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2023年3月20日月曜日

3月20日月曜日/目を剥いてしゃべる

◇ テレビ・ラジオ

 朝に起きあがり、まず、ブログの更新をひとつ。それから、録画していたテレビ番組をいくつか。昨日の「笑点」は、オープニングアニメの一之輔さんの部分がついにできあがった。番組は愛媛収録、演芸にはテツandトモが登場。昼はラジオ。「ビバリー昼ズ」を聴くと、オープニングでは、バルボン、秋竜山の訃報に触れる。そのあとには、高田先生が今読んでいる本について、太田光「笑って人類!」のほか、錦織一清「少年タイムカプセル」、田中小実昌「ひるは映画館、よるは酒」と、もうひとつ、「敗北としての東京」という本を紹介していたのだが、これが検索してもわからない。タイトルが間違っているのか、著者名もわからない。12時台は室井滋がゲスト。


◇ 東京

 今日は午後から都内に。東京駅に出て、まず、昼食。丸の内口のなか卯に入り、ランチメニューの親子丼とはいからうどんのセットを食べた。550円。玉子の値上げのニュースを見ていると、今のうちに食べておかねばという気にさせられる。フィナンシャルシティ地下のドトールに入り、ひと休み。読書にしばらく没頭する。ツイッターを覗いてみたら、道端ジェシカがMDMA所持により逮捕とのニュース。

 夜になり、八重洲側に移動し、飲みものを買いたいと思い、ドラッグストアに寄りたかったが、夜になるともう閉まっている店ばかりだ。グーグルマップで検索してみると、東京ミッドタウン地下のウエルシアが22時まで開いているようで、地下からそちらに向かってみるが、どうやって東京ミッドタウンに入ればいいのかわからず、いっぺん外に出てから東京ミッドタウンに入り、変に遠まわりをすることになった。東京ミッドタウンのなかに入ってしまえば、地図があり、八重洲地下街とつながっているとわかる。ウエルシアで飲みものだけ買い、八重洲地下街に戻ってみると、八重洲地下街にもウエルシアがあり、この時間も営業していた。

◇ 読書・テレビ・ラジオ・雑誌

 帰りは東京駅から京浜東北線に乗り、のんびりと読書をしていく。高瀬隼子「犬のかたちをしているもの」を今日一日で読み終えた。2022年刊、集英社文庫。親本は2020年刊。すばる文学賞受賞作であり、これが著者のデビュー作。そのときの選考委員だった奥泉光が文庫解説を書いている。好きな文体。芥川賞受賞作も読んでみたいのだけど、ブックオフで安く買える前に文庫化してしまうだろうか。

 夜遅くに帰宅し、録画していた「徹子の部屋」を観る。ゲストは渡部篤郎。目を剥いてしゃべる表情が、なんだか貴乃花のものまねみたいなしゃべりかたに見える。あの二枚目俳優が、こういうおじさんになっていくんだなあというのが面白いもんだ。先週は中村壱太郎が扇千景の話をしていたが、渡部篤郎は、奇しくも、伊丹十三監督の「静かな生活」に出演した際のことを話し、この映画では渡部篤郎は大江光をモデルにした役を演じている。これもおそらく、収録は大江健三郎の訃報よりも前だろう。

 タイムフリーで、聴きそびれていた先週月曜の「ナイツ ザ・ラジオショー」を聴いた。14時台は松田大輔がゲスト。本当は東京ダイナマイトで出演する予定が、ハチミツ二郎の体調不良により、松田ひとりの出演になった。塙さんもハチミツ二郎の本を読んだようだ。ハチミツ二郎自身からあの本の話を聴きたかったな。

 楽天マガジンで雑誌のチェックをすると、「週刊現代」に「ブラタモリ」が年内終了の危機との記事があり、これは気になる。「タモリは今年限りで芸能界を引退することを考えているそうです。」と、映像制作会社幹部という人物が証言している。「サンデー毎日」を読むと、こちらにも「「堺雅人とタモリ」の進退 「芸能界の地殻変動」の兆しか」という記事があり、書き手は本多圭だが、こちらは「週刊現代」ほどは踏み込んでいない。「サンデー毎日」の不定期連載、石戸諭の「路上のデモクラシー」は大江健三郎追悼。大江作品の「正しくない」登場人物の描写から、樋口毅宏「中野正彦の昭和九十二年」回収騒動につなげてみせ、大江作品が今の時代に新作として出されたら、社会は挑発的な表現に耐えられるかと問いかけている。

