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2024年11月14日木曜日

11月14日木曜日/面談

◇ 病院

 朝、ブログの更新をひとつ。録画していた昨夜の「ひっかかりニーチェ」を観て、昼はラジオ。「ビバリー昼ズ」を聴く。ナイツだけでなく、ミチコさんもとんねるずの武道館ライブに行ってたのか。

 午後から外出。曇り空。鶴ヶ峰のバスターミナルから上白根町まで。今日は老健施設の面談があり、病院を通りすぎ、歩いていく。14時から面談だが、15分前には着いてしまった。トイレに行きたくなり、向かいに商業施設が見えたが、行って戻ってくるには微妙な距離だからがまんすることにした。5分前に入り、窓口で面談にきたことを言うと、建物内は土足禁止で、玄関でスリッパに履き替えるのだった。エレベーター前の椅子に座って待っていると、担当の女性がやってきた。まずは施設の案内からということで、3階の病床に連れていかれる。エレベーターの前にはレクリエーションスペースがあり、部屋はそれぞれ病院と似たようなものか。いらっしゃるかたがたはうちの母よりもかなり高齢に見える。3階をひとまわりして、1階に戻り、今度は資料を見せてもらいながら説明を受けた。施設内での行事の写真があり、正月から雛祭り、花見、夏祭りなどを順番に見せられ、もういいよと途中で思ったのだが、そもそも、歩けるようになるまで、どのくらい入居することになるだろうか。そんなに長くは入居しないだろうと考えているのだがな。入居してみないとわからないこともおそらく多いだろう。説明はとてもていねいなものだった。外に出ると、15時前。トータル1時間ぐらいの面談だった。

 向かいにある商業施設のベンチに座り、SNSの巡回、日記の下書きなどをしていたら、40分ぐらい経っていた。それから病院に向かうが、その前になか卯に入り、こだわり卵カレーを食べる。580円。病院の前になか卯というのがルーティーンになっていて、これを崩してしまうとどうもゲンが悪い気がしている。上白根病院にはいつもと同じ時間に着いた。母は向かいのベッドの90歳のお婆さんとしゃべっていた。自分も何度かお話しているお婆さんだが、すっかり忘れられてしまっている。一応、母にも面談に行ってきたことを説明したが、このまま移ったら、どういう理解になるだろうか。

◇ ラジオ・読書・テレビ・雑誌

 鶴ヶ峰まで、歩きながらライムフリーで、先週金曜の「中川家 ザ・ラジオショー」のオープニングを聴いた。パンクブーブーが営業で手抜きしていたというのが炎上していたようだが、その話題から落語の話に移っていった。中川家はふたりとも落語をよく観ているようで、礼二が落語家の口調を再現してみせる。そして、落語家をさんざんいじってから、大阪の八方の落語会に礼二が出演することが明かされた。礼二は落語は初めてなのかと思ったら、月亭方正の神保町の会に出たことがあるようだ。八方の会のチラシの写真はコントで落語家を演じたときのもの。剛は礼二の高座を観に行こうと企む。

 鶴ヶ峰から横浜に移動し、平沼のブックオフに寄っていく。390円の単行本を2冊買う。アプリのクーポンを使っておきたいだけだったが、思いがけず、高値がついている本が買えた。東口のドトールに入り、ひと休み。少し眠ってから読書していく。

 篠原有司男「げんこつで世界を変えろ!」を読み終えた。2016年刊、サンポスト。「ザ・インタビューズ」というシリーズの1冊。インタビュアーは大貫祥子というサンポストのひと。サンポストがどういう会社なのかは知らない。この当時、篠畑有司男は84歳。今でも元気なはずだ。日本で初めてモヒカンにしたひとだが、そのモヒカン頭を最初に見せたのは田名網敬一だったのだ。60年代、ニューヨークにいた時代にやってきたのが赤塚不二夫。このあたりの人脈はみんなつながっているんだ。芸大名物の「よかちん」という裸踊りを見せたら、のちに赤塚不二夫とタモリが新宿でそれをやっていたという。

 読書メーターに登録しようとして、日付を見て、今日は兄の誕生日だと気がついた。母に会う前に気がつけばよかったな。どうも疲れがひどいのか、鼻水が出るようになる。夜遅くに帰宅し、録画していたテレビ番組をあれこれと。今日の「NHKニュース7」と「徹子の部屋」(ゲスト・MISAMO)。それから、昨夜の「あちこちオードリー」は、塚地武雅、とろサーモン、ナ酒渚がゲスト。ナ酒渚なんて、なんでこんな変な名前にしたんだろう。

