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2024年6月11日火曜日

6月11日火曜日/「世界の喜劇人」を読む

◇ ラジオ・テレビ・雑誌

 朝早く、ゴミを出すために起きあがると、昨夜のうちに玄関にまとめておいたゴミの袋がネズミに食い破られている。まったくなんなんだろうな。散らかしたゴミ屑を搔き集めて、袋に入れなおして出してくる。朝のうちにブログの更新をしようとするが、眠くなってだめ。

 つけっぱなしだったラジオは、パンサー向井の「#ふらっと」が始まる。火曜のパートナーはココリコ田中。9時台ゲストには太田光が登場した。爆笑問題とココリコとは「はばたけ!ペンギン」で共演していた関係だ。あるとき、ココリコの楽屋に遊びに行ったら今田耕司に出会ったという話をしていた。考えてみたら、爆笑問題は、ココリコ、今田東野、ダウンタウンと、そのときどきで肩を並べる相手が変わっていっているのだ。そのあとには新刊の「芸人人語」について話す。向井はこの本も読んでるし、爆笑問題のラジオも聴いていて、太田のことをとてもよくわかっている。

 録画していたテレビ番組をあれこれと。今朝の「虎に翼」を観て、それから、昨夜の「NHKニュース7」を観ると、寒川町の工場が火事になり、それを生中継で伝えていた。昨夜の「キョコロヒー」は恒例企画の「もしものピンチ対策会議」。ゲストは滝沢カレン。今回も勝俣の模範回答に感心させられる。楽天マガジンで雑誌のチェックをすると、「SPA!」の「エッジな人々」にはピエール瀧とマッコイ斎藤の対談が、「昭和50年男」では土屋敏男と喰始が対談していた。

 部屋が暑くなり、冷風扇を今季初めて使う。下に差し込む水槽が汚れてしまい、それを風呂場にもっていって、洗うところから始める。ラジオを聴きながら少し眠りなおし、水道局から料金未払いの通知がきていたから、それの確認の電話をする。引き落としがうまくいってなかったのがそのままになっていたようで、振り込み用紙とクレジットカードの登録の用紙を届けてもらうことになった。ひとつひとつ片づけていくしかない。

 昼はラジオ。今日の「ビバリー昼ズ」を聴くと、東貴博が今週も熱海五郎一座の話をする。東は伊東四朗にときどき「八っちゃん、元気?」と訊かれるんだそうで、舞台をこなすほどしっかりはしていても、そこはうちの母と変わらないのだろう。

 夕方から外出。だんだん暑くなってきた。あてもなく、とりあえず横浜に出て、昼食にする。ジョイナス地下の大龍に入り、餃子定食を食べた。990円。有隣堂に寄り、現物を見てみたかった「月刊Takada」をようやく確認する。「Hanada」と同じく、オピニオン誌の売り場に1冊だけ差してあった。表紙はまるで「Hanada」だが、中身は「笑芸人」みたいな本だと思った。東口に移動し、ドトールに入る。読書に専念しようと思うが、眠くなり、まず、音楽を聴きながら1時間ぐらい眠ってしまった。それから読書をする。

◇ 読書

 4月から読んでいた、小林信彦「決定版 世界の喜劇人」をようやく読み終えた。3年前に買った「決定版 日本の喜劇人」と同じく、この本も渋谷のシネマヴェーラの上映会にて、サイン本を購入した。もう何年も前からだが、うちには一生かかっても読みきれない量の本がつねにあるから、このような4千円近くもする本を新刊で買うことは今やとても珍しいことである。「決定版 日本の喜劇人」を読んだときと同じく、文庫版と比較しつつ、この本もていねいに読んでいこうと思っていたのだが、しかし、「日本の喜劇人」と比べると、そもそもの自分の知識量が及ばず、なかなかそこまで深く読み込むような根気はなかった。「日本の喜劇人」も「世界の喜劇人」も初めて読んだのは新潮文庫版だった。十代か、ハタチ過ぎかというころだったろう。「日本の喜劇人」に関しては、普段から自分が触れている現在の芸能の世界とつながるものであり、興味が尽きることはなく、何度かくり返し通読しているし、それ以上にたびたび参照してきた。それに比べると、「世界の喜劇人」に対する興味はかなり手前にある。いや、初めて読んだときは本当にわからない記述が多く、だから、読みなおすこともほぼなかったし、そのころからすると、今はかなり理解できるようになったとは思うのだが、それもアマゾンプライムなどで古い喜劇映画を簡単に観ることができるようになったからで、ごく最近になってからがらりと状況が変わったということだ。やっぱり、この手のものは観ないことにはわからない。小林信彦も、自身が観たものに対象を限定している。この「決定版」は全体の4分の3はその新潮文庫版を底本としているのだが、残りは、それ以降の喜劇に関するエッセイがほかの本から搔き集められていて、編集者のセンスの問題だが、これで決定版だと言われてもという気はちょっとする。改めて読んでみると、誤解していたことに気がついたのはジェリー・ルイスに対する評価だ。小林信彦はジェリー・ルイスを評価していないのだと思っていたのだが、辛辣なことも書きつつ、そのいっぽうでは「そんなに腹が立つなら見なきゃいいじゃないかといわれるかも知れないが、何度も裏切られながら、一つでも面白いギャグがあればと、小屋に足を運ぶのは、こっちが芯から〈好き〉だからなんだ。それほど意地が汚く、それほどギャグに飢えているのである。少しはこちらの気持も察してもらいたいというものである。」ということも書いている。小林信彦といえばマルクス兄弟で、マルクス兄弟やウディ・アレンについては多くのページが割かれているが、メル・ブルックス、ジョン・ランディス、ジム・キャリー、スティーヴ・マーティンといったあたりの評価も面白い。むしろ、こういうところにこそ、小林信彦の考えが読みとれる気がする。

