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2023年5月31日水曜日

5月31日水曜日/天王洲の海



◇ 天王洲アイル・四ツ谷

 今日も朝から都内に。小雨だったが、晴れる予報なので、傘はもたずに出る。また涼しく、パーカーを着ていく。京浜急行に乗り、まず、青物横丁に。銀行に寄る都合があったために、天王洲アイルに向かうのに、青物横丁から歩かねばならなかった。昼は四ツ谷のほうに移動し、しんみち通りの端っこ、ビルの地下にある与志井という店に入り、ランチメニューの豚焼肉丼を食べた。590円。この店は二度目。そのあとは、ドトールに入り、ひと休み。しばらく読書をしていく。神経がやられているのか、どうもふわふわしている。金の計算をすると、ため息ばかりだ。


◇ テレビ・ラジオ

 夜に帰宅し、録画していたテレビ番組をいくつか。今日の「徹子の部屋」のゲストはリリー・フランキー。15年ぶりの出演だそうだ。昨夜の「午前0時の森」は、TAIGA がニューヨークのコメディクラブのステージに立つまでのドキュメントだった。ナレーションは花澤香菜。エルシャラカーニ清和らが応援にかけつけ、ぺこぱ、サンミュージックの相澤正久社長からはビデオメッセージが贈られる。さらには、この番組の人生相談に今まで登場した相談者たち、そして、家族からのビデオメッセージまでが流されたのは感動的だった。ニューヨークのコメディライブの雰囲気もわかる、面白いドキュメンタリーだった。

 タイムフリーで、今日の「ビバリー昼ズ」を聴くと、「週刊朝日」休刊号に掲載されていた、乾貴美子が表紙を飾った号を話題にしている。オープニングだけ聴き、あとは音楽を聴きながら、22時頃には眠る。今日は疲れてしまってだめ。

2023年3月8日水曜日

3月8日水曜日/「逆転のトライアングル」など




◇ 四ツ谷・みなとみらい

 今日も朝から都内に。昼食は四ツ谷、しんみち通りで食べようかと思うが、赤札堂のランチは先月いっぱいでやめてしまったようで、貼り紙がしてある。皇記という店に入り、ランチメニューのよだれ鶏定食を食べた。780円。四ツ谷から南北線、日吉から東横線に乗り換え、横浜に戻ってくる。

 横浜東口から平沼のブックオフに寄り、220円の単行本を1冊、110円の文庫本を1冊買う。単行本に書き込みを見つけたが、読みたいからこれは買ってしまう。飲みものを切らし、自販機でコークオンのチケットを使おうとすると、どういうわけか接続が途切れる。今日だけではない、何度試みても必ず接続が途切れてしまい、このチケットが使えないのでは、なんのために毎日歩いているのかわからない。あきらめて、まいばすけっとに寄った。栄養ドリンクとシュークリームも買い、食べておく。みなとみらいに進み、みなとみらいセンタービルのドトールに入り、ひと休み。読書を少し。時間がたっぷり空くつもりでいたが、意外とちょうどいい時間になった。


◇ 映画

 横浜ブルク13 にて、「逆転のトライアングル」を観る。16時25分の回。リューベン・オストルンド監督は「ザ・スクエア 思いやりの聖域」がすこぶる面白く、この作品も映画館で観ておこうかという気になった。「ザ・スクエア」に続き、今作でもカンヌのパルムドールを受賞している。あらすじを確認することもせずに観たのだが、このドラマ、いったいどこに連れていかれようとしているのかが最後までわからず、くるくると展開していく。最初はファッション業界のドラマかと思っていた。すると、カップルの話になり、口論する場面などはコント的なやりとりで可笑しかった。このカップルの物語かと思えば、豪華客船の場面からはまた転調し、いわゆるグランドホテル形式だが、しかし、これだけでは終わらない。無人島(?)に漂着し、それからもうひとつ転調する。スウェーデンの監督だが、このブラックユーモアのルーツはどこにあるのだろう。悪趣味なところまでやりつつ、すっと引き返す感じがある。品がいいのか悪いのかわからない。寝不足だったから眠ってしまう心配もしていたが、最後までまったく眠らず、退屈しなかった。音楽もよかった。


