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2023年12月28日木曜日

12月28日木曜日/「M-1」のあと

◇ テレビ・ラジオ

 朝、やや遅めに起きあがり、まず、ブログの更新をひとつ。録画していたテレビ番組をあれこれと。「ブギウギ」の年内の放送は今朝が最後。東京大空襲で終わった。「徹子の部屋」も今日が年内最後の放送。一年の最後のゲストは今年もタモリ。タモリがギャラクシー賞受賞のスピーチで触れた、徹子さんが「テレフォンショッキング」に出演したときの話。それから、タモリのうちの猫と、その兄弟にあたる藤城清治のうちの猫、クレオとパトラのこと。藤城清治が出演した2010年の映像も流れた。最後は、最近の若者の「ヨーデル話法」について語るタモリ。

 昨夜に放送された「ブチギレ-1グランプリ」を観る。「ランジャタイのがんばれ地上波!」の企画が独立した特番になった。司会はランジャタイと日向坂の松田好花。本当は齋藤京子だったはずが、体調不良のために代打になったようだ。出場者は、ダイアン津田、ザブングル加藤、ハリウッドザコシショウ、永野、野呂佳代、ヤマゲン。レギュラー回のメンバーからはヤマゲンだけが出場した。第1試合「鏡の自分にブチギレろ!」から始まるが、ところが、放送上は時間がオープニングに撒き戻される。企画に入るまでの遊びの部分がえんえんとあり、オープニングが長すぎて、審査員の東野幸治は紹介される前に登場した。番組開始から 20分が経ち、ようやく「鏡の自分にブチギレろ!」に戻ってくるが、しかし、ここからまた東野の無茶ぶりが始まる。第1試合の勝者は津田に決まり、第2試合は「東野幸治にブチギレろ!」というものだったが、対戦とは関係のない津田がここでも勝利する。第3試合は「キレてる途中で歌え!」。これはレギュラー回のイベントでもやっていた。ヤマゲンがきれいにこなし、ここはヤマゲンの勝利。2回戦は「ランジャタイにブチギレろ!」。津田とヤマゲンがふたりそろって決勝に進出し、決勝戦は「面と向かってブチギレろ!」。ただひとり無名のヤマゲンが、東野の采配により優勝した。

 7月に放送されて観そびれていた番組「バカリズムと欲望喫茶」を今ごろ観たらとても面白かった。この12月に新たに3回放送されたが、この7月の回が初めての放送か。小さな欲望を満たしてくれる喫茶店に、勝地涼、松本まりか、玉森裕太、アルピー平子、ロバート秋山、バカリズムというメンバーが集まる。最初に提供されたのは「自分だけ知ってる」というメニュー。「知ってる」のカードを引いたひとの話を、ほかのメンバーは知らないという設定で話を聴き、優越感が味わえるというもの。「知ってる」を引いた玉森裕太が、「キス」について、そんなものは初めて聞いたかのようなほかのみんなに説明して教える。トークの番組かと思ったら、これは即興芝居の番組だ。つぎに提供された「ガチャ切りテレフォン」では、メンバーに有名人から電話がかかり、自分のタイミングで「ガチャ切り」して気持ちよさを味わおうというもの。玉森裕太にはデーブ・スペクターから、平子には有村昆から、勝地涼には的場浩司から電話がかかった。12月に放送された回もすべて録画してあり、これはまた日を改めて。