◇ テレビ・ラジオ

 夜遅くに帰宅し、録画していた「さんま御殿」の2時間スペシャルを観る。前半は女子高出身特集。ヤバいTシャツ屋さんのありぼぼというひとが初登場。どんぐりたけしと結婚したのはこのひとか。後半は「いろんなバイトを経験した苦労人」という特集。オードリー若林がこの番組には7年ぶりの出演。若林がウーバーイーツを始めた話をしたのだが、それに対して、岡田義徳が 37歳のときに派遣のバイトをやっていたという話にも驚きがあった。芸能活動を休んで、強制撤去の仕事などをやっていた時代があったのだ。

 タイムフリーで、太田光がゲストだった先週金曜の「武田砂鉄のプレ金ナイト」をようやく聴いた。この番組は今まで聴いたことがなかったが、オープニングでは武田砂鉄がえんえんとひとりしゃべりをするのか。タブレット純のライブの案内の時間が間違っていて、もし遅刻していたら、同じ列の数席左には高田文夫、数席右には加藤登紀子がいて、どちらかを立たせることになっていたという話。これを聴いた高田先生が「ビバリー」でもそのまま話していた。オープニングのあと、ゲストの太田がすぐに登場する。TBSラジオのチン毛事件の話題から始まるが、この番組でも話題の中心は新刊の「芸人人語」だ。さすがは太田で、武田砂鉄の著書をちゃんと読んだうえで臨んでいたが、ゲストのコーナーは 30分強ぐらいであっさりと終わってしまった。続けて、深夜は「爆笑問題カーボーイ」。太田は気象予報士の長谷部愛さんの本も読んでいて、その内容を細かく説明できるくらいにちゃんと読んでいるのには驚かされる。太田はあれだけの仕事量をこなしながら、どうしてこんなに本を読めるのだろう。

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2024年1月11日木曜日

1月11日木曜日/アリバイ作りに熱心な

◇ テレビ・ラジオ・映画

 昨夜はよく眠れた。朝、ブログの更新をひとつ。今朝は寒い。録画していたテレビ番組をあれこれと。今朝の「ブギウギ」は、スズ子の「ラッパと娘」から始まる。

 昨夜の「水曜日のダウンタウン」はまず、「ビートルズの日本公演で失神した人 今でもビートルズ聴き続けてなきゃウソ説」。この番組の社会調査的な企画はいつも面白い。「水曜日のダウンタウン」は良質な企画と悪質な企画と両方ある番組で、企画ごとに担当スタッフの名前をクレジットしてほしいとはつねづね思っているのだけど。1966年に放送された「話題をつく」という番組から、藤原弘達、小汀利得、細川隆元の座談の映像が流され、「キチガイ」という発言をそのまま堂々と放送する。当時のこのビートルズ批判は、今、このタイミングで観ると、まるで、現在の松本批判にも重なるようじゃないか。ビートルズの日本公演を観ていたひとを探し、当時の証言を集めていく過程で、川原伸司という音楽プロデューサーが登場し、このひとはダウンタウンの「GOBU-GOBU」を制作したひとでもあった。ビートルズ公演で失神したひとはじつはいなかったんじゃないかという証言、「失神」はそのあとのグループサウンズから出てきた現象ではないかという説を得て、さらには「話の特集」の「ビートルズ・レポート」にそれを裏づける記述を発見する。最後には湯川れい子まで登場した。とても面白かった。後半は「キグルミの中から「お前ヤっちまうぞ」などの脅迫めいた言葉が聞こえてきたら超おっかない説」。レインボー、バンビーノ、オンリー2の3組が仕掛けられる。客席には実際に子どもを入れている場で、こんなドッキリを仕掛けてはまずいだろう。そういえば、正月の「ダウンタウンDX」では提供クレジットが表示されなかったというネットニュースを目にしていたが、この番組でもCM前の提供クレジットはなかった。

 昼はラジオ。「ビバリー昼ズ」を聴くと、清水ミチコとナイツが昨夜の「水曜日のダウンタウン」を話題にしていた。

 午後、近所まで行く用があり、そのついでに、かつやに入り、カツ丼を食べた。594円。ここで初めて気がついたが、そういえば、財布を盗まれたせいで、かつやの割引券も失ったのだ。まあ、割引券ぐらいは別にいいのだけど、あとになってから気がつくことがまだまだあるかもしれない。

 SNSを見ていていらつくことがいくつか。武田砂鉄がネットニュースにリンクを貼って、ひとことつけるということをやるのだけど、それこそ、あなたのやっていることは松本の「写真で一言」の影響下ではないのか。武田砂鉄にその自覚はあるのか。それに引き換え、中島岳志というひとは誠実で、大阪で生まれ育った中島岳志は「そんな私には、松本的笑いの暴力が内在していると思わなければならない」と悩んでいる。中島岳志は 1975年生まれで同い年なのだが、以前、ラジオで松本の「遺書」を「遺言」と間違えてしゃべっていて、同い年なのにあんまり知らないんだなと思っていたが、小学生のころは「4時ですよーだ」を観るために走って帰ってきていたという。ここに葛藤がありながらの松本批判のほうがよっぽど信頼できるのだ。松本の笑いの暴力性を批判していながら、自身の暴力性には鈍いやつらがいかに多いことか。自分はそうじゃありませんってアリバイ作りに熱心なやつもいるよ。

