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2021年5月23日日曜日

5月23日日曜日/ラジオと読書・文章について

◇ 訃報など

 朝8時過ぎに目覚める。ツイッターから、伊藤アキラの訃報を一日遅れで知った。大瀧詠一の楽曲を追いかけるうちに気になり始めた名前で、三木鶏郎門下だということを知ったのもわりと最近のことだった。アニメやCM、ノベルティソングの有名曲の歌詞を多く手がけている。それこそ、植木等の再ブーム時のいくつかの楽曲や、「ひょうきんパラダイス」、あるいは、忌野清志郎がカバーした「少年マルス」は、伊藤アキラの名をまだ意識する前に愛聴していた。

 午前中に、ブログの更新をひとつ。4月に入ってからは下書きをしっかりしてあるので、更新が楽だ。今さらながら、レイアウトにも手も加えた。ブログのアーカイブやリンクを表示できることに、今まで気がついてなかった。録画していた今朝の「サンジャポ」を観る。田村正和の訃報で、たけしとの接点があるのかが昨夜の「Nキャス」ではわからなかったが、たけしと一緒の写真がこの番組では出されていた。午後はラジオ。「爆笑問題の日曜サンデー」は光浦靖子がゲスト。光浦の文章は淋しさが漂うという太田。清水ミチコたちと温泉に行ったときのことを書いたエッセイを読んで、「それ読んでるとさ、ああ光浦、なんか楽しそうだこのとき、とかって思うわけ。なんかさ、急に涙が出てくる。(笑) なんで俺、光浦がこんなに楽しそうなことに喜んでんだろうみたいなさ。(笑)」 光浦「ああ嬉しい、涙出てきちゃった。わたしね、小説とか映画ですぐ泣いちゃうやつって、主人公が楽しくしとるときなんですよ。」 太田「幸せって一瞬で過ぎ去るからさ、その瞬間を切りとった文章ってさ、泣けるんだよな。」 そのあとの、容姿いじりネタについて語り合っていた内容もとてもよかった。

 夕方、ヤマトの営業所まで。Tシャツで出たら、やや肌寒い。空腹でふらふらし、考えたら、昨夜は4時間も眠れていないので、寝不足もある。吉野家に入り、牛焼肉丼を食べた。二俣川に出て、くまざわ書店に少し寄り、それからドトールに。アイスコーヒーと一緒に、沖縄黒糖あんぱんを食べたくなってつい買ってしまったが、180円でこの大きさかというような大きさだ。ぺろりと食べ、しばらく読書してから帰る。


◇ 読書・映画・ラジオ

 夜に帰宅し、読書を続ける。後藤明生「小説 ―いかに読み、いかに書くか」を読み終えた。1983年刊、講談社現代新書。難しくて簡単には読めないんじゃないかと思いながら読み始めたが、面白くて、途中からはすいすいと読んだ。志賀直哉の文章を引用した箇所では、ごく短い4行の文章のなかに「自分」という言葉が3回出てくる。これははたして名文か、悪文か、そのような問いを発すれば、愚問だという返答が返ってくるだろうという。それから、志賀直哉の小説を現在の眼でたしかめていくが、志賀直哉の「直写」とは、自分の裸眼により直視したものを、意識のフィルターを通さずに書くこと、つまり、いっさいの他者を拒絶する文章であるが、他者の眼を拒絶するということは、他者の解釈を拒絶することであり、分析を拒絶することは、普遍化を拒絶する。普遍化を拒絶すれば、特殊化することになり、すなわち、神格化することになる。志賀直哉の作品を宇野浩二は「中学生の作文のようだ」と評したそうだが、志賀直哉は小説と随筆とを意識的に区別していなかった。その宇野浩二についてもあとの章では分析され、「筋のない小説」の見本だという宇野浩二の小説は読まねばならないと思った。

 アマゾンプライムで映画を1本。シネマヴェーラの喜劇映画特集のラインナップに入っている、宍戸錠の「ろくでなし稼業」がアマゾンプライムにもあった。しかし、あんまり面白さがわからず、ぜんぜん集中せずに観てしまった。「決定版 日本の喜劇人」のこの映画について書いてある箇所にあたってみるが、たいして記述があるわけでもなく、これが宍戸錠の主演第1作ということだ。

 タイムフリーで、今朝の「石橋貴明のGATE7」を聴いた。「石橋、薪を焚べる」の佐々木昌信審判の回を観ていたという、谷繁に言われた話が面白い。先週の放送も、スージー鈴木が出演していたとあとで知り、聴こうと思っていたが今日まで聴きそびれていた。野球選手のレコード特集。この番組はポッドキャストもあるが、レコードがかかるので、ラジコで聴かなければならない。野茂が作詞したとんねるずの曲は、収録されたアルバムももっているが、スージー鈴木が泣けるというのに同感で、野茂の素朴な詞がとてもいい。深夜0時頃に眠る。

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5月20日土曜日/「THE SECOND」

◇ 神保町  朝から都内に。小雨だが、予報ではすぐに止みそうなので、傘はもたずに出た。気温も読めず、パーカーを着ていく。今夜は「THE SECOND」を観なければならないから、余力を残しておきたかったが、想定していたよりも時間に余裕が作れなかった。昼は神保町。土曜はランチをや...