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2023年11月21日火曜日

11月21日火曜日/「談志まつり」

◇ 落語会

 午前中から都内に。どうもまだ、あたまがすっきりしない。有楽町のよみうりホールまで、年に一度の「談志まつり」に。公演1週間前をきってから、チケット流通センターでチケットを安く買えた。しかし、12時開演は早いよ。例のごとく、ロビーには物販がいろいろとあるのだが、知る前座さんはもう誰もいなくなってしまった。談笑師匠が本にサインをしている。席は2階のJ列、最後方に近い席だ。昨年同様、高座には談志師匠の写真が飾られている。開演までまだ時間があったので、1階まで降りて、舞台の前まで行って写真を撮ってきた。さて、一番手は談吉さんだ。談志師匠が「スマスマ」に出演したときの話をしてから「ざるや」をやった。「スマスマ」のときに前座でついていたのが談吉さん。小談志「猫の皿」に続き、談笑もマクラでは前座時代の思い出話をした。通りがかった南光の会、小さんと米朝がいる楽屋に談志が入っていく。談笑は「山号寺号」をやり、志遊「田能久」、談四楼「一文笛」と続き、仲入りに。トイレに行くと混んでいて、ビックカメラの下の階に降りていくが、7階のよみうりホールから3階まで降りてようやくトイレに入れた。仲入り後はまず、雲水「お血脈」。最近亡くなったひとの名前がたくさん出てくる。続いて、志らく師匠は「短命」。マクラでは、ジャニーズ問題を立川流に重ねた。談之助は「寄席はるあき」と題し、ここで語られた談志の思い出はセンチメンタルではなく、研究者のような目線だ。人形町末広、目黒の寄席の話などがとても面白かった。トリは談春。ひとりだけ不機嫌に入り、客を挑発するのが談志的だった。「シン・談志が死んだ」を読み、孫弟子たちはみんなまともだと語る。なんだかんだで立川流全体のことをよく見ているのは談春師匠、いや、談之助師匠もそうかな。ネタは「粗忽の使者」。笑わせる噺をもってきた。3時間弱の公演、15時頃に終演する。

 昼食にしようと思い、店を探しながらあてもなく歩くが、有楽町の駅前を離れるともうだめで、安い店なんかひとつもない。ちょうどランチタイムも終わり、閉めている店も多い時間だ。ぐるぐると歩きまわるうちに、美弥の跡を見たくなり、グーグルマップで場所を確かめながら探す。以前にも見に行ったことはあったのだが、記憶があやふやだった。地下の店だが、上には中華料理屋があり、この中華料理屋にはもう10年以上前に連れていってもらったことがある。結局、有楽町駅まで戻り、宝龍という店に入り、レバニラ炒め定食を食べた。850円。隣りの席の薄汚いジジイに話しかけられ、レバーが硬くないかと訊かれたのはいいのだが、俳優の誰々に似てますねというので、めんどうだから知りませんと答えた。うるせえジジイだ。

 そういえば、有楽町ビルヂングももうすぐ建て替えられるのかな。店舗の案内は外され、地下に降りる階段はコーンでふさがれていた。銀座二丁目まで歩き、ベローチェに入る。コンセントの席が埋まっていて、とりあえず、別の席に座るが、少し眠っているあいだにコンセント席が空き、そちらに移った。スマホの充電をしながらラジオを聴く。「伊集院光のタネ」をオンタイムで聴いた。そのあとには読書。今日はカバンに何冊も入れてきていて、読む本が定まらず、あれこれとつまみ読みをする。

 夜遅くに帰宅し、ひどく疲れていたが、録画残量を空けるためにテレビを観なければならなかった。毎日録画している「ニュース7」を観て、消去していく。日曜に放送された「TVタックル」も観た。おそらく無意識に、たけしがVTRのことをフィルムと言っていて、そのくらいに今は映画のあたまになっているのだろう。深夜1時からはラジオをつける。「爆笑問題カーボーイ」を聴きながら眠る。

2021年11月30日火曜日

11月30日火曜日/「ザッツ・ア・プレンティー」


◇ 渋谷

 今日は朝から都内に。昼食は渋谷のセンター街で、米助という店に入り、甘辛揚げ定食を食べた。680円。食べたら急激に眠くなる。まんだらけに寄るが、先週も寄ったばかりで、なにも買うものなし。道玄坂を横切り、古書サンエーにも寄る。ここもたいがいなにも買わないのだが、一応、覗いていきたくはなる。渋谷駅の反対側に出て、新南口のベローチェに入り、アイスコーヒーと、あんぱんを食べた。読書をするが、眠気がひどくなり、あまり読めなかった。椅子から転げ落ちないように注意する。滞在時間、2時間ほど。疲れてしまい、このあとはまっすぐ帰った。