 午後になり、「ナイツ ザ・ラジオショー」を聴こうとすると、今日は特番のためにお休みだった。ハリセンボンの吉本退社の話が聴けるかと思ったが、年内の放送はもう終わりか。タイムフリーで、昨日の「ラジオショー」を聴くと、オープニングが始まり 10分ぐらいしたところで、サンドウィッチマン伊達が飛び入り出演した。土曜の「ラジオショー」の収録をしていたようだ。伊達「今日、小沢さんでしょ、ゲスト?」「なんかいろんなことしゃべってくれんのかな?」 塙「やめなさいよ、本当に。」 土屋「それを言いにきたんすか?」 伊達「みんなバツ出してんの、あれなに?」「いや、「M-1」のことですよ。あと、ミーナの話。」 土屋「伊達さん伊達さん、帰ってもらっていいですか?(笑)」 この日の14時台ゲストはスピードワゴン。「ラジオショー」のツイッターの告知からは名前が消えていたのだが、予定どおり、きちんと出演したんだな。井戸田がハンバーグ師匠のネタから入ると、塙さんが「マクドナルドのCMやってるんであんまり…」 とボケる。井戸田「ほんとにだめなやつ?」「そうでなくてもしゃべれないこといっぱいあるんだから。(笑)」 塙さんがすぐに「M-1」の話題に入ろうとすると、それまで黙っていた小沢が「早いよ。」「早いけど、なんか助かった。(笑)助かるも変だけど。」 井戸田「だってさ、俺もさ、きたらさ、(マスコミが)いっぱいいるだろうなと思ってさ。」「角曲がったところまでサングラスかけてたの。やばい、これ見映え悪いわと思って、あわてて取ったのよ。誰もいないじゃん。(笑)もし撮られたときに、「相方の井戸田、サングラスで威嚇してきた」みたいな、いやだから。」 小沢「こんなこと言うのもあれだけど、俺もコロナ禍以降、ひさしぶりに、今日、マスクしてきたもんね。(笑)こんなこと言ってる場合じゃないのよ。」 話題は結局、井戸田のDIYの話が長くなり、小沢は静かにしていた。それから、漫才協会に年をとってから入会したカンディ中野という芸人が、名古屋の吉本でスピードワゴンの後輩だったという話に。塙「今、いちばんたぶん、世間のひとが聴きたいカンディ中野さんの話を…」 土屋「聴きたくねえよ、誰も。(笑)いちばん興味ないと思いますけど。」 井戸田「このメンツがそろっててさあ、カンディ中野の話なんか聴きたくねえよ。」「カンディ中野のLINEがきてて、助かってるわ、じゃあ。(笑)ありがとな、カンディ。」

 続けて、火曜の「ラジオショー」も聴くと、オープニングはここでももちろん「M-1」の話をする。シシガシラのハゲてないほうがケイさんの同期なんだ。14時台ゲストは渡辺正行。渡辺正行は、この番組で「M-1」の話になるからというので、今年は敗者復活戦から観たようだ。そういえば、令和ロマンがNHKで優勝したときには渡辺正行も審査員だった。ヤーレンズがラ・ママに出ていないとは意外。ラ・ママには今、吉本も出るようになっているそうで、エルフやナイチンゲールダンスが出ているという。そのほか、ホリプロコムの学校の名誉校長に渡辺正行が就任したという話もあった。ホリがものまねを教えるというのもすごい。よその養成所ではものまねは教えないんじゃないか。

 そして、月曜の「ラジオショー」も、昨日、オープニングだけ聴いたが、その続きを聴いた。13時台後半からゲストがあり、ますだおかだ増田が登場する。「前向き漫才」と「横向き漫才」があると増田は分類し、敗者復活戦は横向き漫才が多く、決勝に残ったところは前向き漫才が多いと思ったそうだが、さや香は「前のめり漫才」だったって。敗者復活戦では、増田はダイタクを評価していた。14時台ゲストには、増田に加えて、スーパーマラドーナも登場した。

 月曜に放送された特番「M-1ネクストデイ」もようやく観る。前夜の「M-1」のセットのまま、司会は今田耕司とABCの斎藤真美アナが務める。ファイナリストが全員勢ぞろいのほか、DJ KOO、あのちゃん、道端淳平、山口もえ、おいでやす小田が出演。「ラジオショー」でも話題になっていたが、令和ロマンは事前のネタチェックに4本のネタを提出していたという。事前にネタチェックがあるというのは、去年の「Number」の「M-1」特集で知ったが、だからこそ、この番組は的確なカメラ割りができるのである。舞台裏では、ダンビラムーチョが楽屋に帰りながら「最初に長く歌うのが面白かったんだけどなあ。」とこぼしていた。モグライダーの点数に、令和ロマンくるまが「そんなに低い?」と驚く場面。歌ネタを先にやってしまったことで、モグライダーにダンビラムーチョが謝りに行く場面。ダンビラムーチョがもってきたユニフォームに岡本選手がサインする場面の映像など。放送終了直後、セットの裏側にファイナリストたちがみんな集まっているところを、審査員たちが通り、声をかけていくというのも初めて観る光景だった。山田邦子は「最後のさや香のネタ以外はぜんぶ面白かった。」 とダメ押しし、和やかな雰囲気だ。エンディングの曲が気になったが、日食なつこ「ログマロープ」という曲だとエンドクレジットでわかった。今年はこのエンディング映像が「アナザーストーリー」の代わりなのかなと思った。