2023年3月13日月曜日

3月13日月曜日/わからない面がある

◇ テレビ・ラジオ

 早朝に起きあがり、まず、ブログの更新をひとつ。録画していたテレビ番組をいくつか。昨日の「笑点」は、テレビ放送70年記念、NHKとのコラボ企画で、大喜利にチコちゃんが登場した。着ぐるみで登場したが、決めゼリフではCGもちゃんと使われていた。土曜の「太田光のつぶやき英語」は、太田の英語力を抜き打ちチェックする企画。そういえば、この番組は英語の番組だった。英語も学べるのだが、海外のニュースなどはこの番組で知ることも多く、むしろ、海外事情を学ぶ情報番組のように観ている。英語圏の最新の情報は、英語で知るしかないというところがある。XXCLUB の映画コーナーは「ジョージア 白い橋のカフェで逢いましょう」というジョージアの映画を紹介し、アレクサンドレ・コベリゼ監督にインタビューをした。

 午前中、TOKYO FM の坂本美雨の番組をなんとなくつけてみたら、荻野目洋子がゲストだった。新アルバムが出るようなのだが、アナログのみの販売で、すべての作詞作曲を荻野目洋子が自分で手がけているのだという。そんな音楽活動をしているとは知らなかったから、ついつい、興味をもって話を聴いた。番組では「ニックネーム」という曲をかけたのだが、この曲もよかったな。

 11時半からはニッポン放送、「ビバリー昼ズ」をオンタイムで聴く。12時台のゲストには、なんと、吉本の大崎洋会長が登場。長年のリスナーだが、この番組にまさか吉本の大崎が出る日がくるとは思わなかった。新刊の宣伝というタイミングなのか。大崎の年齢もよくわかっていなかったが、ダウンタウンと世代が近いような錯覚をしていたが、高田先生よりも少し歳下という世代だ。吉本の東京進出の時代が語られたが、どうものらりくらりと、ひとを煙に巻くような話しかたをする。そして、恒例の「ベスト3」企画では、大崎が最近読んで心が動いた本ベスト3を発表した。3位は成田悠輔「22世紀の民主主義」、2位は坪田信貴「ビリギャル」と、ここまではいかにもだが、1位に、湯浅誠「「なんとかする」子どもの貧困」という本をあげたのが意外だった。吉本の会長と湯浅誠というのはなかなかつながらない。人間にはわからない面があるもんだ。成田悠輔とは「Hanada」で対談したようなのだが、最近始まった大崎の「Hanada」の連載にも話題は及んだ。

 午後、銀行に行く必要があり、駅前まで。雨降り。かつやにも寄り、カツ丼の梅を食べる。572円から100円引き。ツイッターから、アカデミー賞の速報をチェックしていたら、作品賞は「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」に決まった。観に行くつもりでいたけど、これで混んでしまうかな。かつやにいるあいだに雨は止む。1時間ほどで帰ってくる。

◇ テレビ・映画

 夜にも、録画していたテレビ番組をいくつか。今日の「徹子の部屋」はコント赤信号がゲスト。3人そろっての出演が嬉しい。現在、67歳の3人。1985年放送、29歳のときに出演した回の映像が流れる。渡辺正行は「ザ・ベストテン」の司会をしていた時代、徹子さんとはずいぶん親しくしていたようだ。小宮孝泰は若くして亡くなった妻について話した。土曜の「さんまのお笑い向上委員会」を観ると、こちらでは冒頭、笑福亭笑瓶の思い出話から始まっていた。

