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2023年6月7日水曜日

6月7日水曜日/どっちも茶化しにくい




◇ 生麦

 朝から外出。横浜駅に出て、吉野家に寄り、納豆牛小鉢定食を食べていく。437円。それから、京浜急行の生麦のほうに用があったのだが、ここもめったに訪れない土地だ。夕方には横浜駅に戻り、東口、ベイクォーターのマクドナルドに入り、ひと休み。アイスコーヒーとスパチキを食べる。読書をして、夜遅くに帰宅する。

◇ 読書・テレビ・ラジオ

 図書館で借りていた、石戸諭「ニュースの未来」を読み終えた。2021年刊、光文社新書。図書館に返さねばならないが、たくさん付箋を貼った。アツさもあり、昂揚させられる本だった。古本で見つけたら、この本は手元に置いておきたいな。以下、いくつか引用。P122-123「ある社会事象を取材するにあたり、どうしても必要になってくるのが、人や物事を知りたいという好奇心であることは多くの人が賛同してくれると思います。僕はニュースの書き手というのは本質的に軽薄であり、不謹慎であることからは逃げられないと考えています。(略)「社会を良くしたい」という正義感、弱い人の立場を代弁したいという義憤だという人もいるでしょうが、その根源にあるのは、結局のところ「知りたい」という好奇心ではないかと思うのです。より正確に言えば、単なる「好奇心」ではない、「思慮深い好奇心」です。他人の不幸に土足で踏み込むことをよしとせず、相手が語ってもいいと思えるまでの関係を構築し、「知りたい」を伝えること。これがベースにあると仕事を重ねて気がついたのです。知りたいと思わずに、正義感や義憤で社会と関わりたいという人に向いているのは、政治家や社会運動家でしょう。なぜニュースでなければいけないのか、という問いには十分に答えられていません。」 P215「これも東(浩紀)さんが指摘していますが、SNSが普及した現代は、言葉への過信が異様なほどに高まっています。正しい言葉と意見表明ばかりが求められ、何を実践しているかより、瞬間的に同じ思いを共有するもの同士が「今、ここ」でつながり、消費される正しい言葉にこそ価値があると思われている。彼らが無条件に前提としているのは、言葉だけで問題を理解し、解決できるという価値観に他なりません。「言葉と現実は常にズレている」にもかかわらず、無邪気な前提で言葉が交わされ、やがて論争は対立する相手への罵倒へと変わっていきます。」 P273-274「佐藤(卓己)さんは、現代のメディアリテラシーの核心を「あいまい情報に耐える力である」と記しています。(略)佐藤さんの定義は、精神医学の世界でネガティブ・ケイパビリティと呼ばれているものに接近します。直訳すると「負の能力」ですが、これには解説が必要でしょう。精神科医で作家の帚木蓬生さんによる、そのものずばりの『ネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力』では、このように定義されています。「ネガティブ・ケイパビリティ(negative capability 負の脳力もしくは陰性能力)とは、『どうにも答えの出ない、どうにも対処しようのない事態に耐える能力』をさします。あるいは、『性急に証明や理由を求めずに、不確実さや不思議さ、懐疑の中にいることができる能力』を意味します」」

 録画していた昨夜の「午前0時の森」を観ると、スタジオに観覧客を入れている。水卜アナが登場し、今回はトークライブ形式の放送ということだが、つぎに登場したのは若林ではなく、山里亮太だった。若林は体調不良で欠席。「だが、情熱はある」というドラマは1話だけ観てやめてしまったのだが、山里という人物は、戦略家の面ばかりが前面に出るようで、どうも関心が湧かない。(「天才はあきらめた」という本は面白かったのだけど。)島田紳助がテレビから消え、直接的にその穴を埋めていたのは今田・東野だったが、案外、その位置に収まりつつあるのは山里亮太ではないだろうか。