 夜もまた、録画していたテレビ番組をあれこれと。月曜に放送された「キョコロヒー」では、年末の「ミュージックステーション」出演の舞台裏に密着していた。本番の「ミュージックステーション」の映像もそのまま使われていたが、タモリは二次使用不可なのか。

 昨夜の「イワクラと吉住の番組」は「クイズふまんだらけ」という新企画。パンサー向井が司会を務め、イワクラ、吉住のほか、Aマッソ加納、ウエストランド井口が解答席に並ぶ。クイズに答えるはずが、井口がエピソードトークをしてしまう流れに笑う。ウエストランドのあるなしクイズの漫才と同じ仕組みになっている。

 昨夜の「ランジャタイのがんばれ地上波!」は、「M-1」決勝前に、ランジャタイのふたりが優勝すると予想したゲストを招いたトーク。トム・ブラウンみちおとヤーレンズ出井が登場した。この収録の時点ではまだ準決勝の結果も出ていないのだ。志らく師匠がトム・ブラウンとランジャタイを評価したことについて、国崎「トム・ブラウンを皮切りにだもんね。」 みちお「あれ、ありがたいよね。」 審査員もこの時点ではまだ決まっていなかったが、みちお「マジで、AIとか?」「だから、AI島田紳助?」 国崎「AI志らくきたら笑うな。(笑)」 国崎は審査員の依頼があったら受けるという。みちお「こっから10年後とかだったら、(国崎は)ちょっと落ち着いてタモさんみたいになってると俺は思ってる。」

 アマゾンプライムで映画を1本。クストリッツァの「オン・ザ・ミルキー・ロード」を観た。2017年の公開作。戦争と日常が同時にあるというリアル。ここ数年のウクライナやガザのニュースを観る以前だったら、この戦争のリアルは理解できなかったかもしれない。それをしかめっつらをして描くのではなく、笑いでもって描いている。戦争のなかにあっても、底抜けの笑いや音楽はあるのだ。しかし、それらはいつ失われるかもわからない。動物がたくさん登場するのも楽しく、いったいどうやって撮ったんだろうと思いながら観ていた。観終わったあとに、主演もクストリッツァだったんだということをウィキペディアから知った。

2023年11月7日火曜日

11月7日火曜日/100年ぶりの最高気温

◇ テレビ・雑誌・ラジオ

 朝早くに起きあがるが、からだが痛くてだめだ。ゴミを出しにいくつもりでいたが、天候が悪いのでやめてしまった。雨降り。生暖かい。朝から録画していたテレビ番組をあれこれと。「ブギウギ」を2日分、昨日、今日と続けて観ると、舞台はついに東京に移り、下宿屋のおかみを演じるのはふせえりだ。草彅剛の服部良一とも出会う。中山史郎という登場人物は中川三郎かな。日曜深夜に放送された「おかべろ」は未公開集。今田耕司がゲストの回では、岡村が結婚をBIG3やとんねるずにどう報告したのか、今田が興味津々で訊いていく。岡村のゆるめのものまねが続くのが可笑しかった。

 楽天マガジンで雑誌のチェックをすると、「FLASH」にジャニーズに関する記事があり、ジャニーズの問題が出てから東山紀之の自宅にガードマンが張りついているというのだが、そのガードマンが近所の駐車場の隅っこで立ち小便をしているという。

 疲れがひどく、横になり、タイムフリーで昨日月曜の「ビバリー昼ズ」を聴く。番組イベントの発表があったが、9800円か。がんばって観に行くほどの価値があるかどうか。12時台ゲストはプチ鹿島。鹿島さんのここ最近の活躍ぶりがすごい。しゃべりたいことが渋滞しているかのようだが、しゃべりきらないうちに、高田先生がぽんぽんぽんぽん話を進めていく。

 午後になり、オンタイムのラジオに切り替え、「大竹まこと ゴールデンラジオ!」を途中からつけると、小島慶子が不在で、武田砂鉄がパートナーを務めている。武田砂鉄が村上春樹のイスラエル賞のスピーチを朗読していた。「村上春樹雑文集」にも収録されているスピーチだ。そのあとのゲストのコーナーには、宮田律というイスラム研究者が登場し、これも興味をもって聴いた。ついでに、Spotify のポッドキャストで「ゴールデンラジオ!」の聴きそびれていた回も聴く。10月19日木曜日の放送、ヒコロヒーがパートナーの回を聴くと、この週は火曜水曜と大竹まことは風邪で休み、この日に復帰したようだ。オープニングの終わりに、大竹まことがパレスチナの民間人が巻き込まれていることについて語っていた。

◇ 星川

 夕方から外出。今日はずっと家にいようかとも思っていたのだが、しかし、今日のうちに買いものしておかなければ、しばらくできそうにないと判断する。暖かく、Tシャツにシェフパンツという軽装で出るが、まさか、11月にこんなかっこうで出歩くとは思わなかった。もう夜になるという時間だが、昨日の様子だと夜まで暖かそうだ。今日は11月の最高気温を100年ぶりに更新したという。100年前といえば、つまり、関東大震災の年だ。

 星川に出て、まず、保土ヶ谷図書館に寄る。以前に寄ってからあまり間隔がなく、借りたい本をなかなか見つけられない。これを借りるならばうちにあるあの本を先に読まなければとか、七並べの出されないカードみたいに、これを読まなければつぎの本が読めないという本があるから悩ましい。1時間以上、棚をじっくりと眺めていたが、結局、1冊だけしか借りなかった。

 イオン天王町、3階フードコートのリンガーハットにて、餃子7個定食を食べた。490円。柚子胡椒を醤油の小皿に入れようとしたら、皿の外に落下させる失敗をする。共有のものだから、皿にくっつけずに上から落とすようにしたんだけど、どうせみんな皿になすりつけて使ってるんだろう。読書もするつもりが、まったく集中できなかった。コーナンに寄り、ダンボール板を買って帰る。