 夜に放送された「令和ロマンの娯楽がたり」という特番もさっそく観てしまう。「M-1」前にこの特番が決まっていたのがすごい。さまざまな娯楽やカルチャーに関する疑問を分析し、語り合う番組。Aマッソ加納、山崎怜奈、蓮見翔、TaiTan が出演。くるまが提唱する「ベタ」「メタ」「シュール」の三すくみ理論が面白い。令和ロマンは漫才でしか知らなかったが、知性があるからこれは強いわ。加納が、最近のタレントはオモテの要素とウラの要素と2個必要な時代になっていると語り、蓮見は「嘲笑う風潮」を防ぐには「努力」「真面目」の属性が必要と語る。続いて、5年後に天下を獲るのは誰かという議題に移ると、ここからは山崎怜奈に代わり、ニガミ17才の平沢あくびが座っていた。「チェンジャー」という意味ではオードリー若林の名をくるまが挙げると、TaiTan も同調した。ここで、隣人という設定の永野が入ってくる。リアル天下は大手事務所の芸人だと永野。ひろゆきにネタがのってる状態が永野だとするくるまの分析。最後は、今の時代にリメイクしたらバズりそうな過去の傑作というテーマ。平沢あくびの席は新内眞衣に代わる。ここでもまた永野が入ってくる。くるまには愛嬌が一個もないという永野の指摘が鋭かった。

