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2021年12月1日水曜日

12月1日水曜日/「ザ・東京漫才」

◇ 上野・浅草

 朝、ブログの更新をひとつ。昼はラジオ。「ビバリー昼ズ」を聴くと、12時台は、大槻ケンヂがゲスト。昇太師匠、昨日、ナイロンを観てきたといって、ケラの話から始めるこのサブカルチャー教養度の確かさ。高田先生がよく「芸能IQ」ということをいうが、乾貴美子とともに、水曜日は「サブカルチャーIQ」が高いのだ。午後はそのまま、「ナイツ ザ・ラジオショー」をつけておく。

 14時前から外出。外に出ると風が強く、髪がすぐにぼさぼさになった。まず、ヤマトの営業所まで。それから、二俣川に出て、横浜に移動し、御徒町に向かった。上野広小路のブックオフに寄るが、まるでいいものがなく、110円の文庫本を1冊だけ買った。アプリの100円引きクーポンを利用すると、10円で買えるのだからただみたいなものだ。店内には中年男のビームせどりがいて、品のよさそうなおじさんだったが、片手には白手袋をはめてバーコードを読んでいた。ブックオフを出て、アメ横を通り抜け、稲荷町方面に歩いていく。もう1店、稲荷町のブックオフではいいものが買えた。110円の文庫本を5冊と、220円の単行本を1冊買っていく。さらに、浅草まで歩き、てんやに入り、天丼を食べた。この店、記憶もあやふやだが、たしか、以前はセルフサービスになっていて、めんどうな店だと思ってしばらく敬遠していたが、ひさしぶりに入ってみたら普通のてんやに戻っていた。




 あとの予定まで1時間ぐらいあり、ROXのドトールに入り、読書をする。Netflix の映画にそなえ、「浅草キッド」を再読しておきたくなった。いったい何年ぶりに読むだろう。まず、第一章を読みなおしただけで興奮してしまったが、新宿で青春時代を過ごしていたたけしが、なぜ浅草に向かったのかという最大の謎を、長年、「浅草キッド」の冒頭を読みなおさずに考えていたのは迂闊としか言いようがない。ざっと再読しようというつもりだったが、ていねいに読めば時間がかかるだろう。新潮文庫のカバーデザインが南伸坊であることにも改めて気がついた。


◇ 演芸会

 18時半過ぎ、浅草東洋館に。「ザ・東京漫才」という漫才協会の公演を観るためで、高田文夫先生が外部理事に就任し、それを記念した初めての企画とあれば、観逃すわけにはいかない。会場に着いてから、外の看板にある貼り紙で、昭和こいるの休演を知った。先月の漫才協会の席に続き、今回も休演か。入り口が少し混み合い、階段を昇っていくひともいたが、東洋館はやはり、エレベーターで上階にあがるほうが気分が出る。今日は指定席で、早くチケットを買ったから、前のほうの席になった。3列目だが、最前列は客を入れていなかったから、実質、2列目だ。

