラジオを聴きながら、楽天マガジンで雑誌のチェックもする。「週刊プレイボーイ」には、参院選の「注目候補」として、水道橋博士、乙武洋匡のインタビューが載っていた。インタビュアーは畠山理仁。玉袋の反応を訊かれた博士は「5月17日にメールを送りましたが、返事は今のところありません。」 別のページのゲッターズ飯田の連載コラムでは、参院選に出馬予定の有名人候補を占っている。博士については「運気は今年絶好調。夏はいまひとつですが、年末にかけてよく、来年、再来年はさらにいいでしょう。段取り、計算、理屈の星があり、政治家の星も持っていますから、将来はすごい政治家になる可能性も。」

◇ 二俣川

 シャワーを浴びて、垢を落としたら、汗が吹き出てしかたがない。ほんの少し前までは肌寒かったのに、あっという間に暑くなる。毎度思うことだが、ちょうどいい気候の時期はとても短い。15時過ぎから外出し、二俣川まで歩いた。ジョイナステラスのくまざわ書店に寄り、それから、ドン・キホーテのサイゼリヤに入り、ミートソースボロニア風を食べた。眠気がひどくなるが、しばらく読書をして、夜になってからまた歩いて帰ってくる。

◇ ラジオ・テレビ・読書

 タイムフリーで、聴きそびれていた先週月曜の「ナイツ ザ・ラジオショー」を聴いた。14時台は、ヒロミがゲスト。ナイツとはほぼ共演がないというのはちょっと意外だった。言われてみればそうかという感じだが、兄のはなわとヒロミの関係が強いからどうも錯覚していた。漫才協会に誘われると、入ると即答していたヒロミだが、冗談で終わらせずにこれはなんとか実現させてもらいたい。ヒロミはともかく、デビット伊東、ミスターちんを眠らせておくことがもったいないのだ。セントルイスからホンキートンク、そして、お笑い第三世代の話にもなるが、お笑い第三世代には笑組さんもいるよと誰か気がついてもらいたかった。笑組とB21スペシャルには「テレビ演芸」の時代の因縁がある。この日はオンタイムで聴いて、メールを出せばよかったと思った。

 土曜にオンタイムで聴きながら眠ってしまった「HONMOKU RED HOT STREET」も聴きなおすと、番組後半に、横山剣さんが所ジョージからの影響を語っていた。この番組ではたびたび紹介されている「ホング・コングの逆襲」というLPだが、その収録曲、「スブタ」「女嫌い」という数秒の曲と、「中国民話・白蟹傳」を続けてかけた。所ジョージに影響を受けたとはっきりと発言したのを今まで聴いたことがなかったから、さすが、やっぱりそうかという気にさせられる。

 昨夜に放送された「ドキュメンタリー「解放区」」が気になって録画しておいた。「まぜこぜちづる」と題した、現在の東ちづるを追いかけたドキュメンタリー。マイノリティを支援し、イベントを仕掛ける東ちづるのこのボランティア団体の活動には興味があったのだ。番組内で取材されていたイベントには、清野茂樹やダンプ松本も出演していた。知っていたら行きたかった。東ちづる「そう、私、ほんと今思ったらおかしいよね。自殺マニュアル、事故死に関するもの、死体写真集とか、ものすごいもってたんですよ。精神世界の本とか。でも、病んでるっていうか、それがね、安定剤だったんですよ。病まないように、それを見て落ち着かせてたんですね。」

 夜にブログの更新をもうひとつ。少し眠ってから、深夜に目覚めて、読書の続きをした。眠気をこらえながら、北野武「首」を読み終えた。2019年刊、KADOKAWA。昼にサイゼリヤで読み始め、今日のうちになんとか読み終えたいと思い、がんばったのだが、今まで読んだたけしの小説のなかで、これがいちばん読みにくかった。書き慣れていない時代小説であるということと、登場人物がぎこちない関西弁であるせいか。それと、映画化を前提にした小説であるために、映画のプロットにしかすぎないのではないか。公開が危ぶまれているという話も目にするが、時代劇とはいえ、「アウトレイジ」系統の映画なのではと想像しながら読んだ。本能寺の変を描いているのだが、天下取りの物語を、芸能界で実際に天下をとった人物が書いている、という構図の小説は、並の小説家にはどうしてもできないことだ。たとえば、秀吉のつぎのようなセリフ。「仲間もいっぱい死んだが、俺は生き抜いた。そうなると組頭にも認められて、中間、小者に取り立てられた。出世して思ったのはつまらんということさ。」「雑兵の時は自由だった。位が上がった途端に忠義やら何やらに縛られる。気ままに生きるには下っ端か一番上かだ」といったあたりには、たけし本人の心情を重ねたくなる。木村拓哉とのCMでは秀吉を演じていたが、たけしは、自身を秀吉に重ねているのだろうか。もうひとり、曾呂利新左衛門にも自身を重ねている部分もあるのではと思え、この小説は、曾呂利新左衛門が語る噺という構造にもなっている。小説としては面白くなかったが、誰が誰を演じるのだろうかと、映画のことを想像すると楽しくはある。巻頭には、岸川真に対する感謝の言葉があり、実質、岸川真は現在の共同執筆者のような立場といっていいんじゃないか。

