◇ 雑色・蒲田・糀谷・鶴見
朝から都内に。どうも疲れがとれず、あたまがしゃきっとしない。電車内では、昨夜の「爆笑問題カーボーイ」をタイムフリーで聴いた。太田が事務所に届いていた2冊の本の話をする。Aマッソ加納の小説について語ったあと、もう1冊、玉袋筋太郎「美しく枯れる」について語り始めた。爆笑問題がふたりそろって、玉袋の本を茶化しながらも弱っている玉袋にエールを送っているかのようだった。笑いながらも感動してしまったな。そのあとには太田の「芸人人語」の新刊、高田先生のこれから出る本の話にもなった。
京浜急行の雑色に用があり、昼は蒲田のほうに歩く。東口を適当に歩き、華香楼という店に入り、ランチメニューのきくらげ・豚肉・たまごの炒めセットを食べた。750円。
今日はブックの日なのだが、アプリのクーポンが150円引きになってからはモチベーションがだいぶ下がってしまっている。無理のない範囲でまわろうと、まずは蒲田のブックオフに寄っていく。先客にビームせどりの女。連中こそ、ブックの日にせどりをしたところでなんの旨みがあるのかと思う。110円の文庫本を3冊買い、蒲田から糀谷に歩いていく。
2店目は糀谷のブックオフ。120円の文庫本を1冊、230円の単行本を1冊買う。ここの価格設定はなぜか通常より10円高く、こんな店舗は糀谷のほかに知らない。糀谷から京浜急行に乗り、京急鶴見に移動する。眠くてたまらない。ベローチェに入り、ひと休み。少し眠ってから読書をする。
ベローチェで、清水ミチコ「カニカマ人生論」を一気に読んだ。2022年刊、幻冬舎。200ページ以上ある本を中断せずに一気に読んでしまうのは、自分としてはとても珍しい。飽きるポイントがまったくなかった。内容はミチコさんの自伝的エッセイ。子ども時代のこと、家族のこと、友だちのこと、先生のこと。思春期になると桃井かおりや矢野顕子のファンになり、タモリの追っかけを始める。のちにはバイト時代の縁から芸能の世界に入っていくのだが、この本は半分以上は芸能界に入る前のことが書かれていて、そも部分がまたとても楽しかった。さくらももこにも似たものがあるだろうか。子ども時代のことなどは、切ないようなことを書いていても、可笑しさとかわいらしさがある。ときどき脱線して、最近の話をして戻っていったり、まじめなことを語るようなところがあっても、そのまじめに語る調子が可笑しい。この本にもこういうエピソードがある。ミチコさんは小学生のころ、育ての母だったひとに、学校であったあたまにきたことをああだったこうだったとぶつけていたら、あなたがカンカンに怒っているときは可笑しいといって母は笑ってしまったという。小学生のミチコさんは、私が怒ると面白いのかと妙に納得したという。
立ち食いそばの「ういーん」の前を通ると、なかががらんとしている。閉店してしまったのか。ツイッターを検索してみると、正確な情報はわからないが、4月にはもうこの状態だったようだ。この店に入ったことは、結局、一度だけだったかな。鶴見の西口に移動し、今日3店目のブックオフ。220円の文庫本を3冊買っていく。
二俣川のドン・キホーテに買いものに寄り、ついうっかり、いつものくせでビニール袋を買わなかったが、古本も買っていたからカバンに余裕がないのだった。苦心して、買ったものすべてをなんとかカバンに収めると、パズルを攻略した気分になる。
◇ テレビ
夜遅くに帰宅し、録画していたテレビ番組をあれこれと。今朝の「虎に翼」を観ると、優三さん(仲野太賀)が死んでしまって重苦しい展開になるのかと思いきや、岡部たかしが情けない本音を家族にぶちまける展開が可笑しい。そこからもうひとつコメディがあり、この父もあっさりと死なせてしまった。このドラマは死の扱いかたがすごい。
今日の「徹子の部屋」のゲストは洞口依子。17年ぶりの出演。29年前、1995年に放送された初出演のときの映像が流れ、この時は30歳、さすがにきれいだ。20年前、2004年に出演した回の映像では、癌になったことを語っていた。
昨夜の「ワルイコあつまれ」は「子ども記者会見」に中村獅童が登場。昨日は「徹子の部屋」にも出ていて、この番組にも出ていたんだな。そういえば、中村獅童と香取慎吾は、三谷幸喜の「HR」で共演していたんだった。獅童の息子たちの初舞台の稽古に密着した映像が流れる。
少し眠り、深夜になってからコインランドリーに行くと、いつも使っている400円の洗濯機に調整中の札が貼りつけてある。なんという間の悪さだ。出なおすのもめんどうだから、倍額、800円の大きい洗濯機を使うことにする。だったら、もっと多めに洗濯物をもってきてもよかった。悔しいから乾燥機は使用せず、すると、当たり前だけども、水を吸ったままの洗濯物は重いのだ。帰ろうとするときには、もう夜が明けかけていた。