 19時開演。まず、ナイツとU字工事が登場し、企画説明などを。しかし、前説の必要がないくらいに、今日の客席は最初から熱気があった。そのあとは、漫才が5本続く。出演順に、ロケット団、ビックボーイズ、U字工事、球児好児、ナイツ。ここにビックボーイズが混じるのが珍しいが、なべかずおがフランス座で修行経験があるためだ。漫才はあいかわらずだが、パントマイムも披露した。球児好児は先月に観た際に驚かされたが、またも国定忠治のネタで、やっぱり、現在の球児好児はすさまじく面白い。ナイツは、漫才のスタイルがなぜかミルクボーイや鬼越トマホークみたいになってしまい、時事ネタ漫才をやろうとすると、今度は、球児好児の「ゲロゲーロ」のネタのスタイルになってしまう。ラジオでしゃべっていた独演会でやったネタというのはこれかとわかり、観ることができて嬉しかった。仲入りを挟み、後半はトークコーナー「漫才師の漫才史」となり、高田文夫先生が登場する。球児好児のふたり、ナイツのふたりも椅子につく。しかし、東京の漫才の歴史をふり返るはずの企画が、その前に、球児好児の歴史をふり返っていたら、これが異常に盛りあがってしまった。球児師匠の名古屋時代の話は、数年前の「お笑いセメントマッチ」にコント青年団(服部健治は球児好児の弟子)がゲストで出た際に触れられ、それで少しは知っていたが、その経緯の詳細が抱腹絶倒の面白さ。もう涙を流しながら、笑いどおしだった。しかも、球児好児ヒストリーでさえも、下積み時代までしか語りきれず、まだまだ全貌がわからない。もともとの企画内容とはまったく違ってしまったが、これはちょっと、なかなかないくらいの異常な面白さの会になった。トークに途中から加わるはずだったなべかずおも、最後に呼ばれ、宴会芸を見せるだけという変な出番になる。なべかずおと一緒にフランス座で修行をしていたのが浅草キッドで、浅草キッドの名が出て、それから映画「浅草キッド」の告知が最後にあった。2時間弱で終演。幕が閉まり出すと、閉まりかけの幕のあいだから球児師匠が顔を出し、「ゲロゲーロ」のひとことに沸いた。帰り際、客席に泉麻人を発見する。入場時はエレベーターを使ったので気がつかなかったが、塙さんの新刊に合わせ、今日の出演者を野球カード風(?)にしたものが階段の壁に展示されてあったが、じっくりと見ることもできず、下に降りてしまう。

 浅草駅に向かうのに、新仲見世を通ってみると、「浅草キッド」の宣伝の垂れ幕がずっと並んでいた。仲見世に出て、雷門をくぐり、浅草駅に着く。時間がまだ早いので、銀座線に乗り、渋谷経由で帰った。





 帰宅は夜遅くなり、録画していた「あちこちオードリー」をすぐに観た。ゲストは、ビビる大木とAマッソ。大木の「笑う犬」の苦労話が面白く、この番組では「はねトび」や「めちゃイケ」の裏話もよく語られるが、当時のフジテレビのコント番組のスケールの大きさを感じはするものの、80年代のフジテレビが築いた遺産の、そのあとに入社してきた社員たちがいかに調子に乗っていたかという話にも感じられる。だからフジテレビはだめになったという話だ。

 タイムフリーで、「ロケット団の定例ラジオ」の今日の放送を聴き、それから、Spotify でニューリリースのチェックをしたりなど。そういえば、球児好児が「ナイツ ザ・ラジオショー」にゲストで出た際にしゃべっていたことを思い出し、Spotify で「百恵ちゃんまつり」を聴いてみた。球児好児はどうやら「百恵ちゃんまつり」という山口百恵のコンサートに出演しているらしいのだが、これはライブ盤のレコードになっていて、Spotify でも聴けるのだ。ところが、「百恵ちゃんまつり」は第4回まであり、ミュージカル仕立てになっていて、芝居の部分に出ているのだと思うが、クレジットもなく、どこに出ているのかもわからない。順番に聴いていく以外に確認のしようがなく、声だけの判断では確証もないが、しかし、第4回を少し聴いてみると、「私は神の子?」という曲のあとの芝居に出てくる「うるせえなバカヤロウ!」のセリフは間違いないだろう。真相はいずれ突き止めるとして、深夜2時頃に眠る。