◇ テレビ・ラジオ・雑誌

 夜遅くに帰宅し、録画でテレビ番組をいくつか。今日の「徹子の部屋」は、EXILE TETSUYA と橘ケンチがゲスト。ふたりとも EXILE のメンバーだということもよくわかってなかったのだが、屋号のように「EXILE」がつくひとと、普通の名前っぽいひととがいるんだな。まあ、今さら不思議がるようなことじゃないんだろうけど。

 先週土曜に放送された「ワルイコあつまれ」もようやく観た。「子ども記者会見」に、元バレーボール選手の滝沢ななえというひとが登場した。スポーツにも疎いからこのひとのことを知らなかったが、レズビアンであることを公表した人物としても知られるひとのようだ。子どもたちとの質疑応答もLGBTQに関することばかりになった。ほかのバラエティ番組ならば、もっとセンセーショナルな演出にしがちになるところだが、このテーマをさらっと扱えるこの番組は貴重な器だ。

 タイムフリーで、今日の「ビバリー昼ズ」を。それから、Spotify では、今日の「大竹まこと ゴールデンラジオ!」のオープニングを聴いた。楽天マガジンで雑誌のチェックをすると、「週刊現代」の読書欄に太田光のインタビューがあり、新刊の小説について語っている。「移動中の車内や収録の空き時間など、とにかく暇があればパソコンを開いて書き続けました。」 欄外のアンケートでは、いちばん好きな映画には「スティング」と、いちばん気になる作家には黒川博行と答えている。

2023年2月16日木曜日

2月16日木曜日/四ツ谷の土手の風景

◇ ラジオ

 昨夜は、Spotify で、「大竹まこと ゴールデンラジオ!」のポッドキャストをつけっぱなしにしながら眠っていた。最新の宮台真司がゲストの回から聴き始め、過去の回にどんどんさかのぼって再生されていくのだが、早朝に目が覚めると、2月2日放送、にしおかすみこがゲストの回が流れていた。最近、本を出したのは目にしていたが、認知症の母、ダウン症の姉のことを明るく笑い話にしていて、同世代として、これは切実に聴いた。テレビではめっきり見かけないが、しかし、トークのスピード、話運びも、まだまだ現役感がある。

◇ 四ツ谷

 朝から都内に。昨日はのんびり過ごしたせいか、今朝はやけに元気がある。四ツ谷まで出る用があり、昼食はしんみち通りの端っこ、ビルの地下にある与志井という店に入り、ランチメニューの豚焼肉丼を食べた。590円。店内はラジオがついていて、「ビバリー昼ズ」のオープニングをここで聴けた。食べていたら、あとから若い兄ちゃんの客がやってきて、ランチではなく、生ビールを注文した。なんの仕事をしてるんだか、平日の昼間っからろくなもんじゃない。狭い店だが、カウンター席の隣りに座られてしまい、タバコを吸い始めたからいやだった。






 少し時間があったので、上智大学の脇の土手を紀尾井町方面にぶらぶら歩き、ホテルニューオータニの前まで行って戻ってきた。学生時代から四半世紀が経ち、どういう因果か、今になって四ツ谷を訪れることが増えている。帰りは四ツ谷から丸ノ内線、新宿三丁目から副都心線に乗り、東横線直通の各停で眠りながら帰ってくる。

◇ テレビ・ラジオ

 夕方には帰宅し、録画していたテレビ番組をいくつか。昨夜の「あちこちオードリー」(ゲスト・陣内智則&コットン)を観て、それから、「ニューヨークと蛙亭のキット、くる!!」を2週分。先週2月8日放送は一発ギャグ芸人の特集。塩辛ちゃん、まいあんつが出演。昨夜15日放送はマッチョ芸人の特集。ねこじゃらし、にしだっくす、未来土偶よしきが出演した。