 Spotify で、博多大吉のポッドキャストでは今年も「M-1」のふり返りをしているので、それを聴かなければと確認してみると、なんと、1時間25分もある。しかし、先延ばしするのも厄介だから、覚悟を決めて、一気に聴いてしまうことにした。聴き手は、名前だけはよく耳にするミフネさんというスタッフが務める。大吉は、谷良一の「M-1はじめました。」を事前に読み、評価基準を昨年からは大幅に変えたという。最低点を80点、最高点を98点という幅に設定し、新しさを5点、技量を5点、オリジナリティを5点、残りの3点を爆発ポイントとして差をつける。ここからは順番に個別の評価が語られる。令和ロマンは、新しさ・3、技量・3、オリジナリティ・4、爆発・1、91点。くるまのやや上からうざい口調はあべこうじのキャラと指摘。シシガシラは、新しさ・3点、技量・2点、オリジナリティ・3点、爆発・0点、88点。さや香は、新しさ・3点、技量・5点、オリジナリティ・4点、爆発・2点、94点。うねる感じはすごかったと大吉。カベポスターは、新しさ・3点、技量・3点、オリジナリティ・3点、爆発・0点、89点。以前、小朝が言っていた「勝ち切るネタではない」という意味が、大吉は「あのときは俺、横で聴きながら、なんのことだろう小朝師匠と思ってたけど、うん、だんだんわかってきた。」「言葉きついかもしれんけど、可もなく不可もなく漫才やったかな。」 マユリカは、新しさ・3点、技量・3点、オリジナリティ・3点、爆発・1点、90点。展開の強引さ、そして、坂本がずっと腕を組んでいることについて、一般的にはこれは女性の所作と指摘。令和ロマンと比べてしまい、評価にブレーキをかけたとも明かす。ヤーレンズは、新しさ・3点、技量・3点、オリジナリティ・4点、爆発・1点、91点。ヤーレンズのことは大吉は今まで認識しておらず、面白くて、ここだけストップウォッチを止め忘れた。笑いのとりかたが古坂大魔王そっくりと指摘する大吉。渡辺正行も同じことを言っていたな。真空ジェシカは、新しさ・4点、技量・4点、オリジナリティ・5点、爆発・2点、95点。大吉は真空ジェシカのオリジナリティを絶賛する。昨年に比べて、会場の観客はやや男性が多かったそうで、男性のウケが真空ジェシカはあったようだ。しかし、ここで真空ジェシカは残らず、大吉は落ち込んだという。ダンビラムーチョは、新しさ・3点、技量・3点、オリジナリティ・3点、爆発・0点、89点。大吉が言うには、審査員世代からするとこれはもう「ありネタ」。大吉「どれだけこのスタイルでウケられても、劇場なら、拍手喝采だし、「おーし、終わってメシ行こうぜ」「ウケたなあ、すごいなお前ら」って言えるけど、「M-1」で漫才に点数つけてくださいって言われたときに、これやられると、つけられないよね。」「もともとの曲の面白さもあるじゃない? (略)それって考えたの、あなたじゃないじゃん、っていうことになってくるのよ。にゃんこスター現象ですよ。」 くらげは、新しさ・3点、技量・3点、オリジナリティ・1点、爆発・0点、87点。大吉「おじさんが若いのに詳しいみたいな、まあそういう笑いというか、なんだろなあってやっぱ思って観るじゃない。そっち系の漫才やってるから、わたし、どっちかというと。」 オリジナリティに辛く、大吉は練習すれば俺たちにもできると。モグライダーは、新しさ・3点、技量・3点、オリジナリティ・3点、爆発・0点、89点。前評判をいちばん聞いていたのはモグライダーだったそうだが、しかし、「とても」のところでどうしても凪になる。そして、決勝では審査基準をがらっと変え、爆発させた組の勝ちというシンプルな判断をとったという。いちばん大事なのは俯瞰で観ることかなと大吉。令和ロマン、ヤーレンズ、さや香の順に登場し、爆発力でいうと、ヤーレンズが終わったときには令和ロマンだと大吉は思ったそうだ。そして、さや香の「見せ算」について、芸人を笑わせるために作ったネタという情報を得ていた大吉は、あれは単独ライブのネタだと語る。放送後に今田との食事会でもこの話題になり、「僕と今田さんの思いは一緒で、やっぱ、漫才師たるもの、お客さまが観たがってるのを観せるのはもう最低条件ちゃうかと。お客さんは「見せ算」じゃないのが観たかったと思うなあって話になって、今田さん、生意気ですけど僕もそう思いますと。」「僕のなかでの基準は、コントでやったほうがもっとウケるじゃんはもうコントなのよ。」 投票については「俺のなかでは、令和ロマン一択だったのよ。」という大吉だが、最後の最後までわからなかったあのときの会場の爆発力はすごかったとも語る。3票ずつ、もし同点になっていたら、ファーストラウンドの点数で決まるからヤーレンズが勝っていた。大吉は、松本はさや香に入れるのではと思っていたそうだ。最後は、これも今田とのふたりきりの食事会で語られたという、大学のお笑いサークルの利点について。「M-1」獲りたいんなら大学に行け、という新しい時代になっていくのか。

 ツイッターを覗くと、松本が騒動後に初ポストをしていた。「いつ辞めても良いと思ってたんやけど… やる気が出てきたなぁ~。」 この余裕が不気味だ。

 アマゾンの注文がなぜか停まってしまい、不思議に思っていたら、出品ステータスが休止になっていることに気がついた。道理で注文が入らないわけだ。銀行口座とクレジットカードの情報を変更したから、そのときに変わってしまったのか。深夜、眠れず、ブログの更新をもうひとつ。今日はブログを5本更新した。

2023年5月20日土曜日

5月20日土曜日/「THE SECOND」

◇ 神保町

 朝から都内に。小雨だが、予報ではすぐに止みそうなので、傘はもたずに出た。気温も読めず、パーカーを着ていく。今夜は「THE SECOND」を観なければならないから、余力を残しておきたかったが、想定していたよりも時間に余裕が作れなかった。昼は神保町。土曜はランチをやっている店が少ないから、食べるところに困る。店を探しながら、先に本屋にも寄りたくなった。すずらん通りに入り、東京堂書店を覗いていくと、外に出してある「週間ベスト」の総合1位が、大石トロンボさんの「新古書ファイター慎吾」だった。10位には夏葉社の「孤独先生」も入っている。