2021年9月30日木曜日

9月30日木曜日/三浦半島のブックオフ

◇ 油壺

 グーグルマップから事前に確認もしていたが、歩いて行けそうな範囲で、「カメハメハ大王の渚」というのが気になり、そこを目指してみる。油壺マリンパークを離れ、バスで通ってきた道を少し戻り、海の家の看板が出ているところから細い道に入っていく。すると、すぐそこは東大の実験所の入り口になっていた。実験所には進まず、細い坂道を下っていく。三浦市による「新井城址」の解説の看板があり、グーグルマップから新井城というのがあるのは確認していたが、しかし、そこにはどうやって行けるのかがわからない。侵入できないところにあるのだろうか。さらに進むと、油壺湾の解説、石碑も建っていて、木々のあいだから、たしかに油壺湾が見え、遠くにはヨットがたくさん停まっている。坂道をずんずん下っていくと、いよいよ海が見える。その先にも東大の敷地があり、立入禁止になっていて、油壷はほとんど東大に占領されているようだ。海岸に出ると、「カメハメハ大王の渚」(海の家の名称?)というのがあったが、想像よりもだいぶみすぼらしかった。コロナ禍の夏は、おそらく、海水浴場は稼働していなかっただろう。海上亭というお店も、坂道の入り口に看板は出ていたが、営業している気配はない。海岸を少し歩きまわり、写真を撮り、気が済んだので坂道を戻る。



























 油壺マリンパークまで戻ってくるが、バスの時間まではもう少しあり、グーグルマップから、マリンパーク沿いに細い道があるのを見つけ、こちらから新井城に行けそうな気がして、そちらに進んでみた。来園者用の駐車場があり、その脇を進んでいくと、突き当たりに細い坂道がある。「ファンタジアム」の建物沿いにその坂道はあり、進んでいいのかなという感じもする道だが、下りきると海岸に出て、なんてことはない、さっきの「カメハメハ大王の渚」とつながっていた。海岸沿いに歩いてくればすぐだったのに、わざわざ遠まわりをして、汗だくになった。新井城はどこにあるのか、さっぱりわからない。いったい、朝からどれだけ写真を撮っただろうか、スマホのバッテリーが早くもピンチになってきた。







◇ YRP野比・北久里浜・堀ノ内・横須賀中央

 12時59分発のバスで、油壺マリンパークを離れ、三崎口駅に戻ってきた。このまますぐ帰るだけではもったいないので、めったに行かない土地に行く場合は、ついでにブックオフをまわる決まりになっている。三浦半島にはブックオフが3店、三浦市には1店もなく、3店が横須賀市にあり、京浜急行沿いにどうやってまわろうかと事前に計画を練っていた。まずは、横須賀佐原店を目指すことにしたが、地図を見ると、駅からはかなり遠く、YRP野比、京急久里浜、北久里浜の3駅からはだいたい同じくらいの距離に見える。YRP野比から北久里浜までは県道が通っていて、ブックオフはおよそこの中間にあり、かなりの距離だが、ここを歩いてしまうのがわかりやすくていい。三崎口からYRP野比に移動する。この駅で降りるのはおそらく初めてだ。スマホのバッテリーをなんとかしたく、ローソンが駅前にあり、コンセントのあるイートインがあればと寄ってみるが、イートインはない。グーグルマップを見るとマクドナルドがあり、駅からは少し離れていて、方向も違うのだが、行ってみると、スーパーの隅っこに申し訳程度にあるようなマクドナルドで、ここにもコンセントは見当たらない。これから知らない土地を時間をかけて歩くというのに、充電が切れては不安だが、しかたがないので、どこか途中で充電できる可能性を考えて、ブックオフを目指し始める。すぐにローソンストア100があり、ここにもイートインはなかったが、だいぶ疲れてもきたので、アイスチョコモナカを買って食べた。食べながら歩いていたら、雨が降り始めた。傘をもってきたのが、ここで役に立った。もうしばらく歩いていたら、ファミリーマートがあり、念のため、寄ってみると、コンセントのあるイートインがあった。助かった。アイスコーヒーとパンをひとつ買い、ここでスマホを充電していく。さっき、アイスチョコモナカを食べたのは余計だった。昼食も食べそびれている。滞在時間、1時間半ほど。あんまり長居するつもりはなかったのだが、スマホが充電されるまで時間がかかった。