 タイムフリーで、聴きそびれていた先週金曜の「中川家 ザ・ラジオショー」を聴くと、この週は大阪からの生放送。13時台からゲストがあり、ザ・ぼんちが登場した。「THE SECOND」に出場するという噂もあったが、このルールでは出ないとのこと。どこまでできるのか試してみたいという気持ちもあるが、対戦方式だと、ほかを押しのけてまで出たくはないというような話をしていた。14時台はニッポンの社長がゲスト。それから、同じく先週金曜の夜に放送された「中川家と海原やすよともこのオールナイトニッポンGOLD」も聴いた。冒頭にはまず、気象情報が入った。そういえば、雪の日の放送だったか。これも大阪からの放送。今や、吉本の大看板2組なのだが、気心の知れる両コンビの他愛もない話が心地好い。兄と姉、弟と妹同士、それぞれふたりずつのトークをする時間もあった。

 夜、ブログの更新をふたつ。Spotify のポッドキャストで、今日の「大竹まこと ゴールデンラジオ!」(ゲスト・ガダルカナル・タカ)を聴きながら、23時過ぎに眠る。

2023年1月26日木曜日

1月26日木曜日/四谷三丁目



◇ 四ツ谷

 寒さで眠ってられず、深夜に目覚めてしまい、朝までそのまま起きていた。朝から都内に。四ツ谷から、昼には四谷三丁目まで歩き、食彩雲南という店に入り、日替わりランチの豚肉ともやし炒めを食べた。800円。四谷三丁目の交差点までやってきて、そういえば、忘れていたことを思い出した。大学時代、この交差点からすぐのビルにあった居酒屋に数人で入ろうとしたのだが、満席で入れず、店から出ようとしたところで、向かいのドアから上島竜兵が出てきたのだった。この居酒屋と同じフロアに太田プロがあったのだ。われわれ学生集団に気がつくと、上島竜兵は帽子を深くかぶりなおし、すっと出ていった。今から二十年以上前の記憶。そのビルを探してみたら、今もまだ、太田プロと居酒屋が同じフロアにあった。しかし、よく見ると「太田プロSTUDIO」と書いてあり、ここがいわゆる「太田プロ」を指すのかも素人にはわからないのだが、当時も「太田プロSTUDIO」だったんだろうか。居酒屋も、現在は「目利きの銀次」だが、当時は別の店名だったんじゃないか。


 ベローチェに入り、ひと休み。ツイッターを開いてみたら、北上次郎の訃報を目にした。昨日の午前中に出ていた訃報を今まで知らなかった。スマホの充電をしながら、ラジオを聴く。「ビバリー昼ズ」のエンディングから、「ナイツ ザ・ラジオショー」のオープニングをオンタイムで聴き、そのあとには、Spotify で音楽を聴きながら少し眠った。椅子から転げ落ちないように気をつけながら。

 横浜に戻り、ビブレのブックオフに寄る。110円の文庫本を3冊、220円の新書を1冊、単行本を2冊買っていく。平沼のブックオフにも寄り、こちらでは、370円の単行本を1冊だけ買った。どこかで読書をしていこうかとも思っていたが、今日はもう、ベローチェでコーヒーを飲んでしまったから、2杯目のコーヒーは金が惜しい。まいばすけっとに寄り、栄養ドリンクとパンをひとつ買って、食べてから帰る。

◇ テレビ・ラジオ

 夜に帰宅し、録画していたテレビ番組をあれこれと。今日の「徹子の部屋」は梅沢富美男がゲスト。以前にも聴いたことがあったかもしれないけど、黒柳徹子が渥美清と一緒に梅沢富美男の芝居を観に行き、それがきっかけで「ザ・ベストテン」のスポットライトに登場することになり、「夢芝居」がヒットしたという流れだったんだ。その年の「紅白」にも出演し、そのときの司会も黒柳徹子だった。徹子さんが梅沢富美男をからかう場面もあり、楽しい会話。以前は、松岡昌宏、大竹まこと、梅沢富美男の3人が「松竹梅」というトリオでよく出演していたが、大竹まことがこの時間帯にラジオをやるようになったから出なくなったというのは松岡昌宏が出演した際にも説明されていた。また、兄の梅沢武生がだまされ、数十億円の借金を作り、それを梅沢富美男が十数年かけて返済したという話にも驚かされる。この時期の梅沢富美男がテレビに出まくるようになっていたその活躍の裏にはそんな事情があったというわけだ。