 日曜の「おかべろ」は竹中直人がゲスト。岡村隆史と竹中直人は接点はあるのだろうか、ぱっと思い浮かばない。番組では「謎すぎる経歴」というテロップが出され、「ブレイクのキッカケがモノマネ芸ってホント?」という疑問から始まる。今の時代、もうそこからわからない視聴者が多いか。関西テレビ、1984年放送「KTV寄席」に竹中直人が出演した映像が流れる。これはいい映像を出してくれたなあ。素人時代、浅井企画から声をかけてもらっていたが、俳優の勉強をするために、大学を出てから青年座に入った。人力舎に入るのはそのあとなんだな。大河ドラマ「秀吉」の撮影中、信長役の渡哲也のクルマで送ってもらったときに、コンビニに寄りたいといったら、「だめだよ、役者はコンビニなんか寄っちゃ!」と怒られたエピソードや、あるいは、横山やすしにかわいがられたエピソードなど、話に出てくる登場人物が強い。おまけに、ときどきお爺ちゃんの顔になるという遊びもあり、とても内容の濃い回だった。

 夜、ツイッターを覗いてみると、扇千景の訃報にまず驚いたが、大江健三郎の訃報もあり、二度驚かされた。どちらの訃報も15時過ぎには出ていたようだが、20時を過ぎてから知った。

 アマゾンプライムで映画を1本。ダニエルズの映画を観たいと思ったが、「スイス・アーミー・マン」はもう見放題ではなくなっていた。ダニエルズのウィキペディアを見てみると、同じ「ダニエル」という名前同士の他人コンビだということを初めて知ったが、つまり、「ノブユキ」同士のナイツみたいなものか。そのひとり、ダニエル・シャイナートの単独作品はアマゾンプライムにはあり、「ディック・ロングはなぜ死んだのか?」というこれを観てみることにしたが、しかし、この作品だけでは特別な魅力はちょっとわからなかった。

 映画を観ているあいだ、部屋にネズミの気配がして、何度か気をそがれてしまった。金の問題もあり、ネズミ対策をちっとも進められない。ブログをひとつ更新し、音楽を聴きながら眠ろうとしていたが、眠れなくなり、ブログの更新をもうひとつ。

2021年9月11日土曜日

9月11日土曜日/ラジオばかり・本屋にも寄る

◇ ラジオ

 朝8時頃に目覚め、まず、ブログの更新をひとつ。午前中はラジオ。「ナイツのちゃきちゃき大放送」をつけておく。「常連さん」はやくみつる。11時台ゲストは FUJIWARA。「ラフ&ミュージック」の爆笑問題の漫才で、フジモンがまたしつこくいじられていたことについてしゃべっていたのが面白かった。そしてもちろん、雨上がり解散についても語られる。なにが起こるかわからないというのは実感がこもっていて、言われてみれば、TKOも、オセロも、みんな同世代なのだ。

 タイムフリーで、昨日の「ビバリー昼ズ」も聴いた。前々から予告されていたとおり、ののかちゃんがゲスト。ここだけは生放送ではなく、事前収録だった。ののかちゃんがピンクが好きだというと、「湾岸戦争いつきたの、ヨルダン」と、林家ペーのものまねをすかさず始める松村邦洋。ゼリーが好きだというと、「ジェリー藤尾、死んじゃったねえ」と高田先生。エンディングでは、中川家とのクロストークもあり、剛がののかちゃんのものまねを始めて、最後まで面白かった。「中川家 ザ・ラジオショー」を聴くと、オープニングの最後に、来月から土曜の番組を担当するサンドウィッチマンのコメントが流れた。

◇ 本屋

 夕方、ヤマトの営業所まで。二俣川に出て、くまざわ書店に寄り、雑誌のチェックなどをする。「昭和40年男」の表紙が、ある男性の顔のアップだったが、それが錦織一清だとはすぐに気がつけなかった。文芸誌の最新号も出ていて、「文學界」の表紙に柿内正午さんの名前があった。プルーストの特集で、保坂和志と対談している。柿内さんには、ポッドキャストで「ブックオフ大学」の拙文を褒めてもらい、柿内さんのことはそれまで存じあげなかったが、たいへん励まされた。「群像」には、矢野利裕さんが小山田圭吾の一件について書いていて、これも気になった。図書館にでも行って読むか。「Casa BRUTUS」の藤子F特集にも惹かれたが、お金がないので、なにひとつ買わない。読書をするため、ドン・キホーテのサイゼリヤに入り、ミートソースボロニア風を食べる。

