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2023年10月3日火曜日

10月3日火曜日/カラオケでしょんぼり

◇ ラジオ・テレビ・雑誌

 朝に起きあがり、ブログの更新をひとつ。タイムフリーで、先週金曜の「トーキョー・エフエムロヒー」を聴いた。この日、ヒコロヒーは「ブルー・オーシャン」の代打があり、続けて、この番組も生放送でやっていたんだな。録画していたテレビ番組をいくつか。今朝の「ブギウギ」を観て、それから、昨夜の「キョコロヒー」も。秋元康の楽曲プロジェクトが本当に始動する。

 今日の「徹子の部屋」は古田新太がゲスト。19年ぶりの出演。古田新太の妻が「ごっつええ感じ」に出ていた西端弥生だって、今まで知らなくて、ちょっと驚いてしまった。その結婚にはYOUも関与しているのだ。番組最後に、古田新太が徹子さんに質問を。40歳ぐらいまで俳優をできればいいと思っていたという古田新太だが、再来年には60歳になるにあたり、徹子さんはどうお考えですかと訊くと、「わたくしはね、…そうね、だいたい、四十ぐらいのときに、「えっ、四十?」ってちょっと驚いたんですけど、今、八十になって、もう過ぎてるんですけど、でも、まだ衰えていませんね、そんなには。百になったら驚くかなあと思って楽しみにしてるんですけど。」「もうじき六十になるの? まだまだできますよ。若いじゃない。元気じゃない。」「そうよ、八十のわたしが、九十近いわたくしが言ってんですから、大丈夫ですよ。なあんだ、六十になるのにびくびくしてるの? だめじゃない。あたし、九十なのにまだびくびくしてませんよ。」

 楽天マガジンで雑誌のチェックも。「サンデー毎日」の中野翠の連載を読むと、三十年ほど暮らしたマンションがとりこわされることになり、すぐそばのタワマンに引っ越したことが書かれていた。ジャニーズの性加害問題についての記事もあり、こちらには、石戸諭、速水健朗が寄稿している。

◇ 天王町

 昼下がりに外出。なにか用があるわけでもなく、天王町駅で降りてみたくなった。まず、遅めの昼食。松のやに入り、味噌ロースかつ丼を食べた。630円。無料券でコロッケをつけたら、また無料券をもらえた。今後はもう、コロッケには困らない。それから、ひさしぶりにバンガローハウスに。ひとりカラオケに行きたいと少し前から思っていたのだが、夏休みの時期は避けていた。バンガローハウスを利用するのは、もしかすると、コロナ前以来ではないだろうか。コロナを経て、店舗数もずいぶん減ってしまったはずだ。受付でまず、会員登録をする必要があり、そういえば、以前、会員証をもっていたはずだが、受付で名前を確認してもらったら、データがなぜか残っていなかった。1時間330円。1時間では短いと思い、2時間にする。いや、本当は1時間半がいいんだけど、ここは1時間刻みだからしかたがない。しかし、1時間も歌っていると、やっぱり、のどが疲れてしまった。ひとりで2時間は長いのだ。のども乾き、ドリンクを2杯飲んだら、トイレに2回行きたくなった。さっき、松のやでもお茶を1杯飲んでいたんだった。4階の部屋だったが、トイレは3階にあり、かつてならば、時間がもったいないので我慢をしたが、もう若くはないから無理だ。さらには、馬鹿みたいなのだが、はしゃいでいたらコップをひっくり返してしまい、またトイレまで往復し、床を吹くためにペーパータオルを数枚とってきた。せっかく、ひさしぶりにひとりカラオケを楽しんでいたのに、最後はしょんぼりするはめになる。