 Spotify のポッドキャストで、今日の「大竹まこと ゴールデンラジオ!」のオープニングを聴くと、パートナーのヒコロヒーがタクシーが道を間違えたとかで遅刻していた。もうひとり、光浦靖子も出演。カナダに戻るかもわからなかったが、出られることになったという。

 楽天マガジンで雑誌のチェックをすると、「週刊新潮」に「松本人志はどのテレビ番組で復帰するか」という見出しの記事があった。これを読むまで気にしてもいなかったが、万博のホームページにはまだアンバサダーとしてダウンタウンが載っているんだな。テレビ復帰の場として有力視されているのは「探偵!ナイトスクープ」ではないかと在阪準キー局関係者なる人物が証言している。「兵庫県尼崎市出身の彼は関西で絶大な支持があります。地元では、東京とは比べものにならないほど人々の目が温かいのです。」とは、今の兵庫県知事選のニュースを見ていてもそういうものかなと思える。「ナイトスクープのCM枠はいわゆる〝スポット〟で、毎回、決まったスポンサーが付いているわけではありません。」 そして、朝日放送は「M-1」の制作もしている。しかし、記事の後半では、当面のあいだは地上波の復帰は難しく、「動画配信サービスなどでの復帰が現実的」だとしている。今後の影響について、最後に吉川潮がコメントしているのだが、吉川潮にそんなことを訊いてもわかりゃしないだろう。そのほか、「週刊新潮」にはなぜか落語界の小さいニュースがよく扱われ、柳家東三楼の選挙戦の記事が載っていた。

2022年11月28日月曜日

11月28日金曜日/花園神社の見世物小屋


◇ 新宿

 朝から都内に。ようやく空気が冷たくなった。新宿に向かうのに小田急線を使ったが、寝過ごしてしまい、乗り換えに失敗したら、20分も待つはめになった。こんなに運行本数が少なかったかな。昼は歌舞伎町、中華食堂一番館に入り、ランチメニューの豚生姜焼き定食を食べた。500円。安い。すぐ近くのマクドナルドに入り、ひと休み。

 夕方になってから、酉の市の花園神社に向かった。歌舞伎町を横切り、ゴールデン街の入り口までやってくると、靖国通り沿いには露店が並んでいる。いったん、道路の向かいに渡り、ドラッグストアで飲みものを買っておく。花園神社の見世物小屋が4年ぶりに復活、その最終日にうまい具合に新宿にやってくる用ができたので、これは寄らないわけにはいかない。先週水曜の「ビバリー昼ズ」を聴いていたら、なぜかこの見世物小屋の告知があり、その告知を聴かなければ知らなかった。見世物小屋といっても、ゴキブリコンビナートによる公演だから、ゴキブリコンビナートのツイッターを見て情報を確認すると、開始の時間ははっきりとはわからず、その日の客足によって、お祭りの事務所が決めるという。今日もツイッターをチェックしていたが、すでにスタートしているというツイートが14時には出ていた。日が暮れかけている時間、靖国通り側から花園神社に入り、酉の市のお客でにぎわうなかをぐるっとまわり、大鳥居のほうから入りなおすと、左側にそのテント小屋は作られていた。花園神社では観たことがなかったが、以前、靖国神社のみたままつりで、このゴキブリコンビナートの見世物小屋は観たことがあるので、だいたいの様子はわかっている。外観の写真を撮ってから、躊躇なく、小屋のなかに入ってみると、一応、なかにはステージのようなものがあり、その正面には土が斜めに盛られていて、われわれ、客はそこに立って出し物を観るというかたち。入ったときにはちょうど、司会をする太った男に紹介され、ホッチキスを顔にとめるOLというのが登場した。新しい客がどんどん入ってくるので、先にいる客は少しずつ右に詰めていくことになる。続いては、もぐら人間というのが登場し、虫を食べる。つぎは串刺し男。このひとは、ゴキブリコンビナートの主宰のDr.エクアドルだ。頬に刺した串にロープを引っかけ、台車を引っ張ってみせる。続いては、野人というのが4名登場し、ドライアイスを食べたり、扇風機を舌で止めたりしてみせたが、しかし、これはただの若い男たちが、汚ないかっこうをして無茶をしているだけだ。続いては、インドの女。鼻に鎖を通し、水の入ったバケツの把手に鎖を通してもちあげたり、あるいは、ロウソクの火をくちのなかに入れ、消してみせたりなどした。このあとには最初のOLがまた現れ、出し物はここで一巡した。くり返し観るようなものでもなく、もうこのころには小屋のいちばん右端まで押されていた。最後に出口で、800円を払う。