 昨夜の「あちこちオードリー」はバカリズムがゲスト。バカリズムのほうがオードリーよりもはるかに先輩のはずなのに、若林とはお互いに敬語でしゃべる関係なのが不思議だった。昨夜の「水曜日のダウンタウン」は、「犯人を見つけるまでミステリードラマの世界から抜け出せないドッキリ」という企画が面白かった。だまされるダイアン津田が途中から企画を理解し、芝居がのってくるのが可笑しく、単純に、謎解きにも惹き込まれてしまった。

 タイムフリーで聴いた先週木曜の「ナイツ ザ・ラジオショー」は、ヨネダ2000 がゲスト。「M-1」のネタはメトロノームを聴きながら練習していたというのはここで初めて知った。

 寒さであたまが痛くなる。ポッドキャストを聴きながら、22時頃には眠る。

2022年11月30日水曜日

11月30日水曜日/ファイナリストの発表

◇ 生活

 昨夜はやけに暖かく、夜中に目覚めて、半袖になってから眠りなおした。Spotify で配信が始まった、椎名林檎のリミックスアルバムを聴きながら、朝から雑務を。卓球、まりんがそろって参加しているのが嬉しい。クリックポストを作ろうとすると、印刷がかすれてしまい、インク切れの表示もないが、ランプが点滅しているから黄色のインクをとりかえてみたら、それでもまだかすれたまま。なんだかわからない。いつもモノクロで印刷しているが、試しに、カラーで印刷してみたらきれいに印刷できた。なんなんだろう。今朝は時間に余裕があったのに、わけのわからないことで時間がつぶれる。

◇ 四ツ谷・八重洲

 朝から都内に。東横線の日吉から目黒線に乗り換え、南北線直通、四ツ谷まで。今朝はずっと座れて、読書をしていけた。早めに到着し、昼食を済ませてしまうつもりでいたが、時間帯が悪かった。ぱっぱと食べられそうな店がいいだろうと、まず、コモレ四谷のはなまるうどんに行ってみるが、行列ができていてやめる。外に出て、小諸そば、吉野家を覗いてみても、いずれも混雑。あきらめ、コモレ四谷に戻り、地下のライフでパンを買っていこうとするが、あんまり安いパンは売っていないようで、しかたなく、ベーカリーでちょっといいパンを買うはめになった。しかも、ここのレジもやっぱり混雑しているのだ。チキン南蛮バーガーと雪だるま型のパンを買い、そこらへんで急いで食べていく。


 そのあとは市ヶ谷に近いほうまで歩き、だったら、最初から市ヶ谷駅で降りるようにすれば、混雑は避けられたのかもしれない。四ツ谷という街にはどうもなじめない。夕方には東京駅のほうまで移動し、さすがに腹が減ってしまったから、八重洲地下街のアルプスに寄り、タイムサービスのコロッケカレーを食べた。350円。そのあとは地上に出て、ベローチェに入り、ひと休み。今日は暖かく、アイスコーヒーを飲んだ。スマホの充電をしながらツイッターを覗いてみると、「M-1」準決勝の話題がトレンドにあがっていて、チェックしてみると、ウエストランドのウケがかなりよかったようだ。発表はいつかと調べると、今夜22時に生配信があるとわかる。ベローチェでのんびりするつもりでいたが、この配信が始まるまでに帰りたくなった。

◇ 読書

 東京駅から東海道線で帰ってくる。電車内では読書。高橋敏夫「井上ひさし 希望としての笑い」を読み終えた。2010年刊、角川SSC新書。井上ひさしの作品はあまり知らないのだけど、なぜかこの本を読んでみたくなった。井上ひさしが亡くなってから出版された本で、追悼の帯がついている。著者は文芸評論家。日記を書くものとして気になったのは「東京セブンローズ」について書かれたつぎのような箇所。P137「生活の広大さと雑然さとを無視しない日記というスタイルは、「絶対あるいは鳥瞰」を拒む。一日一日が不安定で、なにがどうなるかわからず、そして、その一日においても、なにが優位でなにがとるにたらないものか、にわかにはきめがたい。日記的世界とは、虫瞰的まなざしによってとらえられた世界である。」