 夜遅くに帰宅し、録画していた「さんま御殿」を観る。「体調すぐ悪くなる有名人」という括りで、囲碁将棋がこの番組には初登場。「VIVANT」に出演していた河内大和という舞台俳優も出演していた。「VIVANT」からはいろんな俳優が引き上げられているんだな。

 昼はあんなに暖かかったのに、深夜になったら、うそみたいに寒くなってきた。もう勘弁してくれ。「爆笑問題カーボーイ」を聴こうと、深夜1時前からTBSラジオをつけていたが、番組が始まる前に眠ってしまう。

2022年12月26日月曜日

12月26日月曜日/善玉と悪玉





◇ 飯田橋・門前仲町

 今日も朝から都内に。寒い。飯田橋から江戸川橋のほうまで歩き、途中、神社に寄り道したり、双葉社の近くを通ったりした。昼は門前仲町に移動。吉野家に入り、牛すき鍋膳を食べたいと思っていたのだが、もう終わってしまったのか。確認せずに入って失敗した。しかたがなく、さほど食べたくもなかった肉だく牛カレーを食べた。679円。


◇ 読書

 夕方には東陽町にたどりつき、ベローチェに入り、ひと休み。なにか食べたかったが、パンは売り切れていた。スマホの充電をしながら、しばらく読書をする。石戸諭「東京ルポルタージュ 疫病とオリンピックの街で」を読み終えた。2021年刊、毎日新聞社。「サンデー毎日」の連載をまとめた本だが、これは連載中にも何度か読んでいて、本になったら読みたいと思っていた。石戸諭という書き手をいつから意識し始めたか、はっきりと覚えているのは「ニューズウィーク日本版」の百田尚樹特集だが、その後、やはり「ニューズウィーク日本版」で連載していた「本好きにささげるホメない書評」のなかで、武田砂鉄さんの本を批判していたのがとても印象に残っている。今、いちばん信頼できる書き手のひとりという認識。「サンデー毎日」の連載は、2020年4月から2021年10月まで。当初は、1964年の東京オリンピックと比較した、2020年の東京を切りとったルポルタージュになるはずだった。取材対象となるのは、本屋、劇場、ライブハウス、飲食店、ホストクラブ、ゲイバー、永田町、自粛警察ユーチューバーなどなど。有名無名の人物が登場し、高知東生や東ちづる、佐野元春を取材している回もあるのだが、目次にはそんなことは書かれていない。終盤はもちろん、オリンピックの東京が描写されていく。パラリンピックのブラインドサッカー、そして、東ちづるが掲げる「まぜこぜ」のあたりには特に揺れ動かされるものがあった。

 東陽町から東西線に乗り、渋谷経由で帰るが、乗り換える前に、あまりにも腹が減り、宮益坂下の富士そばに駆け込んだ。新肉骨茶そばを食べる。630円。以前に食べた記憶よりも辛く、くちびるが痺れる。店内にはなぜかホフディランのポスターが貼ってあった。


◇ テレビ

 うっかりしていたが、先週の「エルピス」を観なければと思っていたのに忘れていた。昨夜、途中まで観たところで眠くなり、中断したんだった。帰宅してからでは TVer の視聴終了に間に合わず、やむを得ず、スマホに TVer のアプリを今さら入れて、電車内で観ていく。第9話終盤に最大の盛りあがりがあり、これは観逃してはまずかった。岡部たかしという俳優をこのドラマを観るまで知らなかったが、序盤は、パワハラやセクハラばかりのいやな上司の役だと思わされていたが、単純な人物造形ではなかった。これが連続ドラマの妙だ。週刊誌の編集長役、マキタスポーツさんも活躍する。マキタさんは岡部たかしと顔のタイプがどうも似ている。終盤の不穏な音響には、音楽を担当する大友良英の存在を初めて感じた。そして、夜遅くに帰宅し、TVer で、「エルピス」の最終回を深夜に観てしまう。実在の複数の事件から着想を得ていることについて、批判的な意見もちらほら目にしていたが、しかし、連続ドラマは最終回を待たねば、正確な分析はやっぱりできないのではないか。前週、第9話の「善玉と悪玉」が効いている。そして、「希望、あるいは災い」の意味が最後になって響いた。大根監督は牛丼が好きだなあと思った。

 そのほか、録画していた土曜の「Nキャス」をようやく。ゼレンスキーの歴史的演説をきちんと観ておきたかった。それから、あき竹城の訃報も。それから、Spotify で「大竹まこと ゴールデンラジオ!」の、聴きそびれていた先週木曜の回を聴いた。ヒコロヒーがパートナー。「紳士交遊録」のコーナーでは、みうらじゅんが大森貝塚について語った。この日の放送のあと、みうらじゅん賞が土曜に発表されたということもわかり、それもツイッターで確認した。