 花園神社を出て、すぐ近くのベローチェに入り、ひと休み。読書をしていて、ふと気がつくと、すぐ目の前の席に新宿タイガーが座っていた。磨りガラス越しではあったが、磨りガラス越しにもわかる派手なかっこうで、ガラスの上からは虎のお面が覗いていた。新宿タイガーはひとりではなく、高齢のおじさん、おばさんたちと一緒に談笑していた。ツイッターを覗いてみると、「M-1」のワイルドカードは金属バットという結果になったようだ。たけしが崔洋一監督の訃報にコメントを出したことも知る。


 ベローチェを出て、靖国通りのブックオフに寄っていく。220円の単行本を4冊買う。ローソンストア100 に寄り、パンを買って歩きながら食べた。新宿西口のブックオフにも寄り、110円の文庫本を1冊、コミックを1冊買う。代々木のブックオフにも寄るが、この店は110円の文庫の棚がなく、代わりに、半額の文庫の棚になっている。金額はばらばらで、最低額は55円なのだが、おおむね安くない。220円の雑誌を1冊だけ、「文藝春秋」の最新号を買った。

 帰りの電車内で、「赤塚不二夫の「バカ」に学ぶ」を読み終えた。2015年刊、Pヴァイン。「ele-king books」の一冊。赤塚不二夫の周辺のひとびとのインタビュー集。高平哲郎、三上寛、坂田明、奥成達、足立正生、山下洋輔、最後は赤塚りえ子と三田格の対談。編集は野田努。それぞれのインタビュアーが書いてないのだが、インタビュアーも野田努なのだろうか。新しく知ることはあまりなかったが、読んでいてあたまが熱くなる本だった。

 夜遅くに帰宅し、録画していた「徹子の部屋」(ゲスト・伍代夏子)を観て、それから、「キョコロヒー」はオンタイムで観てしまう。「RRR」の主演男優ふたりがVTR出演。テレビを観ながらオンライン将棋を指し、深夜1時過ぎに眠る。

2022年11月25日金曜日

11月25日金曜日/「九八とゲイブル」


◇ 新宿・神保町

 今日も朝から都内に。早い時間に昼食になってしまい、新宿西口、よもだそばに入り、朝カレー定食を食べた。430円。ベローチェに入り、ひと休み。しばらく読書をする。夕方には神保町に移動。地下鉄から外に出ると、すっかり日が暮れていた。まいばすけっとに寄り、栄養ドリンクとパンをひとつ買って食べておく。

 神保町にやってきたのは映画を観るため。神保町シアターを初めて利用する。このすぐ近くまではしょっちゅうきているのだけれども、今まで一度も入ったことがなかった。2階は吉本の劇場だが、こちらにも入ったことがなく、1階の窓口は、吉本のチケット売り場と隣り合わせになっている。お目当ては「辛口喜劇のススメ」という特集、タモリが出演する「九八とゲイブル」という映画を観ておきたかった。以前、「したまちコメディ映画祭」でも上映されたのだが、なにかで都合がつかず、そのときは観そこねてしまった。劇場のツイッターを確認していると、チケットが完売する心配はなさそうだったが、念のため、上映時間よりもだいぶ早くやってきて、無事に購入する。整理番号は23番だった。





 すずらん通りに出て、ドトールに入り、時間をつなぐ。昼食が早かったから、腹が減り、ジャーマンドックを食べる。しばらく読書をするが、東京堂に寄りたくなり、早めに店を出た。ついでに、ダイソーにも寄り、消耗品を買っておく。