2022年3月16日水曜日

3月16日水曜日/伊勢佐木町・夜の地震

◇ テレビ

 ようやくたっぷり眠れた。やや遅めに起きあがり、録画していた月曜放送の「しゃべくり007」を観た。キングコングの初登場を楽しみにしていたが、前半のゲスト、川崎宗則の子どもたちがかわいくて、早まわしするつもりが、しっかりと観てしまった。昨夜の「刺さルール」は新企画。赤プルに密着取材し、そのVTRを観ながら、いつもとは違うクイズ形式の大喜利をする。田中が回答者にまわるのが珍しい。土曜の「お笑い向上委員会」もようやく観ると、モグライダー、オダウエダ、天才ピアニストが初登場。この3組では、意外や、基本に忠実な天才ピアニストがいちばん手堅く笑いをさらっていく。

 午後から外出。風が強く、外に出ると、髪がすぐにぼさぼさになる。京浜急行に乗り、黄金町に出て、めしきんぐにひさしぶりに入り、きんぐスタミナカリーを食べた。880円。ろくに動かないうちに、満腹になってしまった。




◇ 映画

 シネマジャック&ベティのスタンプカードがあとひとつで満点になるのだが、有効期限が近いため、なにか観なければと思い、劇場のホームページを見て、さんざん吟味した結果、「MORE モア」という映画を観ることにした。水曜サービスデー、1100円。14時40分の回。知らない映画だったが、席は意外と埋まっていて、2列目の席に座る。ミムジー・ファーマーという女優の主演作を2作同時上映ということだが、この女優の名前を見るのも初めてだし、どういう映画かということは公式サイトを手がかりにするしかなかったのだが、こちらの作品は、1969年公開、同時代には「イージー・ライダー」があり、カウンターカルチャーの教養として、観ておいて損はないだろうとは思うものの、わからないことはかなり多い。冒頭とラストにははっとさせられ、十代のころに観ていれば刺激を得たかもしれないとは思うものの、退屈して眠くなる場面もあった。満点になったスタンプカードで、同時上映のもう1本、「渚の果てにこの愛を」も観てしまおうと思っていたが、吸収できるだけの素養が自分にないとなると、別の映画のほうがいいんじゃないかと迷う。

 

◇ 伊勢佐木町

 映画を観たあとは、イセザキモールに進み、馬燈書房の外の均一棚を覗いていくが、なにも買わない。続けて、雲雀洞にも寄るつもりでいると、店の前にひとだかりができている。なにかと思えば、どうやら、ドラマか映画の撮影をやっているようだ。あんまりじっくりと、立ち止まって眺めるようなことはしなかったが、路上に屋台のようなものを作り、エキストラやスタッフの人数もかなり多いようだった。雲雀洞はシャッターが閉まっている。撮影のために店を閉めたのかと思ったが、雲雀さんのツイッターを見てみると、ついさっきまでは開けていたようで、古本祭りの撤収のために早く閉めたようだ。近くにきたときは寄ろうとはしているのに、どういうわけか、ことごとく、タイミングが合わない。

 イセザキモールを関内方面に進み、ブックオフに寄っていく。なかなかいいものあり、110円の文庫新書を4冊、220円の単行本を3冊買う。それから、カトレヤプラザのGUにも寄り、買いものを。有隣堂も覗いてから、ベローチェに入り、ひと休み。アイスコーヒーと、ブリオッシュクリームパンを食べた。スマホの充電をしながら、ラジオを聴く。昨日火曜の「ナイツ ザ・ラジオショー」のオープニングを聴くと、相席ケイさんが「浅草キッド」のプロモーションでもらったグッズを捨てようか迷っているという話をしていて、すると、土屋さんが、出演者だということもあるが、そういうことは公の場で言うもんじゃないと良識的なことを言っていた。

 気候もよくなってきたので、ベローチェを出て、横浜駅まで歩いてしまう。平沼のブックオフにも寄り、店内を1周まわり、なにも買うものはないかとあきらめかけたが、もう1周まわってみると、これは見落としてはまずいという本を発見する。伊勢佐木町でもいい本が買えたとは思ったが、今日はもう、この1冊だけで充分なくらいだ。