◇ 賞レース

 22時10分前になんとか帰宅した。「M-1」のファイナリスト発表会見、GYAO!の配信が22時にスタート。パソコンをつけて、始まるまでにコーヒーを入れようと急いでいたら、カップを落っことして、把手の部分を割ってしまった。長らく愛用していたコーヒーカップなのに。配信前に、つまらないドジのせいでいらいらしてしまった。配信は数分遅れで始まる。そんなにあわてなくてもよかったんだろうか。司会はかまいたち。今年のファイナリストは、発表順に、ダイヤモンド、男性ブランコ、カベポスター、ロングコートダディ、さや香、真空ジェシカ、キュウ、ウエストランド、ヨネダ2000 という9組。なんと、タイタンから2組が選ばれた。ウエストランドは確実だろうと思っていたけど、キュウも勝ち残るとは驚いた。キュウは今年になにか変化が感じられたわけでもなく、去年までは勝てずに今年に勝ち残るというのは相対的なものだろうか。会見は例年どおり、3組ずつ登壇し、かまいたちがインタビューする。キュウとウエストランドが同時に登壇することになったが、キュウの経歴を改めて調べてみたこともなかったが、清水は井口と同い年で、じつはけっこうベテランなのだ。キュウというコンビを初めて知ったのはオフィス北野時代だが、ウィキペディアにあたると、意外や、清水は大阪NSCの出身であった。山内が「誰が優勝しても違和感」と言ったのは言い得て妙だ。いわゆる正統派と呼べるのはカベポスターだけではないか。会見が終わったあとも、タイタンの2組が残ったのが嬉しく、ツイッターのタイムラインをひさしぶりにたどってしまった。

 録画していたテレビ番組をいくつか。今日の「徹子の部屋」(ゲスト・平原綾香)を観て、それから、放送されたばかりの「水曜日のダウンタウン」と「あちこちオードリー」(ゲスト・森脇健児&なすなかにし)もすぐに観る。Spotify のポッドキャストで、今日の「大竹まこと ゴールデンラジオ!」のオープニングを聴くと、宮台真司が切りつけられた事件についてしゃべっていた。深夜3時前に眠る。

2022年9月27日火曜日

9月27日火曜日/国葬の日〈前〉

◇ 国葬

 深夜に目覚めてしまい、早朝からもう少し眠りなおす。午前中から都内に。渋谷から半蔵門線に乗り、半蔵門駅で降りると、ホームからもう、花をもったひとのすがたが多く見られた。今日は国葬ということで、めったにあることではないから、どんなものかと思い、ほかに用もないのにわざわざ半蔵門までやってきた。安倍元総理の国葬が日本武道館にて行われるというのは報道のとおりだが、興味があるのは、当日の周辺の様子だ。事前に調べてみると、武道館の国葬は 14時からだが、一般献花もあり、10時から16時までと予定されている。一般献花の献花台は九段坂公園に設置され、普通ならば九段下駅が近いのだが、献花の列は、内堀通り墓苑入り口から千鳥ヶ淵緑道に並ばせるため、最寄り駅には半蔵門が案内されていた。半蔵門駅には、12時半頃に到着した。駅のトイレも混んでいる。半蔵門駅の南側の改札を出て、新宿通りに出ようとするとそちらの出口は混雑していたから、その奥の国立劇場に向かう出口から地上に出てみると、外にはすでに行列があり、千鳥ヶ淵からこんなところまで列が延びてるんだと思ったのだが、じつはそれどころじゃなかったのだ。

 最後尾がどこにあるのかもわからず、行列の向きもなんか変だなとは思ったのだが、地下で混雑していた出口、つまり、新宿通り側にある出口にまわってみると、こちらには警官が多くいる。どうやら、地下鉄を降りたひとたちは、こちらの出口に進むと、自動的に行列に並ぶようになっていたようだが、地下からはそんなことはわからなかった。ここから出ると、まず、山下書店の前を麹町方面に進ませている。そして、ふたつ先の角をぐるっと折り返し、また半蔵門側に戻らせていた。並んでいるひとたちは気がついていたかどうか、その折り返しの建物は、ちょうど、れいわ新選組の本部があるビルだった。





