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2022年1月21日金曜日

1月21日金曜日/ハイとロウ



◇ 四ツ谷・市ヶ谷・神保町

 ブログの更新がぜんぜんできないでいるが、朝7時台に 700を超えるアクセスがあり、どうも気持ちが悪い。朝から都内に。つい先日、29年ぶりに母校の目の前を通るということになったが、今日は大学のそばを通ることになった。四ツ谷に出て、市ヶ谷で昼食になり、カレーの王様に入り、ポークカレーを食べた。550円。マクドナルドに入り、ひと休み。正午過ぎにチケットの予約をひとつ。その後、九段下に用があり、神保町に寄っていくが、この寒さでは古本屋をまわる気にはならなかった。17時を過ぎると、みるみる暗くなっていく。東京堂に寄り、新刊のチェックをし、三省堂にも寄り、三省堂古書館を覗いていく。ここは暖房が効いているから、ゆっくりと棚を眺め、200円の本を1冊だけ買っていく。ベローチェに入り、ブレンドと、チョコレートチャンクスコーンを食べた。35周年だとかで、ブレンドが150円になっていた。スマホの充電をしながら、読書をしていく。ツイッターからニュースを見ると、東京の新規感染者数は 9699人に。大阪は 6254人、神奈川は 3412人となり、いずれも過去最多を更新した。


◇ 読書

 文藝別冊「ウディ・アレン」(編集・佐野亨)を読み終えた。ウディ・アレンによっぽど飢えていたのかと思うくらいに、ここ数日、夢中で読んでいた。2017年刊のムックだが、なにしろ、この年までは年1本のペースで新作が公開されていたのだ。芝山幹郎と渡部幻の対談で、芝山は「ウディ・アレンは基本「極道」なんですよ(笑)。」と語る。「極道といっても、ギャングスターではなくて、「悪徳の栄え」を実践するラディカル親父。オドオドしたふりをしながら、したたかで、しつこくて、悪賢くて、打たれても打たれても立ち上がってくる。」「彼は映画だとオドオドした役ばかり演じているけれど、実際にはものすごく運動神経がよくて、野球やバスケットボールもうまい。「眼鏡をかけているのでインテリと間違えられ、映画が儲からないので芸術家と間違われている」なんて自分の口からさらっと言えるのは、相当のタマですよ。」 あるいは、遠山純生のコラムでは、「のちに映画俳優になった彼はその外観を利用して負け犬的な役柄ばかり演じることになるのだが、実のところははにかみ屋でもなければ抑圧されていたわけでもなかった。近所では有名な〝悪たれ〟だったのである。」 再び、芝山幹郎と渡部幻の対談から、芝山「アレンは「僕は基本的にハイ・カルチャーの人間ではなくて、ロウ・カルチャーに親近感をおぼえる人間なんだ」という意味のことをよく口走りますが、実際そういう面が出ているときの映画、いわばグレート・ムーヴィーを志向していない映画のほうが僕は好きですね。」「ハイ・カルチャーの分野から攻略しようとすると、どうも煙に巻かれちゃうような気がする。「僕はロウ・ライフの人間だから、映画は使い捨てのもの、フォゲッタブルなものでかまわない」という考え方で煙幕を張るんです。」

 ベローチェでのんびりするつもりでいたら、閉店時刻が早く、忙しない。神保町から半蔵門線に乗り、池尻大橋まで寝過ごし、渋谷に戻り、東横線に乗り換える。急行で座らずに帰ってきた。

◇ テレビ

 夜遅くに帰宅し、録画していたテレビ番組をいくつか。昨日の「徹子の部屋」は、橋本環奈がゲスト。人生で初めて演じた役はなにかと訊かれ、保育園の学芸会でマリア様を演じたと答えると、黒柳徹子は初めての舞台はキリストだったという。ところが、羊の役の子たちにティッシュペーパーを食べさせようとしていたら、キリストの役を降ろされ、羊の役になるが、「紙ちょうだい、食べるから」と言ってたら、羊の役も降ろされ、そのへんでひとりで踊っていたのだという。今日の「徹子の部屋」は、おなじみの「徹子の部屋コンサート」の模様をダイジェストで放送する。野口五郎の父は戦前に名古屋で漫画家をやっていて、歌も歌っていたというが、ウィキペディアを見ても名前はわからない。あまり有名ではなかったのだろうか。そのときのライバルが田端義夫だったというのだけど。

 Spotify で、数日前から配信が始まっていた宇多田ヒカルの新アルバムを聴きながら、深夜1時頃に眠る。

2021年5月5日水曜日

5月5日水曜日/テレビ・映画・ポッドキャスト

◇ テレビ・ラジオ

 朝、録画していた「千原ジュニアの座王」を観た。存在はなんとなく知っていた番組だが、今までは関西ローカルで、これが初の全国放送なのだという。松本人志以降の、競技化されたお笑いのなかで頭角を現したのが千原ジュニアであり、千原ジュニアはどうも競技のなかでしか活躍できないひとだ。学校をドロップアウトしていながら、〈学校化したバラエティ〉に守られているというのは大いなる矛盾で、その矛盾こそにヤンキー的な感性がある。手を変え品を変え、新たな競技を開発しているが、勝てそうな出場者を指名していくこのルールでは、せっかくいいメンバーが出ていても、その出番が少なくなるのではないだろうか。ジャッジをするのがブラマヨ小杉というのもわからない。