 夜遅くに帰宅し、録画していた今日の「徹子の部屋」(ゲスト・押尾コータロー)と、観そびれていた「日曜日の初耳学」を観た。こちらは、林修による今田耕司インタビュー。それから、タイムフリーで、昨夜の「爆笑問題カーボーイ」を聴くと、コロナで休養中の伊集院の話題に始まり、そのあとには、太田がアンバサダーを務める「TBSドキュメンタリー映画祭」の話をしていた。「解放区」でも放送された石破茂の番組について。ラジオを聴きながら、梱包を始めようかとしていたら、地震が発生する。23時40分頃、大きめの揺れが長く続き、本の山が盛大に崩れた。テレビのニュースをつけると、東北で震度6、津波警報も出ている。とりあえず、「爆笑問題カーボーイ」を聴き続けながら、崩れた本をなおさないことには部屋に居場所がない。それからようやく、本の梱包をするが、発送する本が傷まなかったのが幸いだ。届け先がたまたますべて西日本だったことにもほっとするが、ひと段落し、ラジオをつけてみると、TBSラジオでは、「山里亮太の不毛な議論」は休止になったようで、荻上チキが地震情報を伝えていた。ラジオをつけたまま、深夜1時過ぎに眠ろうとするが、なかなか眠れなくなった。

2022年2月19日土曜日

2月19日土曜日/泉岳寺にて




◇ 泉岳寺

 早朝に目覚め、ラジオをつけると、「木梨の会」にしずるが出演していた。この番組は聴いたり聴かなかったりで、どういう流れでそうなったのか、しずる村上の姉がとんねるずのファンだそうで、姉と一緒にしずるも生出演ということになったようだ。とんねるずとは今まで共演はなく、村上もかなりのとんねるずファンだったようだが、吉本だからあまり語られることはなかったのかもしれない。そういえば、しずるにはダウンタウンの影響があまり見えない。

 今日は朝から都内に。京浜急行に乗り、泉岳寺まで出て、コンビニでコロッケパンを買い、歩きながら食べた。今月は珍しいところを訪問する機会がやけに多く、今日も身分証の提示が必要な場所だ。そのあとは大手町に移動するが、屋外にいると寒くてしかたがなく、午後には、雨がぱらつき始める。不要なビニール傘をもらうことができたので助かった。昼食は遅くなり、八重洲地下街のアルプスで、タイムサービスのチキンカレーを食べた。300円に加え、トッピングで、80円のから揚げも乗せてもらった。それから、地上に出て、ベローチェに入り、ブレンドと、あんぱんを食べた。スマホの充電をしながら、しばらく読書をしていく。


◇ 読書・雑誌・ラジオ

 東京駅から東海道線に乗り、電車内で、東浩紀「ゲンロン戦記」を読み終えた。2020年刊、中公新書ラクレ。東浩紀がゲンロンという会社を経営してきた10年を語った本で、聞き手・構成を石戸諭が務めている。東浩紀というひとは、ツイッターでのふるまいから、好きでなかった時期もあったが、この本を読んでみたら、共感する部分がとても多かった。「観光」というテーマには、特に、はっとさせられた。ここ数年、観光客(観客)の視点に立つということは自分にとってもテーマだと考えていたからだが、それを肯定してもらえたような気にはなるものの、しかし、自分が考え始めるよりも、とっくの前に東浩紀は語っていたのかと思うと愕然とさせられもする。「ゲンロンカフェ」に関する葛藤は、「ひとつき十冊」について考えていたこととも重なった。

 夜に帰宅し、録画していたテレビ番組をいくつか。タイムフリーで、今朝の「ナイツのちゃきちゃき大放送」を聴くと、土屋さんが復帰し、オープニングの漫才もひさしぶりに復活した。ラジオを聴きながら、楽天マガジンで雑誌のチェックもする。「DVD&動画配信でーた」を読んで、配信映画、配信ドラマをチェックするのがお決まりになってきた。今、いちばん楽しみにしている月刊誌かもしれない。ブログの更新をして、それから、聴きそびれていた先週土曜放送の「ランジャタイのオールナイトニッポン0」も聴いた。タイムフリー切れぎりぎりに聴くのはまずいと思いながらも、やっぱり、聴きながら眠ってしまった。

2022年1月27日木曜日

1月27日木曜日/〇〇大学〇〇学部


◇ 浜松町・神保町

 今日も朝から都内に。浜松町で昼食となり、芝大門の吉野家に入り、豚生姜焼き丼を食べた。511円。それから、マクドナルドに入り、スマホを充電したかったが、充電器を忘れてきてしまった。失敗。ホットコーヒーと、ベルギーショコラパイを食べて、読書をするが、読書を始めた途端に、店内に流れている木村拓哉のラジオのボリュームが急に大きくなり、いったいなんの嫌がらせなのかと思う。ただでさえ、大門のこのマクドナルドは、どの席も椅子がやけに小さく、客をくつろがようという気がまるでない。