2022年10月18日火曜日

10月18日火曜日/ひろゆきをめぐり

◇ テレビ・ラジオ・雑誌・映画

 朝に起きあがり、まず、ブログの更新をひとつ。録画していたテレビ番組をいくつか。観そびれていた先週月曜の「スーパーバラバラ大作戦」の3番組合体スペシャルをようやく観た。「激レアさんを連れてきた。」「キョコロヒー」「ハマスカ放送部」という3番組のそれぞれの出演者がほかの2番組にも出演するという企画だが、普段は「キョコロヒー」しか観ておらず、ほかの2番組は初めて観た。「激レアさんを連れてきた。」には、ヒコロヒー、ハマ・オカモトが出演し、「キョコロヒー」には、つるちゃんの「いじわる選手権」に、「ハマスカ放送部」のコンビ、ハマ・オカモト、齋藤飛鳥がVTR出演した。ふたりとも、ヒコロヒー、齋藤京子よりもいじわるが上手い。「ハマスカ放送部」には、弘中綾香、「キョコロヒー」のコンビがVTR出演。ヒコロヒー、ハマ・オカモトのふたりは3番組ともに出演していたのだが、しかし、オードリー若林は自分の番組にしか出演していない。「合体大使」として、トム・ブラウンも3番組に登場し、3回ともきちんとネタを変えていた。昨夜の「キョコロヒー」も観ると、こちらではヒコロヒーがやりたいことを叶えるというロケ企画があり、「パルプ・フィクション」のダンスに憧れているというヒコロヒーが人生初のクラブで踊りまくろうとするのだが、まず、ダンススタジオに連れていかれ、TAKAHIRO先生のレッスンを受けるところから始める。これはかなり面白かった。

 昼はラジオ。「ビバリー昼ズ」(ゲスト・朝日奈央)から、午後は「ナイツ ザ・ラジオショー」。火曜のオープニングはだいたいいつもドラマの話をする。14時台は、井戸田潤がゲスト。今週のゲストコーナーは「グルメトークWEEK」という特集になっていて、食レポクイズなどの企画もあった。

 ラジオを聴きながら、楽天マガジンで雑誌のチェックもする。「FLASH」の巻末ページ、「寄港めし」の欄にくわばたりえが登場していた。くわばたは中学生のときに、NGKで観たどんきほ~てのとんでもないウケかたに鳥肌が立ち、漫才師になりたいと思ったのだという。やりたかったのはあくまでも漫才で、テレビの仕事には苦手意識があったというのは少々意外だ。「エンタの神様」で丸刈りになった事件というのをすっかり忘れていたが、それがきっかけで注目を集めたんだったっけ。くわばたは今でも漫才には執着があり、現在、相方の小原は関西で子育てをしているが、「それが落ち着いたとき単独ライブができたらいいなと考えてます。」 と語っている。

 ひろゆきが辺野古の座り込み抗議を揶揄するツイートをした件がいくつか話題にされていて、「週刊朝日」では武田砂鉄の連載コラムが、「SPA!」では巻頭コラムのページで石戸諭がそれについて書いている。毎回人物評の武田砂鉄のコラムは、はっきりとひろゆき批判。石戸諭は、ひろゆきを導入にし、沖縄米軍基地問題について書いているのだが、ひろゆきにはもちろん批判的には読めるものの、ちょっとわかりにくくもあり、「批判しやすい対象を見つけ、持論を展開する姿勢はその対極にあるように思える。」と文末を締めている。「SPA!」の巻頭コラムは複数の書き手が担当していて、武田砂鉄もそのひとりなのだが、武田砂鉄はこの号では、マイナンバー実質義務化について書いている。「SPA!」には、ひろゆきも連載しているのだが、かつての小林よしのりと宅八郎のように、誌上で論戦をやりあうというようなことは今はないだろうか。いっぽう、「サイゾー」も読んでみると、「カルトと宗教」という特集が組まれていて、こちらでは、ひろゆきは統一教会を批判する立場として取材を受けている。聞き手は飯田一史。

 今日は外出せず、午後も録画していたテレビ番組を片づけていく。先週土曜に放送された「ものまね紅白」では、栗田貫一がひろゆきのものまねをしていた。スターのものまねしかしないと発言していたこともある栗田貫一がひろゆきのものまねとはなかなか意外だった。ひろゆきのものまねのあいだに、田原総一朗、河野太郎のものまねも挟む。このふたりならば、栗田貫一が指向するものまねに合う気はするが、栗田貫一が考えるものまねの対象として、ひろゆきは小物すぎないだろうか。栗田貫一のひろゆきは本人よりもかなりあいまいな言いまわしをしてみせ、これがクリカンによるひろゆきの理解ということだろう。

 同じく先週土曜の「お笑い向上委員会」は、今週もなすなかにしを中心にした松竹芸人多めの回が続いていて、そこに追加のゲスト、怪奇!YesどんぐりRPG、ヤジマリー、とにかく明るい安村が登場する。ヤジマリーはこの番組のときだけはなぜか異常に面白く、大活躍していた。今日放送の「さんま御殿」もさっそく観てしまうと、全員が番組初登場という回だったのだが、こちらにも、なすなかにし、みなみかわが出演していた。さんまはそれぞれにきっちりとネタをふってみせ、「向上委員会」で鍛えられた成果が「さんま御殿」で発揮されている。

 アマゾンプライムで映画を1本。去年公開、バカリズムが脚本を担当した「地獄の花園」を観た。ヤンキー漫画をOLの世界に置き換えるというワンアイデアだが、そのうえで、崩すところもあり、ケレンもあり、最後までゆるむことなく、ふざけきっていた。何度も声を出して笑う。キャストも面白く、室井滋、遠藤憲一ら、ベテラン勢が楽しんで演じている。

 深夜0時を過ぎ、ブログの更新をもうひとつ。ツイッターを覗いてみると、仲本工事がクルマにはねられて重症とのニュースに驚いた。夕方17時半前のニュースを、深夜0時近くなってから知った。事故現場はなんと、横浜の浅間町だというのでさらに驚く。なぜそんなところを歩いていたのだろう。

 深夜、Spotify のポッドキャストで、ピーター・バラカンの番組「The Lifestyle MUSEUM」を聴いた。先週の放送は、赤塚りえ子がゲスト。フジオプロ旧社屋のイベントの話をしていて、チケットを買いそこねたのがまた悔しくなる。聴きながら眠るつもりが、なかなか眠れなくなった。