◇ 読書

 大江健三郎「読む人間」を読み終えた。2011年刊、集英社文庫。大江健三郎の小説はまだ一冊も読んだことがないが、これは講演をまとめた本で、難しい内容もあるが、読みやすかった。集英社文庫からは大江健三郎の講演の本が2冊出ていて、もう1冊も少し前に読んだが、大江健三郎はかなりジョークを言うひとだ。講演はジュンク堂で行われたもので、本を読むことについての話をしているのだが、話はうねるように進み、読むことの話が書くことの話ともつながっている。息子のこと、伊丹十三のこと、サイードのことが多く語られていた。

◇ ラジオ

 歩きながら、タイムフリーで、「中川家 ザ・ラジオショー」の続きを聴いた。14時台は、蛍原徹がゲスト。解散後、そのことを公の場でしゃべったのは初めてといっていいくらいだったんじゃないか。関係の濃い中川家の番組だからということだろうが、関係が濃いからこそ、中川家のふたりも変に踏み込んだりはしない。とはいえ、いじることには遠慮がない。礼二とは解散発表の前日に電話をしたといい、電話する相手にはその前にショートメールを送ったというが、剛からはその返信がなく、送った、届いてないという押し問答になった。

 夜に帰宅し、今日はラジオばかりだが、聴きそびれていた先週の「天野ひろゆき ルート930」を聴いた。来月からはサンドウィッチマンが担当するこの枠は、今はなんの番組だっけと思っていたが、天野ひろゆきの番組だった。先週は内村光良がゲストだったので聴いておきたかったのだが、この番組、3時間もあるとは知らなかった。3時間の番組なのに、ラジコで分割されていないというのは、それで不満の声も出ないくらいに聴かれていないということなんじゃないだろうか。番組の構成もわからず、出演箇所を探しながら聴くが、まず、長濱ねるが先にゲストで出ていて、そこに加わるというかたちで、14時20分頃に内村は登場していた。そもそも、ゲストで登場することが珍しいひとだが、若手時代のことを語っていたのが珍しい。「お笑いスター誕生!!」でチャンピオンになったが、そのあと、番組が終わり、マセキは興業の事務所なので、営業をまわっていたという時代があり、都内のデパートの屋上や、赤坂のキャバレーに出たりもしていたという。それから、ラ・ママで、ショートコントのムーブメントが起こるという流れになる。内村「「冗談画報」っていう番組が大きかったかもしんないかな、俺らにとっては。」「出さしてくださいっつって、観てもらって、ディレクターに。ラ・ママで観てもらって、合格して、そこで出してもらったのがやっぱ大きかったかな。」「いい番組だったよ、あれ。泉麻人さんがね、司会でね。」 ウンナンとキャイ~ンの初共演は「ウンナン世界征服宣言」だそうだが、「パープリン大学」に出ているウド鈴木を、南原と土屋敏男が観ていて、それがきっかけで呼ばれたのだという。おそらく、ウド鈴木が円周率を覚える企画だ。