 その後、水道橋の近くまで用があり、白山通りに出て、神保町駅方面に歩いていく。アムールショップに寄り、外の棚から文庫本を2冊買った。交差点からすずらん通りに入り、東京堂書店の店内をじっくりと見てまわる。神保町はつい先週も寄ったばかりで、たまには、あんまり歩いたことのないエリアを歩いてみようと思い、吉本漫才劇場のほうに出て、キッチン南海の前を通り、細い道をじぐざぐに進んでいくと、小さい古本屋がいくつもある。こういうお店をあまり丹念に覗いたことはなかったが、しかし、今日みたいに寒い日はさっぱり根気がない。すずらん通りに戻り、サンマルクカフェに入り、ひと休み。ブレンドと、チョコクロを食べた。490円。楽天のポイントカードを出しそこねたが、店員もなにも訊いてくれない。しばらく読書して、神保町から半蔵門線、渋谷から東横線の各停に乗り、のんびりと読書の続きをしながら帰ってくる。





◇ 読書・ラジオ

 帰りの電車で、若林正恭「社会人大学人見知り学部卒業見込」を読み終えた。2015年刊、角川文庫。親本は2013年刊。初出は「ダ・ヴィンチ」の連載で、2010年から、文庫には2014年のぶんまで収録されている。若林、三十代前半のエッセイ。オードリーが「M-1」の敗者復活から決勝に進出したのが2008年で、2009年以降はテレビで本格的に活躍するようになり、2009年には「オールナイトニッポン」も始まった。オードリーにはもともとあまり関心がなく、個人的な事情でいえば、2011年の地デジ化以降の数年はテレビを観なくなってしまっていたから、オードリーのいちばん昇り調子の時代をリアルタイムではまったく知らず、人気タレントになっていることはわかっていたが、いつの間にか、ちょっと違う段階の影響力を獲得している存在になっていることに気がつくのはだいぶ遅かったような気がする。はっきりといえば、若い世代の人気だと思い、見くびっていたのだが、だから、関心をもったのはここ数年のことで、若林という人物をようやく知りたくなったのである。読書メーターにこの本を登録してみると、ものすごくよく読まれているようで、その浸透度には改めて驚かされる。どうでもいいけど、「〇〇大学〇〇学部」というタイトルの本は、ほかにはどのくらいあるのだろうということも気になった。

 ツイッターからニュースを見ると、東京の新規感染者数は1万6538人に、神奈川は 5959人になり、いよいよ、まるで驚きがなくなってきた。夜に帰宅し、録画していたテレビ番組をいくつか。それから、タイムフリーで、昨日の「ナイツ ザ・ラジオショー」を聴くと、ナイツの代打は三四郎の予定だったが、三四郎もコロナ感染のため、代打の代打でキャイ~ンが登場し、キャイ~ンと安藤なつという放送になった。結果的には豪華になったくらいだが、土屋さんもリモート出演し、さらにそこへ(「ビバリー」で昇太師匠の代打だった)高田先生も加わったから、トークの密度がすさまじい。やたらと「ぱいぱいでか美」を連発する高田先生に笑った。この日の放送がいちばん面白いんじゃないか。14時台は桂宮治がゲストで、こちらにも土屋さんはリモート出演した。ラジオを聴きながら眠ってしまい、深夜に目覚め、また聴きなおす。楽天マガジンで雑誌のチェックをすると、「週刊新潮」には桂宮治のインタビューがあった。アメリカでは、「人間失格」が TikTok で話題になっているという記事にも興味をもった。

2021年12月12日日曜日

12月12日日曜日/「浅草キッド」を観た

◇ ラジオ

 朝8時半頃に目覚め、午前中、タイムフリーで、昨日の「ナイツのちゃきちゃき大放送」を聴いた。11時台は、ビートきよしがゲスト。ニッポン放送の「浅草キッド」スペシャルウィークのラインナップには名前がなかったが、TBSのほうでゲストに招いたのは見事だ。きよしは映画はまだ観ていなかったが、その当時の話はすこぶる面白い。当時のたけしの発言の再現とはいえ、無頓着に「ブス」を連呼するきよしに笑わされる。そのあとは、ツービート以前のきよしヒストリーが語られたが、深見師匠がまるくなってから入ってきたのがたけしで、きよしはそれ以前の深見師匠が怖かった時代を知っているのだ。たけしよりも先にフランス座を出たきよしは、ゆーとぴあホープに紹介されたレオナルド熊の弟子とコンビを組む。ところが、弟子が不義理をしているというので、レオナルド熊は漫才をやらせないと怒ったという。「そんときの熊さんは、テレビ出る熊さんとぜんぜん違うから。ポン中だから、あのひと。」「だからもう、あたまがおかしいんだよ。」「枕の下から出刃包丁だよ。「お前この野郎、漫才やるんだったら指詰めろ」だからね。」