 タイムフリーで、昨夜の「爆笑問題カーボーイ」を聴くと、太田が第一声から「あのう、俺、思うんだけどさ、…あっちゃんと松本さんね。ケンカはよくないと思う。」と始め、そのあとにはすぐにゲンロンカフェの話題になり、今週はこの話をたっぷりしてくれるではと期待していたのだが、古舘伊知郎とのトークライブにも触れ、そしてまた、松本と中田の話に戻ってきた。結局、オープニングはこの話をたっぷりとしゃべったのだけど、ここで語られていた内容がじつに素晴らしい。太田「ふたりのケンカなんだからさ、ふたりのことはふたりでしか解決できないんだよ。こんなのさ、笑い話にしたいわけじゃない? どっちもそうだろ、きっと。これね、タブーみたいなことにしちゃうと、何年もそれが触れないみたいなことになって、つまんないよう。おれがこう言うと言葉に重みがあるだろう?(笑)」「わりと吉本の大御所なんかも怒ってるみたいな感じで、まあ、どっちがどうなんだかよくわかんないけど、あっちゃん総スカンみたいな感じになってんだけど、まあ、そんな怒らなくてもたいした話じゃないからさあ。結局さあ、このぴりついた空気ってのはさあ。ただ、ここまでそのぴりつかせた原因の一端は俺にもあんのかなあなんて、(笑)ちょっと思っちゃったりなんかして。」「あっちゃんが思うほど、…これ言うと松本さん周辺はどう思うかわかんないけど、ほかの審査員の言葉もたぶん効いてるし、もっと言えばだよ、いちばん審査員が気にしてんのは客のウケだよ。あれだって、俺がやったとしても、客がウケたとこに入れるもん、絶対に。そう考えると、決めてんのは客なんだよ、どう考えても。じゃないと、とんちんかんな審査だと思われるからあんなの。俺はねえ、あっちゃんがいちばん過大評価してんじゃないかと、松ちゃんのことをだよ。そう思うわけ。これ言うとまた角が立つけどね、俺も。」「ただ、あっちゃんが言ってたなかでひとつ思ったのは、ダウンタウンを超えるコンビを輩出してないってね、…俺もよく詳しく観てんな。何回か観ちゃったからね。たしかそういうふうに言ってたんだよね。それは失敗でしょうと、大会として。ただねえ、それは俺はちょっとあっちゃんとは違うのは、今の連中ね、「M-1」出てくる、「キングオブコント」とか出てくる連中、ぜんぜん超えてるよ。超えてるっていうのはダウンタウンをって意味じゃなくて、俺らの時代の漫才やコントっていうのを、まあ、技術から話術から間からなにから、ネタのあれからなにから、かなわないもん、だって。」「ただ、あっちゃんが言ってる意味っていうのは、おそらく「権威」だと思うんだよね。そういう意味ではダウンタウンを超えてないってのはたしかだろうと思うのね。ある種の権威的なものってのはさ、あるじゃん。そうすっと、あっちゃんは俺のこと好きって言ってたけど、本当はこいつは権威が欲しいの? って、俺はちょっとあれ観てね、なんとなく、思われちゃうよっていうふうに、思っちゃったんだよね。たださあ、権威なんて邪魔なだけだよ、お笑いにとって。」「なにが言いたいのかというとさ、まあ、要するに、俺はこれ言うとまた波紋呼んじゃうかもしんないけど、あっちゃんと松ちゃんて似てんじゃねえかなって気がする。(笑)気質がよ、気質が。やっぱりさ、カリスマとパーフェクトヒューマンだからさ。わりとそういう感じにそぶりを見せるじゃない。いちばんの、俺、似てんなと思うのは、どっちも茶化しにくい。(笑)このね、ぴりついた空気。茶化しにくいんだよ。そういう意味でいうと、なんていうのかなあ、ふたりともそれでお笑い界のことを考えてるっていうような感じじゃん。」「そういう意味でいうと、ジレンマがあるわけ。それは、松本さんが審査員するずーっと前から、要するに、お笑い界のもってるジレンマとして、お笑いのことを教えるか教えないかなんだよ。(略)俺はなんで審査員やらないってずーっと言ってるかっていうと、まず、俺はね、お笑いを学問にしたくないと思ってるわけ。でも、スクールができちゃったろ? もうがんがん、うちもやってるわなあ。社長は俺のことわかってるから、俺に講師をやれとはひとことも言わないわけ。俺は、でも、それすらね、どうなんだろうなあって思ってるわけ。つまり、笑いを分析して、こうやってこう突っ込んでこの間でどうのこうのってえのは、学問になっちゃってる。学問になっちゃった時点ですべてはつまんなくなんだよ。」「あっちゃんが言ってる問題は、じつは松本さんにかかるんじゃなくて、じつはお笑い界全体が、いわゆるああいうコンテストで若手を発掘するっていう環境になっちゃってることに、自分はっていうさ。あっちゃん言うのはさ、1個ぐらい爆笑問題さんにゆずってくれませんかっつうんだけど、俺、ゆずられる立場なの? って。(笑)それもさあ、俺、ちょっとショックでさ。(笑)」 オープニングのあとには、ゲストのランジャタイが登場。「武勇伝」を覚えてきている国崎に笑う。

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5月20日土曜日/「THE SECOND」

◇ 神保町  朝から都内に。小雨だが、予報ではすぐに止みそうなので、傘はもたずに出た。気温も読めず、パーカーを着ていく。今夜は「THE SECOND」を観なければならないから、余力を残しておきたかったが、想定していたよりも時間に余裕が作れなかった。昼は神保町。土曜はランチをや...