 天王町から横浜駅に移動する。ビブレのユニクロに寄り、特価のパーカーを買っていく。マクドナルドに入り、読書をするつもりでいたが、眠気がひどい。止めようかとも思ったが、それもだらしがなく、読書は怠らないようにしたいが、しかし、集中力がまったくない。あまり読めなかった。気晴らしにスマホを覗いてみると、なぜかグーグルが使えなくなってしまい、このブログもグーグルのブログなので、こうなると、下書きにメモを残すことができなくなる。Gメールも開けず、こんなになにもできないものかなと思うくらいに不自由になったが、しばらく放っておいたらなおるだろうと、なんの根拠もなくそう思い、放っておいてみたら、ちっとも回復はしない。そうだ、対処法を検索してみればいいんだと思い、グーグルが使えないから楽天で検索してみると、再起動するという手が書いてあり、そのとおりにしてみると、なんてことはない、あっさりと使えるようになった。検索はあらゆる困難を解決する。

◇ 読書・テレビ・ラジオ

 帰りの電車内で、読書の続きを。「すぐわかる 作家別やきものの見かた」を読み終えた。2004年刊、東京美術。「もっと知りたい」シリーズとこの本と、基礎知識がなければならないと思い、駆け足で読んでしまったが、これだけで焼きものがわかるとはもちろん思わない。これからまた面白そうな本を見つけて読んでいこう。

 夜遅くに帰宅し、録画していた「ニュース7」を観る。昨日行われたジャニーズの二度目の会見から、その話題を今日も扱っている。「ジャニー喜多川の痕跡をこの世から一切なくしたい」というジュリー藤島の発言を井ノ原が代読し、どういう意味かははっきりしないが、そんなことが可能だとは思わないし、そうするべきでもないのではないだろうか。言ってしまえば、ジャニーズにはジャニーズの無形文化財が保持されていると考えられ、それは守られてしかるべきだろう。ジャニーズのタレントの今後について、CMスポンサーやテレビ局の対応ばかりが問題にされているのも変で、ジャニーズの芸能の本質は舞台にあるのに、それについては目立つ声は聞こえてこない。岡本健一なんて紫綬褒章を受章しているのに、まさか、男闘呼組の活動でもらったわけではない、舞台に対する評価なのだから。東山紀之だって、芸のレベルからいったら紫綬褒章をもらってもおかしくないくらいのもので、今、問題になっていることとは別に、この俳優の引退は演劇界にとって損失に違いないのである。

 深夜1時からは「爆笑問題カーボーイ」を聴く。田中が「ぽかぽか」に夏休みの澤部の代打で出演した話、そして、「スモール3」に出演したたけしの話から、「オールスター感謝祭」のたけしのお約束の話になった。太田が出てくるだろうからぼこぼこにしておいしくしてやれって、たけしは軍団に言っていたんだそうだ。ラジオを聴きながら、深夜2時頃に眠る。

2022年10月31日月曜日

10月31日月曜日/事故現場から古本屋

◇ テレビ

 朝、土曜に放送された「ワルイコあつまれ」の2時間特番を観た。ニュース番組の形式でスタートし、ここには本物のアナウンサーが登場する。まず、「子ども記者会見」のコーナーから始まり、ここにさんまが出演するというので楽しみにしていた。ここでのさんまは演じるところなく、子どもたちの質問に素直に答えていく。子どもたちの質問だから、今さら誰も訊かないようなことも訊いてくれて面白いのだが、さんまがネタ帳をつけているというのには驚いた。しかし、書いたものは面白くないということも、さんまは同時に言う。若手からお笑いの「五輪書」を出してくれと言われるそうだが、笑いは1ページ「緊張の緩和」だけというのがさんまの考えであり、あとは白紙に自分のエピソードや知識を書き込んでいくだけのことだと語る。松本人志がお笑いを「五輪書」になぞらえた発言をしていて、おそらく、それを知っている若手がさんまにも訊いたのではと思うが、さんまと松本のお笑い観の違いがここには表れている。将来に悩んでいるという女優を目指している子には、「どうしたら楽しめるかを考えることが楽しい」という松之助の言葉が引かれ、師の教えが反映されたさんまの人生観がずいぶん語られていた。「子ども記者会見」のコーナーだけで30分あり、そのあとには、香取、草彅、稲垣、それぞれの名場面集や、「慎吾ママの部屋」や「子ども記者会見」のコーナーに登場したゲストたちの総集編があった。新コーナーでは、ジャパネットたかた風のテレビショッピングのパロディがあり、香取慎吾のアシスタント役を務める関根麻里の芝居が面白かった。