 昨日の「サンドウィッチマン ザ・ラジオショー」も聴いた。こちらは、高田文夫先生がゲスト。コンビは関係が対等だとぶつかり合うといい、おぼん・こぼんの関係が「5対5」だとすると、ネタを書いている富澤と比べ、伊達は「6対4」の「4」だとからかう。伊達がこんなにからかわれていることが珍しい。伊達が「「高田笑学校」はやらないんですか?」と訊くと、「やんないもなにもさあ、やってもいいんだけど、浅草キッドがさあ、おぼん・こぼん状態だからさ。」「そうだよ、今のきみらとやってもいいんだよな。スタートしてもな、みんなでもう1回な。」 話はあっちこっちに飛びつつ、おぼん・こぼんやセントルイス、てんやわんややますだおかだにまで、会話のはしばしに漫才の歴史が表れる。高田先生は、ビートきよしが出演したその日の朝の「ちゃきちゃき」もしっかり聴いていた。

 録画していた今朝の「サンデージャポン」をすぐに観ると、パラリンピック開会式に出演した和合由依さんがスタジオに生出演していた。13歳の和合さんは、爆笑問題マニアなんだそうだ。13時からはまたラジオ。「爆笑問題の日曜サンデー」をオンタイムで聴いた。14時台は、園子温がゲスト。音楽と映画ではどちらが上かというリスナーからの質問に、音楽のほうが上だと即答した。音楽はお手軽に作れるところがすごく、映画は、表現にお金が介在するからだめだという。対して太田も、漫才のいいところは誰でもただで作れるところだと。

 午後、ヤマトの営業所まで。二俣川に出て、くまざわ書店に寄っていく。文芸誌に目を通すと、「文學界」が笑いの特集をしているのが気になる。西友で買いものをして、夕方には帰ってきた。ブログの更新をしてから、早い時間に眠り、夜遅くに目覚めた。

◇ 映画

 深夜0時を過ぎてから、Netflix の利用をついに始めた。料金の計算法をきちんと確認はしていないが、日付が変わってからすぐに登録したほうが、少しは得なんじゃないかと思った。Netflix に登録したのは劇団ひとり監督の「浅草キッド」を観るためで、きちんと落ち着いて観る時間を作りたく、配信開始から3日遅れになった。さっそく観ると、映画は、現在のたけしから始まる。特殊メイクをした柳楽優弥は現在のたけしのすがたそのもので、すごいとはラジオでは聴いていたが、ここにまず驚きがあった。それから、時代はぽんと飛び、ツービートがキャバレーで漫才をする場面に移る。柳楽優弥とナイツ土屋のツービートだが、この柳楽優弥は特殊メイクではなく、たけしを演じている。この場面で、つまみ枝豆がキャバレーの支配人を演じていることと、そして、ツービートの営業の場面に、たけしが歌うホンモノの「浅草キッド」が流れると、この世界にすんなりと引き込まれてしまった。しかし、少し観ていくと、原作(新潮文庫)からはだいぶ離れているということもわかってくる。門脇麦が演じる踊り子との恋の部分は、完全にこの映画のための創作だ。深見千三郎の妻は、原作を読むと、志の川亜矢という三十代半ばの踊り子なのだが、鈴木保奈美の役名は違っていて、ここも別モノと考えていいだろう。原作では、志の川の姐さんを始め、踊り子たちの実名が多数登場し、彼女たちにかわいがられ、後楽園プールやゴーゴークラブに一緒に遊びに行ったエピソードも出てくるが、裸で歩きまわっている彼女たちを見ていると、恋愛対象というよりも仕事仲間という感じだったということも書いてある。映画は、前半のハイライトはタップダンスのシーンで、原作のディテールを拾うことよりも、芸で結ばれた師弟関係をダイナミックに描いてみせる。劇団ひとりの情熱を感じるシーンだ。原作では、ツービートの結成はじつは終盤なのだが、この映画ではそこのバランスも違っていて、ツービートとして売れていくたけしに対する深見師匠の感情を多く描いている。東八郎の登場も原作にはないものだが、いったい、なにをもとにして脚本を作ったのか。ツービートの漫才の場面は、ナイツ土屋はさすがは本物の漫才師の匂いを出すが、柳楽優弥はやはり漫才師の漫才とはまるで違う。柳楽優弥の演技には鬼気迫るものはあるが、あのビートたけしが面白いひとに見えないというのはまずいんじゃないだろうか。ここはどうしても越えられない壁かもしれないが、まあ、淋しげな青年であったたけしに焦点を絞った結果だろう。深見師匠の死、それから、最後の10分間、現在のたけしが過去のフランス座を訪れるシーンもまた、わかっちゃいるけど感動的だった。たけしが歌うホンモノの「浅草キッド」の効力を改めて感じもし、ぱっとアニメに切り換わり、桑田佳祐の主題歌とともにエンドクレジットが流れ出すところも気持ちがいい。長所も短所もあるが、とても好ましい映画だと思った。

