2021年1月31日日曜日

1月31日日曜日/時短の夜

◇ 時短営業

 午後から都内に。帰りは品川になり、富士そばで〈よくばりコンボ〉というのを食べた。品川という街もあんまり居場所のない街で、すぐに横浜まで戻ってくる。品川からは東海道線を使ったが、乗換案内を検索してみると、JRのほうが京浜急行よりも10円安いのだ。京浜東北線のおそらく浜松町より北は、横浜に帰ってくるときには、逆に、品川から京浜急行に乗り換えたほうが若干安くなることを知っていたので、これはちょっと不思議だった。10円単位の差をいちいち気にするような生活である。横浜に戻ってきたときにはもう19時過ぎで、どこも時短営業だから、どこかでひと休みしていこうというわけにもいかない。カバンを買いなおそうかと迷っていて、ドン・キホーテに寄ったあと、モアーズの東急ハンズも少し覗いたが、それよりも、ビブレのブックオフに寄ればよかったと思った。


◇ テレビ

 この緊急事態宣言下では、夜はうちに帰ってテレビを観るぐらいしか過ごしようがない。録画してあった「サンジャポ」を観た。田中の代役はサバンナ高橋。「日曜サンデー」もタイムフリーで聴くと、こちらには冒頭から玉袋筋太郎が登場していた。浅草キッドの古いファンとしては、太田と玉袋の共演が嬉しくてたまらない。今週のアシスタントがちょうど外山惠理アナだったこともよかった。

 テレビをほかにもいくつか。「情熱大陸」には石橋貴明が登場。YouTube での活動が改めて注目を集めているということで、期待して観たが、新鮮に感じるような場面はあまりなかった。フレッシュな人物を扱う番組という印象があるが、去年は所ジョージも登場していた。人選がどことなく「広告批評」的にも感じられる。「ガキの使い」は年頭恒例の「山-1グランプリ」。ランジャタイ、ロングコートダディといった、すでに一定の評価を得ているコンビが登場するいっぽう、素人同然の本当にどうしようもないのも出てくる。出場の基準がいつもわからない。広音というものまねのひとなんかも素晴らしかった。YouTube では「毎週キングコング」も観てしまう。西野亮廣の動向はずっと興味の対象である。

2021年1月30日土曜日

1月30日土曜日/五十円

◇ ラジオ

 土曜はたいがい、朝9時から「ナイツのちゃきちゃき大放送」を聴く。9時台のニュースのコーナーには〈常連さん〉と呼ばれるコメンテーターが登場するのだが、それが今週はたかまつななだった。「クラブハウス」という文字をツイッターで目にしたことはあったが、たかまつななの解説でそれがなんなのかを初めて知った。10時台は、今週は月末なので毒蝮三太夫が登場する。しかし、未だにロケはできず、事務所からのリモート出演でトークというかたち。この番組に移籍してきてからは、まだ通常のかたちでは行われていないはずだ。13時まで、4時間ぜんぶ聴くということはまずなく、ほかのことをしながらところどころ聴いているか、途中でやめる。今日は外出する用があり、途中でやめた。

◇ クーポン券

 今日は昼から都内に。渋谷から両国のほうまで行くことになり、帰りには秋葉原に寄った。岡むら屋でハンバーグ肉めしを食べる。財布にあった百円引きのクーポン券を出したら、予想した金額と違う。あれっと思ったが、確信がもてずに店の外に出てしまった。レシートを見ると五十円しか引かれていない。店員の間違いだとしても、戻って文句を言うほどのことでもないかとは思うが、なにか化かされたような気分になった。なんだか、そんなことばかりこの日記に書いているような気がする。ベローチェでひと休みするが、疲れてしまい、読書はぜんぜんできなかった。ブックオフに寄ってから帰る。

 秋葉原にいるときに、ツイッターから西野亮廣の吉本退社を知る。夜、カジサックの動画を初めて観た。

2021年1月29日金曜日

1月29日金曜日/ブックの日とツイッター

◇ ツイッター

 ツイッターを見ると、菊地成孔が現れて、町山智浩への反論をツイートしている。いや、用件は公開討論の提案で、そのなかに反論が含まれている。町山に送ったメールをここに公開したということだが、ツイートにして50個。2月いっぱいでアカウントは削除されるという。経緯をまるで把握していないが、菊地成孔のツイートにある町山批判の部分には賛同するものが多く、すべてスクショを撮っておいた。トランプをめぐる議論については、それぞれの発言を確かめねばならない。

 手元にある2010年刊「Kamipro」のツイッター特集には、ツイッターをやらない菊地成孔のインタビューが載っている。2010年という年はツイッターが流行り始めた時期だ。読みなおしてみると、ここで語られていることは今もなお有効と感じられる。 「ネットだけが危険なものかといえば、テレビもできた頃にはたくさんの狂人を生みましたし。」「いずれもニューメディアが人間を狂わすのはありふれた光景とも言えるし、メディアは人間を狂っていくふうに導く。シャブみたいなもんだよね。」「最初は凄く気持ちいいわけ。で、そのうちに狂っていくっていう。」「人間は単にドラッグが好きなのよ。万能感が得られるのがホントの目的で、便利だというのは〝釣り〟ですね。「シャブは仕事がはかどるよ」って言いますよ、みんな。うれしそうに(笑)。」

(★その後、2月2日夜にツイートされた、ADHDについての第三のツイート群はひどい蛇足だと思ったが、第二群までのツイートには賛同するところが多いという考えは変わらない。)


◇ ブックの日

 今日は29日。毎月恒例の〈ブックの日〉なのでブックオフめぐりをしなければならない。午後から鶴ヶ峰のブックオフに行く。しかし、買いたい本がないときはないもので、クーポンを使えるのは500円以上だが、本を5冊選ぶだけでもなかなか苦労した。なんとか5冊選んでレジにもっていき、クーポンを見せると、クーポンは500円以上からですという。レジの表示を見ると、440円になっていた。店員が打ち間違えてるのだと思い、5冊ですよというと、5冊なのはわかっているようで、どうも話が通じない。5冊ですよと、何度かくり返してしまったが、5冊で440円、つまり、20パーセント引きなのだということがやがてわかった。最初にそれをなぜ言わない。ブックの日なのに、20パーセント引きのセールも同時にやっているとは、そんなことがあるのか。レジに行列ができていたが道理だ。店内をもう一周まわり、なんとかもう1冊見つけ、500円以上にして300円引きクーポンを使った。こんな安い買いものをするだけのことで、無駄に時間を食った。2店目は平沼。平沼橋駅から歩いていく。しかし、ここでも買いたいものはなく、なんとか5冊だけ買った。



 跨線橋をわたり、横浜駅西口のエリアに。ムービル1階の金太郎で、ナポリタンを食べた。大盛りでも同じ値段だというので大盛りにしてみたが、四十代半ばの胃袋にはなかなかハードである。メガ盛りも同じ値段だったが、中年にはまるでありがたみがない。

 3店目はビブレのブックオフに。ここではなかなかいい本が見つかり、ブックの日の恩恵をようやく得られた気になった。11冊購入。伊勢佐木町にも行けたらと思っていたが、予定よりもだいぶもたついてしまった。時短営業でなければまだまだという時間だが、今月はあきらめるしかない。ひと休みして読書をするにも中途半端な時間になり、有隣堂に少し寄ってから、もう帰ることに。読書は電車内のみ。今日はツイッターを見てしまい、読書はさっぱり進まなかった。

 夜はこまごまと作業をしながら、テレビやラジオを。「問わず語りの神田伯山」を聴くと、30分まるまる、先日の「ナイツ ザ・ラジオショー」の反省をしゃべっていた。

2021年1月28日木曜日

1月28日木曜日/みぞれ

◇ みぞれ

 今日は一日中、外出せず。厳密には、近所の郵便ポストまでは郵便物を出すために行ってきたが、これは瞬間みたいなものだ。午前に一回、午後にもう一回。部屋にいると、いつの間にか雨の降る音が聴こえてきたが、午前に出たときには晴れていた。午後に出たときには、ややみぞれまじりだとわかる。しかし、部屋にこもっていると、それほど寒い気はしない。部屋にこもり、テレビやラジオでひたすら時間を埋めていくような一日を過ごしていた。

 Spotify で西寺郷太のポッドキャストを初めて聴いた。ツイッターを開いたら目に入ってきた石野卓球のツイートで知ったのだが、水道橋博士が出演して、電気グルーヴの話をしているらしい。卓球が聴いた回ではなく、そのひとつ前の回をまず聴いたのだが、1時間近くあるので、なかなかいっぺんに聴くというわけにはいかない。自分がツイッターから離れていったのとすれ違うように、水道橋博士は年末あたりからみるみる元気になっている。

 録画してあった「SWITCHインタビュー」、春風亭一之輔と篠原ともえの回を観た。一之輔さんが篠原ともえのアルバムを買ったというと不思議に思うひとも多いのではないかと思うが、同世代の電気グルーヴファンとしてはその道筋は当然だとわかる。