◇ 天王町・平沼橋・横浜

 昼になり、「ビバリー昼ズ」のオープニングだけ聴き、正午過ぎには外出する。天王町をひさしぶりに訪ねてみると、しばらく寄らない間に駅周辺はずいぶんさま変わりしていて、改札を出て、まっすぐ進んだら通路がやけに長く、よく知る駅前とはまるっきり違う場所に出てしまった。案内図もなく、わからずにグーグルマップを確認したくらいだが、今までの改札とは反対側に出てしまったとわかり、戻ると、改札の脇に細い通路を見つけ、よく知る駅前に出ることができた。とりあえず、まずは昼食を済ませる。駅前すぐの玲瓏という店に入り、ランチメニューの焼肉定食を食べた。780円。



 今日は特に予定はなにもなかったのだけど、仲本工事の事故現場を訪ねてみたいと思っていた。横浜の浅間町と報じられたその場がよく知る土地だったからだが、とはいえ、普段から通っている土地というわけでもなく、わざわざ向かうからには、さすがにすぐさま駆けつけるのはどうかと思い、いずれ、なにか別の用があるそのついでに寄れないだろうかと考えていた。それで、今朝は、周辺の古本屋をグーグルマップで確認したりなどしていたのだが、すると、驚いたことに、平沼橋のあたりにぽんぽん船の店舗を見つけ、思わず目を疑う。ぽんぽん船のこともちょうどあたまの片隅にあり、というのも、仲本工事の事故現場を知ったときに、天王町のぽんぽん船があったあたりじゃないかとすぐに思ったのだ。グーグルマップで見つけたぽんぽん船は平沼橋だが、いったい、この店はいつからあるのか。検索してみても、公式の情報はない。クチコミ情報では2年前のものがあり、どうやら藤沢店が閉店したあとに始めたのか。ツイッターにも情報はまったくなし。グーグルマップの情報だと、月曜と木曜しか開いてないようなのだけど、こうなると、今日、たまたま月曜に見つけたのだから行ってみたくなる。


 天王町駅から広い通りに出て、洪福寺のほうに進むと、仲本工事の事故現場にたどりつく。ぽんぽん船だった場所は今はセブンイレブンになっていて、その前あたりかと思っていたが、実際はもう少し交差点寄りだった。ほんのちょっと歩けば横断歩道があるというのに、この場で道路を横切ろうとしたのか。そこが事故現場だということは、花や飲みものが供えてあるからすぐにわかった。電柱にはメッセージが書かれたメモ用紙がびっしりと貼られていて、その裏には、お供えものをもっていく泥棒への注意が書かれた貼り紙もあった。ここで写真を撮るあいだに、通りがかりに手を合わせていくひとも数人現れる。交通量はそれなりに多く、交差点の横断歩道から道路の反対側に渡ってみると、反対側の歩道にも花や飲みものが少し供えられていた。






 交差点の先に進み、マンガ専門の古本屋、「漫画漫画」にひさしぶりに寄る。この店、店名も外観も好き。扉は閉めてあって、営業しているのかわかりにくい店だが、入ってみると、お婆さんがひとりで店番をしていた。ほこりがかぶったような本ばかりだが、せっかくだからなにか買おうと思い、太田出版の「蘭丸」というムックを見つけて買っていく。