 深夜、朝までにブログの更新をもうひとつ。

2021年8月7日土曜日

8月7日土曜日/話したことがある

◇ ラジオ

 早朝に目覚めると、外はどしゃぶり。「木梨の会」を途中からつけた。ラジオを聴きながらオンライン将棋を指し、楽天マガジンで雑誌のチェックをするのがだいたい日課になっていて、ブログの更新もするし、どういうわけかやたらと日課が多い。それから、梱包をして、どしゃぶりのなか、近所の郵便ポストまで行ってきた。9時からはまたラジオ。「ナイツのちゃきちゃき大放送」をつける。土屋さんの「消しサカ」の YouTube に、ついに編集のひとを雇うことになったそうで、ナカバさんというのはもしかしてと聴きながら思っていたが、どうやら、道楽亭のねづっちさんの会の打ち上げでお話ししたことのあるナカバさんだ。白髪頭だけれども若いひとで、「仮装大賞」のマニアというので、間違いないと思った。たしか、名刺もいただいたんじゃなかったっけ。チャップリンのマニアでもあり、スマホにチャップリンの動画がたくさん入っているという、外見はにこにこした普通のおじさんのようだったが(若いのだけど)、かなり突き抜けたひとだった。今週の「常連さん」はえのきどいちろう。河村たかしが金メダルをかじった件について、河村はそのほかにも、その場で女性蔑視的な質問もしていて、そのほうが問題だとの指摘。謝罪はしたが、トヨタにひれ伏したというかたちでは、問題の解決にはならないという話をしていた。

 昼は録画していたテレビなどを観て、寝っ転がって読書をしていたら、そのまま昼寝をしてしまい、汗だくになって目覚めた。日が暮れてから駅前まで買いものに行くが、家にいる時間が多い日はいろいろ片づくかと思いきや、かえってだらしがない。そして、あっという間に夜になる。ツイッターからニュースを見ると、東京の新規感染者数は 4566人に。神奈川県は 1893人。埼玉は 1449人。千葉は 1075人。大阪は 1123人。

 Spotify で、柴田聡子の「GT」が配信されていた。少し前に「HONMOKU RED HOT STREET」で聴いて、アナログのみかと思っていたので、これは嬉しい。23時からは、その「HONMOKU RED HOT STREET」をオンタイムで聴く。クレイジーケンバンドの今度のカバーアルバムには「サマーヌード」も入れようとしていたが、うまくいかなくてやめたそうだ。CKBの「サマーヌード」、たまらなく聴きたいじゃないか。

◇ 読書・映画

 深夜にまた読書をして、津村記久子「この世にたやすい仕事はない」を読み終えた。2019年刊、新潮文庫。親本は2015年刊。古本で買ったものなので帯がついていないが、書店で見かけた帯に、誰のコメントか忘れてしまったが、「ガリバー旅行記」になぞらえたことが書いてあり、そこに興味をもったのだが、想像していたものとはちょっと違った。旅行記のように、この主人公にはそこまで旅行者の視点はあるだろうか。読書メーターを見ると、この小説は人気のようで、驚くほど読まれている。仕事というテーマは大きな関心事なのだ。

 夜が明ける前に、アマゾンプライムで映画を1本。大林宣彦監督の「HOUSE」を、見放題がもうすぐ終わってしまうので、ついに観た。1977年公開。大林監督初の商業映画で、この映画の革新性は知識としては知っていた。この映画がテレビで紹介されるときなど、家に人間が食われる場面なんかがよく使われ、ジャパニーズホラーの元祖のような印象が大きかったが、それよりも、18歳の池上季実子が脱いでいたりとか、そっちのほうのインパクトが公開当時は強烈だったんじゃないだろうか。改めてそんなことを思うのも阿呆らしいが、そこはテレビでの紹介には使われないから、観てみないとわからなかった。

2021年6月10日木曜日

6月10日木曜日/「日本の喜劇人」を読む(6)