◇ テレビ

 夕方には帰宅し、録画していた、先週土曜に放送された「ドラフトコント2021」という特番を観た。かまいたち山内、オードリー春日、バイきんぐ小峠、千鳥大悟、又吉直樹という5名がリーダーになり、ドラフトでメンバーを選び、それぞれ5人ずつのチームでコントを披露するという企画。どんなもんかと思ったが、たいして面白い番組ではなかった。まず、ドラフトといっても、あらかじめ決められたメンバーを5チームに振り分けるにすぎず、ドラフト企画は「アメトーーク!」でもやっていたが、ドラフトにかぎれば、「アメトーーク!」は実際に番組を作るわけではないから、誰でも自由に選べる面白さがある。そして、なぜこの5名がリーダーなのかもわからない。そのくせ、コント作りのメイキングにやたらと時間を割いていた。観たいのはコントで、コントだけをぽんぽんと放送してくれるだけならばまだよかった。5組中、圧倒的にまとまりがよかったのはチーム又吉のコントだった。又吉、パンサー向井、空気階段もぐら、シソンヌじろう、丸山礼というメンバー。ピースのコントに感心したことはなく、期待せずに観ていたが、作家としてのキャリアがこの水準に高めたのか、セリフひとつとっても、じつに細やかな脚本だと思った。それぞれの配役もぴったりで、又吉は演出家としても見事なのではないだろうか。又吉の出番は稽古の過程で削られていったようだが、結果的に、これがいい効果を生んでいた。しかし、審査員たちにより優勝に選ばれたのは、チーム春日だった。こちらは空気階段かたまりが脚本を書いた。そのほかは、ジャンポケ斎藤、ノブコブ吉村、おいでやす小田というメンバーで、これも配役がうまく、それぞれの力量に遠慮なく頼ったという感じのコントだった。チーム小峠も面白く、小峠、大久保佳代子の表情の芝居に笑う。コメディアンを楽しむコントだった。チーム大悟は志村イズムの継承とあおりつつ、志村イズムをネタにしているメタコントだった。

◇ 読書

 昼に読み終えようとしていた本を、帰宅してから読み終えた。松岡弓子「ザッツ・ア・プレンティー」を、談志師匠の命日に合わせて読んでいたが、結局、10日以上かかった。400ページ以上ある本だ。長女の弓子さんが、2011年11月21日、父・談志が亡くなるまでの日々を綴った日記を本にしたものだが、日記は震災の日、3月11日から始まる。そして、すぐに日付が飛び、3月21日に緊急入院、3月22日に気道確保の手術をしている。最後の高座となった、3月6日、新百合ヶ丘での一門会を客席で観ているが、それからわずか半月後のことだ。この本にはとにかく、談志師匠の病状の細かい変化が、介護する娘の立場からびっしりと記録されていて、こうなると、ただ介護される父親のすがたであり、読みながら、うちの父親が死ぬまでの状況も思い出されてならなかった。家族と過ごす談志、特に、「ザ・ノンフィクション」でも映されていた、孫と触れ合う談志のすがたというのは今まで知らないものだった。客の立場からすると、弟子から見た談志のすがたというのは多く伝えられていて、それがわれわれの知る談志像だが、家族に見せる談志というのは、少なくとも、談志師匠自らも客には発信していないすがたであり、家族の前でもつねに談志だったといえ、やはり、われわれのような客が知る談志とは違うものだ。病状を公表することはなかったが、この本を読むと、声が出なくなってからも、それにしては近所を歩いていたり、意外と、なにがなんでも隠そうという感じではない。療養中は「刑事コロンボ」をよく観ていたようで、ある日は「ゆきゆきて、神軍」や「ホテル・ルワンダ」を観てもいて、談志師匠の好きなミュージカル映画などを観ているすがたは想像できたが、こういう激しい映画を観ていた時期もまだあったのだと知ることができた。亡くなる前の夏に、銀座の美弥にお弟子さんを集めて会ったというのは知られる話で、よく語られもしているが、この本を読むと、この日以前にも、美弥には何度か訪れていて、そのときには店にはキウイさんがいて、談吉さんが付いていたりもしている。あるいは、6月には平林さんがどじょうすくいを見せにきたり、「週刊プレイボーイ」の対談で知ったが、ダンカンがお見舞いにきて、談志師匠と会っていることもこの本には書いてあった。7月には桂三木男(現・三木助)が、8月には吉川潮がお見舞いにきている。9月には石原慎太郎から電話があり、石原慎太郎が一方的に話すかたちで、談志師匠は受話器を耳にあてていたという。亡くなってから、あっという間にこの本が出版されたことも不思議だったが、あらかじめ出版するために日記をつけていたわけではなく、談志師匠が日記を書けなくなったから、代わりに弓子さんが日記を書き始めたというのがそもそものようだ。長らく読む気がしなかった本だが、読んでみれば、氷解するものはいろいろとあった。

 パソコンのラジコの地域判定がまた狂っていて、大阪になってしまった。なぜなんだろう。しかたなく、聴きそびれていた番組を、スマホのラジコで聴く。夜、外はすさまじいどしゃぶりになった。ブログをひとつ更新して、深夜1時前に眠る。

ブログ アーカイブ

4月21日日曜日/野毛大道芸

◇ 大道芸  朝、録画残量が足らず、数年前の番組を確認しては消去していく。こんなことのために、いったいいつまで忙しなく過ごしていくんだろうな。今夜までの録画残量をなんとか確保したら、今度は出掛ける支度をしなければならない。家を出るまではラジオをつけておく。「安住紳一郎の日曜天国」...