2022年9月13日火曜日

9月13日火曜日/永田町のつけ汁せいろ

◇ 永田町・新木場

 早朝に目覚め、録画していた昨夜の「午前0時の森」を観ると、なんと、先週の放送を観ていた Cocco から、ヒットソングを出したがっていた劇団ひとりのために曲が送られてきた。それから、今週は指揮者を体験する企画があり、スタジオにオーケストラを入れて実演するが、劇団ひとりはどうも音楽ネタが得意ではない。しかし、この番組はやっぱり面白いから、引き続き観てみよう。

 今日も朝から都内に。昼食は永田町の某所、敷地内のそば屋に入り、鶏つけ汁せいろを食べた。500円。丼ものもなんにもない店で、まるで食い足りない。同じ並びにはみやげもの屋があり、外のショウウインドウを見ていたら、店のひとが顔を出し、「なかも見てってくださいー」というので、なにも買う気はないが、店内もざっと眺めていく。歴代総理の似顔絵が描かれた湯呑は有名だが、岸田総理の最新版だけでなく、安倍総理までしか描かれていない湯呑もまだ置いてある。みやげもの屋の心配をしたことも今までなかったが、在庫が余っているのなら、かわいそうだから国葬で売ればいいのにと思った。


 その後、いったん、新木場のほうに出て、地下鉄を乗り継ぎ、夜には渋谷に着く。新南口のベローチェに入り、ひと休み。アイスコーヒーとコーヒーデニッシュを食べた。スマホの充電をしながら、読書を少し。ツイッターを開くと、ゴダールの訃報を目にした。91歳。もはや、まだ生きているという感覚もないひとだった。

◇ テレビ・雑誌

 夜遅くに帰宅し、録画していた「徹子の部屋」(ゲスト・鶴見辰吾)と、それから、「さんま御殿」もすぐに観る。「新婚さん vs おひとり様」というテーマで、ゆってぃがこの番組には初登場。磯山さやかも活躍していた。てぃ先生が「おひとり様」側で出演していて、前回出演時にSNSの反応によっぽどいら立ったのかなんなのか、反応に対し、今回は毒を吐く面も見せていて、いや、てぃ先生に毒は誰も求めてないのではと心配になった。

 テレビを観ながら、楽天マガジンで雑誌のチェックも。「サンデー毎日」に「「明石家さんま」の橋渡しで「SMAP」の再結成が浮上!?」とのコラムがあり、書き手は本多圭だが、「さんまのお節介に注目したい。」という一文で締められている。この欄は、今まで読むかぎりでは、けっこう信用できそうだがどうだろうか。武田砂鉄の連載コラムは、香川照之について書いていた。砂鉄さんの文章は意外な結論にたどりつくことがまったくなく、必ず正しい結論を導き出す。なんだかAIでも書けそうなコラムだ。

 「FLASH」に掲載されていた、東出昌大の現在の写真、髭面の日焼けした風貌には驚いた。森達也の新作映画に出演していて、その撮影現場だそうだが、記事によると、なんと、水道橋博士も出演しているようだ。

 Spotify のニューリリースから、METAFIVE の新アルバムを聴き始め、聴きながら眠ろうとしていたが、なぜか眠れず、深夜1時からラジオをつける。今夜の「爆笑問題カーボーイ」は「太田光をテレビに出すな」の話題から始まるが、いちいち反論せず、4分程度できりあげ、話題は「ラフ&ミュージック」に移った。ラジオを聴きながら眠る。

2022年8月9日火曜日

8月9日火曜日/お笑いの話題を中心に

◇ テレビ・雑誌

 朝、録画していたテレビ番組をいくつか。土曜の「お笑い向上委員会」は、見取り図に加え、コロチキが登場する。さらに、なにがあったのかよくわからないが、なぜか翌週分を前倒ししてオンエアしていたようで、チャンス大城、とにかく明るい安村、ヤジマリーも登場した。「ゴッドタン」は「コンビ愛確かめ選手権」。ミキ、ザ・マミィ、ティモンディが出演。ルール無視のティモンディ高岸に笑う。「白黒アンジャッシュ」は真空ジェシカがゲスト。日曜の「おかべろ」は、テンダラーとプラス・マイナスがゲストだった。プラス・マイナスは兼光よりもじつは岩橋のほうが漫才にこだわりがあり、兼光に、声音、所作の細かい要求をしているのだという。

 「ボクらの時代」も2週分まとめて観る。先週は、内館牧子、泉ピン子、天童よしみという3人。やしきたかじんが天童よしみを「紅白」に出演させようと後押ししていたというのは知らなかった。関西では知られる話なのだろうか。一昨日の放送は、伊東四朗、佐藤B作、角野卓造という3人。15年前にも同じ3人で出演していて、その3人が再び顔をそろえた。3人とも共通して関係がある三谷幸喜の話にもなる。

 「徹子の部屋」も追っかけ再生で観てしまう。今日は傑作選、「スターが証言「戦争と私」」という特集だった。淡谷のり子、長谷川一夫、岸恵子、美輪明宏の過去の出演回の映像が流れる。12歳のときの横浜大空襲の体験を語る岸恵子が、いかにも悲劇を語るような調子ではなく、にこやかにも見えるような表情で、さばさばと語っていたのが余計に壮絶に感じられた。「まあ、戦争っていうのは必ず起きますよ。馬鹿なことがあって起きますけれどね。」