◇ テレビ・雑誌

 少し読書して、早朝5時頃から3時間ほど眠った。午前中にブログの更新をひとつ。録画していた昨夜の「あちこちオードリー」を観る。今週は、パンサー向井プレゼンツ「反省ノートSP」という特別編で、アルコ&ピース平子、3時のヒロイン福田、吉住が出演した。これは想像以上に面白い回。通常の「反省ノート」のコーナーもあり、ギース尾関の小6の娘が反抗期だというが、たしか、娘のことを書いた本も出していたのに、これは切ない。続けて、「はなつまみ」を観ると、こちらはゲストMCにナイツ土屋が登場した。ラジオリスナーにはおなじみの、土屋のお年玉の一件をついにテレビでも扱い、ラジオでは、もういいよと思っていた話題だが、テレビで改めてやり合うのは新鮮で笑った。それから、普段の土屋が気づかれないという話題に続き、「問わず語りの神田伯山」「ナイツ ザ・ラジオショー」「ビバリー昼ズ」「爆笑問題カーボーイ」と、すべて連動していて、全体でひとつの大きな番組のようだ。この番組、月末の特番にはなんと、志らく師匠が出演だと。伯山が仕掛ける不毛なケンカを「はなつまみ」がうまく回収してくれる。

 テレビを観ながら、楽天マガジンで週刊誌のチェックもする。「週刊新潮」によると、羽生善治がナベプロ系のトップコートの所属になったという。杏と畠田理恵が親しいそうで、なるほど、「聖の青春」で東出昌大が羽生を演じた縁もあるのか。そのほか、横浜市長選に渡辺真理が出馬かとの記事があり、本人に取材すると否定していて、自民が候補者選びに苦戦しているという表れかという内容だった。

 夕方、ヤマトの営業所まで。途中、そうてつローゼンに寄り、今季初めて、アイスチョコモナカを買って食べる。二俣川に出て、くまざわ書店に寄り、「週刊文春」を立ち読みしていく。小林信彦の連載は、シネマヴェーラの特集上映にもからめ、B級映画について。エノケンと三木のり平、それぞれの「孫悟空」について書かれていて、三木のり平にはかなり辛辣だ。西友のイタリアントマトに入り、読書をする。滞在時間、2時間ほど。

◇ 読書

 柳家小三治の自伝、「どこからお話ししましょうか」を読み終えた。談志ファンとしては、小三治の談志評がとりわけ面白い。「あの人はいつも他人がいると、かっこつけたがる人でした。」「あの人は世間を気にして生きてる人でしたからねえ。」「とっても手柄を大事にしてたし、国会議員になりたい、議員になればえらいっていう、そういう庶民感覚でしたから」と、同門のすぐ上の兄弟子だったからこその言いかたで、いっぽう、志ん朝はそういう部分がなく、小三治も志ん朝も世間体を気にしなかったから気が合ったという。しかし、談志とは「おんなじ柳家に育って、どういう芸を目指すのを良しとするか、どういう芸が良くて、どういう芸はみっともないのかとか、そういうことについては、いつのまにか意見は合うようになってたんだろうと思います。」「そういう点では、談志さんとは世間では合わないように思ってるかもしれないけど、合ってはいましたね。」とも語っている。別のページでは、小三治がまだ前座のころ、談志が若いものを集めて、「新しい時代が匂わないような言葉を使ってやれ」というようなことを言っていて、いいなあと思ったということも語られている。小三治の育った環境をこの本で改めて追いかけていくと、そこからはやはり、談志とは合わないだろうという感じがあり、特に、母親に抱いている複雑な感情は、この本を読むまでは知らなかった。そして、落語に出会ったのが中学三年だというのも、意外と遅いと思い、驚いた。

 夜に帰宅し、帰宅後も読書をする。「決定版 日本の喜劇人」の続きを読み進めているが、第六章は「醒めた道化師の世界」と題し、宍戸錠と小林旭について書かれている。この章はこの本のなかで、小林信彦独自の視点がもっとも現れている章といっていい。宍戸錠と小林旭を喜劇人として捉え、現在は大泉洋を喜劇人として評価する。喜劇人という肩書きが存在するわけではなく、喜劇を演じる俳優が喜劇人なのだ。

 アマゾンプライムで映画を1本。小林旭主演の「東京の暴れん坊」を観た。今日読んだ「週刊文春」で、小林信彦がちょうどこの映画について書いていて、観るなら今日だと思った。小林信彦が書くとおり、これはたしかに可笑しく、特に序盤はずっと面白かった。観たうえで、「週刊文春」をもう一度立ち読みしなおしたい。深夜2時半過ぎに眠る。

2021年1月25日月曜日

1月25日月曜日/バカリズムのファミリーヒストリー

◇ ラジオ

 今日も昼からラジオを聴いていた。「ビバリー昼ズ」のゲストは原田龍二。明治座の公演の話をする。「ナイツ ザ・ラジオショー」のゲストは神田伯山で、「ビバリー」のエンディングにも登場した。ナイツと伯山といえば、お年玉の一件がラジオリスナーにはおなじみだが、土屋は映画の撮影だとかでこういうときにかぎってスタジオにいない。電話でつないで、わざわざそのお年玉の一件を蒸し返すが、そもそもが強引な難癖なので、どうやっても発展のしようがないエピソードだ。寄席での関係性はリスナーにどこまで理解されているのかわからないが、ほかに聴きたい話はいくらでもある。

