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2022年11月18日金曜日

11月18日金曜日/浜田山

◇ 浜田山・渋谷

 朝から都内に。だいぶ寒くなり、ついにステテコと、Tシャツも重ね着していく。イヤホンも壊れてしまい、電車内では読書をするしかない。まず、祐天寺に用があり、午後は浜田山に移動。サンブックス浜田山に初めて寄ることもできたが、外観はなんてことのない街の本屋でありながら、じっくりと棚を眺めてみると、じつに細やかに整理されている。もちろん、なんてことのない街の本屋の役割も充分に満たしているはずだ。それから、から好しに入り、遅めの昼食。大判から揚げ定食を食べた。649円。ブックオフにも寄り、110円の文庫本を1冊、220円の単行本を1冊買っていく。



 井の頭線に乗り、渋谷に出て、まんだらけにも寄っていく。階段の百均から、雑誌を3冊買う。渋谷では時間をつぶさず、東横線の急行で、すぐに横浜に戻ってきた。電車が混む前に帰りたいという考えだったのだが、16時過ぎでもそれなりに混んでいて、あんまりいい手ではなかった。横浜東口のドトールに入り、ひと休み。しばらく読書をしていく。

◇ 読書

 大森荘蔵・坂本龍一「音を視る、時を聴く〔哲学講義〕」を読み終えた。2007年刊、ちくま学芸文庫。親本は1982年刊。ちょうど40年前の本だが、なんとか読み終えたけれども、小難しくってかなりわからなかった。大森荘蔵というひとを知らなかったが、このひとは哲学者で、1997年には亡くなっている。以下、引用をいくつか。P97 大森「いま一つの点は、たとえばよく知っている歌があってそれを歌えば五分かかる。しかしその歌はいわば立ちどころに一挙に憶い出されるのであって、頭の中で五分かけて歌う必要はない、ということです。これは歌や曲に限りません。何年もかかった戦争や、六年かかった小学生時代、これらを憶い出すのにもしその年月を元のテンポで反芻することが必要だとしたら、昔話なんて不可能になります。といってそれらを憶い出すとき、過去をいわば早廻ししているわけじゃありません。六年間の過去を数秒で早廻ししたら目がまわるだけでしょう。結局、過去に聴いた音、過去に生きた生活、これらの過去を憶い出す様式には独特なものがあります。遥かに続く広大な山なみを一挙一望に見てとるような仕方なんですね。」 P122-123 大森「たとえばピカソがピエロの絵を描く時に、彼自身が、非常に醜悪な何かを意図して訴えたい、それをわれわれが見たらもっとはるかにスケールが小さくてただの悲しそうなピエロに見えたという、こういうことならしょっちゅうあると思います。」 坂本「ピカソが志向したのは、誰かの悲しい顔、誰かの顔であることからはぎ取った悲しさという抽象的なものの場合もありますね。」 大森「ええ。絵かき自身の意図では、いわば普遍化されたもの悲しさというものを表現しようとする意図があることもありましょう。そしてある人は、その画家の意図どおりにそれをとる。しかしある人はスケールを小さく、ただどっか田舎の道化がいると見る。こうした食違いはしょっちゅう起こることです。そしておそらくピカソはその場合は、そういうことが気にくわんでしょう。「オレはもっと大きくとってほしかった」。音楽家もそうでしょうね、その時は、観客や聴衆が悪いんだ、と言う以外ない。」 坂本「ここでもぼくはその作者が意図したもの、観客が感じとったもの、この二つが本質的に同定できない、ということにイライラしていますし、では一体何をキャッチボールしているのか、ということになります。するとキャッチボールできない、キャッチボールなんかしていない。イメージを与えたり与えられたりなんかしていない、というのが正解じゃないかと思っています。つまりぼくはイメージからも観客からも自由なんだと思います。」

◇ テレビ・ラジオ・雑誌

 夜遅くに帰宅し、録画していたテレビ番組をいくつか。今日の「徹子の部屋」は、舟木一夫がゲスト。亡くなった西郷輝彦のことを最初から最後までたっぷりと語る放送になった。舟木一夫の人柄に触れることも今まであまりなかったが、とても熱いものが胸にあるひとだと思った。2014年放送、西郷輝彦、三田明と一緒に出演した回の映像も少し流れた。

 土曜深夜に放送されているシットコム、「ジャパニーズスタイル」も続けて観ているが、第4話まで観ても、まるで面白くならない。柄本明が出ていることだけを頼りにしているが、つまらないものを欠かさず観ているくせに、ほかの面白い番組を観逃すようなことがあるといよいよ虚しくなってくる。

 タイムフリーで、今日の「ビバリー昼ズ」を聴くと、「ザ・東京漫才」の第3弾の告知があり、チケットが今日発売というのだが、カンフェティを確認してみるとすでに完売。今日にかぎって、オンタイムで聴いてないという不運。本当についてないな。ビートきよし、玉袋筋太郎がゲストだというのに、これはあきらめきれない。オープニングのあとには、阿川佐和子が登場。12時台は、真田ナオキという演歌歌手がゲストに登場した。エンディングまで聴くと、「ザ・東京漫才」のチケットが完売したと、すでにここで知らせている。

 ラジオを聴きながら、楽天マガジンで雑誌のチェックをすると、「週刊ポスト」の横山剣さんの連載では、さいたまんぞう「なぜか埼玉」を紹介していた。剣さんから「なぜか埼玉」が語られるのを今まで聴いたことはあっただろうか。「意図的に抑揚を欠いた歌いっぷりを含め、ここにはあまりにも高度な批評性を見ることができる。もしも、虚無という概念を楽曲に昇華したなら、この曲にたどり着くんじゃないでしょうか。」「そのシュールな世界観は、デヴィッド・リンチの映画にも近い。」「キリンジの名曲『エイリアンズ』を聴くたび、『なぜか埼玉』を思い出します。」

 「週刊ポスト」のたけしの連載は、亡くなった村田兆治の話題から、村上宗隆の話題に。三冠王のお祝いに食事をする機会があったそうで、というのは、弟子の無法松の高校の後輩という縁があるのだ。同じく、無法松の後輩だという WANIMA とカラオケに行ったということも語られ、それにも驚くのだが、後半は将棋の話題に移った。「昔からオイラが野球と同じく好きなのが「将棋」でさ。一時期は少し離れていたんだけど、ここ数年コロナで家にいることも増えたんで、またハマってよくやるようになったんだよね。ウチのカミサンと盤を挟んで勝負することもあるし、近頃はインターネットで知らない人と対戦することも多くてさ。」って、さらっとすごいことを明かしている。ということは、ネットで将棋を指したら、相手がたけしの可能性があるってことか。

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5月20日土曜日/「THE SECOND」

◇ 神保町  朝から都内に。小雨だが、予報ではすぐに止みそうなので、傘はもたずに出た。気温も読めず、パーカーを着ていく。今夜は「THE SECOND」を観なければならないから、余力を残しておきたかったが、想定していたよりも時間に余裕が作れなかった。昼は神保町。土曜はランチをや...