 のどに変な痛みがあり、風邪薬を飲んでおく。「ナイツ ザ・ラジオショー」を途中からつけると、14時台はインポッシブルがゲストだった。聴きながら、楽天マガジンで雑誌のチェックもする。「週刊朝日」では、武田砂鉄の新連載が始まった。見開き2ページ。「cakes」の連載がこちらに移籍したかたちのようだ。ナンシー関の没後20年、生誕60周年企画の名作選もあり、武田砂鉄はこちらにもコラムを寄せている。「FLASH」の坂本冬美の連載では、野田秀樹との交友が語られていた。意外な交友関係に思えるが、仕事は一度もしたことがなく、寿司屋で会うだけの友だちなんだという。

 15時半過ぎから外出し、まず、吉野家に入り、牛麦とろ丼を食べた。602円。今日は50円引き券を忘れずに使った。駅前のドトールに入り、しばらく読書をしていく。店内はなぜか冷房が弱く、あたまがぼんやりする。

◇ 読書・テレビ

 ドトールで、水木しげる「トペトロとの50年」を読み終えた。2002年刊、中公文庫。親本は1995年刊。一昨日読んでいた「水木しげるのラバウル戦記」にも、ラバウルで出会ったトペトロという少年のことは書かれていたが、続けて読んだこちらの本は、復員後の生活と、その後、漫画家として成功してから、ラバウルに再び訪れたあとのトペトロとの交流までが書かれている。スケッチがたくさん残されているのだが、戦地の描写はユーモラスですらあるのに、「空しかった」という復員後の生活は、スケッチにもその気分が反映されている。以前に観た、ピーター・ジャクソン監督の「彼らは生きていた」にも、戦地と復員後の落差は捉えられていた。

 夜に帰宅し、録画していたテレビ番組をいくつか。「アンタウォッチマン」を2週分、先週はハライチ岩井特集、そして、昨日の放送は大宮セブンの特集。2週ともに共通するのは、どちらも逆襲のドラマであるところだ。大宮セブン特集にVTR出演したマヂカルラブリーのコメント、吉本の新宿本社を歩いていたら、ある社員に「大宮の匂いすると思ったらお前か。」と言われるくらいに「バカクソなめられてた」というエピソード。野田「でもその、ふざけんなよ、見とけよ、っていう気持ちはあっても、ちげえよとは思ってないんですよ。「大宮臭えな」って言われても、ちげえよとは思わないんですよ。臭えんだろうなとは思ってるんですよ。」 村上「言わないでよってことね。」 大宮セブンを外部から見ていたニューヨークのコメントも、容赦なく、ぜんぶ面白かった。

 テレビ神奈川の新番組「翔くん豪ちゃん翔和へGO!」もようやく観る。なんと、横浜銀蝿の翔と吉田豪の15分番組。先月から始まっていて、この番組が始まることは知っていたのだけど、うっかりしていて、録画しそびれていた。初めて録画した回は、木根尚登がゲストだった。どういう人選なのだろうか。しかし、この番組、検索してみると、YouTube に公式動画も公開されている。2回目の放送には横山剣さんが出ていて、ああ、これは放送で録画しておきたかった。ツイッターをきちんとチェックしていれば、観逃すことはなかっただろうに。

◇ ラジオ

 タイムフリーで、ラジオ番組もいくつか。先週金曜の友近の「シン・ラジオ」の続きを聴くと、この日はちゃらんぽらん冨好が出ずっぱり。高校野球にからめて、モグライダーやミラクルひかるの母校まで記憶している冨好さん、好きなものに対する好奇心が強いのだ。歌謡曲の話が多くなる番組だが、松本隆のスポーツ紙の連載もチェックしていて、「コツに頼らない」という格言を引く。西城秀樹の曲がかかると「TVジョッキー」の思い出話になった。昭和54年、「奇人変人」のコーナーに、冨好さんは、とんねるず、竹中直人とともに出演し、そのときのゲストが、西城秀樹、郷ひろみ、岩崎宏美だった。西城秀樹のものまねを本人の前でやったら、直接アドバイスをもらったという話だった。

 聴きそびれていた先週火曜の「ナイツ ザ・ラジオショー」は、チャンス大城がゲストだった。このひとも過去のエピソードをじつによく覚えていて、ディテールを描写する。奇人変人さが前面に出ているひとではあるが、その芸の力量は見事だ。先週水曜のオープニングでは、末広亭の木札について話していたことが面白かった。末広亭はめくりではなく、木札に芸人の名前が書かれていて、両面に書かれているため、2組の芸人の名が一枚の木札の裏表にある。ナイツが末広亭に初めて出たのは南原清隆の落語会のゲストだったんだそうで、そのため、ナイツは南原清隆と一緒の木札だったのだ。現在は、ナイツは神田松鯉先生の裏側になっているという。

 Spotify のポッドキャストで、「大竹まこと ゴールデンラジオ!」の聴きそびれていた回も聴いた。2週前の木曜日、ヒコロヒーがパートナーの日に、松本明子がゲストで登場していた。ヒコロヒーとは四国出身という共通点。トークは家じまいの話が中心になり、その詳細をよく知らなかったが、両親が保存していたビデオなんかは、きちんと費用をかけて、業者に依頼し、DVDにわざわざダビングしたのだ。松本明子が出演していた番組はすべて録画してあったそうで、そういえば、大竹まこととは「いたずら隊」というのをやっていたなあ。父親の残した大量のエロ本はみうらじゅんに引き取ってもらったという。この話を聴くまでは、実家をただ処分したという話かと思っていたから、こういう話にはほっとする。2週前の金曜日は、キングコング梶原(カジサック)がゲストだった。2007年の「M-1」の決勝戦、サンドウィッチマンが優勝した年だが、審査員だった大竹まことは、ただひとり、キングコングに投票している。その理由をここでもまた改めて語る。サンドウィッチマンの圧勝のような印象のある年だが、じつはキングコングも好成績で、個人的にも、あのときのキングコングの漫才は優勝してもおかしくなかったと思い続けているのだが、共感してくれるひとにはまだ誰にも会ったことがない。