◇ 今日の読書

 夕方になる前に、ヤマトの営業所まで。コーナンで買いものする必要があり、二俣川から星川に移動するが、まずはドトールで読書をしていく。

 年末に買ってあった「青山真治と阿部和重と中原昌也のシネコン!」を読んだ。2004年刊。体感的にはもっと以前の本のような気がしていたが、ゼロ年代の始めもいよいよひと昔前に感じるようになってきたな、という感慨が四十代の人間としてはある。つい先日読んだ「黒沢清の映画術」に、黒沢清の大学の後輩として青山真治の名が出てきて、その流れで今さら読もうという気になったのだが、自分よりも少し歳上のこの3人は当時はまだ三十代だ。ここでなにを評価して、誰に毒づいているか。そこにこの時代の空気がある。「黒沢清の映画術」は2006年刊で、この本と2年しか違わないことに意外な感じを受けたが、黒沢清のほうが(当たり前だが)はるかにおとなだった。

◇ テレビ

 夜、録画しておいた、バカリズムの「ファミリーヒストリー」を観た。この番組はいつもそうだが、今回も大いに感動させられた。都会的な芸風のようで、じつは荒っぽい土地で育ったひとだということはなんとなく知ってはいたが、福岡県田川市という炭鉱の町の出身なのだ。父方の祖父はもともとはこの炭鉱で働いていて、日中戦争では輜重兵というかなり有能な人物に与えられる職務についていたという。この町の風土というのがまたすさまじく、戦後の景気が悪化した時期には「スリの学校」ができたという話には笑わされた。一時期は韓国にわたり、裕福な暮らしをしていたようだが、戦後は財産を没収され、ゼロからの再出発となった。そこからさまざまな商売を始めていくこの祖父のバイタリティがすごいが、最終的には弁当屋で成功する。バカリズムの父は、集団就職で十代のころから川崎の工場で働いていたが、この弁当屋を継ぐために帰郷するのだ。その時期に母とお見合いをするが、強烈な祖父を見て、一回断ったというのが可笑しい。このあたりは藤子・F・不二雄のマンガのように、タイムマシンに乗って、結婚前の両親を目撃しているようではらはらする。

 後半は母方の家系をさかのぼるが、母方の祖父もまた別の種類の強烈な人物で、大変な資産家だったが、戦後、時代が急激に変化すると、賭けごとにのめりこんで財産を使い果たしてしまったという。バイタリティにあふれる父方の祖父とは逆に、母方の祖父は坊っちゃん気質で、生きる賢さのないひとだった。借家住まいで貧乏な暮らしをしていたという少女時代に過ごした土地を、番組では、バカリズムの母と妹が訪ねていく。坂道の途中にあるその住まいから、階段を登っていくと山の奥まで通じていて、母はそこに寝転がっていろいろなことを空想していたという。母は詩を書くのが得意な少女で、当時の先生のもとにも訪ねていくと、作家になるのではと思われるほどに文章が上手かったそうだ。こういう母から今のバカリズムは生まれた。祖父母は離婚し、生きる賢さがなかった祖父は哀れな最期を遂げる。

 バカリズムと同い年(1975年生まれ)なので、バカリズム(英知)の誕生以降は、自分の家族のその時期の状況と重ね合わせながら観ていく部分もあった。実家の弁当屋は、コンビニの時代になると経営が傾き、40歳だった父は工場に転職するが、45歳で亡くなってしまう。その1ヶ月後には、続けて祖父までもが亡くなる。母は家を売り、団地に引っ越し、新たな仕事についた。その年が1993年、高校三年生だ。野球部だったバカリズムが福岡大会に出場した映像が残っていたが、今よりも男っぽい、野球少年の雰囲気がある。空想癖のあった母の血を引くいっぽう、負けず嫌いの父の教えがバカリズムには生きている。父の死に、母からは落ち込んでいるように映っていたが、自分自身にはその感覚はなかったというが、ごく普通の18歳の少年の感覚としてはそこはむしろリアルだと思った。番組は最後に、両親の新婚時代が映されたフィルムを見せる。母が日記を26年間も書き続けていたことも明かされ、バカリズムが芸人を始めたころの様子が細かく記されていた。文章が上手かった少女は、ずっと文章を書き続けていたのだ。バカリズムは現在45歳であり、父が亡くなった年齢とちょうど同じだ。

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5月20日土曜日/「THE SECOND」

◇ 神保町  朝から都内に。小雨だが、予報ではすぐに止みそうなので、傘はもたずに出た。気温も読めず、パーカーを着ていく。今夜は「THE SECOND」を観なければならないから、余力を残しておきたかったが、想定していたよりも時間に余裕が作れなかった。昼は神保町。土曜はランチをや...