 行列は、東京FM通りから、最初の出口に戻り、交差点から新宿通りをまた改めて麹町方面に進ませている。新宿通りの向かい側を見ると、向こうにも行列があり、どこかで折り返しているのだということはわかる。自分は献花をするわけではないが、この行列の行方は突きとめてみたくなった。麹町駅のあたりで折り返しているのかなと思いながら進んでいくと、麹町ではまだ折り返していない。麹町でも遠いと思ったが、いったい、どこまで続いているのか。そろそろ折り返すかなと思いながら進むものの、まるで折り返す気配がない。行列もこれだけ長いと、途中、横断歩道もあり、信号待ちのたびに列は途切れることになり、行列のかたちをなさなくなっていく。ただ歩いているひとが多いというような状態で、自分も、行列をたどっているだけのひとなのに、行列の一員と区別はされないだろう。なんにせよ、新宿通りの向かい側に行列が見えているかぎりは、こちらの行列も続いているに違いないから、それを頼りに進んでいくしかないのだが、ひどいのは、列を誘導をする人間は誰もいないのだ。行列はついに四ツ谷までたどりついてしまい、半蔵門から並び、まさか四ツ谷まで歩かされるとは思わなかったが、上智大学の前までくると、「待機列最後尾」というプラカードをもった人間が立っている。





 ここを最後尾と案内しているのはいったいどういうわけなのか。すると、四ツ谷駅からやってきて、ここから並び始めてしまうひともいるのではと思うが、半蔵門からわざわざ歩かされてきたひとたちはたまったもんじゃないだろう。献花するひとたちには高齢者も多いのに、ちょっとそれはないんじゃないか。案内する人間のあいだで、情報は共有されているんだろうか。

 行列は四ツ谷駅の前を通り、アトレの前で横断歩道を渡り、ようやく新宿通りの反対側に移った。四ツ谷駅の先の交差点では道路を封鎖していて、警官の人数も多い。どこの警備を強化するというのもよくわからないのだが、ここはかなり強力で、愛知県警の制服を着た警官がずらりと並んでいた。報道のカメラのすがたもある。もうひとつ、妙なのは、土手沿いに、どうやら市ヶ谷のほうからも列が延びていて、四ツ谷からいい加減に合流してしまっているようなのだが、いったい、この行列の情報は世間にはどうアナウンスされているのか。












 支流まで追いかけているわけにはいかず、本流のみをたどっていくが、新宿通りを四ツ谷から半蔵門まで戻る際にも案内らしきものはなにもなく、この列だけを頼りにくっついていくしかない。有料のイベントだったら暴動が起きそうなひどさだが、ことの性質上か、みなさん、誰も文句を言っているような様子はない。半蔵門に戻ってから先も列の流れは複雑で、まずは、交差点から一番町のほうに坂道を下っていく。ややこしいのはこちらにも地下鉄の出口はあるので、こちらから降りたひとたちが、これから最後尾を見つけ出す苦労を考えると気の毒になる。一番町側の出口では、「顕正新聞」というのを配ってるひとがいて、せっかくだから一部もらった。

 一番町の交差点から千鳥ヶ淵方面に列は延びるが、道路の反対側にはまた折り返している列があり、すんなりとは行かせてもらえない。列はこの一角をぐるっとまわり、ローソンの脇で折り返し、また逆方向にもう一周。いかにも場当たり的に列を延ばしていったような感じがする。店の前を列でふさがれている珈琲館では、コーヒーの店頭販売を始めていた。並ぶひとたちも、まさかこんなに並ばされることになるとは思わなかっただろうから、どれだけその準備があったものか。列を抜けずに飲みものを買えるのは助かるだろう。自分は並んでないから気楽なもので、スギ薬局に寄り、クリーム玄米ブランを買い、軽く食べておいた。ここでなにやら大きな音が聴こえ、びっくりするが、それが数発続く。空砲かと思ったが、花火の音だとあとでわかった。14時になり、武道館での国葬が始まったようだ。











(後編に続く)

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5月20日土曜日/「THE SECOND」

◇ 神保町  朝から都内に。小雨だが、予報ではすぐに止みそうなので、傘はもたずに出た。気温も読めず、パーカーを着ていく。今夜は「THE SECOND」を観なければならないから、余力を残しておきたかったが、想定していたよりも時間に余裕が作れなかった。昼は神保町。土曜はランチをや...