 靖国通りを渡り、神保町の交差点に戻ろうとすると、「古本市場」というのぼりがあり、なにかと思うと、建物には「@ワンダー」の看板がある。こんなところにアットワンダーの新店舗ができたのか、それとも、一時的な店舗なのか。今まで知らなかったが、いったい、いつからあるのか。ここはもともとなんだったんだっけ。パチンコ屋かなにかだったような気もするが、なかに入ってみると、これがけっこう広いんだ。今日は金も時間もなく、腹が減っていて気力もなかったが、また改めて、棚をじっくりと眺めに寄りたい。



 交差点からまたすずらん通りに戻り、店を決められずにもう1周してしまった。御茶ノ水駅方面に少し進み、やっとのことで、キッチンカロリーに決める。この店に入るのもそうとうひさしぶりな気がする。カロリー焼き。820円。美味い。空腹は満たされたが、しかし、それでも古本屋をまわる気力はなく、なるべく早く帰りたくもあった。神保町から半蔵門線、渋谷からは東横線に乗り、ラジオを聴きながら眠って帰る。

◇ 賞レース

 夕方に帰宅し、まずは録画していた「THE SECOND」の事前特番から観ようと思うが、30分特番が2回あったうちの初回を録りそこねてしまった。2回目では、組み合わせ抽選会のダイジェストを放送していた。そのほか、10分特番もあったのだが、これも4回のうちの2回は録りそこねている。なんでこんなに忘れてしまったんだろうか。10分特番では、各回、1回戦の各対戦をひと組づつクローズアップする。第3試合、テンダラーとギャロップの対戦と、第4試合、超新塾と囲碁将棋の対戦は録画されていた。そして、昨夜の最終日は東野幸治が各組を解説する。それから、今日夕方に放送されていた1時間特番を観ると、これは予想通り、ほかの事前特番と重複する部分が多く、保存はこの番組だけで足りるというものだと思った。この1時間特番の最後の10分弱は生放送になり、司会の宮司愛海アナが、スピードワゴン、三四郎の楽屋を尋ねるのだが、さすが、「M-1」とは違って、各組に個別の楽屋が与えられているようだ。

 本戦は放送終了後に録画を観るとして、それまで休息をとっておきたかったのだが、ラジオを聴きながら眠ってしまおうとすると、どういうわけか眠れない。あたまが痛かったのに、なぜ眠れなくなるのか不思議なのだが、その後もしばらくラジオを聴いていたが、もう眠るのはあきらめ、TVer で、事前特番の録画をしそこねた回を観てしまうことにした。30分特番の初回では、準決勝で敗退したなかから、スーパーマラドーナ、なすなかにし、インポッシブルの漫才をまるまる放送していた。ダイジェストでない6分の漫才の長さを、決勝を観る前にここで感じることができた。スーパーマラドーナはタイムオーバーになったのか。しかし、持ち時間が6分の漫才を、30分番組のなかで放送するとなると、放送されるものはかぎられてしまう。なぜこの3組を選んだんだろう。ましてや、有料配信もあるとなれば、ちょっと不公平な気もする。