 夜、アマゾンプライムで映画を1本。ジョン・カーペンターの「透明人間」を観た。青山真治らの本を読んで、ジョン・カーペンターの映画をぜんぜん観たことがないのでなにか観てみようと思い、チェビー・チェイス主演のこれがいいだろうと思った。1992年公開。去年公開されたリブート版「透明人間」も映画館で観たが、ジョン・カーペンターのこの作品も定番というわけではないのか。引き続き、ほかのジョン・カーペンター作品も観てみようと思う。

2021年1月27日水曜日

1月27日水曜日/「COVERS」

◇ ラジオ

 昨日はラジオを聴けなかったため、今日は「ナイツ ザ・ラジオショー」を2日分聴いた。タイムフリーで聴いた昨日の放送は、サンドウィッチマンが冒頭から乱入していた。そのあとのゲストコーナーにはレイザーラモンRGが登場。伊沢拓司やラランドサーヤをものまねの対象にするその嗅覚に唸る。今日の放送はおおむねオンタイムで聴いたが、ゲストは岡野陽一だった。「R-1」でやった鶏肉を空に戻そうとするコントの話をしていたが、フライドチキンを飛ばすのでは「フライ」がかぶっているからだめだと考える感覚はかなりひねくれている。売れるとしたら俳優の仕事ではないかという気がする。

◇ 今日の読書

 午後、ヤマトの営業所まで。二俣川に出て、西友の2階のイタリアントマトで読書をしていく。今日は少し暖かいくらいで、アイスコーヒーを飲んだ。

 「ラストデイズ 忌野清志郎」を読んだ。2015年刊。この前年にNHKで放送された番組の書籍化だそうだが、この時期、テレビをあまり観ていなくて、この番組も観ていない。「COVERS」というアルバムがなぜ作られたのかを太田光が追い求めていくというのが番組の内容なのだが、太田個人の自問自答がくり返されるばかりで、清志郎ファンにとってはどういう番組だったのだろうか。「テレビブロス」の対談で清志郎と出会ったことが太田の大きな体験として語られるのだが、なにか一方的過ぎる思いに感じられる。「COVERS」が発売された1988年は爆笑問題の結成年でもあり、社会的なネタをずっと扱ってきた太田には、芸とメッセージという太田自身が考えてきた問題がまずあるのだが、それを清志郎にもあてはめようとする。1988年当時の太田の実感は重要だが、しかし、清志郎には「激しい雨」という曲もあり、それがすでに太田の問いの答えになっている。太田がこの曲を、この番組の取材中に知る、というくらいに清志郎のことを知らずに近しいひとたちに問いかけ続けていく、えんえんと太田のひとり相撲なのだが、これもまた、震災時の太田の正直な実感なのだろう。この番組は、震災時からの時間的距離を抜きにしては成立せず、2015年の放送を観ていない自分にはそこはおそらく正確には感じとれない。


 

 

2021年1月26日火曜日

1月26日火曜日/観客の視線

◇ 迂闊

 朝、クリックポストを作ろうとすると、カードの利用額がなぜか足りなくなっている。なにか把握していないものに使われているというわけで、不気味に感じるが、利用履歴を確認すると、ヤフージャパンで引き落とされている。いつの間にかプレミアム会員になっていたようで、その料金だ。日付を見ると、5月開始になっているから、どうやら半年無料かなにかで登録して、そのまま忘れていたのだ。料金は11月から発生している。忘れているくらいだから、まったく利用はしていない。会員特典を確認してみるとこれからも使わないだろうと思い、すぐに解約したが、無駄に3ヶ月分も払うことになった。つねに金がないというのに、どういうわけか迂闊なことをする。

◇ 今日の読書

 今日は朝から都内に。帰りに渋谷に寄り、古書サンエーの外の百均から文庫本を1冊だけ買った。横浜に戻り、帰宅前にベローチェで読書をしていく。

 新潮文庫になった「絶滅危惧職、講談師を生きる」を読んだ。杉江松恋さんが神田松之丞のインタビューをまとめた本で、読みたいと思いながらもずっと読みそびれていた。今さら読んでもツイッターには書きづらいと思っていたせいもあるのだが、読んでみるとやっぱりとても面白く、昂揚感が湧いてくる本だった。この文庫本は2019年11月の新刊で、翌年2月に神田伯山を襲名する。単行本は2017年刊で、わずか数年前だが、そのころにはまだテレビにはあまり出てなかったんだなということに改めて気がつく。なのに、当時の感覚では、すさまじくメディアに出ているという感じがしていた。この本が出てからだいぶ時間は経っているので、ほかの媒体を通じてすでに知る話も多いが、入門前に観客の視線をたたき込んだという話は、ほかのインタビューで読んでとても印象に残っていた。談志師匠への傾倒も伯山に興味をもった大きな要因だが、毒舌が談志師匠の影響というだけではない、この観客の視線こそが談志師匠と同じに思えて、個人的には伯山への信頼度があがるきっかけとなった。

 深夜、「爆笑問題カーボーイ」をオンタイムで。田中の代役にはアンジャッシュ児嶋が登場。太田が児嶋に喧嘩腰になるかたちもやってみせるが、状況をまじめに伝える話もかなりあった。代役の活躍に、田中が嫉妬する心配をしているのが可笑しい。聴きながら眠る。

2021年1月25日月曜日

1月25日月曜日/バカリズムのファミリーヒストリー

◇ ラジオ

 今日も昼からラジオを聴いていた。「ビバリー昼ズ」のゲストは原田龍二。明治座の公演の話をする。「ナイツ ザ・ラジオショー」のゲストは神田伯山で、「ビバリー」のエンディングにも登場した。ナイツと伯山といえば、お年玉の一件がラジオリスナーにはおなじみだが、土屋は映画の撮影だとかでこういうときにかぎってスタジオにいない。電話でつないで、わざわざそのお年玉の一件を蒸し返すが、そもそもが強引な難癖なので、どうやっても発展のしようがないエピソードだ。寄席での関係性はリスナーにどこまで理解されているのかわからないが、ほかに聴きたい話はいくらでもある。

◇ 今日の読書

 夕方になる前に、ヤマトの営業所まで。コーナンで買いものする必要があり、二俣川から星川に移動するが、まずはドトールで読書をしていく。

 年末に買ってあった「青山真治と阿部和重と中原昌也のシネコン!」を読んだ。2004年刊。体感的にはもっと以前の本のような気がしていたが、ゼロ年代の始めもいよいよひと昔前に感じるようになってきたな、という感慨が四十代の人間としてはある。つい先日読んだ「黒沢清の映画術」に、黒沢清の大学の後輩として青山真治の名が出てきて、その流れで今さら読もうという気になったのだが、自分よりも少し歳上のこの3人は当時はまだ三十代だ。ここでなにを評価して、誰に毒づいているか。そこにこの時代の空気がある。「黒沢清の映画術」は2006年刊で、この本と2年しか違わないことに意外な感じを受けたが、黒沢清のほうが(当たり前だが)はるかにおとなだった。

◇ テレビ

 夜、録画しておいた、バカリズムの「ファミリーヒストリー」を観た。この番組はいつもそうだが、今回も大いに感動させられた。都会的な芸風のようで、じつは荒っぽい土地で育ったひとだということはなんとなく知ってはいたが、福岡県田川市という炭鉱の町の出身なのだ。父方の祖父はもともとはこの炭鉱で働いていて、日中戦争では輜重兵というかなり有能な人物に与えられる職務についていたという。この町の風土というのがまたすさまじく、戦後の景気が悪化した時期には「スリの学校」ができたという話には笑わされた。一時期は韓国にわたり、裕福な暮らしをしていたようだが、戦後は財産を没収され、ゼロからの再出発となった。そこからさまざまな商売を始めていくこの祖父のバイタリティがすごいが、最終的には弁当屋で成功する。バカリズムの父は、集団就職で十代のころから川崎の工場で働いていたが、この弁当屋を継ぐために帰郷するのだ。その時期に母とお見合いをするが、強烈な祖父を見て、一回断ったというのが可笑しい。このあたりは藤子・F・不二雄のマンガのように、タイムマシンに乗って、結婚前の両親を目撃しているようではらはらする。

 後半は母方の家系をさかのぼるが、母方の祖父もまた別の種類の強烈な人物で、大変な資産家だったが、戦後、時代が急激に変化すると、賭けごとにのめりこんで財産を使い果たしてしまったという。バイタリティにあふれる父方の祖父とは逆に、母方の祖父は坊っちゃん気質で、生きる賢さのないひとだった。借家住まいで貧乏な暮らしをしていたという少女時代に過ごした土地を、番組では、バカリズムの母と妹が訪ねていく。坂道の途中にあるその住まいから、階段を登っていくと山の奥まで通じていて、母はそこに寝転がっていろいろなことを空想していたという。母は詩を書くのが得意な少女で、当時の先生のもとにも訪ねていくと、作家になるのではと思われるほどに文章が上手かったそうだ。こういう母から今のバカリズムは生まれた。祖父母は離婚し、生きる賢さがなかった祖父は哀れな最期を遂げる。