 ツイッターのトレンドにあがっていて知ったのだが、谷頭和希が東洋経済オンラインで「ブックオフで生きてきた」という連載を始めていた。初回が8月6日に公開されていて、これは毎回対談になるのだろうか、初回には、三宅香帆という28歳の書評家が登場している。マガジン航の連載では「ブックオフ大学」について書いていたが、今度は「ブックオフ大学」についてはなんにも触れていない。コンセプトだけ盗みやがってという気がしないでもないのだが、谷頭和希というやつはどうやら早稲田の宮沢章夫の教え子だから、なんとかして「ブックオフ大学」が宮沢さんに届く可能性だけを期待したいものだが。

 深夜1時からは「爆笑問題カーボーイ」をつける。先週に予告していたとおり、今週は先週に録音された放送だった。聴きながら眠る。

2022年1月1日土曜日

新年のごあいさつ2022

 

あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願い致します。

2022年 正月

ドジブックス 佐藤晋

 

 (寅年にちなみ、千葉市美術館「大・タイガー立石展」より、おめでたい富士山をモチーフにしたネオン絵画。2021年7月3日撮影。)


◆ 古本市

 現在、古本市参加の予定はありません。

書籍

 夏葉社から絶賛発売中、「ブックオフ大学ぶらぶら学部」という書籍に執筆者のひとりとして文章を寄せております。「佐藤晋」の名で書いております。よろしくどうぞ。


執筆者:武田砂鉄・大石トロンボ・山下賢二(ホホホ座)・小国貴司(BOOKS青いカバ)・Z(せどらー)・佐藤晋・馬場幸治(古書ビビビ)・島田潤一郎(夏葉社)・横須賀拓

夏葉社 2020年11月 税込1430円 ISBN 978-4-904816-34-9

◇ とみさわ昭仁さんにブログで褒めていただいてます。2020年8月11日「ブックオフ大学ぶらぶら学部 - Pithecanthropus Collectus(蒐集原人)

◇ 柿内正午さんのポッドキャストで「ブックオフ大学ぶらぶら学部」について語られています。2020年7月「ポイエティークRADIO」第1回(17分頃から)

◇ 純文学YouTuber つかっちゃんに褒めていただいてます。2020年8月25日「【書評】ついにブックオフ大学に入学することができました!『ブックオフ大学ぶらぶら学部』岬書店【純文学・オススメ小説紹介】」

ブックオフオンラインでも購入可! → 「ブックオフ大学ぶらぶら学部

◆ 座談会

 ブックオフ30周年記念の公式サイト「ブックオフをたちよみ!」にて、2020年に公開された座談会に参加しております。

〈前編〉1日に15店も回る!? 異常にブックオフが好きな男たちのオススメ店舗は?

〈後編〉【驚愕】ブックオフ通による、ブックオフ通のための、ブックオフの楽しみ方

通常業務

 各サイトで古本を販売しております。こちらがもっとも重要なドジブックスの通常業務となります。よろしくどうぞ。

◇ メルカリ https://www.mercari.com/jp/u/569679254/

◇ アマゾン https://www.amazon.co.jp/s?me=A3PRJ4NGXH4EUM&marketplaceID=A1VC38T7YXB528

◇ FC2ショッピングカート http://dojibooks.cart.fc2.com/

2021年1月18日月曜日

1月18日月曜日/配信ドラマなど

◇ しゃきっとしない

 なんだかどうもしゃきっとしない日が続いている。夕方、読書をするためだけに、駅前のドトールまで出かける。ロピアで買いものしてから帰る。

 スチャダラパーが YouTube を始めたのを数日前に知り、観よう観ようと思っていたら、もう3本もアップされていた。そんなペースで配信されていくのか。3人で雑談するだけの配信。ANIが井筒監督の「無頼」を観たというが、どうだったかと訊かれると歯切れの悪さを突っ込まれていた。



 昼間、「ビバリー」のゲストだった宅間孝行が、おすすめの配信ドラマとして「ザ・ボーイズ」と「フリーバッグ」を紹介していた。両方ともアマゾンプライムで観ることができ、試しにまず「ザ・ボーイズ」を1話だけ観たが、これはどうも興味がもてなかった。日本でもアメリカでもヒーローものには疑いをもつ性分なのか、その度合いにもよるが、たとえば、ティム・バートンの「バットマン」は好きだが、「ダークナイト」は好きじゃない。シリアスとファンタジーのバランスの問題だろうか。「フリーバッグ」のほうはすでにシーズン1は観ていて、とても面白かった。それからだいぶ日が経ってしまったが、シーズン2を観始めるとやはり面白く、2話まで続けて観た。物語よりもなによりも、この語り口にまず面白さがある。

 深夜、「東京ポッド許可局」を聴きながら、楽天マガジンで雑誌のチェックを。「サンデー毎日」巻末の「本棚探偵」は山田ルイ53世。武田砂鉄の本をよく読んでいるようだ。

ブログ アーカイブ

4月21日日曜日/野毛大道芸

◇ 大道芸  朝、録画残量が足らず、数年前の番組を確認しては消去していく。こんなことのために、いったいいつまで忙しなく過ごしていくんだろうな。今夜までの録画残量をなんとか確保したら、今度は出掛ける支度をしなければならない。家を出るまではラジオをつけておく。「安住紳一郎の日曜天国」...