 そして、23時10分を過ぎるのを待ち、放送が終わるのを待ってから、「THE SECOND」を観始める。録画の都合で、録画が終わらなければ観ることができなかったのだ。冒頭にいきなり、司会の東野幸治、宮司アナと一緒に、松本人志も登場。アンバサダーという立場もよくわからないのだが、松本も司会の席に一緒に着くのだな。結局、「M-1」の色を完全に受け継いでいる。オープニング映像も「M-1」と似ていた。「M-1」と違うのは、番組をゆっくりとあたためていかないところだ。◆1回戦の第1試合がさっそく始まり、金属バットの紹介VTRが流れ、番組開始12分過ぎには最初の漫才が始まった。金属バットは姿勢がふらふらしている。TKOをいじる場面で大きな笑いが起こった。審査はスタジオの観客によって行われるのだが、観客たちは松本と東野の反応を気にしているようだ。続いて後攻、マシンガンズが登場。マシンガンズはここに出てきただけで嬉しくなってしまうなあ。ばたばたしていて、手をぱちぱち打つのがちょっと耳障りなのだが、わかりやすく伝える術、遊びも自在で、そこはベテランのスキルだ。そして、最初の結果が発表される。松本人志は今まで、プロがプロを笑わせる(審査する)ということにこだわってきたひとだが、観客審査というのは、これまでの松本が進めてきたものとは大きく違うところだろう。100名の観客は、1点、2点、3点の3段階の得点をそれぞれにつける。配点分布も明らかにされ、金属バットは、1点から順に、2名、27名、71名の計269点。マシンガンズは、1名、27名、72名の計271点。2点差でマシンガンズが勝った。採点した観客にコメントを求めるのもすごい。顔こそ出されないが、これはいい加減に採点できない。しかし、まだ様子のわからない大会だ。◆第2試合は、先攻はスピードワゴン。紹介VTRでは「M-1」の映像も使われていた。たしかな力量で客の気をそらせない。観応えのある漫才だったが、だけど、笑いという面では少々弱いかと思った。後攻は三四郎。これがとてもお笑いマニア向けのネタ。ウエストランドの優勝ネタも踏まえている。なにより、笑わせてやろうという気迫がこもっていて、ここまででいちばん声を出して笑った。この2組は、さすがにあとのトークも面白い。結果は、スピードワゴンは、1名、41名、58名の計257点。思ったより低い。三四郎は、4名、14名、82名の計278点。三四郎が勝った。東野が「ウケたらええってもんやないからね」と釘を刺すが、しかし、この大会、このルールならば、ウケたら勝てる大会になりそうだ。◆第3試合、先攻はギャロップ。関西をホームにするギャロップは、個人的にはいちばんの未知数だった。心地好いリズムの漫才。言葉の密度も濃い。カツラネタ一本鎗だが、展開がブラックマヨネーズに似ているとも思った。後攻はテンダラー。ここも優勝候補だろうと思っていた。紹介VTRでは、同じフジテレビの「THE MANZAI」がなぜか触れられないのが不思議だった。テンダラーの漫才も観客を惹きつけて離さない。普段の漫才そのもので戦える、プロ中のプロの漫才師である。ところが結果は、ギャロップは、0名、23名、77名の計277点。テンダラーは、1名、26名、73名の計272点。5点差でギャロップが勝ち、これはまさかの結果だった。テンダラーはネタを温存してしまった面があるか。◆第4試合、先攻は超新塾。予選では、ジャルジャル、COWCOW を倒してきた超新塾が、いったいどんなネタをやっているのかと思っていたが、途中までは昔と変わらず、後半にはアイクぬわらが活躍するのだが、だけど、なんか宴会芸みたいなんだよな。後攻は囲碁将棋。金属バットと囲碁将棋にはまだ「M-1」の空気感がある。囲碁将棋の漫才は、なんだか、あたまでっかちにも感じてしまうのだがどうだろうか。この勝敗も予測しづらかったが、結果は、超新塾は、1名、43名、56名の計255点。囲碁将棋は、2名、20名、78名の計276点。囲碁将棋が勝った。◆さて、準決勝。第1試合は、三四郎が後攻を選び、先攻はマシンガンズ。エゴサーチしたツイッターをさっそくネタにする。ヤフー知恵袋のネタはよくやっているネタだと思うが、出たとこ勝負みたいなネタだ。後攻の三四郎は「THE SECOND」をいじってきた。対戦方式だから、ディスり合いの勝負みたいな要素もある。ここまで、三四郎がこのルールをいちばん利用していて、戦いかたがいちばん上手いかのように見えたが。結果は、マシンガンズは、1名、14名、85名の計284点。三四郎は、3名、38名、59名の計256点。なんと、マシンガンズが決勝に進出した。◆第2試合は、ギャロップが後攻を選び、先攻は囲碁将棋。この勝負はどちらもおのれのペースを貫く。ギャロップはここでハゲネタ以外のネタをもってきた。十年先、二十年先もこのスタイルでやっているだろう、歳を重ねたのちのすがたも見える漫才だと思った。対して、囲碁将棋は五十代になってもこのような漫才をやっているだろうか。結果は、囲碁将棋は、0名、16名、84名の計284点。ギャロップは、2名、12名、86名の計284点。ここでついに同点が出た。同点の場合はどうなるのかというと、3点が多いほうが勝ちというルールにより、ギャロップの勝利となった。◆いよいよ決勝戦。ギャロップが後攻を選び、先攻はマシンガンズ。ネタがないというのはどこまで本当なんだか、漫才というよりも、スタンダップコミックのユニゾンという感じかな。後攻のギャロップは安定の漫才。スリリングなマシンガンズとは好対照だが、しかし、芸のレベルではだんぜんギャロップだろう。ギャロップの漫才では大きな笑いもあり、これは決まったと思った。結果は、マシンガンズは、5名、44名、51名の計246点。ギャロップは、1名、22名、77名の計276点。初代王者はギャロップに決まった。新しい大会は初代王者によって大会の格が決まるようなところがあるから、テンダラーが優勝すればいちばん納まりがいいのではと始まる前は思っていたが、不思議なことに、この4時間のあいだに、ギャロップに風格を感じるようになっていった。それよりも、番組の格調を損ねていたのは松本と東野だ。今田とはやっぱりベクトルが違うんだな。最後の点数もすんなりと発表してくれたほうがよかった。感動とは別の着地を目指すのならばいいのだけど、単に感動を削ぐかたちで終わった。賞金と副賞の贈呈に港浩一社長も登場。企画統括、中嶋優一。作家、高須光聖、山内正之、長谷川優、堀由史、藤井直樹、佐藤篤志。総合演出、日置祐貴。深夜3時に観終わり、ツイッターを解禁する。評判をざっと眺めてから、3時半頃に眠る。