 バカリズムと同い年(1975年生まれ)なので、バカリズム(英知)の誕生以降は、自分の家族のその時期の状況と重ね合わせながら観ていく部分もあった。実家の弁当屋は、コンビニの時代になると経営が傾き、40歳だった父は工場に転職するが、45歳で亡くなってしまう。その1ヶ月後には、続けて祖父までもが亡くなる。母は家を売り、団地に引っ越し、新たな仕事についた。その年が1993年、高校三年生だ。野球部だったバカリズムが福岡大会に出場した映像が残っていたが、今よりも男っぽい、野球少年の雰囲気がある。空想癖のあった母の血を引くいっぽう、負けず嫌いの父の教えがバカリズムには生きている。父の死に、母からは落ち込んでいるように映っていたが、自分自身にはその感覚はなかったというが、ごく普通の18歳の少年の感覚としてはそこはむしろリアルだと思った。番組は最後に、両親の新婚時代が映されたフィルムを見せる。母が日記を26年間も書き続けていたことも明かされ、バカリズムが芸人を始めたころの様子が細かく記されていた。文章が上手かった少女は、ずっと文章を書き続けていたのだ。バカリズムは現在45歳であり、父が亡くなった年齢とちょうど同じだ。

2021年1月24日日曜日

1月24日日曜日/田中裕二の不在

◇ 代役

 今朝はまず、どうしても「サンデージャポン」が気になり、録画したものをさっそく観ると、生放送まで非公表だった田中の代役に、くりぃむしちゅーの上田晋也が登場していた。爆笑問題との関係性からすると、待ってましたという代役である。ことの経緯から現在の田中の状況についてももちろん詳しく伝えられたが、夜中に救急車を呼び、病院に着いたときには、驚くことにもうすでに治っていたという。山口もえと結婚したときにも思ったことだが、田中裕二というひとの人生には、なんでこんなにアメリカの映画みたいな奇跡が何度も起こるのか。

 13時からは「日曜サンデー」を聴こうとするが、駅伝の特番をやっていて、今日は14時からの短縮放送となっていた。こちらは田中の代役は立てず、太田と良沢安美アナのふたりでの放送となる。こうなると田中の不在をはっきりと感じることになり、良原アナ相手に太田が(いつもどおりに)シモネタを連発していると、なんだかもはや鶴光のラジオと変わらない。あとのコーナーには、これまた偶然だが、X-GUNが登場した。たまたまこういうときに、爆笑問題の古い仲間の登場には嬉しくなる。今日はゲストコーナーは16時台になり、そこには西野亮廣が登場した。番組最後まで、17時まで聴いてから外出する。

 夕方から、ヤマトの営業所まで。今日も雨降り。雪が降るのではという予報だったが、そうはならなかった。駅前のドトールで読書して、ロピアで買いものしてから帰る。


◇ 今日の読書

 沼田真佑「影裏」を読んだ。文春文庫、2019年刊。表題作の「影裏」は芥川賞受賞作で、映画化もされているようだが、受賞時にはまるで印象になかった。この文庫本にはほかに短篇が2作収められていて、芥川賞受賞作よりも、わずか30ページ弱の「廃屋の眺め」という作品がよかった。

2021年1月23日土曜日

1月23日土曜日/愛情

◇ 雨降り

 午前中に聴いていた「ナイツのちゃきちゃき大放送」は、ウエストランドがゲスト。河本が会社員を始めているというのは知らなかった。ラランドサーヤであるとか、あるいは、ハチミツ二郎のように、積極的に兼業するケースがいよいよ増えていくのか。マシンガンズ滝沢のケースもある。「アメトーーク!」ではバイトをやっている芸人の特集をやっていたが、これはまだ録画したまま観ていない。

 ひさしぶりの雨降り。夕方、ヤマトの営業所まで。二俣川のドン・キホーテにあるダイソーで買いものして、ドトールで読書していく。帰りは風が強くなり、ビニール傘がひっくり返ってしまって大変だった。傘の骨の一本を指でつまんで内側に少し折り曲げながら歩いていれば、それだけでひっくり返らなくはなるが、指が雨に濡れてすっかり冷えきってしまった。こんな日にわざわざ歩くもんじゃない。

◇ ドラマ

 夜、昨日放送された「俺の家の話」第1話を観た。宮藤官九郎の新ドラマ。冒頭からテンポよく、ギャグも散りばめ、目を離させない。さすがの手際だ。番宣では、レスラーの出で立ちの長瀬智也ばかりが印象に残っていたが、プロレス界のドラマでもあり、能の世界のドラマでもある。しかし、基本となるのは家族のドラマか。そこに老人介護の問題も入ってくるし、詐欺の問題もある。複数のテーマのどこに比重は傾いていくのだろう。ロバート秋山や、本人役の長州力といったキャストにも笑わされるが、長瀬智也をボケ役にした、江口のりこのツッコミ台詞がいちいち面白い。クドカンだから小ネタもいろいろあるのだが、「Google」を「GoodLuck」にしていたところには日芸の先輩への愛情を感じた。

2021年1月22日金曜日

1月22日金曜日/東京と読書



◇ 東京

 今日は朝から都内に。霞が関から始まり、千代田区周辺を動きまわる。昼食は神田の立ち呑み屋に入り、ランチメニューのから揚げカレーを食べた。六百円という値段は安いと思ったが、立ち食いは百円引きになり、五百円だというのでさらに驚いた。そんなに安くてやっていけるのだろうか。最後は浜松町で解散。マクドナルドでひと休みしていくが、木製の小さな椅子ばかりで、背もたれのある席が少ない。まるでくつろがせる気のない店内だと思った。浜松町から山手線で五反田に移動し、ブックオフに寄っていく。17冊買った。大崎広小路駅から東急線を乗り継ぎ、横浜に帰ってくる。

◇ 今日の読書

 小林信彦「私説東京放浪記」を行き帰りの電車内で読み終えた。ちくま文庫。1995年刊。だいぶ前に一度読んだような気がしていたが、読んでいてもぜんぜん思い出せない。東京ディズニーランドについての評価などはまったく記憶になく、ことによると、初めて読んだのだろうか。小林信彦のほかの著書でも、東京の街に関する考察はしょっちゅう出てくるので、どれを読んだのかわからなくなってしまう。だから、最近、小林信彦の東京に関する本を改めてひととおり読んでいこうとしているのだが、しかし、東京の本は東京で読むのがいいだろうと思っているので、横浜に住んでいるとなかなかいつでも読めるというわけにはいかず、間を置きながら読むということになる。ひととおり読み終わったころには、どうせまた最初に読んだのを忘れる。

 夜に帰宅して、今朝の「グッとラック!」を録画で観る。ラーメン店が窮地に追い込まれているという話題で、HEY!たくちゃんが取材に答えていた。倒産件数は過去最多になっているという。

2021年1月21日木曜日

1月21日木曜日/ラジオと雑誌と YouTube

◇ ラジオ

 今朝はまず、田中裕二の入院のニュースが気になり、「グッとラック!」を観ると冒頭から扱われていた。ラジオでもなにか話題にされるかと思い、朝は「伊集院光とらじおと」を、昼は「ラジオビバリー昼ズ」(清水ミチコとナイツ)を聴いたが、(ぜんぶ聴いたわけではないからどこかで触れていたかもしれないが、)少なくとも聴いていた部分では田中のことには触れていなかった。触れないことが余計に、デリケートに受けとめているのだと感じられた。

 午後の「ナイツ ザ・ラジオショー」は、鬼越トマホークがゲスト。ナイナイ矢部、サンド富沢、チュートリアルなど、そこに毒づくかというところを攻めていく。爆笑の連続だった。おなじみのケンカのパターンはネタとして作られたものだが、トークになると、楽屋でしゃべってることを単にそのまましゃべているかのようだ。オンラインサロンをやっていながら「詐欺ビジネス」と言い切っているのにも笑う。

◇ 立ち読み

 午後、ヤマトの営業所まで。それから二俣川に出て、くまざわ書店に寄り、雑誌を立ち読みしていく。雑誌以外にも話題の本がそれなりにそろっていて、こういう書店が徒歩圏内にあるのは助かる。

 「週刊文春」の小林信彦の連載は、今週は二宮和也について、映画俳優としての評価を書いていた。平松洋子の連載では、ミラクルひかるを絶賛していた。「映画秘宝」は年頭恒例の「ベスト&トホホ」で、これもぱらぱらと目を通し、気になる選者がどんな作品を挙げているかをチェックする。「映画秘宝」のベストとはいつもあまり気が合わないのだが、今年はベスト6までの作品を映画館で観ていた。公開延期が多く、観るべき映画が少なかったせいもあるだろうか。快楽亭ブラック師匠の日本映画ベストテンもいつも楽しみにしているが、7位以下は名画座で観た作品になっていた。「スパイの妻」はベストテン外で、黒沢清には点が辛いようである。

◇ 今日の読書

 そのあとは、相州蕎麦でカレー南蛮を食べて、ドトールで読書をしてから帰った。少しずつ読んでいた、山口瞳「人生作法入門」を読み終える。読んでいる最中に、四十六歳と書いてあるのを見つけて、今の自分と同じくらいの年齢に書かれたのかと思って読んでいたが、最後は阪神大震災のことが書いてあって、書かれた年代にずいぶん幅があるのだと思った。解説を読み、単行本未収録のエッセイをまとめたものだとわかるが、ならば、それぞれの初出情報を入れてもらいたい。エッセイって、いつ書かれたものかというのはけっこう重要じゃないのか。