 サミットのほうに進み、サミットのトイレに寄り、それから、横浜方面に歩いていく。平沼橋のあたりまでやってくると、今朝、グーグルマップから見つけたぽんぽん船が本当にあるので嬉しくなった。このあたりを歩くこともずいぶんひさしぶりな気がする。外に出ている棚から眺め、眺めながら店内に入っていくと、ほかのお客さんもぽつぽつとやってくる。棚は文庫本が多く、ほぼ110円という安さだ。こじんまりした店内、隈なく見て、3冊買っていく。店員さんは自分と同年代くらいの女性がひとり。会計時、この店はいつからあるのですかと訊ねてみると、明確な答えではなかったが、ここはもともと倉庫だったそうで、藤沢を閉めたときに在庫をここにもってきたという。だから、やはり、そのあとにおそらく始めたのだろう。


 横浜駅まで歩き、地下の有隣堂に寄った。「月刊Hanada」を立ち読みしたら、いつの間にか、吉本の大崎洋の連載が始まっていた。この号で、もう第6回目。「らぶゆ〜銭湯」という連載なのだが、どこに需要がある連載なのだろうか。高田先生の連載は円楽のことを書いている。ビブレのブックオフにも寄り、110円の文庫本を1冊、220円の単行本を2冊買う。月末はアプリのクーポンはないのだが、跨線橋を渡り、平沼のブックオフにも寄った。こちらでは、110円の文庫本を1冊だけ、これはポイントで買った。

 平沼橋駅まで歩き、鶴ヶ峰に移動する。ドトールに入り、ひと休み。スマホの充電をしながら、しばらく読書をする。そして、鶴ヶ峰でもブックオフに寄っていく。ブックの日でもないのに3店もまわることになったが、鶴ヶ峰店は、今日が期限の100円引き券があったので、これを使ってしまいたかった。110円の文庫本を1冊、コミック文庫を1冊、新書を1冊、220円の単行本を1冊買う。鶴ヶ峰からは、時間をかけて歩いて帰る。

 夜に帰宅し、録画していた「徹子の部屋」(ゲスト・北斗晶)を観て、それから、タイムフリーで、今日の「ビバリー昼ズ」の続きを聴いた。12時台は、ロケット団がゲスト。ハロウィンの今日、ロケット団を見た高田先生のひとこと「貧乏人の仮装?」に爆笑。ラジオを聴きながら早い時間に眠るが、ネズミの気配が気になり、深夜に目覚めてしまう。ネズミ避けのスプレーを撒くが、どうもまるで効いていないようだ。このままでは、いずれネズミに耳をかじられ青くなる。

2022年1月12日水曜日

1月12日水曜日/カツカレー・読書




◇ 天王町・平和島・鶴見

 朝から外出。直配がひとつあり、まず、天王町に。天王町駅も、さっぱり用のない駅になってしまったが、しばらく降りない間にずいぶんきれいに改装されていた。岡野のほうまで届けて、そのまま、横浜駅まで歩いていく。ムービルの日乃屋カレーに寄り、カツカレーの七分盛りを食べた。760円。平和島に用があり、京浜急行に乗り、帰りに京急鶴見に寄っていく。ベローチェに入り、ブレンドと、あんぱんを食べた。店内の様子がどうも変わったと思ったが、喫煙席をなくしたのか。読書を2時間ほど。それから、ブックオフに寄り、110円の文庫本を5冊、220円の単行本を1冊買う。鶴見から京浜東北線で横浜に戻り、有隣堂に寄り、雑誌の立ち読みなど。EXIT兼近が「文藝春秋」の巻頭エッセイを書いていた。

 ツイッターからニュースを見ると、東京の新規感染者数は 2198人に。沖縄は 1644人、福岡は 408人、広島は 652人、大阪は 1711人、兵庫は 512人、京都は 412人、愛知は 723人、群馬は 193人、茨城は 127人、千葉は 465人、埼玉は 547人、神奈川は 548人。