2022年2月11日金曜日

2月11日金曜日/「タイタンシネマライブ」


◇ さがみ野・海老名

 早朝から眠り、3時間ぐらいで目覚めるが、もう1時間ぐらいずるずると過ごし、ようやく起きあがる。予報では積雪10センチだと言われていたが、外を見ると、雪はあまり積もっていないようだ。録画していた昨夜の「アメトーーク!」は「立ちトーーク」。とろサーモン久保田が、太田家に行った話をしていた。ブログの更新をして、昼はラジオ。「ビバリー昼ズ」を聴きながら雑務。午後は、「中川家 ザ・ラジオショー」は祝日の特番のためにお休みだった。

 午後から外出。三ツ境からさがみ野に出て、ブックオフに寄る。なかなか買うものあり、220円の単行本を3冊、110円の文庫新書を8冊買った。ライフの東秀に入り、豚焼肉丼を食べる。さがみ野から海老名に移動し、ショッパーズプラザのフードコートにあるマクドナルドで、ホットコーヒーと、アップルパイを食べた。フードコートで、そのまま、30分ほど過ごし、2階のキャンドゥに寄り、爪切りを買っていく。部屋のなかで爪切りを紛失し、爪を伸ばし続けるわけにもいかず、ふたつあって困るものでもないので買っておく。