◇ YouTube

 今週は家にいる時間が長く、聴くラジオもいよいよなくなり、YouTube のチェックが増える。「伯山ティービィー」では、山藤章二との対談が公開されていた。毎年恒例の「山藤章二の似顔絵塾」の年間大賞の審査員に、今年は伯山が選ばれた。「週刊朝日」の誌面でも読んだが、こちらの動画では誌面になかった話もしている。やはり、伯山にとって、山藤章二といえば「談志百選」だ。落語家の絵がばつぐんにいいという反面、中村江里子の絵はやる気がなかったと伯山が突っ込んでいたが、これは山藤先生自身が、談志師匠のなにかの会にゲストで出たときにまさにそんなことを言っていたのを聴いた記憶がある。その同じ客席に、入門する前の伯山もいたのではないかと思った。

 

 明日は朝早くから出かけなければならないのに、早く眠りそこねてしまった。「おぎやはぎのメガネびいき」をつけたら、この番組では冒頭から田中のことをしゃべっていた。朝のラジオではどこでも触れられなかったが、それからだいぶ時間は経過している。年末の「タイタンライブ」では、奇しくも、爆笑問題と健康の話をしていたおぎやはぎだった。

2021年1月20日水曜日

1月20日水曜日/「黒沢清の映画術」

◇ ブックオフ大学

 ツイッターで「ブックオフ大学」を検索していたら、ブックオフのサイトに島田さんがまた登場していた。今度は単独インタビュー。いちばん下まで読むと、座談会にリンクが貼られていて、自分の顔が出てくる。ブックオフオンラインでも販売を始めているのには驚いた。冗談みたいに言っていたことにどんどん近づいているかのようだ。新たな読者に、届け、届け、届けと願う。

 午後、瀬谷のブックオフまで。110円の本ばかり、13冊買った。サイゼリヤに寄り、ハヤシ&ターメリックライスを食べ、2時間ぐらい読書してから帰る。

◇ 今日の読書

 ここ数日は「黒沢清の映画術」をずっと読んでいた。2006年刊。「映画術」というタイトルだが、ロングインタビューによって語られる黒沢清の自伝だ。黒沢清の作品は、ある時期からはわりと観るようにはなったが、作品の多さからするとたいして観てはいない。ファンというようなファンではないが、古本で安く手に入ったため、これは読んでおきたくなった。読んでみるとやっぱり、知らないことが多い。まったく知らないわけでもなく、なんとなく知っていたことがつながっていく。

 黒沢清という名前を初めて意識したのはロッキング・オンの雑誌で、(「cut」だと思っていたが、検索してみたら「SIGHT」だとわかった。)たけしと哀川翔の表紙を強烈に覚えているが、注目の映画監督のようなかたちでそこにインタビューが載っていたのだと思う。三池崇史のインタビューも一緒に載っていて、三池崇史の名もおそらくここで初めて知った。Vシネマが面白いという時代だったのだ。だから、黒沢清はVシネマから登場した監督というイメージが長らくあったが、のちに、「スウィートホーム」の監督でもあったことを知った。「スウィートホーム」という映画は、子どものころに観ていた「パオパオチャンネル」に伊丹十三が出たりして、大々的に宣伝されていたことを覚えているが、映画は観たことがない。大学生のころには、深夜にテレビで放送されていた「ドレミファ娘の血は騒ぐ」を観ているが、これは洞口依子の裸が出てくるからである。これも黒沢清の監督作だということをいつ知ったのかはわからないが、黒沢清は伊丹十三と関係が深いんだという印象をもつことになる。ところが、ネットの時代になると新たに知ることも増えて、「スウィートホーム」という作品はどうやらトラブルを抱えている作品だぞということに気がつく。それがどういう経緯でそうなったのかが、この本を読んでよくわかった。伊丹十三との不幸な関係は、伊丹の自死により、永遠に修復されないままになる。黒沢清の語る伊丹評も含めて、ここはもっとも面白い部分だった。

 あるいは、リアルタイムでの印象としては、北野映画からの影響も感じられていた。当時、ダンカンや柳ユーレイがいろんな日本映画に出演するようにはなっていたのだが、黒沢清の「ニンゲン合格」には、アル北郷、ガンビーノ小林、バター犬たろうが出演している。たけしファンとして、これにはどうしても反応する。この本のなかでは、俳優・監督としてぐんぐん出てきたころの北野武からの直接的な影響についても少しだけだが語られていた。

 黒沢清の「映画術」っぽいところでひとつ、「ある状況に置かれた人間の心の揺れのようなものを、物語と考えることができない」「心の動きが物語であるという認識がない」というところは、去年、「スパイの妻」に関するインタビューのなかでも似たようなことを語っていて、一貫してあるものなのだろう。黒沢清作品への興味が強まり、共感もする部分だった。

◇ ニュース

 夜中にテレビをつけたらニュースが映り、芥川賞・直木賞が発表されたと知った。ツイッターではなく、テレビで知るこの感覚が懐かしい。芥川賞は宇佐見りん、直木賞は西條奈加。ツイッターで詳しい情報を確認しようとすると、トレンドに田中裕二の名があった。なにかと思えば、くも膜下出血、脳梗塞で入院だというのでこれにはとても驚いた。第一報からはもうだいぶ時間が経っていて、大事には至らないという報道がすでに出ていたのでひとまずほっとはするが、それにしても動揺させられる。

 録画を観ようと思ってテレビをつけたのだが、気持ちを思いがけないほうにもっていかれてしまった。「水曜日のダウンタウン」を観る。女子中高生の好きな芸人ランキング、ダウンタウンが依然として7位にランクインしているのが不思議だったが、親世代がダウンタウン直撃世代というわけか。親世代というのはつまり、われわれの世代だ。

 

2021年1月19日火曜日

1月19日火曜日/こん平師匠のエピソード

◇ 代役

 今日の「ナイツ ザ・ラジオショー」は、ドランクドラゴンの鈴木拓がゲスト。アンジャッシュ児嶋が俳優として活躍するようになったきっかけは自分だという話をしていて、もともとは鈴木拓に映画のオファーがあったが出演できず、代わりに児嶋が出たら、その映画がカンヌで賞を獲ったという。これは間違いなく、黒沢清の「トウキョウソナタ」のことだ。たしかに、その当時ならば、児嶋よりも鈴木拓にオファーがあるほうが自然な感じがする。代役だとは知らずに、黒沢清が児嶋の演技を買っているのだという印象を今まで勝手にもっていた。

◇ 町屋にて

 夕方、ヤマトの営業所に寄ってから、都内まで。東横線、千代田線を乗り継ぎ、町屋に着いたときにはすっかり夜になっていた。せっかく都内まで出たのに、どこにも寄り道する時間が作れなかった。ご飯を食べる余裕すらない。どこも時短営業だから、帰りにちょっと食べていこうというわけにもいかないのだ。

 いつものかふぇ若茶で、「サロン・ド・ロワジール」というトークの会。笑組ゆたかさんと林家たけ平さんのふたりで、そもそもはサスペンスドラマについてしゃべる会だったはずだが、いつの間にか楽屋話ばかりの会になった。個人的には、楽屋話のほうが嬉しい。今回は、お店に着いたときにはけっこう席が埋まっていて、今まで座ったことのない奥まった席に座る。開演前に、ゆたかさんが近づいてきて声をかけてくれた。ツイッターをあまり見なくなっていたため、ゆたかさんから送られたDMをしばらく放置してしまい、こちらが失礼なのに逆に心配をおかけしてしまった。

 今日のトークはまず、最近の寄席の状況から。初席の客入りの悪さは、小朝師匠がラジオでしゃべっていたのも聴いたが、ツイッターを細かく見ていなかったからそこまで詳しくは知らなかった。きびしい状況に驚く。そのあとはおおむね芸人のエピソードで、これが面白くてしかたがない。登場人物はあっちこっちに移るが、なかでも笑ったのは亡くなったこん平師匠のエピソードだ。たとえばそのひとつは、寄席のトリのときでも、呑みに行きたいから21時には終わらせるよう、「元犬」でも「宮戸川」でもサゲまでいかずに途中でやめてしまうという。どうやめるのかを、たけ平さんが実際にやってみせるのに爆笑した。扇橋師匠がいかに女好きだったかという話も抱腹絶倒だったが、これなんかは、それを面白いと思う視点があってこそ抱腹絶倒に語られるものだ。師匠たちの面白い部分を見ているたけ平さんの視点に拍手する会だった。


 町屋から、千代田線、東横線を乗り継いで帰ってくるが、換気のために窓が開いていて、車内がずっと寒い。横浜駅に到着すると、あまり見たことがないような淋しい雰囲気だと思った。