◇ ニュース

 録画していた「Nキャス」を、放送直後にさっそく観た。先週の襲撃事件について、冒頭から12分たっぷり、立ったままで話していたことが非常に詳細だった。たけし「しゃべりたいこと満載なんだけど、警視庁のほうで、とにかく、いろいろ、捜査に影響あるんで、黙っててくれっていう。漫才師なのになんにもしゃべれないという、けっこうつらい立場で。」 頑丈なクルマで、怪我はなかったという最初の報道だったが、たけしが乗る後部座席にまで、ガラスの破片はかなり飛んできたようだ。攻撃されたのはフロントガラスだけだったのだろうか。その瞬間をふり返り、運転手がいるのに自分の安全しか考えられなかったということをしきりに言っていて、よっぽどそのことを気にしたのか。つるはしというのも、片手でもつような小さいものだったようで、そうであれば、これも印象が変わる。たけしはトンカチかと思ったという。前に右折のクルマがあり、車列が止まっていたという事情もあったようだ。赤坂署の場所がわかっていたから、そこまで行き、覆面パトカーで送ってもらったそうで、「加害者と被害者で乗ったのは俺だけだって言ったんだけど」とギャグも挟んだ。たけしからは、容疑者が弟子入りしようとしたときの状況についても詳しく語られ、これからまだ、新たな動機が明らかになるようなことも言っていた。安住はたけしのギャグに乗ることもなく、たけしの精神状態を真剣に気遣っていた。最後に、安住からのお知らせが3点、まずひとつは、警察はなんらかの理由により、容疑者の名前は公表していないということ。ふたつ目は、TBSの敷地内で起きた出来事だが、これからの警備上のことを考え、詳しく状況を伝えるのはやめると判断したということ。みっつ目は、たけしは現在、弟子はとっていないということ。今日は、番組最後の新井恵理那の天気予報も、屋内からの中継だった。

 9月に入ってからはずっと涼しかったが、また暑くなり、夜もずいぶん蒸し蒸しする。深夜2時頃に眠る。

2020年12月3日木曜日

12月3日木曜日/空転するギャグ

  昨夜は深夜に帰ってきて、日記を書くのに朝までかかってしまった。あたまがだんだんまわらなくなっていくので、まったくよくない。早朝から眠り、目覚めたのは正午近くだった。

◇ 黄金町

 すっかり日が暮れてから外出。西横浜から黄金町まで歩いた。

 伊勢佐木町の古本屋、バイアップ、川崎書店、馬燈書房を順番にまわる。といっても、外に出ている均一本を眺めていくだけだが、あんまり期待できないコース。今日は馬燈書房で一冊だけ、小林信彦「植木等と藤山寛美」を300円で購入。こちらのお店で買いものしたのはかなりひさしぶりな気がする。

 いつもなら雲雀洞にも寄るところだが、今週は所沢の古本市に行っていると事前に店主に聞いていたのでスルー。店番のひとに会いたい気もしたが。均一本ならば、先に挙げた3店よりも雲雀洞のほうがいい本が買える可能性が高い。

◇ 空転するギャグ

 シネマジャック&ベティで、山本政志監督の「脳天パラダイス」を観た。ナンセンスなギャグがふんだんに盛り込まれているが、ことごとく空転していて、観ていて怖くなった。もしかしたら、脚本では面白いのかもしれない。もしも、三木聡が監督だったらどうだろうか。あるいは、細川徹が監督だったら。

 怖くなったというのは、自分も「ブックオフ大学ぶらぶら学部」ではギャグを盛り込んだ文章を書いていたため、とても他人事とは思えなくなった。あの本の趣旨とは関係ないので強くアピールもしづらいのだが、頼まれたわけでもないのに、ギャグをたくさん詰め込んだ文章を勝手に書いたのがあの本に載っている文章だ。文章というのは映画とはまた違って、読者がこちらの狙いどおりのリズムで読んでくれる保障はない。いや、狙いどおりに読ませるのが腕の見せどころだとは思うが、それにしても、自分のせいではないところで空転している可能性があるかと思うと、恐ろしさに震えてどこかへ駆け出してしまいそうになる。

◇ 今日の読書

 大江健三郎「「話して考える」と「書いて考える」」を読み終えた。集英社文庫。ノーベル賞受賞後の、2000年代の講演録。難しいところもあったが、特に気になったのは、エラボレーションと文体についての話、そして、後半にしつこく語られていたカンヴァセーショナリズム。もう一度読みなおせばわかることもあるだろうか。

 たけしのレコードを間違えて買っちゃったエピソードもよかった。

ブログ アーカイブ

5月20日土曜日/「THE SECOND」

◇ 神保町  朝から都内に。小雨だが、予報ではすぐに止みそうなので、傘はもたずに出た。気温も読めず、パーカーを着ていく。今夜は「THE SECOND」を観なければならないから、余力を残しておきたかったが、想定していたよりも時間に余裕が作れなかった。昼は神保町。土曜はランチをや...