◇ テレビ・ラジオ・雑誌・読書

 夜に帰宅し、録画していたテレビ番組をいくつか。最近の「徹子の部屋」を続けて観る。先週金曜のゲストは満島ひかり。黒柳徹子と仲がよく、「サンダーバード」の新作の話をする。月曜のゲストは中村勘太郎と長三郎の兄弟。以前、父親の勘九郎と出演した回も観たが、この日は子どもだけで出演した。この弟、かわいくて大好き。お兄ちゃんのほうも、お兄さんぶってて面白い。立ち回りごっこがかわいかった。

 タイムフリーで、今日の「ビバリー昼ズ」のオープニングを聴くと、こぐま座のトラック盗難事件の話から、昇太師匠の猿の着ぐるみ時代の話をしていた。猿の着ぐるみをかぶって落語をやっているすがたは、写真では観たことがあるが、生で目撃したことはない。続けて、今日の「ナイツ ザ・ラジオショー」のオープニングを聴くと、おぼん師匠が仲なおり屋を始めているという話をしていた。元木すみおと佐藤かんじを仲なおりさせたそうだが、元木すみおと佐藤かんじが仲が悪かったことをそもそも知らなかった。14時台は、かもめんたるがゲスト。インプロに凝っているという槙尾の話が面白い。聴きそびれていた先週水曜の放送もようやく聴くと、この日の14時台は、真空ジェシカがゲスト。コンビそれぞれの声をまだ聴き分けられないが、会話の一往復に、おおむね面白い言葉を入れてくる。漫才も披露し、「タイタンシネマライブ」をいじるネタに、「M-1」のネタよりも笑わされた。

 楽天マガジンで雑誌のチェックをすると、「サンデー毎日」に載っていた、たけしの新作映画の公開が危ぶまれているという記事が気になる。書き手は本多圭。主演に渡辺謙を予定していたが断られた、事務所のサポートをしていた秋元康の関係者が宣伝を降りたとか。中野翠の連載では、昭和こいる師匠の訃報に触れていた。石戸諭の連載は、小人プロレスラーのプリティ太田に取材をする。武田砂鉄の「サブカル本の真骨頂」では「ビデオランド」という本を紹介していたが、この本はまさに、速水健朗がポッドキャストで話題にしていた本だ。松尾潔の再登場も嬉しく、今回は「坂本九とクインシー・ジョーンズ」と題し、坂本九とクインシー・ジョーンズのいくつかの奇妙な符合について書いている。クインシーと永六輔は同い年であり、クインシーがシカゴのサウスサイド出身であれば、坂本九は川崎市南町の出身だと。坂本九の遺品のウォークマンには「ウィー・アー・ザ・ワールド」が入っていたそうで、そして、事故前日には、坂本九はラジオ番組の収録で「ウィー・アー・ザ・ワールド」を披露していたのだという。

 部屋で読書。加藤周一「読書術」を読み終える。2000年刊、岩波現代文庫。今年もまず、読書について考えることから始めたいと思った読書だが、岩波現代文庫となるとなんだかもっともらしいが、もともとは、60年代に光文社のカッパ・ブックスから出ていた本で、「頭の回転をよくする」という言葉がタイトルの上についている。読書は愛のいとなみに通じるとか、ジョークだろうと思うところもけっこうあるが、わからずに真剣に読む読者もおそらくいるんじゃないか。読んだふりは大切なことだとする項では、読まない本を読んだふりをするスノビズムを馬鹿にしつつ、しかし、スノビズムを非難しているのではなく、文化の向上にスノビズムほど大切なものはないと続ける。「スノビズム」の反対は「ドーセバカイズム」だといって、これはつまり、反知性主義のことだ。スノビズムの大切さは、政治活動に偽善が必要なようなものだといい、政治はどうせ悪魔の仕事だという結論に飛躍すると、それはヒトラーだと書いている。本を読み終え、深夜1時頃に眠った。

2020年12月9日水曜日

12月9日水曜日/天王町を歩く

◇ 天王町

 今日も夕方から外出。星川のコーナンで買いものをする必要があったのだが、ただそれだけのために行くのもつまらないから、グーグルマップで検索してみたら、天王町に古本屋があるのを見つけた。天王町に今さら古本屋を見つけるというのも不思議なのである。歩ける距離なので、ここに寄ってから星川に行くことにしようと決めた。