 深夜に帰宅して、「爆笑問題カーボーイ」を聴きながら眠る。

2021年1月18日月曜日

1月18日月曜日/配信ドラマなど

◇ しゃきっとしない

 なんだかどうもしゃきっとしない日が続いている。夕方、読書をするためだけに、駅前のドトールまで出かける。ロピアで買いものしてから帰る。

 スチャダラパーが YouTube を始めたのを数日前に知り、観よう観ようと思っていたら、もう3本もアップされていた。そんなペースで配信されていくのか。3人で雑談するだけの配信。ANIが井筒監督の「無頼」を観たというが、どうだったかと訊かれると歯切れの悪さを突っ込まれていた。



 昼間、「ビバリー」のゲストだった宅間孝行が、おすすめの配信ドラマとして「ザ・ボーイズ」と「フリーバッグ」を紹介していた。両方ともアマゾンプライムで観ることができ、試しにまず「ザ・ボーイズ」を1話だけ観たが、これはどうも興味がもてなかった。日本でもアメリカでもヒーローものには疑いをもつ性分なのか、その度合いにもよるが、たとえば、ティム・バートンの「バットマン」は好きだが、「ダークナイト」は好きじゃない。シリアスとファンタジーのバランスの問題だろうか。「フリーバッグ」のほうはすでにシーズン1は観ていて、とても面白かった。それからだいぶ日が経ってしまったが、シーズン2を観始めるとやはり面白く、2話まで続けて観た。物語よりもなによりも、この語り口にまず面白さがある。

 深夜、「東京ポッド許可局」を聴きながら、楽天マガジンで雑誌のチェックを。「サンデー毎日」巻末の「本棚探偵」は山田ルイ53世。武田砂鉄の本をよく読んでいるようだ。

2021年1月17日日曜日

1月17日日曜日/胡散臭さの魅力

◇ 胡散臭さ

 昨日に引き続き、今日も予定の変更に翻弄される。一日、外出もせず。

 録画しておいた今朝の「ボクらの時代」を。瀧川鯉斗、神田伯山、中田敦彦という顔合わせ。これはすぐに観ておきたくなった。鯉斗、伯山の出演が先に決まっていて、もうひとり誰に会いたいかというので、(ほかに候補もあったようだが)中田敦彦があとから選ばれたという。中田は吉本をもうすぐ辞めるというタイミングだったが、この顔合わせならというので出演を快諾したようだ。中田敦彦について、「なにがいちばん魅力って、ちょっと胡散臭いじゃないですか。」と伯山。中田は欲が強いともいい、歌丸師匠は亡くなる最期まで落語家としての頂点を目指し、欲が強かったという話をする。「中田さんて、お金好きですよね?」とストレートに訊き、芸とお金の話にもなった。

 一昨日の「問わず語りの神田伯山」をタイムフリーで聴いたら、「ボクらの時代」の裏話をしていた。中田敦彦について、こちらでも、インチキ臭いのに惹かれる、胡散臭いところが魅力と語っている。中田を詐欺師と呼びつつ、「講談なんて商売もモロ詐欺師」だと伯山は言う。タレントは詐欺師集団だと思ってるという、伯山のこの態度が、芸能に対する正しい認識という気がする。

 深夜に、アマゾンプライムで映画を1本。見放題がもうすぐ終了する、テリー・ギリアム監督の「Dr.パルナサスの鏡」を観た。俳優の顔がなんだか覚えにくいなと思って観ていたら、主演のヒース・レジャーが撮影中に急逝し、3人の俳優が代役を務めたということをウィキペディアで知った。覚えられないはずだ。

2021年1月16日土曜日

1月16日土曜日/いらいらする一日

◇ やりなおし

 決まっていた仕事がなしになり、金の計算をやりなおしていた。疲れきってしまい、いらいらしながら過ごしていた一日。こういう日は、なにをやっていたかつい数時間前のこともすぐに記憶があいまいになる。ほかのことを考えながら、ラジオをつけたり、録画してあったテレビを観たりしている。金曜は決まって録画する番組が多く、週末はたまったバラエティ番組を駆け足でチェックするということになりがちで、ひまなときなら楽しい作業だが、生活のバランスが崩れてくると、なんてつまらないことをやってるのかという気になる。

 昨夜の「A-Studio+」を観た。高橋一生がゲスト。上田岳弘との交友関係は知らなかった。昨夜、メルカリでずっと売れ残っていた上田岳弘「ニムロッド」がようやく売れてくれたが、この番組のせいだったのか。これは観ておいてよかったと思った。

 夕方、ヤマトの営業所まで。二俣川のドトールで読書して、西友で買いものしてから帰る。今日は読書も調子が出ない。

 夜、ラジコのタイムフリーで、木曜に放送された「TOKYO SPEAKEASY」を聴いた。いつも AuDee で聴いてしまうので、放送では國村準がナビゲーターとして登場することを忘れていた。山田雅人と太田光という、「かたりの世界」のイベント以来の顔合わせ。イベントと重複する話も多かったが、前半は野球の話、後半は芸人の話となり、天才たちのエピソードとしてつながった。長嶋茂雄、横山やすし、立川談志。それぞれが用意したリクエスト曲はどちらも芸人にまつわる曲で、山田雅人は横山やすしの「俺は浪花の漫才師」、太田は越路吹雪の「コメディアン」をかけた。

2021年1月15日金曜日

1月15日金曜日/戦争の傷



◇ 虎ノ門ヒルズ

 今日は朝から都内に。虎ノ門ヒルズの近くで解散。駅名にまでなっているが、どれがその虎ノ門ヒルズなのかよくわかっていなかった。敷地内の、庭というか遊歩道みたいなところを通ってみても、ひっそりしていて、ここが本当に虎ノ門ヒルズなのかという気持ちになる。周辺ではまだ工事をやっていて、さらにまたにょきにょきとなにかが建ちそうな気配だ。

 虎ノ門駅の近くまで歩き、ベローチェでひと休みしてから、銀座線で渋谷に。まんだらけに寄っていく。兆楽の前の交番が防塵幕で覆われていた。この交番が鈴木エドワードの作であることは、ずいぶん前に「誰でもピカソ」で知った。

◇ 今日の読書

 横浜まで戻り、マクドナルドで読書をしてから帰った。

 半藤一利・阿川佐和子「昭和の男」を読み終える。半藤一利の訃報があったところに、昨日、ブックオフで見つけて、買ってすぐに読み始めていた。2017年刊。半藤一利と阿川佐和子が対談で、それぞれ4人ずつ選んだ「昭和の男」について語っていく。半藤選は、鈴木貫太郎、今村均、松本清張、半藤末松。阿川選は、ウィリアム・メレル・ヴォーリズ、植木等、小倉昌男、阿川弘之。それぞれの父親も入っている。昭和史の勉強をする入り口にもなる本だが、このふたりならば、作家の話が特に面白い。

 松本清張はあの時代の作家としては、戦争の傷がなにもないのだという。あの時代の作家はだいたい戦争の傷を負っているものだが、松本清張は「我に関せず」なのだと。「あの馬鹿げた戦争に加担なんかした覚えはない」という態度。あるいは、書いていて終わりが見えてくると飽きてしまうという。小説をちゃっちゃと終わらせてしまうのが松本清張スタイルのようになっている。終わらせることよりも、つぎの仕事に関心が移ってしまう作家だった。だからこそ、戦争の傷はどうでもいいということになるのか。

2021年1月14日木曜日

1月14日木曜日/今週の小林信彦

◇ 本厚木

 今日は早朝から愛甲石田に。帰りは夕方になり、一日がつぶれてしまった。そのまま帰るのも面白くないから、本厚木に寄り道を。アミューあつぎのブックオフに寄っていった。ここでいい本が買えた記憶はなく、あまり期待してなかったが、今日はなかなかいいものが買えた。からやまでから揚げ定食を食べ、南口のベローチェで読書をしていく。

◇ 今週の小林信彦

 コンビニで「週刊文春」の小林信彦の連載だけ立ち読みした。今週はなんと、「とんねるずのスポーツ王」のことを書いている。立ち読みだから正確な引用はできないが、石橋貴明をベタボメしていて、どうやら毎年観ているような書きかただ。小林信彦はとんねるずにはとっくに関心を失っているのかと思っていたが、文章にしないだけで、どうやらそれなりに観てはいるのだ。もうひとつ、コラムの後半では小松政夫の死について触れている。ショックを受けたと書きつつ、志村けんも、小松政夫も、喜劇人として扱うにはまだまだだったというようなことを書いていて、がらりときびしい面を見せる。テレビドラマの主演作もないから一人前ではなかったというのが小林信彦の喜劇人観であり、この評価を今の〈お笑い〉とつなげて考えるのは誤りで、小林信彦の喜劇人論はおそらくずっと、演劇論として捉えるべきものだ。このコラムの最後では、「紅白」で観た大泉洋を高く評価している。これからブレイクするのは明らかだと締めていて、感覚がどこか超越している。

2021年1月13日水曜日

1月13日水曜日/多摩川


◇ 多摩川

 今日は朝から川崎に。川崎駅から出発し、多摩川沿いを上流に向かって歩いていくと、競馬の馬に遭遇した。競馬には疎いのでよくわからなかったが、あとで調べたら、川崎競馬場の練習馬場だったようだ。川崎競馬場は川崎駅よりも海側にあり、ここからの距離を思うと、こんなところにあるんだという感じがする。川沿いの土地には今まであまり縁がなく過ごしてきたため、川沿いの光景のいちいちが新鮮だ。