◇ 映画

 19時を過ぎ、神保町シアターに戻る。「九八とゲイブル」は19時15分の回。ロビーは入場を待つ客でいっぱいになっている。壁に貼られた飾りつけを、さっき、客がまだ誰もいないときに写真に撮っておいたが、この上映後には貼り替えられるというので、先に撮っておいてよかった。整理番号23番だが、客席に入ってみると、観やすそうな席はおおむね埋まってしまい、最前列が空いていたので、最前列の真ん中に席に座った。客席は次第にいっぱいになっていったが、なんと、寒空はだかさんがいらっしゃるのには驚いた。小西康陽が名画座でよく見かけていた寒空はだかを誰なんだろうと気になっていたというのは話としては聞くものの、本当にいらっしゃるんだ。席を探しながら、すぐ目の前を横切っていったのだが、やがて、戻ってきて、自分の隣りの席に座ったのでさらに驚いた。寒空はだかさんと並んで観るタモリの映画というのはいい体験だ。はだかさんはガラケーをいじり、上映前にはカバンからスリッパを取り出し、それに履き替えた。

 さて、映画だが、まず、最前列に座ってしまったのはやや失敗だった。わりと新しめの劇場だから、最前列でも観やすく設計されているのではと勝手に思ってしまったが、最前列はスクリーンが近く、とても観にくかった。劇場を知らないからこんなはめになるが、はだかさんが隣りに座らなかったらもっと後悔していただろう。映画は1978年公開、原作は井上ひさし、監督は瀬川昌治。オープニングに「面白グループ」のクレジットがあり、ギャグの部分を担当している。浅草芸人の物語なのだが、愛川欽也がドサまわり先で出会ったタモリとコンビを組み、浅草の舞台に立つようになる。ここでタモリが当時のネタを多数披露しているのだが、しかし、主役はあくまでも愛川欽也で、愛川欽也にはラブシーンもあった。ピンク・レディーや山口百恵の曲が流れ、その時代かと意識させられるが、同時代のテレビよりも、おそらく、映画界のほうがはるかに古めかしいのではないだろうか。警察との追いかけっこになるクライマックス、愛川欽也とタモリがチャップリンの扮装をして逃げる場面があるが、そこでチャップリンらしい芸をやるわけでもなく、タモリは寺山修司のものまねや君が代の替え歌をやってみせる。終始、ギャグの感覚がちぐはぐに感じられる映画だった。ソフト化されないのは精神病院という設定がネックになっているせいか。三木のり平が出演しているのも楽しいのだが、財津一郎が可笑しかった。踊り子役のあき竹城は迫力のヌードを見せている。赤塚不二夫も少し出演。上映が終わっても、隣りの席のはだかさんは席を立たずにメモをとっていた。

◇ 読書

 帰りの電車で、立川談志「談志名跡問答」を読み終えた。2012年刊、扶桑社。この本も「談志まつり」の日から読み始めていた。大半は「en-taxi」で連載されていた福田和也によるインタビュー(福田和也もかなりしゃべるのだが)、そのほか、「en-taxi」に掲載された対談やエッセイが集められている。雑誌掲載時におおむね読んでいるはずだが、談志師匠の最晩年の考えを再確認できる。著者名には、本当は、福田和也、石原慎太郎、立川談春の名も並べられているのだが、これはどうもバランスが悪い。どういう気の遣いかたなんだろうか。巻末には、石原慎太郎、福田和也の追悼文も収められている。石原慎太郎の追悼文は「正論」に掲載されたもので、雑誌掲載時にも読んだが、忘れている部分も多く、改めて素晴らしい追悼文だと思った。そのあとに福田和也の追悼文を読まなければならないのが情けない。

 夜遅くに帰宅し、録画していた「徹子の部屋」(ゲスト・ジェジュン)を観て、ラジオを聴きながら深夜1時前に眠る。

2021年12月28日火曜日

12月28日火曜日/タモリ・韓国の俳優

◇ テレビ

 やや遅い時間に目覚める。部屋が寒く、腹をこわした。午後、いったん、駅前まで出かけ、銀行で金を降ろし、クリエイトで買いものをして、30分ぐらいで帰ってくる。

 録画していた今日の「徹子の部屋」は、タモリがゲスト。この番組、年末最後の放送はタモリが出演し、密室芸を披露するというのが長らく恒例だった時代があったが、8年ぶりの出演だそうで、ということは、「いいとも」が終わって以降はなぜか一度も出なくなっていたのか。「いいとも」が終わってすぐにヨーロッパ旅行に行ったという話などをして、それから、タモリ初出演時の話になり、そのエピソード自体はこの番組でもおそらく何度も語られているものだ。タモリが出演した赤塚不二夫の番組を黒柳徹子が観ていたという話だが、赤塚不二夫の 1981年出演時の映像(赤塚不二夫・46歳)と、そして、1977年、タモリ初出演時の音声(タモリ・31歳)が流された。このときは「Mr.タモリ」名義であり、タモリもまだ素人で、芸能界でやっていこうか決心がついていない時期だったという。当時のスタッフが今も「徹子の部屋」にいるそうで、打ち合わせのときのタモリがとてももの静かだったという証言も紹介された。