◇ ライブ

 TOHOシネマズ海老名で、「タイタンシネマライブ」を観る。今回は開演が 17時半と早く、またコロナのためかと思ったら、祝日だからのようだ。この時間では、なかなかのんびりもできない。10分前には入場。入り口で「号外」をもらう。表紙はまたウエストランド井口。クリアファイルはなく、前からなかったんだっけか、記憶がはっきりしない。スクリーンはまた別の場所に移っていた。3列目、いちばん右端の席。開演前には、「田中裕二の野球部」の配信ライブの映像が少し流れていたが、これを金を出して観る人間の気が知れない。出演順に、まんじゅう大帝国、ダニエルズ、春とヒコーキ、トム・ブラウン、キュウ、シティホテル3号室、ウエストランド、脳みそ夫、タイムマシーン3号、日本エレキテル連合、スピードワゴン、プリンプリン、爆笑問題。やっぱり時間帯が早いせいか、あたまが冴えないまま座ってしまい、最初の3組はうとうとしながら観ていた。まんじゅう大帝国からスタートでは、どうもテンションが下がる。今回はウエストランドのあるなしクイズのネタにいちばん笑った。今年の「M-1」はこれで勝負するんじゃないだろうか。そのあとの脳みそ夫もなんだこりゃというネタで、まんじゅう大帝国と脳みそ夫は低い段階でピークアウトを迎えてしまっているかのようだ。エレキテルはどうかというと、エレキテルは面白いのだ。雑誌のインタビュアーが失礼なコント。ウエストランドとエレキテルは、日頃の鬱憤を爆発させている。ゲスト陣、スピードワゴンは19年ぶりの「タイタンライブ」出演となるようで、漫才をやること自体があるのかもわからないが、新ネタなのだろうか、おなじみのギャグも使わず、軽々と、まるで危なげのない舞台をこなした。プリンプリンひと組だけの出演もひさしぶりではないだろうか。エンディングのトークによると、伊勢がコロナになったようだが、むしろ、今のプリンプリンの充実ぶりがわかる出来栄えで、これは東洋館でウケまくるはずだ。エンディングトークはゲスト3組がひと組ずつ登場。スピードワゴン小沢は長井秀和と仲がよかったようで、今日も長井秀和がいると思っていたそうだ。井戸田は、保険の営業マンに連れていかれた怪しい飲み会で長井秀和に会った話をした。2時間ほどで終演。



 

◇ 雑誌・テレビ

 まだ時間が早く、サイゼリヤに寄り、ソーセージピザを食べ、読書をしていく。先日、ブックオフで買った、「クイック・ジャパン」のハライチ特集を読む。昨年4月に発売されたものだが、岩井、澤部、それぞれのインタビューがあり、岩井のインタビューを特に興味深く読んだ。漫才の単独ライブはやらないと公言していることは知らなかった。(漫才は)「もともと落語の間にやる出し物ですよね。」「寄席をにぎやかすものであって、その人たちでひとつのライブを完成させるとかそういうことじゃないじゃないですか。だから漫才で単独ライブっていうのは違うんじゃないかなって思ってる節はあります。」  いわゆる「人間性が見える」漫才に懐疑的なところも面白い。「それと、これはずっと言ってるんですけど、お笑いの真髄って音楽だと思ってるんです。」 

 サイゼリヤに入る前に、ホームページから 22時閉店と確認し、2時間は読書ができると思って入ったが、実際は 21時閉店だった。とびらに貼り紙でもしてくれればいいのに。読もうと思っていた本には手をつけられず、1時間ほどで出て、三ツ境のダイエーで買いものしてから帰る。

 夜遅くに帰宅し、録画していたテレビ番組をいくつか。今日の「徹子の部屋」は、市川海老蔵がゲスト。いつの間にか髪の毛を伸ばし、白髪頭になっている。父・団十郎、小林麻央の話題を中心に。プペル歌舞伎にはまったく触れず。「ミュージックステーション」3時間スペシャルも早まわしでざっと確認する。Aimer が歌っているすがたを初めて観た。

 今日から始まったNHKの新番組、「星野源のおんがくこうろん」もさっそく観た。パペットの声を、高橋芳朗と大和田俊之がやっているのがすごい。第1回でとりあげるアーティストはJ・ディラ、っていきなりマニアックだ。スペースシャワーTVじゃないんだからっていうような番組をNHKでやっている。最後にはJ・ディラの母にインタビューしていたり、なかなか、手間暇をかけている番組だ。放送は全4回の予定。この番組はすべて録画保存しよう。Spotify で、J・ディラの「DONUTS」を聴きながら、深夜1時半頃に眠る。

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5月20日土曜日/「THE SECOND」

◇ 神保町  朝から都内に。小雨だが、予報ではすぐに止みそうなので、傘はもたずに出た。気温も読めず、パーカーを着ていく。今夜は「THE SECOND」を観なければならないから、余力を残しておきたかったが、想定していたよりも時間に余裕が作れなかった。昼は神保町。土曜はランチをや...