 帰りは夕方になり、ブックオフの国道1号多摩川大橋店に初めて寄った。この店名では、どこにあるのかさっぱりわからない。どこの駅からも遠く、今日みたいに別の用で近くを通らないかぎりは、わざわざ寄る気にはなかなかならない店だ。入ってみると、階段の上にトイレの表示が見えた。ちょうどトイレに行きたかったので、2階に上がっていくと、トイレの表示には「トイレは1階」と書いてあった。まぎらわしいものを作るなと言いたい。買いたい本もぜんぜんなかった。

 川崎駅まで戻ってきて、から好しでから揚げ定食を食べた。マスクがもうすぐなくなりそうだったのを思い出し、銀柳街のドラッグストアで不織布マスクを買っておく。ドトールでひと休みしてから、モアーズのブックオフにも寄った。こちらではなかなかいい本があったが、20時閉店まで30分ほどしかなく、のんびりと棚を眺めてはいられない。時間配分を失敗した。帰宅前に、筧美和子にお金を納める。

2021年1月12日火曜日

1月12日火曜日/映画やラジオのこと

◇ 家にいる

 今日は外出する必要がなく、ずっと家にこもっていると、テレビやラジオの時間が増えるということになる。もちろん、たいがいなにかしら別のことをしながらなのだが、それにしても、平日の昼間から家にいる生活というのもすっかり平気になってしまった。コロナからというわけではない。かつては後ろめたかったはずだが、いつから折り合いがついたのかがわからない。

 アマゾンプライムで映画を1本。「犬猿」という映画。公開時に評判を目にして気になっていたが、都合がつかずに観逃してしまっていた。アマゾンのジャンルがコメディになっていたが、どこがコメディなものか。コメディを観るような心構えでいたら、まるで心地のいい映画ではなかった。吉田恵輔というこの監督の映画では「愛しのアイリーン」を観たことがあり、あれは好作だと思ったが、「犬猿」は底意地の悪さがとても目立つ映画で、好きにはなれなかった。兄弟姉妹の愛憎には共感する部分もあるのだが。新井浩文がいかにもな役どころで出ているのがこの映画の不幸なところで、ニッチェの江上敬子のせっかくの演技が埋もれてしまうとしたら惜しくもある。

 AuDee で「TOKYO SPEAKEASY」の過去回をチェックしていたら、片桐はいりと大九明子という会が11月に放送されていた。遅ればせながら聴いてみると、当然のことながら、「私をくいとめて」の話をたくさんしている。クランクインが3月からだったというのには驚いた。あの海外のシーンはどう撮ったのか。映画を観ている最中には、コロナ前に撮れたんだなと思っていたのだ。「君は天然色」は原作に出てくるというのも意外だった。読まなければと思う。

 水道橋博士と西野亮廣という回も聴く。これは先週放送されたばかり。キングコングの漫才に関してはずっと素晴らしいと思っていて、芸人仲間が西野に一目置くのは当然だと思うのだが、ツイッターを開くと西野批判の声がつねに渦巻いていていたたまれなくなる。そこに関心がないものとしては、西野がどんなビジネスをやっているのかはまるでよくわからない。「えんとつ町のプペル」は、あの製作陣ならば質は高いに決まっているだろうというのが、観る気がないものとしての感想である。

 ラジコのタイムフリーで、TBSラジオの「CITY CHILL CLUB」という番組を初めて聴いた。深夜3時から「JUNK」のあとにやっている番組で、どういう番組かよく知らなかったのだが、月ごとに選曲家が代わる音楽番組だということをウィキペディアで知った。今月は、月曜日をミラクルひかるが担当しているのである。TBSラジオは秋の改編からFMのまねごとのような番組が増えたが、そのような番組にミラクルひかるというのは、意図を超えた面白さが生じてしまわないだろうか。聴きながら眠ってしまったが、Friday Night Plans の「PLASTIC LOVE」のカバーとその解説を聴いて、YouTube でミラクルひかるの「PLASTIC LOVE」も観たくなった。

2021年1月11日月曜日

1月11日月曜日/松元ヒロのドキュメンタリー

◇ ひとが寄ってこないやつ

 今朝の「グッとラック!」を観ると、橋下徹は大阪からのリモート出演になっていた。若林アナも別スタジオからのリモート。またこの状態に逆戻りか。

 昼間はいつもどおり、「ラジオビバリー昼ズ」を聴く。みうらじゅんがゲスト。オープニングでは、瑛人の「情熱大陸」を観た高田先生が「ひとが寄ってこないやつはだめなんだ」とずばっと言っていた。「いちばん必要ないのは努力と学歴」という言葉もぐさりとくるもので、文字起こしの難しい高田先生の口調だが、この部分を書き留めておきたくなる。

 「たくさんいろんな本読んでんだけど、やっぱりね、芸術家とか創作者、本の編集長とか、ラジオパーソナリティとか、みんなね、明るくなきゃだめなんだ。まず、明るくなきゃ、こういうときこそ。ひとが寄ってこなきゃだめなんだ。この商売ね、ひとが寄ってこないやつはだめなんだ、才能がないから。要するに、いちばん必要ないのはね、努力と学歴だって。そのとおりだよ。努力と学歴ってのはどうにもなんないんだよ。才能だから、ひとが寄ってくるってのは。愛されなきゃだめなんだよ。その点、昨日、瑛人を観てたら愛されるわ、あれ。」

 今日は成人の日の特番で、「ナイツ ザ・ラジオショー」はお休み。文化放送の「ゴールデンラジオ」をつけるが、こちらも大竹まことが不在で面白くない。祝日は休むという決まりなんだっけ。

 夕方、ヤマトの営業所まで。二俣川のドン・キホーテでコピー用紙を買い、松屋で焼き牛めしを食べた。1時間ぐらいで帰ってくる。満腹で、からだが重くなった。タイムフリーで、「ラジオ寄席」の五代目小さん特集を聴きながら、しばらく横になっていた。中村メイコの「ラジオで語る昭和の話」のゲストがテリー伊藤で、この番組もひさしぶりに聴いた。

 夜はテレビを観る。「しゃべくり007」で、菅野美穂がママチャリで暴走していたのが面白かった。番組中でも言われていたが、たけしの芸風である。

 瑛人の「情熱大陸」も TVer で観てしまった。ほかの番組で密着取材されてるのも観ていたから、すでに知ることも多かったが、なにがそこまで高田先生の琴線に触れたのだろうと思いながら。 Spotify で新アルバムもチェックしてしまった。

◇ テレビで会えない芸人

 松元ヒロを追いかけたドキュメンタリー「テレビで会えない芸人」もようやく観ることができた。最初に放送されたときに録画をしそこねてしまったが、「FNSドキュメンタリー大賞」を受賞したために再放送してくれた。松元ヒロはもともとは〈笑パーティー〉というトリオで、子どものころに「お笑いスター誕生!!」で観ていたひとだ。〈笑パーティー〉の時代にやっていた芸は、パントマイムとコミックバンドである。この番組でチャンピオンになった〈笑パーティー〉と〈キャラバン〉という2組が、のちに合体して〈ザ・ニュースペーパー〉となる。「お笑いスター誕生!!」を観ていた子どもからすると、スーパーグループだったのだ。〈ザ・ニュースペーパー〉には、ドリフの付き人として知られる〈すわ親治〉もいつの間にか合流していた。そのすわ親治もこのドキュメンタリーには登場していて、すわ親治と松元ヒロが高校の同級生だということをここで初めて知った。

 漫談家としての松元ヒロはいつ観たのだろうか。記憶が定かではないが、談志ファンにとっては観る機会の多い芸人であったことはたしかだ。当初はパントマイムのネタもあり、そっちの芸が好きだったのだが、あるとき、単独ライブに行ってみたら、完全に政治ネタばかりになっていてちょっと困惑した記憶がある。ドキュメンタリーでは、談志師匠から言われた言葉を松元ヒロが語っていた。「テレビに出てる芸人は、俺はサラリーマン芸人って呼んでるんだ。テレビにクビにならないようなことしか言ってないんだ。芸人っていうのはなあ、ほかのひとが言えないことを代わりに言ってやるやつ、これを芸人って言ってたんだ。お前を、芸人と呼ぶ。」

2021年1月10日日曜日

1月10日日曜日/「ただいま、ジャクリーン」

◇ 売れない

 最初の緊急事態宣言のときには売り上げが伸びてしまったのでちょっと期待していたのだが、今度はそういう気配はまだない。みんな、それほどステイホームというわけではないのか。年末はいいペースで売れていたのだが、年明けはどうも思うように売れない。正月にのんびりしすぎたのもよくなかった。感染者数のグラフは、2週間前の結果が現在だと、北村義浩教授はつねに言っているが、古本を売るのも似たようなもので、現在の売り上げは過去の仕事量の結果だ。金の心配がずっと解消されないのは、過去にとり返しのつかないことをしているからだ。