 観そびれいていた「Nキャス」を観ると、伊藤健太郎がテレビ初告白というのがあり、たけしはスタジオでなにを言うだろうと思ったら、自身の事件の際に政治利用された怒りをよみがえらせていた。これは保存する。昼はラジオ。「ビバリー昼ズ」の水曜日は落語応援月間ということで、柳家わさびが生放送中に三題噺を作る企画があった。ゲストはお囃子の稲葉千秋さん。「ヨタロー」で落語ファンになった世代だ。月曜火曜と祝日の特番で休みだった「ナイツ ザ・ラジオショー」も、今日は通常どおり。漫才協会に入った完熟フレッシュがゲスト。聴きながら梱包をする。

 午後、ヤマトの営業所まで。天候が悪くなる予報があり、ビニール傘をもって出る。すでにぽつぽつと降り始めていて、風も強い。二俣川から横浜に出る。ジョイナスの地下、イセタンヨコハマのフードコートにある鳥ぷろで、チキンステーキ鉄板定食を食べた。750円。箱型の鉄板で出てくるが、肉や玉子の細かいかけらが最後に鉄板の角に溜まる。まさに重箱のすみをつつくようにするが、割り箸ではつまむことができず、タレごと、ご飯にかけて食べたいくらいだった。外に出て、西口を歩くととてもひとが多く、電車は空いていたのに、どこにこんなにひとがいたのかと思う。ビブレ、セール中のブックオフに今日も寄る。4冊、550円から、20パーセント引き。跨線橋をわたり、平沼のブックオフにも寄るが、しかし、こちらでは買うものはなかった。高島町を通り、みなとみらいまで歩く。映画を観ようと思い、それまで1時間ほどあるので、ドトールに入った。閉店時刻を確認するのがくせになっているが、19時まで、1時間あるのでちょうどよかった。アイスコーヒーと、ブリオッシュショコラを食べる。ドトールは空いていた。みなとみらいもひとは少なかったが、まあ、時間帯の問題もあるのか。1時間経って、外に出ると、いよいよ小雨になっている。






◇ 映画

 キノシネマ横浜みなとみらいで、「ビーチ・バム まじめに不真面目」を観た。水曜サービスデー、1200円。席はそれなりに埋まっていた。芝山幹郎の批評を信頼して、観なければと思っていたが、どうもこの監督の映画は苦手かもしれない。なんだか、好みでないタイプのAVを観ているような気になった。主人公にもまるで魅力を感じず、いったいこれは、カタギが共感できる映画だろうか。「週刊文春」のシネマチャートでは、中野翠の点は高くなかった。21時前に映画が終わり、下の階に降りると、TSUTAYA がまだ開いている。「文藝春秋」の芝山幹郎の評を立ち読みしなおしたいと思ったが、パックされていて読めなかった。すると、レジから罵声が聞こえる。客の男が店員を怒鳴りつけている。気になってしまい、立ち読みもできないのに店内に少し留まり、様子を伺いたくなった。店員は若い男。なにをどうしたのかわからないが、若い男のこの謝りかたでは怒りは治まらないと思った。女性の店員が対応を変わったが、この女性のほうが上司らしく、この女性には客も言葉がていねいになる。外に出ると、雨は降っていない。助かった。みなとみらいはひっそりしていたが、日産ギャラリーを抜け、横浜駅のコンコースまで戻ってくると、まだまだたくさんひとがいた。帰宅前に、22時閉店にぎりぎり間に合い、クリエイトで買いものしていく。

 

◇ 再びテレビ・ラジオ

 帰宅して、録画していた今日の「徹子の部屋」を観た。岡江久美子の一周忌で、娘の大和田美帆がゲストだった。こういうのを観ると、うちの父親が死んだときの記憶もぶり返す。大和田美帆がどんな人柄かはまるで知らなかったが、悲しみの裏返しのような気の張りようだった。母との最後の会話は大喧嘩だったという。黒柳徹子が「獏ちゃん」という親しい呼びかたをするのも意外と珍しい気がした。もしかすると、大和田獏にも出演依頼はしていたのかもしれない。「あちこちオードリー」は、ロッチと若槻千夏がゲスト。中岡があこがれていたというコカドが、あこがれていた感じとは違ってきたという思いを爆発させる。コカドの気質はどうも他人事ではない。タイムフリーで、昨夜に聴きそこねた「爆笑問題カーボーイ」を聴くと、「おちょやん」から「白い巨塔」の話になり、曾我廼家明蝶のエッセイを太田は買って読んだという。「明蝶の風流夜話」なんて本を買うタレントがほかにいるだろうか。

 Spotify でなにか聴きながら眠ろうと思い、探していたら、小泉今日子、電気グルーヴが、先月からポッドキャストを始めていることを知った。まず、「Roots of 電気グルーヴ」という番組を聴く。4月19日に配信されていたから、気がつくのがだいぶ遅かった。電気の音楽のルーツを語る番組で、初回はニュー・オーダーについて、出会いから近年までを語り尽くしている。瀧の声から始まるというのがまず嬉しい。卓球の回転の速さはあいかわらずで、聴き始めたら昂揚して、眠れなくなった。49分弱、たっぷり。電気のラジオをこれからも聴ける喜び。この番組は YouTube もあり、同じ話を動画でもう一度観ると、字幕で注釈がついていて、話がわかりやすく、映像でないとわからないジェスチャーもあった。卓球はまるで変わらないが、瀧は顔つきが変わった。


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5月20日土曜日/「THE SECOND」

◇ 神保町  朝から都内に。小雨だが、予報ではすぐに止みそうなので、傘はもたずに出た。気温も読めず、パーカーを着ていく。今夜は「THE SECOND」を観なければならないから、余力を残しておきたかったが、想定していたよりも時間に余裕が作れなかった。昼は神保町。土曜はランチをや...