 昨夜の「しゃべくり007」は2時間スペシャルで、これはざっと早まわしで観る。ゲストは出演順に、YOSHIKI、上白石萌音、イ・ジョンジェ、DISH。「イカゲーム」主演のイ・ジョンジェが韓国からの中継で登場し、この部分だけをしっかりと観た。しかし、「イカゲーム」の映像も画像もまったく使われず、しかも、この番組はアマゾンがスポンサーだが、新作映画の告知は流れたので、この宣伝のための出演ということだろうか。イ・ジョンジェは「イカゲーム」の役とはまた違うたたずまいでいて、二枚目風だった。今でこそ、日本の俳優たちもバラエティ番組ではそれに合わせたふるまいをするようになったが、イ・ジョンジェは俳優然としていて、バラエティ的な態度はまるで見せない。そもそも、韓国には日本のバラエティに相当するカルチャーはあるのかどうか。「イカゲーム」を観ていると、ゲームのようなアイデアは、日本だったらバラエティ番組に投入されそうなものだと思う。

◇ 読書

 部屋で読書をする際に、外部の雑音を消したくて、Spotify で自然音などをよく流している。文化放送のASMR特番のポッドキャストをよく使っていて、焚き火特番が読書にはじつに最適なのだが、12月20日には、新作の「雪山特番」が配信されていた。雪を踏みしめて歩く音をえんえんと流しているだけの番組だが、コロナ禍のため、実際に雪山でロケをするわけにもいかないという理由で、ホンモノの雪の音ではなく、片栗粉で再現している音であることが冒頭で説明されていた。片栗粉を手でこねているだけの音をラジオで1時間放送したのだとすると、よっぽど狂気の番組だ。


 片栗粉の音を聴きながら、川柳川柳「ガーコン落語一代」を読み終えた。だいぶ前から手元にあった本だが、亡くなってから読むことになってしまった。川柳師匠の高座は後悔がないくらいにはたくさん観ているが、生の言葉に触れているぶん、改めて本を読もうという気にはなかなかならなかったのかもしれない。しかし、読んでみると、今のコンプライアンスからするとめちゃくちゃなことばかりが書いてあり、今のコンプライアンスなんかが気になる前に、早く読めばよかったと思った。河出文庫、2009年刊。親本は2004年刊。ニッポン放送の特番でインタビューしたのがこの本を出版するきっかけになったそうで、そのインタビューをした塚越孝が解説を書いているが、この本はそのインタビューを書き起こしたものではなく、川柳師匠が自ら原稿用紙に執筆したものだという。「川柳師匠の齢から考えて、存命中の文庫化は無理かもと思っていたからです。」と解説に書いている塚越孝は、2012年に先に亡くなってしまった。

 タイムフリーで、先週火曜放送の「漫才サミットのオールナイトニッポン」をようやく聴いた。パソコンのラジコの地域判定がしょっちゅう狂ってしまい、なぜか愛媛になっているが、この番組は愛媛でも放送されていたので問題なく聴けた。中川家、サンドウィッチマン、ナイツという3組によるこの番組は今回が2回目になる。6人でしゃべっていながら、6人の声が無理なく聴きわけられるというのは驚くべきことだろう。「M-1」の2日後の放送であり、審査員ではなかった、剛、伊達、土屋の点も発表しながら、全組の寸評をしていくのがとりわけ面白かった。剛の漫才評が興味深く、もっとも的確に感じられた。深夜1時からは「爆笑問題カーボーイ」をオンタイムで聴きたかったが、この番組は愛媛では放送がなく、あきらめて眠る。

ブログ アーカイブ

6月30日日曜日/弘明寺と野田クリスタル

◇ 弘明寺  朝、録画していたテレビ番組をいくつか。昨夜の「にちようチャップリン」はトリオコント師の特集。や団、青色1号、ゼンモンキー、インスタントジョンソンが出演。しかし、眠気がひどくてしかたがない。横になり、ラジオを聴きながら、30分ぐらい眠りなおした。午後になり、あわただし...