 ファミリーマートを出ると、ブックオフにはすぐにたどりつく。しかし、新陳代謝の悪そうな棚で、いい本があっても、汚れたものが多い。110円の文庫本ばかり、9冊買う。スマホの充電もできたので、北久里浜までの道のりは、ラジオを聴きながら歩いた。ブックオフから10分ぐらい歩くと、馬鹿に目立つ新古書店があり、せっかくだからここにも寄ってみると、まあ、わかってはいたが、たいして古本があるわけではなく、マンガとエロDVDが充実しているような店で、そのほか、カードゲーム、駄菓子、パチスロなどもあり、ちょっとしたアミューズメント施設になっている。




 北久里浜駅にたどりついたときには17時を過ぎ、横須賀佐原のブックオフから45分歩いたことになる。あたりは、すっかり暗くなっていた。北久里浜から、今度は堀ノ内に移動する。堀ノ内のブックオフは、なぜか駅のすぐそばのように勘違いをしていたが、意外と駅から遠かった。横須賀佐原と比べて、近いような錯覚をしていたのか。雑誌など、いいものがごっそりとあり、古い落語ファンの蔵書が処分されたのではと思うが、しかし、ここも汚れている本が多い。7冊買っていく。ここでいよいよ、カバンに本が入らなくなった。今日は寒くなるかもしれないと思い、カバンにパーカーを入れてきたが、ちっとも寒くならず、まったく必要がなかった。むしろ暑いくらいだが、カバンに本を詰めるため、しかたなく、パーカーを着る。

 堀ノ内から横須賀中央までは、歩くつもりで計画を立てていたが、疲れてしまい、堀ノ内駅まで戻った。なぜか、いくらでも歩けるつもりで計画を立てている。横須賀中央には、18時半頃に到着する。今日最後のブックオフでは、110円の本を3冊買った。すっかり遅くなってしまったが、19時前にようやくまともな食事となり、すき家に入り、豚丼を食べた。アイスチョコモナカとパンを食べたので、あまり腹は減っていなかった。






 横須賀中央から、あとは横浜に戻るのみ。京浜急行の快速に乗り、座って帰ることができた。電車内で、「村上春樹 雑文集」を読み終える。2015年刊、新潮文庫。親本は2011年刊。安西水丸と和田誠の解説対談が巻末に収録されているが、文庫化されるまでに安西水丸が亡くなり、今は和田誠も亡くなってしまった。村上春樹の小説は「ノルウェイの森」すら読んだことがなく、熱心な読者でもなんでもないのだが、村上春樹のエッセイは好きだと断言してもいいくらいだ。「音楽にせよ小説にせよ、いちばん基礎にあるものはリズムだ。自然で心地よい、そして確実なリズムがそこになければ、人は文章を読み進んではくれないだろう。僕はリズムというものの大切さを音楽から(主にジャズから)学んだ。それからそのリズムにあわせたメロディー、つまり的確な言葉の配列がやってくる。それが滑らかで美しいものであれば、もちろん言うことはない。そしてハーモニー、それらの言葉を支える内的な心の響き。その次に僕のもっとも好きな部分がやってくる――即興演奏だ。」

 疲れて、音楽も聴いていたのだが、横須賀の歌というと、まっさきに思い浮かぶのは山口百恵の「横須賀ストーリー」だが、「I CAME FROM 横須賀」という名曲があることをほんの数日前に知った。この曲も宇崎竜童と阿木燿子のコンビによる作だ。京浜急行の駅名を織り込んである詞がたまらない。子どものころは京浜急行沿線に住んでいたのに、なぜ今まで知る機会がなかったのだろう。

 20時半頃に帰宅し、タイムフリーで、今日の「ビバリー昼ズ」のオープニングだけは聴いておく。昨夜の「水曜日のダウンタウン」の話をするだろうと思い、どうしても聴いておきたかった。へとへとに疲れて、22時頃には眠った。

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5月20日土曜日/「THE SECOND」

◇ 神保町  朝から都内に。小雨だが、予報ではすぐに止みそうなので、傘はもたずに出た。気温も読めず、パーカーを着ていく。今夜は「THE SECOND」を観なければならないから、余力を残しておきたかったが、想定していたよりも時間に余裕が作れなかった。昼は神保町。土曜はランチをや...