 夕方、ヤマトの営業所まで。駅前のドトールで読書をしてから帰る。

◇ テレビと映画

 夜は録画していたテレビを観る。「さんまのお笑い向上委員会」の新春特番。これも昨日観た「さんタク」と同じく、さんまが正月に海外に行けなくなった副産物だ。毎年恒例の「ブラタモリ」と「家族に乾杯」のコラボ番組も、今年はタモリと鶴瓶がスタジオでトークする番組になった。変化し続けるたけしは別として、さんま、タモリ、鶴瓶は、まるで変わらない存在感をテレビのなかでキープし続けている。

 一昨日の「タモリ俱楽部」は、太神楽のイチオシ第7世代を決定するという企画。今はもう、染之助染太郎をリアルタイムでは知らない世代が太神楽師になっている。芸の映像を観ることはあっても、バラエティ番組で活躍していたことを若い世代は理解できるだろうか。MCの三四郎にしても、〈お染ブラザーズ〉として「いいとも」レギュラーだったことは知らないのだろう。

 昨日の「週刊フジテレビ批評」には、遠藤龍之介社長が出演して、原田曜平と対談をしていた。もっとましな対談相手はいなかったのか。

 アマゾンプライムで短篇映画を1本。大九明子監督の「ただいま、ジャクリーン」という作品を検索していて見つけたが、これがやっぱりとてもよかった。腹話術人形の物語という題材がまずいい。主人公の少年がある男と出会うことで物語が展開していく、この男を演じているのがいっこく堂で、短い場面だが、画面に映るいっこく堂には、実在の腹話術師だと知らなくてもそう思えるような雰囲気がある。「ピノキオ」が好きな子という設定がうまい。養護施設の名が「チャップリンの家」という、これにもきちんと意味がある。好ましいところだらけのかわいらしい小品。

2021年1月9日土曜日

1月9日土曜日/「さんタク」を初めて観た

◇ 納品書

 朝、クリックポストで発送したはずの商品の納品書が、まだプリンターのところに置いてあるのでどきっとする。もう一枚、クロネコDM便で発送する商品の納品書を一緒に印刷し、間違えてそっちを入れてしまったのだ。宛先は間違えてないかを真っ先に心配したが、これは合っていてほっとした。商品がきちんと届きさえすれば、あとはただのドジということで勘弁していただきたい。

 今日の「ナイツのちゃきちゃき大放送」は宮藤官九郎がゲスト。クドカンが中津川弦さんを認識しているのには驚いた。いやむしろ、クドカンみたいなひとだからこそ、中津川さんを認識しているのか。クドカンのドラマに出ることにならないかなと期待もしたくなる。

 夕方、ヤマトの営業所まで。二俣川に出て、くまざわ書店に少し寄る。ドトールで読書をしていくが、眠くなり、ほとんど進まなかった。

◇ テレビ

 夜、録画してあった「さんタク」を観た。元日の生放送。どういうわけか今まで一度もまともに観たことのない番組だったが、ウィキペディアを見ると初回は2003年で、18年という年月に改めて驚いた。観なかったのはなぜだろうか。さんまと木村拓哉が対等に並ぶ番組であるから、さんまの笑いを期待できなかったせいか。そのころにはまだ、木村拓哉にも関心がなかった。今年は、さんまが正月に日本にいるのは珍しいらしく、生放送だというので観ておきたくなった。今回もとりあえず録画して、ざっと早まわしで観ようかと思っていたが、これがなかなか飛ばせない場面が続く。結局、3時間の放送をすべて観てしまった。いつもロケをしている番組なのかと思っていたが、今年はずっとスタジオでのトークだ。登場したゲストは、ナイナイと爆笑問題、MISIA と浅田美代子、亀梨和也と河合郁人、Creepy Nuts。正月は「さんまのまんま」も必ずあるが、トーク番組としてはこちらのほうが豪華なくらいだと思った。この規模の番組で、〈女の子〉の役割をするタレント( MISIA と浅田美代子はその役割ではない。)が誰もいない番組というのも珍しい。最後には、木村拓哉、亀梨和也、河合郁人、Creepy Nuts というメンバーで「がんばりましょう」を歌ういい場面があった。この場面が見事に男だらけだった。

2021年1月8日金曜日

1月8日金曜日/豚めし

◇ 混んでいる店で

 今日も愛甲石田で仕事があり、帰りに海老名に寄る。あったかいラーメンが食べたくなり、らあめん花月にひさしぶりに入った。入り口にある券売機で、720円の嵐げんこつらあめんの食券を買い、店内のほうを向くとすごく混んでいる。混んでいるとは気がつかずに食券を買ってしまった。空いてる席のテーブルには食べ終わった食器が片づけられずに残っている。どこにも座れずにまごついていると、カウンター席にいたウーバーイーツの兄ちゃんがどいてくれた。店内の注文だけでなく、ウーバーイーツもあるというわけだ。席に着いても、店員はぜんぜん食券を確認にこない。忙しいのは明らかなのでおとなしく待っていたが、らあめん花月に入るのがひさしぶりでもあり、待ってればいいシステムだったっけと不安にもなった。調理場におじさんがいる以外は、若い男の店員がひとりいるだけか。少々お待ちくださいぐらいのことも言わない、覇気のない店員だ。まわりを見ると、自分よりも先に入った客の食券の確認もまだだったようで、その確認をしているのを見て、あきらめて待つことにした。食券の確認と、水をもってきてくれるだけのことに何分待ったろうか。これは時間がかかるぞと覚悟したが、スマホを見始めてしまえばさほど気にはならなくなった。ようやくラーメンがやってきて食べ始めるが、それから間もなくして、豚めしがやってきた。この豚めしはなんだろうか。覇気のない店員はなんの説明もなく置いていった。これはたぶん、長く待たせたからそのお詫びだろうと解釈し、さほど疑問はもたずに食べてしまった。そろそろラーメンもぜんぶ食べ終わろうかというころ、後ろの客が、「豚めしがまだなんですけど」と店員に訊いた。これはまずいと思い、逃げるように店を出た。

◇ ツイッター・テレビ・ラジオ

 ツイッターを見ると、過去のツイートがリツイートされていて、なにかと思えば、南正人が「寿町フリーコンサート」に出たときのことを書いたものだった。もしやと思い、検索してみると、南正人が亡くなっていた。横浜のサムズアップで、ライブ中に亡くなったという記事を読む。

 夜は、録画してあった年末の番組を観たりなど。「アメトーーク!」の年末5時間特番は、「さんまVS売れっ子若手芸人」と「アメトーーク大賞」だけを観る。ラジオもなかなか聴けず、先週土曜の「ナイツのちゃきちゃき大放送」をようやく聴いたら、ゲストが春風亭小朝でとても面白かった。「M‐1」のことから「爆笑ヒットパレード」や「検索ちゃん」のことまで。ナイツが出る番組をよく観ている。正月の寄席の話にもなり、浅草の初席で客が30人というのには驚いた。

2021年1月7日木曜日

1月7日木曜日/店員たち

◇ 電気ストーブを買う

 ラジオのニュースを聴いていたら、東京の新規感染者数はついに二千人を超えたという。いよいよ緊急事態宣言か。

 午後、愛甲石田まで仕事に。帰りに海老名に寄る。

 昨日、電気ストーブのコードが火を噴いてしまい、買いなおす必要が急に生じてしまった。しかし、スケジュールが先に決まっていて、電気屋に寄る時間があるかなと心配していたが、20時10分前に海老名に戻ることができ、ビナウォークのマルイにあるノジマに急いで駆け込んだ。閉店10分前、あるものに決めてしまおうと思っていたが、今まで使っていたのと同じ、YAMAZEN の電気ストーブがちょうどあった。これを抱えてレジに並ぶと、そばにいた店員が、レジの並びかたが逆なので反対側に並んでくださいという。たしかに、あわててここに並んでしまったが、こちら側には出口、反対側には入り口と表示がある。しかし、ひとりのお客さんが会計をしているだけで、店内にはほかに客は見当たらない。閉店直前にわざわざ並びなおさせようとするかよと思ったが、ほかの店員がすぐ、そちらにお並びくださいと今の場所を指し、目の前のレジを開けてくれた。

 電気ストーブを無事に買うことができ、サンマルクカフェでひと休みを。ここでまた店員との食い違いが起こる。ブレンドのSと言ったら、男の店員の復唱がどうもブレンドとは違う発音だった。料金は一緒だったのでスルーしてしまうが、そういえば楽天ポイントカードが使えるんだと思い、財布から出そうとすると、今度はそのタイミングで、女の店員に「温めますか?」と訊かれる。一緒に買ったパンのことだ。ポイントカードを出そうとするタイミングとぶつかり、つい強めの口調で「大丈夫です」と言ってしまうが、そうしていた瞬間に会計を終えられ、ポイントカードを出しそこねるかたちになった。男の店員は「アメリカンお待たせしました」と言った。やっぱり、間違っていた。アメリカンでもいいやと思い、席に着くと、斜め前の席に座っていた男が、音を立てて屁をこいた。マドラーをとり忘れたことに気がつき、とりに戻ると、マドラーを切らしていた。ティースプーンもない。店員に訊けばいいのだが、また話が通じないことを恐れ、しかたなく、パフェかなにかを食べる用の長いスプーンで代用した。