 天王町駅の北側に出て、洪福寺の先、住所でいえば浅間町のほうまで歩く。「漫画漫画」というお店。外観からしていい味わいだったが、入ってみると、よくもまあこんな古本屋がまだ残っていたと思うようなお店だった。狭い店内に背よりも高い本棚が3列、棚のうらおもてと両側の壁に、びっしりとマンガが並んでいる。ざっと見た感じ、大手少年誌、青年誌のマンガばかり、十数年前から時間がとまっているかのような品揃えだ。奥の帳場にはかなりご高齢の老夫婦が座ってらした。ストーブも古いかたちで、やかんが乗っている。せっかくだからなにか買っていきたいと思ったが、買いたいものがまったく見つからない。いや、もっとしっかり棚を見たいと思ったのだが、通路が狭くてそれも難しかった。値段もやや高めだったが、しかし、それはブックオフに慣れた感覚のせいで、僕らが子どものころに記憶している古本屋はこんなもんだった。その時代の古本屋がそのまま保存されているようで、懐かしい心持ちになった。あの老夫婦のお歳を思うと、いつまでもというわけにはいかないだろうが。

 松原商店街を通り、天王町駅のほうに戻り、神社の角を曲がって星川方面に歩いていく。歩いていくと、だだっ広い土地が工事のフェンスに囲まれていて、なんだろうと思ったら、ここはイオンがあった場所だと気がついて驚いた。イオンが跡形もなく消えてしまった。いつからなんだろう。

◇ 今日の読書

 星川のドトールに入ろうと思っていたが、閉店時刻が早いとわかり、マクドナルドに入った。コーナンで買いものをする前に、ここで2時間ばかり読書をする。

 読もう読もうと思っていた、中里介山「大菩薩峠」をついに読み始めることにした。小林信彦「面白い小説を見つけるために」を今年再読したときに、「大菩薩峠」のことが書いてあるのを読んで、ブックオフで見つけたら買っておこうと思い始めた。110円の棚で以前からよく見かけるとは思っていたが、しかし、いざ買おうと思って探すと、傷みのないものはなかなか見つからない。当然、1巻をまず買いたいのだが、1巻を見つけるだけのことに意外と時間がかかった。ちくま文庫で全20巻あり、20巻のどれかを見ているのでよく見かけるような気がしていたが、意識的に探してみると、そうでもないのである。1巻を買えたら、つぎは2巻をと思うが、2巻はまだ買えていない。

 読み始めてみると、最初にまず「物語の発端」というのが書いてある。物語の冒頭をいきなり説明してあるのだが、わずか1ページ半のこの文章を読んだだけでも、なんという物語なんだという迫力がある。続けて「主な登場人物」というのが載っていて、ここまででももう、書いてあることがそうとう面白い。小林信彦は、大衆文芸にやみつきになったのは「大菩薩峠」からだったと書いている。 「友達の家に一冊だけあった本を借りて帰り、読み始めると、巻頭、説明抜きで子づれの巡礼が斬り殺され、これは凄い小説だと思った。めったにないことだが、ぞくぞくした。しかも、殺したのが主人公である。ダーティー・ヒーローの小説なんて、まったく知らなかったから、たちどころにファンになった。」

 全20巻を読んでいくことを思うと意識が遠のきそうになるが、ぜんぶは読めないにしても、こういう小説を少しは知っておきたい。

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5月20日土曜日/「THE SECOND」

◇ 神保町  朝から都内に。小雨だが、予報ではすぐに止みそうなので、傘はもたずに出た。気温も読めず、パーカーを着ていく。今夜は「THE SECOND」を観なければならないから、余力を残しておきたかったが、想定していたよりも時間に余裕が作れなかった。昼は神保町。土曜はランチをや...