◇ 今日の読書

 テレビ番組が書籍化された「ご本、出しときますね?」を読んでいた。オードリーの若林が作家2名と鼎談をする番組だが、うちはBSが映らないので一回も観たことがなかった。オードリーは自分よりも少し歳下で、オードリーの番組を熱心に観ているのはさらに下の世代だと思うが、あまり追いかけていなかった自分には、若林がどういう人物かもうまくつかめていない。こんなに作家たちと親しくしているんだということはこの本を読むまで知らなかった。登場する作家には、好きな作家もいれば、興味のない作家もいる。

 山崎ナオコーラが「ヘタウマ」と言われると傷つくというのには、へえっと思った。「知性のない文章」とよく言われるという。山崎ナオコーラでさえそんなことを言われるのか。

◇ テレビ

 夜、元日に放送された「あたらしいテレビ」を録画で観た。恒例の「新春TV放談」ではなく、5月のステイホーム期に放送された「あたらしいテレビ」のリモート座談会のかたちがそのまま続くことになった。5月に放送されたときは、これは「新春TV放談」の特別編だと自然にそう思っていたが、こうなると、千原ジュニアが司会だった「新春TV放談」が一気に過去のものに感じられる。従来の民放バラエティ番組の文脈では、あたらしいテレビについて語ることにはもう無理がある。

 楽天マガジンで「週刊文春」を読んでいたら、「グッとラック!」の後番組は麒麟川島が司会との記事が出ていた。昼のラジオでもそんな話題が出ていたが、この記事のせいかと夜になってわかった。

2021年1月6日水曜日

1月6日水曜日/「紅白」と筒美京平特番

◇ 二俣川

 午後、ヤマトの営業所まで。ご飯をどこかで食べようと、二俣川の商店街をひさしぶりにぶらついてみたが、閉まっている店がやけに多い気がした。ただの正月休みだろうか。結局、松屋というつまらない選択になり、旨辛焼き牛めしを食べる。星川に移動して、マクドナルドでしばらく読書を。コーナンで買いものをしてから帰る。

◇ 紅白

 夜、録画してあった「紅白歌合戦」をようやく観た。不思議なもので、無観客の「紅白」は、生放送の感じがまるで乏しくなってしまっていた。NHKホール以外からの中継も多く、どこかのスタジオで歌う場面は「SONGS」の特番のように思えてしまう。いや、NHKホールからの生中継であっても、観客がいなければスタジオと変わらない。観客の効果、そして、劇場の効果についても意識させられる。やはり、ライブであることこそがライブ感なのか。そのなか、無観客にも関わらず猛烈にライブ感を感じたのは、個人的には、意外にも五木ひろしであった。ライブ感とは別に、NiziU から瑛人の流れには現在らしさがいちばん現れていて楽しかったが、五木ひろしは現在らしい演出もなく、歌うのみで迫力を出していたのだから見事に芸人だと改めて思った。

 そのほかには、松任谷由実を楽しみにしていた。スモール3がサプライズで登場したことを、観る前にラジオで知ってしまってはいたが、コメディアンがコメディアンらしく登場していたのがとてもよかった。

◇ 電気ストーブ

 「紅白」を観ていたら、電気ストーブのコードが火を噴いた。使っていると、コンセントに差すあたまのところがやけに熱くなるようになり、断線しているのではと思っていたが、ほかに暖房器具がないのでそのまま使い続けていた。火を噴いた瞬間にすぐさま電源を落としたが、ごちゃごちゃといろんなものが置いてある部屋であり、ましてや紙類が多いから、非常に危険だったに違いない。しかし、このままストーブなしで何日も過ごせるわけはない。ただでさえ金がないのに、優先的に買わなければならない。

◇ 筒美京平

 12月30日にTBSラジオで放送された「筒美京平 Soulful Melody」を、タイムフリーが切れる前に聴いた。横山剣さんがパーソナリティだというから期待しないはずはない。アシスタントは平成生まれの山形純菜アナ。オープニングはいきなり、ジャック・ダイアモンド作曲、Dr.ドラゴン編曲、オリエンタル・エクスプレス「Dr.ドラゴンのテーマ」で始まる。

 1997年に、TBSラジオの番組で、小島一慶が筒美京平にインタビューしている貴重な音声があり、この本人の証言が放送されるのがこの番組の目玉だが、もうひとつの目玉はもちろん、筒美京平を語る横山剣だ。剣さんと筒美京平との直接の関わりは、1984年に DUCK TAILS でデビューしたときに、デビューシングルの「真夜中のサリー」を筒美京平に発注しているというのがまずある。剣さんの著書もひととおり読んでいるが、これは記憶になかった。筒美京平の弟である、渡辺忠孝によるディレクションなのだ。デモテープのアレンジを変えちゃったという剣さん、小沢健二の「強い気持ち・強い愛」を聴いたときに「この感じをオレは言いたかったんだみたいな。そういう注文のしかたをスタッフのひとに言えばよかったんですけど上手く言えなくて。」

 オンエア曲をぜんぶメモっておけばよかったのだけど、その一部を記憶で記しておくと、オックス「ダンシング・セブンティーン」、クレイジーケンバンドがカバーした「また逢う日まで」(モミアゲハンサムを山形アナに説明していた。)、平山みき「ビューティフル・ヨコハマ」の1970年版と1975年版の聴きくらべ、南沙織「17才」とその元ネタ、リン・アンダーソン「ローズ・ガーデン」(アメ車をスケールを少し小さくして高性能にするイメージと解説する剣さん。)、岩崎宏美「私たち」、麻丘めぐみ「悲しみよこんにちは」、最後は剣さんが特に好きな京平メロディを2曲、稲垣潤一「夏のクラクション」と、プロデュース曲である NONA REEVES「LOVE TOGETHER」。

 こういうことはやり始めると大変なので、完全を目指すつもりはないブログですが、今日は興が乗って少し書き残した。

2021年1月5日火曜日

1月5日火曜日/「読書について」を読む

◇ テレビとラジオ

 今朝は「グッとラック!」においでやす小田が出ていて面白かった。今週一週間は田村淳がお休みで、今日のゲストコメンテーターはミキ亜生とおいでやす小田。昂生がコロナのため、おいでやすは代打の代打だったのかもしれない。ほかは、3時のヒロインと野々村友紀子。まともなコメンテーターは望月優大だけで、あとは吉本だらけというのも異常だとは思うが。おいでやすが真剣な顔でコメントをしようとするたびにいじられ、国山ハセンに立て続けに質問をされると言葉につまり、またいじられては大声でツッコミ返す。「水曜日のダウンタウン」の「そんなわけがない芸人」が現実化しているような状態がずっと続いていた。

 午後は「ナイツ ザ・ラジオショー」を聴く。ゲストはHEY!たくちゃん。年末の「漫才大会」のときもすごく面白かったが、このひとにはどうも興味が湧く。人望のなさなどばかりが話題になってしまうが、芸はたしかだ。ものまね芸に長けているがゆえに、ラーメン屋にもたやすくなりきってしまう。

◇ 今日の読書

 午後、駅前のドトールまで。読書に没頭。今年の一冊目は、ショーペンハウアー「読書について」を読んでいた。光文社古典新訳文庫。読み始めるといきなり、読書について否定的なことばかりが書いてある。こういう本だとは知らなかった。

「自分で考えることと、本を読むこととでは、精神におよぼす影響に信じがたいほど大きな開きがある。」「読書は自分で考えることの代わりにしかならない。自分の思索の手綱を他人にゆだねることだ。おまけに多くの書物は、いかに多くの誤った道があり、道に迷うと、いかにひどい目にあうか教えてくれるだけだ。」「本を読むとは、自分の頭ではなく、他人の頭で考えることだ。」

 この本には「自分の頭で考える」「著述と文体について」「読書について」という3篇が収録されていて、ここに引用したものはいずれも、最初の「自分の頭で考える」を10ページも読まないうちに登場する言葉だ。「著述と文体について」になると、だめな書き手はどういうものかという批判がたっぷり書かれている。具体的な人物の名も挙げ、具体的なだめな文章の例を細かく指摘しているが、ドイツ語やフランス語の話なのでわからないこともかなり多かった。「読書について」ではまた読書家の批判をしている。読書家の批判と、だめな学者の批判だ。だめな書き手とだめな本、それらの本から知識を集めただけのだめな学者たちに対する批判が、この本のなかでは辛辣にくり返されていた。

 夜、アマゾンプライムで映画を1本。「マルクス兄弟 オペラの夜」。このタイトル、なんだろうと思ったら「オペラは踊る」の別名なのだ。ずいぶん前にテレビで放送されたときに録画してあるはずだが、観なおしたら、ほとんど覚えていなかった。

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5月20日土曜日/「THE SECOND」

◇ 神保町  朝から都内に。小雨だが、予報ではすぐに止みそうなので、傘はもたずに出た。気温も読めず、パーカーを着ていく。今夜は「THE SECOND」を観なければならないから、余力を残しておきたかったが、想定していたよりも時間に余裕が作れなかった。昼は神保町。土曜はランチをや...